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2015/04/22
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カテゴリ: サプリメント
脳卒中予防のため、「葉酸不足」にご注意を!


葉酸、ビタミンB群サプリメントの摂取は、動脈硬化を予防して脳卒中の発症リスクを下げる といわれています。

ハーバード公衆衛生大学院のウォルター・ウィレット教授は、「葉酸摂取のためには、誰もが果物と野菜をたっぷり食べる必要がありますし、高血圧性を持つ人は特にそうです。また大半の人にとって不足分を補うために、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリメントを毎日服用することは合理的です」と述べています。


動脈硬化を起こさない予防については、1995年頃、動脈硬化の真犯人はホモシステインだといわれ、日経ヘルス2000年3月にはくわしく書かれていました。

動脈硬化の真犯人ホモシステイン.jpg

ホモシステイン対策には葉酸、ビタミンB6、B12の摂取がよいそうですが、 日本の場合は専門家に相談しても本物のサプリメントは見つけにくい のが現実です。
さらに酸化ストレスによる動脈硬化がありますので抗酸化対策をすることで動脈硬化が予防できると考えられます。
そして、糖化により動脈硬化が進むこともわかってきました。

私はよい食事、運動習慣などのよい生活習慣にプラスして世界最高品質のサプリメントを活用してホモシステイン対策と抗酸化対策、抗糖化対策をしていますので一つの目安になる血圧も若い頃とまったく変わらずに心身ともに常に快調です。


最近では日本の医師は隠れて愛用しているようです。

医師は隠れたサプリ愛用者.jpg

名医もこっそり飲んでいる本当に効くサプリ.jpg

【以下転載】 ****************************

「葉酸サプリメント」を日本のインターネットで検索すると、「妊活」や「プレママ」といったキーワードが出てきます。実際、厚生労働省でも胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減には、妊娠初期の葉酸摂取が有効として、摂取を推奨しています。

■参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット「 葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

葉酸は、妊娠を望む女性や妊娠中の女性だけが気にすればいいものと思っている人もいるかもしれませんね。ところが2015年4月7日の米国医師会雑誌(The Journal of the American Medical Association:JAMA)に、北京大学第一医院(Peking University First Hospital)の研究者らが、ある報告をしました。

これによると、高血圧症に対して降圧剤(エナラプリル、商品名:レニベース)に葉酸のサプリメントを組み合わせると、エナラプリル単独と比べて、初回の脳卒中のリスクが減るというのです。


降圧剤と葉酸サプリメントの併用で脳卒中予防に効果あり

研究は2008年5月19日から2013年8月24日まで、中国の江蘇(こうそ)省と安徽(あんき)省の32の地域において、脳卒中や心筋梗塞の既往のない高血圧の患者2万702人(45歳~75歳)を対象に行われました。

参加者は
・エナラプリル10mg+葉酸0.8 mg投与グループ:1万348人
・エナラプリル10mg単独投与グループ:1万354人


4年半の観察期間中、初めて脳卒中を起こした人が、エナラプリルと葉酸を併用したグループでは282人(2.7%)、エナラプリルを単独で投与したグループでは355人(3.4%)となりました。全体を解析すると、併用グループは単独グループに比べて、脳卒中のリスクが21%低いという結果が出ました。特に虚血性脳卒中と、複合心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中、複合心血管イベント(心筋梗塞+脳卒中+心血管死)のリスクが相対的に低下しました。

このことから高血圧で葉酸不足の成人が、葉酸サプリメントを利用すると、脳卒中予防になるという結果が示されたのです。


葉酸は動脈の内壁に損傷を与える物質の分解に役立つ

この報告は、ハーバード公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)のニュースレターにも紹介されました。

葉酸は高血圧症患者の脳卒中リスクを下げる(ハーバード公衆衛生大学院のニュースレターより)

何十年も前から葉酸が心血管にもたらすメリットについては知られており、1970年代にハーバード公衆衛生大学院で始まった疫学研究では、葉酸を多く摂取した人は、摂取の少ない人より脳卒中や心臓発作のリスクが低いと報告されています。



葉酸不足の人は全世界で数十億人

ところが米国での臨床試験で、プラセボのグループと葉酸サプリメントのグループを比較したところ、葉酸サプリメントを服用した効果は認められませんでした。

その原因の1つとして考えられるのは、サプリメントは、通常の食事で葉酸を十分に摂取していない人に対して有用だということ。もともと葉酸不足でなければ効果を発揮しにくいわけです。

1998年以前の米国人は、約4分の1が葉酸不足状態でした。ところが1998年初頭、米国食品医薬品局は強化された穀類への、葉酸添加を決定。この政策により、1年経たずして葉酸不足の米国人は激減し、これがカナダ、コスタリカ、チリ、南アフリカなどにまで広まったのです。

今回の中国の研究でも、脳卒中に対する葉酸の予防効果は高血圧で葉酸不足の人に表れています。つまり研究結果は食品の葉酸を強化(葉酸添加)していない国の、葉酸不足の人に、大きな関係があるわけといえます。

では私たちは、普通の食生活を送っていて、十分に葉酸を摂取できるのでしょうか?

