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シーズンフィナーレ。タイトルに制作側の「えいやっ」という意図が現れている感じがして、何かいやだ。(笑)本当にこれで良いのか。オリビアは保釈されたロブ・ミラーに直接脅されたことで、緊張感を高めている。さらに、レイプ被害を訴えたニッキ・ステインズが合意の上だったと認めたため、FBIはミラーの控訴棄却を決めた。オリビアはニッキを説得しようとするが、ニッキは娘の愛犬をミラーに殺されたと怯えていて、証言しないと言い張る。ミラーはニッキの携帯を盗んだが、その中にミラーと事件を結びつけるものはなかったという。オリビアがしつこく追及すると、弁護士の秘匿特権を犯すことになり喋れば資格を失うと断固として拒む。SVUに戻ったオリビアは、ハンプトンで行われたセックスパーティで逮捕されたウォルト・スティーブンス関係で、ミラーが判事を脅してニッキの携帯を奪うなどしたと考える。控訴棄却となった裁判の被害少女たちは、いずれもミラーを恐れて証言を拒否している。オリビアのイライラが高まる中、ハドソン川で少女の遺体が見つかった。裸で全身骨折し、飛行機など高いところから落下したと見られる。検視で、少女の体内からチャイナホワイトというドラッグが検出され、死因は過剰摂取だとわかる。体内からは2人分の体液が検出されたが、今の所データベースにはヒットしない。少女の失踪届は出ていないという。身元特定はコンタクトレンズの特徴から、裕福な家庭の娘リンジー・パーカー16歳と判明する。オリビアとアマンダがパーカー家を訪れると、何とそこにロブ・ミラーがいた。ミラーはパーカー家の顧問弁護士で、両親は友人の家に泊まりに行ったリンジーが帰らないので、ミラーに助けを求めたと説明する。リンジーの死を伝えた後、オリビアは「宿敵」ミラーにこの事件にどう関わっているのか、と問う。ミラーはしらを切るが、オリビアはノアに手を出すなと睨み返す。リンジーの友人ブルックは、週末に度々大人の男たちと酒やドラッグなどを楽しみ、セックスをするパーティに参加していたことを認める。スティーブンスの写真を見せると、ホテルで会ったことがあると認めるが、ミラーについては判然としない。ただ、被害少女たちについては見たことがあるという。刑務所に入っているスティーブンスは、ブルックやリンジーについて知っているが、セックスはしていないと答える。ミラーについて情報を求めると、スティーブンスは怯え始め、たとえ刑期が長くなっても証言しないという。ノアの送迎を制服警官に任せていたオリビアは、ミラーがノアを自宅に送迎したことを知ってショックを受ける。その場に姿を見せたミラーは、再度裁判は諦めろという。全ては、ミラーが未成年とのセックスを知られたくなかったのではないかというオリビアの意見に対して、ストーンは何も証拠がない事を指摘する。ミラーはパーティで偶然リンジーを見かけたが、顔が割れるのを恐れてドラッグを盛ったのではないか。ストーンは、ノアを脅されたと知り、オリビアが事件を捜査するのは個人的な恨みが入っていると、ミラー側を助けることになるという。どうしてもミラーを捕まえたいというオリビアの意思に、ストーンはルールを破る決心をする。ついにミラーはリンジー殺害容疑で逮捕された。裁判でブルックが証言席につき、ストーンから身に覚えのないことばかり質問される。さらに、ミラーが売人からチャイナホワイトを買ったように見える証拠も提示された。しかし、弁護側はニッキを証人に呼び、すべてニッキがミラーを陥れるために偽の証拠をでっち上げたと見破ってしまう。ニッキはミラーに脅され、怖くてしかたなかったと証言する。ミラーはニッキの娘の親権を争う裁判で、ニッキの恥ずかしい写真を元夫に送ると脅した。ストーンはドッズとミラーの会話を録音したものを提出する。ニッキを引き下がらせることができると、ミラーは宣言していた。ニッキは弁護士としてのキャリアを失う危険を犯して、娘を守りたかったという。裁判後、ミラーは何も知らされていないオリビアをまた脅す。自分にさからう存在は悲惨な結果を迎えることになり、何事も望み通りにできるのだ。オリビアはニッキに会い、ストーンのアイデアだったと知らされる。ストーンさえ資格を失いかねないが、ニッキは娘の安全が脅かされるときは、弁護士であっても究極の手段に出るのだという。評決は第2級殺人罪で有罪となった。なぜ、確かな証拠がないのにミラーは有罪になったのか。ストーンは、正義が果たされたという。オリビアはこんなことをあなたに頼んでいないというが、ストーンは弱さで自分を見失い、オリビアを助けるために信念を曲げたと告白する。後悔はしていない、オリビアは曇りのない目で事件を見ている。自分も曇りのない目で見たい。また自分を見失わないために、ストーンはオリビアの前から去るという。結局、ドッズのメモは関係なかったのでしょうか。ミラーがそんなに大物なら、チャチな脅し方をしなくても、オリビアをさっさと首にするとか、どこかに飛ばすこともできそうなのに、オリビアとのやりとりを楽しんでいたのでしょうか。リンジー殺害については、DNAが検出されているのだし、ミラーの周辺を捜査すれば結果が出てくるよう思うんだけれどなあ。まあ、ミラーの裁判は来シーズンに引っ張ることもあるかもしれませんが。ストーンはオリビア(とノア)を助けたナイトとして、NYから去ることになった。これって、愛の告白?と思ってしまいました。みんな男たちは、オリビアの揺るぎないオープンハートに犠牲になっていくのね。ストーンはシカゴから出てきて、NYでは父親も姉も失って、良いことはなかったですね。シーズン初めは、一夜限りの関係にものめり込んでいたようだし、また古巣に戻って活躍してください。アマンダは2人目を出産したくらいで、他のレギュラーメンバーには大きな変わりはありませんでした。いよいよ、本家を超える21シーズンに突入。ちなみに、本家のヴァン・ビューレン警部補は今やシカゴ・メッドのシャロンとして君臨していて、ディック・ウルフの世界はまだまだ続きますね。
October 28, 2019
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一言でいうと固定観念による「推測」はだめだ、というエピソード。人には多面性があり、物事の本質は見えたようではない。当たり前といえば当たり前ですが、価値観が多様なNYにはネタが一杯ある。人々がいがみあって生きている街、国なんだなあと思いました。夜、シナゴーグから少年2人が飛び出してきたのを見て警察に通報があり、警官が建物内を確認すると、イスラム系の市会議員ナーラ・ラサールが倒れていた。頭を殴られ、レイプされているようで、日頃から反ユダヤ主義の激しい主張を繰り返している被害者とあって、マスコミは大騒ぎとなる。意識を取り戻したナーラは、後ろから殴られてヒジャブを剥ぎ取られレイプされたが、犯人の顔を見ていないという。ナーラの秘書によると、過激な発言を繰り返すナーラの事務所には日頃から脅迫などの脅しは多く、正にナーラは「被害者」になったと言わんばかりだ。それにしても、なぜ対立するユダヤ教信者のシナゴーグにいたのかと問われ、シオニストに騙されたと答える。事件の日、ナーラはホロコースト展示室から、事実を知ってほしいと来館するよう要請されていたが、時間になっても現れなかった。最近、少年がシナゴーグに侵入して許せない落書きをするという事案もあり、担当者は当日、顔見知りの少年を見かけたという。ユダヤ系のアリ・キャプランはその日、シナゴーグにいた事は認めるが、倒れていた女性には触れていないという。アリもナーラの言動については知っていて、アリと一緒に逃げたマイクの母親も、ナーラはユダヤ人社会を挑発し続けているという。レイプ検査でDNAは検出できず、とりあえずナーラにアリとマイクの写真を見せると、レイプ犯かどうかはわからないが、その日の夕方に事務所の前で抗議活動をしているのを見かけたという。その時の言動から、ナサールは犯人に違いないと断言する。すでに2人の少年が「逮捕」されたと、話題になる中、ネットニュースではアリとナーラが激しくやり合う様子がアップされた。ナサールはユダヤ少年に暴行を受けたとニュースで公言し、事態は悪化の途をたどる。しかし、ナーラの事務所がアリとの騒ぎを起こす前に、ネットニュース社に電話を入れていることがわかり、騒ぎがあることを知って撮影させた疑いが出てきた。オリビアは事実関係を確認しようとするが、ナーラ側はレイプ被害も嘘だと言いたいのかと態度を硬化させる。令状を取ってネットニュース社の元の動画を確認すると、アップされていない前段があり、ナーラが抗議グループを挑発しているように見える。押収した電話記録には、事件前夜に事務所から気になる通話があったため、フィンとカリシがバーを訪ねる。そこはレズビアンバーで、何とヒジャブを外したナーラがいた。ナーラはゲイであることを両親に知られたくないという。もちろん、性的指向を公表することは議員生命にも影響する。オリビアは、シリアから移住してきたナーラの両親について調べるように命じる。ナーラは両親にとって自慢の娘で、若いころイスラム教についてはそれほど熱心でなかったが、マスードという男性と出会ってヒジャブを身につけるようになったという。驚くことに、マスードとナーラは結婚していたことがあり、2年前に子供を持つかどうかで離婚したらしい。元夫のマスードに話を聞くと、離婚の原因は子どもの問題ではないとほのめかす。今も彼女のことを愛しているが、彼女のために別れたという。事件当日のアリバイについて、カリシはマスードが嘘を言っていると見破る。例のネットニュースの動画の中にマスードの姿があり、SVUはナーラにマスードとの関係を確認する。ナーラには知らされなかったが、秘書によるとマスードは3回ほど事務所を訪ねるなど、元妻を付け回している様子が見られたという。シナゴーグ付近にもマスードの姿はあった。ナーラは行きつけのバーに現れた男が、店の客を見てツバを吐いて去ったという話を思い出す。防犯カメラにマスードの姿が確認されたため、レイプ容疑で逮捕する。ナーラがマスードの裁判で証言することは、真実をさらけ出すことになりオリビアにためらいを見せる。オリビアは真実を語って人々の信頼を得なさいと、背中を押す。裁判でナーラは、始めはユダヤの少年が犯人と証言していたのに、なぜ元夫と証言を変えたのかと追及される。しばらく疎遠になっていたために、すぐにマスードの名前は浮かばなかったが、今思うとセックスの間の癖が同じだったので、今は確信していると答える。それでも、レイプ被害を捏造して人々の同情を買って、知名度を高める作戦ではないかなど、弁護側は厳しい。マスードは元妻がレズビアンなのは知っていたが、何かと話題となって攻撃されているナーラが心配で見守っていたと答える。ストーンは、宗教的には今も妻だと認識しているマスードを追及し、妻の不義は死ぬまで監視すると認めさせる。興奮したマスードは、自分の妻だからレイプしたと口走る。最終弁論でストーンは推測でなく、事実に基づいて判断するように求める。評決は第2級レイプ罪で有罪となり、両親は勇気ある娘を誇りに思うと話す。しかし、裁判所内でナーラに石を投げつける人物も現れた。警察や検察など、NYCの黒幕として逮捕されていたロブ・ミラー弁護士が釈放された。オリビアにミラーの弁護士から召喚状が届き、ドッズはオリビアに渡したメモを読んだのかどうか、心配する。ノアと食事をしていたオリビアの前にミラーが近づき、意味ありげな挨拶をする。残り1話で終了なので、今シーズンのbig badであるミラーと対決してもしかして、持ち越しになるのかな。ドッズが残したメモが、どれほどオリビアに不利になるのかは次週のお楽しみ。反抗期のノアがいつの間にかオリビアの話し相手になったり、一端な意見をするようになると良いですね。事件の方は、被害者に同情したい気持ちもありつつ、ユダヤ人社会に喧嘩をふっかけるやり方に好感が持ていない。政治家だから汚い手法も何でもありと割り切ったとしても、この被害者が本当にやりたい事が何なのか、わかりにくく感じました。レズビアンであることは、隠すまでもなく知られてしまうように思いますけどね。ストーンは事実に基づいて判断と言いましたが、結局状況証拠だけだったのでは?マスードが裁判で自白したにしても、陪審員はイスラム教に対する偏見で裁いていしまった印象もあり、何だかなあと思いました。確かなのは、被害者が今後ますます厳しい立場に置かれるということでしょうね。頑張ってほしいと思いますけど。
October 22, 2019
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グラミー賞常連のセレブやラッパーらが出てたり、普段は触れることもない「ハーレム魂」など、ちょっとそぐわない感じがしていたのですが、フィンのためのエピソードだったのですね。毎回出演する訳ではないフィンにとって、ここは正に主役でした。ちなみに、ダラス役は「クリミナル・マインド」のロッシの娘役の人でしたか。有名歌手のダラスが自宅で頭を殴られ倒れているのが見つかった。体の下には銃があり、防戦しようとしたらしい。発見したのは、娘のレクシーのボディガードで、玄関ドアが開いており、警報機もオフになっていた。ダラスの夫は人気のラッパー「スネイク」こと、ジャスティンで、ダラスとジャスティンとの口論が隣人から目撃されており、夫婦の喧嘩沙汰で通報が先月に二度あったという。ジャスティンは事件発覚時、アポロシアターでライブ中で、フィンが知らせに向かう。実はフィンとジャスティンは幼馴染で、母親同士が親友だった。ジャスティンは妻に手を上げたことはないと言い、口論の原因は共演した歌手だという。夫妻には日頃からパパラッチがつきまとい、ジャスティンはつい最近娘につきまとったアミル・コーリーを殴った事を認める。カリシはフィンが容疑者と親しすぎることを心配する。コーリーに話を聞くと、ジャスティンは気が短く、ダラスを殴ったのはジャスティンだろうという。その証拠は「エンファドの庭」という店に行けばわかるというので、店で確認すると、ジャスティンは客として人形を殴ったり物を壊したりしてストレスを発散していた。その様子を撮影した映像にはダラスを罵る姿が写っており、フィンはジャスティンを逮捕する。ジャスティンは単なる憂さ晴らしと弁明し、マスコミが夫婦の不仲を面白おかしく宣伝しているという。ストーンは容疑者と関わりすぎなフィンを外すようにいう。SVUにジャスティンの母親ジョーがやってくる。ジョーは母親を失ったフィンを息子のように世話をした存在で、息子を逮捕したフィンを責める。息子夫婦の仲については、大スターのダラスと結婚してから、ジャスティンはダラスの尻に敷かれるようになったという。だが、息子は妻に手を上げるような男ではない。オリビアはジャスティンと家族同然だったというフィンを捜査から外すと告げる。薬で眠らされていたダラスが目覚め、夫は犯人ではないと証言する。ジャスティンが仕事で家を出た後、ダラスは自分の母親に電話をして、その後ベッドに入ったが、見知らぬ男が侵入したため、銃を探した。しかし、男はダラスを殴ってレイプしたという。ジャスティンのアリバイが確認されたため、釈放される。ジャスティンのSNSをチェックしていたカリシは、娘と一緒に帰宅したジャスティンが暗証番号を入力しているのをうっかり動画に入り込んでいたのを見つける。犯人はこれを見て侵入したのか。ジャスティンは同じラッパーのバンクスと激しいディスり合いをしており、その歌詞にダラスを攻撃するような過激なものがあったため、バンクスに話を聞く。バンクスは犯行時に自宅にいたと答え、ディスり合いの内容は本気ではないという。しかし、タブロイド紙は2人の対立を煽り、それを読んだジャスティンがダラスの病室を飛び出していったという。SVUがバンクスとジャスティンの一髪触発を阻止したSVUは、「俺がやった」というバンクスの言葉を根拠に逮捕する。しかし、バンクスにはアリバイがあることがわかる。フィンは自宅に戻ったダラスを訪ね、娘のレクシーからジョーとダラスが仲が悪いと聞く。ジョーは不仲の原因が金だと説明する。建ててもらった家の修繕費をマネージャーに請求したことをダラスに知られて、そのあたりから折り合いが悪くなったという。しかし、修繕代に25万ドルは高額すぎて、しかもジョーは3ヶ月前にヴィッキー・ルイスという女性に25万ドル送金していることがわかる。ヴィッキーは美容院を経営しており、1年前ジャスティンにセクハラを受けたのでその口止め料として25万ドルを受け取ったと答える。改めてジョーとジャスティンにヴィッキーについて尋ねると、一度の浮気をジョーがマスコミに垂れ込まれないように金を渡したと認める。しかし、ヴィッキーが口にしたマネージャーの名前が10年以上前に死亡した人物で、話の内容に疑いが出てきた。ダラスが自衛のために使った銃を分析すると、16年前にマリク・ハーパーを殺害した事件の凶器と一致するという。フィンは単独で当時担当した刑事に話を聞く。それによると、ハーパーには妊娠中の白人の恋人がいて、彼氏の死に切れたという。アマンダはダラスのSNSに、同じ自転車が何度も写り込んでいるのを見つけ、カリシは犯行当日に現場で声をかけた配達の男の自転車と同じだという。ストーカーかと見られた少年はアンドレアス・ハーパーで、スネイクの大ファンだと答える。オリビアは少年の言葉は嘘だと見抜き、アンドレアスは弁護士を要求する。フィンはヴィッキーを訪ね、アンドレアスがマリクの息子で、殺したのはジャスティンだろうと問い詰める。ヴィッキーは借りを貸してもらうためにハーレム流にジョーを脅したことを暗に認める。フィンはプライベートで拘置所に勾留されているアンドレアスに、自分の母親も目の前でギャングに殺されたと話す。ずっと復讐しようと考えたが実行しなかった。アンドレアスは父を殺したジャスティンを苦しめたかったと口走る。フィンは再びジャスティンを訪ね、母親を殺した男を通報しなかったのは、そうすれば自分がチクったとギャングに殺されることがわかっていたからだという。警察は何もしてくれない。後年警官になったフィンは母親を殺した男の成れの果てを見たという。過去の行いは全て自分に跳ね返る。ジャスティンはマリクを正当防衛で殺したかもしれないが、今になってそれを証明できなければ有罪となる。ハーレム出身で日頃の行いから誰が彼の言葉を信じるだろうか。フィンは家族を大切にしろと、ジャスティンに言い残す。英語でも「ディスる」が「Diss」て、面白いですね。事件に関わるなと命令されているフィンが全く無視して、勝手に動き回って、それもハーレム流なのでしょうか。(笑)後でオリビアが知ったら、雷が落ちますね。今後、アンドレアスの自転車のキーチェーンからダラスのDNAが検出されれば、彼は文句なしに傷害罪か殺人未遂かで起訴されるのでしょうね。レイプについては、検査で検出されなかったということは、起訴できない?いや、ダラスが顔を覚えていてこの人だと証言すれば有罪になりそうですよね。後は動機の解明で、ジャスティンに父親を殺されたと証言すれば、またスキャンダルのネタになるだろう。ダラスが夫の過去を知ってどう判断するかわかりませんが、イメージダウンを恐れたジャスティンが大金を積んで起訴取り下げということになるのだろうか。そんなことはお構いなしに、哀愁を帯びたフィンの顔でエンディングだ。ま、たまにはこういうのもあるのでしょう。ジョー役の女優さんが良かったですね。この人「LOST」のローズだったのか。やっぱりね。
October 14, 2019
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事件に対して非常に胸くそ悪い、見終わって怒りを感じるのが、いかにもSVUらしいと言えます。そもそも、被害者の心に寄り添ってここまで掘り下げるドラマは他にはないですよね。うーむ。15歳のエミリアが下着姿でタクシーから降ろされるのを目撃した人が通報し、SVUが身柄を確保する。エミリアはイタリアからの交換留学生で、友人のトミーの家でストリップ・ポーカーをしていて、もうこれまでと、一人で家を出た。流しのタクシーを拾ったところ、目的地ではない場所で車を止め暴行されたという。ホームステイ先のマシューズ夫妻と、同じく先に留学で滞在している姉のラーラが病室に見舞いに訪れ、SVUが話を聞く。SVUがトミーに昨夜の状況を尋ねると、ポーカーはただの罰ゲームでエミリアが出ていく時に見送らなかったのを反省していた。乗ったタクシーが特定できなかったところ、紛失したと見られたエミリアの携帯がGPSで場所が特定された。SVUが踏み込むと、何とそこに姉のラーラがいて、携帯を取り違えたという。渋るラーラからエミリアの携帯を渡すように説得して、タクシーの支払い履歴から運転手が判明した。運転手はオスカー・グローブで、早々に自供する。オリビアはエミリアに犯人逮捕を伝え、今後はセラピーを受けるように勧めるが、父親代わりのリチャード・マシューズは大丈夫だと言って引き取っていく。しかし、アマンダはエミリアの携帯を分析したところ、いかがわしい動画を見つけたという。それは、エミリアとはるか年上の2人の男性とのセックスビデオで、ラーラが携帯を見せたがらなかったのも、それが理由だったかと思われる。オリビアはプライベートでエミリアに会い、動画について尋ねる。エミリアはアメリカに来て寂しかったので、ネットで知り合った「ボブ」という男性と関係したと認める。もう一人の男性の名前はわからないと言い、この事をリチャードに知られたらイタリアに返されると怯える。ことの重大さが分かっていないエミリアに、オリビアは違法なことだと説明する。動画の男性の一人は、顔認識で大物デベロッパーのアレックス・ケイとわかる。すぐに逮捕に向かうが、動画をエミリアに送りつけたのがラーラと分かり、ラーラに説明を求める。ラーラは自分が誘われたパーティに妹が付いてきたと言い、アメリカに来て刺激が欲しかったと悪びれる様子がない。ただ、この事をリチャードに言わないで欲しいという。リチャードはかなりの金持ちで、夫妻に子供がいないことから何年も前から海外の交換留学生を受け入れてきた。エミリアで9人目で、リチャードの妻のメアリーは夫には内緒でと年を推し、姉妹がイタリアで実の父親から性的虐待を受けたと明かす。カリシは姉妹の部屋のドアが外され、室内がリビングから丸見えになっていることに違和感を持つ。オリビアは改めてエミリアから話を聞く。ラーラとともに4歳から虐待を受け、その事をラーラが証言したため、父親は今刑務所に入っているという。ラーラもまたアマンダに、虐待された事を話し、母親は知っていたと思うと答える。イタリアに残してきたエミリアが心配だったためアメリカに呼んだが、父親の罪について、リチャードが気づかせてくれたという。「リチャードを愛している」という言葉にアマンダは注目する。オリビアはイタリアでの裁判の記録を取り寄せ、ラーラの証言内容を読むが、姉妹が同じ言葉を一字一句繰り返していることに気づく。マシューズ家でかつてホームステイした留学生に話を聞くと、リチャードは酒を飲ませ、他の留学生とセックスしたビデオを見せたという。オリビアはエミリアを自宅に呼び、本当に父親から虐待されたのかと尋ねる。姉妹でそう思いこむように洗脳されたのではないか。エミリアはリチャードが「愛している」と言って、性的虐待をしたことを認める。SVUがリチャードを逮捕に向かうと、リチャードは自分勝手な理屈を並べ、彼女たちを愛していると悪びれる様子がない。しかし、逮捕されると知ってベランダから飛び降りてしまう。メアリーは夫からハラスメントを受けていたと明かし、留学生たちを助けられなかったのは夫に捨てられるのを恐れていたからだと弁明した。ラーラがリチャードの死を知って自殺を図ったという連絡がはいるが、オリビアが対応して大事に至らなかった。イタリアからは母親がやってくることになり、オリビアはイタリアの司法局にはたらきかけて、実の父親を刑務所から出すつもりだ。エミリアとラーラは母親と再会し、和解する。マリシュカ・ハージティはフランス語、イタリア語、ハンガリー語、スペイン語をしゃべれるんだそうです。普段は外国語を話すシーンがないので、もったいないですね。イタリア国内の司法機関に、NYの地方検事局がどう力を及ぼすことができるのかどうか謎ですが、姉妹の洗脳が解けたことは良かったですね。リチャードや同好の士の言うことは、過去のエピソードでも何度も何度も語られました。だからこそ、きちんと裁判で罪を認めてほしかったのに、勝手に死んでしまって悔しいです。奥さんへの暴力や暴言も許せませんが、彼女もまた被害者だったという言い訳は通用しないかな。よほど腕利きの弁護士だったら、なんとか切り抜けるのかもしれませんが、自分の保身を優先したことは陪審員には悪印象でしょうね。それにしても、最初にラーラがNYにやってきたとき、リチャードはどうやって彼女を洗脳したのかが、気になりました。お父さんは何もしていないのに、逆にリチャードは手を出して、それが愛だと信じ込ませている。そりゃ、万能感を持って天狗にもなりますね。タクシー運転手が事件を起こさなければ、闇に埋もれたままだったかもというのが、皮肉です。姉妹双方を演じた女優さんが熱演で、複雑な展開を演じきったと思います。
October 7, 2019
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恐るべき十代の話かと思っていたら、途中からいかにも「Law & Order」らしい展開になって、興味深く見ました。アメリカという国は本当に不思議ですね。激しい口論と騒ぎがあると通報があり、警察が訪問すると、義理の父親と娘が派手な喧嘩をしていて、虐待の疑いもあるためSVUが呼ばれる。ギャレット・ハワードは妻を2年前に亡くし、妻の連れ子マッケンジーと暮らしていた。病院で手当をしていると、13歳のマッケンジーは妊娠しているという。事実を知らされたギャレットは驚き、誰が父親なのか知らないと答える。マッケンジーの実の父親は、薬物中毒などの問題があり前科もあって、妻は離婚したのだった。SUVはお腹の子供の父親が誰なのか、マッケンジーから聞き出そうとするが、なかなか打ち明けようとしない。相手が大人ならば法的レイプにあたるということも理解できていないようで、マッケンジーはスーパーで会った見知らぬ人と車の中で一度だけ関係したと答える。SVUはマッケンジーが誰かをかばっていると考える。マッケンジーのSNSに、同級生らしい男子と一緒の写真があり、ヌード写真を要求されたと書かれてあったため、学校に話を聞きに行く。写真に写っていたローガンとチェイスは、ふざけていただけだと言い、以前はシャイだったマッケンジーが性的に活発になったという。実は生徒の間で、演劇のドレイファス先生が女子生徒に親しすぎるという噂があり、SVUが話を聞く。ドレイファスはマッケンジーが妊娠したことを聞いて驚き、自分が父親のはずがないと答える。しかし、乗っている車がマッケンジーが関係した人物の車と似ていたため、任意で聴取することになった。ドレイファスはDNA検査ならいつでも応じると答える。一方、ギャレットはマッケンジーの子供の父親検査には応じられないという。ストーンはこの状況で、裁判に持ち込むのは難しいと考える。オリビアは相手次第でレイプ事件になるとして、ストーンに働きかける。ところが、携帯をギャレットに取り上げられたというマッケンジーがSVUに駆け込み、お腹の子供の父親がドレイファス先生だとギャレットに告げると、動揺して家を出ていってしまったと訴える。すぐにSVUがドレイファスの自宅に駆けつけると、放心状態のギャレットが頭を殴られて死亡したドレイファスの前に座っていた。手に持っていたトロフィーで殴ったと認めたため逮捕するが、殺すつもりはなかったという。ドレイファスはギャレットに冷酷な笑みを浮かべ、帰れと言った。押し問答の末、カッとなって殴ったと主張したため、ストーンは第2級故殺で2年の刑期、1年の保護観察を申し出る。ギャレット側はそれを不服として裁判になったが、ストーンのオフィスにドレイファスと親しかったという人物が現れる。その人物によると、ドレイファスはゲイで自分たちは婚約することになっていて、ドレイファスが女性と関係を持つのはありえないという。オリビアは改めてマッケンジーに本当のことを言うように説得する。マッケンジーはもし、ギャレットが嘘だと知っていたらドレイファスを殺すはずがないというので、オリビアはあえて嘘をついてドレイファスを殺させた疑いも出てくるという。裁判が始まり、ストーンがマッケンジーを証人として召喚しようとすると、被告側から驚くべき真実が告げられる。ギャレットとマッケンジーはなんと、ミズーリ州で正式に結婚しているので、秘匿特権があるので証言できないという。結婚したのは母親が死んだ翌年で、血縁者の同意があれば婚姻は成立するという。血縁者は実の父マーカスで、行方を探すために母親の妹ペネロピに話を聞く。ペネロピは妊娠を知って驚き、自分がマッケンジーを引き取るという。さすがに結婚のことは聞かされておらず、マーカスについては、姉の死後に金をせびりに何度も現れたという。ペネロピから聞いた住所に踏み込んだSVUは、マーカスが結婚の同意のために、ギャレットから1万ドルを受け取ったことを聞き出す。家庭裁判所では、マーカスの同意と受け取った金が問題となるが、婚姻については問題ないと判断された。従って、本裁判で2人の婚姻については触れられないことになった。しかし、オリビアは本当にマッケンジーの事を愛しているのなら、レイプはしないはずだと考え、ストーンにギャレットの起訴を取り下げさせる作戦に出る。その代わり、嘘をついてドレイファスを殺させたとして、マッケンジーを起訴するという。ギャレットはショックを受けて、殺すしかなかったと口走る。マッケンジーはドレイファスに妊娠の事を知られたけれども、口外しないと約束してくれたとギャレットに話した。それでもギャレットは許せなかったようだ。やっと見つけた真の愛であるマッケンジーを奪われることは耐え難い。それならば、18歳になるまで待つこともできたはずだが。ストーンは第1級故殺で20年を提示する。それには児童虐待も含まれており、ギャレットは逮捕される。マッケンジーは納得できないようだが、オリビアはもし母親が生きていたらその年での結婚は認めなかったはずだと説得する。母親は何よりも子供を守り、幸せを望む。ギャレットは子供であるマッケンジーを支配し操ろうとしていたのだ。本物の大人の女性として扱ったというが、マッケンジーから大切なティーンエージャーとしての時間を奪った。強気だったマッケンジーもオリビアに弱気を見せる。アメリカの20州で、婚姻可能年齢についてはっきりとした決まりがない。だから、州によっては年端も行かない子供と結婚することができる。なんて、信じられませんね。まあ、ネバダ州は結婚も離婚も簡単だなんて話もありますが、今回のケースはなんで法律を野放しにするのだろうと、不思議な気持ちになります。当然、法廷レイプが成立するかどうかの話になるのですが、ミズーリ州での婚姻がNYでも認められると、夫婦間であればレイプにはならないというところが、今回のミソでした。やっぱり連れ子に手を出す(しかも13歳)というところに、不快感が拭えず、ギャレットが刑務所に入ることになってホッとしました。マッケンジーはトラブルが多い実の父とは、親子らしい関係を築くことができなかった上、母親を早く亡くしてしまい、その上、愛した人は犯罪者として引き離され、本当にかわいそうだなと思います。今後はおばさんの家に引き取られるのでしょうね。4ヶ月ならこのまま子供を生むことになるのでしょうが、自分の手で育てるのか、養子に出すのか、どうするのかなあと思うエンディングでした。冒頭の親子喧嘩は夫婦喧嘩だったわけで、婚姻関係といっても対等ではなく、同年代の友達と同じことをしたいという正直な面が勝ったというのが真実ですね。
September 30, 2019
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ケースとしては、過去にもあったように思いますが、ゲストがなんと言っても「BONES」のホジンスこと、TJサインで、芸達者なTJの演技を堪能できるエピソードでした。彼はゲスト出演する度に、全くイメージが違っていて、最初は誰だかわからないくらいです。もう一人、シリ・アップルビーは古くは「ロズウェル」、最近では「シカゴ・ファイア」で顔を見ました。以前SVUにも出ていましたね。セラピストのジョシュア・ヘンズリー医師の結婚式で、参列者の一人が異議を申し立てる。キティ・ベネットという女性がヘンズリーにレイプされたと叫んで、大騒ぎとなったため、神父はSVUのカリシに連絡を入れる。オリビアとアマンダの聴取でキティは、母親が死んで落ち込みセラピーを受けた最初の診察で、ヘンズリーにレイプされたという。ヘンズリーは最初は優しかったが、途中で隣りに座って抱き押し倒したと、キティは具体的に話す。誰にも相談できず、ヘンズリーの結婚式のことはSNSで知ったという。結婚相手のラナには、ヘンズリーの本性を知ってもらいたいと思い行動に出た。しかし、ヘンズリーはキティのことは患者でもなく、全く知らないと言い、人生最上の日を台無しにされたと腹を立てる。まずは、キティが診察を受けたかどうか、メディカルセンターの予約表を確認するが、12月11日にキティの予約はなかった。キティが予約したと主張する時間帯の直後に予約を入れていたハンナ・バーコウィッツに話を聞くと、たまたまその日は診察に遅れてセラピーは受けなかったが、ヘンズリーに対しては悪い印象はなく、むしろ感謝していると答える。患者のトラブルについて尋ねると、ハンナはキティのことを知っているという。ある時、ハンナがSNSでヘンズリーの写真にコメントをすると、キティからメッセージがあり、会ってヘンズリーの悪口を言いたいという。ハンナは断ったが、その後キティがしつこくメッセージを送り続けたという。他の女性患者たちからも、ヘンズリーは評判が良く、逆に、キティは警察沙汰を起こしたり、ボー・アルブレヒトへの接近禁止命令を受けている。ボーはキティとジムで知り合い、その後料理教室で一緒になってからキティの方から好意を寄せるようになったという。ボーにガールフレンドがいるとわかると、キティは彼女の職場に押しかけるなど騒ぎとなり、彼女に対して接近禁止命令が下された。SVUはキティの主張と、行動にいろいろ矛盾があることを指摘する。キティは言い訳を並べた後、私が嘘をついていると疑っているのかという。改めてヘンズリーとラナに事情を聞くと、ヘンズリーが出会い系サイトに登録したことをラナに知らせるメールがあったが、内容は全くのデタラメで、また、2ヶ月前にはヘンズリーの家に不法侵入があり、結婚式の招待状にジュースをかけるいたずらをされたという。キティは不法侵入については否定するが、オリビアはキティが妊娠していることに気づく。すぐに病院で父子鑑定の検査を行うが、キティは生まれてくる子供の父親がレイプ犯なら、愛せないと言って、オリビアを動揺させる。オリビアは生まれてくる子供には罪はないと諭し、誰かに相談するべきだという。一方、ヘンズリーはDNA検査に協力的で、自分の潔白が証明されたらキティを訴えるという。しかし、父子鑑定で父親はヘンズリーと証明された。取り調べでヘンズリーは、キティとは合意の上で3回関係を持ったと認める。ラナを裏切ることになるので取り調べで言えなかったが、キティは患者ではないのは確かだという。出会ったのはバーで、誘うとキティは簡単に落ちてしまい、なんと自分の部屋の鍵をヘンズリーに渡したことがわかる。その鍵は今の部屋を開けることはできなかったが、防犯カメラの映像から、確かに2人が恋愛関係のような様子が見て取れた。SVUに対して、キティの説明が転々と変わっていくが、ヘンズリーから君にはレイプ願望があると指摘されたと言い、嘘をついたことを謝罪する。オリビアはキティに捜査を継続すると答える。そこにSVUにラナが現れ、ヘンズリーとの関係などについて話す。実はラナもヘンズリーの元患者で、セラピーを終了してから、不動産業者と客としてヘンズリーと接し、付き合うようになったという。ヘンズリーはいつも優しかったが、支配したがるところがあると言うと、オリビアらはキティとの共通点を感じる。ヘンズリーの家に女性の侵入者があり、SVUが現地に急行すると、キティが割れたボトルをヘンズリーの首に突きつけているところだった。レイプしたことを認めなければ殺すというキティを何とかなだめようと、オリビアが話しかけると、やりとりを聞いていたラナが「彼を殺して」と叫ぶ。ラナはキティが言われたのと同じことをヘンズリーにレイプされた後に言われたという。何が起きたのか、混乱していた翌日にヘンズリーは花束を持って現れ、乱暴に扱ったことを謝罪したものの、ラナは性的魅力を利用したと言った。ラナはヘンズリーのレイプ被害の証言をすることに同意する。ヘンズリーは逮捕され、オリビアは悲痛な思いで助けを求める女性たちをレイプし、彼女たちの方が誘惑をしてきたとか、悪いのは自分だと思わせたとヘンズリーを非難する。キティはセラピーを受けて立ち直りの一歩を踏み出し、オリビアに中絶しようと考えていたが、生むことも考えていると話す。オリビアは自分の母のことを思い出し、そうは言っても、簡単なことではないという。生まれてくる子供は無条件で愛される存在であり、生むと決めたときはそのことを忘れないという約束をして欲しいと、キティの背中を押す。セラピストと患者という立場の違いを利用し、襲っておいて被害者に落ち度があると言い訳する卑劣さ。大体、婚約者がいるのに他の女性に手を出すなんて、一気に信頼感がなくなります。弁舌さわやか、ホジンスのトレードマークだったヒゲをきれいに剃って清潔感のある外見にすっかり騙されてしまいました。もちろん、ホジンスが悪者のはずがないという、バイアスはかかりましたね。(笑)始めはキティがストーカーのような印象づけで、困った人かと思いましたが、誰もが善人らしく、悪人らしく振る舞ったら、警察も楽です。被害者が混乱したり、言いたくないことを隠したりする中で、真実を突き止める作業は慎重で粘り強くなければだめですね。さすが、オリビアは簡単には諦めなかった。今回、キティがお腹の子供について言及したことがテーマでしたね。オリビアの出自に触れたのは久しぶりで、事情を知らないキティの言葉がぐさっと刺さりました。生まれてくる子供には何も罪はないし、愛せないと言われたら一体どうすればよいのか。キティは前に進みだしたばかりですし、どういう決断をしても、力強く行きていって欲しいと思いました。歳を重ねたシリが、本当に追い込まれてギリギリな女性を熱演していたと思います。
