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シーズンフィナーレ。コロナのせいか短いシーズンでしたが、その中でもきちんと終わらせましたね。ただ、まあ同じことを2回することについては、いまいちかなと思いました。連邦治安判事など有力者が5名集まり、秘密のポーカーをしていたところ、何者に射殺された。場所は殺されたうちの一人、フェリックス・セラーノが所有するレストランで、ポーカーは閉店後に行われていた。今朝、店長が店を訪れて惨状を発見したが、金品が奪われており、強盗目的だったと見られる。ポーカーについては知っている者が限られるため内部の犯行を疑うが、現場に置いてあったリュックが従業員のウェイターのものであることがわかり、すぐに身柄確保に向かう。ヴィンスはFBIを見て逃げ出すが、スコラとティファニーに取り押さえられる。昨夜店の裏にいた時に銃声を聞き、急いで逃げたが、犯人を目撃していたという。犯人は頭からストッキングをかぶっていて人相は分からなかったが、色は浅黒く、黒っぽい上着にカバンを持っていた。殺されたフェリックスについて、身元に不自然な点が見つかった。2009年以前の記録が見つからず、複数のダミー会社を使って金を洗浄しているという。カスティーヨはフェリックスのDNAを調べるように命じる。レストラン周辺のカメラに、犯人らしい男がゴミ箱に物を捨てている様子が写っていた。捨てたのは被害者らから奪った高級腕時計や財布などで、身につけていた手袋には発射残渣がついていた。顔ははっきりとはわからないが、犯行目的は強盗ではないと考えられる。DNA検査でフェリックスがドゥランゴ・カルテルのトップ、アントニオ・ヴァルガスの息子とわかる。犯人はフェリックスを狙い、後の4人は巻き添えにしたのだった。回収された腕時計からはミゲル・ロハスという犯罪者の指紋が検出された。ロハスはコカインの売買などで前歴があり、ドゥランゴの中堅の立場だという。ロハスもNYCでギャラリーを隠れ蓑にしてドラッグの金を洗浄している。フェリックスの自宅の家宅捜索で、ヴァルガスからの手紙が見つかった。息子に対する愛情のこもった内容で、妻ソフィアの写真があった。カスティーヨは消印がメキシコのシウダードアクニャであることから、ヴァルガスの自宅がわかったという。ヴァルガスはエリースの首に付けられた爆弾を解除するのと引き換えに、自由の身となった。カスティーヨは支局長代理に就任したリナ・トレンホルムに、自分がメキシコに飛びヴァルガスを追うという。しかしリナは今ここにいるよう命じる。監視を続けるFBIの前にロハスが現れ、逃亡しようとするのをマギーたちが捕らえる。ロハスの所持する銃が5人を殺害した凶器と一致し、取り調べを始めるが、カスティーヨはヴァルガスの逮捕に協力するなら、安全な刑務所で名前を変えて過ごせると取引を申し入れる。ロハスはヴァルガスの住所は教えないものの、ヴァルガスが明日の朝NYに来て自分と会うと明かす。ヴァルガスは息子が殺害されたことの説明を求めていた。カスティーヨはロハスを監視してヴァルガスを捕らえる作戦に出るが、リナはジュバルにカスティーヨの動きを逐一報告するようにいう。前回、カスティーヨがヴァルガスを不本意ながら釈放したことで、彼女は面目を潰され汚名返上を狙っている。熱くなって失敗をすれば、次を狙うリナの足を引っ張ることになる。ジュバルは上司のカスティーヨと支局長代理で交際相手のリナの間で板挟みとなる。カスティーヨは自分の代わりにマギーとOAをメキシコに送り込み、今は事務職に仕事を変わったエリースに、必ずヴァルガスを捕らえると約束する。スコラたちFBIは、ロハス本人にカメラを付け、ヴァルガスとの面会の場を監視する。ロハスの前にヴァルガス一行と見られる車が到着し、そのうちの一台にロハスが乗り込む。カスティーヨはヴァルガス本人の顔を確認するまでは、突撃を待つように命じる。ヴァルガスは息子を死なせたのはロハスだと疑い、銃を向けた。ヴァルガス本人だと確認が取れたたためSWATチームが一気にヴァルガス一行を捕らえる。ロハスは撃たれたものの、命をとりとめた。リナは詳しい作戦を聞かされず、ジュバルを叱責する。ヴァルガスの取り調べはカスティーヨとリナとで行うことになったが、ヴァルガスはこういう場合に備えて、2ヶ月前にグランドセントラル駅に3箇所、爆弾を仕掛けたという。そしてヴァルガスがNYに到着した時にタイマーを作動させた。解除できるのは自分だけで、釈放しろと要求する。ヴァルガスは解除されないという自信があるのか、設置した場所をFBIに告げて、はったりではないことを見せつける。高度な爆弾で爆弾処理班もすぐには解除できず、FBIはとにかく駅から人々を避難させるのを優先する。リナは避難の責任者をカスティーヨに任せ、ヴァルガスから解除コードを聞き出そうとするが、ヴァルガスも、全員が避難するには時間が足りないこと、さらに駅周辺のビル群にも甚大な被害が及ぶと言って引かない。メキシコではマギーたちがヴァルガスとソフィアの写真に写っていたレストランを探す。あと60分しか猶予はない。カスティーヨはヴァルガスの妻を逮捕すると脅せばヴァルガスは解除コードを教えると、リナに訴える。現地では国家警備隊のモリーナ大佐がヴァルガスへの復讐に燃えているので、きっと上手くいく。リナはカスティーヨに任せる。マギーはレストランの店長を見つけ、ヴァルガスの住所を教えるよう迫る。カルテルに怯える店長だったが、マギーに情報をもたらす。モリーナ大佐の妻は検事で麻薬の問題を担当していたが、ヴァルガスが残忍に殺した。ソフィアをモリーナに引き渡すと脅しても、ヴァルガスは自宅をアクニャから引っ越したので探しても時間の無駄だという。マギーはヴァルガスの邸宅に一人侵入し、ソフィアと幼い息子のプライベートな姿を動画に撮影する。タイマーの時間切れに近づきリナはヴァルガスを釈放する判断をするが、カスティーヨは動画をヴァルガスに見せ、解除コードを言えば妻を警備隊に引き渡さないと迫る。ついにヴァルガスは折れて解除コードを明かし、間一髪のところで時限爆弾は解除された。リナは5人殺害のロハス逮捕とカルテルのトップ、ヴァルガス逮捕を記者会見で発表し、正式に支局長の席をオファーされたという。マギーはエリースにやっと終わったと声をかける。NYとメキシコで同時進行というスケールの大きさ、NYCでのカーチェイスなど娯楽の要素はありましたが、かなり無理やりでしたね。マギーたちがヴァルガスの家を突き止める時間をどう読んでいたのか。しかもカルテルのボスの家の警備がユルすぎて、簡単に侵入したマギーがどうやって脱出したのかとか、気になるなあ。マギーが命を落としかねない危険な任務でした。爆弾処理班も前回の首輪爆弾で使われたものを研究して今回に活かせなかったのでしょうか。コードを入力してすぐに止まらないハラハラは今回も同じでしたね。ヴァルガスは前回に続いて、取調室で座っていただけ。超大物犯罪者なのだから、国内に入ってくるという情報が各機関で共有できないものなのか。カスティーヨは自分の失敗も挽回したいでしょうが、やはりエリースのためにも同じことは絶対にしたくない、だから熱くなる。リナは自分の出世を優先して、恋人のジュバルにカスティーヨを監視させようとするなど、相変わらず嫌な女。そんな女にデレデレするジュバル、でもカスティーヨへの義理は立てたジュバル。なんだかなーロハスがフェリックスを殺す理由がほとんど説明がなくて、しかも強盗に偽装するのにすぐに見つかるような場所に腕時計を捨てるなども今ひとつ。普通ハドソン川に捨てるでしょう。しかも、ロハスはヴァルガスの追及を逃れて白を切る自信があったのでしょうか、良く会いますよね。FBIはヴァルガスにロハスがフェリックスを殺したと言うぞ、と脅せば良いのに。フェリックスは各界の有力者と1万ドルをかけるような闇ポーカーをして、弱みを握ったりしていたのでしょうか。まあ、そういうのも今後の捜査で明らかになるのでしょうけど。ともあれ、無事終了で良かったです。
