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シリーズフィナーレ。最終回にしてオープニングタイトルのバック風景が変わりましたね。これからもやるぞという気概が感じられるのが悲しい。タイトルですが「divide-and-conquer」だと「分裂させて征服せよ」ですが、「分裂して、我々は勝利する」という意味だったかな。前話の続きELITEチームが合成体Xによって倒れたため、サムはチームを救おうと密閉室を開けようとする。スイフトはサムに中に入るなと命令するが、サムは無視して強引にロックを壊した。しかしサムのマスクには亀裂が入り、ドア越しに新ジェシーが開いたドアを押し戻した。新ジェシーは入ってはいけないと言うと息を引き取る。クルスも脱出したものの合成体Xに感染し苦しみだすが、解毒剤を打って立ち直り、発電所から逃げ出そうとする。テナントとジェシーが外から発電所に入ろうとしてクルスと鉢合わせしたため、クルスは建物の中に戻る。サムもクルスを追っていたが、症状が出始めて途中で倒れてしまう。免疫の過剰反応で自分自身を攻撃し、サイトカインストームが起こっている。テナントらがサムを見つけ、他への感染の危険があるため距離を取ってチェイスがサムの診察を始める。サムはまだ生きながられているが、感染したはずのクルスは体調に異変がなさそうに見えたという。おそらく解毒剤があるのだろう。サムの症状の進行は遅いが解毒剤なしには助からない。いつまで持つかもわからない。サムは最先端の感染症医療施設で治療しなければならないが、時間に猶予がないためテナントはベオグラードで「病院」を作ることにする。FBIの調べによると、クルスは偽名で、本名タラ・フローレスは大学院に入る前に改名していた。大学生のころ、フローレスは過激な反政府活動家で、フィリピンからアメリカを排除することを求める植民地解放同盟(CLA)のメンバーだった。彼らはアメリカ帝国主義を「根絶」するためには手段を選ばず、アメリカ政府職員用の娯楽施設を爆破するなど、フィリピン国内外で同様の攻撃を繰り返していた。太平洋地域各国が彼らを警戒をしており、フローレスは史上最悪の生物兵器を持って姿を消したことになる。FBIが追っていた6名のCLAのメンバーのうち、4名が1週間前にハワイに現れ、あと2名はベオグラードに向かったという。ジェシーはラボで解毒剤の入った注射器を見つけるが、フローレスに破壊されていたことがわかる。ジェシーはわずかに残った解毒剤をチェイスに届ける。テナントのベオグラードでの協力者ミロシュが、元動物病院だった場所を確保し、サムは隔離されることになった。チェイスはサムに効き目がありそうな薬を投薬する。ハワイからアーニーとルーシーがベオグラードのCLAの2名に追跡を行い、彼らが数日前にクロアチアから車で入国していたことがわかる。その車は現在国境近くのモーテルにあるという。テナントがモーテルでフローレスを発見し、激しく闘って逮捕する。しかし合成体Xのキャニスターは消えており、その行方についてフローレスは固く口を閉ざす。どうやら仲間2人が持ち去ったようだ。チェイスは残った解毒剤を回収し、何とか1人分は確保したという。しかし、奪われた合成体Xが使われれば解毒剤は足りず、解毒剤を複製するにはサンプルが必要だ。しかも複製するには時間が必要でサムの容態が心配だ。サムは解毒剤複製を優先するように言い、テナントはフローレスの尋問を続ける。CLAのメンバー全員が身分を偽り別人として活動しているため、彼らの居場所を突き止めることが難しい。しかしアーニーは彼らの古いアカウントを追跡すれば、家族や友人などと連絡を取るはずと考え、関係者の過去のアカウントを探ることにする。フローレスはアメリカ軍が基地を作るために自分たちは故郷を追われたと主張し、それでも家族を失いながらも困難を乗り越え大学へ行き、博士号を取得した。自ら自由の戦士だと言うフローレスにとって、この活動は戦争だという。敵対的な態度を貫くフローレスに、テナントは自白させるのにこちらは手段は選ばないと告げる。弱りつつあるサムは病床で遺書を書いていた。これまで何度もピンチが訪れ、それを乗り越えてきたが、今回については反撃の余地がない。