September 23, 2019
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これがSVUのエピソードなのかなあ、いつもと違うなと見ていました。NYの大物弁護士が相手というのにストーンは全く出てこないし、警察や法曹界を自在に操る黒幕にオリビアが戦って勝つというのが、無理っぽい感じ。一番印象に残ったのがカリシがインターン?ボランティア?した大学教授がフォーダム大学のトレーナーを着ていたことでした。(笑)NYPDに対して人権侵害で訴えているやり手の弁護士、ニッキ・ステインズが警察のチャリティパーティの帰りにレイプ被害に遭った。ニッキとオリビアはこれまでも仕事上でやりあっていて、パーティでSVUメンバーとニッキは会話を交わしていた。ドッズ警視正は人権訴訟の警察側弁護団の一人、大物弁護士のロブ・ミラーをオリビアに紹介する。ミラーはオリビアに関心を持ったようにみえる。ニッキは自宅近くの階段で朦朧とした状態で見つかった。薬を盛られたらしく、かなり酔っていて何も覚えていないが、とにかくレイプ検査してほしいという。所持品の中から仕事関係で必須の携帯がなくなっていると言って、警察の落ち度を責める。警察は訴訟に有利なように、ニッキの携帯を盗んだのではないか?今の所、盛られた薬は特定されておらず、下着に付着した体液のDNAはデータベースにヒットしない。カリシは警察の関係者が犯人だと、喧嘩腰のニッキを被害者として扱うことに、不満げだ。防犯カメラなどにニッキと一緒にいる人物は見つからず、犯人は巧みにカメラを避けて行動したようだ。SVUは警察関係者を調べるべきで、意見が割れる。ところが、衣服に付着した毛髪がニッキの元依頼人J.J.オースティンと一致することがわかった。オースティンは未成年を使ってポルノを撮影していたことで3年の刑期を過ごし、先月出所していた。オースティンからは重要な情報は得られなかったが、そのことをニッキが知りSVUを非難する。薬を盛って携帯を奪ったのは警察関係者に違いないという。それでも、レイプまでしたのはなぜか。オリビアはパーティの参加者を調べるため、ドッズに情報を開示するよう求める。ドッズは身内を疑うことは認められないと言い、レイプとはいうものの合意があったのではないかと反論する。ドッズはニッキを良く知るミラーと会って情報を得るようにいう。ミラーはオリビアに当日パーティ会場近くにいた性犯罪者リストを渡すと、ニッキの弁護士としての信頼性を疑わせる資料があるという。そこには、先日の控訴棄却でレナード判事から偽証教唆で罰すると言われていたことなどが書かれていた。ミラーはニッキの言うことを鵜呑みにしないほうが良いと言いつつ、オリビアを酒の席に誘う。ミラーは確かに裏社会に通じるやり手で、人権訴訟ではニッキと対立しているが、アマンダはミラーの言葉は当てにならないという。アマンダはミラーの事務所で働いていた元弁護士に会い、話を聞く。元弁護士は渋々、他の弁護士事務所に応募しようとして、ミラーに弁護士生命を潰された経験を認める。ニッキにミラーから渡された資料を見せると、ニッキはレナード判事との会話は漏れるはずがないという。あるとすれば、判事が自らミラーに漏らしたとしか考えられない。カリシは世話になった法学部の教授から、レナードがミラーに助けられ借りがあるらしいという話を聞く。オリビアは直接ミラーと会って、ミラーの怪しさを確かめることにする。ところがミラーは飲んだワイングラスをバーテンダーがどこかに持っていくのに気づき、SVUはDNAの検査をするつもりかという。ニッキと同意の上でパーティの帰りにリムジンの中で関係を持ったと明かす。その時ニッキはかなり酔っていて、持っていた携帯のことは知らないという。オリビアが逮捕状を請求すると言うと、ミラーはさっさと息子を迎えに行けと言って席を立つ。アマンダはニッキに本当に合意の上だったのか確かめるが、ニッキはこの件についてはもう忘れたいと取り合わない。実はミラーから娘の親権を争う裁判で脅されたのだという。一方、オリビアはノアを車に乗せて帰宅途中、州警察に止められ危険運転の取り調べを受けることになった。ミラーが手を回したと考えたオリビアは、ドッズになぜミラーのやりたい放題を許すのかと追及する。まさか、ドッズもミラーに弱みを握られているのか?ドッズは大物を狙って仕留め損ねれば、みんな首が飛ぶと覚悟を促す。ドッズはミラーを呼び出し、ニッキの仕事内容が入っている携帯欲しさにミラーがニッキを襲ったというSVUの見解を告げ、レナード判事のことも明るみに出る恐れがあるので、携帯を持っているのならそれを捨てて警官に拾わせることで、ニッキは合意の上を認めるだろうと告げる。ミラーが携帯を持っていることを認め、ニッキがもし気が変わっても手を打つつもりだという。ミラーはドッズにはめられたと気づき、SVUは依頼人の秘匿特権を放棄したドッズに未来の犯罪行為をほのめかしたとして逮捕する。それでもミラーは自分は狼のように切り抜けていくと悪びれない。ミラーはドッズのメモを漏らすと脅したが、ドッズはそのメモをオリビアに見せる。ノアが誘拐された直後にドッズが書いたもので、オリビアにとって不利な内容らしい。ミラーは連邦裁判所で裁かれることになったが、ニッキは張った気持ちが切れて弱気になっていた。過去に尋問した被害者たちを自分は責めて傷つけてきたが、自分がその立場になり彼らの気持ちがよく分かる。今後は今までのような尋問はできないし、仕事を続けられるかどうかもわからない。オリビアはきっと大丈夫、仕事を続けてほしいと慰める。切れ味鋭いステインズ弁護士も、子を持つ親としてミラーに弱みを握られている。そして、レイプされたことで傷つき、罪悪感のような虐げられた感情に押しつぶされそうになっている。今回、いつものSVUなら被害者に寄り添い、言葉に耳を貸すのに、警察の敵でもあるステインズには抵抗感があるというのが珍しかったですね。ステインズが本当に意識がなくて、ミラーのリムジンに乗ったことさえ覚えていないのにレイプ被害を訴えて、警察関係者を調べろと言っていたのに、やはり拒否感があったということかな。それにしても彼女ショックが大きくて、本当に立ち直れるでしょうか。今後、ドッズが書いたメモが問題になりそうですね。フィンは今のところは心配ないとか、思わせぶりなことを言っていたので、何かありそうです。いつも思うことですが、車社会なのに結構みんな酒を飲んでいますよね。ちょっとワインをすすっただけというのは、言い訳にならないと思うのだけど。
September 16, 2019
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SVUの中でも、古典的なエピソードだったような印象です。展開が読めてしまった。でも、ゲストの演技に惹きつけられました。人形を使って子供に被害を説明させるのは日本でも行われているのでしょうか。駐車スペースの奪い合いで男2人が喧嘩し、パトロールが駆けつけると、一方の男が逃げ去った。男の車のトランクを開けると、中から幼い少女が見つかる。少女はセントラルパークのスケート場で行方がわからなくなった6歳のベイリー・ショーだった。発見時、スボンを裏返しにはいており、レイプ検査では被害がなかったようだが、SVUが詳しく調べることになった。ベイリーは父親が目を離した隙に、黄色いマフラーを巻いた男に声をかけられ、車の中でパパを待っていようと言われたという。しかし、男は車を走らせて自分の家に連れて行くと、ベイリーの服を脱がせて2人でベッドで休んだ。男は親切だったという。男が駐車場のことで争った様子を動画に撮影した者がいたため、すぐに画像を公開し緊急手配する。ベイリーを乗せていた車の持ち主は2週間前に死亡して、息子が売りに出しており、現金で買った客がいたが、車両登録はしてないという。ベイリーの両親はゲイで、代理母のペイジに依頼してベイリーを生んでもらっていた。SVUはペイジから話を聞く。ペイジはベイリーを産んですぐ手放す約束だったが、やはり未練が募ったと認める。会っていないと言いながら、ペイジの携帯には現在のベイリーの写真がたくさんあり、様子を知りたくて離れた場所から撮影していたことがわかったため、SVUはペイジを誘拐とストーキング行為で逮捕する。一方、車から逃げた男が目撃され、通報されたことを知った男が人質を取って店に立てこもった。SVUが現場に向かい、オリビアは裏口から入って客を装い、ナイフを店主に突きつけていた男を倒す。男は車を盗んだことは認めるが、子供を誘拐していないと主張する。その通り、男のアリバイが確認され、誘拐とは無関係とわかる。再びペイジに疑いの目が向くが、誘拐当日にペイジが撮影した写真の中に、黄色いマフラーをした若い男の姿が写っていたことがわかる。車の中には、誘拐2日前の駐車場のチケットが見つかったため、SVUは犯人の足取りを追う。犯人は仕事の面接にパペット劇場を訪れたエマソン・マウアとわかる。エマソンは母親と2人暮らしで、塗料専門店で働いているという。父親は何年か前に家を出たままだ。SVUは帰宅したエマソンを誘拐容疑で逮捕するが、車が盗まれたことは認めるが、ベイリーのことは知らないという。ストーンは今のままでは起訴しても有罪になるかどうかわからないと判断し、オリビアは再度ベイリーから話を聞く。エマソンはベイリーの服を脱がせ、ベッドで抱きしめて寝た。顔写真でもベイリー本人だと確認できたので、ストーンは起訴に踏み切ることにする。しかし、ベイリーの両親は幼いベイリーに証言させたくないという意向が強く、両親が好奇の目を向けられたりしていることから、これ以上注目もあびたくないと、証言を拒んでしまう。オリビアは諦めずにエマソンの家の捜索令状を取り付ける。カリシはエマソンの家の裏庭に種類の違う芝生が生えていることに気づき、庭を掘り返す。そこから、子供の白骨化した遺体が見つかった。エマソンの母ローワンは、動揺しながらも夫のザックがやったと答える。発見された骨はかなり以前に埋められたもので、エマソンがやったとは考えられない。家宅捜索で見つかった子ども用のTシャツからは、2002年に行方不明になったケヴィン・ブラウンのDNAが検出された。白骨はケヴィンのものなのか。ケヴィンの姉ダイアンに当時のことを尋ねると、両親が病気などで子供の世話がみられず、自分がケヴィンの世話をしていたという。公園でアイスを買いに行って目を離した間にケヴィンはいなくなった。探してはいたが、時間が経つにしたがって弟を諦めてしまったという。白骨のDNA検査結果がまだ出ない段階でベイリーの証言がないままでは、ストーンは裁判ができないという。オリビアはなんとかしたいとストーンを動かし、ローワンに対して大陪審が開かれることになった。母親が息子に対して不利な証言をするかどうかわからないが、ストーンは誘拐幇助の罪を免責にするつもりだという。大陪審の席で、ローワンは事件の日に帰宅すると、息子の部屋でベイリーとエマソンが寝ているのを発見し、すぐにベイリーを元いた場所に返せと言ったと証言する。エマソンはまだ眠っていたベイリーを連れ出し車のトランクに入れたが、その後車を盗まれたと言って戻ってきた。ロリンズはマウア家の写真を見て、エマソンと両親の間に血の繋がりがないのではないかと考える。庭から見つかった白骨のDNA検査の結果では、遺体はローワンの子供だという。つまり、実の子供を裏庭に埋めたのか。ストーンは改めてローワンに取引を持ちかけ、20年の刑期で真実を話すようにもちかける。ザックとローワン夫婦には荒れた時期があり、階段の上で言い争いをしていた時に、後ろにエマソンがいるのに気づかず、ザックがローワンを突き落とし、巻き込まれたエマソンが死亡した。ザックには前科があり、夫妻が息子を殺したと疑われたくなかったのでしかたなく裏庭に息子の遺骸を埋めたという。その後、ケヴィンを誘拐して息子の代わりにしたというが、話を聞いていたダイアンはショックを受ける。ローワンは母親の病気で十分な世話を受けられなかったケヴィンを救い出して、良い暮らしを与えたと勝手な言い訳をする。そのことを刑務所にいるエマソンに伝えるが、エマソンは本当の名前はケヴィンで姉がいたという記憶はないという。オリビアがベイリーを傷つける気持ちはなかったのでしょう、と話しかけるもののエマソンの態度は変わらずオリビアを拒否する。オリビアはケヴィンが被害者の立場ならば司法取引で罪を軽くすることができると考えているが、ダイアンは自分にはやり直す強さはないと言い、もう弟はいないと去っていく。ストーンはなぜDNA検査の結果を待ってから起訴しないのだろうと、思いました。少しくらい遅れても、事実をきちんと整理してから裁判を迎えた方が結果も出やすいと思うのですが。今回のストーンはやる気が感じられなかった。(笑)白骨が出た段階で、ザックがケヴィンを殺したのかとミスリードさせたかったのでしょうが、オリビアが焦って起訴を急がせたとしたかったのかな。店主を人質にとってたてこもる店内に入っていって、ヒーローのように男を組み伏せるところも、オリビアの正義感が先走ったという表現だったのか。幼い頃に誘拐されて、誘拐した相手を本当の親だと思いこむ事件で、簡単に抑圧された記憶を取り戻すことはできないでしょう。ケヴィンは被害者なんだからというオリビアの気持ちは、変わり果てた弟の姿を見たダイアンに通じるのは難しい。確かに、記憶を取り戻したところでケヴィンはベイリーを誘拐した罪で裁かれることになるだろう。それを家族として応援することができるのかどうか。ケヴィンも小児性愛者だったかどうか、はっきりしていませんでしたね。ローワンのエマソン(ケヴィン)への愛情はものすごく真実味があって、気味が悪かったです。冒頭の駐車場をめぐるいざこざは、最近話題のあおり運転を思い起こさせました。
September 9, 2019
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毎シーズン顔を見せてくれるディーン・ウィンタースですが、タイトルから見ると、先シーズン(Chasing Damons)のアンサーになっているのは間違いないですね。「今度こそ」と思いつつ、いつまでこの関係を引っ張るのだろうと気になってしまいます。22歳のマイカ・フラーが自宅で自殺しているのが見つかる。床には少年の下着姿を映したポラロイド写真が何枚も落ちており、「ごめんなさい」と書かれていた。マイカが小児性愛者ではないかという疑いを持ち、SVUは被害者の情報を探し始める。マイカは本屋でティーンエージャーを集めた読書会を担当しており、その中に該当する者がいないかさぐるが、写真には顔が写っておらず、下着の種類で親たちは自分の息子ではないという。マイカの両親がSVUを訪れ、自殺の原因についてうつ病を患っていたことや、ガールフレンドのヘレンと別れたばかりだと話す。ところで、ポラロイド写真を見た母親は写っているのがマイカ本人だと証言する。両親にはマイカが被害者だった認識はないようだが、ヘレンは、マイカが子供の頃性的虐待を受けていたという話を聞いていた。加害者の名前は言ってくれなかったが、幼馴染のビリーにならわかるかもしれないという。ビリーは2日前に受け取ったメールを開けて、そこにゲーリーという名前を見つける。ゲーリーはマイカが12歳ころにはまっていた手品を教えてくれたマジックショップのオーナー、ゲーリー・ドーランとわかる。ゲーリーの店を訪れ、マイカの写真について尋ねると、ゲーリーは動揺した様子で何も知らないと答える。ストーンは、マイカの自殺の原因がゲーリーから受けた虐待だというのには証拠が足りないと判断し、まずはマジックショップの家宅捜索を行うことにする。オリビアは店のオフィスに、少年野球の写真があるのを見つけ、そこに知っている人物を発見する。ブライアン・キャシディの部屋を訪ねたオリビアは、ゲーリーのチームに入っていたキャシディから情報を聞き出そうとする。キャシディは自分は被害を受けたことはないと答える。その後、キャシディに会ったことをストーンに話すと、ストーンは慌ててキャシディに連絡する。ストーンが心配した通り、キャシディはゲーリーの自宅に乗り込み、暴力をふるおうとした。ストーンが必死でキャシディを止めて、詳しい事情を聞き出す。ゲーリーが監督をするチームにいたキャシディは、そのことをオリビアに話せないでいた。もし、キャシディが過去の体験を証言してくれれば、マイカが自殺した原因をゲーリーに負わせることができる。しかし、キャシディの拒否は強く、証言で壊れた自分を見ればオリビアは失望すると態度を固くする。やむなく、ストーンはゲーリーに取引を求めるが、証拠に乏しく弁護士は強気だ。キャシディはストーンに、自分と同じように被害を受けたと見られるチームメイトを紹介するという。過去のつらい経験を再び公にすることはやはり難しく、話を聞いた2人とも証言はしないという。しかし、キャシディは酒による前科のあるレオを半ば脅すようにして、証言するように導く。オリビアはストーンがレオを証人にしたことを知って、キャシディが被害者だと確信し、一人でゲーリーを逮捕に向かう。キャシディはゲーリーの裁判が始まることになり、しばらくNYを離れるという。あなたの力になりたいというオリビアに、キャシディはなぐさめやサポートグループも無意味だと強がると、俺に構うなと去っていく。アマンダはキャシディに気持ちが通じなかったことで落ち込んでいるオリビアに、赤の他人には話せることも、愛している人には打ち明けられないものだと話す。それはオリビアの責任ではない。裁判が始まり、レオが辛い少年野球のときの被害について証言するが、弁護側はレオの酒癖を指摘し、判事は証言を削除してしまう。休廷の時間に、キャシディが戻ってきてゲーリーに一体何人を餌食にしたのか、と掴みかかる。オリビアはレオの証言が却下されたことを聞いたキャシディ伝えると、今こそキャシディが悪魔に立ち向かうべきだと説得する。あなたならできる、私が保証する、例え裁判で負けたとしても、キャシディ自身が向き合わなければならない。キャシディは「被害者」として裁判で証言することを決意する。傍聴席からオリビアがじっとキャシディを見つめる。これで、キャシディとオリビアとの関係に障害はなくなったのかな?キャシディはお隣さんと親しい付き合いをしているようですが、足掛け20年オリビアへの愛は次元の違うものですよね。もちろん、オリビアは惚れた腫れたの気持ちで彼に接している訳ではないのは百も承知ですが、アマンダにも一緒に暮らしていた、子供を持とうと話したこともあった、と言っていたので、Factとして今一度推しておきます。(シッパーにはこれが重要)少年野球のコーチによる性犯罪という、ドラマではよく取り上げられる話ですが、キャシディの後付設定ならばしかたないでしょう。ちなみに、ストーンとキャシディのゴツい組み合わせも気に入っています。カリシではそうはいかない。ウィリアム・サドラーさん、SVUには初登場ですね。いつもの悪役顔ですが、今回はちょっと印象が薄かったような感じ。裁判の結果が気になります。
September 2, 2019
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ゲストがNCISの14シーズンに出ていたジェニファー・エスポジートでした。この人はもともとNYの役者さんなのですね。フィンの意外な過去がでてきて、ちょっと浮足立ったフィンが珍しくがんばりました。ビルの屋上から若い女性が飛び降り、レイプ被害者の疑いもあるというのSVUが現場に向かう。女性は露出の多い服装で太ももにアザがあった。その建物の一室が、まるで慌てて夜逃げをしたような状態になっており、中を調べたオリビアはそこが売春宿だと判断する。性的暴行と殺人の容疑で捜査を開始すると、被害者は前科のあるトーリー・ミークスと判明する。トーリーはヘロイン所持などで逮捕されており、今回も体内から薬物が検出された。ドラッグ依存者の犯罪を裁く「ドラッグ・コート」のコファックス判事は、トーリーの事を覚えており、ケースワーカーに話を聞くように言う。ケースワーカーは、1年間薬を断って順調に回復してきたトーリーがこの2~3ヶ月連絡が取れなくなっているという。トーリーは両親はおらず、里親制度の中で性的虐待を受け、16歳にしてストリートで暮らしだしたという。「売春宿」の借り主ははっきりわからず、遺留品の高給な男性の靴から、客の男が割り出された。男によると、バーで家庭の不満を隣りに座った男に話したところ「ドールハウス」という場所を紹介されたという。昨夜はトーリーにベッドに縛り付けられて、始めはプレイの一部かと思っていたが、トーリーはボスを殴ると、銃を奪って逃げ出したという。騒ぎで、その部屋にいた女性たちも慌てて逃げ出した。「ドールハウス」の電話番号は追跡することができず、フィンは古い知り合いで風紀課のベイカー巡査部長に協力を求めることにする。ベイカーによると、最近は売春組織もネットで活動しており、追跡が難しくなっているという。新たな「ドールハウス」のサイトを見つけたSVUは、共同でおとり捜査を行うことにし、急遽コファックス判事から令状を取る。しかし、館に突入するともぬけの殻だった。ガサ入れの情報が漏れていた可能性があり、フィンはベイカーともめる。トーリーの遺体のそばに落ちていた銃は麻薬売人の所持していたものとわかった。証拠保管室で保管されているはずだが、実際はレンガと置き換わっていた。内部に情報を漏らしている人物がいると考えられ、ベイカーは自分の部下たちが関与したかどうか、自分に調べさせてほしいという。内部捜査課にはまだ連絡しないでほしいと言われたフィンは、オリビアから内部捜査課に任せるべきだと反論される。とりあえず、ベイカーの部下3人の刑事を監視していると、ラミレス刑事の動きが怪しく、恋人の家と称している場所に、若い女性を連れた男たちが入っていった。フィンはベイカーに家宅捜索する令状を取るように頼むが、途中で人の動きが激しくなり、こちらの情報が察知されたと判断したフィンは令状を待たず、突入を敢行する。部屋はすでに空だったが、一人だけ意識朦朧とした女性が取り残されていた。過剰摂取と思われ、身柄を確保する。フィンは再び情報が漏れた上に、ベイカーが連絡が取れなかったことから、ベイカーが情報を漏らした黒幕ではないかと非難する。発見されたアン・クズミンもまた薬物の前歴があり、意識を取り戻した後、容疑者の写真の中から経営者のカルロスを認識する。銃で脅されて仕方なく言うことを聞いていたという。アンは15歳でNYに流れ着き、ストリートで逮捕されると、薬物依存の自助グループに入った。その時、女性の警官に声をかけられて、カルロスを紹介されたという。見返りは薬物で、依存度が強まると仕事も強制的なものになっていった。トーリーはその生活から抜け出そうとしたが殺されてしまったという。アンは容疑者の写真を見て、自分に声をかけた女性警官はベイカーではないと証言する。フィンは間違ったことをベイカーにわび、ラミレスに偽の情報を漏らして追跡することにした。席を外したラミレスが会いに行ったのは、なんとコファックス判事だった。確かに、コファックス判事が令状を出した時に情報リークが起こっていると考えられるが、オリビアは状況証拠に過ぎないと判断する。SVUはコファックス判事の同僚に協力を求め、アンの裁判で刑事裁判にするとコファックス判事に告げる。コファックス判事はまだ更生のチャンスがある、とアンへ特別の取り扱いを要求する。アンは組織の黒幕を証言すると思い込んだ判事の言動は逮捕の決め手になった。先に逮捕された女性警官やラミレスらは、黒幕が判事だと証言している。判事は薬物依存から立ち直ろうと苦しんでいる女性たちに、薬を与えて面倒をみていたという。判事の娘も過剰摂取で亡くなっており、独りよがりの親心で判事は女性たちを守ろうと考えたというが、結局は薬物依存を利用した人身売買が行われていたのだった。判事の罪は取引で25年の刑期となった。アンは自助グループに戻り、同僚の女性たちも回復の道を辿っているという。オリビアはやり直しの力になると約束し、励ます。フィンとベイカーは20年前にフィンが離婚のトラブルで大変な時に付き合ったことがあった。酷い別れ方をしたというフィンは、今回の件でまたやり直さないかとベイカーに持ちかけるが、ベイカーは今付き合っている人がいると答える。コファックス判事は最初の段階で怪しいと思いました。「ドラッグ・コート」は初めて聞きましたが、そういう専門の法廷があるのですね。1ヶ月に一度、同じ人が担当していると間違いも起きるのでしょうね。どうせ、世間はそんなところに目を向けないだろうし。珍しくフィンの恋愛話でしたが、20年前というと、シリーズが始まった頃。そのころはまだマンチとコンビを組んでいましたね。先日、デッキに録画したシーズン1のSVUのエピソードを見ていたら、オリビアも若くてピチピチしているし、時代を感じる。本当によくぞここまで続いたなあと感慨深かったです。若いおまわりさんが売春宿を知らないというのも、時代ですよね。今じゃ、ネット中心で、場所もゲリラ的に転々とする。いわゆる「バイス課」も過去のもの?さあ、これから帰って晩御飯はピザだというアマンダがついでにカリシに付き合えという、そのぞんざいな扱いがアマンダらしいなと笑ってしまいました。
August 25, 2019
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OPクレジットまで、随分長かった。いつもと違う演出ですね。たまにはこういう展開も興味深いですが、オチは予想付きます。夫を射殺したアナベル・パールの裁判が始まり、尋問を行ったSVUのメンバーが証言するため、裁判所の控室に集まった。アナベスは家庭でパーティを開いた後、片付けをして着替えると、コーヒーテーブルの上に置いてあった夫トミーの拳銃で夫を3発撃った。その後、アナベスは夫婦で良く行っていたバーを訪れ、持っていた銃と結婚指輪をテーブルの上に置き、犯行を自供した。ストーンは単純な事件で、第2級謀殺で有罪だという。トミーがアナベスを殴ったり、身体的な暴力を振るった証拠はなく、ストーンはオリビアの証言で有罪は確定すると確信していた。弁護側はトミーが結婚生活の間アナベスを心理的に虐待し、尊厳や自尊心を傷つけられたアナベスが我慢の限度を超え、正当防衛だったと主張する。待合室にはフィン、アマンダ、カリシが集まりそれぞれの意見をぶつけ合う。カリシは警官だったトミーのことを以前から知っており、女性を差別し鼻持ちならない奴だったという。アマンダはだからといって、警官が殺されるべきではないといい、裁判の行方を決めるオリビアの到着を待つ。オリビアは迷っていた。オリビアはアナベスが虐待されていたと確信していたものの、彼女の供述をそのまま証言すれば有罪になってしまう。証言に多少脚色をしてでも、「犠牲者」であるアナベスを無罪にしたいというカリシに、アマンダは自分たちの役目は行間を読むことではなく、事実を証言することだという。判決の結果まで、自分たちが責任を負うことはない。選択肢が他になかったというが、アナベスは自分の意志で法を犯して夫を撃った。逃げるという選択肢もあったはずだ。夫からレイプされていたとアナベスが主張していることも、立証することができない。アマンダはオリビアが時として、勝手に被害者を作り出していると指摘する。オリビアはアマンダの両親の家庭内暴力が判断に影響しているのではないかという。アマンダは母親はただ弱かっただけだと反論する。カリシはストーンの質問に、あえて検察側に不利なように証言をぼやかす。旗色が悪くなったストーンは、オリビアに法定に慈悲の心を持ち込むな、という。オリビアはアナベスに夫から逃げる勇気がなかったことは、恐怖に支配されていたからだと考える。トミーは常にアナベスに銃を見せつけ、脅していたという。本当の恐怖を知っているというオリビアに、アマンダはトミーはルイスではないという。アマンダは証言席で、「夫が料理を気に入らなかったので殺した」という供述を証言する。弁護側はトミーが銃を見せつけて恐怖でアナベスを支配した様子を再現してみせる。ストーンはレイプされたかどうか質問するが、アナベスは怖くてはっきり断ることができなかったと答える。いよいよオリビアの証言が近づいてくると、フィンが戻り、オリビアは揺れ動く気持ちを打ち明ける。フィンが「必死に生きようとする者は生きるべきだ」というと、オリビアは証言で嘘をつけということかと答える。オリビアが証言することになり、ストーンは「アナベスは自分の行為を悔いていたか」と問う。オリビアは否定し、アナベスは夫が死んで嬉しい、ずっとそれを願い続けてきたと証言する。まず、アマンダの体型がすっきり戻っていることに目が行ってしまいます。さすが、女優さん。持ち込んだスナックをパクパク食べても、余裕を感じますね。さて今回のエピソードは、事件そのものよりも、SVUのメンバーの方に重きがあったわけですね。被害者側に立つカリシと、突き放したアマンダの対立も見ものでしたが、なんと言っても「あなたは何もわかっちゃいない!」と激しくオリビアを否定するアマンダが見ものだったと思います。父親は母親を殴り、それを見ながら育ったアマンダは、父親を責めるより母親が弱かったと糾弾する。そうなると、アマンダこそ、そろそろ過去の闇から抜け出す頃じゃないのという。さすがにアマンダもオリビアの手のひらで転がされているような感じですよね。オリビアがルイスに監禁されたあの件を持ち出すのは、ちょっとずるいと思いましたが、やっぱり最後の言葉を言うのはオリビアです。フィンには迷う本音をいうオリビアですが、証言台で嘘をいうのはこれまでのオリビア・ベンソンを思ってもありえないと思いました。待合室の雑然とした感じとか、コーヒーが熱いだの、スティームが漏れて部屋が暑いだの、時間の経過で外が暗くなってくる演出だとか、舞台の芝居みたいなのがいつもと違うなあと感じました。ちらっと出たブッチ刑事は「NYPDブルー」のマルチネス刑事ですね。なつかしい~
August 19, 2019
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救いようのない、気の重いエピソードかと思いましたが、途中から意外な展開でなかなか良かったです。ところで、ロリンズ役ケリー・ギディッシュがリアルで2人目の出産をしたのが2018年の11月ということなので、このエピソードを撮影したのは、出産直前ということなのかな?産後まもなくだったにしても、向こうの女優さんはタフですね。911に少女から侵入者に襲われ、父親が殺されそうだという通報が入る。ブリトニーとローラの父親ダグは、自宅アパートのカウチで刺されて死亡しており、ローラはレイプされた可能性があるという。SVUが病院で姉妹から話を聞くと、ローラは窓ガラスを割ってマスクをした男が侵入してきて、キッチンのナイフを突きつけられレイプされたという。ちょうどその時父親が帰宅して、父親は姉のブリトニーに部屋に逃げろというと男に飛びかかった。静かになって様子を見ると、父親はすでに手遅れだったという。しかし、監察医はダグには防御創がなく、傷も浅いことから自分で通報できたはずだという。しかも、大量のワインを飲んで泥酔状態だった。窓ガラスを割って、手を入れて鍵を開けたというのも、無理がある状況で、SVUは姉妹が何か隠しているのではないかと疑う。慎重に聴取すると、ブリトニーは父親が妹をレイプしたのを知り、妹を守るために殺したと認める。ローラから被害のことを聞いたのは2週間前で、クラブ活動で自分の帰宅時間が遅くなる木曜日に事件があったという。ローラは夜にも部屋に入ってきてレイプされたといい、「それが愛の証」だといわれたが、まさかブリトニーが父を殺すとは思わなかったという。姉妹は児童福祉局が保護することになり、ブリトニーの罪状については情状酌量の余地があるというが、オリビアは証言の裏を取るようにいう。姉妹が親しくしているという隣人のグレッグは、在宅ワークをしており、2年前に姉妹の母親が自殺してから気の毒に感じてよく預かっていたと答える。ローラが父親からレイプされていたことは知らなかったが、そういえば年明けの日曜日にローラが様子が変だったという。ストーンはブリトニーを成人として裁かないつもりだが、オリビアはダグの経歴や死亡保険金など他に親戚がいないか探すことにする。すると、ダグが毎週木曜日の午後は会社の会議に出席していることがわかり、姉妹の証言と矛盾することがわかった。ところが姉妹には新しい弁護士が付き、警察の尋問が禁じられてしまう。さらに、姉妹の後見人は父親の遺志によって隣人のグレッグが指名された。グレッグは昨日初めて後見人の事を聞かされたが、姉妹はグレッグとの同居を望んでおり、自分としても2人を里親や養子などで苦労させたくないという。SVUとしてはこれ以上姉妹から話を聞くことができず、手続き上のミスを探すことにする。ダグの後見人指名の書類で、ブリトニーのミドルネームの綴が間違っており、書類を作成した弁護士に話を聞く。なんと、グレッグがダグに成り代わり書類を作成したことがわかり、グレッグは詐欺や誘拐などの罪で逮捕される。姉妹は再び施設で保護されることになったが、ローラはグレッグを愛していると抵抗する。グレッグは妻を失ったダグから自殺願望を聞かされ、姉妹を救うために文書偽造などを行ったと認める。しかし殺したのは自分ではない、姉妹は自分との生活を望んでいる。ローラは幼い憧れのような気持ち、兄を慕うような気持ちなのだろう。なぜなら、自分は恋人のスーザンと交際していて彼女を愛しているという。SVUはグレッグが姉妹を洗脳したのではないかと考える。スーザンによると、グレッグは姉妹に献身的に接しており、ローラにはシェークスピアの本を与えているという。「ロミオとジュリエット」の本には「僕のジュリエットへ」という書き込みがあり、ローラは勘違いしていたのではないか。オリビアはローラに、グレッグが嘘をついていると説明する。ローラはセックスした相手がグレッグだと認め、彼は指輪を渡して結婚を約束してくれたという。ブリトニーはローラが父親にレイプされたと聞かされ、父親を殺したが、グレッグに操られたローラが自分にそうするよう仕掛けたと知ってショックを受ける。オリビアはブリトニーに捜査協力を求め、グレッグを呼び出して話をさせる。グレッグに指輪を渡してローラにプロポーズしたのかと問い詰めると、ローラは妄想に生きる少女だと答えをはぐらかす。ブリトニーがアドリブでローラは妊娠しており、父親は誰なのか調べるというと、グレッグが動揺してローラを愛していると認める。こうすることが、ローラと暮らす最善の道だったというと、あんたのせいで父親を殺すことになったと興奮したブリトニーは目の前のナイフでグレッグの顔を刺してしまう。グレッグは逮捕され、未成年へのレイプと殺人共謀で25年の刑期が求刑された。姉妹は保護観察とカウンセリングで済みそうだ。アマンダが急に産気づき、カリシが付き添って入院する。知らせを聞いたポラックが、この場に及んでアマンダにプロポーズするがアマンダは答えを保留する。入院中も捜査のことを気にするアマンダに、ポラックは仕事をやめて家族丸ごと面倒をみるというと、アマンダはあなたのことを愛していないので結婚できないと答える。アマンダはビリーという女の子を産み、SVUの「家族」で誕生を祝う。姉妹の役を演じた若い女優さん2人がすごかった。本当に実の娘を虐待する父親だったのかと思いましたが、そうじゃないと分かると、大人を騙すなんて空恐ろしいティーンズだと思ってしまい、どちらにしても2人は凄かった。オリビアたちの仕事は被害者の言葉を信じて寄り添うことですが、警察の仕事として証言の裏を取ることは怠ってはならない。彼女たちは未成年で、誰かがそうさせているのではないかと気づくことができるのも、SVUならではですよね。まあ、隣のグレッグが怪しいのは何となく感じられましたが、殺人を犯したのはブリトニーで、グレッグを有罪に持ち込むのは難しいことだったでしょう。そこでブリトニーがマイクを隠してグレッグと向き合うのですが、そこはドラマですよね。大人のグレッグを騙して供述を得ることができるなんて、しっかりしすぎています。結局、悪かったのはグレッグ一人で姉妹は保護観察などで済むのは意外でした。ローラもブリトニーもダメージは大きくてこれからの人生をどう行きていくのか、しっかり見守らなければなりません。さて、アマンダとポラックはよりを戻したかと思っていたら、アマンダは結婚までは望んでいないという。結婚という縛りだけでなく、ポラックの人間性に納得できないのだから、当然かもしれないですが、どう見ても、カリシに「いてほしい」と甘えて、本心が見えましたね。カリシも分かっているのでしょうけど、まあ、家族としてみんなが生まれてきた子供を祝福するということで良かったと思います。
August 11, 2019