July 1, 2023
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非常に後味が悪くて、見ている途中も気分が重かったです。ちなみに、このシーズンはあと1話で終わりなのですね。コロナ禍の関係かもしれませんが、短くても波乱含みの激動のシーズンだったと言えそうですね。コロンビア大近くのエスニックなレストランで銃乱射事件が起こり、4人が死亡、重傷者がでた。目撃者によると、犯人は2人組で被害者がアフリカ系が多かったことなどから、憎悪犯罪が疑われた。従業員のヨセフは犯人の一人ともみ合ったというので話を聞くと、客の対応をしている時に店の奥から銃声が聞こえ、上着から銃を取り出す男を目撃したため、腕を掴んだという。男はヨセフを振り切り逃亡した。日頃、友人が嫌がらせを受けることはあり、ヨセフはショックを受けていた。ヨセフが犯行を阻止しようとした男は迷彩柄のジャケットを着た白人で、男は銃撃直後に姿を消し、防犯カメラの映像からは顔がはっきりしない。迷彩柄の男を追うと、周辺で撮影をしていた観光客の動画が見つかる。ホテルダンカンに滞在していると見られ、OAたちむかうと迷彩柄の男が現れた。身柄を拘束して話を聞くと、たまたま銃撃の場面に出くわし、店内の人を助けようと銃を抜いたのだという。しかし、NYCで銃の許可を受けておらず現場を離れた。FBIは男の供述に疑問を抱くが、ヨセフが腕を掴んだのはこの男で、犯人が男の発泡に驚き反撃したため、逃げたと主張する。真犯人は顔を覆っていたので人相は分からないが、背の高い白人だった。現場には2週類の薬莢が落ちており、そのうちの2発は迷彩柄の男の中から発射されたことがわかる。店の奥から撃ったのは40口径で、そもそも単独犯による犯行とわかる。犯行時に店内で撮影していた動画に、「お前は終わりだフランク」と叫ぶ男の声があった。被害者の一人がフランク・オルソンというアフリカ系の男性で、2発銃弾を受けていることから、犯人はフランクを狙ったが、そこに迷彩柄の男が乱入して銃を撃ったため、犯人は反撃し、そのためにさらに3名が犠牲になったということのようだ。つまり元々の動機はヘイトではなく処刑だったことになる。フランクは弁護士事務所の幹部で、8ヶ月前に元職員のニール・ジェイコブスが解雇され不当解雇だと訴えていたことがあった。訴えは裁判所に却下されたが、その後もニールはフランクの家に押しかけるなど迷惑行為を働いたたという。ニールは接近禁止命令が出ているにもかかわらず、2日前にも事務所に姿をみせたということで、すぐにニールの自宅に向かい身柄を拘束する。ニールはそもそも接近禁止命令が不当なもので、間違った情報を元に命令が出されていると主張し、逆に自分はフランクに評判を落とされるなど、被害者だという。銃撃については、アリバイが成立して不可能と見られる。エリースが防犯カメラに映る真犯人の追跡を行い、たった今ウィリアムズバーグのオフィスビルの前にいるという。ところがマギーとOAが現場に到着すると、エリースの言う情報とは違い、犯人の姿は見えない。その時、近くで銃声があがったので、マギーらはそちらに向かう。男性が足を撃たれて倒れており、犯人はそこにいた客の女性を人質にとって、車に乗って逃げたという。拉致されたのはラテン系の女性で、暴露系のサイトを運営するマリア・ムニョスと判明する。ここで悪徳企業や配偶者の不倫などがさらされると、取り返しがつかないことになる。今のところ殺されたフランクとマリアの関係はわかっていないが、会社で聞くと、マリアは日頃から脅されることが多いにもかかわらず、自分自身を守ることをしなかったという。オフィスの捜索をしていると、「ボブから電話あり」というメモが多数見つかった。ボブはサイトに投稿された書き込みと写真を削除するよう、何度も要請していた。書き込みはボブは小児性愛者だといい、どぎつい写真が投稿されていたが、ボブはデマであると否定、しかしマリアは削除要請を拒否していた。サイト側は書き込まれた内容については責任はないという姿勢を崩さない。ボブとは、やはりフランクの弁護士事務所の弁護士ボブ・エイヴリーで、先月40口径の銃を購入したことがわかる。すぐに逃走に使われたグレーのベンツを手配するが、記事が投稿されたのは以前で、今朝フランクに解雇されたのが直接の引き金になったようだ。悪い評判が広まるとクライアントから苦情が入り、事務所もボブを守りきれない状況となった。フランクの事は恨みから殺害したが、マリアを殺さなかったのは投稿した人物を明かすよう迫ったからかもしれない。やがてマリア本人から911通報があり、FBIに携帯のビデオチャットで繋がった。今は車のトランクに押し込まれ、娘の携帯からかけているという。追い込まれたマリアは娘に愛していると伝えてくださいというと、なぜかエリースが席を立ちマギーは心配する。OAはエリースのミスをかばうマギーに、捜査に影響を与えたとして、上司に報告すべきだという。マリアを乗せた車はマリアの自宅前で止まっており、FBIが自宅に突入すると、マリアは撃たれて死亡していた。ボブはマリアから投稿者の名前を聞き出し、そちらを殺すつもりなのか。ボブを小児性愛者だと訴える写真はディープフェイクによる合成とわかった。マギーはエリースの様子がおかしいことに気づき、専門家の助けを得るようにという。しかしエリースはこの事がバレたら今の仕事を失うといい、事実を認めようとしない。ボブの妻によると、サイトで嘘を書き込まれる1週間前に警官が訪れ、ボブが妻に対するDVで通報されたという。それも嘘だったが、通報した公衆電話はニールの自宅近くだった。ニールはボブに関する苦情を人事部に訴えており、ボブの昇進を嫉妬する気持ちが犯行の動機となったとFBIは考える。ニールの自宅に向かうと、銃声がありニールが負傷していた。ボブは窓から逃げたためスコラが負うが見失う。地元警察が数ブロックを封鎖して捜索を進める中、容疑者らしい倉庫に隠れている男がいるという情報が入る。しかし別の通報があり、防犯カメラの映像を追跡したエリースは地下鉄に乗ったという。ボブは窓から飛び降りた時に足を負傷しており、降りた駅125丁目の付近にはボブの息子が通っている。OAはミスを犯したエリースの情報より地元警察を信じるというが、エリースは自分自身が首輪爆弾で死を覚悟した時、娘に別れを言う事ばかりを考えた、ボブも同じだと主張する。OAはエリースを信じ、ボブの息子ジョシュが通う学校に向かう。やはりボブはジョシュに会うため学校の前にいたが、FBIを見て学生を人質にとって立てこもる。ボブはジョシュと話すまでは女子生徒を解放しない、近寄れば殺すと脅す。しかしジョシュは理由はどうであれ、父親が人を殺したことは受け入れられず、関わりたくないという。10分の猶予しかないため、マギーは自ら説得の役を買って出て最悪の事態を避けようとする。ジョシュが動揺していて父親と会いたがらないと告げると、ついにボブは女子生徒を解放し自分に銃を向けた。マギーの素早い行動でボブを無傷で拘束することに成功する。マギーはトラウマに苦しむエリースに、助けを求めるべきだと諭し、エリースは意を決してジュバルに話す。結局、追い込まれたボブは5人を殺して、他にも重傷者がいる。人質を取って立てこもり事件を犯した。一体、どれほどの罪になるでしょうね。スコラはニールが引き起こした「騒ぎ」がすべての原因だと言いましたが、こちらは名誉毀損などの訴えをボブ(あるいは家族)が起こさなければ罪にならないのでしょうね。そもそも言論の自由かもしれませんが、「ゲスをさらせ」というサイトをなぜマリアが開いたのか、そこも納得はできません。ディープフェイクの功罪はここでも。一つのきっかけが重大な犯罪をもたらす怖さを感じました。そして、何もなかったかのように仕事に復帰したエリースがやはりここまで無理をしてきたことが判明。被害者が若い母親だったということで、フラッシュバックしたのか、そこはわかりませんが、次のシーズンまで十分な休養を取り、元気になってまた戻ってきてほしいです。新人が入ったり変化のあるこのシーズンで、今回も思いましたがスコラの存在が大きくなった印象がします。男性のリードはOAということになりますが、スコラが4人のチームのなかでしっかり核となっているのではないか。銃の構え方や間のとり方など、BONESでDBの背中を見ていたのかななどと個人的な感慨が湧きました。(笑)