チェイスが止めるのも聞かず、サムは失ったELITEチームにも家族がいて、彼らのために書き残さないといけないという。アーニーはCLAのメンバーの一人がいとこにメールを出しているのを掴み、その発信地がホノルルのホテルだと突き止める。結局この1週間でCLAのメンバー6人がハワイに集まっていることになる。もちろん合成体Xもハワイに持ち込まれているのだろう。彼らはいったいどこを狙うのか、テナントはフローレスの弱みである妹を「拷問する」という形で口を割らせる。フローレスはターゲットがアメリカとフィリピンの双方の関係者が集まるすぐに「太平洋戦略会議」だと明かす。NCISはすぐに出席者を避難させ、警備をつけるよう動く。しかし、サムはこれまで苦難を乗り越えてきたフローレスが、簡単に口を割ったのが気になるという。その時サムの容態が急変し、チェイスはサムに解毒剤を打つ。サムは息は吹き返したが、回復までには時間を要する。テナントはサムの言葉を受け止め、CLAの狙いは軍関係者の殺害ではなく、我々を苦しめることであり、会議参加者が同伴した家族だと気づく。会議は延期されたが、家族らはホテルのイベントを楽しんでいる最中だった。すぐにNCISがホテルに向かうが、CLAメンバーはホテルの従業員を襲って成り代わり、空調設備を使って合成体Xを拡散させようとしていた。スイフトは避難を呼びかけるとパニックが起きると考え、チームを分散させてCLAメンバーを捜索させる。カイは地下の管理室でキャニスターを噴霧させようとしていた男を見つけ制圧する。同時に3人のメンバーを倒したものの、4本持ち去られたキャニスターは3本しかなく、残り1本と残り1名の姿がない。ルーシーはホテルの従業員を装った女を見つけ、闘ってキャニスターを回収する。これで合成体Xはすべて回収できたが、ベオグラードでは拘束を解いたフローレスがチェイスを人質にとりナイフを当てた。テナントは怯むことなく、背後からサムがフローレスを撃つ。3週間の入院の末、健康を取り戻したサムがハワイを去ることになった。一同はサプライズのお別れ会を開く。帰宅したテナントを待っていたのはマギーだった。これね、最後のシーンはカットしてパーティシーンで終わることができたはずなんで、制作陣は全く打ち切りのことを考えていなかったのでしょうね。他のドラマではよくあることですが、NCISの他のスピンオフはクリフハンガーで打ち切りという事はなかったので、ハワイは残念です。「FIVE-O」も「マグナムP.I.」も終わってしまい、しばらくはハワイを舞台とするドラマは見られないかなあ。サムの投入でいつもとは違うシーズンとなりましたが、最後までテナントとサムの信頼関係などが見られてそれなりにまとまった感じはしました。でも「遺書」の時に、子どもたちやカレンへのメッセージがなかったのは残念。いくら日頃から覚悟していたとしても。クルス(フローレス)は狂信的なテロリストでしたが、その背後にフィリピンのアメリカ軍基地の問題があったのは意外だったし、中東だけではないのだなと思いました。さすがに妹の拷問シーンは今流行りの生成AIかな、とか思いましたけど、テナントもCIAなら実際にそういう訓練を受けてきたでしょう。他国での尋問だし、これも闇の部分だな。セルビアの地元警察と交渉したのはケイトのお手柄で、ロースクール時代に指揮官の妹とコネがあった。お礼はバーボンと公開前の「M:I」。そういえば、「Seal Team」ではセルビアでロケをしていましたし、アメリカ映画が好きな人が多いというのは何となく通じます。結局テロリストたちは容赦なく撃ち殺されてしまって、ELITEチームの犠牲は贖われたということでしょうか。マギーの件が解決しないのは仕方ないとして、太平洋地域の問題はもっとあっただろうし、最後にルーシーとケイトの結婚式が見られなくて残念です。とにかく、これにて終了。見逃し配信のお陰でなんとか最後まで見ることができました。Dlifeもやってほしいなあ。ところで、BS11で「マードック・ミステリー」のシーズン5があることを知りました。ささやかな楽しみがあって良かった。では、しばらくの間はお休みですが皆様、よろしく!