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これもまた、モデルとなる事件があるようです。ずっと言及がないコールドケースで、取ってつけた感はありますが、上手くストーンのストーリーに結びつけた。25年前オリビアが新人時代の有名な事件ということになると、オリビアは現在40代後半ということでしょうか。カップルが不法侵入の犯人に襲われ、夫は縛られた上で妻がレイプされる事件が発生した。うつ伏せにさせられた夫の背中に皿が積み重ねられていることや、壁に遺されたNYPDへの挑戦状のような書き込みから、25年間鳴りを潜めていた「インフィニティ連続レイプ事件」がまた起きたようだ。「インフィニティ」は81年から94年まで22件の犯罪を犯した後、姿を消した。今回の事件は手口も同じで、復活したと見られる。当時の捜査を担当したのはストーンの父親ベンで、大量の捜査資料があった。ストーンは資料を読み返す。被害者のエイプリルは、犯人が「黙れ」と言い、ヘアブラシがなくなっていたという。ストーンは公開されていない情報で、犯人が逆の事を命令していたことから、コピーキャット事件だという。「インフィニティ」にはインターネットを通じて大勢のファンがいて、今年最後の事件から25年になるのを「祝う」犯行なのではないか。インフィニティ関連のサイトで、事件の2時間前に更新されたものがあり、投稿した人物のIPアドレスから、有名なインフィニティマニアのカール・パットンを逮捕する。パットンは自分がインフィニティだと言い切り、エイプリルの事件の自白もするが、「本家」は野放しのままだ。パットンの自宅からは、本人がベン・ストーン宛てで出した手紙が押収された。当時の刑事が闇マーケットで売ったらしい。ストーンはインフィニティ事件について本を書いているジャーナリストから、取材を求められる。なぜかベンの資料の中には、7歳のストーンの写真があり、インフィニティは「お前の息子には野球の才能がある」と書いていた。そのためか、ストーンは叔母の家に預けられたが、当時は理由がわからなかったという。ジャーナリストが勾留中のパットンにインタビューしている様子がテレビで放映され、その後、再びインフィニティを名乗る犯行が行われた。そこには「ME(私だ)」と書かれており、被害者は年配者のようだったと証言する。本人の復活に、ストーンは早く逮捕しなければならないと焦る。インフィニティは犯行現場にDNAを遺していないが、手紙などから採取できるかもしれない。ストーンとカリシは手紙が売られていた骨董店を訪れ、出回っている関連物品を集める。その中で、83年の手紙の切手からDNAが検出された。犯罪関係のデータベースでは一致するものがなかったが、カリシが独自の判断で投稿した家系図サイトで親族が見つかった。エイミー・ガードナーは、両親をなくし自分のDNAをサイトに送って、親族を探していた。現存する親戚は母の兄、エドガー・ヌーンがいるという。ヌーンは68歳でNYに住んでおり、おばと結婚したのが94年だったという。ヌーンの妻は亡くなっており、自宅に戻ったヌーンを逮捕する。エイミーは警察が捜査のためにDNAを求めたことを知り、おじを守るために弁護士を付ける。ヌーンは逮捕されても落ち着いており、弁護士に守られて聴取には応じない。ただ、ストーンの顔を見て「ベンの息子か?」といった。DNAが一致して最新事件の犯人であることは証明されたが、弁護側はカリシが令状なくDNAを手に入れたことで、プライバシーの侵害だと主張する。判事もDNA検査による逮捕は認められないとして、ヌーンは釈放されてしまう。一方、事実を知ったエイミーから連絡があり、カリシが話を聞く。エイミーにとっては優しいおじさんだったが、母方の祖父母にはアルコール依存があり、兄妹を部屋に閉じ込めては、祖父が祖母をレイプしていたようだったという。その様子を子供に聞かせていたことで、ヌーンは傷ついたようだ。インフィニティがベンに執着したのは、彼が理想の父親に写ったからかもしれない。ストーンは微罪でヌーンを逮捕させると、手元に遺る手紙をヌーンに見せる。ベン・ストーンはインフィニティを知り尽くしていたようで、子供の頃の辛い体験も知っていたぞというと、ヌーンが反応する。ゴルフの絵が描かれた誕生日カードまでヌーンは送りつけていたが、残念ながらベンはゴルフをしなかったというと、次第にヌーンは興奮してくる。お前に関心があったのではなく、被害者のために正義を果たそうと生涯に渡って執着したのだというと、ヌーンはついにベンのことは何でも知っているという。検察局のオフィスを監視して、ベンが息子より自分のことを愛していたと告白したため、逮捕する。オリビアがストーンに、お父さんはあなたを誇りに思うでしょうというと、ストーンは父が野球の試合に来ると約束しても来なかった日の仕事をメモを見つけたという。反発して話し合うことなく今まできてしまったが、父は自分から話そうと思っていた。ただ、インフィニティ事件が起こりそのチャンスが失われた。オリビアは今ならお父さんを許すことができるかも、と話す。その日、早く戻ったオリビアがノアに、何か悩みがあるのかと尋ねる。ノアは父親のことを友達に聞かれて、自分は愛されていたのか気になっていたという。オリビアは大きくなったら、パパのことは話すと約束する。そこに、ストーンが現れ、ノアとキャッチボールをしたいという。2人は楽しそうにでかけていく。子供の頃に親から受けた虐待が原因で連続レイプ事件を起こしたということですか。でも、結婚して犯罪から遠ざかっていた。巷では有名な犯罪者と祭り上げられても、元に戻ることはなかったが、コピーキャットが現れたので再び犯行に及んだ。プライドみたいなものをくすぐったのでしょうか。ストーンの父親に執着していたのだったら、存在を知らせたくて犯行を続けた方が納得します。ストーンの父が死んだ時に何かリアクションがあっても良かっただろうし、ベンも死ぬ1年前にも事件のことを忘れずにいたのだから、そのことを知らせてやったら良かったなと思いました。25年間の間に科学捜査の方法も進歩したので、過去の事件を取り上げることができるということですが、レイプは時効がなかったのかな。捕まった限りは22件の被害者にも正義を果たしてほしいです。まあ、ストーンがまさかの父親の心境を知るきっかけになったので良かったです。これで、ストーンの家族問題は完結かな。オリビアが「やっぱり男親が必要なのかしら」というのは伏線でしょうか。この調子でストーンが父親代わりになることはないでしょうね。そう願います。
August 5, 2019
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いつも被害者に注目が行きますが、事件そのものの成り立ちなど興味深い事件でした。ゲストの女優さん「ヴァイキングス」の人なのですね。これも、できればスカパーでやってほしいなあ。エヴァ・パーセルが意識朦朧として深夜の町をさまよい、助けを求めた。レイプされたというのでSVUが病院に駆けつけると、上司のトリーナの自宅でパーティに参加し、途中で気分が悪くなったので外に出たが、気がつくとベッドの上で手足を縛られていたという。自力で脱出したが、薬を盛られたのか何があったのかはっきりしない。ただ、レイプしたのはカップルだったという。トリーナによると、大勢が参加したパーティなので名前を知らない人もいたというが、医者とモデルのカップルがいたという。高価なワインをもってきたので、それを手がかりに探すと、有名な形成外科医のヒース・バロンとそのガールフレンド、セイディ・パーカーと分かる。エヴァはセイディはトイレで気分の悪くなった自分を優しく介抱してくれたというが、セイディに飲み物をもらったあと、気を失ったと証言する。バロンは悪びることもなく、昨夜はカップルでパーティに参加し、エヴァの方からエクスタシーを勧めてきて、3Pをしたいと言ったという。セイディもオープンなセックスが好きで楽しんだだけというが、血中からはクロナゼパムも検出されており、エヴァの証言とは食い違う。合意の有無を確認するのは難しくオリビアも悩むが、エヴァは信じてほしいと訴え、SVUはバロンの自宅の家宅捜索をすることにする。バロンのバスルームのキャビネットには、全てバロンの処方による薬局並の薬が揃っていた。カリシはチェストの中に多数の記録メディアが入ったバッグを見つける。それらは、カップルがこれまでに3Pした女性たちとのセックスビデオで、10年分もあった。SVUはすぐに2人を逮捕するが、エヴァと共に動画の中で明らかに意識がなさそうな女性についても、2人の言い分はゲストの願望や妄想に答えた結果で、違法でないという。オリビアは記録されている女性たち全員から話を聞くように命じる。彼女たちは全て合意の上のセックスで、撮影することも知っていたと答える。今の所、被害を訴えているのはエヴァだけで、バロンとセイディはテレビに出演して自分たちは悪くないと主張した。エヴァは自分自身が批判や中傷を受けて、裁判はしないという。カリシは押収したPCの中に暗号化された動画を見つける。15歳くらいの少女と顔が写っていない男性のセックスビデオで、少女の顔認証をすると、14年前に行方不明が報告されていたセシリア・テイラーと分かる。セシリアの父親は、愛する娘が被害にあっていたことを知らされショックを受ける。セシリアは親に隠し事をしない良い子で、自分は可愛くないから好きな男の子に気に入られていないと思っていたという。バロンは医大生のころ、一軒家を借りて住んでいた。そのころ、同級生のルイーズに恋をしていたが、片思いだったという。ビデオが撮影されたと見られる地下室を調べたカリシは、壁が張り替えられているのに気づき、板を外す。中からは白骨化した少女の遺体が見つかり、DNA検査をしたところセシリアとは別人とわかった。オリビアはこの事実を使って、エヴァとセイディの心変わりをもたらすという。バロンは動画の存在に、誰かが送りつけたものだと答えるが、もしかすると今もルイーズが好きなのかという質問には動揺する。セイディはバロンが殺人を犯すはずがないと頑なな態度を示すが、オリビアはセイディの口癖がセシリアの父親と似ていると気づく。セシリアはバロンと出会い、バロンはセシリアに飽きると得意の形成外科手術でセイディを作り上げたのではないか。セイディは自分はバロンに愛されている反論するが、それならなぜ新たな女性を誘ってセックスをするのか。オリビアと話して、セイディは人骨がモイラという少女だったと答える。ボウリング場で出会いたまたま一緒にバロンの家に行って、しばらくしてモイラはいなくなったという。彼はその頃地下室の壁を張り替えていた。殺したのか事故だったのかはわからないが、バロンはモイラに飽きてセシリアに執着し、セイディにも飽きてしまった。バロンは完璧な女性、究極の美を求め、現実には存在しないものを追い求めている。セイディはバロンのためにエヴァを呼び込みレイプしたと認める。オリビアは司法取引をもちかけ、エヴァも裁判で証言することを決意した。モイラに該当する少女は2人いるため、さらなる捜査が必要だという。SVUにセシリアの父親が現れ、14年ぶりに親子の再会を果たす。被害者はエヴァだけではなかった、というところがミソですね。「Nip/Tuck」という整形外科医のドラマの中で、患者の飽くなき美への欲望やその背後の事情などが描かれて大変興味深かったのですが、セイディはバロンの欲望によって美しくなっていった。それでもセイディには捨てられたくないという不安があったのでしょうね。カップケーキの店のオーナーでもあり、セレブの仲間入りしているのに、彼を喜ばせるために演技していたのかな。バロンは女性に関して不自由にすることはないと思うのですが、それなりにセイディとの関係は切れなかったようです。バロンにとって居心地の良い関係だったのかも知れない。総意味では、セイディの努力は虚しいな。幼いセシリアをどうやって支配したのかは説明が必要だと思います。監禁して洗脳したのか、薬物を使っていたとしたら、罪は重いと思います。エヴァ以外にバロンたちを訴える人はいないということでしたが、始めに同意書でも取って、女性のファンタジーを実現させるビジネスでもすればよいのに。セシリアのお父さんは、たとえ犯罪者になっていても、娘を受けれてくれますよね。一緒に公正を目指してほしいです。
July 29, 2019
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ミステリー調でいつもと違う、何やらホラーのような展開もありましたが、やはりおなじみの大ベテラン2人のゲストが見ものでしたね。多分、実際の事件を下敷きにしているのかも。話題の小説家ボビー・オルークが朗読会のパーティを抜けて外に出た後、何者かに頭をレンガで殴られ死亡した。ボビーはまだ16歳だが女装をした少年で、13歳で家出をして売春をして生き延び、小説家としてデビューした。小説の内容は性的なもので、ボビー本人が朗読をしていた。出版社のエヴァンによると、ボビーの実生活は謎に包まれており、エヴァンでさえ住んでいるところも知らず、今も12番街で売春を続けているのではないかと、探し回ったという。ボビーは映画化の権利を売り、銀行口座には50万ドルの残高があった。会場となった本屋の防犯カメラに、ボビーを追って出ていく男の姿が写っており、本屋で使ったカードから、SVUはウィリアム・グローバーという男を訪ねる。ウィリアムはすぐにボビーを殺害したことを認め、自分はゲイではない、と強調する。実は、本の広告に映るボビーを12番街で見かけ、「彼女」を買ったが、今日の朗読会で男と知り嘘を付かれたと怒りを覚え殺したという。ストーンは憎悪犯罪としてウィリアムに司法取引を持ちかけることにする。SVUは小説家として成功を掴んだボビーがなぜ売春を続けていたのか疑問に思い、エヴァンを追求する。エヴァンは、小説を書いたのは別の人物で、ある日突然原稿が送りつけられ、会ったこともないまま出版に至ったという。真の姿を見せないのがボビーの戦略だが、映画化でプロデューサーと会わせる必要があり、12番街でスカウトしたタミーという女装の少年を雇い、偽の身分を与えて朗読会を乗り切ろうとしたのだという。エヴァンを何かの罪に問うことはできないが、小説の中身が事実なら法定レイプにあたる。フィンがボビーがネット口座を利用したときのIPアドレスを手に入れ、事情を聞きに行くことになった。現地は古く大きな屋敷で、近所の住人によると、誰か住んでいるようだが、実際に見たことはない、変わり者が住んでいるのではないかと証言する。屋敷の名義はエデルマン夫妻となっていて、令状を取り中に入ると掃除もされず物が溢れた状態だった。カリシは床に比較的新しい血痕を見つける。ボビーを探していると老人が2人姿を見せ、兄弟だという。2人は長く屋敷に引きこもっていて、話の内容が噛み合わない。1970年代で時が止まったような認識で、ボビーについて尋ねると50年前に死んだバーテンダーだという。SVUで兄と弟それぞれ話を聞くが、お互いのことを悪く言ったり、ボビーの存在は未だに判明しない。カリシは屋敷の捜索を続け、隠し部屋にパソコンがあるのを見つける。ボビーはそこで小説の続編を書いていたらしい。ボビーがまだ屋敷内に隠れていると考え、カリシが地下室を捜索すると、鍵のかかった冷凍庫の中に女性の遺体が見つかった。遺体発見を知らされ、弟のベンは、自分がボビー・オルークだと認める。母親の遺した金が足りなくなり、小説を書いて金を稼ごうとしたのだという。冷凍庫の女性は、兄弟の母親でがんを患っていたが、死因は窒息死で殺された可能性がある。兄弟は殺人容疑で逮捕されるが、オリビアは小説の描写は実際に被害にあった人物ならではのものだと指摘する。改めて2人に話を聞くが、2人共幼い頃に性被害にあったことをなかなか認めない。しかし、恥じる必要はないというオリビアの言葉に、ベンは10歳ころ、児童センターのカウンセラーだったビンセントに虐待を受けたと明かす。兄のジョーも、つきまとうビンセントから弟を守るために、被害を受けても黙っていたという。兄弟は両親にも被害を打ち明けることなく、長いあいだ屋敷に引きこもって生きてきた。ストーンは母親を苦しみから救うために殺したとして、兄弟に温情的な司法取引を持ちかけたが却下されという。裁判が始まるとジョーがいきなり不規則発言を始め、自分が母親を殺したと叫ぶ。ジョーは言い終えるとベンの腕の中に倒れ込んだ。心臓麻痺を起こしたジョーは、ベンの罪をかぶって死んだ。ストーンはベンの起訴を取り下げるという。ヘイトクライムは早々と決着しましたが、その後のボビー探しが興味深いですね。都会の中の孤独、社会から隔絶した兄弟だけの生活、その生活をもたらしたのは、子供の頃の性虐待もきっかけになっているということなのでしょう。その割にはパソコンを購入して使いこなしていたというのは、ちょっと無理があるように思いますが、タイプライターだったら、場所が特定できなかったからでしょうね。SVUは本来の仕事である、未成年の売春を止めて組織を潰すのをやり遂げてほしいです。さて兄弟で悪口を言い合っているように見えて、本当はお互いを大切に思い、守ろうとしていたこと。母親も病に苦しむよりは楽にしてあげたいということで殺し、家の中に「埋葬」したことなど、切なさを感じました。遺されたベンは、せめて小説の続編を書いてファンとの繋がりをもってほしいです。とにかく、ベテランお二人の悪口の応酬や兄弟愛の発露など、堪能しましたね。遺体を地下室の冷凍庫に入れるというのは、いかにもアメリカですね。でもこのケース、形は違っても日本でもありそうな設定だと思いました。日本の場合は、親の年金目当てで死んでいるのに届けていないという事件がこれまでにもありました。社会との接点を絶ち、遺った子どもたちもだんだん歳を取って行き、知られることなく死んでいく。そういうことが珍しくない時代になっていくかも知れません。
July 22, 2019
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今週はオリビア役マリスカ・ハージタイの監督で、ストーンのお当番エピソード。酒によって被害者の記憶がないという状況はこれまでも多々ありました。密室で同意があったかどうかは、確かめようがない。裁判では疑わしきは罰せずですが、性犯罪となると事情が変わって、まず被害者の言い分を信じなければいけない。男性陣の誰もが冤罪の被害者になり得ますね。いつもと逆の立場だからそう思うわけですが、私情が絡むから普通、身内は捜査しないものだと思いますが。バーで飲んでいたストーンは、偶然出会った女性からあなたにレイプされたと責められる。女性は名乗ることなく、ストーンの顔を平手打ちして去る。その夜酷く酔ってフィンの世話になったストーンは、レイプした覚えはないという。カブスのピッチャーだった12年前、メッツとの試合後バーで盛り上がり、女性たちと同僚とホテルに戻った。確かにそのときにハメを外したようだが、翌朝目覚めると一人ベッドにいて、一緒にいた女性に電話をかけると、今度かけてきたら通報すると言われたという。ちょうど、酔って記憶があいまいだが、セックスの合意はなかったという女性の裁判を担当していたストーンは、自ら確かめようと考える。当時同僚だったレジーは、今はバーのオーナーで、その夜のことはよく覚えているという。レイプ被害を訴えている女性はサラ・ケントで、サラの友人で一緒に過ごしたワンダはレジーと結婚した。ストーンはオリビアにはまだ言わず、フィンにサラから話を聞いてほしいと頼む。サラは夫と娘の家庭をもっており、突然のフィンの訪問にもう思い出したくないので、放って置いてくれという。ストーンはついにオリビアにサラの事を打ち明け、真実を突き止めてほしいという。オリビアは被害者の言い分を聞くのが仕事で、やる限りは事実を闇に葬る事はしないと答える。カリシは親しいストーンが容疑者になる事で、複雑な心境になる。オリビアがサラの自宅を訪問すると、夫のゲイリーが戻ってきた。サラが過去に被害を受けたと知ると、ゲイリーはストーンを刑事告訴して刑務所に入れてやると息巻く。サラによると、ストーンと出会った頃は夫婦仲が悪くメッツの試合後にバーに行き騒いだ。他の選手や女友達と一緒にストーンのホテルの部屋に行き、ストーンとキスをしたのは覚えている。その後、意識がなく目が覚めると裸で隣にはストーンが寝ていた。合意はなくレイプされたと思ったという。ゲイリーはサラがレイプされたときはハワイでゴルフをしており、妻を守れなかった自分を責めているという。オリビアはサラの話に信憑性があるとして、ストーンを逮捕することにする。ストーンはすぐに保釈されるが、バーで酒を飲んでいるところにゲイリーが現れ、絡んでくる。立ち去ろうとするストーンにゲイリーが銃を向けたため、事態は大事となり、ストーンが人質となった。ニュースを知ったオリビアは現場でサラと娘を見つけ、ゲイリーに電話を入れ「愛している」と伝えてほしいと頼む。ストーンの説得もあり、ゲイリーは投降する。ゲイリーの銃に弾は込められておらず、ストーンはゲイリーを刑事告訴しないという。オリビアは娘のエマの生年月日を確認し、サラにエマがストーンの子供なのかと尋ねる。実は当時子供が欲しくて夫婦は努力していたが、レイプ事件を忘れようとしていたのが、妊娠している事を知ってショックを受けたという。サラは娘のDNA検査はゲイリーに悪いと思ってしていなかった。オリビアはレジーに会い、ストーンを助けるために部屋を出るときにサラが同意していたと証言してほしいと頼む。レジーが承諾すると、オリビアはそれはDNA検査をしてからと説明し、レジーは意識がなかったストーンの代わりに自分がサラとセックスしたことを認める。レジーは逮捕され、取引することになった。ストーンへの告訴は取り下げられたが、結局エマの父親はゲイリーだと確定されたという。オリビアはストーンを信じてあげられなくて悪かったと詫びるが、ストーンも事が大きくなるにつれて、本当に自分がやったのかと疑ってしまったという。アマンダはボーイフレンドのアルから、同棲しないかと言われ、前向きに考える。サラ役の人「THIS IS US」のソフィーでしたね。アマンダの恋愛話をこれだけ引っ張るということは、これから騒動が起きるのでしょうね。相手のアル・ポラックは始めは都合の良い関係を求めていたのかと思っていたら、そうでもなさそう?でも、カリシがかなり心配していますし、伏線なのかな?ストーンは今シーズンずっと酒浸りのようですが、一夜限りの出会いも多いようだ。そりゃ、ゲイリーの言う通り元大リーガーの検事補ならモテるでしょう。今のままだと、サラの2番手3番手が現れるかもしれません。朝目が覚めたら隣で女性が死んでいたという定番の展開もあるかも。スキャンダルがあるだけで検事補としてイメージが悪いですし、やったことの証明は可能でも、やっていないことの証明は難しいですね。
July 16, 2019
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なるほど、このエピソードは「シカゴ・ファイア」のドーソン役モニカ・レイモンドの監督なのですね。ゲストの検事補は今回初出演なので、ちょっと説得力がなかったな。印象に残ったのはそれくらいですね。ウーバータクシーから悲鳴が聞こえたので警官が駆けつけると、運転手が客ともめていた。女性のシャツが破れておりレイプを疑うが、運転手は泥酔していた客が急に騒ぎ出し、降ろそうとして逆に殴られたという。ケイラは何が起こったのか覚えておらず、気がつくと運転手が目の前にいたので驚いたという。あまり話したがらないため、タクシーに乗り込んだ近くにある、人気シェフ、アンドリュー・リーボウィッツのレストランで聞き込みをする。ケイラはアンドリューのレストランでウェイトレスをしており、レストランの営業が終わってプライベートルームでのバー営業で残業をしていたという。最後にアンドリューが地下のワインセラーにケイラを呼んだというので、本人に話を聞く。アンドリューは、ケイラと合意の上でセックスしたことを認め、これが初めてではなかったという。ケイラは去年のクリスマスにアンドリューと関係を持ったというが、合意だったのかどうか、あまり記憶もなく、この業界ではよくあることだという。もし、アンドリューを訴えると高給を失うことになるので、告発は否定的だ。ストーンはケイラの証言がなければ、アンドリューを起訴することはできないという。ただし、アンドリューはブルックリンで過去4年間で3回性犯罪で通報されており、いずれも起訴されなかった。3人はアンドリューのブルックリンの店の元従業員で、話を聞くと、いずれもアンドリューから酒を勧められたり強引に迫られたりしてレイプされたという。さらに、アンドリューは戦利品として彼女たちの下着を奪っていた。ストーンは事件を担当した検事補クリス・ホッジスに会い、不起訴になった理由を聞く。ホッジスはMeToo運動を後押しし性犯罪の被害者を支援していることで有名で、間もなく検事に立候補するという。そのホッジスが被害者に問題があり裁判で勝てそうになかったために不起訴を決めたという。オリビアらは、命の危険をかけて人身売買組織の一掃に取り組んだホッジスが勝ち負けに拘ることに疑問を感じる。ストーンは再度ケイラに証言するように説得する。ケイラもやはり下着を奪われていた。ケイラの同意を得て、SVUはアンドリューを逮捕する。罪状認否で判事はブルックリンでアンドリューが起訴されなかった点を重視し、3人の証言は受け入れないという。ストーンは戦意ダウンだが、オリビアはホッジスほどの人が3人共証言させられなかったのは何か裏があるに違いないという。聞き込みをすると、ホッジスとアンドリューが同じ高校に通った幼馴染であることがわかる。2人は非常に仲がよく、今も繋がりがあるようだ。オリビアは新聞にリークし、アンドリューとホッジスのレイプ隠し疑惑を書かせる。翌朝、新聞を見て高校のときにホッジスにレイプされそうになったというベサニーがSVUに現れる。友人の家でパーティがあり、酒を飲んだベサニーはアンドリューとホッジスと寝室に3人きりになった。そこでホッジスが襲ってきて、辛うじて逃げた。しかしその事は怖くて誰にもいうことができなかったという。ホッジスをSVUに呼んでベサニーとのことを問いただすと、襲ったのはアンドリューだったと答える。友人の罪をかばったというホッジスはアンドリューは性犯罪の常習犯だと言い、SVUの捜査に協力することになった。マイクを付けたホッジスに、友人同士の信頼関係でホッジスはケイラと同意なくセックスしたとほのめかす。ただし、ベサニーとのことはホッジスがやったことだと主張したため、SVUは2人とも逮捕する。ブルックリンの検事補が交代したため、3人の元従業員の事件も起訴することになり、ケイラはSVUに礼を言う。高校生の時は頭の中は酒とドラッグと女のことばかり、というのはまあ責められないなとは思うのですが、選挙に出るとなると、やはり「身体検査」されるわけですね。アメリカの議員や政府関係者が時々、過去のレイプ疑惑で選挙戦を降りるというのを見かけますよね。さすがに、女性を支援している人が知り合いの犯罪をもみ消すのは許せない。SVUが起訴しなくても、検事選挙でゾロゾロ出てきて問題化したかも知れません。ベサニーの件は、時効にならないのかしら、自白だけで起訴できるのでしょうか。それにしても、今回の検事補はちょっと若くて情熱派のイメージに合わないような感じでしたね。人気のレストランや秘密クラブ風のバーの描写などは、モニカさんの演出なのでしょうか。いろいろ活動の幅を広げられると良いですね。ウーバーサービスは日本でも導入が実現するようですが、トラブルが起きたときの対応が難しそうですね。オリビアはノアの食育でも苦労する。嫌いなものなら無理強いしないほうが良いと思いますけど。
July 8, 2019
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興味深い事件で、しかもゲストはサシャ・アレキサンダーなので注目のエピソードですね。サシャも良い感じに年を取りましたね。幼い子供が腹を刺されて歩道をさまよっているのを、隣家のお手伝いが見つける。SVUが中に入ると、姉のレイチェル、父親のジュリアンが刺されて死亡していた。3人共複数回刺されており、寝ている間に襲われたようだ。病院に搬送されたチャーリーは死亡した。母親のアンナ・ミルは法律事務所に8時に出社しており、SVUの告知に激しく動揺する。夫は作家で、自宅で仕事をしており、ほぼ毎日子守のドローレスが通ってきているという。ドローレスは今朝は連絡がなく、自宅に向かうと留守だった。家の中には、洗ったばかりの包丁と血の着いた上着があり、緊急手配する。ドローレスの日記には、子供には母親が必要だということが書かれていた。ドローレスの兄の自宅を訪ねると、ドローレスがクローゼットの中に隠れていたのを見つける。身柄を拘束して話を聞くと、8時半に鍵を開けてミル家に入ると、様子が変なので寝室に行ってみると、ジュリアンが死んでいるのを見つけたという。レイチェルも死亡しており、凄惨な現場に怯えてしまってチャーリーには触れることなく逃げ去ったという。近所の聞き込みでドローレスとジュリアンが親しい関係に見えたという情報があったが、アンナは夫が必要ないというのに自分があえて子守を雇ったという。ジュリアンの携帯に脅迫電話と見られる通話があり、通話相手のトム・バーンスタインに話を聞く。トムはジュリアンと20年来の作家仲間で、フランスで一緒に詩を執筆する計画をしていたが、アンナが金を出さなかったので行けなくなった事で文句を言っただけだという。どうやら、一家の別荘が差し押さえにあったらしい。改めてアンナとジュリアンの経済状況を見ると、ジュリアンはGBTという会社から給料をもらい結構な金融資産をもっていることがわかった。その会社は法律事務所に補助的なサービスを提供する会社で、社長はジュリアン、株主もジュリアン一人だった。アンナの法律事務所ではその事実を知らず、アンナが顧客に金を支払わせ事務所の金を横領していることがわかった。その関係で事務所には最近監査が入ったようだ。アンナのオフィスを捜索すると、血のついたテニスシューズが見つかり、母親が家族全員を殺した容疑に一同は唖然とする。テニスシューズの血液はレイチェルのものと一致し、アンナは取り調べに「殺さなければならなかった」と自白する。罪状認否で弁護側は心神喪失を訴える。精神科医の鑑定で、アンナは典型的な家族皆殺しタイプだと診断される。家族を不幸から救うために殺すというが、きっかけは金銭問題が引き金になることが多く、横領した犯罪者の家族として生きるよりも死んだほうがましだと考えたのかも知れない。オリビアとしては、そんなことは信じられないというが、ストーンは陪審員から見ると子供を殺す母親は異常とみなされ法的責任を取れないことになる。ストーンは殺人の計画性を探るようにアドバイスする。オリビアは釈放されたドローレスと再び話し、犯行の前夜にいつもは「お休み」というアンナが「さようなら」と言ったことに注目する。裁判が始まり、オリビアは法的責任が問えると証言する。アンナは貧乏な生活から努力して今の生活を手に入れたが、世の中は醜いことにあふれ、それから家族を守るのに必死だったと訴える。彼らの人生を完璧するためには、やるしかなかったのだという。ストーンは凄惨な犯行現場の写真を見せながら、そこまでいうのならなぜ自殺しなかったのかと問いかける。弁護側は現代女性には様々な選択肢があると同時に、何でもできる完璧な人生を強要される風潮があり、被告はそのプレッシャーに押しつぶされたと結論付ける。ストーンは被告が子守に罪を着せようとしたことなど、計画性があると断じた。評決では、子供2人に対する第2級殺人は無罪、夫に対しては有罪となった。その後、アンナは勾留中に首を吊ったという。これまで捜査官や検視官など、正義の側にいたサシャなので、弁護士と言っても只者ではないと思いました。正気を失った表情はさすがだと思いました。純真無垢な子供を殺した場合は無罪、夫に対しては有罪というのはいかにもアメリカ的なオチですよね。陪審員制度の為せる技でしょうね。日本でも一家心中や子殺しのケースはありますが、裁判で心神喪失が認められて無罪になる割合は低いように感じます。(正確なデータがあればよいのですが)様々な理由で母親が追い込まれて子供に手をかけるという悲劇は感情的にわからないではないが、やはり罪を償ってくださいとなりますよね。文化や宗教の違いで犯罪の形や判決に違いが出るとすると、それはとても興味深い点です。それでもストーンが「それだったらなぜ自殺しないのです」と言ったのは、宜しくないと思いました。そうでなくても、自死から守らなければならないのに。子守に頼る働くシングルマザー、アマンダとオリビアが涙を流していたのはちょっとわからなかった。刑事という仕事ゆえのことだったのでしょうか。アンナは事務所の金を横領してまで、ガツガツ儲ける必要があったのか。そもそもそれが犯罪だし、きちんと裁かれて欲しかったです。
June 29, 2019
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シンプルなストーリーですが、これぞSVUの王道という感じで、最後は胸にこみ上げるものがありました。海外ドラマを見ているといろいろ知らない言葉がでてきますが、「逍遥する(peripatetic)」は日本語でも使わないですね。NYCではマリファナが合法化されているのでしょうか、お菓子などに混ぜて嗜むものみたいな感じなのも驚きです。若い女性が路地裏で頭から血を流して倒れているのが見つかる。下着がないため、レイプの疑いがあり、病院で検査を行う。意識を取り戻した女性は、グレイス・ウォーカーと名乗り、血中からアルコールとマリファナが検出された。レイプの痕跡があったが、グレイスは記憶がはっきりしないと言い、昨夜はバーで男性2人組と飲んだというが合意だったかどうかもよくわからない。グレイスはトミーという恋人のことを気にしており、カリシが自宅まで送っていく。バーで聞き込みを行うと、2人組の一人サイラスが最後までグレイスと一緒だったことがわかる。サイラスはSVUに、グレイスとは合意の上セックスをしたが、もっと金をよこせと襲ってきたので反撃したと説明する。下着は初めからはいていなかったという。グレイスに面通しをするため連絡を取ろうとすると、全くのでたらめな住所、電話番号だったことがわかる。高級なアパートに外科医の恋人と同居しているという話も嘘で、グレイスの行き先を探すためにサイラスが聞いたというパンケーキ屋を探す。ところが、グレイスはホームレスのシェルターに通うホームレスだということがわかる。恋人のトミーを発見したため、身柄を確保する。トミーはグレイスの居場所を知らないと言い、SVUはグレイスが偽の電話番号としてスペイン大の女子寮を挙げていたことに注目する。グレイスは実際に大学にいたのではないか。女子寮では元同級生が、グレイスが3年前に突然姿を消したという。しかも、グレイスという名前でなく、ソフィー・シモンズという名前だったことがわかる。そのころのソフィーは医学を目指しており、まるで別人だったようだ。ロリンズは、ホームレスを追跡するアプリがあるという。ソフィーの両親が連絡を受けSVUにやってきて、これまで娘を探す努力を続けていたという。ソフィーの母親は病気で亡くなり、父親は娘と向き合う時間を取るようになった。その後、再婚してソフィーは義母を嫌がっていたという。アプリでソフィーの居場所がわかったため身柄を確保しに行くが、ソフィーはトミーに殴られていた。にもかかわらず、ソフィーは路上生活で日常的にトミーに守られているので離れるつもりはないという。シェルターは嫌いで、サイラスとはカネ目当てのセックスだったという。トミーはそれを浮気と考え暴力を奮ったようだ。ソフィーに両親のことや、大学時代のことを尋ねると、記憶が混乱して自分が誰かわからない状態だった。しかし、父親の顔を見て記憶を取り戻す。セラピストは解離性遁走と診断し、子供の頃の虐待やレイプなど原因がいろいろと考えられる。原因が分かるまでは、まだ家族のもとに返すべきではないと判断し、虐待された記憶などを掘り起こさなければならない。オリビアはソフィーを通っていた大学に連れていき、当時の記憶を呼び起こす。ソフィーは教授室の前に行くと緊張を高め、当時のアダムス教授とトラブルがあったことがわかる。成績について教授室に尋ねに行くと、アダムス教授はセックスと引き換えだと行ってソフィーをレイプした。ショックを受けてソフィーの精神は壊れてしまい、別人としてホームレス生活を続けることになった。ところが教授は数ヶ月前に病気で死亡してしまったことがわかり、ソフィーは怒りをぶつける相手を失って激しく動揺する。オリビアが落ち着かせようとするも、ソフィーは再び路上に戻りグレイスと名乗り始めた。カリシは苦しみの出発点となった教授への思いを吐き出させるべきだという。オリビアは教授の墓の前でソフィーに思いの丈を述べさせる。ソフィーは両親や友達の支えで、苦難を乗り越え生き延びるつもりだという。NYではホームレスの数も非常に多いでしょうね。日本と違うのはシェルターやハーフウェイハウスのような、サポートする施設やボランティアが多いことで、さすがにホームレスを探すアプリには驚きました。それくらい、いなくなった人を探す家族がたくさんいるということかな。様々な理由で路上で生活する人がいて、今回のような場合もあるのだろうなと思いました。成人していれば、家族が無理やり身柄を拘束することもできないだろうし、ソフィーのように病気の場合も治療ができない。今回のように犯人が死亡している場合、オリビアが勧めたのはセラピーの一つだったのかもしれませんね。よくオリビアがいう「大丈夫、あなたはきっと乗り越えられる」というのは、他人だからそう言えるのでしょうと思うこともありましたが、最近はそういう風に言い続けて信じることが大切なのかなあと思うようになりました。何年もの貴重な時間を奪われても、ソフィーのこれからの人生が実り多い幸せな日々であることを祈ってやみません。
June 23, 2019