June 25, 2023
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スコラの経歴である、元ウォール街のデイトレーダーを活かすためのエピソードでしょうね。まずタイトルの「ショートスクイズ」を理解してから見たほうが良かったかも。さらに、劇中言及されていますが「GameStopのショートスクイズ」をモデルにしてこのエピソードを作ったと見られ、こちらも知っていたら、もう少し理解できたかも。何せ「空売り」て何ですか?というレベルの庶民なので、このエピソードは見ていても盛り上がりませんでした。証券会社のCEOティモシー・デイヴィスが自社の購入アプリを停止して、個人投資家が乱高下するキックス社株の購入をできなくした。証券委員会(SEC)と全米証券業協会からの要請だったというが、SECの前には怒れる投資家が集まり、デイヴィスを詐欺師だ、騙されるなと激しく糾弾する。その時、デイヴィスが額を撃ち抜かれて死亡する。スコラはこの背景には個人投資家と巨額の空売りで株価の暴落を狙うヘッジファンドとのせめぎあいがあるという。ガンの治療薬を開発するキックス社の株価は急騰していたが、ディヴィスがアプリを停止したために、株価は75%も急落した。これはアプリのユーザーとしては大金を失うことになり、大口投資家の空売りを助ける結果になったといえる。FBIが殺人事件の捜査を始めるが、現場で足止めされている個人投資家の中に特に声高にデイヴィスを批判しているものがいた。キックス社CEOのネイサン・ゴールド本人で、自社の株主を応援するためにいるとここに言い、デイヴィスが死んで良かったかのような態度だ。デイヴィスの妻は夫が日頃から脅されていたことを認め、SNSで一斉攻撃をされたという。夫は元々ウォール街を嫌って、一般人のためにアプリを作ったのにこんなことになるとは。昨日も見知らぬ男が家の前で夫妻に執拗に抗議し、妻の腕を掴んだという。防犯カメラの映像で、その男がSEC前の現場にもいたことがわかり、射殺直前に姿を消したことから身元を探す。チャットルームで激しくディヴィスを批判する「オオカミ789」という人物が浮かび、「SECでデイヴィスの死を見届ける」と書き込んでいた。身柄を確保して書き込みの意図を尋ねると、アプリを停止したデイヴィスの目的を知りたかっただけで、フォロワーを煽ったと答える。男はデイトレーダーでブロガーだという。殺人については、その瞬間を動画で撮影しており、自分ではない。動画には北西の方向から狙撃された様子が写っており、その方向を映す防犯カメラには、マスクをした男が銃を持って車に乗り込む様子が写っていた。車のナンバーからエリオット・プランクという元軍人が浮かぶ。プランクも社会革命をうたう組織に所属しており、家宅捜索を行う。妻によると、昨夜プランクはキックス社で株を大損し、怒って銃を持ち出ていったという。チャットルームに「デイヴィスのような、社会主義者の皮を被ったオオカミらは死ぬべき」という発言があり、プランクは次のターゲットを殺すつもりのようだ。その相手とはオオカミ789で、スコラとティファニーが自宅に警告に向かう。男はフォロワーを操り、彼らにキックス株を買わせた後、自分だけ暴落前に売って大儲けしていた。その時、家の外から銃弾が撃ち込まれ、スコラとティファニーはプランクの姿を確認して後を追う。ティファニーの活躍で、見事プランクを逮捕した。プランクは無知なフォロワーを操ったと主張する。一方、キックス社のゴールドはマスコミで発言を続けており、スコラは自社株を実際より価値があるように見せていると解説する。ジュバルは息子が白血病の治療を開始したばかりで、ゴールドがいうがん治療の薬に関心を持つ。その様子を見て、スコラは「個人」としてゴールドに会い、株価操作をして金儲けをするゴールドのやり方は最低だと告げる。チャットルームでえせ社会主義者がデイヴィスをやり玉に挙げて、デイヴィスが殺された。ゴールドが大衆を扇動し続ければ更に人が死ぬだろう。チャットルームで嘘を垂れ流し、人々を煽ることをやめないのなら、どんな罪でもゴールドを捜査する。スコラの本気の脅しにもゴールドは、ひるむことなく、信念を持ってガンの特効薬を作ると言い続けると答える。その時スコラは何者かに殴られて意識を失う。目撃者によるとゴールドは黒い覆面をした男に銃で脅され、黒いSUVに乗せられていた。ゴールドは自らを天才科学者と称し、10年以内にすべてのガンを治療できると主張している。やがて誘拐犯が生配信を始め、ゴールドががん治療薬を開発すると言っていいるのは嘘で、治験では効果が認められず少年1人が死亡したと訴えた。ということは、誘拐犯は治験の関係者か。キックス社のCOOのレインは、事実を開示するには弁護士と相談しなければならないと、CEOが誘拐されたにも関わらず頑なな態度を崩さない。スコラは様子をうかがう社員に声をかけ、オフレコで治療薬が完成間近というのは言い過ぎで、白血病で少年が死亡したのは事実ということを聞き出す。少年の父親はゴールドと研究チームを罵ったというが、本人は誘拐事件に関しては今更息子は戻ってこないという。キックス社が倒産すれば金が入る立場で、研究に関する真実を公にすれば株価が下がることになるという。スコラはゴールドに薬は効果がないと認めさせれば株価が下がり、空売り投資家が儲かるという仕組みで、最大の空売りをしているヘッジファンドに目をつける。GXCキャピタルのクレンショーはゴールドに対し、中傷的な投稿を繰り返している。現段階でキックス社では3億5800万ドルの損失を出しているが、クレンショーはFBIにキックス社がどうなろうと、大量の資金を有する立場では問題はないと答える。リスクをかぶるのは投資家で、自分は手数料と成功報酬が入るからだ。ティファニーがゴールドが詐欺をしているとなぜ思うのかと質問すると、クレンショーはニックというトレーダーの確かな情報があるという。ニック・ウィルクスというトレーダーはこの数日在宅勤務をしており、ストレスを抱えているらしい。キックス株を空売りし、ゴールドは嘘をついているなどキックス社に固執しているという。実際、大損失をしており黒のレンジローバーを借りていることがわかった。車の行き先を追うと、別人が乗り込んでいて男2人が車を降りて貯蔵庫の方に向かったと証言する。2人分の熱源が探知され、ニックとゴールドと見られる。マギーは投降するよう呼びかけるが、ニックはキックス社が研究の真実隠蔽を世界に知らしめなければ、殺すと主張する。FBIはCOOのレインに公に研究結果を発表してほしいと頼むが、株主への責任があり会社の利益を守るのが自分の仕事だと引かない。