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横浜市では各学校の地域コーディネーターの活動が盛んな地域です。今回は地域コーディネーター養成講座のまとめの報告会に参加しました。横浜市では各校の地域コーディネーターと、その活動を地域でサポートする学校支援地域本部が連携して活動していて、今回の報告会でも30件の報告が行われていましたが、PTAの延長線上で学校と地域の活性化に取り組んでいるケースが多いことが印象的でした。その一方で地域本部の位置づけがもうひとつはっきりしていない印象も受けましたが、これらの組織が有機的に結びつくことができれば非常に有効だろうという印象を持ちました。講演ではNHKアナウンサーの村上信夫さんがことばの力について、ラジオでのエピソードも交えてお話しされました。ラジオというのは音声しかないメディアなので、それを補っているのはリスナーのイマジネーションです。だからこそラジオは面白いという風にも言えると思います。たとえばラジオショッピングの返品率はテレビに比べてかなり低いそうです。音声だけの情報をもとに買うことを決めているので、実物を見たら違ったということが起こりにくいそうです。つまりその商品の目に見えないところに価値を見出して注文していると考えることもできます。形(言葉)から心へ楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだという言葉がありますが、言葉が心を作るという側面も大切だと思います。応用行動分析学では人間の行動を決めるのは意識ではなく経験だとされています。意識という概念を否定することには違和感を感じますが、目に見えるのは行動であるということから考えると、形を無視して心だけに注目することが本当に正しいのかということを考えさせられました。
2010年01月23日
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今年最初のジェイカレッジが行われました。会計士・田中靖浩さん+落語家・立川志の吉さんに聞く「不況に負けない学びと笑い」実はとっても難しいタイミングでの実施になってしまって、事前の調整は大変でしたが、講師のお二人と、コクヨさんのご協力と、スタッフのがんばりで無事に終えることができました。目の前にあるのは不況ですが、その背後には変革があると思います。その変革にどう向き合っていくのかということを考えるヒントになるような公演でした。拠り所になるものがどんどん崩壊していくときに、それにしがみつくのか、新しい拠り所を探すのか、自分の心の中に拠り所を求めるのか。価値観はひとそれぞれだと思いますが、右往左往しないように自分自身でしっかり考えておきたいと思いました。それにしても今回は仲間の有難さを痛感しました。
2010年01月19日
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2010年 今年もよろしくお願いします。いろいろと厳しい1年になりそうですが、だからこそやらなければならない事がたくさんあります。仕事はだいぶ慣れてきたので、目の前の仕事だけでなく自分の得意分野にも手を出そうかと思っています。やっぱり論文も書きたいですよね。セミナー活動は、この難局を乗り切るために大切な意識改革の場として、もっともっと活性化させたい。そのためにはもっとたくさんの人を巻き込みたいと思っています。人づくりの活動は今年は具体的な企画を立ち上げて取り組む予定です。より良い教育を目指して、かかわる人の全てが何かを持って帰ることができるような取り組みを考えたいと思っています。音楽は今年は仲間に声をかけて11月のコンサートでバンドをやってみたいと思っています。最後に家族、親をかまってくれるのも今のうちだろうから、一緒にいろんな経験をしたいと思っています。忙しい1年になりそうです。
2010年01月01日
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青島からの帰りはせっかくなのでローカル線に乗ろうと思いました。駅に行くと1両編成のディーゼル列車が待っています。運転手さんひとりのワンマン運転で、前から乗ろうとしたら後ろの入り口にある整理券を取って乗ってくださいとのことでした。こんな列車は何年ぶりかなと考えながらのっていると、駅の風景もなんだか赤茶けた色で、とても懐かしい雰囲気が漂っています。宮崎で晩御飯を食べたあと商店街をぶらついていたら肉巻きのお店がありました。にくまき本舗というお店ですが、せっかくだからと夜食用にひとつ買って帰りました。風呂に入って寝る前にちょっと小腹が空いたので食べましたがちょうど良い具合です。お酒を飲んだあとのせいでしょうか、ごはんに味がついていないところが少し物足りなくて、もう少し味が濃くても良いかなという気もしました。翌日、夕日に見送られながら宮崎を飛び立ちました。
2009年12月17日
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昨夜は雨でしたが今日は良い天気になったので青島に立ち寄りました。駅から商店街を抜けると橋の向こうに青島が見えてきます。有名な鬼の洗濯板はこんな感じです。先っちょには灯台があります。どうやって行くのでしょう?青島の北側の木は海側に曲がっています。この日も北風が強く、まるで風に向かっているように曲がっています。青島には青島神社があります。ちょうどお参りに来た女の子とすれ違いました。
2009年12月16日
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10年近く前にシーガイアに行って以来の久しぶりの宮崎です。行きの飛行機の中で何気なく下を見るとうす雲に黒い線が入っています。いつもこの位置にあり、雲が厚くなっても薄くなっても見えています。もしかしたらこの飛行機の影なのかな?そうするとこの長い線は飛行機雲ということか?確かにさっき遠くを飛んでいた飛行機も飛行機雲を引いていました。しばらくすると線が消え丸い輪が浮かんでいます。これも面白いなと思って見ていると、だんだん高度が下がり、丸い輪の中に飛行機の影が見えてきました。これがブロッケン現象というものらしいですが、カメラを持って窓にへばりついて写真を撮っていたので、飛行機が大好きな人なんだろうと思われたに違いありません。というわけで、やっと宮崎に到着しました。
2009年12月15日
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12月11(金)12(土)に夢を語るイベント、ドリームプレゼンテーションが行われます。福島正伸さん主催の素敵な感動プレゼンで、日本そして世界をさらに素晴らしいものにしようという壮大な企画です。先日のジェイカレッジで講演をお願いした鶴岡秀子さんも、「伝説のホテル」で2007年ドリームプランプレゼンテーション共感大賞を受賞しました。 詳細はこちら: http://drepla.com/ 申込はこちら: https://x345.secure.ne.jp/~x345028/sanc-tckt.tq/34fa6ds71.htmlドリームプランとは、社会に価値と感動を提供するビジネスプランです。それは以下の6つの条件を満たすものとされています。1. 社会的貢献度が高い事業であること2. 独自の価値・魅力があること3. 事業として発展性があること4. 実現のための準備ができていること5. 発表者の人生観とリンクしていること6. 人々をワクワクさせることこれを見るとドリプラが単なる夢を語るのではなく、夢を実現するための事業を語るということが分かると思います。でもその根底にあるのは事業計画ではなく感動と共感です。何か心に引っかかるものがあった方はドリプラを見てみてください。
2009年12月07日
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中央線から山手線に乗り換えようとしたら見慣れない電車が入ってきました。まっ茶色の車体はちょっとレトロな雰囲気が漂っています。こういう電車を昔どこかで見たような気がするな...関西の方だったけかな...なんて考えながら電車に乗ると、駅に着くたびにホームにいる人が写真を撮っているのが目に入ります。そうか、こういうのを写真に撮ってブログに書けばよいのかと思って、降りたときにサッと写真を撮りました。でも恥ずかしいのでササっと撮ったらかなりブレてしまいました。車体にMeijiと書いてありますが、これは山手線とミルクチョコレートのコラボレーションだそうです。でも私が乗った車両の中は全く普通の山手線で、特に明治製菓の広告は見当たりませんでした。でもこの車両は12月4日に運航が終了してしまったようなので、まさに駆け込み乗車だったようです。どうもお疲れ様でした。
2009年12月03日
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職場の消防訓練がありました。14時に地震が発生して、その後に火事が発生したということで建物にいる全員が外に集まります。今年は隊長だったので、人数を確認して本部に報告して終わるんですが、今年はそのあとにいろいろな体験がありました。中でも印象的だったのは煙体験です。真白な煙の中に入ると、ちょっと油断をすると自分の向いている方向が分からなくなります。小さなテントですが出てくるのに思ったよりも時間がかかりました。慣れていない場所であればなおさら出口に辿り着くのが難しくなるでしょう。AEDの訓練ができたのも収穫です。あちこちに配備されるようになったものの、電気が流れるというと触るのを躊躇してしまいますが、一度体験しておけば安心です。ちゃんと音声で指示をしてくれますし、AEDを使用すべきかどうかも自動で判定してくれるので迷うことはありません。もうひとつの収穫は相手が身近な人である場合を除いては、感染症防止のために人工呼吸はしなくてよいということです。緊急時とはいえ、知らない人に人工呼吸をするのは躊躇がありますが、その場合は救急車が到着するまでAEDと心臓マッサージをしていれば良いそうです。(もちろん心臓が停止している場合です。)なお、今回の訓練の相手をしてくれた女性はResusci Anneという方です。(ジャケットの胸のところに名前が書いてありました。)前にテレビでやっていましたが、セーヌ川の少女として知られているアンさんという少女(いま生きていれば51歳)だそうです。