ハーバード公衆衛生大学院のウォルター・ウィレット教授は、「葉酸摂取のためには、誰もが果物と野菜をたっぷり食べる必要がありますし、高血圧性を持つ人は特にそうです。また大半の人にとって不足分を補うために、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリメントを毎日服用することは合理的です」と述べています。

また、北京大学第一医院の報告が掲載されたのと同日の米国医師会雑誌の論説で、ウィレット教授は「この研究は世界的な脳卒中予防のために重要な意味を持ちます。中国北部、バングラデシュ、スカンジナビア諸国など、葉酸不足の人が世界に数十億人はいるのです」と述べています。

米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、ウェブサイト上で葉酸に関する情報を提供しています。この情報を参考に、葉酸不足のリスクを考えてみましょう。


アルコールなどが原因で、男性も葉酸不足になる

前述のように米国ではほとんどの人が、十分に葉酸を摂取できています。

では日本人はどうでしょう? 2013年の国民栄養調査によれば、1日の葉酸摂取量は20歳以上の男性で平均306μg、20歳以上の女性では平均283μg(15~19歳:229μg、20~29歳:217μg、30~39歳:233μg)でした。

■参考文献
厚生労働省「 平成25年国民健康・栄養調査結果の概要

日米で葉酸の1日あたりの摂取基準量は異なりますが、両国とも妊娠の可能性があったり、妊娠を計画している女性には、1日あたり400μgの葉酸の摂取を推奨しています。葉酸は胎児の神経系や脳の発達に重要な役割を果たしているからです。また、葉酸の摂取が少ないと、貧血、衰弱、疲労、集中できない、イライラ、頭痛、動悸、息切れなどの症状が出現します。舌や口腔内の粘膜への障害、皮膚、毛髪、または爪の色の変化も起こります。

日本人女性は、まだまだ葉酸の摂取が不足しています。葉酸摂取のタイミングは非常に重要です。妊娠を計画している段階で、食品やサプリメントで葉酸の摂取を心がけましょう。

日本では、男性の葉酸摂取量は推奨量の240μgに達しています。ただし、栄養の吸収障害のある人(例えば、セリアック病および炎症性腸疾患など)、アルコール依存症の人は、葉酸が不足するリスクが高まります。アルコールは、葉酸の吸収と代謝を妨げ、分解を加速させます。次に挙げるような食品から葉酸を摂取するのが基本ですが、必要に応じてサプリメントでの補充をしていきましょう。

葉酸を含む食品

[1]野菜(特にアスパラガス、芽キャベツ、ほうれん草や高菜などの濃い緑の葉野菜)
[2]果物やフルーツジュース(特にオレンジやオレンジジュース)
[3]ナッツ、豆類
[4]全粒穀物
[5]牛肉のレバー。ただし、コレステロールが高いので、食べ過ぎは注意

肉、鶏肉、魚介類、卵、乳製品など他の動物性食品にも、少量の葉酸が含まれます。


葉酸の摂取過剰による発がんのリスクは?

自然の食品に含まれる葉酸は、いくつかのがんのリスクを減らすことが示唆されています。ただし、いつ、どれだけ葉酸を摂取するかによって、がんのリスクは変わります。

がん発症前の適度な量の葉酸の摂取は、がんのリスクを下げる可能性がありますが、一方でがん発症後、とくに大腸がんの発症後は、多量の葉酸の摂取が、がんの進行を速めるリスクがあります。特に1000μgを超える、高用量サプリメントの摂取は注意が必要です。

サプリメントや強化食品中の葉酸は、医療従事者によって推奨されない限り、上限を超えて摂取するべきではないのです。

葉酸不足の問題は、住んでいる地域、時代、年齢やアルコール摂取の有無や既往歴によって大きく異なります。ぜひ、ご自身の状況を見直してくださいね。基本は、食品から葉酸を摂取し、サプリメントは必要に応じての“補充”に使うとよいですよ。


著者
大西睦子
医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。

(出典:日経トレンディ)





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最終更新日  2015/04/22 04:59:44 AM
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