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自己啓発グループにまつわる事件は、これまでにも何回か取り上げられていたと思いますが、今回のは実際の事件(NXIVM)にヒントを得ているのですね。「Smallville」のクロエ役の人が逮捕されたと聞いて、驚いた記憶がありましたが、なるほどこういう事件だったのですね。ソーホーのアパートで若い女性がレイプされ殺されているのが見つかる。何度も上半身を刺された上、テーブルの脚で暴行されており、怨恨による犯行が推測された。遺体の皮膚が一部切り取られているなど、凄惨な現場だったが、郵便物やSNSなど、被害者の身元を証明するものが見つからず、部屋を借りているショーン夫妻に連絡を取ると、女優をしている娘と連絡が取れないという。遺体の確認を求めると娘とは別人で、事情を知る娘に話を聞く。被害者は先週ボーイフレンドと別れて同居を始めたビッキー・パーソンで、元彼から付きまとわれ困っていたという。しかし、最近自己啓発グループに入ってビッキーはポジティブになったというので、SVUが話を聞きに行く。アクリードの本部は豪華な屋敷にあり、会員からはかなり金を集めているようだ。主催者のアーロ・ベックとそのアシスタントのライラは、ビッキーが数週間講義を受けるためにここに滞在したという。アーロはアマンダをひと目見て、不幸な過去があったと勝手にプロファイリングする。昨日の起業家ワークショップで見かけたのが最後で、困っている元ボーイフレンドの名前は料理人をしているブラッド・サイモンと分かる。ブラッドはビッキーのSNSにセクシーな写真をアップするなど、悪意ある投稿を続けていた。SVUの聴取にブラッドはビッキーの死亡を聞いて、自分は殺していないという。アリバイは殺害現場近くのバーで女性と飲んでいたことだというが、ビッキーの脇の下を切り取られた写真を見て、急に口をつぐむ。家宅捜索を行うと、ナイフが食器洗浄機の中にあり、血のついたズボンと靴が見つかった。血液はビッキーのものと一致し、再度ブラッドのアリバイを確認すると、ブラッドが一緒に飲んでいたという女性が、アクリードの本部にいたジーナと分かる。ジーナは脇の下に刻印のようなタトゥをしており、ジーナはブラッドがビッキーの元彼とは知らなかったという。その夜はブラッドの部屋に行ったことは認めるが、彼が酒に酔って寝てしまったので帰ったという。脇の下のタトゥはアルファベットを組み合わせたようなもので、ライラによるとビッキーが成長の証として入れようと提案したという。ライラもまた同じタトゥを入れていた。アーロは施設を案内し、セミナーに参加する女性たちが性の問題を抱えていて自分がコーチすることがあると話す。様々な経験や肩書を持つアーロをアマンダは経歴を詐称していると疑う。アクリードはもともとアーロとその妻マリーナによって設立され、2人は2年後に離婚した。マリーナは、元夫が魅力的で女性の心を奪う術に長けているという。アーロがライラと浮気をしているのを知り離婚したが、アーロは他の女性たちとも関係を持っていたのではないかという。ジーナとブラッドが意図的に出会ったと考えたSVUは、オープンのヨガ教室をしているライラに会いに行く。その時、集団にカメラを向ける男性がいたので話を聞くと、妻がアクリードに洗脳され金を吸い上げられたので取り戻すべく、監視しているという。アクリードは詐欺集団だというので、任意でカメラのデータの提出を受け調べると、ビッキーがジーナに顔を踏みつけにされる写真があった。ジーナは、それがアクリードの再スタートの儀式だという。ビッキーはジーナの奴隷とみなされていて、自尊心を養うためだというが、命令に従うことで自己実現のレベルが上がるらしい。殺害現場に近いところにいたことからジーナも殺人犯の疑いを持たれると厳しく追及すると、上からの命令でブレッドのジーンズに血を付けたことを認める。その血液を渡したのはライラで、ビッキーはアーロを裏切ろうとしていたという。ビッキーはアクリードに入る時に2万ドルを支払っており、入会するときは担保として家の譲渡権や裸の写真などをアーロに渡すことになっているという。ジーナの自白があるものの、ライラのアリバイを崩せない。オリビアはライラがスマートウォッチをしていたことを思い出し、犯行当時の位置情報と心拍数を確認する。ライラはビッキー殺害で逮捕されるが、何も喋ろうとしない。オリビアはアーロの嘘を信じて生涯を刑務所で過ごすのかと話しかける。男社会を突破する力強さをアーロが与えてくれたと思っているようだが、本当の強さはあなた自身の中にある。ライラは取引に応じ、ビッキーが被害を訴えるのを恐れアーロの命令で殺したと認める。ジーナとライラの証言でアーロは第2級謀殺に問われることになった。弁護を担当するのもアクリードのメンバーだったが、アマンダは自分の弱さは自分で克服すればよいと告げる。アーロが保釈され、元妻とNYを脱出しようとしたが、弁護士の通報で事前に引き止めることができた。アマンダはやっと本部に妊娠の件を告げる決心をする。あらすじがやたら長くなってしまいました。アマンダの妊娠を上手くストーリーに入れましたよね。もう、公表するも何も予定日までそれほどない感じでしたが。アーロは最初から怪しさ満々でしたが、人の弱みにつけ込んで、言葉巧みに騙す才能があるのでしょうね。本当に人助けなら金はそんなに必要ないし、「担保」もいらない。取り巻く人間が知恵を出して、組織化するから問題が深くなるのでしょうか。信じ込んだ方は殺人までするというのがドラマですが、事件をストーリーに相当取り込んでいたなと思いました。急にトレーニングを始めたオリビア、万歩計まで身につけて頑張っていますが、もっと前から鍛えても良かったかも。専属トレーナーと同居と言っていましたが、恋愛対象ではないですよね。ノアの精一杯の「犯行」に振り回されるのに同情します。オリビアはどうやって乗り切っていくのか、興味深く見ています。
June 16, 2019
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新しいヘイト犯罪なのかな、説明が多くて理解しにくかったです。そこに「リベンジ」という要素を持ち込んだので、さらにややこしい。しかし、実際にあった大量殺人事件などの背後にこの集団がいるらしく、記憶に入れておく方が良いかもしれません。ミレニアル世代についても、知っておいたほうが良さそう。高級アパートの一室にピザの配達員を装った男が銃を持って侵入し、リックを殴り恋人のアンをレイプした。犯人はフルフェイスのヘルメットを被っていて、捜索に繋がる特徴が見当たらない。しかし、リックのことは「チャド」、アンは「ステイシー」と呼ばれたという。SVUは犯人が部屋を間違えたと考え、同じアパートに住むチャド・ムーアに話を聞くが、チャドの妻はブリアナで、はやり犯人に繋がる情報は得られない。しかし、後でブリアナがSVUを訪ねてきて、以前スポーツジムのインストラクターと浮気をしてその後、付きまとわれたという。そのインストラクターを捕らえて話を聞くが、レイプ事件の発生時にはアリバイがあり、さらに2件目の同様な事件が起こった。パオロとベスは自宅で同じように襲われ、ベスは犯人が小柄だったと証言する。犯人はやはりベスをステイシーと呼んで、激しい憎しみをぶつけてきたという。カリシは「チャド」と「ステイシー」が実在の人物ではなく、ダークウェブで「インセル」と標榜する集団が使う用語だという。インセルとは、「不本意の禁欲主義者」、「非自発的独身者」をもじった造語で、女性に持てない男たちがその原因は女性側にあると考え、生まれながらに女性を手に入れられる魅力を持つのが「チャド」、チャドしか相手にしない女性を「ステイシー」と呼ぶらしい。インターネット上ではこのようなコミュニティがあり、6000人の男性が怒りや嫌悪、差別などの投稿を行っているという。ベスに再度話を聞くと、パオロと付き合う前にミレニアル世代のパーティで知り合ったライリーという男がしつこかったという。このパーティは参加するのに審査があり、ライリーは中に入ることはできなかった。ところが、その後ライリーを度々見かけ、自分がストーカーされていることに気づいたという。パーティを主催するブライトマンから、審査に落ちた「ライリー」の情報を手に入れ、話を聞く。ライリーは犯行時仕事をしていたと言い、レイプについては女は男の欲望を受け入れるのが当然という考えを披露する。その時、3件目の事件が発生したが、今回は男性が銃で頭を撃たれた。婚約者のキャロルは、やはり犯人の顔を見ることはできなかったというが、婚約者の事を「チャド」ではなく、実の名前のジョンと呼んでいたという。さらに犯人の口から「友人のオライリー」という言葉が出て、SVUは1番め,2番めと3番めの犯行に違いがあると気づく。ベスのストーカー行為をしていたのがライリーで、アンが襲われた時にライリーにはアリバイがない。つまり、ライリーがアンをレイプしてそのインセル仲間がベスをレイプすることで、お互いにアリバイを作ったのか。ストーンは事件として立件するのは難しいと考えるが、とにかく、彼らの交際関係を調べるようにいう。ダークウェブでライリーは「ヘイトフルワン」という相手にメッセージを送っていた。SVUはライリーを再度聴取し、ジョンが頭を打たれて死亡したことから、3件のレイプと暴行、殺人の共謀で罪に問われると迫る。ライリーはヘイトフルワンはクリス・カルナシスという名前だと明かす。ジョンを撃ったのはクリスがネットで知り合った「アイアンクロス」だという。クリスはミレニアル世代で立派な屋敷に母親と住んでいた。クリスを逮捕して自供に追い込もうとするSVUだったが、弁護士が付いて何も離さない。ストーンはRICO法を適用し、クリスの家の家宅捜索を行って証拠を手に入れると迫る。追い詰められたクリスはアイアンクロスはトニー・ケリーという男だと明かす。トニーは文学を学ぶ大学院生で携帯のGPSでキャロルの家にいたことが証明され、逮捕される。ところが、ストーンは法改正が行われてGPSについては礼状がなければ手に入れることができず、証拠と認められないと指摘する。案の定、判事はトニー側の証拠排除の申立を支持し、トニーは釈放されることになった。オリビアはトニーを調べて新たな証拠を見つけることにする。トニーが犯人だとして、なぜジョンの事を知っていたのか、トニーの母親に話を聞く。トニーは高校時代、キャロルに夢中で一緒にプロムへ行ったという。ところが、キャロルにフラレて10年経っても恨んでいたようだ。ライリーとクリスはそれぞれ司法取引で刑期が決まった。確たる証拠がない中、トニーを検察局に呼び、ストーンはキャロルと面会させる。キャロルはトニーのことを全く覚えておらず、プロムにも別の人と行ったという。トニーはキャロルのことは何でも知っていると言い、ジョンに色目を使う尻軽女だったとなじる。ジョンは「チャド」でキャロルは「ステイシー」だ。トニーのような男は女性から愛されることはなく、だから思い知らせる必要があった。SVUはトニーを自供したとして逮捕する。キャロルはトニーがプロムに誘った時にかけたという携帯電話の番号は自分のものではないと言い、全く根拠のない言いがかりだという。インセルについてwikiを読んでなるほどと思いました。新たなヘイトグループとも言えて、インターネット上の投稿だけでなく、実際に大量殺人を起こしたりして、注目されているらしい。女性蔑視や、パートナーのいる女性を「罰する」事を奨励するなど、今後行動がエスカレートする可能性もありますよね。寛容さがなくなりますます社会が複雑化していくような印象で、日本にもそういう動きが伝搬するのかなと気になります。犯人たちが思い込んでいるところはカルトみたい?形は違いますが、日本で注目を集める躾と称する子供への虐待事件も深い部分で共通しているのかもと思いました。手続き論でもめるのは「Law & Order」らしいですね。携帯電話の情報を手に入れたら、GPSの情報までくっついてきたとか、いかにもありそうな話題です。カリシは法律家ではなくて、警察官。痛いところをつかれましたね。
June 10, 2019
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ディック・ウルフの「シカゴ」シリーズの中でキャンセルされた「ジャスティス」のストーンの上司が、NYに返り咲きですね。実際に州を越えて、司法関係者が重要なポストに就くことがあるのかどうか知りませんが、この世界ではコネがモノを言うということでしょうか。テーマは「Law & Order」シリーズらしい、メッセージ性の高いものでした。マーシー病院の前に、10代の女性がシーツ一枚にくるまれて放置されていた。意識がはっきりせず、性的暴行を受けた疑いがありSVUが対応する。少女は14歳のデライラで、「ルークおじさん」に薬をもらい、おじさんの友達とデートをさせられたというが、詳しいことは話そうとしない。病院前の防犯カメラから、デライラはウーバーで運ばれ、後部座席の男がデライラを置き去りにしたことがわかる。運転手は不法滞在が知られるのを恐れ、警察に通報しなかった。客の情報を元に、該当するアパートを聞き込みをしていると、海外旅行中の女性の部屋を狩りているビンスという男が放置したと分かる。ビンスは仕事の関係でNYに滞在しており、今から帰宅するところだという。身柄を確保して聴取すると、デライラが薬のせいで意識を失ったため慌てふためいて病院の前に置き去りにしたと渋々認める。デライラとの出会いは、NYのネット広告で見かけたルークという人物の紹介だという。SVUはビンスに、もう一日デライラを付き合わせたいとルークに連絡させ、知り合いとしてフィンが潜入捜査することになった。フィンがルークの案内で建物に入ると、多くの少女たちがいた。彼女たちは慣れた態度だったが、その中にさらに幼い少女が檻に監禁されて、怯えきっていた。SVUが未成年の売春斡旋で踏み込みルークを逮捕するが、少女たちはルークに親切にしてもらったなどと言い信頼している素振りを見せる。元々虐待されていた家庭から逃げ出してきたり、公園にいるところをルークに声をかけられ、この家にやってきた。ルークは救い出した少女たちの面倒をみているだけだというが、SVUは逃げないように洗脳したと考える。怯えた少女はガブリエラと言い、なかなか心を開こうとしないが、アマンダに少しずつ話をし始める。NYにはバスに乗ってきたと言い、母親に会いたいと泣く。ガブリエラにはニュージャージーで失踪者の届けが出ており、里親のウェルベック夫妻が国境を超えてきた密入国者の母子が政府に引き離されていることに心を痛め、ガブリエラを里子にしていた。ガブリエラの母親マリアは6月に不法入国で逮捕され、ガブリエラはテキサスにある移民の子供の収容施設に入れられたという。SVUは母親に会うためNYに出てきて、テキサスに向かうつもりだったのだろう。しかし、このままガブリエラをウェルベック夫妻の元に戻すことはできず、SVUには難民再定住局に知らせる義務がありため、そうなるとガブリエラは収容施設に戻らなければならない。アマンダは自分がガブリエラを引き取りたいという。マリアの居場所がわかり、オリビアはテレビ電話で事情を尋ねる。マリアは故国のグアテマラで、ギャングの殺人事件に関連し、このままでは殺されると恐れ国を出てアメリカを目指したという。しかし、国境を超えたところで捕まりガブリエラは係官に連れ去られてしまった。マリアが難民申請しても、結果が出るのに何ヶ月もかかり、それまでガブリエラとは離れ離れとなってしまう。アマンダは妊娠したことを恋人の医師のポラックに告げる。ポラックは中絶を前提に関係を続けるようだ。SVUに難民再定住局のフェルプスが現れ、ガブリエラを連れて行くという。それを見たガブリエラが「あの男がママを連れて行った」と怯え、SVUに助けを求めたため、オリビアは急遽フェルブスを未成年を誘惑して意思に反しNYにつれてきたのは誘拐罪にあたると言って、強引にフェルプスを逮捕してしまう。オリビアの行動はマスメディアが注目するところとなり、さっそく記者が殺到する。ストーンは公務員として仕事をしたフェルプスを起訴することは難しいというが、オリビアはそもそも世間に問題提起したいのだという。司法省からもフェルプスの釈放を求める礼状が届き、オリビアは厳しい立場だが、ガブリエラの背後には3000人の同じ境遇の子どもたちがいるので闘いをあきらめないという。同意したストーンはニューヨーク検察側としてフェルプス逮捕について正当性を訴えるが、連邦法が州法に優越することは明白だ。判決は検察側の負け、ガブリエラはついにフェルプスに連れられて収容施設に向かうことになった。オリビアは母親に会えるように力を尽くすとガブリエラに約束する。ストーンはシカゴからNYの州検事に着任した、ジェフリーズに力になってほしいと頼む。ジェフリーズは難しいが何とかしてみようと答える。アマンダはポラックに、何も求めず子供は産むと告げる。オリビアとジェフリーズはガブリエラの収容されている施設を訪ね、難民申請が認められたマリアとともにガブリエラを取り返す。ジェフリーズはシカゴ育ちの同僚のコネを使って、マリアの亡命申請を早めたという。しかし、今も施設の金網の中には大勢の少女たちが拘束されたままだ。国境に壁を作るという政策が話題になっている中、南米からキャラバンを組んでアメリカを目指してきた人たちがどうなったのかは、あまり報道されないし、親と離された子どもたちがあんな環境で監禁されていたとはショックですね。あれでは刑務所のようではないか。ガブリエラはルークの家から施設の檻に移っただけということですね。ギャング抗争の目撃者だ、というだけでは亡命が認められることは難しいというのも、現実にそうなのでしょうね。移民の国のアメリカでは、カリシの曽祖父のように苦労してアメリカの市民権を得てきたのだから、彼らにも自由を求める権利はあるという話はフィンには響かない。その昔は移民に公的補助、福祉制度はなかった。続々と増える不法移民たちを誰が支えるのか。奴隷として連れてこられた人々の子孫は今も自由に息をすることはできないというのに。なるほど、ちょっとした会話が興味深かったです。オリビアのフェルプス逮捕は職権乱用で咎められないのか気になりますが、司法界の裏の手を使うと親子を一緒にすることができるというのも「それで良いのか」と思いますよね。そもそもオリビアに収容所の少女たち全員を親元に返す権限はない。今回の未成年売春の容疑者たちをきちんと刑務所に送り込むのが仕事ですから、かなりの暴走ぶりでした。アマンダの男選びは最低という決まりのようです。カリシに意見されるのが嫌だから妊娠のことを言わないんですよね。一応はきちんとした関係を望んでいたのでしょうけど、相手は遊びだったようだ。ちなみに、上の子の父親は潜入捜査をしているデクランで、あの人はもう戻ってこないのだろうか。「ゴッサム」も来シーズンで終わりですし。
June 2, 2019
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前話の続き。シリアスな展開、何とも言えないやるせなさ、SVUの王道を行く2話でした。ゲストの熱演が光りましたね。サムの父ジョンに無罪評決が出て、コンウェイ家は普段の生活に戻ることになった。しかし、サムが裁判から初めて登校した日、学校でサムはライフルの乱射事件を起こす。生徒や教師など2名が死亡し、5名が重軽傷を負った。カリシは銃で自殺をしようとしていたサムを見つけて説得する。サムは乱射を起こした理由を尋ねられ、事の重大性を悔い、あの時ウサギを撃ち殺せば良かったという。サムが持ち込んだ銃は父親が管理しているもので、カギを開けて持ち出したものだった。連絡を聞いて駆け付けたジョンは、ストーンがサムを証言台に引っ張り出したせいだと責める。ストーンは裁判に勝つことばかり考え、サムの危うさに気づかなかったと落ち込む。サムの精神鑑定をアバナシーは、犯行時のサムは心神喪失状態ではなかったと結論付ける。ジョンのサムへの虐待は幼いころから始まっており、サムは父親を善い人と信じ込んでいた。犯行に及んだのは、男らしさを求める父親に影響され、生き物を殺すことで男らしら、強さを示そうとしたのだという。ストーンのオフィスをコンウェイ夫妻が訪れ、息子の有罪を認め裁判を望まないという。サムは終身刑になる可能性があるが、父親の罪は葬られてしまう。ストーンは拘置所のサムを訪ね、このままでよいのかと問う。サムは心を閉ざしたままで、あの日学校に行かなければ良かったと悔いの言葉を続ける。ジョンはこれまでのお仕置きが効果なかった、時間の無駄だったと言ったという。ストーンはそれを聞いて、ジョンを過失致死で立件できそうだと確信する。ジョンは生き物を撃ち殺すことで男になれると息子に信じさせた。しかし、モリーは今も証言するべきではなかったとオリビアたちを跳ねのける。兄のブライアンもまた、父親を信じて疑わず、もし父が悪いのなら自分もそばにいたのだから、自分も責められるべきという。むしろ、こういう状況に追い込んだのは警察だと反発する。それでもストーンはジョンの逮捕に踏み切る。ジョンは息子が他人に危害を加える可能性を見落とし、適切な対応を怠った。証言席でジョンは信念に従って男にするため子供たちを厳しく育ててきたと証言する。ストーンは男でなければ人間は無価値なのかと問いかける。サムは父を愛し、教えを守って喜ばせようとしたと証言する。もし、父の期待に応えられなければ、父は自分を女のようだとののしった。狩りでしくじった時、父は自分をサマンサと呼び、母親の服を着せた。乱射しながらサムは「男であれ」と何度も自分に言い聞かせたという。サムは「これで俺は男になったぜ、これで満足だろう」と叫ぶ。評決でジョンは過失致死で有罪となった。アマンダは生まれてくる子を産むべきか、どうか迷っているとオリビアに打ち明ける。オリビアがノアの反抗期?に手を焼きそうですね。結局、子育ては難しいというエピソードだったのか。父親から息子へのレイプは事実だったのかな。女性の服を着せて、女ならレイプしても良いと考えたということか。学校での乱射事件は今も度々起こっているようですが、その原因が父親の虐待だったというのはちょっと結び付きにくいように思いました。しかし、自宅に銃はあるでしょうし、何かの不満が過激な行動に出る可能性はあるかもしれない。それにしても、たった一人の父親を喜ばせるために殺された被害者はたまったものではない。遺族や関係者は怒りのやり場をどこに持っていったらよいのか。今後、控訴するにしてもジョンが裁判で家族を支えられなくなり、サムは終身刑ということになると、この一家の将来は暗澹たるものですね。ブライアンの嘆きにも本当に同情したいです。親は選べませんからね。今シーズン、だんだん親離れしてきたノアが犯罪と関わらないように願うばかりです。おばあちゃんのこともありますし。
May 26, 2019
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本家に並ぶ超ロングシリーズとなった、20シーズンプレミア。あれ?という終わり方でしたが、これは2パーターの前半なのですね。それなら納得です。ゲストのディラン・ウォルシュは個人的には「アンフォゲッタブル」以来で、すっかりNYのイメージがあります。15歳のサム・コンウェイが学校から出血していると通報があった。本人は転んだだけだと言っているが、SVUはレイプされた疑いを持つ。同じ学校に通う兄のブライアンも何もなかったと言い、念の為病院で診察を受けることになった。診察ではやはりレイプの疑いが強いが、仮に合意があったとしても15歳なので認められない。頑なな態度を取るサムだったが、カリシの質問に「僕には必要なことだった」という。学校での聞き込みでは特に問題は感じられず、家庭も円満らしい。父親のジョンとブライアンとサムは先週末狩りに行ったということが解っている。SVUにサムのガールフレンドがやってきて、昨夜サムから気になる電話があったという。約束していたのをすっぽかし、夜に酔って感情的に動揺した状態で「僕は男になった」と言ったという。バーで聞き込みをおこなうと、年長の男性と一緒だったことがわかる。ただし、その男性は15歳だとは知らず、酔って泣いていたので送ったという。サムは親に怒られると言っており、むしろ兄の方を恐れていたようだという。フィンはブライアンに狩りで何があったのか尋ねる。ブライアンは弟を傷つけるはずがないと怒り出し、酔っていたので解放しただけだという。ストーンはこのままでは事件として扱うのは難しいという。学校でサムとブライアンが喧嘩をしているという連絡が入り、オリビアたちが現場に向かうと、ブライアンが逃げ出したため身柄を確保する。オリビアはブライアンも助けを求めているのではないかと考えるが、父親が駆けつけ、サムが今朝自分はゲイだと告白したという。狩りで出会った見知らぬ男と初体験をしたが、襲われたわけではない。しかし、今後は家族で話し合いカウンセリングも受けるのでこのまま帰るという。今の所打つ手がなく、SVUはサムを家族から話したほうが良いと考え、母親のモリーに話を聞くことにする。モリーはオリビアに促されて、あの夜サムの部屋から音や泣き声が聞こえてきたので心配になって入ったという。サムはベッドに横たわっており、その横にはジョンが立っていてジッパーを引き上げていた。サムは「一人にしてほしい」と叫び、ジョンは大丈夫だと言った。その後、血のついた下着を見つけたが、ジョンに言われて洗濯をしてしまった。息子に起こったことに、自分は目をつぶってしまったと認める。SVUは父親によるレイプとしてジョンを逮捕するが、取り調べではジョンは強い口調で容疑を否定する。カリシが説得を続けるが、相変わらずサムは父親をかばい続け、心を開こうとしない。ストーンはジョンを起訴することに踏み切り、裁判が始まる。証拠品の下着はジョンのDNAが検出されたものの、洗濯で移った可能性も否定できず、決定的な証拠にならない。ストーンはモリーを証人尋問したいと要求する。配偶者特権があり、要求は却下されたが、ストーンは妻が洗濯で証拠の隠滅を図ったとして共犯者として起訴するという裏技を使う。モリーは証言で行為そのものは見ていないと追及されてしまう。サムもまた、父親が自分を襲うことはないと主張し、名前も知らない男性と初体験をしただけだと言い張る。父親によると狩りは男になるための通過儀礼で、ウサギを撃つ時にひるんだ罰を受けたのかと問われ、サムは声を荒げて否定する。第一級レイプ罪に関して、評決は無罪だった。20シーズンもよくぞ続いていますね。来シーズンも決まっているようですが、最近特にこのシリーズは辞めてはだめだという気持ちになってきました。日本でも悲惨な憎むべき犯罪が多く起こっています。ニュースを見聞きして性犯罪を訴えること、起訴して裁くことの難しさも感じますし、とにかくなぜ犯罪が減らないんだろうと思います。このシリーズを娯楽ではなく啓蒙的な手段として使えないものでしょうか。オープニングはそれぞれの現状報告みたいな感じでした。オリビアは昔のように犯人を追って早く走れない。そりゃ、当然でしょう。クレイゲン警部だって走っていませんでしたし。アマンダは新しい彼氏の子供を妊娠したらしい。というか、ケリー・ギディッシュのリアル第2子出産なのですね。長いシリーズだと女優さんが普通に子供を産んでまた戻ってくるというのが、日本では考えられないなと思います。とにかく、相手はろくな男じゃなさそうですが。ストーンは姉を目の前で殺されて、そのショックと悲しみからまだ立ち直れない状況ですね。お行儀が良いキャラクターのようなので、女や酒で憂さ晴らしをしているのは彼として相当無理しているのかもしれません。もちろん、検事補なので違法なことはできませんけど。どうやって立ち直っていくのでしょう。
May 18, 2019
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シーズンフィナーレ。前話のタイトルは「質問形」で、このエピソードのタイトルは「お願い」ということかな。オリビア・ベンソンが主人公なので、想定通りの展開だったのかも知れませんが、なんだかなあ、強引な展開だったなと思います。不法移民にも勝ち組と負け組がいるというのが、テーマだったのかな。救出されたオリビアは、ミゲルが人身売買に関わる斡旋業者の仲間と考え、メキシコのカルテルの動きを気にする。ローデスがミゲルとオリビアを監禁し、ミゲルを拷問したのも、本当に彼にレイプされたからだと確信を持つ。しかし、ミゲルはホルヘの仕事を手伝っていて、単なるウェブデザイナーにすぎないと主張する。ミゲルの携帯に、部屋を監視するアプリが入っていることも、留守中の見張りを頼まれたからだという。間もなく弁護士が現れるが、SVUは監視アプリが闇サイトを経由していることを重視する。ストーンは偶然出会ったミゲルからなぜ逃げなかったのかとローデスに問うが、ローデスは逃げたとしても「奴らに殺される」と繰り返す。カリシはミゲルには2013年のアリバイがあるというが、あくまでオリビアは彼女はレイプの被害者でローデスの言葉を信じると揺るぎない。ローデスに殴られたホルヘが病院で死亡し、ローデスは殺人未遂で起訴されることになった。暴行、警官の誘拐監禁の罪も加わることになるが、ローデスの弁護士は彼女がカルテルの犯罪を暴く証人であり、このまま収監されると命を狙われると主張する。今の所ミゲルの犯行を示す証拠がないが、オリビアは何としても見つけ出すつもりだ。ストーンは、司法取引を断られ、どのみちこのままローデスは強制送還となるだろうという。オリビアは、ローデスを証人保護プログラムで守るべきだと言い、ミゲルが何か隠しているのは間違いないと決めつける。ローデスは裁判の間、警察の監視がつくことになった。ローデスの雇い主は、ローデスが一度も身の上について話したことはないという。ローデスの部屋で、子守仲間の写真を見つけたオリビアは、ローデスト同じような境遇の女性がいることに気づく。セントラルパークで顔見知りとなったマリアは、ミゲルの写真を見てテキサスの隠れ家でミゲルから拷問されレイプされた事を認めるが、やはり組織を恐れて何も言えないと去っていく。ローデスの弁護士は心神喪失を主張するようだが、ストーンとオリビアはまだローデスを罪に問うかどうかで対立していた。裁判でローデスを精神鑑定した医師は、PTSDだと証言する。ミゲルも不法移民だが、2012年の法律制定によりアメリカ人となった。それ以来納税もしているが、偽のIDを手に入れたようだ。ストーンとオリビアは、ミゲルをレイプで有罪に問えるかどうかで激しく意見を戦わせる。あくまで法に従うというストーンに、オリビアはレイプされたのだから復讐もやむなしという意見だ。一人になったストーンに、ホルヘの兄と名乗る人物が近づき、裁判を取り下げろと脅す。姉のパメラの命が危ないとちらつかせる。翌日、オリビアはストーンから証言を求められ、ローデスを擁護しようとする。後に、ストーンがホルヘの兄に脅されていた事を知ったオリビアはなぜ裁判を続けるのかと心配する。すでに警備をつけたから大丈夫だというストーンは、ここはメキシコではないと答える。ローデスの証言が始まり、身柄を拘束している間にミゲルはレイプと拷問の罪を認めたと話す。ローデスが葉巻の火を押し付けられたと言って、火傷の痕を見せると、オリビアはミゲルの「自白」の中に葉巻を押し付けたと言った事を思い出す。その時点でローデスは葉巻の件を口にしていなかった。しかしその証拠はオリビアの証言だけで、ストーンは取り合わない。その時、パメラの入居している施設に賊が入り、警官らを殺してパメラを誘拐したという知らせが入る。ロリンズは、ローデスが何かミゲルやホルについて知っていないかと問い詰めるが、何も知らないと答える。命が危ないのなら、ストーンと取引して保護プログラムで守るからと迫る。ローデスは、同じようにアメリカ人になるために不法移民となったのに、ミゲルは新しい法律で守られているのが不公平だという。オリビアとストーンは、ミゲルからパメラ誘拐について情報を聞き出すため、ミゲルが捜査当局に協力的だと告げると脅す。ついにミゲルは、10年前は不法移民として望んだ仕事には就けなかったと言い、ホルヘの運転手をしていたと認める。少なくとも、国境を超える女性たちを運んでいる間は、自分は神のように振る舞い、彼女たちを虐げたという。ミゲルが女性たちを下ろした倉庫の場所を聞き出したストーンとSVUは、SWATと共に突入する。ホルヘの兄ディエゴは、パメラを人質にとり銃を向けた。パメラはストーンの姿を見て、ディエゴの手を振り切って歩き出す。ディエゴはパメラを撃ち、SWATはディエゴを射殺する。パメラはストーンの腕の中で息絶えた。ローデスはストーンと取引し、証人保護プログラムで守られることになった。オリビアはローデスのこれからを思いやるミゲルが証言したことで、国境の両側で人身売買に関わるカルテルは検挙された。オリビアは、あなたはどうすることもできなかったと、ストーンを慰める。オリビア・ベンソンはいつも正しい。長年、レイプ被害者と接してきて、ローデスの言葉に嘘はないと確信した、ということなんですが、警官を人質にとって銃を向けても同情的でいるというのは、「法と秩序」という面では型破りですね。最後は法律家であり続けたストーンまで、オリビアの胸に泣き崩れて無力感にさいなまれる。本当はマッコイ検事の前で説明しなければならないのに。ストーンはNYに来てからさんざんですね。お姉さんも、このための登場だったのかと思うと気の毒です。で、結局ローデスは司法取引で罪に問われることなく、新しい人生を手に入れてやり直すことになるのか。ミゲルも当局にチクったことで身内から身を守らなければならないでしょうが、レイプの罪を問われることなく済みそう。それ以上の罰を受けるということか。ホルヘもディエゴも死に、カルテルが検挙されたことで、人身売買などの犯罪が撲滅されると良いですね。すでに入国しているマリアたち、不法移民は少しは安全になるのかな。サンクチュアリと呼ばれるNYCのマダムたちが、不法移民を便利に使っている事に問題は複雑なのだなあと思いました。さて、来シーズンは20シーズンですね。いつまで続くのかなあ。
September 20, 2018
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何だよ、見た時間50分を返してくれよ、と言いたくなるようなエピソード。SVU、たまにやってくれますね。低予算で1話作っちゃった、後は役者さんの技量で何とかもたせるつもりだったか。子守のローデスは、クラブでかつて自分をレイプしひどい目に合わせた男を見つけ、声をかける。男はローデスの事を覚えていないようで、話を合わせて意気投合した2人は男の高級アパートに入る。ところが、ローデスは銃を出して男を殴り椅子に縛り付けた。翌朝、クラブで拾った携帯にライブ映像で男が女に脅されているのが写っていると、届け出があった。男は必死に何も覚えていないと訴えるが、ローデスは確かにお前に虐待されレイプされたという。女は腹にタバコを押し付けられ、ナイフで切られたと服をめくってみせる。形態の持ち主はミゲル・ロベスとわかり自宅に向かうが、部屋は空で、近所の人の話ではミゲルは何も悪い噂がない人物だという。ローゼスとのやり取りで、ミゲルはウェブデザイナーでこの部屋の家主がもうすぐ戻ってくるという。ローゼスは人生に絶望し、自分は救われないと嘆く。2人がいる場所を何とか突き止めようとしている中で、ローゼスがベランダに出て銃声がした。部屋は東向きでセントラルパークに面した高級アパートのようだ。女が自殺したと思われたが、ローゼスが部屋に戻り、銃声は近くで行われたマラソンの号砲だとわかる。SVUは警官を動員して、可能性のあるアパートを一軒一軒探し始める。ローゼスは一息にミゲルを殺すのではなく、裁くために罪を認めさせるという。ミゲルはしかたなく、自分がレイプしたと認めるが、そこに家主のホルヘが戻ってきた。ローゼスはホルヘを脅してひどく殴る。ローゼスは部屋に仕掛けられているカメラに気づき、壊したため、警察は内部の状況がわからなくなった。オリビアは、相棒の警官の声である部屋に入るが、ローゼスが警官に銃を突きつけていた。すぐに、銃を下ろすよう説得するが、興奮しているローゼスに従い、銃をおろして、警官を拘束し、自分も手錠をかける。ローゼスはミゲルが目の前で女性2人を射殺したと言い、オリビアには証人になってほしいという。オリビアは説得を続け、ローゼスが騙されて密入国し、その後ミゲルに虐待されテキサスで何度もレイプされたという。ローゼスに合わせ信頼を得るため、オリビアはミゲルに自白しろと迫る。フィンはオリビアの異変を察して電話をかける。オリビアは緊急事態にあることを密かにフィンに伝え、SVUはオリビアの携帯で位置を特定しようとする。ローゼスは何をしたか、自分の口から言わせるためにミゲルの顔に日のついたタバコを押し付ける。ミゲルが犯行を認め、これで警察に出頭して法の裁きを受けさせることができるというオリビアだったが、ローゼスは拘束を説かせると、2人をベランダに出るようにいう。さらに、ミゲルの背中に銃を当て、ベランダから飛び降りるか撃たれるかどちらか選べと迫る。ミゲルは見せしめのため、ローゼスに仲間の女性2人のうち、どちらを撃つか選べと迫ったという。ローゼスが選べないというと、ミゲルは冷酷に2人とも殺した。オリビアは必死に説得して、あなたの中の優しい心はまだ残っていると訴え、ローゼスの手から銃を受け取る。そこにSVUが乗り込み、オリビアは2人とも逮捕するようにいう。本当にミゲルが犯人なのかどうか、単にローゼスが勘違いしているのか、ずっと、イライラしながら見ていましたが、幸い、シーズンフィナーレの2パーターの前半のようです。OPの、ある夜のSVUの様子なども、そのためだったのですね。ただ、執拗なローゼスの顔を見ているのが辛かった。ミゲルが極悪非道の男であるかどうか、ヒントとなるのは高級アパートに住むホルヘの正体でしょうか。オリビアも何かを感じたから、2人とも逮捕させたのか、あるいは、ローゼスを安心させるためにそう言ったのか。後半では、人身売買の組織を暴き、その拠点を叩くのかな。ローゼスは気の毒ではあるが、警官に暴力をふるい銃を向けて拘束したのだから、重罪に問われるはずですね。ストーンはどういう風にこの罪を裁くのか。ノアは時々シーラに面会しているのですね。おばあちゃんが何をして、「病院」に入っているか、いずれは説明しなければなりませんね。
September 13, 2018