2009年11月30日
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海老名市文化会館で、かながわ人づくりコラボ2009が行われました。海老名市文化会館はこんな感じ。年に1回、先生、企業、地域の方々が神奈川県の人づくりについて考える場として設定されているもので、今年は柔道の山下泰裕さんが講演されました。かなりのワルだった小さい頃からオリンピックに至るまでの素晴らしい師との出会いを通して、人が成長するということの意味を考えさせられる素晴らしい講演でした。自分が打ち込めるものを見つけること、良い先生と出会うことは大切だと感じると同時に、先生も成長し続けているというご自分のエピソードもとても興味深かったです。また、具体的な取り組みを企画して取り組んでいきたいと思っています。
2009年11月28日
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今日は飲み会があるので電車で会社に向かいました。家から6本の電車を乗り継ぎ、さらにバスで15分、バス停から歩いて15分、計2時間で会社に着きます。バス停からの道はこんな感じ↓。開けていて気持ちの良い道です。健康のためにはこのほうが良いでしょう。通勤時間で見ると極端に長いわけではないんですが、これだけ乗継が多いとゆっくり本を読むこともできず無駄な2時間となってしまうので、普段は車で通勤しています。ということで、夜はアメリカから出張で戻ってきている先輩を囲んで仲間が集まりました。お店はhinoban 暖取。なかなか雰囲気の良いお店です。お料理も美味しくて、帆立と雲丹の磯辺焼きはまた食べに行きたいです。貪り食っていたら写真を撮るのを忘れてしまいました。
2009年11月27日
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ある研究について意見交換するために東大に行きました。JRお茶の水駅からまっすぐ道が向かっているイメージがあったんですが、駅を出たところからそうではなくて、狭い道を歩きながらこっちと思う方向に行くと、やっと見たことのある交差点に出ました。銀杏の木がきれいで、あとで写真を撮ろうと思っていたんですが、終わった時にはもうすっかり日が暮れてしまって、しょうがないから目の前のライトアップされている大きな木の写真を撮りました。銀杏の木なのかな?今度は昼間の写真を撮ります。
2009年11月26日
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岐阜でタクシーに乗ったときに運転手さんに「岐阜で見るとしたら何がいいですかね?」と聞くと、「柳ヶ瀬は最近元気がないし鵜飼いも終わっているから、岐阜城か大仏かね。」「岐阜に大仏があるんですか?」「日本三大仏のひとつで、鎌倉より1m高くて、奈良よりも古いんですよ。」ということで見に行ってみることにしました。地図を見ながら探すとどうもここらしいというところにこんな建物が。大仏さまが入っているとは思えないような大きさの、質素な建物です。でも反対側に回ってみると、やはりここのようです。中に入ってみると金色に輝く大仏さまがいらっしゃいました。誰もいないのでゆっくりとお参りすることができました。ついでに家族のこと、仕事のこと、自分の将来のことなどお話しましたが、大仏さまはやさしく微笑みながら見下ろしています。この大仏さまは青銅製ではなく、竹の骨組みに経本を漆で塗りこんで貼り付けて作ったものなので、このような見下ろす姿勢が可能なんだそうです。地域の人たちをなんとか元気付けたいと考えた住職が始めた取り組みを、何代もの住職が受け継ぎながら完成させたものだそうで、住職の志と地域住民の協力とで作り上げた地域振興のモデルのような大仏さまです。そんな昔の人たちの思いや、それを宣伝するでもなく淡々と受け継いでいる岐阜の人たちに好感を感じながらお参りを終えました。
2009年11月06日
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50回目のジェイカレッジに伝説のホテルの鶴ちゃんをお呼びしました。ご自分で天国体質とおっしゃる鶴ちゃんは、そばにいるだけで元気になってくるようなオーラを持った人です。お話を少しご紹介します。・夢を持つ「そう言われても簡単には見つからないよね。」という気持ちがあります。でも魔法のランプから出てきた魔人に「あなたの願いごとをひとつだけ叶えます。」と言われたら?「そう言われても簡単には見つからないよね。」とは答えないですね。夢と言われたとたんに、自分の発想に制限を加えてしまって、自分への問いかけが止まってしまうような気がします。・目的と目標目的は追求し続けるもの。目標は達成するもの。「パイロットになりたい」というのは目標。パイロットになって何をしたいのかという目的があるはずですね。そうでないとパイロットになればもう退職しても良いということになってしまいます。・天国と地獄長くて書けないけど、このお話も結構お気に入りです。次回以降、講師の方は準備万端なんですが、場所が確保できないためにペンディングになっています。早く状況が落ち着いてくれたらと思っています。
2009年10月07日
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環境も変わったので、心新たにブログをと思いながらも更新がすっかり滞ってしまっていたところ、お世話になっているくめさんからありがたい愛のムチが。くめさんの新刊『「すぐやる!」技術 実践ノート』が先週発売されましたが、10月8日に行われる出版記念講演+パーティーの発起人のひとりとして参加させていただくことになりました。そして、さすがくめさんです。ご自身のメルマガでこの発起人の一人ひとりを紹介していただいています。ブログのリンク込みで。もしかしたらそのリンクをたどって来られる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうなると更新の滞ったブログのままで置いておくのは恥ずかしいので、急いで更新をすることにしました。くめさんとは家族ぐるみのお付き合いをさせていただきつつ、時々声をかけていただく面白い企みで世界をひろげてもらっています。くめさんに講師をしていただいたこともあるジェイカレッジは、次回10月7日の鶴岡秀子さんの講演で50回目を迎えます。ジェイカレッジでもくめさんの出版記念パーティーでもたくさんの出会いがあることを楽しみにしています。
2009年09月24日
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新しい職場での新年度の始まりです。心機一転、遠ざかっていたブログを書いてみようかと思い立ちました。3月28日に「100人の築地」というイベントに参加しました。このイベントは、自由応募の参加者100名にレンズ付フィルム(フジカラー「写ルンです」)を配布し、自由に被写体を見つめ、その場を行き交う人々やその場で働く人々、古くから残る建物や橋などを多様な視線で撮ることで、「人と街の記憶」の場に100人が立ち会うというもの。写真が好きというわけではないけれど、知り合いの方からお誘いを受けたので参加してみることにしました。集合場所には確かに100人ほどの人が集まっていて、「写ルンです」を受け取ってオリエンテーションを受けたあと、築地の町に散って行きました。当日は曇りで北風が寒いこともあり、早々に引き揚げようかと思いながら歩いているうちに素敵な仲間ができて、一緒に回ることになりました。こんな建物だとは思わなかった「築地本願寺」、どうしても見つからなかった「活字発祥の碑」、なんとか写真に残せないかと思いながら断念した「歌舞伎座」、おまかせ海鮮丼を食べ終わった頃にはもう2時を回っていました。暗く人気のない築地市場をうろつきながら写真を撮っていきますが、何か心に引っかかる光景を見つけてから、そのどこが心に引っかかるのかを探すために、右に行ったり左に行ったり、寄ってみたり遠ざかったり、でも引っかかりの原因にたどりつくことはほとんどありません。「なんだか違うけどこの辺でシャッター押しとこう」という写真がほとんど。それでも26枚撮り終わったのは受付終了間近の17時。とても充実した1日でした。セリが終わって人気のない築地市場ですが、よく見ると2階の小さな窓に灯りが。実はオンラインの取引が2階で続けられているなんて今回初めて知りました。
2009年04月01日
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文庫本ですが600ページ近くある大作です。 江戸末期から明治にかけて日本を訪れた外国人が残した 文献から、当時の日本の文化や風俗を考察した本です。 外国人の目を通した日本の良さを、これでもかという位に 繰り返し書かれてありますが、同時にその背景を冷静に 分析する目を持おり、単なる日本賛美や懐古趣味に陥る ものではありません。 まず読んで感じたのは、その頃に日本を訪れた外国人の 中には日本の良さを驚くほどと高く評価すると同時に、 自分たちが持ち込んだ文明というものによって、日本の 良さが確実に失われるということにある種の罪悪感を 持っていたということです。 その頃の日本は豊かではないものの、多くの人が満足し 楽しんで生活できる社会でした。 そして、その頃にこれらの良さが失われてしまったものの 実は今でも多くの人が満足し楽しんで生活できる社会が 残っていると考えられます。 そしていまここにある良さについても、これから失われ る方向に社会が変わりつつあります。 その頃の外国人が、必ずしも人を幸せにしない文明の 流入を止められないものとして諦めていたように、我々も 今の社会が進みつつある方向が、人を必ずしも幸せにしない と感じながら、ただ諦めて見ているしか無いのだろうか。 そんなことを考えさせてくれる本でした。