October 20, 2024
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いよいよ、シーズンフィナーレへのカウントダウンが始まりましたね。短い最終シーズンをほぼ全部使って使ったストーリーと共に、このスピンオフも終わろうとしています。残念な気持ちもありますね。監督はまたおなじみのルヴァー・バートンでした。ハワイの軍秘密基地で聴取のために監禁されていた「化学者」ヴォルコフが急死した。スイフトの尋問中に、急遽苦しみだし、血を吐いて死亡したという。状況的に毒を盛られたと思われ、テナントとサムはNCISチームをついに秘密基地に召集した。チェイス中佐は直前にヴォルコフが飲んだお茶についてスイフトも飲んでいるが、毒は人によって致死量が違うという。スイフトはヴォルコフの4番目の生物兵器ラボと合成体Xの存在について情報を得ようとしていたが、ヴォルコフが口を割ることはなかった。ヴォルコフ自身が極秘の存在のため、そのことを知っているのはエリート関係者以外、ごくわずかだ。ただ、物資調達係のトム・カリコが今日は出勤しておらず、連絡も取れないことがわかった。すぐにルーシーらが自宅に向かうが、同居人だというバリーが出てきた。バリーの言動に怪しさを感じて銃を向けるも、バリーは目の前から逃亡してしまう。カリコは自宅で殺されていた。5日前カリコはバリーと出会い急に親しくなったらしいが、バリーの身元は確認できなかった。しかしタトゥの図柄から、ロシア系の犯罪者の可能性がでてきた。ヴォルコフは病原菌を扱う立場から、かなり消毒に神経質になっていたようだった。チェイス中佐によると一般人には無害な藻のスピルリナでも、お茶に混入すると免疫不全のあるヴォルコフにとっては命取りとなったらしい。ヴォルコフは最近になって、カリコが持ち込む物質で少しずつ毒を盛られたと見られ、ヴォルコフの健康状況について詳しい人物がいると思われる。NCISとエリーチームは、バリーの行方を捜す。アーニーは独自の顔認証システムで、ハワイに到着した飛行機の乗客をチェックし、ロシア最大の犯罪組織「ブラトヴァ」の殺し屋ヴィクトル・ネメノフを割り出す。ヴィクトルは10日前にロシアマフィア関係者4名と共にハワイを訪れ、今も一行はホテルに滞在中とわかる。NCISとエリートチームの、ローズマリー、タイム、新ジェシーがホテルを急襲し、派手な撃ち合いを繰り広げる。その結果、バリーを含むロシアマフィアは死亡するが、一人人質となっている女性を発見し確保する。女性はバリーと共に入国したと思われ、人身売買の被害者であると疑われる。ホテルの遺留品で、ヴォルコフを狙っていた一行は、秘密基地でのヴォルコフの聴取映像を手に入れていた事がわかる。ハッキングしたと思われ、それによって情報をエリート側に提供したヴォルコフの裏切りは筒抜けだったようだ。彼らは合成体Xの秘密を守りたくて、ヴォルコフを殺したのか。人質の女性はフィリピン国籍の有機化学者、アナリサ・クルスとわかる。クルスはヴォルコフの助手として雇われていたが、組織に誘拐されて拘束されていたという。しかし戦争犯罪人のヴォルコフの元で働くというのはどういうことなのか。クルスは脅され逃げることはできなかったと弁明する。スイフトはクルスが何か隠していると強引にしゃべらせようとするが、テナントはクルスが暴力を受け、仕方なくヴォルコフの健康状態を教えた事を聞き出す。さらに、バリー一行が持っていたPCからヴォルコフの研究メモのようなものを見つける。化学式が書かれており、チェイス中佐はヴォルコフがこの研究のせいで免疫不全になったのも理解できるという。チェイスはクルスにヴォルコフの研究について説明を求める。クルスは単なる文字起こしなどの手伝いをしていただけというが、合成体Xは免疫を欺き、自分自身を攻撃し、追跡不能で空気感染してごくわずかな量でも数千人が命を落とすという危険な化学兵器、最強の兵器だったと証言する。それが秘密の4番目のラボにあるのなら、一体どこにあるのか。テナントはヴォルコフの行動をチェックし、スイフトはベオグラードに何度か立ち寄っている事注目する。スイフトはヴォルコフとの聴取の中で、ヴォルコフがローマ帝国の古代都市シンギドゥヌムについてさかんに話していたことを思い出し、それがベオグラードの中心部にあるという。すぐにエリートチームとサム、テナントがベオグラードに飛び、アーニーがラボが隠されている場所を絞り込む。テナントはかつてのCIAでの協力者と接触し、武器を手に入れるのと同時に、すでにこちらの情報がブラトヴァに流れているのを知らされる。