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ベテラン女優さんが活躍するのは良いものですね。年輪を重ねた演技に圧倒されましたし、いくつになっても女性が輝いているような気がして、勇気づけられます。最後の方はダニエル・スティールのテレビ映画みたいでした。アン・アーチャーは「危険な情事」やハリソン・フォードの「ジャック・ライアン」シリーズで見ましたね。フィオヌラ・フラナガンも様々なテレビシリーズでおなじみです。「ブラザーフッド」とか。それにしても、フィンは一体どうしたいのでしょうか。フィンは巡査部長に昇格し、21分署に転出することになった。老人ホームでシナトラの歌を楽しんでいたマデリンが、差し出されたマジパン・クッキーを見て動揺する。その後、娘のクリスティーンにレイプされたというのでSVUが話を聞くことになった。マデリンはアルツハイマーの患者で、妄想と現実を混同してしまうところがある。病院での検査ではレイプの痕跡はなかったが、話の途中でレイプと関係のあるような発言が見え隠れする。イベントでシナトラのものまねをした男性は、マデリンのお気に入りだが、患者の部屋に入ることはしないという。翌日、クリスティーンが母親が「やめて!」と言って泣き続けている、とSVUに訴えてくる。マデリンは長年カフェ・ローマという店でクッキーやパンを焼いていた。「キューピットの日」にたくさんのクッキーの注文があった、という話をすると、急に動揺して「マックスを拒めばよかった」という。カフェでかつての同僚に聞くと、大学教授のレナード・マックスウェルという男性が常連で、マデリンの焼いたマジパン・クッキーを注文していたという。しかし、突然店に来なくなった。マックスウェルに話を聞くと、かつてマデリンに思いを寄せて、一度だけ店で愛し合ったことがあるという。その頃、マデリンには夫と娘がいて、マデリンはそのことを悔いた。マックスウェルもそれから二度と会うことはなかったという。50年前の記憶をマデリンに確認してもらうが、マデリンは現在のマックスウェルを認識できなかった。しかし、別の州立老人施設でレイプを訴える女性がいた。80歳のパトリス・コネリーは、昨夜介護士のダン・ハマーソンに自分の部屋でレイプされたという。男は臨時職員で施設に2週間ほどしかおらず、身元を調べると死亡した人のIDを使っていることがわかった。しかも、何箇所の施設で異なる職種で勤めており、マデリンの施設では厨房スタッフだった。マデリンはマジパン・クッキーの匂いで過去の記憶を呼び戻したのか。男が往年の女優トゥルーディ・モリスと知り合いだと言っていたという情報を得て、ロリンズとカリシがトゥルーディの自宅を訪れると、男は実の息子ヘンリー・フィリップスだと認める。ヘンリーは偽のIDを使うのは、母のキャリアに関わるからで、自分がトゥルーディの息子だというと、みんなが母のことを知りたがったりサインをねだるという。パトリスについては、彼女の方が自分に妄想を抱いていたと言い、高齢の女性にもてるのだとうそぶく。ところが、レイプされたショックのせいか、パトリスが急死してしまう。レイプ検査ではヘンリーのDNAが検出されたが、証言を求めてマデリンにヘンリーの写真を見てもらう。写真を見たマデリンはひどく怯え、ヘンリーがクッキーを持ってきたという。ストーンはマデリンの証言能力に問題があるとして、起訴に積極的ではなかったが、オリビアに説得され無理を承知で判事にかけあう。やはり認知機能に問題があり、マデリンに証言させることはできない。ストーンはヘンリーのセレブな母親を利用することにする。ゴシップ記事でヘンリーの顔写真が出たおかげで、レイプ被害を訴える家族が通報してきた。SVUにトゥルーディは、息子も過去の夫たちと同じように、有名女優の母を利用して世間の注目を集めたかったのだと非難する。ヘンリーは自分だけが母親を愛していたと言い、逮捕された。マデリンはオリビアのことを気に入る。マデリンの部屋にマックスウェルが彼女の好きな白菊をもって現れ、2人は昔を思い出す。フィンはなぜか古巣に戻ってくる。フィンがいなくなるのかと思ったら、何ですぐに戻ってくるのよ。確かに、事務仕事で他の分署で役に立つとも思えないし、居心地の良いSVUでオリビアの右腕?としてその辺にいるほうが、似合っています。巡査部長に昇格したのまでドッズにお返ししたわけではないですよね。昇格しても、生涯SVUでオリビアを支えてもらいたいです。今回はレイプ事件でしたが、介護施設での性暴力とか虐待という事件は日本でもニュースで見聞きしたことがあり、被害を訴えることができないお年寄りや患者さんたちを守るために、目を光らせてほしいと思いました。それにしても、ドラマのおばあちゃまたちは皆さん、オシャレで身につけるものも色鮮やかですね。月に1万8000ドルの料金にはびっくり。入居している人がお金持ちだから、優雅なのかも知れませんが、とても一般人には手の届かない世界ですね。マデリンは人生の最期にときめきを取り戻して良かった。結婚離婚を繰り返す大女優と、マザコンの息子、やっぱり映画みたい。(笑)
September 6, 2018
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何とも切ないというか、事件を解決して終わりではない、オリビアたちは本当に地道に被害者や容疑者に向き合って、一人でも多く救うという使命に身を捧げているんだなあと思いました。自業自得でしょ、と目を背けることもできるのですけどね。社会が悪いとか仕組みを変えるとか言うのは簡単ですが、一人ひとりを救うわなければ結果は変わらないなと思いました。16歳のティアナが複数の男にレイプされたと、兄のマリクが警察に訴えた。マリクは友人のジェロームと、銃を持った6人組の男たちに脅され助けを求めるために、雑貨店に駆け込んだという。SVUは公園で倒れていたティアナを保護し、ティアナは意識が朦朧としていたが、レイプされたと訴える。兄妹の母親は暴行罪で刑務所に入っており、マリクがティアナの法定後見人だった。病院での検査でティアナからはヘロインとアルコールが検出され、マリクによると、勉強がよくできる妹と酒を飲んで祝っていたという。犯人の人相が黒人か、ギャングかという証言はあいまいで、ジェロームの証言と一致せず、SVUは「奴らを殺してやる」というマリクの言葉に注目する。病院でティアナは「マリクは悪くない」と繰り返し、犯人は3人だったという。所持品のバッグがなくなっており、中に配給カードが入っていたことから、カードに注目し、使用しようとした男を追う。男はギャングのレイ・ウォリスで現在仮保釈中、警察には若い奴らからカードを手に入れたと認める。ウォリスにはアリバイもあり、その若い3人組の自宅を訪ねると、祖母に育てられている14~15歳の少年がいた。彼らはレイプはしておらず、合意の上だったと主張する。しかも、ティアナは売春婦でマリクから200ドルでどうかと、公園で持ちかけられたという。その時、ティアナの意識ははっきりしており、少年たちは母親の形見の指輪を売って金を工面していた。マリクは犯罪を隠すために警察に嘘を言ったのか。しかも、ティアナは兄をかばうためにその事を黙っていたのか。SVUが兄妹の自宅に踏み込むと、ティアナはドラッグをやって意識不明だった。マリクは未成年虐待、薬物所持、売春あっせんなどで逮捕される。正気を取り戻したティアナは、兄の犯罪を証言する気はなく、児童保護局に通報され施設に入ることを嫌がっていた。オリビアは、頑なになるティアナにどういう事情で売春をしていたのか、話を聞き出そうとする。マリクは少年たちの話は嘘で、ティアナはレイプされ、悪いとわかって自分でクスリをやっているという。両親が家にいないため、マリクはティアナの世話をするようになり、決して妹を傷つけるようなことはしなかったという。オリビアは、いくらカネを受け取っても同意がなければレイプだと説明し、マリクに後見人の資格がなければ施設にいくしかないと話す。ティアナはそれならば、レイプはなかったことにすればよいと言い、売春も自分の考えでやっていたという。ストーンは立件するのは無理だというが、容疑者の少年たちの弁護士カーターと話をして、もう一度証拠を見直すという。カリシはマリクの経済状況を調べ、何かで荒稼ぎしているに違いないという。フィンはマリクとティアナの運転手をしているというボビー・ジャクソンが大量のヘロイン所持で逮捕されたことから、取引で証言を引き出すことにする。ジャクソンはこまめに商売のメモを付けており、兄妹の仕事の仕組みを説明したため、起訴に踏み切る。マリクの罪状認否が行われているときに、施設を抜け出したティアナが法廷に乱入する。自分を世話してくれる兄を守るため、何とでもするつもりだが、オリビアはそうなると、嘘の内容を供述した罪で少年院に入ることになると話す。自分たちを助けると言っていたではないかと、ティアナはオリビアを責めるが、オリビアはティアナを施設に返す。ジャクソンの証言でティアナはマリクを恨んでいなかったと語り、ティアナは最初警察にレイプされたと言ったのは、兄を守るために嘘を言ったと証言する。父親の暴力と、母親の逮捕など、厳しい生活を強いられた兄妹は、生きるために売春を始め、辛さからクスリを始めた。それでも、ティアナは自分には兄しかいないと訴える。弁護側は刑務所に入っている母親を証人として呼び出し、マリクが妹思いだと証言させる。フィンは、刑務所に入る理由となった、暴行相手を法廷に連れて入り、暴行した理由が売春の金額でマリクともめたからと、証言させる。兄が母親を売春させていたのは、ティアナも知らないことで、ショックを受けたティアナはクスリを過剰摂取して病院に担ぎ込まれる。命をとりとめたティアナに、オリビアはマリクに電話をしたのかと、問う。ティアナは法廷での証言が本当かどうか尋ねたが、マリクは母親は嘘を言っていると答えたという。オリビアは、ティアナが兄をかばうあまり、本当にやりたいことやなりたい自分を犠牲にするべきではないと諭す。勉強もできるティアナは、なりたい自分になって良い。家族は大切な存在だが、必ずしも自分の良い影響を与えるとは限らない。ジェロームは、マリクに頼まれてティアナに大量のクスリを与えたと認める。もし、心変わりをしたティアナが証言すれば、自分たちは終わりだ。自分を殺せというのを聞いたティアナは、真実を話すことを決意する。ストーンは、ティアナのためにマリクと取引をすることにし、マリクは15年の刑期となった。オリビアは子供の頃について話しががらないフィンを気遣う。一応フィンのエピソードということになっているみたいですが、目立って仕事をしているのはオリビアですよね。マリクは妹を愛していると言いつつ、酷いやつだ。ティアナはそれなりに教育を受けていたようだし、外の世界を知って自分の考えを持っていただけに、逆にオリビアの話はすんなり入らなかったのかもしれません。社会、警察は何もしてくれない、自分たちの力で生きていくしかないのに、何の文句がある、と開き直って頑なになってしまう。でも、将来の夢は薬物中毒なの?売春婦なの?と真剣に問いかけられることはこれまでなかったのでしょうね。そこから抜け出そうとする者には救いの手が差し出され、簡単ではないでしょうが、抜け出すことはできる。ティアナにはがんばってほしいですね。もちろん、判断力のない子どもたちの場合は本人の努力も何も、とにかく強制的に救い出さなければならず、その辺の描き方が上手いなあと思います。
August 30, 2018
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今シーズン、やけに荒ぶれたロリンズのエピソードですね。なるほど、このエピソードのためだったのか。モデルとなった実際の事件があったようですが、そちらはドラマのような結末だったのかどうか気になります。ポート・ワシントン線の列車のトイレに少女が立てこもり、極度に恐れて対話もできない様子なのでSVUが対応する。少女は怪我をしており、やせ細って虐待を受けていた様子が見え、ロリンズがお菓子を与えて対話のきっかけを探る。エスターと名乗る少女は「罰を受ける」事を恐れており、聖書の言葉を繰り返していた。病院で検査をしようとするが、抵抗してレイプ検査などはできそうにない。栄養失調状態で、手首や足首には拘束された痕が見られた。とりあえず児童保護局にエスターを引き渡した後、下着から精・液が検出されたため、DNA検査に回す。ロリンズはエスターから少しずつ話を聞き出し、親をかばっているようだという。DNA検査の結果、エスターは父以外の近親者とセックスしたことがわかる。未だに身元が判明しない中、鉄道会社の防犯カメラには列車に乗り込んだエスターを追いかけてきた2人の青年の姿が写っていた。2人ともエスターと同じミリタリーのジャンパーを羽織っている。ミリタリーショップで聞き込みをすると、同じジャンパーを3着買った男がいるという。しかし、SVUにエスターの父と名乗る、ウィリアム・ラボットという男が現れる。テレビでエスターのニュースを見て、引き取りに来たというが、行方不明の届けを出さなかったのは、地元警察に24時間待つようにと言われたからだという。驚くことに、エスターは27歳で、虐待の疑いがあると言っても、法的に親子を引き離す権限はSVUにはなかった。近親者とのセックスについては、ラボットも知っていたようで、断食させたり叩いたりするのはしつけの一環で、虐待ではないという。ラボットはニュージャジー州の住人で、子供を自宅教育で育て、社会とは隔絶した生活をしている。何と、ニュージャージー州では近親相・姦は罪ではないため、ロリンズの反対を押しきり、オリビアは2人を家に返す。ロリンズは諦めきれず、休みを取って、地元でラボットを調べるという。オリビアは管轄外なので、無茶をしないように念を押す。ラボットの自宅は実質空き家で、近隣の人によると2ヶ月前にクィーンズのダグラストンに引っ越したという。引越し先の様子を伺っていると、一家が揃いのTシャツを着て車に乗り込みボーリング場に出かけた。実はエスターには他に8人の兄弟姉妹がいて、父親のラボットを家長として厳しく管理されていた。食事が少ないのも、カネがないためではなさそうだ。ロリンズは家父長制のカルト組織のようだといい、クィーンズでは近親相・姦は罪なので逮捕をするという。クィーンズの自宅の周辺では、一家の様子が変わっていると認識されており、ロリンズは敷地に不法侵入して中の様子を伺う。外から鍵がかけられた部屋には、幼い子どもが鎖で繋がれお腹が減ったと泣いていた。ロリンズは家の中に入り、子供を救い出そうとするがエスターからここに来てはいけないと言われ、銃を持ったラボットと兄たちに銃を向けられて、追い出される。すぐに地元警察に通報し、緊急対策班が出動する騒ぎとなった。オリビアは緊張する現場に入り、まずラボットと話をさせてほしいと呼びかける。子供が食事も与えられず、拘束され、銃を持った大人がいることで、子供の安全を確認したいというと、ロリンズは自分がエスターに声をかけたいという。やがてラボットがエスターを連れて姿を見せ、この通り娘は無事で、自分たちは聖書に記されているこの世の終わりに備えて独自の価値観で生活しているという。ロリンズがエスターに「そこで生活したいのか?」と尋ねると、エスターは首を振った。ラボットがエスターと家の中に入ってしまい、緊急対策班のリーダーはラボットが子どもたちを人質にとって立てこもっていると判断し、救出作戦を敢行する。隊員が屋根に登り、天窓から催涙弾を投げ込むと、ラボットの家族が銃撃で抵抗を始め、双方が撃ち合いとなった。弾が飛び交う中、玄関から妻と子どもたちが出てきて銃声がやんだ。ラボットが呆然として出てきて投降し、警官たちが家の中で死んでいるエスターと兄弟を確認する。ラボットは警察は子どもたちを殺したと非難し、終末論に固執することを辞めない。助け出された子どもたちは、里親制度に任されることになるだろう。母親もラボットの方針に従って、正しいことをしてきたというが、カリシは子供と共に家の中から出てきたのは、夫のやり方が間違っているとわかっていたのではないかと問う。ロリンズは極端な考えを捨てないラボットに感情的になるが、オリビアはロリンズの撃った弾がエスターに当たって致命傷になったと告げる。ロリンズはショックで号泣し、手続きを行って復帰を待つ間、教会に足を踏み入れる。アメリカでは学校に行かさず、自宅で子供を教育する人は結構いると思いますが、その場合、児童福祉局とか様子を見ないのでしょうか。近所から虐待しているらしいというような、通報がないと家の中には入らないのかな。家も大きいし、地下室もあるし、子供や誘拐してきた女性を長年監禁していたというような事件も聞きますし、驚くようなことが実際にあるのでしょうね。エスターは一旦は自分で逃げ出したのだから、助けを求めればこの生活から抜け出すこともできただろうに、本当に気の毒です。まさかのアマンダの衝撃。ピストルであの距離で当たるというのは、不幸中の不幸としか言いようがありません。それが、何だか今シーズンやりたい放題のアマンダにバチが当たったみたいな感じに見えてしまいました。これでアマンダは心を入れ替え、大人しく良い子になるのかな。緊急対策班は、住宅街のど真ん中であの作戦は過激すぎるなと思いました。別に子供に銃を突きつけていたわけではないので、突入以外に段階を踏むことはできなかったのか、悔いが残りましたね。
August 23, 2018
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フィナーレまで後少しというところですが、今シーズンは懐かしい顔が揃いますね。テーマも「Law & Order」に相応しいもので、とても良かった。男性ゲストの人、見覚えがあるなと思ったら「スコーピオン」に出ていた、ネイビーシールズの人だったか。ニック・ハンターの家族自宅で集まっているときに、妻のジュールスから何者かに襲われているという電話が入る。ジュールスは4歳の娘ルビーを託児所から連れて戻ってくる途中で、背後に男の声が聞こえた。通話はニュージャージーのショッピングモールから発信されており、駐車場にはジュールスの車が残されていた。車内には争った跡と血痕があり、近くのゴミ箱からジュールスの携帯やバッグなどが捨てられていた。SVUは誘拐事件としてニックから詳しく事情を聞く。今日は4時頃にメールをしたが、何事もない様子だったという。しかし、ルビーは託児所に行っておらず、ジュールスも職場に出勤していないことがわかった。何か異常はなかったか、と問われ、ニックは2週間前に不法侵入されたという。侵入したのは、自宅の修繕を依頼したホルヘに違いないという。ホルヘは、一昨日にジュールスと言い合いをしているとこが目撃されており、すぐに話しを聞く。しかし、ホルヘによると言い争っていたのではなく、ニックが浮気をしているという話をしてジュールスが反応したのだという。ホルヘはニックが派手な髪型をした女性といちゃついているのを目撃しており、ニックは支払うべき代金を払わずにホルヘを首にしていた。ニックの相手は、花屋に勤めるペイズリーで、妻が事故死したと聞かされていた。ニックの言動に疑いを持ったSVUは、昨夜のニックの行動をチェックし、深夜にゴルフ場にいたことを掴む。そのゴルフ場の近辺には沼があり、ジュールスを殺して沼に沈め、電話を偽装した可能性も考えられる。SVUにジュールスの姉シェリーが現れ、ニックには二面性があるという。虐待の現場を見たことはないが、ニックは何かとすぐにキレやすく、以前ジョークで「妻が死ねば人生が楽になる」というような事を言っていたという。ニックはSVUにあっさりと、ペイズリーとの関係を認め、単なる体の関係で夫婦関係は問題ないという。まだジュールスの遺体が見つかっていない段階で、ストーンは逮捕して留置場に入れろという。ショッピングモールの駐車場のビデオに、ジュールスの車から男が降りてきて、ゴミ箱にバッグなどを投げ入れるところが写っていた。ジュールスの車のタイヤには、パンクを応急処理した跡があり、近くのガソリンスタンドを当たったところ、ケイレブ・ピアーズという男が修理用の接着剤を購入したことがわかった。ピアーズは、元陸軍で住所不定、警備員や賞金稼ぎなどの仕事をしている。ロリンズは、ピアーズがビーガンのための食材を購入しているのを見つける。ルビーはビーガンで、もしかすると、ジュールスとルビーは生きているのかもしれない。ピアーズの仕事先の銀行を見張り、出てきたところを尾行すると、ピアーズは一軒の家から女性と子供を連れ出しどこかへ連れて行った。合流した車から出てきた人物を見て、オリビアは驚く。何と、かつて共に仕事をしたアレクサンドラ・キャボットだった。キャボットは虐待を受ける女性を助けるため、死を偽装して密かに別の場所で生活する手助けをしているという。オリビアはニックが殺人容疑で逮捕されているのに、キャボットも犯罪に問われかねないと反論する。キャボットはシェルターに匿われているジュールスに会うことを認め、オリビアはニックのDVについて話を聞く。なぜ今逃げることを選んだのかと言われ、ジュールスは先週朝食の準備ができなかったことで、ニックから熱いコーヒーをかけられ、やけどを負ったと答える。病院に言っても、真実は告げられなかった。キャボットは、これまで虐待された女性たちのために公訴しても、却下され、結果的に夫が妻を殺したケースがあったという。シェルターで被害者たちと関わっているうち、法では彼女たちを守れず、行動を起こすようになったという。オリビアはニックを殺人罪で逮捕し周囲にジュールスが死んだと思わせておきながら、ジュールスを逃がすことは見逃せないと答える。ニックは保釈されたが、留置所で暴行を受けたことで、ストーンやオリビア、警察検察、ニューヨーク市に対して誤認逮捕で人権を侵害されたとして、賠償請求をする。ニックとの聴取で、オリビアはジュールスが生きている事を知らせてしまい、キャボットと激しく口論する。キャボットはいくら正義のシステムで裁こうとしても、加害者はいずれ解放されて人生を取り戻す。裁くのは所詮他人の陪審員と、権威のある年老いた判事。オリビアは、ニックにジュールスの居場所を知らせたことを告げ、ジュールスにいくら逃げてもいずれニックはジュールスを探し出すという。裁判で離婚を戦って、ルビーの単独親権を勝ち取れば逃げなくても良い。ジュールスは裁判を起こすことに同意し、証言を行う。しかし、ジュールスを警備のため車に乗せていたカリシが、突然SUV車にぶつけられて事故でジュールスを死なせてしまう。衝突車両は明らかにジュールスを狙って衝突し、逃げたと思われるが、ニックとのつながりは見いだせない。しかも、ジュールスが死亡してルビーはニックが単独親権を得ることになった。高額の賠償金も手に入れることになるだろう。オリビアはストーンに、枠組みから逸脱するのは容易だという。ストーンは向精神薬の副作用で姉の容態が悪くなっているため、薬をやめるべきか、主治医から決断を求められていた。薬をやめると自殺をする可能性もある。ストーンは薬をやめることを選択する。キャボットは、シェリーがルビーの親権を要求してニックと争うことになるという。オリビアは自分たちは同じ目的のために、違う道に進んでいると言って、キャボットと別れる。キャボットは6年ぶりでしたか。少しも変わりませんね。オリビアとバーで差し向かいで飲んでいる姿などは、本当に心根の知れた関係で懐かしい。シリーズの最初のころから出ているベテラン同士、その道のプロとして存在感がありますね。そのキャボットが法では問題解決にならないと、違法なことに手を出し、オリビアは宣誓した以上、法を破ることはしないと自分を貫く。この前のカリシも同じような感じでしたね。結果はキャボットが心配した通りになってしまいましたが、ニックにはいつか正義の鉄槌が下されると思いたい。そして、法は逃げ出す前にジュールスのような被害者を助ける道を探ってほしい。19シーズンともなると、本家からのクレイゲンもいない、マンチもいない、パートナーだったステイプラーもいない、オリビアが紅一点だったのに、いつの間にか女性が中心のドラマになりましたね。ただもう、感慨に浸るエピソードでした。
August 16, 2018
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最近何だか変、ロリンズに一体何があったのか、態度悪すぎじゃないかと思いながら見ていましたが、途中で「え?」となり、最後はシカゴ・シリーズ並の熱い思いに満たされました。こちらは超長寿シリーズですが、シカゴ・シリーズに負けず劣らず、さすが、なかなかやるね。通報があり路地で若い女性が暴行を受け、ひどく殴られ倒れているのが見つかる。意識があいまいで、診察でレイプされているという。意識を取り戻した女性は売春婦らしく、スカイと名乗り、ただ転んだだけで捜査に協力したがらない。発見された現場に残る足跡に、セメントが付着しており、近くで補修工事中のホテルを調べたところ、怯えた様子のマネージャーがいた。ロリンズはカウンターに女性のバッグがあるのを見つけ、マネージャーを問い詰めたところ、スカイを襲ったのは3人の男性だとわかる。叫び声がして男たちが逃げていったので、部屋を調べたところスカイが倒れていて、死んでいると思ったマネージャーはスカイを路地に遺棄したという。再度病院を訪ねると、スカイは姿を消していた。プロの売春婦に見えなかったというカリシに、ロリンズは危険を承知の上で客を取る彼女たちが理解できないという。カリシはネットでスカイを見つけ、予約を入れて呼び出す。助けてあげたいというSVUに対して、スカイは警察への拒否感をむき出しにする。ロリンズはお金が重要なのかと食って掛かり、オリビアが割って入る。オリビアの問いかけにより、やっとスカイは3人の男について話し始める。一人目は童貞で、本来は彼一人のはずだったのに、後から年上の2人目が入ってきて、ただでやらせろというので断るとレイプされたという。その後、3人目が入ってきたので殴ったら2人目が戻ってきて殴ったという。一人目の男性が残していったのは、陸軍スターリング基地ののバッジで、SVUは当日街に出て頭に怪我をした兵士を探す。ジム・プレストン軍曹が怪我をしていたことがわかったため、話を聞こうとするとプレストンはただ名前と登録ナンバーを繰り返すのみで、捜査に協力しない。その日、プレストンと一緒に基地に戻ってきたウィリアム・ショーネシーに街に出て売春婦を買ったかどうか問いただすと、レイプしたのは自分だと認める。スカイは相変わらずSVUの捜査に協力的ではなかったが、オリビアの説得に応じて心を開き、プレストンを部屋のランプで殴ったことを認める。レイプしたのは、タイラー・ジョーンズ二等軍曹だという。しかし、ストーンはスカイ(サンディ)の証言だけでは起訴できないと言い、逮捕したプレストンらから証言を得るようにいう。プレストンはレイプには関わっていないが、上官を裏切る証言はしない。ただ、ショーネシーだけが罪をかぶろうとしていた。改めて、被害者を救うことは立派な兵士の努めだと説得し、ショーネシーは上官の犯罪を証言すると同意する。ジョーンズは第一級レイプ罪などで起訴された。兵士たちの弁護士は、勇敢な兵士を守ると言い、売春婦ならば、多少の暴力も仕事のうちだろうとサンディに厳しく詰め寄る。ところがショーネシーは大陪審での証言を覆し、上官2人はレイプしていないと証言する。ストーンはショーネシーを偽証罪で起訴するというが、ショーネシーは例え上官に対する根拠のない申したてで軍法会議にかけられても、裏切り者にはならないと答える。思わぬ方向に裁判が進み、サンディがロリンズに「だから放っておいて」と言ったのにというと、ロリンズはなぜか自分たちにとって、あくまで売春婦でしかないと、サンディを批判する。ストーンはプレストンに証言させることにするが、プレストンも頑なな態度を崩さない。しかし、ホテルの部屋で検出されたプレストンの血痕を分析したところ、プレストンが生物学的には女性であることがわかった。トランスジェンダーであり、自分の秘密を裁判で明らかにされるのを恐れて証言するはずがないという。ストーンは、プレストンへの起訴を取り下げる代わりに、証言を求めることにする。オリビアはプレストンと直接話し、軍に入隊した理由などを尋ねる。国に尽くすことが天職だと信じるプレストンは、証言することでこれまでの努力が無駄になり、仕事を失うことを恐れていた。オリビアはそれでも、国民に尽くしてほしいと説得する。プレストンは同意し、犯行当日にジョーンズにサンディとセックスするように強要されたことや、サンディから攻撃されたのを、ジョーンズが反撃して暴行したことを証言する。弁護士はしつこく、プレストンがゲイなのかと問うが、プレストンは自らトランスジェンダーであることを明かし、入隊したときにも診断書に書いており、仲間を偽ったことはなく、性別と任務や行動とや無関係だと答える。評決でジョーンズは有罪となり、傍聴していた部下たちはプレストンに敬礼をした。ロリンズはサンディに謝罪し、交際相手が自分が残業のときに売春婦を買っていたことを知り、気分を害していたことを打ち明ける。サンディは、男は恋人に不満があるから売春婦を買うのではなく、男とはそういうものだと答える。軍隊内のパワハラに負け、ショーネシーはかわいそうに、この先が見通せなくなりました。ただ、童貞を捨てたかっただけなのに。もっとも、ジョーンズが有罪になれば、軍法会議でも考慮されるのではないかと思いますが。最終的には上官の命令には従ったわけですし。テーマは昨今の話題になったLGBTの人たちへの偏見とたまたまタイミングがあった感じですが、最後に部下たちが彼に敬礼したのは、もともとプレストンが軍人として立派な人で尊敬されていたのでしょうね。彼にとっては勇気のあるカミングアウトだったでしょうが、普段から見る人はちゃんと見ている、ということかな。売春婦とただでやろうとして、死ぬほど殴ったジョーンズ軍曹は徹底的に悪者でした。フィンは元レンジャーだったっけ?兵士と売春婦は切っても切れない関係で、買っても罪には問われない。サンディがなぜ売春婦になったのか、続けているのかがよくわかりませんでしたが、SVUが売春婦であっても誰であっても、レイプは許さないという大前提なのに、ロリンズのふてくされた態度は驚きます。その理由を聞いても、えー?と思いましたが、ビッチなキャラクターを演じるケリーが上手いのだと思います。で、結局心臓外科医とは別れたのかな。カリシの前で、行きずりのセックスを認めるのも元彼へのあてつけだったのか。
August 9, 2018
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メインの事件にはあまり関心が湧かなかったですが、キャラクター関連では進展がありました。これから終盤に向かって、ストーリーが描かれるのかな。ゲストの男の子が可愛かったですね。(笑)ペンシルバニア州から教師に引率されてNYを訪れていた16歳のヘイリーが、友人のジェニーとクラブに出かけた途中で行方不明となった。最後に見たときは、ヘイリーはピエロのマスクを付けた男性と踊っていたという。翌朝、ヘイリーがホテルに戻っていない事に気づいた音楽教師のターナーとジェニーがSVUにやってくる。ヘイリーの携帯は深夜0時から電源がオフになっており、NYにヘイリーの知り合いがいる様子はないという。すぐに両親がやってくるが、ヘイリーはピアノの演奏で幼いころから才能を発揮していて、音楽中心の生活をしていたという。ターナーは迷惑メールの中に、昨夜11時20分にヘイリーから動画が届いていたのに気づいたという。それには、車を運転するピエロのマスクを脱いだ男性と、恐れるような表情のヘイリーが写っていた。フィンは、撮影された場所が食肉の解体をする店舗だと気づき、SVUが店に向かう。ピエロの男は従業員のヴィニーで、ヴィニーは昨夜は自宅にヘイリーを連れて行ったことを認める。しかし、朝目を覚ますとヘイリーの姿はなく、2人の間に何もなかったという。ヴィニーのアパートを捜索すると、バスルームから血痕のついたヘイリーの服などが見つかった。近くのゴミ箱からは、ヘイリーのバッグと携帯も発見されたため、SVUは厳しくヘイリーを取り調べる。ヴィニーは元カノへの脅迫などの行為で接近禁止命令が出ており、バスルームで見つかった血痕はヘイリーのもと確認された。ヴィニーは一貫してヘイリーには危害を加えていないと言い、ヴィニーが部屋から遺体を運び出した目撃証言もなかった。ただ、ヴィニーの車のトランクからも血痕とヘイリーのネックレスが見つかっており、両親は娘の生存を信じ、テレビ会見で懸賞金をかけて情報を求める。ヴィニーは昨夜二度使い捨て携帯に連絡をしており、ヴィニーの車が午前1時38分にブルックリンに向かっているところが交通カメラに写っていた。捜索したところ、午前2時にゴミ処理場前で大きなバッグを運び込もうとしているヴィニーの姿が写っており、SVUは厳しく追及する。ヴィニーによると、店主に内緒で販売期限が切れた肉類を仕入れ業者に転売していたという。その仕入れ業者の裏が取れない中、SVUはゴミ処理場で遺体を探す。しかし、すでにゴミは別の場所に動かされた可能性があり、探す場所も広範囲に渡る。焼却された可能性もあるという。ヘイリーの父親はそれでも、娘の生存を信じると訴える。ストーンはヴィニーを第2級殺人で起訴することにする。証言席では、音楽家として才能を見せるヘイリーと違って、父親は音楽とは無関係の清掃業に携わっており、娘を愛していると訴える。両親とターナーは、ストーンに遺体が見つかっていない限り、裁判を延期にすべきではないかという。ストーンはこれまでの証拠で勝算はあるというが、証言をする予定のターナーの姿が消えた。証言するのが怖いと言って、自宅に戻ったというが、SVUが自宅を訪れるとターナーはまだ戻っていなかった。ターナーに妻は、夫がヘイリーの才能を非常に高く買っており、溺愛していたという。自宅にも来たというので、2人が一緒にいた録音スタジをを捜索すると、ヘイリーへの愛を歌った楽譜とヘイリーのセクシーな写真が見つかった。親子ほど年齢の違う2人が恋愛関係だったのか。両親はターナーが過去に仕事で関わったヒューバートという男がNYにいることを思い出す。ヒューバートは、ターナーが生徒をNYにつれてくる前にロングアイランドの別荘を貸してほしいと頼んできたという。すぐに別荘に向かうと、そこには同じベッドの中ターナーとヘイリーがいるのが見つかった。ヘイリーはターナーのことを愛しているという。失踪したのは自分の計画で、ヴィニーを利用して死んだと思わせ、2人でウィーンに行くつもりだったという。音楽家としてのターナーに傾倒するヘイリーは、父親が自分の世界とは無縁だと言い、法廷レイプの意味も理解できないようだった。署に戻った2人に、ヘイリーの両親は怒り心頭で、特に母親は様子がおかしい。実は17年前の過ちでターナーと関係を持ち、ヘイリーの実の親がターナーだと暴露したため、騒動となる。一方、ヘイリーはターナーと絆を感じていたと言い、清掃員が父親であるはずがないと納得していた。ターナーは、第2級レイプ、略取、誘拐、インセストなどで罪を認めた。オリビアは「ジェネリック・セクシャル・アトラクション」だという。ヘイリーが立ち直るには、なかなか難しい状況だ。ストーンはオリビアに、統合失調症の姉のパメラを父に代わって見舞っていると打ち明ける。それがシカゴからNYに来た理由の一つでもある。パメラはストーンが弟であることを理解できず、父親だと認識しているようだった。長く離れていた親子がお互いの身分を知らずに会って、惹かれ合い…という実例があるという。ギリシャ悲劇みたいですね。運命の皮肉なのかも知れませんが、しかし、ヘイリーの母親もそういう関係のターナーを信じて娘を預けていたというのも、どうだかなあ。ターナーへの気持ちが今もあるから、夫との関係がギクシャクしていたのかしら。全員揃ったところで、署でドロドロの人間関係を繰り広げたのは、なかなかの見ものでした。ヘイリーの策略家ぶりは空恐ろしいところがありました。祝フィン、誕生日のサプライズにケンがパートナーと孫を連れて登場。息子の家庭もまたエピソードに関わってくるのでしょうか。そして、新入りのストーンの家族ストーリーが始まるのですね。意思疎通が難しい姉と向き合うストーンの辛さや亡き父への思いなど、描かれるのを期待しております。
August 2, 2018