2008年02月28日
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やまもとのナマズンが欲しいという息子に連れられて、みなとみらいのポケモンセンター横浜に行きました。それなりに人は多いものの並ぶところまでは行っていません。すかさずナマズンをゲットしてから買い物を始めます。しかし、見ているうちにレジの列が伸びてきて、店内をぐるぐる回りはじめます。いまから並ぶと20分くらいは待たされそうなので、もう買うのを止めようと説得するものの、幼稚園の娘の方が首を縦にふらず、結局列に並ぶことに。そうこうしているうちに店内が空いてきたと思っていたら、店の外に長蛇の列が出来ていました。入場制限を始めたようです。この時点でかなりエネルギーを消耗しています。続いて、三菱みなとみらい科学館に行きます。三菱重工が取り組んでいる科学技術を、こどもたちが理解できるように体験を通じて学べるように工夫されたところで、入場料が安いこともあり、ちょっとした穴場になっています。こどもに人気なのはやはりゲームで、特に電車、潜航艇、ヘリコプターなどのシミュレータは列が出来ています。今回は幼稚園の娘がいるのでヘリコプターのシミュレータ(モーションつき!)は諦めて3Dの映画を見ることにしました。これは3Dに加えて超低音の音響システムもある本格的な映画で、なかなかの出来栄えでした。潜航艇のシミュレータは娘のいちばんのお気に入りになりました。息子は放射線の仕組みを理解するためのゲームにはまってしまい、何回となく付き合わされました。展示は環境、宇宙、海洋、交通・輸送、エネルギー、技術探検の6つのゾーンがありますが、内容は小学生には若干難しいものも多く、PCを使ったクイズなどもやや難しいようでした。環境の展示は、消費型のライフスタイルが環境にどのような負荷をかけるかを知るためのクイズという良くあるパターンで、もう少し三菱重工らしい切り口があるようにも思えました。女性のスタッフの方は丁寧に対応してくれますが、やはり科学技術をテーマにする中で、技術者の生の声を聞けるような、技術そのものではなくそれを追いかける人についても情報があると、キャリア教育という側面での効果も期待できるのではないかと思いました。ここを見終わる頃にはかなり疲れてしまって、お花見に行く元気は無くなってしまいました。ちょっと早めに帰宅しましたが、雨の前に帰り着くことができました。
2007年04月02日
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子供たちと雪遊びがしたいと思って、札幌近郊の滝野スノーワールドに行ってきました。千歳でレンタカーを借りて1時間弱。雪は大丈夫かと心配していましたが、公園内は十分な雪でした。時間が無いのでスキーではなくチューブすべりと雪遊びが中心でしたが、そこそこチューブすべりをしたあとは、雪だるまや雪合戦などの雪遊びの方が楽しいようでした。登りはロープトウで楽々です。そして、こんな感じで200mを一気に滑り下ります。なかなかのスピード感です。こんな不思議な雰囲気の遊び場もあります。この網の中を上がったり下りたりします。帰りに千歳の回転寿司のクリッパーに行きました。ウニとホタテが美味しくて、子供たちにはポテトが大好評でした。今度はルスツ辺りでスキーをしたいです。
2007年03月19日
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100冊倶楽部の本がついに出版されました。『100人100冊100%』この本は100冊倶楽部のOFF会で行われたMOSO会議において出された「本好きの集まりなんだから本を出版したい」という意見に、盲導犬クイールの一生の石黒謙吾さんが「100人集まれば本が作れますよ」と言ったことから始まりました。一人1万円のファンドを拠出し、2ページの現行を書きます。100人で200ページの本が出来上がるというわけです。編集、デザイン、印刷など、本の作成にかかわるすべてのひとがボランタリーベースで協力することで、自費出版とは異なるスキームが出来上がりました。そして、この形態そのものがWeb2.0の特性を持った取り組みとなっていました。そして、その出版記念パーティーがお台場のホテル日航東京で行われました。前半は田坂広志さんの記念講演会。「いま私たちは歴史的な瞬間に立ち会っています」というお話は、まさにWeb2.0によってもたらされる新しい時代のお話です。そして今回の100冊本はその先駆けとなる活動であるという、なんとも嬉しいお話でした。後半はパーティーですが、112人の著者のうち70人が参加しており、会場では本を片手に「180ページの××です」という自己紹介に始まり、お互いが自分のページに著者としてのサインをするという不思議な光景が繰り広げられていました。2500部くらい作成された本はラジオでの紹介や新聞の書評欄で紹介されたこともあり、順調に販売が進んでいます。このプロジェクトの収益はベトナムで学校を作るために使われる予定です。プロジェクトはさらに次のステップに進むべく、OFF会では次のプロジェクトのMOSOが始まっています。
2007年03月01日
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気候ネットワークが、「オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか?」という検証ペーパーを発表しました。この中にいくつか面白いデータがありましたので紹介します。オール電化住宅の満足度は、裸火を使わないということもあり安全性が高いという項目の満足度が高くなっていて、光熱費が安いという項目がそれに続いています。安全性への貢献度の高いIHクッキングヒーターについては安全で清潔という面でのメリットは大きいようですが、熱効率については疑問があるとされています。また、給湯器のエコキュートの熱効率は400%と、単体では非常に高い効率となっていますが、深夜電力の経済的メリットを享受するために日中の保温にかかる電力が明確にされていないとしています。さらに興味深いのは、CO2排出量の比較です。電力事業連合会の電力統計情報(かなり充実したデータが公開されています)を利用して気候ネットワークが算出した結果では、オール電化の方が概ね50%以上CO2排出量が多いという結果になっています。その理由として送電ロスが挙げられており、同じエネルギーを得るためにガスコンロでは179の一次エネルギーが必要であるのに対し、IHは345と2倍のエネルギーが必要とされています。確かにオール電化もIHも環境性能を前面に出してはいませんから、イメージが先行しているようにも思えます。以前に親子向けのイベントでエコクッキングをしたいと思って、東京ガスと東京電力に問い合わせたことがあります。東京ガスは材料集めからごみの処理までを含めたエコクッキングの講座を準備していましたが、東京電力はIHクッキングヒーターを使ったクッキング講座で、エコクッキングではないと言われたのを思い出しました。しかし、企業イメージとしては東京電力の方が環境に対して積極的なイメージになっているところに、イメージ戦略の重要性を感じます。
2006年08月31日
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すごい100冊倶楽部の第2回MOSO会議が原宿のビジョンハウスで行われました。今回も前回以上にMOSOが走りました。最初に皆さんが持ち寄ったお勧め本の紹介を兼ねた自己紹介とその本の交換タイム。これだけの本の達人が集まるととても面白そうな本がたくさんあって読んでみたい本が目白押しです。その後4つのグループに分かれましたが、みなさんの楽しそうなMOSO反応を見ているとこちらも一緒に加わりたいと思ってしまいます。しかし、この会のメンバーのMOSO反応は特に激しいように思えます。司会のしんのすけさんも参った!でも、見開き2ページを1万円で買えるというかなり現実的な取り組み案も出されて、そこそこ売れれば持ち出し無しだけど、そもそも100人の夢をまとめた本に自分も参加するという夢を1万円で買えるというロマンのある企画でもあります。今後の展開も含めて100冊倶楽部からは目が離せないようです。追伸;ビジョンハウスではベトナムに小学校を作るプロジェクトに取り組んでいて、既に3校建設されたそうです。本の収益が得られたらこのような活動を支援するのに使えたら素敵だと思います。
2006年08月16日
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海水温度の上昇はサンゴに壊滅的な被害を与えますが、そこで台風がある役割を担っています。1998年に大規模な白化現象が起きたときは、実は沖縄近辺への台風の接近が極端に少ない年でした。通常、海水温度が上がるのは海面近くですが、台風によって海水がかき混ぜられることによって海水温度の異常な上昇は避けられるようになっていました。海水温度の上昇によって台風が発生し、その台風が海水をかき混ぜて海水温度の上昇を防ぐという自然の防護機構が働くわけです。1998年はこのメカニズムがうまく働かなかったことが白化の原因のひとつと言われています。幸いなことに今年は台風がそれなりに発生し沖縄地方にも近づいているようなので、自然のメカニズムがうまく働いてくれているのかもしれません。サンゴの白化の様子はこのページの写真が分かりやすいです。実は、1ヶ月ほど前からヒューマンファクターを扱うセクションに異動になり、エコロジーからは少し遠ざかっています。さらに個人的に教育関係の活動をはじめたのでなおさらです。これから若干テーマがシフトするかもしれませんが、改めて書き込みをがんばろうと思いますので、よろしくお願いします。