そのトップはロシアマフィアのゴッドファーザーこと、レフ・フェドロフで、テナントは単身、フェドロフと向き合うためレストランを訪れる。しかしフェドロフはヴォルコフを殺していないと言い、ハワイに殺し屋と助手を送り込んだのは用心のためだという。生物兵器開発を依頼したものの、合成体Xの威力を知ったフェドロフは手を引いた。ビジネスマンとしてそれを望まず、テナントとの個人的関係でラボの場所を教える。古い発電所内に隠されているラボにエリートチームが侵入し、クルスが合成体Xを特定次第それを持ち出すことになった。サムがエリートチームを率い、ラボに到達したころ、フェドロフはクルスがヴィクトルが到着する何週間も前からハワイにいたという事実を告げる。クルスに騙されたと知ったテナントがサムに連絡するが、すでにクルスは手に入れた合成体Xのキャニスターを開けてエリートチームに吸わせてしまう。サムは外に出ていて無事だったが、チームは倒れクルスの姿はもうない…To be continued...スイフトの見立てが正しく、テナントが甘いということが露見してしまった。最初はGood cop, Bad copを演出していると思ったのですが、女性への共感が強いのは彼女の弱みでもあったのか。しかしクルス博士は怪しさ満点だったですね。予想通りの展開でしたが、気の毒なのは即席エリートチーム。使い捨てで、名前もなくふざけたコードネームで、同じジェシーにはNewがつくだけ。ELITEは「高度な兵站と情報と戦術(Elevated Logistics, Intelligence and Tactics )」の略だそうで、精鋭部隊のチームの名前にしてはかっこよくない。見ていて思いましたが、このヴォルコフ脱走、長期の聴取、生物兵器を探せというのは、LAチームのストーリーぽいですね。相手は世界規模のロシアの犯罪者だし、尋問などでもカレンが担当して騙し騙されて、というのができそう。もちろん、LAチームにはロシア関係の情報提供者もたくさんいるわけだし。しかし、LAは終了し、この件で謎の「エリート」というチームを作ってハワイに乗り込んできたサムは、気持ち優しいハワイチームをかき回して、ついに直接最も危険な捜査に彼ら引き込んでしまった。ハワイチームは良い迷惑ですよね。最終話では太平洋地域で最も優秀?というチームが、その実力を大いに発揮してもらいたいものです。
October 13, 2024
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どんなに頭脳が優れていても、何もわかっていないというか、要するにあなたたち何をやっているの、ということですね。タイトルからは「ぐるぐるまわーるー、回転木馬ー」という、陽気なメロディが思い浮かんで、妙に内容に合っているなと思いました。他に深い意味があるのかわかりませんが。今回はいよいよSVU女子部の活動開始ですね。シンガポールから旅行中のリア・タンがレイプされたようだと、同じホステルに宿泊しているモーラから通報があった。リアとモーラは前夜、バーで2人組の若者にナンパされ、リアだけがもててチヤホヤされるのでモーラは先に宿に戻ったが、シャワーでリアが倒れているのを発見したという。モーラはこの旅行でアメリカ人男性とのアバンチュールを期待していたが、なぜか2人組はリアに熱心だったという。リアは酒を飲まされて意識が朦朧としており、白人とアジア系の男が「言葉で殺すゲーム」をしていたということくらいしか覚えていない。リアはすぐに帰国を望むが、オリビアたちは捜査の協力を求める。リアがホステルに戻ったのは、白タクの運転手に担がれてで、運転手は「ハイジャック」というバーで20代の若者と一緒に乗せたと認める。しかし、途中でバスに乗ると言って2人は先に車を降りた。彼らが降りた場所の近くには格安バスの乗り場があり、深夜にケンブリッジに向けて出発する便があった。レイプ検査では犯人のDNAは出ず、リアは帰国便を予約してしまう。ブルーノとベラスコは2人組がケンブリッジ工科大学のロボットラボの学生だと突き止め、面会に向かう。ヘイデンとフレデリックは、昨夜リアと飲んだ事を認め、ヘイデンはリアとトイレでいちゃついたが、レイプはしていないという。店内カメラの映像からも、2人はモーラには全く興味がなく、ひたすらリアにつきまとっていたことがわかる。2人が5時間もかけてNYCに出ていくのは、大学生活では女性が少ないからと説明する。リアにヘイデンとフレデリックの写真を見せると、昨夜の男たちだと認める。ヘイデンとトイレに行った時、自分から誘って性的な行為をしたが、レイプはされていない。