命を狙われているゴールドを助けるためであっても、もしそういうことをすればゴールドは自分を首にするだろう。やむなく、カスティーヨがキックス社の最高科学主任と名のり、ニックの眼の前でマスコミ発表すると申し出る。ニックの気をそちらに向けている間にOAらは背後からニックを制圧し、逮捕する。救出されたゴールドはそれでも治療薬を完成させるとアナウンスし、株価は35%アップした。ジュバルは一父親の立場で本当にキックス社の薬で白血病は治るのかと尋ねる。ゴールドは自信持ってイエスと答える。ティファニーは結局、今回の勝者は誰なのかと呆れる。スコラはカジノと同じで常に胴元が勝つのだと答える。スコラがウォール街を辞めてFBI捜査官になった理由を知りたがるティファニーに、スコラは金儲けではなく社会を変えるような仕事がしたかったと答えるが、実はウォール街で成功しなかったわけではない。つまり、本当に裕福らしいのだ。カスティーヨはスコラの単独行動を批判し、二度としてはならないと告げる。500グラム30ドルのコーヒーて、特別高いとは思いませんが、とはいえ、我が家のコーヒーは安売りの10ドル程度ですね。(笑)人によりささやかな贅沢は許されるでしょう。本当の金持ちというのは、ブランド品をこれ見よがしにつけてはいないけれど、どことなく品の良さや佇まいを感じさせるものだそうです。スコラはおそらく一生働かなくても良いくらいの金は手に入れて、趣味で公務員をやっているということなのかな。庶民派のティファニーからすると、メチャクチャ嫌味ですね。先週急に息子が深刻な病気になったジュバルのような、わらにもすがる思いで情報を求める人に対して、金儲けなのか自分が特別な存在だと思い込みたいのか、ゴールドのような存在は罪作りです。研究開発には透明性が求められますが、治験の現場では何が起こっているのか明らかにされず、金儲けと自分の立場を守りたい人がうごめいている。嫌だなあ。だからスコラの怒りにつながるわけですね。だからデイトレーダーを辞めたのか。今回は普段クールなスコラらしからぬ行動で、カスティーヨが叱っていましたが、ゴールドにやり返さなければ良いですね。それにしても元軍人をガチで倒したティファニーはすごかった。素人ならではの感覚がクレンショーから情報を引き出したことになり、これも良かったです。
June 17, 2023
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実績のあるジュバルのお当番回ということになりますね。ちょっと無理やりな肉付けがありましたが、それがないとやはり話が薄くなるんだろうな。ホープゼネラル病院の前で、麻酔医のニコール・ライト医師が覆面をした犯人に脅され、誘拐された。金目当てではないようで、今のところ身代金の要求はない。ジュバルは元妻から息子のテイラーの体調が悪く、専門医の検査を受けることになったと連絡を受ける。ジュバルは仕事の都合が付けば、一緒に病院に行くと答える。病院近くの防犯カメラには、犯人の車が映っており、ナンバーは取り去られていたが、ダッシュボードの上にあるカードから、持ち主の名前が判明した。内科クリニックを開業している、ルーカス・コールドウェル医師で、今のところ車の盗難届は出ていない。コールドウェルの自宅に向かうと、ドアが開いたままで、財布や携帯を残したまま本人がいなくなっていた。家の防犯カメラには、ライトより1時間半前にコールドウェルが連れ去られてる様子が映っていた。2人とも車のトランクに押し込まれていたことから、コールドウェルを拉致して一旦別の場所に運んだと見られる。コールドウェルは会員制の24時間対応のクリニックを開いており、共同経営者のネルソンは麻酔医だった。そのネルソンが今週交通事故にあって入院し昏睡状態だと知り、ライトが同じ麻酔医であることに関心が集まる。コールドウェルは研修医時代に外科を専攻していたこともあり、ネルソンと組み手術をすることもあったのだろう。クリニックの通話記録の中で、一日に何回も電話をかけてくる人物がいた。元囚人のロレンゾ・サントスで、麻薬関係で犯罪歴がありメキシコのカルテルとも繋がりがあるという。サントスの携帯の位置情報から、マギーらが捜索に向かうと、街角で薬物を売買しているような姿を発見する。マギーとOA、スコラとティファニーに分かれてサントスと客をそれぞれ追うが、サントスは道路に飛び出してトラックに轢かれてしまう。客のペドロは腹から血を流しており、実は腎臓をロレンゾに売ったばかりで、その金を受け取ったところだったという。手術は昨日行い、担当したのはコールドウェルだと特定する。つまり、コールドウェルとネルソンは違法な臓器移植に関わっていたらしく、ネルソンが入院したためにライトを誘拐したのだろう。クリニックの記録では、12才のトニー・ディアスという患者が腎臓移植を受けることになっていることがわかる。父親オクタビオは元メキシコ軍の下士官で、亡命ビザを申請している。麻薬カルテルとの戦いで帰国すれば殺されると主張しているようだ。オクタビオが2人の医師の誘拐犯と見られるため、妻に事情を聞くと、一家は保険に入っておらずトニーの移植手術については、ことごとく断られたという。夫はどこにいるのかという質問にも、当局を信じない頑なな態度を示したため、やむを得ず逮捕する。コールドウェルが闇の手術を行う場所については、9ヶ月前に10万ドル以上の医療器具を購入し運び込んだ倉庫があるという。すぐに突撃の体制を整え、カスティーヨはジュバルに現場に行き指揮を執るようにいう。熱探知機などから中に手術中のトニーとコールドウェル、ライトと、オクタビオがいることがわかる。オクタビオは武装しており、不意打ちで突入することは、人質の医師や少年に危険が及ぶとジュバルは主張する。しかし、オクタビオがSWATに包囲されていることに気づき、銃を乱射してきた。SWATがそれに応戦して銃撃した結果、流れ弾がコールドウェルに当たってしまう。このままでは人質の命も危険で、トニーの状態も放置できない。ジュバルはオクタビオと話し合うため、電話を投げ込む。トニーを助けたいのなら、負傷者とトニーを病院に搬送しろ、手を貸すというジュバルに、オクタビオは代わりの移植外科医をよこせと主張して、ライトを殺すと脅す。説得に応じないオクタビオに対し、FBIは妻に協力を求める。妻も理解して、トニーを病院に連れていくべきと説得するが、オクタビオの心を動かすことはできない。カスティーヨは少年の命よりも、人質となったライト医師の安全を重視し、代わりの移植医師を送り込むことも認めない。ジュバルはそれならば自分が移植医に扮して中に入り、直接オクタビオを説得するという。それでもどうしてもオクタビオが説得に応じなければ、仕方ない、スナイパーが狙える場所にオクタビオを誘い出し合図を送れ。ジュバルはOAに、ホープ・ゼネラル病院に移植医を待機させるようにいう。中に入ったジュバルにオクタビオは、保険もなく市民権のない自分たちを病院や医者たちは相手にせず、トニーの命を救うために必死で金を集めて違法な臓器移植にこぎつけたという。しかし、ネルソンが交通事故に遭ったため、コールドウェルは今日の手術を中止した。奴は息子の命よりも、自分を守る事を選んだ。ジュバルは同じ父親として、オクタビオの言うことはわかると言い、それでも病院のERに連れていって自分が手術をすれば成功率も上がると、投降を勧める。しかしオクタビオはジュバルに今ここで手術せよ、トニーが死ねばライトとジュバルを殺すと脅した。ジュバルはやむなくGOサインを送り、オクタビオはスナイパーに撃ち殺された。すぐにトニーとコールドウェルは搬送され、ライトも救急車に乗り込むという。