孤独な人は孤独な仲間を引き寄せ、他人も孤独にすることが、医学誌「Journal of Personality and Social Psychology(性格と社会心理学)」12月号で報告された。研究著者の1人である米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)教授のJames H. Fowler氏によると、「孤独は人から人へと、3人先まで拡大する。つまり、ある人について何も知らなくても、その人の友達の友達が孤独であることを知っていれば、その人が孤独になるかどうかを、偶然を超える確率で予測できる」という。
米デューク大学(ノースカロライナ州)教授のMark R. Leary氏によると、この孤独の伝染は、生活様式が周囲の人に似るためである可能性があるという。「孤独な人に接している孤独でない人は、やや否定的に行動することで、同じネットワーク内の他の人を少し孤独にする可能性がある。おそらくこれが3人先まで孤独の影響がみられる理由である」と同氏は述べている。