家庭が教会関係で厳しいので、バージンを失うことは望んでいなかったという。レアはフレデリックをホステルで見かけたと証言し、サイクスはモーラ、リア、ヘイデン、フレデリックの行動分析をやり直す。オリビアは2人組が近隣のホステルで宿泊し、類似の事件が起きていないか調べるように命じる。ブルーノとベラスコは大学キャンパスのフレッデリックの寮を訪ねる。壁に世界地図があり、そこに色違いのピンが刺さっており、2人組と親友だというダスティンは「言葉で殺す」ゲームの結果だという。フレッドリック、ヘイデンの事情聴取では、大学生活で身近の女性と交際しセックスをすることに困難を感じているという。女性との対応を間違えると人生を誤る。その点、旅行でNYCを訪れる外国人女性たちは積極的だし、後腐れがない。ゲームのルールはヘイデンが作り、レイプはルール違反だと説明する。しかしダスティンによると、ヘイデンとフレデリックはターゲットの女性に酒を飲ませて乱暴に扱うという。世界地図のシンガポールには2人のピンが刺さっていた。しかしヘイデンとフレデリックは先にタクシーを降りたと無実を主張し、弁護士を着けてしまう。オリビアは「成果」を記録する担当がいると考える。FBIのクレイから、2ヶ月前にブルガリアから訪れたニコルが、同様の被害にあったという情報があった。領事館で再来米しているニコルから直接話しを聞くと、やはりヘイデンとフレデリックと思われる男性とバーで飲んで、ホステルに戻ってからヘイデンにレイプされたという。ダスティンも最初にいたのだが、食あたりだと言って先に帰った。それと、1週間後に遺伝子診断の会社から、遺伝子の変化を示す結果を知らせてきたという。自分ではDNAを提出した覚えはないのだが、SVUは「記録係」がケンブリッジ工科大学の遺伝子研究所の友人だと突き止める。ヘイデンらが交渉をもった女性のDNAを勝手に採取して渡し、その女性たちの国籍を集めることはまるで世界旅行をしているようで、楽しかったという。呆れる供述だが、最後に検査した検体は「リア」であり、提出したのはダスティンだわかる。リアの件でフレデリックは起訴されないことになったが、ヘイデンはニコルへのレイプ容疑で追及されることになった。リアは事実を知ってショックを受けるが、力になりたいというオリビアに、ただ帰国したいと答える。大学はこの3人に対して事件を公表して停学処分にした。オリビアは25年もこの仕事をしていることについて、SVUでの仕事が人生の目的を与えてくれたという。最先端の研究をする学生で、優れた知能を持つけれども、思考は中学生のまま?倫理観や相手の人格を尊重するという発想がなく、相互理解を積み重ねて人間関係を築くこともなく、ゲームとして女性を口説いてものにするというのは、結局は世の中の他の男達とかわらない。奨学金をもらってコツコツ勉強しているだけではだめなのかなあ。というところで、「ギャラクティカ」のバルター博士を思い出しました。(笑)最初リアを襲ったのはホステルのオーナーかな、と思いましたが、まあ3人目というのもわかりやすかったですね。気になったのがジャスティンの日本人のガールフレンドで、英語がしゃべれないのになぜ大学にいるのか、なぜ大切な彼女がいるのにダスティンがゲームを続けていたのかがわからない。あの日本人女性(ネイティブではなさそうでしたが)がいることで、良い人アピールをしたかったのかな。彼女も外国人なので軽んじられたということでしょうか。今回はサイクスがFBI仕込みの行動分析を口にするとか、カリーが「IABでは」と言ってみるとか、変化を感じました。それでもやはりカリー警部の働きが物足りませんね。マフィンを焼いてくるくらいしか、することがないのかしら。組織内部の問題を扱っているのだから、市民の事件にどう応用できるのか難しいところだと思いますが。ブルーノとベラスコはGood cop, Bad copの役割で上手く活躍していましたけど、そういえば今回はフィンもカリシもお休みでした。新生SVUのスタート、というところで残念ながらお休みに入りますが、ちょうどよいタイミングだった思います。
October 10, 2024