ジュバルの妻から連絡があり、テイラーは白血病と診断されたが、幸い発見が早かったので治療できるという。ジュバルは感謝しつつ現場を去る。コールドウェル医師は違法な移植手術をしていて、いざ相棒がいなくなるというと、あっさり患者を放り出すのですね。オクタビオが麻酔医は自分が確保するというのだから、何も脅されなくても手術すれば良いのに。流れ弾が当たったのは自業自得だとしても、トニーに付き添って病院に行くというライト医師は医師として立派だと思いました。まあ、違法に取り出された臓器を誰がどの権限で手術するのか、というのは気になるところです。後から法律違反とかで逮捕されたり医師免許を取り上げられたりする可能性もあるでしょうから。ライト医師を救出するためには、臓器移植は考慮しなくて良い、目下の危険人物であるオクタビオを排除せよというのが、法執行機関としては正論なんだろうな。ジュバルは自分も息子が病気となり、オクタビオの気持ちがわかるので何とか円満解決を望んだものの、交渉失敗に至り、スナイパーにGOサインを送った。ここは複雑ですね。自分は外科医ではないので手術はできない、オクタビオは眼の前に移植医がいるのなら、今ここでやってほしいと思う。そもそもオプションはなかったと言うわけで、ジュバルとしてはせめてトニーの命を救いたいと願うしかなかった。その後手術が成功したとして、一生拒絶反応と戦いながら医療を受けなければならないし、トニーも心配ですが、逮捕された母親はどうなるのでしょうね。本国に強制送還か?とりあえずジュバルの息子は適切で高度な医療を受けることができるという事を喜ぶことがなんとも複雑な気持ちになりました。コールドウェルの闇の手術室は「ブラックリスト」みたいでしたね。(笑)
June 10, 2023
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今回は意外にも見入ってしまいました。犯人はモデルがあるような印象でしたが、Bプロットのマギーの話ともよく呼応していたように思いました。ATF捜査官ヘンリー・ラシャーの自宅で小包爆弾が爆発し、その夫が死亡した。ラシャーは最近反政府組織の取締では「愛国者」を標榜する容疑者を逮捕したことで、「売国奴」だとしてネットで叩かれていたという。使われた爆弾を分析する一方、その小包を郵便局に届けた男の画像が見つかった。顔はほとんど隠れていて個人を特定することはできない。ラシャーに逮捕された容疑者の父親が陰謀論を持ち出して、ネットでラシャーを批判し裁判費用を集めていることがわかる。ダニエル・ハドソンは10日ほど前にラシャーの近隣をうろついているところが目撃されており、マギーとOAが話を聞くが、荷物を届けた2日前のアリバイがあった。ただ、そのサイトで「FB33」という人物がラシャーの名前を出して、意味深な書き込みをしていたことがわかる。マギーはNYの大学に進学した妹エリンの行動が気になり、何度も行き先をチェックするなど、OAは干渉しすぎではないかという。ラシャーに爆弾を送り付けた男が別の宅配業者に荷物を渡し、発送しようとしたことが確認された。宛先はアダム・ウェストファルという人物で、人工知能を開発する会社の社員だった。まだ荷物は配達されておらず、スコラとティファニーは会社の近くにいた配送業者のトラックの中に該当の荷物を見つける。小包からは液漏れが起こっており、FBIが周辺の人の避難を呼びかけている間に爆発した。かろうじて死者はでなかった。現場に集まる野次馬の様子がカメラに映っており、そこに容疑者と同じ外見の人物の姿があった。男はタバコの吸い殻を現場に残しており、鑑識が拾ってDNAを調べる。データベースに登録はなかったが、家系図サイトで近親者と見られる人物が見つかった。マーク・フレイジャーという男性をFBIに呼び、「FB33」がネットに書き込んだ内容を見せると兄ではないかという。リチャード・フレイジャーは妄想型統合失調症を患っており、NY大学で数学の講師をしていたが、コロナによるロックダウンの間に症状が悪化したらしい。ネットの陰謀論にも影響を受けて、マークが病気のことを心配して話をしようとしても、嫌がって離れていったという。リチャードはコンピュータが人間に取って代わると思い込んでおり、支配されるのを恐れていた。すぐにも治療が必要だというマークに、ロングアイランドとの接点を聞くと、長く使っていない家族の別荘があることがわかる。FBIが別荘に突入すると、爆弾を作った痕跡があり、大量の煙草の吸殻があった。部屋を捜索しているときにマギーの携帯にエリンから返信があった。何度も電話をかけたりメッセージを送るのは何事があったのかというのでやり取りをしていると、OAはマギーが手にした箱はブービートラップだという。そっと元に戻して事なきを得るが、マギーは妹のことで注意が散漫になっていた。マギーはエリンを必要以上に心配する理由について、OAには話さない。現場の捜索でリチャードは爆弾を一つ持ち出している可能性が浮かぶ。自宅のアパートにも数日戻っておらず、携帯もPCも残したまま。現金を引き下ろしていることから、逃亡の意図を汲み取れる。主治医の診察は1ヶ月ほど受けていないという。エリンが話をするためFBIを訪れ、マギーは今日の行動について問いただす。心配しているのは薬物をまた始めたかどうかで、エリンは自分を信じないのかと反発する。FBIにマークを呼び出そうとしたところ、職場から早退して行方がわからないという。使い捨て携帯からの通話があり、マークの携帯電話の位置情報を追跡するとタイムスズクウェアにいることがわかる。すぐにFBIが現地で兄と会うのではないかと張り込むが、FBIの存在に気づいたリチャードは逃げ出してしまう。マークもまたその場を去ろうとしたため、身柄を確保するが、FBIには知らせず兄に会おうとしたことについては、法執行機関に任せれば厳しい結果になることを恐れていたため自分が説得して出頭させるつもりだったと弁明する。リチャードはマークに会おうと連絡してきて、これから死ぬので別れを言いたいと言ったという。リチャードはその後地下鉄に乗ってダウンタウン方面に向かった。そこで次なる攻撃対象に自爆テロを仕掛けるつもりなのか。頑なな態度のマークに、マギーが自分にも心配な妹がいると話しかける。薬物依存になった妹のことが心配で、一刻も治療に結び付けなければならないというマークの状況も理解できるという。マークは兄が「オーロラを殺さなければならない」と口にしたのを覚えていた。「オーロラ」とは、人工知能を用いた大量のデータ処理のプログラムで、ATFのラシャーも犯人逮捕にそれを使い、またウェストフェルはプログラム開発者の一人だった。次のターゲットはプログラムが開発されたニューヨーク大学のラボではないか。FBIがラボ周辺を捜索しリチャードを発見、逃げるリチャードを追跡する。リチャードは日本料理店に逃げ込み、人質をとって立てこもった。マギーはリチャードの説得を始め、話に耳を傾けてリチャードの心を和らげようとする。好きなタバコを出して爆弾から手を話したすきにOAがリチャードを逮捕する。マークは兄の病気について、診断される何年も前から気づいていたという。ただ、そのことを話すのは兄も嫌がるし問題から目を反らそうしてきたのは良くなかった。早く治療していれば、ここまで酷いことにはならなかっただろう。マギーはエリンの寮の部屋を訪ね、薬の在り処をさぐる。エリンはそこまでするのかと立腹するが、結局薬は見つかり、エリンはがんばってみたけれども辛いのでまた薬に手を出したと認める。マギーはすでにスタンフォードのリハビリ施設に入院の手続きをしており、何があってもずっと妹を支えるという。