2006年08月09日
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いま日本付近には台風が3つ発生していますが、今朝のニュースではその理由として海面温度の上昇があげられていました。海面温度が例年より高いために海からのエネルギーが増して、台風が発生しやすくなっているということでした。下に人工衛星NOAAが観測した最近の水温分布画像を示しますが、日本の南の海上の多くは30℃近い海面温度になっているのが分かります。ここで気になるのは沖縄近くの海面温度です。この画像を見る限り30℃を超えているように見えます。以前も書いたようにサンゴは海水温度が28度を超えると、体内で共生している褐虫藻を対外に放出してしまうために白化して、やがて死んでしまいます。1998年には海水温度の上昇によりサンゴは壊滅的な被害を受けましたが、今年の夏を無事に越せるのか心配になります。
2006年08月08日
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今日は仙台のワケル君の話です。仙台での3R活動を引っ張っている人ですが、最近はごみ減量にがんばっているようです。頭をピシッと七三分けにしていて生真面目で融通が利かなそうな、友達としてはあまり面白くないタイプかもしれませんが、こうして見てるとなぜだか面白いんです。仙台ではワケル君の乗ったワケルモービルが活躍しています。このワケルモービルは何に使うのかというと、リユースの食器と高性能食器洗浄機を搭載したトラックです。これで屋外のイベントの使い捨て食器は不要となります。使用料はわずか1000円で食器洗浄もその場でできてしまいます。食器を送ったもらったり返送したりする手間も省けて、2重の意味で環境にやさしいのです。ワケル君のページには奥さんのセツコさんも紹介されていますが、今流行りのポッドキャスティングまで始めているようです。セツコさんのポッドキャスト今度聞いてみましょう。
2006年05月15日
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今日は良いお天気で、相模湾の向こうに富士山が見える最高の天気でした。今日のプログラムは「海人丸にふれてみよう、乗ってみよう!沖から陸を見てみよう!」ということで、プロ・オーシャン・アスリートの荒木汰久治さんの体験教室でした。この荒木さん、体力、精神力ともにすごいものを持っているにもかかわらず、ものすごく爽やかなんです。子供たちが海人丸という沖縄の古い漁船を再現した船に乗って海を体験しました。この船は去年の愛知万博の時に、沖縄から愛知までの2000キロを風力と人力だけで、海図もナビも使わずに太陽と星だけを頼りに航海してきた船です。船体は宮崎の杉の木が使われ、さばにと言われるサメの肝臓の油が塗られています。また、船を組むロープには耐久性を高めるために豚の血が染み込ませてあります。右のビンに入っているのがさばに、独特に匂いがしますがお肌はつるつるになるそうです。左はロープで血の匂いがします。その2000キロの航海の中で、彼らが唯一挫折したところというのが紀伊水道を通る大型船舶の多さでした。象と蟻ほどの違いのある船で紀伊水道を横切るのは象の行列の中を蟻が横切るのに等しくて、余りにも危険なのでそこだけは船に曳航してもらうことになったようです。他にも、この航海を実現させるために必要な膨大な書類の山や、前例の無い船が港に入ることの難しさなど、自然に向き合うことの大変さはもちろんですが、それ以上の苦労があったようです。人間が作った安全で効率の良いシステムを実現する代償として、自然の側から見ると、とてつもなく危険で非効率な世界を作っているというようにも感じられました。この9月に沖縄から東京を目指すそうです。
2006年05月03日
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品川から会社まで歩いて来る途中にある楽水橋のところに楽水軒という中華料理屋があります。結構美味しくて社内にもファンが多いお店です。先週の木曜日に歩いているときに、この楽水軒が「どすこいラーメン」というお店に変わっているのを見つけました。なんとも安直なブタさんのコックがラーメンどんぶりを頭の上に持っている人形を店頭に置いて、こんなチェーン店になってしまうほど経営に行き詰まっていたのかと思いながら会社に来て、職場の人に報告して一緒に残念がっていました。翌朝、同じ道を歩いていたら、もとの楽水軒に戻っているではありませんか!?よーーく考えてみたら、そのとき楽水橋の上でテレビドラマの撮影をやっていました。どうやら撮影のためにお店の名前を変えていたらしいんです。可笑しいのと嬉しいので、お店の前を歩きながら思わずニヤニヤしてしまいました。そういえば、最近この辺りで撮影が多いです。
2006年04月19日
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東大の講義内容や動画が配信されています。UTオープンコースウェア他にも早稲田大学のビデオキャスティングなど、面白い取り組みがOILSHOPさんのブログで紹介されています。日本で始まったこういう取り組みには大いに期待したいところですが、2002年から始まったMITでの同様の取り組みであるオープンコースウエアも、講義ノートから宿題、試験、一部は動画まで公開されていますが、当初の期待に反して盛り上がりは今ひとつなんだそうです。内容を見ると環境系などは、興味をそそられるコースが沢山あります。一部を覗いてみると、若干データが古かったりするものの良い内容が公開されています。また、Airline Schedule Planningも、こんなことまで教えているんだと思うような内容になっています。ただ、いくつか見た中でアニメーションはありましたが、ビデオキャスティングは見つけることができませんでした。うまく活用すれば、高等教育の共有という素晴らしい価値を生み出せる仕組みなので、提供者、ユーザーともにがんばってもらいたいと思います。
2006年04月18日
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知床半島に大量の海鳥の死骸が漂着していると報道されています。600羽以上の死骸が確認されており、かなり古いものであることから、オホーツク海の北部で死亡したものが流氷に運ばれてきたと思われていますが、流氷が漂着する初期のころからいくつかの死骸は確認されていたようです。死骸に油が付着していることから、何らかの重油流出事故の被害ではないかと言われていますが、原因と思われる事故は確認されていません。斜里町のホームページに詳細が報告されていますが、現時点で1888羽が回収されており、油が付着しているものの死亡原因は不明だそうです。キツネやワシ、ワタリガラスなど別の希少種が食べ2次被害が広がる可能性もあるため、ボランティアを募って回収作業を予定していましたが、原因が分からないことから、一般から参加は受付けないことになったようです。なお、3月5日に回収した3羽について鳥インフルエンザの簡易検査を行った結果、すべて陰性だったようです。フランスでの鳥インフルエンザの報道もあり、少し心配していましたがひと安心です。死骸には希少種のウミガラスとオオワシも含まれており、国後島にも大量の死骸が漂着しているという情報もあることから、全体としてはかなり大きな被害になるのではないかと心配しています。今年は知床に流氷を見に行きたいと思っていましたので、一般参加が可能な回収作業があるようなら参加も検討したいと思っています。
2006年03月07日
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リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間の著者、高野登さんの講演会が行われました。伝説のサービスの話が聞けるということで170人くらいの人が集まりましたが、高野さんの雰囲気に会場が惹きこまれて行きます。いろんな良い話が聞けましたが、いちばん印象に残っているのは、やってみようという文化を企業遺伝子の中に組み込もうとしているということです。失敗はあるかもしれないけど、何もやらないよりやることを選択しようということです。ここはお客様へのサービスにはすごい定評のあるホテルで、お客様の満足のために社員には2000ドルまでの決済権限が与えられています。フロリダのリッツの宿泊客の男性が、ビーチにいるボーイに、「夕方日が沈んだ頃に、ビーチチェアーをひとつだけここに残しておいて欲しいんだ」と頼んだことから始まった伝説のサービス。実はちょっとした工夫とチームワークが感動を生んだというお話だったんです。他にもたくさんの感動の話を聞くことができましたが、そんなリッツという会社が羨ましく思えると同時に、ここにもそんな文化を根付かせたいという気持ちになりました。そして、そういう文化が広がる前にはある程度の時間、なんの変化もない期間があるそうです。コップに水が注がれるとき、いっぱいになるまでは外見の変化はありません。でも一杯の線を越えたとたんに水が溢れ出します。この水があふれ出る瞬間を彼はスイッチが入るという言い方をしていました。スイッチを入れるためには水を注ぎ続けなければいけないんですね。たくさんの感動をもらった講演が終わって高野さんが会場を去ってからも、拍手が鳴り止みませんでした。