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残りわずかになりましたが、今週もルーシーお休み。犯人はわかっているのに、わざと目をつぶって引っ張った感じで、これでは捜査官の能力が疑われてしまいそう。人目の多い朝のビーチで、海兵隊曹長の妻がピエロの面を着けた人物に公然と誘拐された。誘拐されたセイディ・レイサムと一緒にいたラナによると、レイサム夫妻には誘拐されるような心当たりはなく、突然のことで激しく動揺していた。セイディはスポーツクラブの店長だが裕福ということはなく、ラナは飲食店を経営しており、犯人は誘拐する相手を間違えたのかもしれない。サムは精鋭部隊「エリート」がパキスタンの違法ラボで押収したPCの暗号を、アーニーに解読してほしいとテナントに依頼する。これらラボには大量の生物兵器あり、「化学者」によって運営されている。アーニーは他のメンバーには秘密でサムの依頼を引き受ける。セイディの夫ケイレブは、誘拐の知らせに動揺するばかりで、身代金を払うような蓄えもなく誘拐される理由がわからないという。しかしピエロ面の犯人から連絡があり、300万ドルを用意しろと要求してきた。同然そんな金はないが、FBIがNCISと共同で捜査にあたり、現金も準備することになった。ケイレブの元に、親友のブルック・オーバートンという友人がやってくる。2人は共にイラクで従軍しており、オーバートンが先に除隊していた。オーバートンはケイレブを慰める。アーニーはケイレブの経歴を調べ、3年前にイラクで輸送部隊を警備しているときに、地雷を踏んで7人が死亡するという事件があったことがわかる。生き残ったのはケイレブとオーバートンのみで、これは秘密任務といえる。2人の間には深い絆もあるだろう。再度ラナを聴取すると、ケイレブはイラクから帰国後、心を閉ざすようになったという。ケイレブがオーバートンと一緒の時は荒れて暴力的になったりする。セイディは夫を恐れるようになり、距離を置きたいと言ったがケイレブは激怒したらしい。テナントはケイレブを監視することにする。翌日に金を支払え、と言われたケイレブは夜に家を抜け出し、墓場に向かう。ケイレブが向かった先には、掘られた穴にオーバートンの死体があり、ケイレブは金を取りに来たと明かす。ケイレブがイラクで最後の任務のときに、地元シャリフに現金を届ける任務があり、その時の金が300万ドルだった。地雷に触れて隊員は自分とオーバートン以外死亡してしまったが、ブロックが金を盗むことにして、アメリカに持ちこみ、自分の家族の墓場の区画に埋めた。この事はケイレブとブロックしか知らないはずで、自分が妻とブロックを傷つけるはずがない。チェイス中佐の検視によると、オーバートンは自分が日頃使っている塹壕堀用のシャベルで頭を殴られたという。金は確かにこの場所にあったようだ。となると、人質のセイディにはもう価値がなくなり命が危ない。しかし、翌日ケイレブに犯人から電話があり、今から1時間後に金を指定した場所に持って来いと告げた。セイディは必死で助けを求めている。サムの情報では、ケイレブの巻き込まれた事件で国防総省による独自捜査があったという。死亡した人員の中に民間請負業者がいて、マーロン・ヴェガという輸送監督が生きていたことがわかる。ヴェガは帰国後本国で荒れた生活を送り、今はハワイに滞在している。あの時の金を取り戻そうと考えたか。計画通りケイレブはNCISとFBIが用意した金を持ってビーチの公園のトイレに置いた。すぐに、バッグを引き取りに男が現れ逃げるのを追跡して捉えると、500ドルでパトリック・ローガンという人物からバッグを取ってこいと頼まれたという。犯人は金の受け渡しが失敗したことをどこかで見ているだろう。作戦失敗をケイレブに伝えたところ、再び犯人から電話があり、セイディが泣き叫ぶ姿があった。ピエロ面の犯人はシャベルでセイディを殴り殺す様子を見せつけ、ケイレブは絶望のどん底に突き落とされる。アーニーは最後の連絡の場所は追跡できたという。元釣具店にNCISが向かうと、ヴェガが攻撃してきた。逃げようとするヴェガは「こんな事になるはずではなかった」と叫ぶが、サムに中を向けたため射殺される。現場にはセイディのものと思われる血痕があり、海の中に死体を捨てたと見られるがまだ見つかっていない。ヴェガはなぜ金を手に入れてからも身代金の要求をしてきたのか、ラナの目撃証言では、誘拐に使った車の運転手がいて、犯人はもう一人いるはずだ。釣具店からは犯行に使ったシャベル、ヴェガの携帯、ピエロ面も見つかったが、ヴェガは共犯者に裏切られたのか。チェイス中佐は現場に残った血液はセイディのものだが、5ヶ月間温度の低い環境で保管されていたという。つまり共犯者はセイディで自分の誘拐と死を偽装したのではないか。ヴェガは金を取り戻そうとハワイに来てセイディを見つけ、ブルックを尾行して金を手に入れた。セイディはラナといつも一緒に行動していた。そのラナが今連絡が取れない状況にある。セイディとラナはどこに消えたのか。