キャラクター掘り下げシリーズ、今回はマギーで、妹の登場ですね。交通事故で痛み止めを飲んだら依存症になって、リハビリも終えてやり直そうとしたところだが、心配でいちいち様子をチェックしてしまう、という説明を聞いてやっと、big sisterの監視、干渉が理解できました。ニューヨークで世話をするのは身近で良いけれど、大都会なので誘惑も多いだろう。ドラマでこのパターンは多いですが、仕事も神経を使うのに、頻繁に妹の行動をチェックしなければならないのはきついですね。ちなみに、ついこの間まで彼氏と同居するとかしないとかでウキウキしていたのは忘れましょう。(笑)リチャードの設定は何となくユナボマーの人を思い起こさせました。このまま精神鑑定が行われたら、殺人事件などは問われないことになるのでしょうか。日本では、兄弟は他人の始まり、とか言いますので、マークが兄のことで責任を感じて立派なことだと思います。このストーリーで以前見た「Huff~ドクターは中年症候群」というドラマを思い出しました。精神科医の弟が精神疾患で、結構心の深いところを扱っていて心に染みるシリーズでしたが、兄弟が病気という点では「NCISニューオーリンズ」のラ・サールもそうでしたね。やはり兄弟の面倒を見なければならないという姿に、胸が締め付けられる思いがします。ところで、タイムスズクエアでのロケが印象深かったです。この時期はコロナから回復時期にあたるのでしょうか、人の数は多くなかったですね。それでも、人混みの中で堂々とロケをやっているのがうれしいです。それと、広告の中に「TINA」というのがあって、これはティナ・ターナーのドキュメンタリー映画のようですが、彼女つい最近亡くなったんですよね。これ、見てみたいなと思います。
June 3, 2023
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今回は、新入りティファニーにがっつり焦点を当てたエピソード。どの組織にも良いところとそうでないところがあって、個人の付き合いでは別け隔てなくということですが、忠誠はたった一つにしか誓えない。その中でティファニーの成長を描く、ということですね。ブルックリンの小切手交換所に動物のマスクを被った2人組の強盗が入り、そこに居合わせた警備担当者が射殺された。死亡したのは連邦ビルの警備員として、副業で小切手交換所にも勤務しているハワード・カークランドで、スコラはよく知っている人物だという。たまたまスコラは昨夜ハワードと話をしており、病気の妻のために後1年退職を延ばすと言っていたという。クィーンズでも同様手口の強盗事件がこの3週間2回あり、同一犯だとすると犯行がエスカレートしていると見られる。犯行現場の映像には「犬」の犯人の手首に、月の形をしたタトゥが確認された。すでに事件を捜査している地元警察は、ティファニーの元指導警官ディクソンとパーマーで、再会を喜ぶ。今のところ犯人につながる手がかりはないとのことだが、警察側はFBIの介入に不快感を示す。お互い協力しようという申し出に、スコラは全容が判明するまではと、頑なな態度を見せる。ティファニーはスコラに自分のほうが立場が上だと思っているのか姿勢を問う。ブルックリンの小切手交換所では、最近セキュリティ設備を増設しており、店内を撮影したカメラをチェックすると、下見をしていると見られる女の姿が確認された。特徴的なネックレスをしており、もう一件の現場にも映っていた。顔はサングラスをしているため身元を突き止められないが、ジュバルは女が使っているペンがストリップクラブのものだと気づく。そのクラブで確認された女は、クラブの客から大金が稼げると持ちかけられ下見をしたという。身につけていたネックレスにはカメラが仕込まれており、小切手交換所の内部を撮影しろと指示された。依頼した男は白髪で手首には月形のタトゥがあったという。女への指示には、クィーンズの小切手交換所3箇所のリストがあったが、今朝のブルックリンの現場の名前はなかった。クィーンズの残り1件の小切手交換所の方はまだ強盗事件が起こっていないため、FBIが現場に向かう。すでに店内には犬とネズミのマスクを被った犯人がいて、銃を突きつけていたがFBIの到着を見て逃げ出す。OAは逃亡した男が途中で緑の帽子と黒いリュック姿に姿を変えたのを目撃するが取り逃がす。男は近くでタクシーに乗ったため、車内カメラで身元がわかる。「犬」はジャスティン・メイナードという犯罪歴のある男で手首に月型のタトゥがあった。タクシーを降りた場所に急行すると、すでに地元警察が到着しており、ティファニーは自分が彼らに知らせたという。「犬」は逮捕されるが、スコラは逃げ出した共犯者を追う。その時、銃声が響き男が倒れた。スコラは自分の頭越しにパーマーが容疑者を撃ったことに激怒する。ティファニーは「身内」をかばう。尋問でメナードはブルックリンでの強盗は自分ではないと主張する。アリバイも確認され、メイナードが使った銃弾はクィーンズで使われた銃とは一致したが、ハワード殺害の凶器とは一致しなかった。現場のカメラから容疑者の身長を分析すると、強盗には2組あったことがわかり、しかもブルックリンの犯人はイヤホンを付けているのが確認された。警察の無線を聞いていたと見られ、一気に容疑者は警察関係者に絞られた。FBIは強盗事件の資料にアクセスした警察関係者を調べ、捜査の状況を警察側に漏れないよう命じる。スコラは警察と捜査情報を共有するのは時間の無駄だと、依然厳しい。犯人たちが使った動物のマスクを販売したと思われるコスプレ点で聞き込みを行うと、該当するマスクを3~4日前に刑事に販売したと認める。購入したのはパーマー刑事だと特定したため、スコラの怒りはさらに募る。ティファニーは古巣をかばう姿勢を崩さず、スコラはディクソンとの個人的なつながりがティファニーの目を曇らせていると言い返す。確かにディクソンらの捜査資料にはコスプレ店のことは記載されておらず、パーマーの携帯が反抗時間前後にオフになっていることなど、疑わしい点はいろいろとある。いずれも状況証拠で、パーマーにはディクソンと一緒だったというアリバイがあった。スコラはディクソンを呼んで尋問するつもりだが、ティファニーは自分がオフレコで探るという。ティファニーとスコラはディクソンの自宅を訪れ、犯行時間帯の行動について報告書に記載していない部分を尋ねる。ディクソンは身構えながらも、目撃者に聞き込みをしている間にパーマーは車の中にいたと答える。スコラとティファニーはディクソンがパーマーをかばったことを巡って、激しく対立する。その後、強盗事件の資料にアクセスしたのはブロンクスの強盗課のウェブという刑事だと判明する。身長は犯人と一致し、パーマーとは4年間同僚で、現在カネに困っているという。スコラとティファニーがウェブに事情を聞くが、説明に矛盾がある。ウェブを監視することになり、ウェブとパーマーが密会しているのを捕らえた。指向性のマイクで会話も録音し、2人はFBIの捜査の手が及ぶようになり、銃は「溶かす」という。押収され保管された銃は2日後には溶かされ処分される。マギーとOAが大量の銃の中からタグのない2丁を発見、ハワード殺害の凶器と店内カメラを撃った銃と一致した。強盗で使われたと断定するが、パーマーの指紋はない。FBIはウェブ逮捕に向かうが、ウェブは自宅近くで車の中で撃たれて死亡していた。ティファニーはディクソンからパーマーの関与を引き出すと主張し、ディクソンを呼んでパーマーの2件の殺人容疑を突きつける。ディクソンはそれまでFBIの意図を汲みかねていたが、ついにブルックリンでの犯行時間にパーマーが来なかったことを認める。報告書にも嘘を記載していたことになり、ディクソンはティファニーに「なぜ俺に黙っていたのか」という。