2006年02月20日
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今年1年で100冊の本を読もうという、半端じゃない本好きの集まりのメーリングリスト すごい100冊倶楽部に、なぜか本が大の苦手の私も参加することになりました。因みに1月1ヶ月で読んだ本は2冊。目標達成率は25%を下回っています。そのすごい100冊倶楽部の初めてのOFF会であるキックオフ会議が行われました。なぜOFF会ではなくキックオフ会議かというと、ちゃんとミッションがあるからです。1年後にこのすごい100冊倶楽部をどんなコミュニティにしようかということを考えるためにメンバーが集まりました。とは言え初めての顔合わせで、どんな雰囲気になるのか、こんなミッションに共感して参加してくれるのかなど、不安も少しだけ持ちながら当日を迎えました。場所はHRインスティテュートさんの原宿ビジョンハウスです。この会場は原宿の通りから少し入ったところにある異空間で、なんとも言えない心地よい雰囲気が漂っています。デザインも内装も家具も、自分をニュートラルにしてくれるような雰囲気を持っていて、こんなに素敵な創造の場は初めてです。さらにびっくりしたのは、ここのスタッフの皆さんの気配り。事前の打ち合わせでの的確な情報の伝え方はもちろん、当日の準備でも卓越した気配りがいくつもありました。長い経験で培ったという雰囲気ではありませんから、スタッフの方それぞれがそのようなマインドを持っているということなんですね。素晴らしかったです。セミナーは自己紹介とお勧めの本の紹介で始まり、石黒さんの出版の仕事の面白さに関するお話、そしてグループでに議論へと進みました。この議論は大変な盛り上がりになりました。ともかくポジティブなパワーの持ち主ばかりで、1年後が50年後100年後へ、メーリングリストが場の創造へ、そして世界へと広がって行きます。ブレーキをかける人はいないのでしょうか。各グループの発想を共有するとさらに笑顔が広がり、そのまま近くのお店での2次会へと突入しました。MOSOはここでも走り続け、今でもどこかを走っているかもしれません。お忙しい中、参加していただいた皆様、素敵な会場と素晴らしい気配りを提供していただきましたHRIの皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。こういう場に係われたことをとても嬉しく思っています。
2006年02月12日
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というのは土の話です。今、お手伝いしているグループの中で、学校で腐葉土作りに取り組む活動をしている方がいます。ある日、仲間で話をしているときに、腐葉土作りは地球温暖化に貢献するのかという話になり、いろいろと調べてみました。可燃性廃棄物の燃焼に関する論文を調べましたが、枯葉に比較的近いと思われる木材の場合は、ほとんどの炭素が大気中に排出されているようです。一方、森林土壌の化学構造モデルを見ると、かなりの炭素が土壌の中に残っているようなので、排出される二酸化炭素という意味では燃焼の方が多いと考えることができるのではないかと思います。もうひとつの問題は腐葉土を作る過程で排出される炭素が、二酸化炭素として排出されるのか、メタンとして排出されるのかについてです。一般に、メタンの温室効果は二酸化炭素の22倍といわれていますから、炭素の放出が少なくても、それがメタンになって放出されるのであれば温室効果はかえって高くなると考えることもできます。しかし、腐植物質の化学構造はその起源により大きく異なっているため,腐植物質が関わる化学反応の解析は困難となり,その化学構造の解析などに関する研究が今日でもまだ続いているようです。足もとの土壌がどのように形成されたのかが、化学的にきちんと分かっていないということに、驚きと自然の奥深さを感じます。一般的にメタンは嫌気的な条件のもとで有機物が分解される際に発生します。水田や湿地帯、湖沼などが主な発生源です。またゴミの埋め立て地からも発生しています。腐葉土を作る際にもある程度の水分が必要で、発酵で熱を持っているところから、天地返しをしたとしても多少のメタンが発生している可能性はあるかもしれません。一方、嫌気的な条件の下で作られたメタンも大気に出てくるまでに酸素の十分にある層を通過するうちに多くは酸化されてCO2になってしまうというメカニズムもあります。最近の研究結果では、湿地からは確実に大量のメタンが発生していることが確認されていますが、森林地帯の地表では一般的にメタンの発生はなく、むしろ若干量の吸収があるという結果になっています。森林地帯の地表はいわば腐葉土ですから、大きな違いはないかもしれません。ということで、腐葉土からのメタン発生量はあったとしてもそれほど多くはないと考えても良いかもしれません。落ち葉は本来そのままにしておけば土にかえるし、栄養分にもなるはずですが、家庭の庭や都市の公園、道路などではそれらを「ゴミ」として廃棄しています。そのゴミを運ぶため、燃やすためにエネルギーが使われていることを考えると、ここにも腐葉土作りの意味を見出すことができます。腐葉土には窒素が不足していますが、土壌の富栄養化が問題となる現状では有効に機能すると思われ、化学肥料の使用量の減少や、収量への影響などのメリットがあるかもしれません。古いデータで申し訳ありませんが、1986年のデータでは1年間に流出した土壌は250億トンという膨大なもので、これに伴い耕地面積も減少していると考えられます。(土地の生産性の向上によって、生産量は増えているようですが、そろそろ限界という説もあります。)腐葉土として再生できる量は微々たるものですが、土壌の大切さを知ってもらうための教材としては良いのではないかと思います。因みに、農薬への消費者の厳しい目によって、一定時間で毒性の無くなるものや揮発するものなど農薬への対応は大きく進んでいる一方で、肥料の使用量についてあまり認識されていないために、不必要な肥料の使用が環境の悪化を招いているという話もありました。
2006年01月30日
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しんのすけさんが「仕事と人生に効く100冊の本」を出版した記念の会として、この本で紹介された本の著者12人をお招きした交流会が催されました。この人が張本人のしんのすけさん。まずはゲストの皆さんの紹介です。左から鶴岡秀子さん、中野禎二さん、西出博子さん、吉岡英幸さん、佐藤伝さん、大村あつしさん、田中靖浩さん、石黒謙吾さん、松山淳さんさらに片岡文子さん、菊入みゆきさん、露木和男さんに来ていただきました。皆さんの簡単な自己紹介、しんのすけさんとの出会いのエピソード、本の紹介などを聞いてから交流会に突入しました。まずは伝ちゃんの、じゃなくって佐藤さんのご発声で乾杯です。お互いに共通する興味を持って集まった仲間ですから、ゲストの方だけでなく参加者同士でも大いに話が盛り上がります。そのうち収拾がつかない状態に...しんのすけさんがマイクのボリュームを一杯に上げて何回が呼びかけて、やっとプレゼントタイムが始まり、そのままフィナーレへ。前回のジェイカレッジに来ていただいた立川志の吉さんの三本締めで交流会の幕を閉じました。二次会は下のスターバックスを貸り切るというユニークなもので、通りがかりの人も松山しんのすけさんって誰?と店内を覗き込んで行きます。店内は本当は撮影禁止ですが、今回は特別に許可をもらって写しました。なかなか良い雰囲気で、コーヒーとケーキの2次会というのも悪くないです。名残りを惜しみながら皆さんをお送りしたところに久米さん登場。スターバックスのタンブラー持参で来ていただいたのにお店は閉まってしまったので、近くでハンバーガーを頬張りながらお話しました。お忙しいのに、ご参加いただいたゲストのみなさん、そしてもう終わっている可能性が高いのにわざわざ来ていただいた久米さん、ありがとうございました。短い時間でしたが、参加していただいた皆さんがさらに交流を深めていただけたのであれば嬉しいです。スタッフとして、このしんのすけさんの言う「いかがわしい会」をお手伝いできたことを嬉しく思っています。
2006年01月19日
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絶対に相容れないような取り合わせを強引にも実現させてしまった人たちがいます。しかも絶対に相容れないような会計士と落語家です。ジェイカレッジの新春特別企画で、田中靖浩&立川志の吉 史上初!夢の共演!が無事終了しました。田中靖浩さんは以前このブログでも「経営が見える会計」をご紹介しましたが、会計を知識ではなく思考のツールとして説明してくれる、とてもわかりやすい本の著者で、最近ブログも公開されました。立川志の吉さんは立川志の輔さんの一番弟子で、見た目爽やか、声は元気ですが、落語への情熱は大変なものです。5時半に会場に集合の予定が、急な電話で10分ほど遅れていくと、すでに音の打ち合わせが始まっています。今回は会議室に高座を作ろうと言うことになり準備を進めていたところ、この会議室に隠し金屏風があることが判明。ぜひこれを使おうと思ったところが、今度は高座の高さが足りないということになり、急遽、A4コピー用紙の箱8箱を持って上がることになりました。荷物用エレベータと台車でえっちらおっちら運び上げてたところ、奥行きが足りない。これだと火焔太鼓の一番の見所を迫力を持って見せられないということで、さらに4箱を探してきて、なんとか並べ終えたのが開場5分前。会場は満席で会計の話を聞こうという雰囲気が充満していましたが、いきなり始まった落語になんともいえない緊張感。志の吉さんも会場を盛り上げようとがんばります。横でカメラを構える私の手にも汗が滲んできます。「寿限無 寿限無・・・」やっと会場に笑顔が浮かびます。実はこのとき田中さんは会場の雰囲気に胃が痛くなったそうですが、田中さんのセミナーが始まると、まるで落語家のような語り口でお客さんを惹きつけて行きます。この頃にはお客さんも今回のセミナーの趣旨を理解し、遠慮なく笑ってくれるようになります。しかし、中身は会計、しかも数字の無い会計です。が、これが良く分かるのには驚いてしまいました。「貸借対照表」この頭の痛くなるような名前ももう大丈夫。数字が書いてあっても大丈夫という気持ちにさせてくれます。そして始まったのが「火焔太鼓」。志の吉さんも会場をどんどん引っ張っていってくれます。「五十両」これを気持ちよくやってもらいたくて苦労したんです。新春の初笑いらしい、でも実は会計というとってもハードなセミナーが無事に終了し、なんとも言えない達成感を味わうことができました。田中さん、志の吉さん、スタッフの皆さん、そしてわざわざ足を運んでくれた会場の皆さん、本当にありがとうございました。