ラナの死んだ姉のIDで外国の銀行口座が開かれ、チケットを手配しフィジーのホテルが予約されていた。テナントはフィジーに飛び、セイディとラナに逮捕を告げる。アーニーは押収されたPCには化学兵器の在庫表があったという。内容不明の「合成体X」というものもある。それだけでなく、PCにトロイの木馬が仕込まれており、最初にアクセスした時にウィルスに感染したという。パキスタンでエリートチームがPCにアクセスしており、「エリート」のサーバーはすでに感染して情報が漏れているのだという。ラナが「犯人は2人」だと言っている。そういえばピエロの他にドライバーがいたようねということでそう理解しましたけど、ブロックはドライバーじゃないよね。ブロックがセイディと組んで300万ドルを盗み出すなら、最初から一人で掘り出しているでしょう。あくまでケイレブとの絆は強く、盗んだ金をセイディのために使おうとケイレブと決めたのでしょう。ブロックとセイディができていたのなら、話は別ですがそうではなさそう。イラクで移送中の現金を兵士が持ち帰ったという話は、かなり前にドラマでよくあったと思いますが、これはこれでかなりの重罪です。ケイレブは正直に話すことで金を回収して罪を軽くしてもらわないと。それにしてもドライバーさんは誰だったのでしょう。バッグを取ってこいと言われた人でもなさそうでしたね。どう見てもセイディがわざとらしくて怪しかったし、捜査官なら現場の飛沫血痕を見て、これはおかしいと思いますよね。そもそもは300万ドルの事をセイディが知ったのは、ヴェガが接触してきたからで、セイディはそれならということで、ラナの協力を得て一芝居打った。誘拐のためのデジタル技術はヴェガの役割だったのかな。ヴェガは分前を手に入れたのか?300万ドルを手に入れても要求するのは、セイディがケイレブをさらに苦しめたかったのかなと思いましたが、つきあわされたヴェガは逃げ足が遅かったということでしょうか。それ以外は「エリートチーム」の一員になったような気分のアーニーとサムのやり取りは楽しかったし、わざと?気が付かない役割のカイだとか、そういうところは好きです。アーニーに仕事をしてもらうために貢物リストがある。サムが翻弄されるのは珍しいです。勿体を着けていましたが結局、精鋭部隊「エリート」が「化学者」が世界中に作った化学兵器のラボを突き止めるのがサムのハワイでの任務だったわけですね。それでサーバーが感染していて、敵に先を読まれているという事がわかって、もうハワイに残る意味もないような気がしますが、残り2話でテナントのチームとともに、任務を完遂してほしいものです。
October 6, 2024
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最後まで緊張感のある力強いエピソードでした。後で地図を見て、位置関係を頭に入れた方が良さそうです。バッファローというと、ナイアガラ・フォールズの近くですし、アムトラックの路線図などを眺めていても気がつくことが多そう。「ゾーン・ルージュ」というのは、フランスの第一次世界大戦で破壊され汚染された広大な地帯で、人の立ち入りや活動が認められない場所ということらしいです。不発弾や化学物質などで立ち入ることは大変危険、元に戻るには何百年もかかるとのこと。爆弾を処理する人も多数死亡していることなどから、そのまま自然に戻るのを待つしかないのでしょうか。レネー・カリー警部がIABからSVUに異動してきた。フィンはIABということに、反感を示す。しかもすでにオリビアがいるのに、2人目の警部とは納得がいかない。ピッツバーグのSVUから「NYPDに電話して」と書かれたメモが届いたと連絡があった。メモを受け取った人物は、電車に乗っていた前の席の男と少年の様子がおかしいことに気づき、薬物でハイになっている少年の横顔も撮影していた。その写真を見てオリビアは髪を切り染めて変装したマディだと気づく。すぐに身柄を確保しようと考えるが、メモを通報したのは乗車した日から3日経っていることがわかる。とりあえず、マディの両親を呼び、本人かどうかを確認させる。証拠不十分で、まだ局長代理からピッツバーグに行く許可は出ていないため、SVUはバッファロの駅カメラに写ったマディと「カナダのジョージ」の写真をマディの前に誘拐されていたターニャに見てもらうことにする。ターニャはすぐにジョージであることを確認し、マディが持っているペットボトルにはフェンタニルが入っており、それで本人は朦朧としているという。ジョージはバッファローをハブとして利用し、中間地点という小さな町を行ったり来たりしていた。