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2015/08/21
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カテゴリ: タバコ
喫煙は、日本の死因危険因子の堂々と第1位にランクされ、最も社会的信用をも落としているそうです。そして喫煙により失う寿命は10年だそうです。
日本人は長生きしたくない人が多いようなので、主要国の中で喫煙率が高いのかも知れません。


喫煙は何一つよいことはありませんが、悪いことは次々と見つかっています。記憶・言語・認知などの重要な思考プロセスを司っている大脳皮質を破壊することがわかったそうで、認知症にもなりやすいわけです。

また、 喫煙は免疫システム全体に重大な悪影響を及ぼし、免疫機能が低下するそうです。詳しく調べるとDNAのあちこちが切断されている ので、まさに百害あって一利なしです。喫煙の影響はDNAを通じて子孫にまで及び、喫煙者の子孫は生まれつき免疫機能が低下して病気に罹りやすくなるわけです。


日本は在日欧米人から喫煙天国と揶揄されるほどの禁煙後進国です。

タバコの最大の問題は他人を巻き込む受動喫煙で、ガン、心筋梗塞や脳卒中など年間7000人近くの日本人の死亡原因となっている他殺行為であり、禁煙後進国の日本も速やかな受動喫煙対策が望まれます。

職場で禁煙・分煙を希望している人が81%、職場やレストランなどでの全面禁煙の義務化には62%が賛成する など国民の受動喫煙防止の意識は高いのに国の禁煙政策は遅れに遅れている禁煙後進国です。


喫煙は様々な病気の原因になっています。


口腔(こうくう)咽頭がん、喉頭がん、食道がん、気道・気管支・肺がん、急性骨髄性白血病、胃がん、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、腎臓・尿管がん、子宮がん、膀胱(ぼうこう)がん、大腸がん

脳卒中、失明、記憶障害、認知症、白内障、加齢黄斑変性、妊娠中の喫煙による先天性口唇・口蓋裂(こうがいれつ)、歯周病、大動脈瘤(りゅう)、若年成人期からの腹部大動脈の硬化、冠動脈疾患、肺炎、動脈硬化性末梢動脈疾患、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、結核、喘息(ぜんそく)、その他の呼吸器疾患、糖尿病、女性の生殖機能の低下(妊孕性=にんようせい、妊娠しやすさ=の低下など)、大腿骨近位部骨折、異所性妊娠(子宮外妊娠)、関節リウマチ、免疫機能への影響、健康状態全般の悪化

◆受動喫煙と関連する病気
子供:中耳の病気、呼吸器症状、肺機能の悪化、下部呼吸器疾患、SIDS
大人:脳卒中、鼻の刺激症状、肺がん、冠動脈疾患、女性の生殖機能の低下(低出生体重)


喫煙率13.jpg

また、 新たな脅威として話題のPM2.5よりも喫煙、受動喫煙の方がはるかに恐ろしい そうです。

PM2.5や黄砂、放射線被曝リスクを懸念する喫煙者は、自身の喫煙の方がはるかに悪いと気づき、他殺行為になる人前での喫煙などはご遠慮いただきたいと強くお願いしたいです。

さらに、20歳から70歳までの50年間タバコを吸い続けた場合、タバコ代とタバコを吸うことによって生じる諸費用(医療費やコーヒーなどの嗜好品費)の総額は、1600万円前後になるそうで、高額ですね。


タバコも酒も女性の方が悪影響が強く出ますが、日本は若い女性の喫煙率が増えている異常国です。

受動喫煙は全員が大きな迷惑ですが、最大の被害者は逃げられない胎児です。

喫煙は24歳以下の妊婦では1割にもなるそうです。

子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)

また、 たばこ1本で寿命は14.4分短くなる という研究結果が発表されていますが、同様の研究発表で、 アルコール依存症が20年早死にする 研究結果もあり、合わせれば30年も早死にするので長生きはリスクだと感じている人には吉報かも知れません。

「長生きしたくない」老後不安の未婚者
「長生きは不安」9割 「長生きはリスク」7割 理由は経済と健康
「長生きは不安」8割超 若年男性

日本の禁煙政策を牛歩以下にしている本音は、国民の今以上の長寿を望んでいないからでしょう。


なるべくうまく卒煙したい人は、 「禁煙セラピー 読むだけで絶対やめられる」 という本をおすすめします。

世界15ヵ国で翻訳され、イギリス、ドイツ、オランダで毎年ベストセラー、読むだけで90%の人がやめられるという話題の本であり、私の周りではこの本で7割が楽に卒煙しています。


卒煙すると毎日毎日がとても快適になり、もっと早く卒煙すればよかったと感じると思います。

**************************** 【以下転載】 ****************************

たばこは健康によくない――。当たり前のようにいわれていることだが、実際にどんな悪影響があるのだろう。がんや糖尿病、精神疾患など様々な病気との関連性が、最近の研究でより詳しく分かってきた。禁煙を三日坊主で終わらせないためには、たばこの害を科学的に知っておくことも有効だ。