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始まりと終わりが全く別の話になっている、久々にSVUらしいエピソード。「え、それで?」という終わり方も初期のエピソードによくありましたね。ストーンにスポットを当てて際立たせるのには、良いテーマだったかな。ゲストは「The West Wing」のドナ・モスでしたね。12歳のゾーイがスポーツの試合に参加してバスで施設に戻ってきてから、行方不明になった。一緒にいたリリーとリサは、ゾーイが施設に入る前に見知らぬ男性にキスしたのを見たという。レンタル自転車を利用していた男を探すと、ゾーイはいきなりキスしてきた後、施設の中に入っていったという。改めて施設内を探したところ、体育館の観客席の後ろに下着姿で倒れているゾーイが見つかった。意識はなく、病院に救急搬送される。リリーとリサは、テレビで見た悪ふざけでゾーイがその日、2人の言いなりになっていたと認める。キスしたあと、下着姿で体育館の中を一周するという命令に従ったゾーイは、観客席の一番高いところから転落してしまった。2人はゾーイが落ちたところは見ていなかったと言い、怒られると思って警察に嘘を言ったと謝罪する。ゾーイは病院で脳の圧力を下げる手術を受けていたが、執刀医のフランチェラは両親に死亡を告げる。事故死であることは疑いなく、リリーもリサも罪に問われることはなかった。オリビアはゾーイの両親を見舞い、一緒に遺体を確認する。しかし、なぜか胸に手術をした跡があり、フランチェラは腎臓、肝臓、心臓を両親に確認せず摘出したと認める。心臓は次の移植患者へ向けて、ヘリコプターで運ばれるところで、オリビアは心臓を持ち去るのを止める。パイロットから、3年間移植を待っている患者に移植されると聞き、オリビアはゾーイの両親に移植に同意するか尋ねる。娘の死に動揺している母親が移植に同意しなかったため、オリビアは心臓を取り戻す。フランチェラはゾーイの脳死の判断には自信を見せるが、臓器移植について両親の同意は取らなかったという。いくら違法になるとはいえ、移植を待っている患者の命を救うためには、法を曲げてでも移植を急ぐ必要がある。子供の場合、親は深い悲しみに判断力を失い、同意を求めるのは酷だという。オリビアはストーンに、移植をさせなかった判断は正しかったか、自信がないという。しかし、ストーンは裁判を進めるという。フランチェラの関わった移植手術を照会したところ、過去35人のドナーのうち、両親が同意書に署名したのは4件しかなかったという。残りの31件は明らかに、同意書が偽造されていた。ストーンはフランチェラを文書偽造で起訴することにする。フランチェラは逮捕され、医師だからと言って、同意なく子供の身体から臓器を取り出す権利があるのかどうか問われる。弁護側はゾーイの心臓をもらうはずだったハリーに証言させ、移植しなければ死ぬと言われており、3年間待ってやっと手術が受けられるところだったという。ゾーイの父親はハリーの家族に罪悪感を感じ、謝罪する。フランチェラは、移植への同意が得られるのを前提でネットワークへの手続きを進めてきたと証言する。ヨーロッパではそちらの方が主流で、親の負担を軽減するためにあえてそうしてきたという。裁判を傍聴していたオリビアの心は揺れ、ストーンにやはり移植を遮るべきではなかったという。ストーンはフランチェラが無報酬で手術を行っており、年間多額の寄付をしていることに注目する。フランチェラは2006年に心臓病で死亡した息子の名前で5万ドルを基金に寄付していた。翌日、ストーンはフランチェラが移植ができなくて息子が死亡したことをきっかけに、小児科医の道に進んだという話を聞き出す。もし、息子がゾーイの立場だったらあなたはためらわず心臓を取り出すのか、と問われてフランチェラは絶句する。最終弁論で、弁護側は移植を受けた患者たちが今は元気に生活している様子を見せ、切迫した事情なら今回のような事件は犯罪とはみなせないのではないかという。ストーンは、結果によってフランチェラの行為を正当化するべきではなく、自分の価値観を陪審員に押し付け、神を演じたのではないかと訴える。評決は過去の32件について全て、フランチェラを第2級文書偽造で有罪とする。ストーンはオリビアに、今回の裁判では情に流されるべきではないというが、移植を待っていたハリーが死亡したという知らせを聞いてオリビアはショックを受ける。オリビアは親の立場がわかるようになったので、どちらの気持ちもわかるということですね。心臓の搬送を止める権限は誰にあったのかという点で、移植ネットワークの人は出てきましたが、病院側にも意思決定する立場の人がいるはずだと思います。フランチェラのような医師は、「シカゴMED」ならシャロンから首にされるところでしょう。この心臓があればハリーが助かると判っていても、医師が法を無視して暴走したら後で裁判になって大変なことになる。摘出を拒む親を責めたり、罪悪感をもたせたりするのも筋違いのような感じ。ただまあ、ヨーロッパでは医師が主導して移植に持ち込む国が多いというあたり、アメリカは遅れていますというのがミソだったか。日本はアメリカよりさらに遅れていますので、この展開にはあっけにとられてしまいます。バーバがいなくなって、オリビアがストーンに悩み相談、懺悔しているような感じがちょっと気になります。最後は誰に電話していたのでしょうね。
July 26, 2018
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性犯罪の裁判は難しいというのを、カリシ一家の言動がわかりやすく見せてくれました。あーすればよかった、こーすればよかったと後から言うことも、前もって言うこともできるのですが、これが人間なんだなあと思いました。そして、まだお客さん扱いのストーンが良いところをさらっていく。憎いですね。(笑)カリシの姉の娘、ミアが大学の寮で同級生のイーサンにレイプされたとして、大学の審問を受けることになった。ミアは叔父がSVUの警官だけに、警察沙汰にはしたくないと言い、カリシには言わずにきた。審問では、酒を飲んだ後、部屋でキスをしたことはミアは認めているが、記憶が曖昧で合意があったかどうかがポイントとなっていた。ミアは「合意はなかった」と証言し、大学側はイーサンに1年間の停学処分を言い渡す。イーサンは、腹を立ててミアに脅す言葉を投げつけた。ミアからその様子を聞いたカリシは、正式に捜査してイーサンを逮捕するという。ストーンはオリビアから事件について聞き、刑事告訴するならもっと証拠が必要だという。オリビアは身内の事件なので、カリシに表向きは担当を外れるべきだが、捜査を続けることを認める。オリビアはミアの自宅を訪ね、詳しく事件について話を聞く。ミアは自分の気持ちとは裏腹にイーサンがセックスを急ぎ、押しのけようとしたという。オリビアは合意のないセックスはレイプだと伝える。イーサンの両親はSVUに協力的ではなかったが、イーサンはミアのルームメート、レナータがいると思って部屋に入ったという。レナータはその日寮におらず、事件の翌々日にミアとイーサンがキスをしていたという目撃談を聞いて、ミアに尋ねたところ、レイプのことを聞かされたという。キスをしているのを目撃したヒラリーによると、2人は1時間ほど部屋にいて、イーサンが出ていったのでミアの様子を見に行くと、一人にして欲しいと言われたという。その翌朝、アンディがミアの部屋から出てきたというので、アンディに確認すると、落ち込んでいたミアに付き合い、一晩中話を聞いていたという。ミアはレイプのことは言わなかったが、「自分が悪い」と言っていたという。オリビアはミアがアンディの事を大学やSVUに言わなかったのは、性犯罪の被害者にはありがちな事だとストーンに説明する。複雑な心境を理解した上で改めて問うと、ミアは子供の頃から周囲に合わせて、喜ばせるような事をしてきたという。自分を責めるミアは、裁判は望まず、叔父に相談したことを後悔していた。オリビアはカリシに、総合的に判断して起訴は難しいと伝える。カリシの姉は怒りと不安を弟にぶつける。不起訴はイーサンの両親にも伝えられた。イーサンはすでにレイプ犯のレッテルを貼られて、医師になる夢は潰えたという。カリシはこれ以上イーサンに何も望まないというミアから、実は合意があったと告白される。多少は気持ちがそぐわない部分もあったが、レナータを怒らせたくなくてレイプされたと言ってしまった。すると、取り消す間もなく審問が始まってしまった。謝るミアに、カリシはイーサンに謝罪するべきだという。その後、ミアから再びイーサンにレイプされたと連絡が入った。寮の部屋にイーサンを呼び謝ったが、イーサンは「これがレイプだ」と言ったという。もう誰も自分を信じてくれないというミアに、カリシは最初の嘘を黙っていれば良いと念を押す。イーサンは取り調べに、ミアからお詫びにセックスしたいと呼び出されたと言う。シカゴでは殺人事件が専門だったストーンに、オリビアは性犯罪の特殊性について説明する。証言、供述が曖昧であっても、SVUは被害者のために裁判を行い、加害者の罪を明らかにしてその過程を経て、被害者は救われるのだという。裁判が始まり、ミアはイーサンの弁護士に厳しく追及される。最初のレイプが立件できなかったので、イーサンをはめて今度こそ逮捕させるつもりだったのではないか。カリシも証言するが、最初のレイプについて質問されて、それはレイプではなかったと認めてしまう。オリビアはミアの証言が信頼性を失ったと厳しくカリシを叱る。そんなカリシをストーンは身内が絡めば誰でも平静さを失うものだと理解を示す。翌日、ストーンはイーサンに質問し、ミアへの気持ちを聞き出す。一生を棒に振ったようなものだというイーサンは、ミアに腹を立てた事を認める。それで怒りをぶつけたのかと持ちかけると、イーサンはどうせレイプ犯とみなされているのだから、レイプして仕返しをしてやったと口走ってしまう。評決は第1級レイプ罪で有罪となった。オリビアはストーンの対応に礼を言う。ミアは大学を退学することになり、カリシは姉にその事を話すという。ミアの証言がイーサンの将来を奪ったのは由々しきことで、例え大学の審問で有罪と出ても、不服があるなら異議申し立てできないものか。イーサンの両親から民事で訴えられかねないですよね。復讐する以外、方法がなかったからこういう結果になったということか。ミアもカリシに言えばこうなることが予想できたでしょうね。それにしても、カリシももうちょっとまともな対応ができなかったのかなあ。イーサンに謝罪しろと言ったって、具体的な方法をアドバイスしなければやばいでしょう。一緒に立ち会うとか。思いっきりかき回してくれたカリシに、「イタリア人らしい」姉が初登場。それって偏見じゃないの、と思いつつ、喜怒哀楽がはっきりしてとても人間的な家族ですね。ストーンは君たちのやり方に合わせるよと言っていましたが、カリシの大ミスを挽回して、先輩顔のオリビアの鼻を明かしました。かっこよすぎるじゃないか。しかも、サービスショットまで。この先が楽しみですね。
July 19, 2018
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新任の検事補ストーンが早速、SVUに振り回される愉快な回というと、言い過ぎですね。でもオリビアを中心として、SVUのメンバーの過去やら、ややこしい人間関係を知らない立場だというのはストーリーが作りやすいのかも知れません。今シーズン、あえて検事局に勤めるキャシディを登場させたのはこのためだったのか。いや~もう、ニヤニヤしながら見ていましたよ。SVUが2年かけて裁判に持ち込んだ小児科医ウェストによる、少年たちへの虐待事件をバーバの後任として着任したストーンが担当することになった。証人として検事局にいるキャシディがSVUから引き継いだ調書について証言する。ウェスト側の弁護士は、キャシディの信頼性を揺るがすために、過去潜入捜査で売春組織の用心棒をしていたときのことを引っ張り出し、さらに、逮捕時にウェストに暴力をふるったと指摘する。キャシディは容疑者が逃げようとしたからだと言いつつ、少年3人を弄んだウェストへの憎しみから平静さを失い、人種差別主義者と言われて激怒する。まんまと相手側の作戦に乗ってしまったキャシディは、ウェストの余罪について可能性をほのめかしたため、弁護側は審理無効を要求する。判事はそれを認め、裁判は審理無効となりウェストは釈放された。ストーンはキャシディが裁判をぶち壊したと腹を立てる。それでもオリビアはキャシディをかばう。再審を目指し、あきらめないというSVUに、被害者の家族は裁判を長引かせることに否定的だった。被害者は学校でいじめられたり、あらぬ非難を受けている。オリビアは強引に家族を説得しようとするストーンに、気持ちを考えるようにいう。その時、キャシディが警官の集まるバーで暴れているという連絡が入った。キャシディは、裁判でヘマをしたことを侮辱されケンカをしていた。オリビアは酒に酔っているキャシディを責め、すぐに家に帰るようにいう。その夜、キャシディは血まみれになってオリビアの部屋のドアを叩いた。翌朝、ウェストが自宅で刺殺されているのが見つかった。鋭い刃物で10箇所刺されており、殺人課のホリデー刑事が担当すると言ってSVUを追い返す。オリビアは、ノアの見送りをロリンズに頼むと、キャシディの弁明を聞くことにする。家に戻れと言われたにもかかわらず、キャシディはウェストの家に行き、罪を逃れることはできないと警告するつもりだったという。しかし、ドアは開いており家に入ると真っ暗で、その時後ろから頭を殴られ、気がつくと隣にウェストの死体があったという。オリビアはもし真実を語っているのなら出頭すべきだというが、キャシディは不利な状況で出頭すればどうなるかは目に見えているという。キャシディはブーツの中から何かのリングが見つかったという。出勤したオリビアに、ロリンズはノアから聞いて昨夜何があったのかと問う。オリビアはキャシディが泊まった事を認めた上で、事実を話すと、ロリンズはキャシディがオリビアを騙して利用しているという。オリビアはキャシディは殺していないと信じていると言い、危険を承知でウェスト殺害事件をSVUが捜査することにしたと話す。被害者サミーの母親ケイラは、昨夜は家族一緒だったと答える。ケイラが大金の入った封筒を持っているのを見て尋ねると、裁判の前にドアの下に封筒があり、「証言するな」というメモが入っていたという。もう一人の被害者の父親フェリックスは手に怪我をしていた。暴行の前科があるが、昨夜は散歩していたという。ストーンは、SVUがウェスト殺害の捜査をしていると知り、ルール違反だとオリビアを非難する。オリビアはもっともらしい理由を挙げ、捜査を継続するべきだとストーンに訴える。ストーンはホリデー刑事にこちらの状況を報告する条件で、裁判の資料を見せる約束をする。ロリンズは合鍵を使ってオリビアの部屋に入り、キャシディになぜ隠れているのかと追求する。このことが知られると、オリビアもロリンズも罪に問われる。キャシディは逮捕したければすればよいと開き直るが、ロリンズはオリビアを裏切ることはできないと言い、オリビアを大切に思っているなら、自ら出頭すべきだと言う。ホリデー刑事は、ウェスト医師の家の前を写した防犯カメラの映像に、キャシディが写っているのをストーンに告げる。キャシディは血の着いた帽子を下水道に捨てており、殺人課はそれを回収した。ストーンはオリビアとキャシディが付き合っていた事に触れ、キャシディがどこに姿を隠しているのかと問う。その時、キャシディはSVUに出頭していた。ストーンはオリビアが関わるのを禁じてホリデー刑事に尋問させるという。オリビアがキャシディが自分の部屋にいたことを告白したため、ストーンは嘘をつかれたと激怒する。最初から決めつけるホリデーの尋問にキャシディは組合の弁護士を要求する。オリビアとの関係を追及するホリデーに、オリビアは私に直接言えと、割って入る。ストーンはキャシディの逮捕を決めるが、フィンは誰もキャシディが犯人だとは思っていないという。キャシディの衣服を調べた科学捜査班は、ウェスト以外の血液を検出した。それは魚の血液で、凶器のキッチンナイフ由来のものか。フィンは、サミーが釣り針を刺してウェストの治療を受けていた事を指摘する。ということは釣り用のナイフがあるかもしれない。ケイラは家にグランヴィルという男を入れ、交際していた。サミーと兄のレジーを連れて、釣りに行くこともあるという。グランヴィルの家を調べたところ、釣り道具の中からナイフがなくなっている事がわかった。グランビルを逮捕したが、ケイラの家でオリビアはレジーがハンドスピナーを持っているのに気づく。そのハンドスピナーは部品が欠けていた。キャシディのブーツから見つかったリングと一致する。ストーンはレジーの身柄を確保し、話を聞く。レジーは自分もウェストの被害者だったと言い、サミーがウェストの餌食になるのを知っていても助けなかった事を後悔したという。実はレジーもウェストの被害者で、一家の父親が家を出ていって悲しむ母親に、被害のことは言えなかったという。告白するとゲイと疑われるのも怖かったため、ずっと黙っていたという。しかし、裁判でウェストから口止めされ、サミーは別れた父親のところに行ってしまう。自由の身となったウェストに、なんとかしなければと思って家に行ったという。母親は何も知らなかったことに、ショックを受ける。キャシディは釈放され、ストーンにレジーに寛大な扱いを求める。レジーはウェストの影に一生怯えることになるだろう。それは誰かと交際するたびに思い起こすことになり、自分にも子供の頃そういう経験があるという。このことはオリビアには伝えていないが、SVUを去ったのはそのせいだ。キャシディはオリビアに、ノアへの虐待容疑で悪いことをしたと謝る。検事局に話したのは、オリビアとの交際についてで、その時にオリビアが捜査対象だったことは知らなかった。まさか、ノアとオリビアを傷つけようとは微塵も思わなかった、それはわかってほしい。なぜなら、オリビアは人生で最愛の存在だ。自分との楽しい思い出まで葬り去らないで欲しい。オリビアはもちろんよと言い、2人は別れのハグを交わす。キャシディの最後の去り方がなんともまあ、かっこいいというか、格好をつけているというか。さすがホレイショ弟。(笑)過去の虐待経験は後付ぽい説明ですが、まあそれをオリビアに言わないのは、同情を買いたくないということかな。でも、バーで暴れてオリビアがママのように迎えに来たり、困った時は夜中にかけこんで甘えるとか、こういうダメ男にオリビアも弱いのかも知れません。なにせ長い付き合いの2人に、困った部下のロリンズに偉そうに言われたくないわとか、フィンが内輪の話、何もかも知っている風とか、美味しいところがいっぱいありましたね。一番のツッコミは、まだキャシディの服が残っていたこと。タッカーと付き合っていたときもそこにあった、ということでしょうか。再度、愛の告白をしてキャシディはまた姿を消すのかな、でも彼が本命であることは変わりませんね。うん、いつかまた顔を見せてくれることを期待します。ストーンは初めての裁判から頭が痛いこと、この上ない。ただ、他の検事補と違って、ノーネクタイ、シャツから覗くガタイの良さ。同じガタイの良さでも、マイク・ドッズと違って、何だかだらしないのがストーンですね。最後はキャシディと男と男の約束みたいになって、良かったと思います。これからも野球の話が出るのかな。
July 12, 2018
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久しぶりにジャック・マッコイ検事を見ましたね。バーバの上司と言われると変な感じですが、マッコイは本家が終わってからもずっとNYの検事局にいたことになるので、バーバとも日頃顔を合わせていたのでしょう。それにしても、随分年を取られましたね。検事には年令による定年はないのか。そして、「シカゴ・ジャスティス」とのクロスオーバーかと思ったら、あちらは終了していたのですね。ということは、アントニオは古巣に戻ってくるのかな。ハウスホルダー家の10ヶ月の乳児ドゥルーが父親のアーロンに連れ去られたため、SVUが捜索を始める。母親のマギーによると、ドゥルーはミトコンドリアDNA枯渇症候群(MDDS)という稀で治療法のない病気で、呼吸器を装着しないと、死んでしまうという。隣人がアーロンが息子を連れ出すところを目撃しており、SVUは青いレンタカーを探す。一方、アーロンが2週間前に医療用品店で6000ドル購入している事がわかり、店長に話を聞く。アーロンが購入したのは呼吸器で、配達先がわかったためSVUはアーロンが立てこもる家に向かう。SWATが武器を持つアーロンに狙いを定める中、オリビアは直接2人で話し合いたいとアーロンに申し出る。家の中に入ったオリビアは、銃を向けるアーロンに何があったのかを聞く。マギーは難病の息子を殺すつもりだという。アーロンが持っていたのはペイントガンだったため、オリビアはアーロンの身柄を確保しドゥルーを無事連れ帰る。マギーは回復することなく、苦しみを長引かせるだけの治療を終えて、開放するために裁判所の命令を待っているという。ドゥルーには脳の活動が見られず、両親は息子が苦しむ姿を見守るしかないという。始めはアーロンもマギーの意見に同意していたが、もしかすると治療法が見つかるかも知れないと考えたという。眼の前にドゥルーの姿を見て、彼が生きていないと言い切れるだろうか。SVUはアーロンの言葉に心を寄せるが、バーバはアーロンを起訴すべきかで迷う。起訴しなければ、ドゥルーには生きる権利がないことになる。マッコイ検事がバーバのオフィスに現れ、法律家としてアーロンを起訴すべきだという。バーバは死の直前に脳の活動がなくなり生命維持装置に繋がれた父親の事を思い出す。父のことを憎んでいたが、苦しみから開放するために装置を外す責任を負うことはできなかった。マッコイは我々に慈悲の心は必要ないと言い、アーロンと取引して保護観察にするべきだという。ドゥルーの病室を訪れたバーバは、マギーから裁判所命令が今回の件で延期されたという。後見人が選定されるまでだというが、誰もドゥルーの命を奪うことはしたがらない。両親はただ待つだけで、その間もドゥルーは苦しみ続ける。マギーは、妊娠5ヶ月の時に主治医からこの病気の疑いを知らされていたという。アーロンは中絶を提案したが、マギーは可能性にかけたいと思い生むことにした。結局、自分の勝手な判断でドゥルーを一生苦しめることになってしまった。苦悩するマギーに、バーバは自分を責めてはいけないと言い、死を選ぶことはできるという。マギーは生命維持装置に手を伸ばすができなかった。バーバはマギーを病室から出すと、スイッチを押した。オリビアはバーバの行動を知り、驚愕する。バーバは結果を考えずに行動することもあると言い、今回は他に方法がなかったという。このままでは殺人罪で有罪になると考えたオリビアはマッコイ検事に直接掛け合う。マッコイは陪審員に決めさせるべきだと言い、亡くなったストーン地区検事の息子で、今はシカゴの地区検事をしているピーター・ストーンをバーバの裁判で特別検察官を務めさせるという。バーバは弁護士をドーキンに頼むことにする。裁判では、ハウスホルダー夫妻がそれぞれの意見を述べ、ストーンは中絶できなかったのに、今は安楽死を望むことを厳しく指摘する。オリビアは休廷中、ストーンにバーバの意図を理解して欲しいと頼む。ストーンは彼の意図が認められれば、これが前提となって判例となってしまうという。バーバは証言席で、感情的な面を見せ、苦しむ両親と本人を目の前にし、なんとかしなければならないと思ったと答える。正しいことをしたと思っているが、罪悪感は感じている。評決は第2級殺人罪で無罪となった。バーバは検事局を辞めることを決める。オリビアはこういうことになってしまった事をバーバに詫びるが、バーバは黒と白がはっきりしていた世界にオリビアがグレーや様々な色があることを見せてくれたと感謝する。バーバは前進を選び、オリビアの前から去っていく。まさかバーバがスイッチに手を伸ばすのかと、ちょっとショックを受けました。いくら父親の事があったとしても、医師でもなく、まして自分の子供でもないのに、そんなことをするとは思えない。苦しみ嘆く母親に呼応して動揺し、証言席で涙を流すバーバもいつもと違う感じ。でも降板するためならば、しかたないかな。シリーズ固定の検事補として6年は確かに長いですね。シリーズ最初のころは、女性が被害者だからか、女性の検事補が多かったですね。アマンダ以降、女性は増えませんね。最近はキャスト関係に男性の出入りが激しいような。そして、マッコイ検事がストーンにNYに戻らないかと声をかけていたのは、バーバの後任に据えたいためか。ちなみにバーバの中の人は、ブロードウェイのミュージカルで有名な人なのですね。そういう意味では、「SVU」では全くイメージの違うキャラクターだったのかもしれません。エピソードのテーマは、普遍的な難しいものだと思いましたが、判断を任される陪審員は気の毒ですね。それでも意見が割れることなく、全員一致になったのですね。マッコイはこうなることを予想していたのだろうか。ともあれ、ストーンのキャラクター設定もわかりましたし(父親がマッコイの同僚)、彼がシリーズに加わることで変化がもたらされるのは期待したいです。
July 5, 2018
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誠実に職務を果たそうとするオリビアが、何度もため息をついて徒労感に見舞われるというのが、珍しい。嫌われ者の右派扇動家を演じたのは、「ベター・コール・ソール」のキム役の人ですよね。ああ言えばこう言う、本当に憎たらしいキャラだけど、アメリカにはそういう女性がいそうな気がします。出てくる人も悪意のある言葉ばかりで、気分の悪いエピソードでした。でも、日本では絶対にできないネタですよね。舌鋒厳しく、保守的で「正しいアメリカを取り戻す」と主張する論客、マーサ・コッブがハドソン大学に招かれ、集会で演説を始める。いつものように、マーサに抗議する反ファシストグループなどが集会で激しくデモを行い、集会は暴動状態となった。マーサはすぐに身を隠すが、その後レイプされて倒れているのが見つかる。集会は不法集会だとして、大学警察が群衆を解散させていたが、反ファシストグループへの暴力を防ぐ用心棒もいて、かなり荒れた状態だった。マーサは頭を殴られており、はっきり覚えていないという。オリビアが検査のために病院に付きそうことにする。現場を捜索したロリンズは血の着いたプライカードの棒を見つける。集会の主催者は、誰でも参加できる集会で、自分にも脅すメッセージが届いているという。反ファシストの団体は、自分たちは平和的に抗議しているという。中には過激で暴力的な反ファシストグループがあり、レイプに使われたプラカードの団体は学生団体ではないという。マーサは過激な発言をメディアに発して注目を集めているが、日常的に脅されている。集会の様子を撮影した動画をFBIの顔認証システムで分析し、参加者を特定することにする。マーサの爪の間から他人のDNAが見つかり、先月反トランプ集会で逮捕されたジャスティン・ヴィシンスキーと一致したという。ヴィシンスキーは抗議者を守るために現場にいた事を認め、マーサに詰め寄って怒鳴ったことを認める。マーサがレイプされたと聞いて、ヴィシンスキーは当然の報いだという。SVUはヴィシンスキーを強迫行為で逮捕する。マーサはレイプ被害者として扱われる事を嫌い、オリビアの言葉にことごとく反論する。面通しでマーサは、ヴィシンスキーを見て少しためらった後、レイプ犯だと認定する。一方、被告の弁護士キャリーは、マーサが敵対する反ファシストグループを政治的に利用していると主張する。オリビアもマーサの言動に疑問を感じ、実際は犯行の記憶がないのではないかと考える。改めて本のサイン会を行うマーサに会い、話を聞こうとするが、マーサはSVUをまともに扱わず、ネットではレイプは捏造だと激しく批判されたり、自分こそレイプしてやると書き込む輩もいるという。集会で身元が判明している人物の写真を見せると、一人反応があった人物がいた。ランディ・プラットというファンが、時々集会などに来るが、この人物は害がないという。しかし、プラットは右派の異端グループのリーダーとして、ネットで盛んに発言しており、今回の事件について新たに発信した動画が注目を集めているという。マーサのファンでありながら、女性への蔑視、偏見が激しく、ライフルを手にして国を取り戻すためには暴力も必要だという。母親と同居している自宅を訪問すると、そこに火炎瓶が投げ込まれた。母親はプラットが脅迫されているという。プラットが知らせを聞いて戻ってきたため、SVUに同行を求める。プラットの動画への反動も大きく、ネットでは個人情報などがさらされている。プラットは先日の集会では、銅像の側に立ち、演説を邪魔する者からマーサを守っていたという。聴取を受ける理由を聞き、プラットは集会が解散されてからグループの仲間と帰宅したと答える。マーサを崇拝するプラットは全国で開かれるサイン会に参加し、デモ参加者を殴って逮捕されている。やはり犯人はヴィシンスキーか。オリビアはプラットも容疑者の一人として、マーサに話を聞きに行く。相変わらず、捜査に協力的ではないマーサは集会の動画が送りつけられて来たと言う。そこには、マスク姿のヴィシンスキーが例のプラカードを持っているのが写っていた。バーバはヴィシンスキーをレイプ犯として裁判でマーサの証言を求めることにするが、マーサは一向に自分のペースを崩さず、何があろうと相手がしかける政治的な論議には反論するという。確かに弁護側からの質問に、マーサはテキパキと答え、矛盾点を追及されても動じない。キャリー弁護士はプラットの名前をあげ、集会の前日はどのホテルに宿泊したかと問う。バーバはバーでキャリーと遭遇し、依頼人は無実だと告げられる。人々は皆マーサが嫌いで依頼人ではなく、マーサに怒っているのは認めざるを得ない。翌日、証言席に座ったヴィシンスキーは、集会で騒ぎが始まってプラカードを奪われたと答える。奪ったのがプラットだというヴィシンスキーは、極右のプロパガンダを吹聴するマーサを、なんとしても阻止しなければならないという。キャリーはプラットを証人として召喚し、政治的な主張を説明させる。プラットは陪審員の中で、白人以外のエスニックの人々は浄化されなければならないと言い、険悪な雰囲気となる。キャリーは集会の前夜、マーサが宿泊したホテルを訪ねてバーでマーサに言い寄ったのではないかと問う。その時、マーサはあっさりとプラットを断り、恥をかかせた。だから復讐をしたのではないかというので、バーバは驚きを隠せない。マーサはプラットの事を検察に話しておらず、オリビアはマーサを責める。マーサはバーバでは役に立たないと答え、ヴィシンスキーが犯人だという意見を変えない。オリビアはメディア向けのポーズをやめて、本音で話して欲しいと求めるが、自分は他の被害者のように恥をかかされたり、傷ついたとは思っていないという。頭を殴られて犯行をはっきり覚えていないというマーサの証言に基づくオリビアに対し、バーバは被告を攻めあぐねていた。ためらった後、マーサのレイプを否定したプラットの言葉が信じられないと言い、バーバは合理的疑いを超える証明ができないとして告訴を取り下げるという。オリビアはショックを受けるが、キャリーは改めてマーサが事件を政略的な動議で政敵を中傷するために利用したとコメントする。もちろん、プラット側も黙ってはいない。バーバは今回は真実の追及ではなく、政治的立場を試される裁判となったという。オリビアは最後にマーサに会い、犯人を逮捕できなかったことを謝罪する。マーサは謝罪は必要ないと言い、今回の経験を新しい本に書いたという。オリビアはただ、元気でいてほしいと言って去る。結局、プラットが真犯人かどうかもわからないですよね。被害者の証言があれば、冤罪にもなりかねないのはどうなのか。他に証拠を探す必要はないのか、目撃者を探さないのか。常に被害者に寄り添うオリビアを、リベラルだとか徹底的に茶化して、自分は戦士であって、日頃被害者を愚かだと批判しているので、一緒にしてくれるなというマーサ、それなら告発するべきではなかったですね。起訴を取り下げなくてもあのまま裁判を続けていたら、多分検察は負けていたのでしょうね。陪審員はプラットに反感を抱いていましたから。言論の自由の国で今はネットで言いたい放題なのは、「Homeland」でもありましたね。今回は美しい女性が過激な事を言い、マーサのことは崇拝しているけれど、古いイメージの女性以外は嫌うという複雑なファンがいる。マーサはアイドルじゃないんだからと思いましたが、支持者は武器を持って暴動を起こすかもしれないとなると、やはり怖い。フィクションだとしても、身の回りに置き換えて考えてしまいます。
June 28, 2018
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なんだか航空業界を狙い撃ちしたみたいな、特定の会社をイメージしているようなエピソードでしたが、そういうわけではないのですよね?バーバの力の入れようは、ちょっと違和感がありましたが、まあ、一般化して世の企業が女性従業員へのセクハラ、パワハラについて真剣に向かって欲しいという風に取ればよいのかも知れません。最後のあれは何?オプティマム航空42便がNYから飛び立った直後、カーター機長が席を立ち、副操縦士のタラ・シドナナが一人コックピットに残った。すると機体は急に安定を失い、コースを外れて機内に緊張が走る。カーター機長がコックピットに連絡すると、タラは「入ってこないで」と叫び、航空警察はテロを疑う。機長らがロックされたコックピットをこじ開け、タラを拘束すると、機長は無事着陸させる。カーターは乗客たちから英雄と讃えられ、タラは逮捕された。しかし、タラの弁護士からレイプを訴えていると、SVUに連絡が入る。今の所、タラとテロ組織との関連は見つかっていない。SVUに復帰したばかりのオリビアがタラから話を聞くが、機を墜落させるつもりはなく、一刻も降りたくてただNYに戻ろうとしたかっただけだという。レイプについては、半年前に乗継便を待つためにクルーとホテルに行き、酒を飲んだが、その時にレイプされたという。その時飲みすぎて翌日仕事を休んでNYの姉の家に行ったが、通報はしなかった。ただ、会社には報告したが、会社側は通報しなければ機長に昇格させる、今後彼との同乗はさせないと約束したという。レイプした相手はカーターだという。カーターはイラク戦争でも活躍し、今回も英雄ともてはやされている。今までセクハラの報告はなく、オプティマム航空のCEOはレイプなどありえないと答える。オリビアはオプティマム航空の女性を性的にアピールする広告に注目する。CEOは女性の味方というものの、タラを雇ったのは雇用機会均等委員会から女性パイロットが少ないと注意されるからで、そもそもパイロットになりたがる志願者が少ないという。人事部長は、もともとカーターと同じ機に乗るのを希望していたが、7月11日以降に同乗していないという。それは、タラがミスを犯したためカーターが訓練に戻したためで、タラには飲酒などの苦情があったという。ならばなぜ副操縦士として勤務させたのかと問うと、上層部が唯一の女性パイロットの配置転換は印象が悪いと言ったからだという。タラがレイプされた時に一緒にバーに行ったキャビンアテンダントのエリンに話を聞くと、その夜はタラが酒を飲み続けていたという。カーターには厳しいところはあるが、タラはコックピット内で写真を撮影したのをSNSにアップするなど、日頃から問題があったという。SVUは医師で、タラの姉アレクシスにタラの話の裏付けを聞く。タラは7月に突然休暇だと言いアパートに現れたが、1週間部屋に引きこもり、心配して様子を見ると、首や手首にアザがあった。職業上、レイプだと察し、写真を撮影して通報するように勧めたが、タラは泣くばかりだった。バーバは、これだけでは起訴するには難しいと考える。ドッズ警視正も、報道でカーターが乗客を恐怖から救ったと話題になっているので、このままFBIの捜査に任せるべきだという。タラも、カーターと同乗したくなければ、機を降りるという選択肢があったはずだ。オリビアはタラを信じると言い、再度話を聞くことにする。航空業界は男性社会で、パイロットたちは下ネタを言うのは日常的、身体を触られたり不快なことを会社に抗議すると、写真をアップしたことを理由に訓練に回された。副操縦士として戻るためには、カーターの機嫌を取らなければならない。バーで2人で酒を飲んでいたことは事実で、SVUはこのままでは合意の上でのセックスだと取られてしまうという。タラはカーターが部屋まで着いてきて、強引に部屋に押し入りレイプされたと訴える。オリビアとバーバは、タラからカーターに電話させて、自白を引き出させることにする。カーターは「君も望んだことだろう」と言い、何があったとしても、いまさら誰もタラの事を信じないという。これを証拠に、SVUはNYに戻ってきたカーターを逮捕する。カーター側は、あれは合意の上だったと言い、タラが会社に不満をもっており、苦し紛れに自分を訴えたのだろうと取り合わない。すでに連邦犯罪で2年の刑期を受け、操縦士の免許を失ったタラは、裁判でなぜカーターと同乗すると判って降りなかったのかと問われ、パイロットとして弱さがあると判断されて、経歴に傷がつくと思ったからと答える。しかし、結果的に航路を外れて乗客を恐怖に陥れた。タラは弱かったからレイプされ、会社にも騙されたと感情的になる。コックピットでカーターは身体を近づけ、肩を触った。ホテルでの恐怖が蘇ったという。オプティマム側は、お客様第一で今後は再発防止に尽力するとアピールし、タラに責任を押し付けるつもりだが、去年退社したたった一人女性機長だった人物が聴取に応じていない。SVUが今は別の会社で、自家用機のパイロットをしているジーン・ハウエルに話を聞く。ジーンはタラのことは気の毒だと言いながらも、オプティマムでの10年間の勤務については答えたくないという。オリビアは会社がレイプをもみ消し、カーターはこれからも犯行を続けると説得すると、ジーンは自分もカーターにレイプされたと認める。ジーンはその時の証拠をきちんと保存していた。証拠を突きつけられたカーターは、第2級レイプ罪2件で、10年の取引に応じる。しかし、バーバはこれで満足せず、カーターを見逃したオプティマム航空も裁かなければならないという。大陪審が開かれ、ジーンが自分が受けた不適切な扱いや男性優位の考え方などを証言する。通報せず結果的に機長になったが、人間として貶められた気持ちがしたという。エリンも証言し、パイロットからセクハラを受けて会社に苦情を言うと、配置換えなどの不利益を被るので、しかたなく無視して我慢することにしたという。社長秘書が思い口を開き、会社の女性蔑視を証言するという。5年前、CEOが書いたメモを重役たちに回したが、女性は精神的感情的にもろいので機長には向かないという科学的データがあった、という内容で、女性はパイロットよりキャビンアテンダントの方が合うと断じていた。バーバは、会社はしかたなく女性を雇用しており、女性を軽視し侮辱する会社風土が許され、レイプもまた許されていると追及する。女性も我慢することになれてしまい、それは尊厳や自信、自尊心を奪われることだという。大陪審は起訴する意思を固めた。なぜか、大陪審の内容がマスコミにリークされ、オプティマム航空は週末には倒産するだろう。フィンはドッズに、オリビアの後任を探していたのかと尋ねる。ノアの件でショックを受けたオリビアが本当に復帰するかどうか、念のために対応していたというドッズは、もう大丈夫だという。フィンはドッズにある文書を見せて、認識を求める。なるほど、ハリウッドのセクハラ、パワハラ問題がベースになっているのですね。だから、身内から長年黙っていたけど我慢の限界で告発することにしたという話になるわけか。今回はパイロットの世界を暴くということでしたが、軍なども同じような感じなのかも知れませんね。でもやっぱり、タラの行動はあまりにも危険ですね。個人的な理由でハイジャックしたことになれば、連邦法で厳しく裁かれる事になるでしょう。あれだけ望んだパイロットの資格も失い、代償としては非常に重かったですね。カーターを英雄視して、養護しようとするマスコミや市民については、簡単に翻るということでしょうか。今どき、航空会社がセクシーなポスターで客を誘うのはさすがに批判されると思います。ところで、フィンが手渡した文書は一体何かな?オリビアの復帰に暗雲が垂れこめる?あるいは、ドッズ本人が何かやばい状況なのか?久しぶりにマイクの話が出ましたが、ノアのことでドッズがオリビアの自宅を訪問するなど、意外に思いました。最近、ドッズの出番が多いですよね。