今のところFBIはジョージの身元を確認していないが、オリビアは局長代理の許可を待つことなく、ピッツバーグに行くことを決める。FBIのCARTチームから、ビッツバーグ署SVUには児童誘拐のエキスパートが応援に入っている。サイクス特別捜査官によると、ジョージを「メシア・ニヒリスト」と分析し、ブライス・エスコフィエという名前で列車のチケットを購入していることを掴んでいた。サイクスはオリビアに、マディを少年だと思っていたと弁明する。マディのメモを届けたのはボウフォードという男の交際相手ヘザーで、ボウフォードはドラッグなどの前歴があり、運び屋と思われている。ヘザーはボウフォードのポケットにメモを見つけて問い詰めたという。言動が信じられない男なので携帯もチエックしていると言い、列車でチェスをした相手の番号が残っていた。これがジョージと思われ、ボウフォードからドラッグを購入したのだろう。するとジョージ・R・ブシャール名義の携帯の動きがあり、今また上り列車に乗ったことがわかる。ビーバーフォールズ駅で列車を待ち構え、乗車していたジョージを逮捕するが、マディはそこにいなかった。ジョージはマディをすでに売ったと見られ、前歴がたくさんあるジョージも口を割らないため捜査は行き詰まった。サイクスはジョージの逮捕に対して感情的な態度を取る。カリシは起訴して確実に有罪にするには十分ではないという。ジョージの弁護士はオリビアとサイクスとだけ話すと言い、取引を持ちかけようとする。マディの居場所を吐く代わりに山が見える刑務所に入りたいというが、オリビアはターニャが生きていることを告げ、捜査官を操ろうとするジョージを黙らせる。携帯の履歴から、マディを買ったと思われるレナード・フレミングの存在が明らかになり、ロチェスターの現地に向かう。途中、オリビアはサイクスがジョージから「君は誰を失った?」と言われたことについて尋ねるが、サイクスは心を開かない。フレミングの自宅にマディの姿はなく、隣人の情報からフレミングの母親の実家へ向かう。サイクスはやっと妹がプールに行く途中に姿を消し、その後生死がわからない状況で苦しんでいる事を明かす。人気のない場所にある家に入ると、落ち葉が大量にあり、オリビアは地下室で寝かされているマディを見つける。フレミングは窓の外にいて、逃亡するのをオリビアが逮捕する。サイクスによると、覗き魔のフレミングは樹木性愛者で、森の中で覗くことが大事だという。マディは薬物の影響下だったが、ジョージからもフレミングからも身体に被害を受けていないという。駆けつけた両親とマディは無事を喜び、オリビアはよく耐え抜いたと一家を抱きしめる。フレミングが自白したため、カリシはジョージと取引するという。オリビアは1ヶ月にわたり全力でマディを探したチームを労う。サイクスはCARTのクレイのもとで10年間働き、SVUに派遣されることになった。オリビアに仕事面の変化を喜ぶ真意を問われ、サイクスはこの10年は誘拐された子どもたちを追って国中を飛び回り、本当の自分を見失っていたようだという。オリビアは一緒にシャナー・サイクスを探しましょうと答える。市警察はマディの発見と容疑者の逮捕で、SVUとFBIの協力があったことを高らかに発表する。ようやく、マディの事件が解決しましたね。マディ役の人、まだ若いでしょうが堂々たる演技だったと思います。オリビアも自分自身を取り戻して行ったようで、ジョージの揺さぶりにも負けずにしっかりと主導権を取ることができました。個人的にはお休みする前に片付いてよかったです。ジョージ役の役者さんはきっと汚れ役が多いのでしょうね、見事というかこういう人がいないとドラマにならない。オリビアを心理的に操ろうとするところは、只者ではないという雰囲気でした。「メシア・ニヒリスト」は自分自身を含め全人類を軽蔑するということらしいですが、messianicなので、救世主的にニヒリズムを信じる人ということになって、うーん意味不明です。サイクスはSVUに加わるのでしょうか、FBIの身分でということのようなので、きっと短期なのでしょう。サイクスの思い詰めた様子も気になりますが、この先いろいろストーリーを語ってくれそう。彼女の行方不明の妹が見つかると良いですね。カリー警部は今回は全く活躍はなかったですね。フィンと揉めるのが役割かもしれませんが、あの手作りドーナツのでかいこと!オリビアもあれを食べたらお昼は抜いた方が良いのでは?局長代理はどなたなのでしょう、気になりますね。
October 3, 2024
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