国立がん研究センターのがん予防・検診研究センター予防研究部のメンバーが中心となり、がんと生活習慣などとの関連性が調べられている。日本人を対象とした疫学研究の充実などを踏まえ、7月に喫煙とがんの関連性を約10年ぶりに見直した。

今回は、膀胱(ぼうこう)がんと、口や喉などの頭頸(とうけい)部がんについて喫煙との関連性を初めて「確実」と指定した。これまで膀胱がんは関係ないと思われがちだったが、たばこの煙に含まれる発がん物質は尿に含まれ排出されるので、膀胱の粘膜は発がん物質との接触機会が多い。肝臓がんは従来の「ほぼ確実」から「確実」に引き上げた。

この結果、部位別では肺がんなども加えて8種類のがんでリスクの上昇が確実となった。予防研究部の笹月静部長は「喫煙者が何らかのがんにかかるリスクは非喫煙者の1.5~1.6倍」と話す。

喫煙とガンリスク.jpg

がんだけではない。東京大などの研究成果では、喫煙のほか「高血圧」「運動不足」「塩分の過剰摂取」など、16の危険因子と日本人の死亡の関連を調べたところ、喫煙が原因とみられる死亡者が最も多かった。

糖尿病のリスクも高める。交感神経を刺激して血糖を上昇させるのに加え、体内のインスリンの働きを妨げる作用があるためだ。喫煙と糖尿病を巡っては、7月に米科学誌に掲載された論文が医師らの間で話題を呼んでいる。

喫煙と糖尿病リスク.jpg

論文を発表したのは、国立国際医療研究センターを中心とする「J―ECOH」の研究チームだ。喫煙と糖尿病の関連性について、会社員5万3930人のデータを解析した。喫煙者の糖尿病リスクは非喫煙者の1.34倍だった。本数も影響を与え、1日当たり10本以下だと1.23倍だが、同21本以上だと1.51倍とリスクが高まった。

禁煙年数と糖尿病の関係では、禁煙年数が5年未満だと糖尿病のリスクは非喫煙者の1.36倍で、リスクの低下がみられなかった。だが、5~9年で1.23倍、10年以上禁煙すると1.02倍と下がった。非喫煙者と同等のリスクになるには10年以上かかる。

国立国際医療研究センター疫学予防研究部の溝上哲也部長は「禁煙5年未満で効果がみられないのは、喫煙の影響がしばらく残るからではないか」と分析する。禁煙後しばらくの間は注意が必要だ。

J―ECOHは喫煙とうつ病など精神疾患による1カ月以上の長期病休との関連も調べている。データが多く集まった男性では、喫煙と精神疾患による長期病休との関連が認められた。喫煙者のリスクは非喫煙者の1.2倍だった。このほか認知症のリスクになるとの研究結果もある。

こうした科学的な成果は、論文のままだと一般人にはとっつきにくい。国内外の論文を医療従事者以外も読みやすいようにと、日本禁煙科学会が要約を インターネット で公表しており、愛煙家には参考になりそうだ。

要約文の作成に携わり、数多くの論文を読んできたさいたま市立病院の内科科長、舘野博喜医師が驚いたのが、禁煙時の体重増加について調べた海外の研究成果だ。

禁煙後に増えた体重の4分の1は筋肉など脂肪以外の増加で、健康面でプラス面もある。体重増加は禁煙を拒む理由の一つとされるが、舘野医師は「プラスの効果が分かれば、体重増加も前向きにとらえられるのでは」と話す。

健康を意識して本数を減らしたり、ニコチンやタールの少ないたばこを吸ったりしても、自分で考えるほどの効果は得られない。舘野医師は「たばこは『ゼロ』でなければならない」としている。


日本の喫煙率、世界では高め 男性32%

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、2013年の喫煙率は19.3%。10年前と比べると8.4ポイント減少した。性別でみると男性が32.2%で、女性は8.2%だった。

喫煙率13.jpg

日本の喫煙率は低下傾向にあるとはいえ、海外と比べると高い。経済協力開発機構(OECD)によると、2012年のデータで日本の20.7%に対し、英国は20%、カナダは16.1%、米国は14.2%。特に日本は男性の喫煙率が高く、日本の34.1%に対し、英国は22%、カナダは18.7%、米国は15.9%と開きがある。

禁煙は早ければ早いほど効果は出る。英国の研究では、25~34歳で禁煙すると、喫煙により失う寿命10年分を取り戻せる可能性があるとしている。これが35~44歳の禁煙だと9年、45~54歳だと6年、55~64歳だと3年と取り戻せる寿命が短くなる。国内でも35歳までの禁煙が望ましいとの報告がなされている。

(出典:日本経済新聞)





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最終更新日  2015/08/21 05:20:00 AM
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