June 21, 2018
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先週の悪夢を引きずってオリビアがお休み気味で、あえて主役がアマンダだとすると、全体としては「母親シリーズ」でまとめた感じで、とても粘っこい後味でした。(何を言っているのか訳わからん)その中で、何よりも良かったのは、久しぶり、本当に久しぶり登場のメリンダ・ワーナー再登場ですね。まだNY検視局にいたんだ。時々、顔を出してもらいたいものです。休暇中のオリビアは、ノアが今もシーラを慕っている事に苦慮する。支援学校で15歳のマリエルが19歳のコディとトラブル状態となり、SVUが向かう。担当教師によると、掃除用具倉庫で2人が床に横たわっているのを見つけ通報したという。マリエルは筋ジストロフィー(MD)やてんかんなど、重い症状があり、コディも自閉症の症状があって、学校側としてはあまり事件化したくないという。マリエルはコディがレイプしたというが、意味が分かっていないようだった。コディの方は合意でセックスしたと言うが、マリエルが未成年なのでとりあえず病院でレイプ検査を行うことにする。母親のドーンの前で、マリエルはコディと結婚するつもりで、セックスして嬉しかったという。ドーンは病院に小児科の主治医を呼び、その様子を見ていたロリンズは違和感を覚える。マリエルは4歳の時にMDと診断され、その後、てんかんや白血病などの病を患い、薬物による治療を続けてきた。レイプ検査の結果が陰性だったため、バーバはコディを起訴するのは難しいと考える。ロリンズはオリビアの自宅を訪ね、母親の行動に疑問をもったので薬物検査をワーナーに依頼したという。その結果、マリエルは抗てんかん薬を処方されている患者にはありえない、薬を処方されているという。もし意図的に飲ませていたとしたら不正医療となる。ドーンはマリエルが幼い頃から病気と戦っていることで、多くの支援者の支援を受けているという。夫は看病に耐えかねて、2人の側を去ったという。SVUが薬物に関して質問をすると、ドーンは娘が良くなるように日々ネットで情報を探し、自分でサプリメントなどを与えていたと認める。SVUが現在の主治医に話を聞くと、マリエルを担当したのは2年前で、それ以前の治療については両親に確認するようにいう。ドーンがSVUの求めに応じるとは思えず、父親に話を聞く。父親はドーンが献身的にマリエルの看病を行っている事を認め、なかなか会わせてもらえないという。過去の診断書を見たロリンズはドーンが代理ミュンヒハウゼン症候群ではないかという。普通は幼い子供に対して、母親がわざと病気にさせて他人の関心をひくが、15歳になったマリエルを薬漬けにしているのには、理由があるのだろう。バーバは母親を起訴する可能性もあると考え、精神鑑定が必要だという。再度署に親子を呼び、オリビアが顔を出して、ドーンに娘を虐待しているのではないかと問う。ドーンが何度も医療機関をめぐり、必要のない検査を続けていることは、治療のためではなく、娘が病気だと認めてくれる医者を探していたのではないか。ドーンは自分自身が親から虐待されていたので、自分の娘にそんなことをするはずがないと怒り、席を立つ。マリエルは動揺した母親を見て、立ち上がり発作を起こしてしまう。ワーナーによると、発作の原因は薬の飲み合わせによる副作用で、MDの診断も疑問だという。ドーンは心理鑑定を受け、幼い頃に継父に虐待されたと話す。父親から受けた傷を大げさに言えば、学校を休むことが出来、母親と一緒に過ごすことが出来た。嘘をつくことは自分を守るために必要だった。マリエルが病人ならば、人から親切にされたという。ドーンも治療が必要と考えられ、SVUはマリエルと父親に事実を話す。自分が病気ではなかったと知り、マリエルはショックを受ける。ところが、無謀行為で逮捕されたドーンが釈放され、マリエルの病室に現れた。治療が必要だというドーンに、マリエルは母親に嘘をつかれ、病人にさせれたと言い、ドーンを拒絶する。ドーンには接近禁止命令が出たが、精神をやんでおりロリンズは罰するべきなのかどうか、複雑な気持ちになる。その後、マリエルから連絡があり、SVUがドーンの自宅に向かうと、マリエルが母親をハンマーで殴り殺したという。薬をやめて、健康を取り戻し始めたマリエルは、母親のせいで惨めな人生をおくらされたと抗議しようとしたが、母親は薬が必要だと言い、言い合いの末殴ったという。マリエルは逮捕され裁判となるが、バーバはマリエルの行為が自己防衛だったのどうか、追及する。ドーンが代理ミュンヒハウゼン症候群であれば、治療することはできず、接近禁止命令も守らない。ドーンの刑期もNY州では1年程度だという。マリエルはドーンから逃れられないと思い、自由になりたくてハンマーを手にしたという。バーバは、マリエルがこの3日間で「リトル・マーメード」のビデオを7回見たということについて質問する。コディとマリエルは物語の中のプリンスとマーメードだった。なのに、ドーンはマリエルが病気なので結婚もできないと言った。トラブルで二度とコディに会えないと言われ、マリエルはママに邪魔されたくなかった、死んでほしかったと口走る。マリエルの殺意が証明され、バーバは評決を待ちながら悩む。エレベーター内で、バーバが「彼女は終身刑になるかもしれない」と携帯で話しているのが、陪審員に聞かれてしまい、判事は審理無効を言い渡す。マリエルは保護観察となり、奉仕活動と精神鑑定を受けることで更生の道を歩むことになった。オリビアはバーバの人間性を信じているという。マリエルは父と暮らすことになり、ロリンズにママを恋しがってはだめだろうかという。帰宅したロリンズは、久しぶりに母親に電話をする。休暇中のオリビアはノアに本当の事を言えず、とことんノアの甘えに付き合って、疲れている。うとうとすると、あのときの修羅場を夢に見てしまい、辛い。シーラの影がまだつきまとっているようだ、というのはまだ続くのでしょうか。ルイスのことがシーズン初めに随分触れられましたが、今シーズンのオリビアは辛いことが多いですね。冒頭、レイプの認識がない場合の罪がテーマなのかと思いましたが、アマンダが母親の行動に気がついて、ガラリと方向が随分変わりました。彼女が気が付かなければ、虐待は見逃されていたでしょうね。代理ミュンヒハウゼン症候群は昔「X-Files」で初めて知りました。親子の関係は本当にいろいろあるものですね。アマンダの困った母親の話、妹の話、過去にいろいろありましたが、自分が母親となって、アマンダも変化してきたというオチだったのかな。バーバはわざと陪審員の前で終身刑と言ったのか。だとすると、法の番人としてはありえない行動でバーバらしかぬ印象です。ドーンは加害者であり被害者でしたから、殺されて当然というわけでもないし、きちんと治療されるべきだった。モヤモヤが残るエピソードですね。
June 14, 2018
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緊急事態にドッズまで顔を出して、本当にNYPDが全員を投入したような迫力でした。警官は身内の捜査にはマジになりますね。途中から結末は見えていましたが、やはり見ごたえはありましたね。初めて、被害者の身内の気持ちを味わったオリビアがこれを機に、何か変わることがあるのかな。シーラから連絡を受けたオリビアは、担当署に連絡を入れるとすぐに現地に向かう。店側は全ての出入り口を封鎖していないかった。ドッズはあらゆる力を投入してノアの捜索に当たるよう命じ、フィンにはオリビアを捜査から外れさせるようにいう。もし命令に従わなければ、クビにする。動揺するのはオリビアも同じだが、なんとかシーラに当日の情報を思い出すように迫る。そういえば、コーヒーショップでノアに声をかけてきた茶色のジャケットの男がいたという。フィン、カリシらは客に聞き込みを続け、ノアがラテン系の男性と一緒だったという情報を掴む。ゴミ箱になにか捨てたというので、探るとノアが直前まで着ていたジャケットが見つかる。茶色のジャケットの男はシーラ目当ての男だったことがわかり、フィンは犯人が通った出口を特定する。防犯カメラには、ノアを連れたフードの男が写っており、車にはチャイルドシートが備え付けてあり、ノアは別の服に着替えていた。全て計画的な犯行と思われる。誘拐した男の画像を見て、シーラは知らないと答える。犯人が逃走に使った車がニュージャージーのバス停近くに乗り捨てられているのが見つかった。バスのチケット売り場では、ノアを連れた男がチケットを買ったとわかり、カリシとロリンズがバスの後を追う。しかし、バスにノアは乗っていなかった。捜査の撹乱を狙ったようだ。犯人が犯行に使った車は1,000ドルで男が購入したという。男が新品のチャイルドシートを持参していたと聞いて、フィンはゴミ箱の中から空き箱を見つける。指紋はヒットしなかったが、オリビアはシーラには性犯罪者の写真を見てもらう。オリビアも相当なショックを受けて、いつもの自分ではなかった。チャイルドシートの購入店がわかり、3日前にシーラが購入していたことがわかる。その時、シーラは署から自宅に戻っていた。オリビアはシーラが誘拐事件を仕組み、ノアを連れ去ったと結論付ける。シーラの家は何事も変わっていないように見えたが、エリーの写真がなくなっていた。しかも、全預金を降ろしている。3ヶ月前に住んでいたニューハンプシャーの自宅にも人影はない。オリビアはシーラのことを信じてしまい、こうなることを予測できなかったと後悔する。シーラがノアを探すために雇った私立探偵の関与を考え、フィンがシーラの弁護士経由で私立探偵グリーンに会う。グリーンは誘拐には関わっていないと言い、もともとノアを探し出したボストン市局の探偵に聞けと言う。誘拐に関わったのは、フアン・オートーリという造園会社の経営者だった。2週間前に多額の預金をしていることがわかるが、その日はノアがシーラの家に泊まった日だという。カリシとロリンズはオートーリの自宅で娘から話を聞く。オートーリはこの3日間ラシュアに言っているというが、戻ってきたオートーリを拘束して厳しく問いただす。オートーリはシーラの家の芝生を何年も手入れしているというが、孫のことは知らなかったという。オリビアからどんな手を使っても良いと言われた2人は、オートーリがシーラと親密で、オリビアがノアを虐待で調査されたことから、ノアを救い出したと聞き出す。娘を共犯で逮捕するぞと言われ、オートーリは自分の山小屋に2人がいると答える。しかし、そこにシーラとノアはいなかった。一方、オリビアはシーラの妹がニューハンプシャーに山小屋を持っていると聞き、単身現場に向かう。中に入ろうとしたオリビアをシーラが後ろから襲って銃を奪う。オリビアはノアを返すように説得するが、シーラは血の繋がった自分こそノアの家族で、オリビアは単に判事が認めただけだという。仕事が中心のオリビアよりも、自分のほうがノアを良い環境で育てられる。オリビアが子供が欲しければ、また新たな子供を養子にすれば良い。そこにノアが起きてきた。ノアはオリビアが来たことを喜び、一緒に外に行こうという。オリビアはノアを外に押し出すと、シーラを押さえつける。シーラは逮捕され、ノアはNYCに戻ることになった。ドッズはオリビアが捜査に関わらなかったかどうか、フィンに尋ねる。このままブルックシールズが準レギュラーで出続けることはないと思っていましたので、そうなると、ノアが殺されるか、シーラが犯人か、しかなかったわけですね。シーラもプロのオリビア相手に逃げおおせると思ったのかどうか、でも、それくらいノアを奪いたいとdesparateだったということがよく現れていました。やったことは違法ですが、シーラの言い分は確かに納得できる部分はあります。何もかも奪われて、最後は犯罪者となり、かわいそうだなと思います。まあそう思わせたのは、ブルック・シールズが上手かったということで、印象に残るゲストでした。ノアがそれほど悲しい思いはしなかったのが幸いです。でも、いずれ本当のことは話してあげなければならないし、彼が自分で求めたらオリビアもシーラに会わせてあげなければなりませんね。ラストにアマンダの子供が出てきましたが、女の子だったっけ?こちらも、いずれまたドタバタがあるのかな。
June 8, 2018
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シーラとノアが親しくなればなるほど、いやーな予感がしてきますね。テレビドラマの仕組みはよくわかっています。(笑)さて、今回のゲストの人、IMDbを見てちょっとびっくり。サラ・シャヒのだんなさんだったのか。立派な身体なので、マジで格闘技の人かと思ってしまいました。オリビアはシーラがノアにエリーのことを話した事を知り、ノアに事実を告げるのは慎重になってほしいと言う。SNSセレブのケイティ・ミラーが深夜に呆然と歩いているのが見つかり、「レイプされた」というので通報される。しかし、SVUが病院に到着すると、レイプを否定し検査も拒否して帰ってしまう。ケイティは20万人のフォロワーを持つ人気者で、昨夜はトライベッカでタトゥの男性と会っている写真をアップしていた。改めて翌日ケイティのアパートを訪問すると、学生ながらSNSで広告収入を得て学費や部屋代を稼ぎ、両親にも仕送りしているという。自宅にある写真を見たオリビアは、昨夜の相手が総合格闘技の「モンスター」こと、アンディ・マクファーソンだと気づく。2ヶ月前に観戦した時に写真を撮ったが、レイプされたかと問われて、弁護士からしゃべるなと言われているという。その弁護士アルシュラーに話を聞きに行くと、ケイティのことを知らないという。ケイティは有名なアルシュラーの名前を勝手に使ったのか。「モンスター」の方からSVUに連絡があり、ジムを訪ねると、弁護士のトンプキンスと共に、ケイティから脅されているという。昨夜ケイティとデートし合意の上セックスをしたが、その後メールが来て、1万ドル払うかレイプ犯になるか、選べという。もともとファンページにケイティから書き込みがあり、何度かやり取りする間に好意をもち会うことになった。ケイティはセクシーな写真をたくさん送ってきて、自分にはレイプ願望があり、望みを叶えて欲しいと再々言われたという。SVUは、ケイティが要求する金額が安いと考え、モンスターにそれならば金を払うからケイティを呼び出すようにいう。もし、ケイティが現れれば彼女を逮捕、現れなければモンスターを逮捕する。待ち合わせの公園にケイティが現れるが、モンスターの姿を見て逃げ出す。追いかけたSVUに、ケイティはモデルの仕事の打ち合わせに来ただけで、モンスターを見て怖くなったという。ケイティの携帯には確かに供述を裏付けるメールがあり、モンスターからのメールには警察に言えば殺すとあった。さらに、知らないと言っていたアルシュラーからのメールもあった。ということは、モンスターとケイティの間に二重になりすましている人物がいると考えられる。オリビアはケイティが確かにレイプされたことを重要視するが、バーバはレイプ罪が成立しないと、背後のなりすまし犯が共犯とはならないという。バーバはモンスターに第3級レイプ罪の司法取引を持ちかける。ケイティと面会したモンスターは事実を知って謝罪し、取引を受け入れるという。2人の間に交わされたメールのIPアドレスを辿ったところ、ウェストヴァージニアの片田舎であることがわかる。カリシとロリンズが地元の保安官とヘザー・パーセルの家に向かうと、病気で介護を受ける女性とその娘ヘザーがいた。ヘザーは素直になりすましを認めて、拘束される。その夜、保安官と酒場で飲んで騒いだカリシとロリンズは、モーテルに戻って微妙な雰囲気になる。翌朝、カリシは昨夜ロリンズにナンパしていたバーテンダーと一夜をともにしていたことを知って、態度を変える。ヘザーはNYに連行されるのに、喜んでいるようだった。田舎では重病の母親の世話にかかりきりで、いつか田舎を出たいと思っていたという。バーバはヘザーに懲役7年の取引を持ちかける。裁判となると、第1級レイプ罪が適用され、25年となる。そこに、アルシュラー弁護士が現れ、自ら弁護を買って出るという。NYで有名な弁護士が取引を断り、ただで弁護に付くことになった。カリシはあれからロリンズの前で機嫌が悪い。ロリンズは行きずりの人とセックスすることもある人間だという。裁判では、ケイティ、モンスターがそれぞれ証言する。ヘザーはあまり深く考えず、母親の世話の合間にテレビのネタを使ってメールを送ったという。特にケイティに恨みがあったわけではない、モンスターはファンだったという。気の毒な状況にあるヘザーに陪審は同情的だと思われ、バーバは難しいという。そこに、ヘザーのPCを分析し続けてきたカリシが重要な手がかりを得たという。ヘザーが2人に送ったメールには、会う時には女の友達を連れて行っても良いかと尋ねていた。2人は断っていたが、そのメールにはヘザーの写真が添付されていた。さらに、ブリンピーというハンドルネームでケイティのシャンプーにケチをつける書き込みを行っていた。バーバは、ヘザーのSNSのフォロワーが6人だと指摘し、話し相手もいない生活で母親の下の世話までさせられ、不公平ではないかと問う。ケイティも田舎の出身だが、セクシーな写真でフォロワーが20万人もいる。ヘザーは不公平だと言い、ケイティに恨みの気持ちを持っていたと認める。評決は第1級レイプ罪で有罪となった。デパートで、ノアのジャケットを選んでいたシーラが少し目を話したすきに、ノアが行方不明になったという知らせがオリビアに入る。ヘザーにあの母親はちょっと高齢のように思いますが、他にサービスを受けることもなく、たった一人で世話をしているというのは、確かに気の毒ですね。憂さ晴らしがネットということで、なりすましになる知識を身につけることはできたのですね。陪審員裁判が怖いなと思うのは、気の毒な状況のヘザーに同情すれば無罪になってしまうということ。それを見越して有名弁護士が手を上げたのでしょうね。でも、一転、自分は直接加わっていないのにレイプ罪で有罪になってしまうとは。モンスターもレイプ罪に問われたのかな。執行猶予が着いたのかもしれませんけど。カリシとロリンズの間に、一瞬よぎったロマンスの影。でも、そんなことは同僚だしだめだよね、とお互いに納得して終わった。あの後、ロリンズはバーテンダーに連絡を入れたのか、それとも向こうから訪ねてきたのか、要はやりたかった。やっぱりアマンダは悪い女です。カリシは結構本気だったと思われ、まじめな性格が出ていました。関わらなくてよかったです。君にはもっとふさわしい人が現れる。さて、次第に絆を深めていくシーラとの関係が、ノアがさらわれるということでぶち壊されそうですね。シーラは素人、オリビアは母親でもあってもプロですから、2人の対比が描かれるのでしょう。また、ノアを狙う犯人は実の父親関係かな?だとすると、命までは奪われないかなあと思うのですが。とにかく、心配ですね。
May 31, 2018
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ほぼ、取調室と会議室だけで物語が進み、メインのゲスト2人とオリビアがガチンコでぶつかり合う、まるで舞台を見ているような緊張感が凄いな~と思って見ました。セリフだけでミステリーを解くような演出ですね。こういう時はメモを取らずに、のめり込みたいところです。自然史博物館で倒れていた女性を保護したところ、レイプされた可能性があったためSVUが対応する。女性はローレルというだけで、混乱しているのか何もしゃべれない状態だった。オリビアは何か手がかりになることはないかと、話しかける。ローレルは少しずつ、その日の行動を語りだす。犯人の男は父親が使っていたのと同じコロンを使っており、男の部屋でナショナルジオグラフィックの番組を見たという。チーターに襲われるレイヨウに、自分の姿を重ね合わせるローレルに、オリビアは自分を責めないようにいう。やっと職場がわかったため、聞き込みに向かうと、ローレルは昨日父親の葬儀だったという。父親は有能な外科医で、父親は毎週博物館の帰りにイタリアンの店で「カラマリ」を食べさせてくれたという。実の妹リアが弁護士をしていることから、署に呼ぶ。自分のことを語りだしたローレルは、次第にオリビアに女性は皆獲物で、男性はケダモノだと言い出す。ローレルには妹リアへのコンプレックスがあるようだった。オリビアは味方だと言い、慎重に話を進める。ローレルは男の部屋にハサミがあったという。カリシとフィンは、昨夜ローレルが男と酒を飲んだというバーを見つける。一緒にいた男はグレッグ・ハーヴェイといい、写真をローレルに見せようとすると、ローレルは予想外の態度を示す。オリビアに同情されても、自分が受けた痛みや屈辱は消えることはない。オリビアは言葉を選んで、ローレルに自分を憐れむのをやめるようにいう。SVUがハーヴェイに家に向かうと、ハーヴェイは床の上で顔をハサミで刺され死亡していた。レイプの犯人はハーヴェイと確認されたが、ハサミに残っている指紋はローレルのものだった。SVUは、リアを弁護人として取調室に入れ、ハサミについて聞く。しかし、ローレルの話はすぐに父親の思い出の話に飛び、それが憎しみの話に変わる。興奮したローレルがオリビアに湧き上がる憎しみにどう対処したのかと問うと、オリビアはルイスを攻撃したときのことを話す。リアは途中でローレルを黙らせようとするが、ローレルは子供のころ、自宅のプールハウスで起こったことについて話し始める。ペンキを塗っていて、ふざけた姉妹を父親は、ローレルだけを責めたという。その後、父親はプールハウスに鍵をかけ、中でリアに虐待をしたという。リアは付き合いきれないとして出ていく。オリビアは聞き取りを続け、ローレルが6歳のときから父親から毎晩虐待されていたことがわかる。それは愛だったというローレルに、オリビアはレイプだったと答える。ローレルはオリビアが父親の話をされて、話題を変えたことから、何を隠しているのかと逆に質問する。オリビアは正直に、父とは無縁の子供時代を過ごした話をするが、ローレルは相変わらず父親への複雑な愛憎の気持ちを語り続ける。様子を見ていたバーバらは、オリビアを心配するがオリビアは自分が聞き出すと助け舟を断る。ひとしきり、過去を話した後、オリビアは母親とリアが外出した時の父との関係の話を聞く。オリビアは経験上、被害者は自分が何をしたかではなく、何をされたかを言うことから、ローレルの父親の話は妄想ではないかと追求する。虐待を受けたのはレアだった。ローレルはそれを父から愛されなかったと解釈し、チーターに狙われなかったレイヨウの群れに重ね合わせた。ハーヴェイは父の面影があり、彼が眠りについたのを待ってハサミで刺したと告白する。ただ、父親に愛されたかったのだというローレルは逮捕されるが、オリビアには複雑な思いが残る。ローレルのような精神状態だと、すぐに精神鑑定しろということになるのでしょうが(昔はDr.フアンがいて、専門家として意見を言ったのに)、人員減少した今はオリビアはバラバラな言葉から、真実に迫っていきました。さすが、オリビアの受けの表情が見応えがありましたね。いろいろな引き出しがあって、ショックを受けている人から情報を得ることができるのだろうな。オリビアの設定である、レイプされた母親から私生児として生まれたのが話題になったのははるか昔で、父親の話も義弟の話もありましたね。今でも触れられたくないことでしょうが、相手を操るようなローレルに対峙するには、真実を話すことが必要だったのかも。それにしても、ローレル役の女優さんがすごかった。粘着質で、因縁をつけるかのようにオリビアの心の中に踏み込んでくる。ホラーかと思うほどの迫力でした。結局、レイプ罪は成立したのかな。レイプされたから殺人罪で減刑されるということもなさそうに思いました。ちなみに、リア役の女優さんとこの人がともに、「Nip/Tuck」のディラン・ウォルシュと結婚していたというのが、偶然とはいえ、狭い世界ですね。
May 25, 2018
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青少年の薬物依存の問題がシリアスに取り上げられて、展開も予想外でSVUらしいと思いました。が、よく考えると、殺人事件の初動でSVUが捜査するというのは違うような気がします。被害者が未成年だったからかな。一方、オリビアがノアの祖母を受け入れた事で今後の方向が見えてきたかも?オリビアはシーラがノアと触れ合うのを認め、2人は時間を過ごし始める。15才ほどの少女が、薬物の過剰摂取で死亡しているのが見つかる。身元はわからないが、ヘロインとフェンタニルを服用しており、小袋にネジのロゴがあった。レイプされているという。フィンはロゴを元に供給元を探るが、現在刑務所に入っているビリー・ルーカスのものとは若干違いがある。ロゴを真似たものと見られ、遺体が発見されたイーストビレッジを縄張りにしている、「ハッカプルコ」という売人を捕らえる。ハッカプルコは、死亡した少女が取引相手と一緒だったのを見たという。取引相手トミーは、ナタリーが久々に祝いたいと言って昨夜会いに来たと認める。ナタリーの両親に確認すると、娘はドラッグのリバビリ中で施設に入っており、3~4ヶ月前に会ったきりだという。施設の意見で、距離を置くように言われており、元々はサッカーの負傷でオキシコドンを使用したのをきっかけに、ヘロインに溺れるようになったという。高級なリハビリ施設「ラックス」の所長は、患者の脱走は月に4~5回はあると言い、刑務所ではないので出入りは許しているが、いずれもカネがないので2日で戻ってくるという。施設を監視するカメラがあり、提供を約束する。所長はソーシャルワーカーで、患者と向き合うローズマリー・テイラーをSVUに紹介するが、テイラーは守秘義務があるので情報を提供することはできないという。ナタリーの検視を進めたところ、妊娠2ヶ月だったことが判る。レイプされた人物と、胎児の父親は一致した。ナタリーは半年前にラックスに入所し、普段は見舞客がなかったため、内部の関係者が相手ではないかという。両親がナタリーのカルテにアクセスすることに同意したため、所長にかけあうが、ナタリーのカルテはすで他に移動したという。情報を求めて、現在入所している患者から話を聞くが、2日前に入ったばかりのクリスティは、親が職員に誘拐ごときの強硬手段で入所させられたという。クリスティが担ぎ込まれた時の映像をチェックすると、ナタリーが外に出ていく姿が写っていた。シーラはオリビアを呼び出し、エリーが使っていたグローブを渡す。ノアにはまだエリーの事を話していないが、きっとノアは野球を好きになるだろう。エリーを立ち直らせようと努力したのに、結局死なせることになったというシーラに、オリビアは誰にでも起こる、よくある出来事だといって慰める。ラックスの男性職員のDNAは、ナタリーから検出されたDNAと一致しなかった。ラックスを出たナタリーは地下鉄に乗ってブロンクス方面に向かった事がわかる。その時には、顔にアザがありレイプされたと見られる。ロリンズは、4年前にラックスを訴えたアイラという女性がいるのを見つける。しかし、アイラは訴えた理由については守秘義務で言えないと言い、それでも捜査の手が入る事を喜んでいた。バーバはラックスに資料を開示するよう要求するが、ラックス側は患者が入所したときに親権をラックスに譲ることになっているので、カルテの開示要求を断ることができるという。他の方法を考えたロリンズは、助手を探しているというテイラーに接近し、見習いとしてラックスに入ることにする。ラックスでは薬物に頼らず依存を克服することを行っているが、患者たちは精神疾患を抱えており、向き合う職員も厳しい現場だった。ロリンズはパソコンにアクセスすることを認められ、データをコピーして持ち帰る。オリビアは違法捜査だと怒るが、ロリンズのデータには、ラックスが保険会社に多額の医療行為について架空請求しているという。テイラーの元助手に話を聞くと、ナタリーはラックスで良くなって自立支援所へ行ったのを覚えているという。しかし、またドラッグをやってラックスに戻るというのを繰り返していたという。カリシとロリンズは、ブルックリンにある自立支援の家、アルトブルックを訪ねる。自立支援と言っても、一歩外に出ると薬物の誘惑は多く、結局またドラッグを始めるという。そこでカウンセラーのアンソニーが16才の患者とセックスをしているのを見つけ、法定レイプで逮捕する。アンソニーがナタリーの子供の父親だったが、合意の上でナタリーの方から求めてきたという。少女たちは薬物欲しさにアンソニーに身体を虐げられるのか。患者はラックスを出てもアルトブルックからまた戻ってきて、高額な治療費を家族が支払うことになる。ラックスの所長は架空請求はしていないというが、仮に裁判になっても、証人は薬物依存者や嘘をつくものばかりで、陪審員はどちらを信じるだろうかという。アンソニーを児童虐待やレイプで起訴することが難しいため、SVUはテイラーに力を借りることにする。テイラーはヘロインで娘を失っていて、その悔しさで今の仕事を続けている。アルトブルックの入所者たちがドラッグを手にしていると聞いてショックを受け、バークリー医師が関わっているという。少女たちはアルトブルックの人間に送迎されてバークリー医師のクリニックに行く。クリスティを移送してきた人物の中に、アンソニーがいた事を確認したSVUに、バーバは、オバマケアで依存症治療費も請求対象となったため、保険請求が増えたという。麻薬取引やレイプ、保険金詐欺となると、組織犯罪法が適応されることから、これで立件できるという。そこに、テイラーから電話がかかってくる。テイラーは所長にフェンタノールを注射して過剰摂取で殺し、自分を逮捕してくれという。オリビアは、シッターとしてシーラを当てにすることにする。ノアもすっかりおばあちゃんに慣れてきた。オリビアがすっかり弱気になってしまいましたね。シーラの事を勘違いしていたと思って、ノアと親しくさせたら、すっかり馴染んでしまって、母親としてジェラシーを感じているようです。まあ、気持ちは理解できますけど、オリビアが法的にも母親なのは間違いないし、甘えられるところはシーラに甘えても良いように思います。いずれ「私よりおばあちゃんの方が良い?」とか言って、ノアを手放すのでしょうか。でも、それではここまで頑張った意味がないなあと思いますが。改めて若くして薬物依存になることは悲惨なことですね。親としてどうすれば良かったのか、よくあることでは済まされないし、金儲け主義が入らないサポートが必要だなと思いました。それにしても、テイラーは娘の敵を討ったつもりだったのかな。報われないと嘆きながら、頑張ってきたのに、彼女の後は誰が入所者の力になるのでしょうか。残念だ。
May 18, 2018
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メインの事件はモデルがあるような感じでしたね。まるでドラマのような、って、ドラマですが、事実は小説より奇なり、というのをドラマにしたのかも知れません。一方、ノアに降って湧いた血縁者のストーリーは、なかなかの感動ものでした。ノアの実の祖母シーラ・ポーターとオリビアの間の裁判が始まり、オリビアは自分が親としての資質を問われていることに過敏になる。シーラは唯一の血縁者として、養子縁組が覆せないとしても、彼のために人生に関わっていきたいと訴える。セントラルパークで、男から逃げてきたと訴える若い女性が保護される。怯えているのか名前も住所も不明で、性的な暴行を受けたと言い、身体にはタバコによる暴力の痕もあった。女性は「触らないで」というため、病院での検査もできず、とりあえずSVUで話を聞く。女性はスティーブという男と一緒に住んでいたが、白いバンで公園に来て逃げ出したという。カリシが慎重に何を覚えているのかと聞くと、幼稚園の初日に兄と遊んでいたらスティーブが来て、連れ去られた事を思い出したという。カリシは、10年前6才で失踪したエマ・ローレンスの行方不明事件と一致する部分が多いと言い、SVUは両親に話をする。エマの両親は兄のグレンとエマの帰宅を待ちわびていたと言い、写真を見てエマだという。SVUでの面会で、始めは何も覚えていないと言っていたエマは次第に思い出し始めて、親子は涙の再会を果たす。しかし、フィンはセントラルパーク付近の地下鉄の駅から出てくるエマの姿を防犯カメラの中から発見し、エマの発言に疑いを持つ。オリビアはシーラの出現で、ノアを育てていく上で自信がなくなってきたとバーバに打ち明ける。バーバは自分の判断を信じてよいと励ます。ローレンス一家は、娘を探すためにマスコミにも訴えており、今回のエマ帰宅で支持者へ感謝を示す。カリシとロリンズはエマは戻ったものの、誘拐した人物は野放しだとして、さらにエマに話を聞きたいとローレンス家を訪れる。エマはどうやってセントラルパークに行ったのかと言われ、曖昧な話をした上、インタビューを打ち切ってしまう。DNA検査は未だに行われておらず、バーバは他の証拠を探せという。すると、フロリダ州でクレジットカード詐欺で手配されているブリタニー・テイラーという女とエマがそっくりな事がわかった。エマはすっかりマスコミの話題の人となり、一家のインタビューが放送される。それを見ていたカリシは、兄のグレンの発言が当時の供述と違うことに気づく。ロリンズはグレンから話を聞き出そうとするが、父親が遮る。例えエマが詐欺師だとしても、一家から連れ出したほうが良いと判断し、SVUはエマを逮捕する。指紋がブリタニーと一致したため、さらに動機などを聞くが、ブリタニーは、タバコのやけど痕は実の母親にされたものだと答える。中毒患者だった母親は、娘を虐待し、化学薬品を浴びせたという。そういうこともあり、身分が嘘と分かっても、ブリタニーは実家には戻らないという。ローレンス家を選んだのも、テレビニュースで一家が訴える姿を見て心に残ったからで、実際自分はエマと良く似ている。ただ、家族が欲しかっただけだという。グレンは、ブリタニーの正体を知っていて、黙っていればずっとエマとしてこの家にいられると言ったという。なぜかエマはもう戻らないと言ったというので、SVUはブリタニーにマイクを付けて、グレンから理由を聞き出すように求める。グレンはあれは事故だったと明かす。SVUがグレンを逮捕し話を聞くと、テレビを見ている時に邪魔をしたエマについクッションを押し当ててしまったという。エマは動かなくなったというが、遺体を始末した人物がいるはずだ。SVUは父親を逮捕し、父親は第3級虚偽申告罪と第2級執行妨害罪で有罪を認めた。最終陳述で、父親は娘も息子も愛しており、息子は自分が犯した罪を感じていたが、この上息子まで失うことはできないと思って、嘘をついたという。その事を悔いてはいないが、罪を認めたのは妻を苦しめないためであって、妻にはグレンと自分を許して欲しいという。グレンは過失致死罪となった。エマの母親はオリビアに、以前には娘が生きているかもという希望があったが、今はもう何も望みはなく、こんなことは知りなくなかったという。オリビアはシーラと会い、率直な気持ちを語り合う。シーラは娘が反抗期で出ていった後、夫を亡くし、その後エリーが死んだことを知った。孫までうしないたくないという。オリビアはシーラをノアに会わせる事に同意する。今回も被害者、といっても、容疑者ですが、向き合うカリシの一途な姿が印象的でした。掘り起こされたエマを抱き上げるシーンもそうですね。でも、本来なら科学捜査班の制服組の人が処理するのでしょうけど。ノアの件については、いつもはベテラン警察官としてアドバイスする立場なのに、オリビアは客観的にはなれないということかな。バーバのいうように、3年以上経っているので養子縁組が破棄されることはないのだから、安心していて良いと思うのですが、相当被害者意識に苛まれているようですね。ノアの人生なのだから、ノアが血の繋がったおばあちゃんに会いたいと言えばそれを拒むことはできないし、後で知っていたのになぜ教えてくれなかったのかと、非難される事もあるでしょう。ノアを愛してくれる人が一人でも増えれば、それはノアにとって良いことだし、これからは繋がっていくい人の輪を大切にして欲しいです。オリビアが親として成長していくという事ですね。ブルック・シールズにはさすがに良い役柄を当てますよね。個人的には昔皇太子さまがファンだったという事を思い出しますが、彼女がおばあちゃん役というのに感慨を覚えます。
May 11, 2018