令状を取りパーマーの逮捕に向かうが、連邦検事補はディクソンについては連邦犯罪に問わないことになった。スコラは警察にこの件を報告すべきだと言い、ティファニーはディクソンをかばう態度を変えない。それでもスコラが報告するなら止めないというティファニーに、スコラは自分はハワードの敵を取ったので満足だという。まあ、スコラの姿勢が正解なのでしょうね。ティファニーは警察の中での縛りが嫌でFBIに移ったのだから、いわば警察から見ると裏切り者なわけですが、メンターとしてディクソンとの家族ぐるみの付き合いは今も心地よく、人物としても尊敬している。それでも、人にはいろいろな面があり同僚のパーカーを守ろうとするディクソンに、自分なら真実を引き出せると思うティファニーはまだ若いということなのかもしれません。FBIは地元警察とは常に対立して嫌われものなのも、義理人情を廃してルールと事実を重視する結果でしょう。その辺はOAも悩むケースが多いですね。でも、ドラマはやはり警察舞台の方が絶対おもしろいと思います。(笑)今回はいきなり警察無線に結びつけたところで犯人はすぐにわかりましたが、警察無線と断定しても、装備が闇に流れているとか、そちら可能性もあるなと思いました。ところで、冒頭にスコラがカフェでコーヒー4つとマフィンとデニッシュを注文した時、数が一つ多いと思ったのは、エリースの分だったのですね。あの件から彼女を気遣っている証拠ですが、ここはスコラのエリースへの秘めたる思いがあるのではと思ったり。
May 28, 2023
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始まって1分でマイケル・トゥルッコが出てきたので、そこで再生を止めて、コンビニにスイーツを買いにいきました。今回のストーリーはほぼ想像がでてきて、オチもわかりますし、後はゆったり楽しむのみです。これでまたMTのコレクションが増える。(笑)政治記者のアディ・リカルドが自宅近くで銃で脅され誘拐された。目撃者によると、犯人は180センチくらいで覆面をしアディを青いセダンのトランクに押し込んだ。現場には携帯とバッグが残されており、アディは直前まで姉と電話で話していた。仕事柄批判や脅しはあるが、特に問題があるようには見えなかったという。アディには私生活では恋人がいるらしいが、あまり話したがらなかった。そういえば、2日前に車の中から自宅を伺う男がいたという。今のところ姉のところにも職場にも身代金の要求はなく、FBIは仕事面と私生活面からの捜査を始める。2日前に自宅を伺っていた男は車のナンバーから、元警官のダニエル・ラバレスとわかる。自宅に踏み込むとOAにスタンガンで応戦するなど抵抗するが、現在は私立探偵をしており、アディのゴシップネタを探るように依頼されたと答える。アディが政治家と寝ているという噂があり、昨夜はその証拠を撮影したというので提供させると、アディと一緒に写っていたのは何と、カスティーヨの恋人で同居するイーサン・ショーだった。イーサンはホフマン上院議員の首席補佐官を努めており、アディと路上で口論していたらしい。ジュバルはカスティーヨの立場を考慮し、聞き取りは自分ひとりで行うというが、カスティーヨは構わないと同席する。アディとの関係を尋ねられたイーサンは、個人的なことは話せないと言葉を濁す。カスティーヨに詰め寄られた結果、やっと議員とアディが恋愛関係だと認めるが、誘拐の件は知らないという。昨夜は2人の関係をどうやって公表するか、という点でアディとは意見の不一致があり、短時間だったが話し合った末、アディはイーサンの考えに従うと言ったという。その後アディは議員と会うためにホテルに向かった。裏を取るため、マギーとOAが議員の自宅を訪れ話を聞く。議員はアディとは真剣な交際であることを認め、昨夜はホテルで誕生日を祝い10時に別れたという。議員のプレゼントのスマートウォッチが追跡可能なことから、現在位置を捜索すると、ホームレスが集まる場所にいることがわかった。左利きの怪しい動きをする男をみかけたティファニーとスコラが男を確保し、身につけているスマートウォッチを見つけた場所に案内させる。廃倉庫のある建物の中に入ると、血溜まりがあり結束バンドが落ちていた。血はまだ固まっておらず、つい先程までそこに人質がいたと思われる。逮捕した男は青いシボレーが停まっていたのを見つけ、マスクをした男が女性を担いで出てくるのを目撃した。男は女性を車のトランクに入れると走り去った。何かあるのかと中に入ると、スマートウォッチが落ちていたという。鑑識が現場を捜索する中、ティファニーはキャンディの包み紙に指紋がついているのを見つける。そこからロシア移民でビザが切れているヴィクター・ブラニスラフの名前が挙がる。ヴィクターは不動産業に関わっており、身元保証人はアメリカで長く不動産業を営むセルゲイ・イヴァノビッチだった。青いシボレーは2日前に盗まれたもので、ヴィクターらしい男が映っていた。血痕はアディと一致し、発見された倉庫はセルゲイの所有とわかる。しかし未だにアディとの接点が見当たらない。セルゲイが国土安全保障省(DHS)の監視対象であることがわかり、カスティーヨは責任者のベルモントから話を聞く。DHSはモスクワの犯罪シンジケートと繋がっているセルゲイを監視しており、セルゲイは汚れたかねを不動産につぎ込むことで浄化しているという。その時、セルゲイの店につい2時間前にホフマン上院議員が訪れたことがわかった。時系列ではマギーたちが上院議員に会った後で、アディが移動したことからホフマン議員がセルゲイに情報を流した疑いが出てきた。カスティーヨは自らイーサンに相談し議員と話すという。ジュバルは複雑な立場のカスティーヨに、捜査から外れてもらうと告げる。しかし、イーサンはあれから議員が弁護士に連絡して、FBIには何も話すなと言われているという。イーサンの立場としては、慎重に対処したいという議員の意向に沿うしかなく、アディの誘拐については何も知らないという。カスティーヨはイーサンを裏切られた気持ちで、イーサンの弁明にも耳を貸さない。FBIに協力しない議員は事件への関与を認めたことになり、イーサンも捜査対象となった。ヴィクターとの接触はセルゲイの携帯で確認できると考え、ティファニーは変装してセルゲイに接触して携帯データを盗む作戦を実行する。ジュバルはついにカスティーヨを捜査から外すと告げる。ティファニーの活躍でセルゲイの通話相手などが判明する。イーサンの携帯からも、マギーが議員を訪ねた直後に、セルゲイへ電話をかけた事が確認できた。イーサンは捜査妨害や連邦捜査官への偽証などの疑いで身柄を拘束される。ジュバルの取り調べでは、ひたすら何も知らないというイーサンに、カスティーヨはこのままでは起訴されてしまうと言い、ついにイーサンは犯人から議員に身代金の要求があったことを明かす。ただセルゲイとの関係については本当に知らないと言い、通話も議員に携帯を貸しただけだという。カスティーヨは議員を裏切ることになるが、マイクを付けて事実を聞き出すように促す。引き受けたイーサンは、FBIでしつこく聞かれたと言って、議員にセルゲイとの関係を問う。議員は再開発事案で補助金が出るとセルゲイに教え、セルゲイが土地を買収して利益の1割をキックバックすると約束したが、結局その地域には補助金が出なかった。セルゲイはすでに払った金を返さなければアディを殺すと脅してきた。議員は70万ドルを用意してセルゲイに渡すという。FBIは身代金の引き渡し場所でセルゲイとヴィクターが現れるのを監視し、逮捕の瞬間を待つ。ヴィクターが銃を所持しているのが確認され、声をかけたスコラが撃たれるが防弾ベストのお陰で命拾いする。