2006年01月12日
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元日2日とぐずついたお天気でしたが、3日は晴れるという天気予報を聞いて鶴岡八幡宮への早朝初詣を敢行しました。朝5時半起きで6時出発、およそ30分で鶴岡八幡宮に到着しました。道路も快適で駐車場も問題なく、お参りの人も疎らでゆっくりとお参りすることができました。身を清められるような冷たい風に吹かれながら境内を一回りしていると、参道の脇にスクリーンが設置されていました。参拝待ちの行列から参拝風景が見えるように設置されているそうです。しばらく歩いているうちに何か暖かいものを飲みたいと思いましたが、さすがに開いているお店はなく露店もぎんなん屋が1軒開いているだけでした。車に戻って駐車場を出たのが7時半前でしたが、この時間でも駐車場は問題なく入れます。ただ三が日は周辺が9時から通行止めになるので、あまり遅く来るわけにもいきません。帰り道、久しぶりに海岸線をドライブしていると太陽が雲から顔を出し、江ノ電と並走しながらとっても気持ちの良いドライブを楽しみました。辻堂方面に上がるとカラフルな駒澤大学ののぼりが沢山立っています。そういえば今日は箱根駅伝の復路ですから、あまりゆっくりしていると交通規制が始まるかもしれないと思い、もっともっと走っていたいという気持ちを抑えて帰路につきました。今朝5時半に目覚ましが鳴った時には行くかどうか迷っていましたが、思い切って出てきて良かったと思う今日の初詣でした。それでは、今年もよろしくお願いします。
2006年01月03日
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日本財団といえば助成財団として素晴らしい公益活動を行っていますが、その日本財団の社員食堂に行く機会がありました。広い窓の明るい食堂で国会議事堂を見ながら食事をすることができます。選んだのは五穀米ランチ。味の良さと品数の多さと健康への配慮がありながら値段はわが社の社食の半分というコストパフォーマンスの高さ。これなら朝晩の多少の不摂生は昼食で取り戻せるのではないかと思ってしまいます。さて、このときに話をしたのは、日本財団が運営しているCanpanという公益活動の情報交換の場について。ブログあり掲示板あり相談コーナーありの公益活動の総合情報支援サイトで、実際に運営している人たちと情報交換を行いました。公益性というものがやや取っ付き難く機能も多いことから、その全貌がなかなかつかめず、私自身も前からCanpanを薦められていながら、なかなか始めることができずにいました。でも、他の大手の無料ブログのように著作権の制限がなく、このサイトそのものがビジネスではなく公益的なものであるという安心感があります。たとえば今回ご一緒した太田空真さんはCanpanのブログでとても興味深い取り組みを行っています。私自身はある会社の属していますが、そこで得た良い経験を多くの人と共有したいと思っています。発信される情報は発信者の素性が明らかであるほど信頼性が高まります。しかし、会社員がその素性を明らかにしてブログを書くというのはまだ一般的ではなく、自分で責任を全うできる社長さんとか、営業上必要とされるブログというのが現状です。Canpanという場は、その趣旨から他のブログとは異なり、この情報発信のニーズとデータの信頼性とを橋渡ししながら、データ管理の煩雑さを軽減できるポテンシャルを持っているのではないかと期待しています。
2005年12月23日
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伊藤忠グループは社会貢献の一環として、東京大学気候システム研究センターを支援していますが、その成果報告としてのシンポジウムが伊藤忠本社で行われました。テーマは「気候変動と気象災害」ということで4件の講演が行われました。近年の災害の増加傾向は人口増や都市化の影響もあり、温暖化の影響であると結論付けるのは性急であること。また被災額の増も資産価値の増加の影響もあり、災害件数の増加だけを理由にできないことなどが指摘されていましたが、一方で人的被害はアジアに多く、資産的被害が欧米に多いことから、資産が偏在していることが分かります。また、気象関連で日本は計測関連の特許が多い一方で、論文は予知、予測が多いことから、今後は予知・予測の分野が伸びることが指摘されていました。ところで、最近は大雨が多くなったと感じている人も多いと思いますが、アメダスが運用開始となった1974年の11月1日以降のデータを見ると確かに雨の増加傾向が見られるようです。しかし、沖先生のグループ(ここでまた沖先生にお会いしました)では、気象庁に保管されていた1890年以降の観測データを調査した結果、1940年~1950年代にかけても豪雨の時期があることから、近年の豪雨を温暖化の影響と考えるためには更に検証が必要であると報告していました。最近は短期の天気予報の精度も上がってきてはいますが、ここしばらくの寒波の影響を予報する場合、北極振動を知る必要があります。北極振動とはジェット気流の南北方向の移動で、これが南に下がると日本に寒波が来るということになります。そして、この振動を予測するのはクルクルと舞い落ちる落ち葉が表になるか裏になるかを予測するのに似ているということでした。難しさがよく分かる例えです。そして短期の予報というのはこの変動の予報であり、長期(50年~100年以上)の予報は平均の推移の予報であり、根本的に異なるアプローチであることを再確認できるシンポジウムでした。
2005年12月19日
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エコプロに併せて「持続可能な社会ってなあに~キーワードは、つながる・みつける・育つ~」というセミナーが行われました。持続可能な社会というと、なんだか難しそうであんまり踏み込みたくないような感じがしますが、ここではアーティストの谷澤邦彦さんが「描く」を、グラフィックデザイナーの林佳恵さんが「着る」を、菊水酒造社長の高澤大介さんが「造る」を、東大の沖大幹先生が「学ぶ」を、とても魅力的に持続可能な社会ってこんなところにあって、こんなにワクワクと取り組めるんだというプレゼンテーションが行われました。特に菊水酒造は創業124年と酒蔵としては若いですが、社長の高澤さんは情熱の篭った語り口で新発田まで出かけて行きたいという気持ちにさせられました。そして、「造る」という視点での話のなかで「もの造りからこと作りへ」という言葉は、米作りから始めて有機へと拡張していくという持続可能性の拡張を見事に言い表していて、とても印象に残りました。また、東大の沖先生は学ぶということを学者としてよりマニアとして語っていて、とても共感すると同時に話の切れ味に感心してしまいました。また何かでご一緒したい先生です。
2005年12月19日
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エコプロダクツ2005に行ってきました。今年は出展は無かったので純粋なお客さんとしての参加ですが、今年は過去最高の人出だったようです。今年はさらにエコプロダクツ展らしく、見本市的な雰囲気が強くなっていますが、そんな中で目立っていたのはLOHASに関する取り組みでした。農や食や自然素材などの展示やオーガニックを中心としたカフェなどが去年以上に増えているようです。そして、客層にも変化が見えてきています。去年もそうでしたが、隣でオンワードのファミリー向け販売会をやっていて、エコプロとは当然客層が違っていて、会場に向かっているところでだいたいどちらに行くのかが分かりましたが、今年は会場に入って右に行くだろうなと思っていた人が左のエコプロに入っていくという感じでした。そんな話を仲間としていたら「去年の参加者を見ていると背広と学生と環境NPOという雰囲気だったのに、今年はそれに新しいあいまいな層が加わっていてこれはLOHAS層だと思う。」という意見がありました。見ていると若い女性というよりも、熟年の女性や夫婦がLOHAS層として加わってきているように思えます。その一方で縮小傾向の続いていたNPO/NGOコーナーが今年は更に小さくなったようで、周っているといかにも狭そうな感じです。子供向けの取り組みは、今年は主催者が独自企画に取り組んでいて、子供・学生の人数も増えたのではないかと思います。そして、企業の工場見学などの企画を同時に行うなどの多様性も出てきていますが、企業にとってはよりお金がかかるという面も出てきました。午後からは燃料電池に関するセミナー「我が家に燃料電池がやってきた!」に出席しました。家庭用燃料電池について主に女性の視点で考えようというもので、聞いているとうちにもきてくれないかなーと思ってしまうような分かりやすい内容でしたが、そのためにちょっと浅いようにも感じました。福島さんの基調講演も燃料電池とのつながりがそれほど強くなく、やや掘り下げが足りない感じでしたが、パネルディスカッションのメンバーは個性のバランスが取れていたために、とても面白いディスカッションになっていました。会場に託児所が準備されているところに、女性を意識しているところが表れていますが、女性が来やすいように託児所を準備するというのも本当は違うのだろうなという思いも少しありました。