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これこそ、20年近く続くSVUシリーズが存在する意義だなあと思って見ていましたが、どうやら「13の理由(13 Reasons Why)」という小説・Netflixのドラマにインスパイアされたらしい、ということで、なるほどと思いました。確かにタイトルがアンサーになっているぽい。感動して見終わってから、フィンがいなかったという事に気づきました。(笑)高校一年生のマンディが、学校から姿を消し、心配した両親がSVUを訪ねる。マンディは友人たちと高校生活を満喫し、その様子をビデオ日記に投稿しており、最後の投稿に、先日のパーティでひどい目に遭った事をアップしていた。画像には意識を失って寝ているマンディが半裸の状態で、身体には「あばずれ」などの酷い落書きが書かれていた。なぜ、誰がこんなことをするのか、理由が知りたい。その画像は同級生の間で拡散し、サイバーいじめの状態になっていた。土曜日はダニエルの家でパーティがあり、マンディは幼馴染のアンドリューと10回ほどメールのやり取りがあった。アンドリューは何も知らないと答え、それよりもマンディが今日大親友のステイシーと言い争っていたという。ステイシーも一緒にパーティに行ったが、先に帰ったのでその後何があったのかわからない。ただ、絶交されたと言い、マンディにはSNSを通じて男性と接触があったという。マンディのPCを調べると、イーサンという相手とチャットをしていて、今もライブ動画が配信されているという。そこには、すっかり表情を変えたマンディが「もう戻らない」と言っていた。IPアドレスをたどり、イーサンの自宅へ行くと、イーサンはマンディがパーティでレイプされたと明かす。すぐに病院で検査を行うが、マンディはパーティでマリファナを吸っており、すでにマンディはひどい言葉で中傷されており、親には言えなかったという。しかし、マリファナのせいでその時の記憶が曖昧で、レイプの犯人についても覚えていないという。パーティに参加した男子3名、ダニエル、マックス、アンドリューから話を聞くが、マンディがレイプ被害を訴えている事を聞いて、驚いたようだった。思い口を開いてやっと、落書きをして写真をアップしたのはマックスだとわかるが、マンディと2人きりになったのはアンドリューだという。アンドリューはキスをしただけだという。マンディはアンドリューとキスをしたことは少し覚えているが、元々恋愛感情などなかったという。何よりも3人共友達だと思っていたのに、裏切られた気持ちだという。SVUは、ダニエル、マックスは児童ポルノ所持、無謀危険行為、アンドリューに対しては第2級レイプ罪で逮捕する。アンドリューは、ハイになったマンディとキスをし、セックスをしたことを認めるが、合意の上だったと釈明する。逮捕の影響は大きく、マンディの自宅や車に嫌がらせの行為があり、マンディにも嘘つきなど脅迫メールが大量に届いた。マンディは被害者なのに、なぜ私が責められるのかと訴える。見通しとして3名は裁判にならないというが、マンディの父親は何があったのか、裁判で証言させたいという。バーバは司法取引を考えており、大事なのは3人に責任を取らせることだという。しかし、マンディが再びビデオ日記を再会し、もう被害者には戻りたくない、過去を封印し、生まれ変わった自分になると宣言する。それを見ていたオリビアとアマンダは、危険な兆候と捕らえる。自分に対するネガティブなコメントも無視し、友人も両親も必要ない、大丈夫というマンディに、アマンダは自分も同じ体験をしたと話す。オリビアは「あなたは一人ではない。側には頼る人も傷みを分かち合う人もいる」と慰める。マンディへのネットいじめは酷く、その中でアンドリューが何回かマンディとやり取りをしていることがわかった。マックスはアンドリューを裏切る証言をしたということで、ロッカールームで襲われたという。それも自業自得だというマックスに、父親は証言させないという。バーバはマックスが言った「アンドリューがマンディを好きすぎた」という言葉に注目する。アンドリューは「友達だと思っていた」というマンディに、「君に好かれるように頑張ることに疲れてしまった。僕らの人生は終わりだ」と書いていた。オリビアはこれはレイプの証明になるという。アンドリューは、マンディにキスして拒まれ、自分を好きになってほしかったという。セックスは合意の上ではないと認めたため、オリビアはアンドリューに裁判で真実を言う必要があるという。マンディは嘘つきではない。アンドリューは第3級レイプ罪を受け入れ、公開の裁判でマンディに謝罪する。オリビアはマンディと共に、高校の集会に参加する。マンディを非難したり、ネットでいじめた事を糾弾するために集会を開いたのではない。お互いに、受けた暴力や暴言、性被害などの体験をシェアし、みんな一人ぼっちなのではなく、見る目を変えて状況を変えていくのだと話す。オリビアに、ノアの祖母ことシーラ・ポーターから資産公開、精神鑑定を求める命令書が届く。親としての資質を問われる事になりそうだ。ブイログで自分と家族をさらし、はつらつとして何事も積極的なマンディに、日本ではこれだけでもいじめられるかもと思いました。パーティで落書きされた事も、そんなところへ行くほうが悪いとか言われるのでしょうね。女子のほうが残酷だ、というのもさもありなん。思ったことをそのまま言ったり、そのつもりでないのに人を傷つけることは多感な時期には多々あるでしょう。誰にでも。それが関係して自殺を選ぶ人もいるかも知れない。ラストの一人一人が声を上げるシーンは、感動的でしたね。加害者の側の生徒も告白して。でも、マンディは強かったですね。勇敢というか。苦しい思いを心の底に追いやって強がっているところを、オリビアに背中を支えてもらって、素直に気持ちを吐き出せた。今度は学校全体の前で、みんなと気持ちを共有したいという。ここからスタートなのでしょうね。アンドリューが負った罪は将来に与える影響が計り知れないので、こちらも胸が苦しくなりますが、罪を償いながら幸せな人生を歩んでいって欲しいと思いました。それにしても、授業中に警察官が来て、目の前で手錠をかけるとはショッキングですね。未成年ですよね。このエピソードは、ホームルームとか若い世代の教育にぜひ使ってほしいなと思いました。そして、オリビアもノアの祖母ブルック・シールズとの一騎打ちが近づいてきました。大変だ~
May 4, 2018
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ゲストの名前にブルック・シールズを見て、どんな役だろうとドキドキしながら見ていました。そして、こちらもまた、実の旦那様の登場。トレヴァー、久しぶりですね。今シーズンはノア絡みで前のストーリーを掘り起こそうとしているようです。ホテルの客室から悲鳴が聞こえたという通報があり、警官が入ると、血まみれのベッドに切り取られたこう丸があった。凶器のナイフは洗面台に放置され、SVUが周辺を探すと、ジェイソン・カーが倒れていた。血中アルコール値が高く泥酔状態で、抗不安薬を服用していたようだ。通報したノラ・ゲイレンによると、友人を訪ねてホテルに行ったが、廊下を歩いていて男女の口論が聞こえ、気になって通報したという。部屋を予約していたのは、ジュリー・ウェイドで、昨夜は恋人と自宅にいたという。自分名義のクレジットカードが使われたことについては、落としたようだという。意識を取り戻したカーは、バーで出会った女性と話が盛り上がり、彼女の部屋に誘われ酒を飲んでいる時に、良い雰囲気になったが後は覚えていないという。カーにジュリーの写真を見せると、知らないという。バーで出会った女については情報がなく、カーの下腹部を切り取ったということは、セックス絡みの報復と考えられる。カリシがホテルの監視映像を調べると、通報の2分前にジェリー・ウェイドがホテルにいたことが判る。ジュリーを任意で聴取すると、嘘のアリバイについて、曖昧な答えを続け、真実を話そうとしない。凶器のナイフには、ヘルズキッチンのステーキ店のネームが入っており、マネージャーに聞くと、カーについては知らないが、ジュリーは昨夜常連のイブリン・バンディと一緒だったという。食事の支払いをしたのは、ノラ・ゲイレンでカーを巡って、3人が知り合いだったことになる。ノラもまた、なぜホテルに行ったのかはっきり話そうとせず、イヴリンについてはジェリーに紹介されたという。しかし、イブリンはすでに署に呼ばれており、ノラは知らないふりをしていた。イブリンも、ノラたちとバーで出会い、カーのことは知らないというが、抗不安薬を飲んでいるという。背景を調べると、やはり彼女たちは同じ高校の出身で、文学部で3年生と2年生だった。その文学部の指導教官がカーだった。カーは3人の事を問われても、もう関わりたくないという態度で、事件を忘れようとしていた。すでに失われた部分の再建手術やホルモン補充の治療を受けているという。SVUは口を割らない3人を理由をつけて逮捕し、同じ房に入れて様子を見ることにする。オリビアの虐待容疑は潔白が認められて検察は捜査を打ち切った。しかし、ノアを養子にしたときに関わった弁護士トレヴァー・ランガンがオリビアを訪ねてきて、ノアの実母エリーに死んだはずの母親が生きているという。シーラ・ポーターは私立探偵を雇ってエリーを探す間に、ノアの存在を知って、オリビアの養子縁組を無効にするよう申立をしたという。オリビアは、エリーの言葉を信じており、母親の確認はしなかった。トレヴァーは、ノアの養子縁組を守るために共に闘おうという。ノラ、ジュリー、イブリンの3人は、話し合った上、SVUに真実を明らかにすることにした。20年前、カーは高校で詩の授業を担当しており、多感な少女たちに親しく接していた。詩を褒めてもらうのは、自信になったし、好みを察してミックス・テープをくれたり、自分は先生にとって特別な存在だと思わせたという。カーはある時、イブリンにほら貝をくれて、君はほら貝のようだと言ったという。16歳の時、カーの部屋で映画を見ようと言われ初めてセックスした。断ることはできなかったという。しかし、ある日カーの方から約束をすっぽかされて自信を失った。20年ぶりにノラとジュリーと再会して、実は3人ともカーに人生を壊されている事を知り、改めてカーに会って話をしようという事になった。ノラとジュリーがカーを呼び出し、イブリンが話をしたが、カーは自分がしたことを認めず、逆に魅力的な君たちが誘惑したという。頭に来たイブリンは、飲み物に薬を入れてカーを眠らせ、ナイフを取り出した。ノラとジュリーは自分をかばっただけだという。バーバはイブリンを第一級暴行罪で起訴することになるが、カリシは3人の法廷レイプを追及したいという。残念ながら法定レイプには時効があり、起訴は難しいが、供述を始めたイブリンは、カーに別れを告げに行った時、ワインのスクリューを突きつけられ、レイプされたという。もしそれが真実なら第一級レイプ罪が該当し、これは時効がない。SVUはカーの逮捕に踏み切るが、カーの若い妻は納得しない。裁判でイブリンは、レイプされた時の証言を行うが、カーから渡されたほら貝を取り出して見せる。それを見ていたカーの妻はSVUを訪れ、自分もカーからほら貝をもらったと言い、イブリンたちが高校生の時にまとめた学生誌を持ってくる。証言でカーは、教師として若かった時に間違いを冒したことを認めるが、イブリンに強制したことはないという。ホテルでは謝るつもりだったが、いくらなんでも、身体を傷つけられ、一生子供も持てなくなったことは、あまりにも酷いと訴える。バーバは、学生誌の中に「栓抜き」というタイトルの詩があったという。それはレイプされたイブリンの心の叫びを綴ったものだった。しかし、バーバ本人も、気の毒な状況になったカーに、男性陪審員が同情しているので、司法取引を持ちかけようかと考えていた。オリビアは、レイプされた女性たちを代弁するのが私達の仕事だと言って、励ます。最終弁論で弁護側は、イブリンが受ける罰とカーが受けた罰が釣り合わず、不公平だという。バーバは、「相応の罰」というのなら、イブリンも体の一部を切り取られるのかと訴える。もし、そうなれば裁判所はいらなくなるではないか。バーバの熱のこもった訴えが通じたのか、カーは第一級レイプ罪で有罪となった。自宅でノアに絵本を読んでいたオリビアの前に、シーラ・ポーターが現れる。うーん、ブルック・シールズはノア祖母だったか。オリビアが戦う相手としては、不足はございません。(笑)この前のNCISでもそうですが、血がつながった親族がいれば、そちらが子供を引き取るのが普通ですよね。せっかく、ここまで愛情を込めてノアを育ててきたオリビアにとっては、これはショック。「あなたがミスしたんでしょ」って、ここは家庭内の雰囲気が少し漂っていましたが、オリビアのために頑張るよ、というのは心強いですね。かといって、オリビアがトレヴァーと一緒になるのはご法度です。トレヴァーはタキシード仮面みたいな存在ですから。ストーリーは、実際の事件から拾ったのかな。復讐のために身体のどの部分を傷つけたら、一番ひどいのか、という感じで話が進んでいましたけど、男性には特にセンシティブな話題だったのでしょうね。個人的にはナイフをレストランから持ち出していた段階で計画的だったし、罪は重いと思いました。ただ、姪がいるというカリシが彼女たちの心の叫びを真摯に受け止めて、法定レイプに持ち込もうとしたのは良かったなと思いました。いつも思いますが、夫が犯罪者だと知った時の奥さんの心変わりがはっきりしていますね。ほら貝に例えられて、うれしいと思う感覚は私にはないです。内側はピンクやオレンジて、何かいやらしい。もっと他に少女を引きつけるものはなかったのだろうか。演技過剰なバーバが見ものでした。
April 27, 2018
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オリビアは相当イライラしているのか、辛い立場だとは思いますが、何か雰囲気を変えるものが必要じゃないかと思いました。だから「ムード」か?ロングランシリーズとはいえ、ルイスの話をまだ引っ張るのは新しい視聴者には「?」だろうし、オリビアのキャラクターを掘り下げるためだとしたら、何だか終りが近づいて来ているような印象もあります。ノアの腕のアザの件で、オリビアは地区検事局のミシェル・モリソンの聴取を受ける。オリビアがノアを強く引き寄せたのを目撃し通報した人がいることが重要だというミシェルは、リンドストロームにかかっているのかと問う。オリビアは古傷に触れられたかのように、これはノアの虐待容疑ではなく、ウィリアム・ルイスを正当防衛を超えて殴った事を探ろうとしているのかと、反論する。一線を越えたことは分かっているが、それはノアのためで、今回は一瞬電話に気を取られて、ノアから目を話したのが悪かったのだという。20歳のサバンナ・ロスがSVUにレイプ被害を訴える。チャーミング王子のマスクをした犯人が自宅のクローゼットに隠れていて、襲われたという。犯人の手がかりに繋がるものはマスクしかなく、犯人はドイツ語のオペラを流したり、終わってから身体をシャワーで洗うように慎重を期したという。しかし、事件があったのが2週間前と分かり、DNAを採取するのは無理だと判る。サバンナは脅されたので通報が遅くなったが、怖くてもうアパートには戻りたくないという。犯人はなぜか、窓の鍵を直して戸締まりを用心したほうが良いという。アマンダは被害を受けた女性のためのシェルターを紹介する。サバンナのアパートを調べると、PCに被害を受けた2時間後にパーティに参加している写真がSNSにアップされているのを見つける。アマンダもカリシも、サバンナの言葉に疑問を持ち始める。SNSでサバンナに親しげにしていた男は、単なる友人だといい、調べるなら仕事先の客を調べるべきだという。サバンナの勤め先のマネージャーは、彼女がレイプされた事を知っており、警察に通報したという。サバンナが遅刻を繰り返すので、首にしたが、理由がレイプだと知ったので21分署に行ったという。しかし、21分署の担当刑事は、サバンナが二日酔いで付き添った店長のことを気にしていおり、店長が帰ったら供述が曖昧になり、首になりたくなかったとか、挙句の果てに、夢だったのかも知れないと言い出したため、SVUには知らせなかったという。サバンナはその事を尋ねられ、心の準備ができないままに店長に警察へ行けと言われたと答える。オリビアには私の気持ちは判らないというサバンナは、里親育ちで相談できる家族もおらず、孤独だという。オリビアは私はあなたを信じるというが、サバンナは態度を硬化させる。アマンダは、これまでのサバンナの供述に矛盾があって嘘ではないかという。オリビアとフィンは、かつて子供の頃にレイプ被害を受けた女性で、困難を乗り切るために空想に逃げ込むケースもあったという。まずは、サバンナの里親から話を聞くことにするが、あまり印象は良くなかった。同じ里子の男子と親しくなり、別の里親のところに行くべきと言われると、今度はレイプされたと言い出した。結局は、卒業前に転校したくなかったという事をサバンナは認めたという。アマンダは、それでもサバンナを信じるオリビアに、ノアのことで忙しいのでいつもの冴えがないという。サバンナに同情しているのではないか。オリビアはサバンナに、シェルターから出てアパートに戻るようにいう。サバンナはそれでも私は嘘をついていないという。新たなレイプ事件があり、2日前にナンシー・バーンの家に侵入した犯人がチャーミング王子のマスクをしていたと判る。犯人はワーグナーのオペラを流しながら、やはりシャワーや歯磨きを徹底させ、変える時にはエアコンを掃除して、防犯のために戸締まりをするように言って去ったという。ナンシーは犯人が優しかったと言い、キスされた時に咳き込み、喘息の吸入器を使わせてくれたという。その後、犯人は夫の形見のブレスレットを奪った。吸入器からは犯人のものと思われるDNAが検出され、去年、強盗事件で検出されたものと一致した。アン・スピアーは同僚を自宅に泊めるために2人で戻ったが、クローゼットから男が出てきて、叫び声を聞いた同僚が犯人をハサミで刺して撃退したという。その時、犯人は黒いスキーマスクを被っていた。実は、犯行の1週間前に酒店の前で中絶関係の署名活動にサインしたが、その数日後、運動員が自分の名を呼んだという。運動員は杖を着いていたという。アマンダは自分が間違っていたと言い、オリビアは再びサバンナを訪れて、謝罪する。サバンナもまた、動物愛護の署名をしたことがあり、ナンシーも学校設立の署名活動で署名していた。ナンシーは運動員とオペラの話で盛り上がったという。3人が署名した団体は、一つに絞られた。アマンダは、オリビアにキャシディについて噂を聞いたと話す。今は地区検事局にいる元警官が、キャシディにオリビアを調べるように頼まれたと言っていたという。オリビアはすぐにキャシディに会いに行き、ミシェルに何を話したのかと迫る。キャシディはミシェルと働く母親の苦労話をしているときに、オリビアの名前が出て、問題のないコメントをしたという。ルイスの件でセラピーを受けていた事も言ったのかと詰め寄ると、キャシディはその事は自分に言ってくれなかっただろうと言い返す。オリビアは今度からもう関わらないでと釘を刺す。署名活動の運動員はトム・ウィリアムズとわかる。自宅に向かうと、母親と同居しており、現在は歌のレッスンにでかけているという。母親はナンシーの家から持ち去られたブレスレットを身に着けており、トムの部屋からケースや署名者の一覧表が見つかった。その中に、サバンナ、ナンシーに次いで3人目の女性の名前に印が付けられていた。SVUがヴィヴィアン・スティーブンスの自宅に向かうと、トムがヴィヴィアンを襲う所だった。窓から逃げ出したトムをアマンダが追い、屋上で向き合うが、トムは母親のことを持ち出されて、ビルを飛び越えてしまう。カリシがその後を追うが、フェンスから滑り落ちたトムは、助けようと掴んでいるカリシの手から落ち死亡する。アマンダは改めてサバンナに謝罪し、ベンソン警部補の配慮で住宅の援助が受けられそうだという。アマンダは信じることを忘れる自分を反省する。そんなつもりはなかった、これはヤバイ事になったというキャシディでしたが、唯一反応したのはルイスの件でリヴ(オリビア)がリンドストローム医師にかかっていたことでしたね。確か、その苦しみを一緒に分かち合う事ができなかったのが残念だ、という別れ方で、円満に別れたつもりでも、キャシディはそうは思っていないみたい、というアマンダの言葉は悪魔の囁きぽいかなと思います。(笑)アマンダ・ロリンズ、余計なこと言い過ぎ。フルタイムでSVUの指揮官として奉仕するオリビアが、ノアと接するのは夜、食事と寝る前くらいでしょうね。日中はシッターさんにお願いして、緊急に入る仕事をこなし、それでも日々、良い親として頑張っていますというオリビアは、何かしら後ろめたいところがあるのかも知れません。アマンダに至っては、飼い犬の散歩までドッグウォーカーさんにお願いするという、それじゃ飼っている事になるのかなあと思いますが、NYCに住んでいると、そんな感じなのかも知れません。今回の犯人は、かなり年配のナンシーまで餌食にして、被害者には優しく、過干渉の母親の影響があるような印象でしたが、犯罪は犯罪です。署名活動で知り合った女性を狙うなんて、足がつきやすいのに、他に欲望を満たす方法は無かったのだろうか。死んでしまっては、真相を知る事はできませんね。被害者たちも、罪を償ってもらえないのでもやもやが残るのではないでしょうか。
April 20, 2018
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新シーズンプレミア。いきなり、パワフルなエピソードだと言いたい所ですが、ゲストクレジットにディーン・ウィンタースの名前を見てしまい、いつ出てくるのかとそちらが気になってしまいました。ノアは大きくなりましたね。セリフも増えました。(笑)6年前3人の女性を傷つけレイプしたバイロン・マークスを連れて、フィンがキューバから戻ってくる。休暇中にたまたまマークスを見つけたのだという。マークスは裁判手続中に逃亡したが、キューバでは妻子がいるという。オリビアは早速DNA検査を行い、3人の被害者に裁判での証言を求めることにする。しかし、3人のうち2人は、6年の間に心境の変化があり、証言したくないという。被害を受け苦しみやっと事実を受け入れたのに、その間警察は何をしていたのか。せっかく、立ち直って忘れようとしているのに、マークスのために時間を裂きたくない。3人目の被害者カーラは、夫が証言に反対をする。しかし、後からカーラがSVUに現れ、証言するという。オリビアはフィンが偶然ハバナでマークスと出会った事に疑問を持つ。バーバは原告を明確にしないまま、罪状認否に望むが、マークス側の弁護士ドーキンは妙に自信がありそうだ。バーバが心配したとおり、ドーキンは訴えの却下を申し立ててきた。フィンがマークスを違法にキューバから連れ帰ったかどうかが問題だという。オリビアは幼稚園から連絡を受け、ノアの腕にアザがあるが、本人はオリビアがしたと言っているという。幼稚園側は規則だからと質問を続けるが、オリビアはノアを傷つけてしまうなんてあり得ないと動揺する。そういえば、ノアは反抗期なのか、子守のルーシーが母親なら良いのにと口にしていた。しかし、ノアに聞くと、今朝タクシーに轢かれそうになって、強く腕を掴んだ時にアザができたのをノアがきちんと説明できなかったのだった。マークス側の訴えは、動議裁判所で審議されることになった。マークスは逮捕時に強引に車に連れ込まれ、4時間も車内に放置されて、拷問に等しいという。フィンはマークスを捕らえるために、彼が好きだというサックスプレーヤーのサイトをチェックし、マークスがハバナにいることを確信したという。現地警察に説明して身柄の引き渡しに同意があったので、問題はないというが、オリビアは一度失敗しているだけに、法に則って万全を期すべきだという。判事はマークスの裁判を開く事を認めるが、ドーキンはキューバの国連代表を連れてきて、マークスの逮捕は国境を法律を犯していると抗議する。いますぐ、マークスの身柄をキューバに返すように要求すると、レイプ事件の前に政治案件となってしまい、判事にはそれを裁く権利がなくなってしまう。カーラはせっかく証言しようとしたのに、納得できないと憤る。ハバナからマークスの妻が来米して、夫を返して欲しいと証言する。判事は裁判の間、保釈を認めるが、バーバはSVUにマークスが出国しないように監視するようにいう。そのマークスが監視中に姿を消した。すぐに交通機関に手配するが、オリビアはカーラの自宅へと急ぐ。そこで、カーラはマークスに銃を向けていた。マークスは娘と妻の話をして判ってもらおうと思ったというが、カーラはマークスに銃を突きつけ、「撃ってくれ」と言えと興奮状態だ。オリビアは必死で説得し、銃を取り上げてマークスを逮捕する。バーバはマークスを証人の買収容疑で拘束することになるが、カーラは監禁罪に問われるかもという。オリビアはマークスの妻と国連代表の前で、カーラの調書を取ることにする。ナイフで脅したマークスの非道な行為、そしてたち去り際に自分に尿を浴びせていったことなどを聞いて、妻はマークスに戻ってきてほしくないという。キューバ政府もマークスの返還を望むものがいなければ、訴えを取り下げるという。今後はマークスと取引することになるだろう。オリビアはカーラにいつか傷は癒えると慰める。オリビアの自宅を訪ねる意外な客があった。フロリダで引退していたキャシディが、検事局の捜査官に応募したという。この6週間、児童虐待の事件を捜査しているが、何とオリビアを捜査しているのだという。キャシディが最後に出たのが15シーズン「Downloaded Child」で、ディーン・ウィンタースはその後に「バトル・クリーク」などのドラマに出演していたので、戻れなかったのだろうと思っていました。そもそも、オリビアとタッカーをくっつけたのはキャシディがいないからで、やはり本命はキャシディだと思いますっ!付かず離れずで、これからもオリビアの側にいて欲しいなあ。ノアの件で幼稚園とやり取りしたことは、多分、キャシディが調べている事とは関係ないのでしょうね。そう見せかけておいて。子供が大きくなると、いろいろありますよ。いざとなれば、アマンダもそうですが、オリビアを援護してくれる人はたくさんいると思うから、大丈夫でしょう。それ以外に、キャシディがもしオリビアを捜査対象にしているのに、わざわざ訪ねてくるというのは、良いのか?という事ですね。利害相反で、捜査が無効になってしまうかも。気になるな~気になる。今回の容疑者は初出でしたね、過去に該当するエピソードはありませんでした。カーラと接触してわざわざ墓穴を掘る事になったのか、あるいは接触しなくても、バーバとオリビアがマークスを起訴する事はできたのか、と考えると、後者かなあ。ドーキン役のピーター・ジェイコブセンは少し前に悪の親分役だったような気がします。もう、忘れちゃったということですかね。
April 13, 2018
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シーズンフィナーレ。「Law & Order」シリーズらしいエンディングだったなと思います。不法移民をめぐる、対立する市民の感情の問題などありましたが、根本は性犯罪を犯した犯人を許さないという事を貫いたかな。見ごたえがありましたね。前話の続き。唯一の証人だったユセフが強制送還され、目撃者のヘクターが無罪を主張して釈放され、イスラム系とラテン系の地域コミュニティ同士、激しくぶつかるようになった。マヤとレイラはSVUに状況の説明を求める。オリビアは、ユセフを失ってもレイプ殺人事件の解決を諦めていないと話す。釈放されたヘクターが人質になって、犯人と立てこもっているという知らせが入り、オリビアたちも現場に向かう。中東系の男2人が銃をもって、ヘクターを監禁しているが、要求などは出していない。オリビアは現場の指揮官にヘクターを殺さないように頼む。しかし、男たちは交渉人の電話を取らず、場合によっては強硬策に出るという。店内の様子が分かり、ヘクターに銃を向けている男を狙撃犯が撃ち殺す。すぐにSWATが突入しヘクターは保護されるが、ヘクターを監禁していたのはイスラム系の地元民で、サムラ一家を襲い殺害、レイプした犯人の名前を言えと迫っていた。オリビアは、このまま捜査に協力しなければ次は命が危ないというが、ヘクターはあくまで妻のアリバイを盾に無罪を主張する。カリシとロリンズは、妻のアリバイを崩そうと子供をだしにして説得をするが、妻は頑として証言を変えない。ヘクターを脅した男はサムラ一家と知り合いで、地域の抗議はますます強くなった。手詰まりになったバーバは、ヘクターの妻を不法滞在で移民管理局に通報しろという。カリシは反対するが、オリビアは今は手段を選べないと言い、ヘクターの妻を呼び寄せると、目の前で移民管理局に電話をする。やっと妻は事件の夜、ヘクターは午前2時頃まで戻ってこなかったという。さらに、靴には血液が付着していたという。SVUは、ヘクターにアリバイが崩れたので、殺人、レイプ、憎悪犯罪の共犯として起訴すると迫る。証言すれば家族を守ると言われ、ヘクターは実行犯は元同僚のミッチ・ジェンキンスとスティーヴィーだという。サムラから解雇されて腹が立っていたヘクターは、ミッチらから店を襲ってメッセージを伝えようと言われ、犯行に加わった。しかし、店主のカナンが抵抗したためミッチが暴行し、2人は女性たちをレイプしたという。ミッチとスティーヴィーは逮捕されるが、イスラム系住人をテロリストと呼び、憎悪をむき出しにする。大陪審でヘクターは第2級殺人罪を認めたとして、当日の犯行を説明する。バーバが裁判所前でマスコミにコメントをしている時に、ヘクターはスティーヴィーの同級生だったキース・スキナーに撃たれてしまう。スキナーは偏った考え方の人物で、ヘクターは手術の甲斐もなく死亡してしまう。病院に子供連れで現れた妻は、オリビアたちを激しく非難する。オリビアはミッチの妻カーリーンに証言してもらうことにする。しかしカーリーンも夫のアリバイを証言し、かばおうとする。カーリーンはミッチからDVを受けた過去が疑われ、怯えているように見えたが、非白人や性的少数者へのヘイトを口にする。ドッズは、この国の良心はどうなったのだろうと嘆くが、オリビアは妻を非難できないという。聞き込みを続けていた地元警察は、ミッチとスティーヴィーが犯行の直後に近くのコンビニにいた証拠を掴む。これで妻のアリバイは崩すことができるが、弁護側もタイムラインを変えてくるだろう。ヘクターの証言は証言能力がないと判断され、バーバは自ら負けを認める。そこに、マヤが「犯人の顔を見ていた」と言いに来る。最初は怖くて言えなかったが、ミッチとスティーヴィーがマスクを外す瞬間があり、もししゃべれば家族を殺すと脅されたので警察には言わなかったという。バーバはマヤの新証言を利用しようというが、オリビアは今になってマヤが証言するのを信じられないでいる。それでもマヤは犯人の顔を見たと証言する。弁護側はヘクターが殺されたのを聞いて、証言する気になったのかと追及する。マヤは数週間前にオリビアに犯人を見たと伝えてあると答える。驚くオリビアだが、バーバはオリビアが正しいと思ったように証言すればよいという。ドッズも、長年この手の判断を求められる事があったが、オリビアがどういう選択をしようとオリビアをバックアップするという。オリビアは証言席で、ミッチの弁護士から質問され、マヤが証言を変えたのは事件から1週間後だったと答える。つまり、ヘクターが殺されて以降で、マヤはせっかく犯人を有罪にできる証言をしたのに、なぜそういう答えをするのかと責める。オリビアはミッチの妻の姿を見かけ、マヤたちのために証言するのではなく、DVの夫から自分と息子を守るためにも証言して欲しいと頼む。勇気づけられた妻は事件の夜のアリバイを崩す証言を行い、ミッチはその言葉に激高する。裁判で検察は勝ったが、バーバはサムラ母娘と分断された市民が癒やされる事を望むとコメントする。オリビアは複雑な気持ちだったが、その夜、モスクに火炎瓶が投げ込まれて5名が死亡したという知らせが入る。NYCはもはや、不法移民のサンクチュアリではないという事でしょうか。今回はラテン系とイスラム系とに集約していますが、先に来た者と後から来た者とで争うとか、これまでにもコミュニティ同士の対立はあったのだろうと思います。でも、テロの恐怖も加わって憎しみに対しては憎しみで応えるという事件が増えていくのでしょうね。性犯罪も起こることでしょう。オリビアの仕事はなくなりませんね。さすがにオリビアが偽証するとは思いませんでした。バーバやドッズが、どちらを選んでも君のことを悪く思わないよ~というのは、警察組織ではそいうことがまま、あるということかな。でも、嘘をつくと後でもっと大きな嘘を着くことになりますからね。オリビアが犠牲になる。しかし、ヘクターの妻を移民管理局に通報すると言って脅すのはありなのですね。(笑)そうなると親子の間を割くことになるし、カリシだけが反対しましたが、オリビアはちょっぴりダークサイドも持ち合わせているという感じでした。ところで、婚約者がいるというレイラは事件のことを相手に言ったのだろうか。言わなくても、コミュニティから婚約者の耳に入ったかも知れませんが、結婚は取りやめになったかどうかは気になりました。シーズン最初と最後にドッズが締めてくれて、なかなか良かったと思います。来シーズンもありますね。
July 6, 2017
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これは「Homeland」並にアメリカの現状、それもNYCの今日の問題を真っ向から取り上げた力作ですね。久しぶりに力が入っているなあと思いながら、こちらものめり込んで見ていました。ドッズとオリビアが和解したのも、NYPDが結束して戦う伏線だったのですね。レイプ被害者のために正義を求めるオリビアが熱いな。営業終了後のシリア料理店「サムラ」にマスクをした3人組が押し入り、店主を蹴ってナイフで刺し、娘達をレイプした。金を奪った犯人が立ち去ってから、妻のマヤが外に出て通報する。娘の一人は刺されて死亡し、シャラとレイラは病院へ搬送される。オリビアは強盗事件がエスカレートしたのかと考えるが、現場の厨房には血文字でイスラム教徒へのヘイトメッセージが遺されていた。ドッズとオリビアはレイプ殺人事件としてFBIには捜査権を渡さないという。サムラ一家は25年前に合法的にアメリカに来て、娘2人はNYで生まれている。イスラム教徒ではあるが、過激派グループとは接点がなく、良き市民だった。ニュースで大々的に報道され、現場近くでは抗議デモが起きていた。近くの店主たちは、イスラム過激派のテロにより不法移民の摘発が強化され、ヒスパニック系の住民からも嫌がらせを受けているという。「サムラ」もガラスを割られたり、「国に帰れ」という落書きをされて、家族は怯えていたという。オリビアはマヤから話を聞く。犯人たちは銃を持って押し入ってきて、市民権証明書を見せろと言い、ヒジャブを引き剥がした。家族を縛り上げ、暴行を行い、金を奪った。マヤは自分には何もできなかったという。病院で店主は死亡し、死者2名となった。レイラにはフィアンセのサイードがいて、現在は祖国に戻っているが、永住権があるのにアメリカに戻れない状態だという。レイラはレイプのことをサイードには話せないという。現場検証で、正面のドアから出入りした犯人とは逆に、裏口に向かって出ていった足跡を見つける。裏口のドアは開いており、4人目がいた可能性がある。目撃者が現れ、昨夜10時45分ころ店の裏口から男が飛び出していくのを見たという。男は裏口の鍵を持っていたと見られ、家族に確認すると、マヤの弟ユセフ・マサドが先月まで店で働いていたという。マヤは弟をかばう姿勢を見せるが、住所を聞き出しアパートを訪れると、ユセフが逃走しようとする。ユセフは不法滞在なので見つかると強制送還されるので逃げたという。さらに、ゲイなので難民キャンプに送られれば殺されると怯える。昨夜はいつもは朝に行う掃除の仕事を夜にするため店を訪れたが、10時30分ころにスキーマスクをした男が3人入ってきて、隠れて現場を目撃したという。その中で2名がレイプし、1名は立ち尽くしており、マスクを外した一瞬その顔を見たという。以前、店で働いていた従業員だというので、マヤの持っていた写真で確認させる。昨今、不法移民の摘発が厳しく、大量に店員を解雇しなければならなかったが、ユセフはその中でヘクター・ラミレスだと指摘する。ヘクターの自宅に向かうと、妻は嫌々夫は「レオ」というレストランで働いているという。「レオ」でヘクターの身柄を確保し、レイプをした2名の名前を言えば取引に応じると持ちかける。そこに、移民弁護プロジェクトのジーグラー弁護士が現れ、黙秘をさせるという。SVUはユセフに不法移民であることを内密にすると約束し、ヘクターを面通しさせ、本人であると確定させる。オリビアはNYは移民を守るサンクチュアリだと姉弟に話す。ユセフは大陪審で証言することになるが、バーバは身柄を24時間体制で保護するように言い、カリシが付きそうことになった。一方、ヘクターはあくまで自分は現場にはいなかったと主張し、アリバイは妻が証言するという。オリビアは取引を諦め、ヘクターをレイプ殺人とヘイトクライムを扇動した容疑で逮捕する。それでも、オリビアは今回の犯行は反イスラム組織とは無関係だと思うという。ユセフを保護していたカリシは、2人で外出した際に、突然現れた移民関税執行局の捜査官たちに有無を言わさずユセフを逮捕されてしまう。オリビアらはヘクターの罪状認否を追えた所だったが、カリシから連絡が入り、急遽バーバが令状を取ってユセフの身柄を取り戻そうとする。移民関税執行局では大量に逮捕者が出て、混乱していたが、オリビアの粘りでやっとユセフがパターソンの拘置施設にいることが判る。しかし、担当官はユセフが学生ビザで入国して期日が過ぎていることから、強制送還となったと令状を突っぱねる。結局、ユセフはすでに祖国行きの飛行機に乗っていることが分かり、バーバは重要な目撃者がいなくなったことからヘクターを釈放せざるを得なくなった。裁判所周辺では反イスラムを叫ぶ人々と移民を守ろうとする人々が激しくぶつかり合っていた。To be continued...ICEの捜査官たちが「州の令状がなんだ」という態度で、とにかく強引に逮捕していく様子は現実のようですね。それだから、マヤ、ユセフ、ヘクターとその職場がICEを恐れていたわけですね。オリビアはNYは移民を保護する場所サンクチュアリ・シティと言っていましたが、トランプ政権になってからは変わってしまった。書類があり正式な移民を守るため、先に来た移民から仕事を奪う不法移民を排斥しろ。カリシはユセフが自由を求めてアメリカに来たんだろうと言いますが、ユセフは祖国にいれば生きられないので生き延びるために米国に来たと答える。その辺の認識の違いが、やはり問題の深刻さを描いているなと思いました。ユセフはシャラのスカート丈が短いと批判し、さらに彼らはアメリカ人になりに来ているのではなくて、アメリカで彼らの文化や宗教、価値を実現しようとしている。それを面白くないと考える人もいるだろうし、とにかくルールなのだから、不法移民は送り返せという意見にも賛成する人はいるでしょう。議論は興味深いですが、ただ、レイプされ殺された被害者がいる限り、NYPDはやるべきことをやらなければならない。重要な証人なのだから、強制送還は待って欲しい。オリビアでなくても当然の思いですが、デモは激しくなりサンクチュアリ・シティは脅かされていく。犯人は未だ野放しで、SVUは彼らを捕らえることができるのだろうか。後半、シーズンフィナーレが待ち遠しいです。
June 29, 2017
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