二日酔いの予防や治療について、従来の方法や補足的な方法の有効性を示す決定的な根拠のないことが、英Exeter and Plymouth 大学Peninsula医科大学補完医学のMax Pittler氏らの研究によって明らかにされ、英国医師会誌「British Medical Journal」12月24/31号に報告された。
今回の結果に対して、米エール大学医学部予防医学研究センター所長のDavid L. Katz氏は「二日酔いに対処する最善の策は飲酒しないこと、つまり禁酒や節酒である」との見解を示している。ただし、「二日酔いの諸症状に脱水症状が含まれることがある程度わかっており、飲酒の際やその前後にアルコール以外の飲料、特に水を十分に摂取するとよい」という。さらに、「アルコールを飲む間隔があくと、体内酵素の状態が低下せず、有害な副作用が抑えられるため、アルコール飲料と炭酸飲料などを交互に飲むという簡単な方法が勧められる」と述べている。