2005年12月18日
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デブリってこれのことです。九州大学 八坂研究室地球の周りには寿命の尽きた衛星や上段ロケットなどのスペースデブリ(宇宙のゴミ)がこんなにウジャウジャと回っているんです。中型の衛星の場合、500年に1回はこのスペースデブリに衝突するという計算になるそうで、500基程度の衛星が飛んでいる現状では毎年のように衝突が起きると考えることができます。そして、スペースデブリの数は今後加速度的に増加して行きます。この処理に関する話しが、機能のJAXAの研究発表会でありました。主な処理方法は以下の通りです。LEO(低高度軌道)のロケット上段は高度を650km以下へLEO衛星も高度を650km以下へ高度を650km以下にすることで25年以内に大気圏に再突入するそうです。また、GTO(静止トランスファー軌道)のロケット上段は十数年で自然に落下するということで、地道に拾うのではなく地球に突き落として燃やしてしまうという処理方法です。唯一、静止軌道衛星のみが高度を300km以上に上昇させて邪魔にならないようにするという処理方法のようです。特に問題となるLEO衛星の処理としては、衛星にワイヤーを取り付けることで、地球の磁場の影響でそこに電流が流れ、減速する方向に力が発生し衛星の高度が下がるという仕組みを利用するという方法が報告されていました。宇宙旅行が一般的になる兆しを見せる中で、このような対策はぜひがんばってもらいたいです。
2005年12月08日
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ジェイカレッジという自己啓発セミナーに、遂にくめさんに来ていただきました。テーマは「メール道」+「ブログ道」=あなたの「!」ところが、くめさんがちょうど名古屋の地場産業の社長さんの集まりで話をしたところだったこともあり、本題に入る前にマーケットの流れやそれに対する企業の対応などのお話しがあり、リソースはあるものの動きの鈍い会社がどうやってマーケットに対応して行くんだろうと、改めて考えさせられてしまいました。そんな話しの中に出てきた、ジョージ・ルーカスが惚れ込んでいるプラモデル屋さんの社長さんの話しなんて、本当にじっくり聞いてみたいものです。プラモデルという偽者が本物になる話しですよねー。メールについては、あの名著「メール道」の教えを、身近な例を挙げて示すもので、本を読んで分かったつもりになっていて、実は忘れてしまっていることを、改めて思い出させてもらえました。ブログについては、間もなくNTT出版から出版される「ブログ道」の内容ですが、ブログのビジネス・ツールとしての価値や、自己啓発ツールとしての価値を示した上で、その心構えや作法に入っていくという素晴らしい内容です。本が出版されたらすぐに買って、もう一度おさらいをしたいと思っています。そんな話しを聞きながら、1ヶ月もブログをほったらかしていたことを反省し...書くことはいっぱいあったんですが、書く時間が作れなくて...ともかく心を入れ替えてこれからがんばります。ということで、「!」あり反省ありの素晴らしいセミナーありがとうございました。
2005年11月25日
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毎年、各県が持ち回りで開催されている生涯学習フェスティバルですが、今年は鳥取で行われたので様子を見に行ってきました。大阪から特急で2時間半かけて行くことになりましたが、こんなに電車に乗るのは久しぶりでした。後半の週末で生憎の雨模様でしたが、雨にも負けず参加者は多く、人気のあるコーナーには行列ができていました。やはり人気があるのは珍しい工作を無料で体験できるコーナーで、50円でも料金を取ると、余程アピールする内容で無い限り、急に人の集まりが悪くなります。環境系でも体験を主体とした展示をしている熱心な団体が多く、鳥取に限らず全国から集まっていることから、じっくり回っているととても1日では足りないくらいの内容です。しかも、話しを聞くと皆さん熱い人ばかりなので、話しが盛り上がってしまいます。一方で体育館の中ではエネルギーサーカスという、科学の不思議を体験できるショーがあり、これはかなり凝ったものになっていました。これは子供たちも楽しく学べます。鳥取は本当に静かな街で、雨と言うこともあってとても情緒がありました。実は風邪のせいで38度5分の熱があったので、仕事以外は街を歩く元気がありませんでしたが、食事だけはがんばって外に行きました。お寿司はさすがに美味しく、イカの美味しさはここしばらく食べたことが無いくらいでした。もうひとつはかに茶漬けですが、この味は今でも舌に残っていて、近くにあればもう一度行きたいくらい美味しいお店でした。熱でボーっとしていたために2軒とも店名を忘れてしまいました。
2005年11月01日
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エコロジーオンラインのお茶会に行ってきました。ここは環境系の活動家の情報交換の場なんですが、ここのところ力が入っているのが食事です。今回はオーガニックコンシェルジュの岡村貴子さんのプロデュースです。特にお料理は、あの有名な吉水さん。シンプルだけどとーっても美味しい料理は、「全種類食べないと帰れない」と真剣に思うほどのお味です。銀座のお宿のお部屋の方も寸分の隙も無いほど配慮が行き届いているそうなので、用事がなくても一度泊まりに行きたいと思っています。もうひとつ、会場に入るととても爽やかな風が吹いているような感じがして、もちろん料理や飲み物の飾り付けもとても雰囲気があって、でも何かほかにも...と考えてみたら、静かに波の音が聞こえていたんです。今回のゲストのジョー奥田の最新CD AMAMIが流れています。あとでお話しをお伺いすると、奥田さんはいわゆる音楽も作りますが、「自然音は完璧です。」ということで、自然音に入れ込んでいるようです。このCDは聴かなくてはと思って家で聞くと、自然音の中に物語があり、しかもこの自然音にしっかりと馴染んでいる奄美の音楽がある。とても豊かな気持ちにさせられるCDです。ところで、今回のお茶会は北海道で出会ったある人を誘って参加しました。なんだかほっておけないような人...谷沢永一の「人間の見分け方」という本のなかに「この人から何かをもらえるという第一印象はよく考えたほうがいい。しかし この人には何かをしてあげたい、という第一印象は大事にしたほうがいい。」ということが書いてあります。そうか、大事にしなくちゃいけないんだ。
2005年11月01日
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やっと大阪に行く時間ができたので、ひろりん8888さんに教えてもらったICE MONSTER 冰館に行ってきました。大阪に着いたのは皇太子殿下と同じ便。ボーディング・ブリッジの窓にも目張りをする念の入れようです。すぐにリムジンバスに乗り込んで皇太子殿下の車が行ってしまうまでは阪神高速に入れないかもしれないというアナウンスを聞きながら出発すると、運良くちょうど規制が解除になったところでした。車が1台も走っていない高速道路を規制解除を知らせるパトカーに先導されるように気持ちよく走ります。問題のなんばウォークでは冰館をすぐ見つけることができました。もう11月になろうというのに店内は満員で行列までできています。お勧めのメニューを聞くと「マンゴー冰」のようなので、それを注文します。やっと席も空いて出てきたのがこれです。あの台湾の味を久しぶりに味わえると喜んでひとすくいすると、中から白いカキ氷が。「あれ、これじゃなかった」と思いながら食べると、氷も滑らかでなかなかのお味です。マンゴーは旬に台湾で食べたものとは違いますが、甘さとすっぱさと冷たさが気持ちよく広がります。台湾の本店ではこれを目当てに100mも待ち行列ができると言われたら食べない訳にはいきません。食べ終わってからメニューを見直すと下の方に練乳を練りこんだ氷を使ったものも出ていました。さすがにもうひとつ食べるほどの余裕は無かったので、これは次回のお楽しみに取っておくことにします。このICE MONSTER 冰館は移動店舗も含めて4店くらいあるようですが、全部大阪です。関東にも食べられるお店があると良いんですが。
2005年10月30日
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お友達のしんのすけさんから教えてもらった面白いサイトです。地球を自由自在に見て回れるGoogle Earthというプログラムで、最初はこんな地球があって、それにどんどん近付いて行くと最後はこんな感じで地面は衛星写真で山や地面の起伏まであります、さらにアメリカの主要都市などは3DCGで建物まで入っていて、レストランの情報なども登録されています。東京はまっ平でレストラン情報もありませんが、今載せると目立ちますね。コントロールは直感的なインターフェースで、とても分かりやすく、高度も表示されるので、ちょっとしたフライト気分も味わえます。以前に紹介した国交省のサイトは、30年前の航空写真で時間をトリップできましたが、これは今の地球のどこにでもトリップできます。興味のある人はGoogle Earthのサイトに行き、DownloadからファイルをDownloadして導入してください。お勧めです!
