
夏休みも終わり9月になると、まだまだ暑さは続くものの、朝夕の風が少しずつ涼しさを帯び始め「もうすぐ秋だなぁ」という気分も盛り上がってきます。
そんな9月ですが、日本では夏の名残のように 台風の襲来 が多い時期でもあります。
現代では、気象学の発達によって、衛星写真などから一般人の私たちでも台風の進路を知ることが出来ますが、そんなことが出来なかった昔の人は、いろんな方法で台風の襲来や進路を知る術を知っていたようです。
そのひとつに 「二百十日」 という言葉があります。これは、立春の日から数えて210日目の日(現在の9/1頃)だということから名付けられたもので、「嵐がよく来る日」として注意が払われたのだそうです。同じように、統計から嵐がよく来る日として、 八朔 (旧暦8/1)、 二百二十日 (現在の9/11頃)は嵐の多い日ということで三大悪日とされたそうです。
さて、この時期、そうして昔の人は台風を気にして空を見上げることが多かったろうと思いますが、もうひとつこの時期ならではの 空を見上げる楽しみ があります。 中秋の名月 です。
古来から日本人は月を愛でて来ましたが、やはり満月が一番美しいものとされました。その中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて、最も美しい満月が見れるということで、平安時代初期に、この日月を見ながら宴会をする風習ができたそうです。これは観月宴とか月の宴と呼ばれ、当時は月を見ながら即興で和歌を読み、その出来をみんなで評価しあって酒を飲んで楽しみました。また、秋は収穫の時期でもあり、その年の収穫物を月に備える風習(「芋名月」)が各地に残っています。
台風を気にして空を見上げ、満月を愛でるためにまた空を見上げる。
そうするうちに、いつのまにか空は夏の様相を見せなくなり、高いところにうろこ雲を見るようになれば、いよいよ本格的に秋になったと実感することも多い9月です。
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