2005年10月20日
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社会企業家(起業家ではない)が集まる日本で初めてのイベントである、ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングに参加しました。運動会に打って付けの快晴の週末に六本木ヒルズに向かいました。窓からの素晴らしい眺めを見ながらコーヒーを一杯飲んで講演が始まりました。社会企業家とは、今まで行政が行ってきた公共サービスをビジネスとして行う企業家で、企業という概念を取れば今のNPOにも近いものがありますが、利益追求型ではなく、ニーズ主導型でありながら経済的に持続可能であることも目指すという形になります。現時点での最大の課題は資金の流れをどう作るかというところですが、英国では政府から、米国では個人の投資家からの流れが主体となっていて、日本ではこれらに加えて企業からの資金の流れもできるのではないかと期待されています。「働く」=「傍を楽にする」という意味があるように、日本の企業はもともと社会企業としての資質を持っています。ただ、公益的なサービスに企業が直接手を出せない場合もありますから、潜在的には社会企業家を支援するような文化が日本企業にもあるのではないかと思っています。若者のニートの原因のひとつに、仕事は収入を得るためのものではなく、自分の存在価値を確認するためのものだという考えがあると思います。手段であるはずの「利益を得る」ということが目的になってしまっている企業で働くことに魅力を感じないというのは、企業の中から見ても納得できます。このような状況で、大学が社会的なニーズを研究できているのか、それに応えるための能力を教育しているのかという部分を考えなければならないと思います。既存の大手企業への就職を大学の実績として公表するだけでなく、卒業生がどのように社会に貢献しているのかを示すことで、大学の価値が評価されるのではないかと思っています。
2005年10月19日
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山梨県早川町にある日本上流文化圏研究所のお話を聞いてきました。平成6年の早川町長期総合計画「日本・上流文化圏構想」は、早川町の長い歴史の中で培われた生活文化を、持続的なライフスタイルとして地方から都市に向けて発信していくことを目指しており、その中核組織として日本上流文化圏研究所が設立されました。具体的には以下の取り組みを行っています。・「2000人のホームページプロジェクト」早川町の住民が約2000人であったことから(現在は1600人)、住民一人ひとりの生き様や生活の知恵を取材しホームページを通じて発信しています。取材には山村生活に興味を持っている大学生が8年間に延べ100人程度参加し、現在までに900人分のホームページを作成しました。2000人のホームページ ・「町民による地域資源の発掘」昔の遊び、郷土食、ビューポイント探しや古文書の研究などの地域資源の調査に、延べ50人以上の町民が研究部員として参加し、その成果をイベントや「町民塾」と呼ばれる勉強会の形で共有すると同時に「あなたのやる気応援事業」への展開や、地域づくり戦略に生かせるような提言を行っています。・「あなたのやる気応援事業」早川町の地域資源を生かした商品開発や起業アイデアを募集し、審査を経て資金およびノウハウの提供を行うプロジェクトで、地元産の大豆を使った豆腐作りや、かつての赤沢名物である手打ちそばの復元(赤沢の取材を行ったそば処武蔵屋として開業している)など、現在19のプロジェクトが進行しています。 ・「早川フィールドミュージアム」早川町の歴史、文化や自然環境を守り、活用していくことを目的にフィールドミュージアムの設立を準備しています。地域全体を博物館にみたて、地域資源が展示物となる住民主体型の博物館活動で、歴史、自然、文化を体感するツアーや、郷土料理の講習会などの活動が行われています。特に早川町外に「早川サポーターズクラブ」という会員組織を作り、会員向けのツアーや交流会を企画すると同時に、会報「やまだらけ」を紙媒体とインターネットで発行しています。やまだらけ ・「地域外学生の受け入れ」首都圏の大学に通う学生を地方に派遣し2週間程度の現場体験を実施する「地域づくりインターン」制度の受け入れや、早川町を研究対象とする大学生・大学院生を学生研究員として受け入れる「学生研究員助成制度」を実施しています。早川町の総合サイト
2005年10月18日
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甲府盆地から富士川沿いの国道52号線を南に走り、早川沿いの県道に入り15分ほど走ると、赤沢の入り口です。ここからは所々でしかすれ違えない狭い道に入ります。10分ほどで見えてくる赤沢の街並は、周囲を囲む山、畑、坂道の石畳などの景観要素に加えて、静寂ゆえに響く水場の水音、七面山に登る信仰集団の叩く太鼓の響きという音風景が赤沢を特徴付けています。静寂に響く水場の水音赤沢は身延山から七面山に至る道筋の唯一の宿場町です。江戸時代には信仰を理由にした講と呼ばれる旅行が盛んに行われ、富士講は富士登山、伊勢講は伊勢神宮参詣、そして身延講が身延山久遠寺と七面山参りであったことから、赤沢は身延講の参詣者で大いに賑わっていました。赤沢の町並み 参詣者はここで一泊し、赤沢から沢を越えて山岳信仰の霊山である七面山に登っていましたが、昭和30年代以降は参詣者の減少と七面山登山口への道路の整備による宿泊者の減少で、明治初期には9軒あった旅館も現在では1軒を残すのみとなってしまいました。 廃業した「大阪屋」 軒下の講中札が往時をしのばせる。散策しているときに、町の人が気さくに話しかけてくれます。「大阪屋の奥には資料館がありますから、勝手に電気点けて見ていってくださいね。」と、言われて覗いてみると、ひとりだとちょっと怖い雰囲気。でもじっくり見てしまいます。約束をしていた人から集落の人たちの取り組みの話を聞くために「そば処武蔵屋」に向かいます。小さな集落なので「望月さんとここで会う約束をしているんです」と言えばすぐ分かるかと思ったらきょとんとした様子。聞くとこの集落の9割が望月姓なのだそうです。が、少し待っているとお会いすることができました。昭和50年頃に、地域の30代のUターン青年約10名とその家族が集まり、生活の場を良くすることと、地域の年中行事を再開することを目的に青年同志会を結成しました。まず取り組んだのが、集落の危険箇所を知るための測量と石畳の敷設でしたが、昭和57年にはその取り組みが認められ、石畳の敷設は町へと引き継がれ、現在では集落の道路約800mが整備を完了しています。身延山に向かう石畳 赤沢はその豊富な森林資源により杣人、木挽きや大工など多くの職人を輩出しており、かつては板葺きの屋根、板張りの壁が地区内の建築の原型となっていました。青年同志会のメンバーの次の取り組みは、これらの民家の修復でした。都市計画に詳しい学者の協力により町並みの価値が掘り起こされ、メンバー外の住民も巻き込む大きな取り組みとなり、平成5年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。集落の30軒の約半数が修復されました。青年同志会では、子供を含む住民の町への愛着を醸成するために、途絶えていた年中行事であるどんと焼や盆踊りを復活し、秋の大祭前夜の子ども向けの映画上映会も企画実施しました。しかし、まだ課題はあります。現在、集落に住む小中学生は全部で6人。近くに高校は無いため、子供たちは高校生になると甲府などに下宿するために集落を出て行くそうです。もともとが講中宿であるという地域の特性上、外部からの観光客を受け入れることに対する抵抗感は少ないものの、これらの町並み保全の取り組みに対する住民の考え方は、観光化ではなく地域文化と住環境の保全を目指すことを基本としています。しかし、地域の過疎化と高齢化は引き続き進行しており、誰も住んでいない家も何軒かでてきているのが問題になっており、住民が地域で生計を立てられる程度の経済的な基盤は必要と考えられています。そば処では近所のおばさんたちが働いていますが、おそばを食べるだけでなく、町の話を聞いたり、おばさんたちの手料理をごちそうになったり、親戚の家にでも来たようにのんびりすることができます。にがうりの味噌煮ときびごはんが美味しかったのでそう言うと、おみやげで持たせてくれました。こんなところに溢れているホスピタリティが根強い赤沢ファンを作っているのだと思います。
2005年10月07日
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また牛の話。牛がとうもろこしなどの穀物を食べると、食糧効率としては悪くなります。つまり、牛肉1kgを作るのに、その11倍の穀物が必要になるので、直接穀物を摂るようにすると、より多くの人が食糧を摂れることになります。しかし、牛の良いところは人間の食べることのできない繊維質の多い草をたべることができるということです。この草を胃の中で発酵させて有機物を作り出すことができます。その牛を食べる範囲においては、食糧効率は良いということになります。その際に発生するのがメタンガスです。げっぷや糞からのメタンガスはたいした量ではないと思うかもしれませんが、ニュージーランドでは排出される温室効果ガスの40%程度を占めると試算されており、フランスで排出されるメタンガスの15%が家畜の羊や牛から出ているようです。メタンは都市ガスの主成分で、二酸化炭素の21倍の温室効果を持っているので、そのまま排出するよりも燃焼させることでエネルギーを取り出せ、かつ温室効果も減らすことができます。上のグラフは大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の濃度の経年変化を示しています。これを見ると二酸化炭素だけでなく、メタンも急激に増えています。家畜が急激に増えているとは思えませんので、環境省のメタンに関する資料を見てみると、メタンの排出源としては、稲作、家畜のげっぷとおなら、埋め立て廃棄物が多いことが分かります。最近のメタン濃度の増加は埋め立て廃棄物によるところが大きいようです。今後のメタンの排出削減も、ゴミ直接埋め立ての縮減、ほ場管理の改善、家畜の飼養管理技術の確立が上げられています。メタンの温室効果が高いだけに、これらの対策による効果も期待できます。
2005年10月05日
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最近、食に興味が出てきているので、農政ジャーナリストの中村靖彦さんの講演を聞いてきました。中でも気になったのが牛の話です。健康な乳牛は草を食べて年間5000kgの牛乳を出し、7~8回のお産をするそうです。このお産のあとしばらくは牛乳が取れるので、子牛は親と引き離されて代用乳で育てられて、牛乳は人間が頂くことになるそうです。(恥ずかしながら、牛はお産と関係なくいつも牛乳を出すんだと思っていました。)ところが、不健康な乳牛になると、栄養価が高く消化の良い家畜用の飼料を食べるおかげで年間1トン程度の牛乳を出す代わりにお産は2回程度になってしまうそうです。一生のうちで出す牛乳の量は健康な乳牛の方が多いですが、牛のえさを考えると短期間にたくさんの牛乳を出す不健康な牛を用済みになったら処分していく方が、経済効率は高いそうです。そして、この不健康な牛は消化の良い家畜用の飼料のせいで4つある胃のひとつが退化してしまっているんだそうな。牛によっては1回も牛舎から出ないまま一生を終えるものもいるということで、今のんでいる牛乳は健康な牛乳なのか不健康な牛乳なのかがとても気になります。そういえば、通勤の途中に牛乳の工場があるので、社会見学を兼ねて行ってみようかな。こういう食や食育に興味があると言っている自分が、インスタントラーメンと目玉焼きしか作ったことが無いというのは、やはり問題があるように思います。中村さん曰く「料理を作らないと、食のことは分かりません」だそうです。まず、何か作ってみないといけませんね。
2005年10月04日
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