ヴィクターはOAが射殺し、セルゲイも議員も逮捕された。アディは青いシボレーのトランクから救出された。ジュバルはイーサンが最初にカスティーヨに嘘を付いたのは、自分の仕事を守るためでその後は彼女のために行動したと慰める。しかしカスティーヨはイーサンの期待を裏切ったという罪悪感が拭えず、帰宅して話し合うことにする。イーサンは一人になりたいと、カスティーヨの前から去っていく。今シーズンは順番にレギュラーの私生活を取り上げる方針なのでしょうね。カスティーヨほどのクラスの女性には誰が見ても納得する相手として、マイケル・トゥルッコがキャスティングされたのが大納得。(何というか、トロフィー・ハズバンドというイメージ)そして、MTが悪役のはずがないので、立場上カスティーヨに疑われてもやっぱり善い人で、最後は去っていくのも想定通り。もっとも、MTもたまに悪人を演じることはありますけどね。先日の「グッド・ドクター」のショーンの父親役とか、ああいうのは辞めてほしい。(笑)でも、最後は「当然でしょう、お気の毒さま」という気分で明るく見守りました。本編では、政治記者が既婚者で妻とは別居中の上院議員とまじで恋愛中、というのは嘘っぽいなと思いました。もし、アディが議員とセルゲイの癒着を知ったら、関係は終わりだったかも知れませんけど、結果的に議員は彼女のために全てのキャリアを投げ捨てたわけですね。逮捕された議員をアディは愛し続けるのでしょうか、そちらの方が気になります。イーサンは政治家の側近としてFBIに親分を売ってしまったので、まあ、もうその世界では生きていけないかな。彼のような善い人には政治の世界は向かないかも知れません。次の仕事も、付き合う相手もよく考えてください。今回もティファニーが大活躍でしたが、NYPDの制服警官に変装するのは、OKなのかな。貸衣装ですか。前の籍が残っていればそれもありかもしれなけれど、普通はだめなんじゃないの?以下雑談。私はMTが「ペンサコーラ黄金の翼」という海軍のドラマに出ていたのは知らなかったので、いつか再放送されないかなと思っているのですが、「バトルスター・ギャラクティカ」でブレイクした後、サラ・シャヒと共演した「フェアリー・リーガル」で検事補だったかな、を演じて依頼、MTはスーツを着る役が多くなったような気がします。DBと一緒、何を着ても年令を重ねても、相変わらず良い男です~
May 21, 2023
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先週のティファニーに続いてOAも、マイノリティグループに対する不当な捜査、先入観について葛藤することに。人の良い優しいOAだけに、FBIと政府の姿勢に素直に疑問を感じて、微妙な立場の情報提供者を守ろうとする。涙目のOAに対して、何だか、FBIの女性捜査官たちが意地悪に見えて仕方なかった。街中に停められた車が大音量で政治的、反資本主義的なメッセージを流していたため、通報があり爆弾処理班が対応する。特に危険なものはなかったと思われた瞬間、近くに停車していた別の車が爆発し、近くにいた3人が死亡する。被害者3人の人種はバラバラで、職業も年齢も異なり無差別殺人だったのかどうかわからない。周辺の防犯カメラをチェックすると、怪しい動きをする人物が映っていた。爆発した時間の直前に携帯をいじって、その場を立ち去っていた。顔認証で大学の政治学教授と特定されるが、爆破事件とは無関係とわかる。その男は爆発の直前に走り去った中東系の男を目撃したというので、捜査を進める。ジュバルの元同僚、リナ・トレンホルム捜査官がテロ対策班に戻り、今回の爆破事件で合同捜査を行うことになった。中東系の男が降りた黒のクライスラーはクィーンズで盗まれたことがわかっており、その時の映像を突き止めた。エリースが男の身元を突き止めたため、身柄を確保する。ロブ・サレムは見知らぬ男に車を盗んだら現金を1000ドルやると言われて引き受けたが、爆発事件のことは知らないという。今のところテロ組織とは関係はないと見られるが、サレムが食事をしたシリア料理レストランのオーナー、ハッサン・アリはテロ対策班が数年前監視しているという。サレムに盗みを依頼した人物は中東系かどうかはわからないが、アクセントは普通だった。リナは自分が抱えている情報提供者を使い、潜入捜査をさせるという。ヴェガ・アサドはハッサンを探る任務を拒否し、弁護士に任せるという。なんと、ヴェガの弁護士はOAの恋人モナ・ナザリだった。ヴェガは2年前に武器強盗で逮捕されており、故郷に強制送還されようとしていた。非正規滞在の状態であるヴェガをリナは潜入捜査によって、アメリカに留まれるというわけで、モナは永住権を与えるのでなければ、協力しないと主張しOAにNOを突きつける。ヴェガの要求を飲む形で、カメラをつけたヴェガがハッサンの店を訪れることになった。しかし、今のところハッサンとテロリストとの関係ははっきりしておらず、ウェイターのジョセフとは知り合いだがテロリストではないという。FBI側は情報を得るために、爆弾事件の話をして店の奥に入り書類や証拠となるものを撮影しろと指示するが、ヴェガはただイスラム教徒だということで仲間をスパイさせるのかと、OAを批判する。強い言葉で批判されたOAはショックをうける。マギーはOAを気遣う。ヴェガは店に入り、ジョセフやハッサンと親しく話をして、ハッサンが当局から監視されていることを知り、怖くなって高度な防犯システムを導入したという情報を引き出す。しかし、共に知り合いや親戚関係があるコミュニティの一員だという話題に、ヴェガはそれ以上の潜入は辞め、FBIの憶測で善良な市民を探ることはできないと捜査を中止してしまう。OAは同胞を裏切り魂を売ったのかとまで言われて、それでもOAはヴェガを理解し、カスティーヨにはかばって正しく報告しない。マギーは自分が主導になれば、OAの受ける圧力は軽くなるのではないかというが、OAは大丈夫だと譲らない。しかし、モナはヴェガはもう永住権を諦めて法廷での決着を求めると言い、FBIの姿勢と依頼人を守るモナの立場にOAは板挟みになってしまう。しかし、再び爆破事件が起こり2人が負傷した。今回は銀行に置かれたパイプ爆弾だったが、前回の爆弾よりは原始的に見える。銀行の監視カメラではフード姿の人物の顔がわからず、その時間帯にハッサンが外出していることから、結び付けられないジュバルは焦る。OAはついにヴェガがもう使えないことを報告し、ハッサンの店にある防犯システムならサレムに車を盗ませた人物が映っているかもしれないという。しかし令状を取って提出させることもできず、FBIは映像を盗むことを決断する。マギーはOAが公私混同していると激しく追及する。FBIチームが閉店後のハッサンの店に侵入し、データを盗み出すと、白人の男が映っていた。フィリップ・スタフォードは3週間前に破産して、その債権者が最初の爆発で死亡した一人だった。2回めの爆発が起こったのは債権者の銀行ということで、犯行の目的が明らかになってきた。スタフォードの自宅に突入すると、妻とはすでに別居していて、精神状態はかなり不安定で憎しみにとらわれていることがわかる。妻には金が欲しいと要請があったため、FBIは金を取りに来るよう妻に連絡させる。しかし、現れたのは別人で、FBIの計画には気づいていたようだ。別人が持ってきた妻への手紙には、商売を広げるようにアドバイスした義姉の事が書かれてあり、次のターゲットはアシュリー・ドーシーだとわかる。スタフォードのメトロカードの使用で、居場所を掴んだFBIが現地に向かうと、銃を所持したスタフォードがいた。自分の身の不幸を呪うスラフォードが銃を向けようとしたため、OAが射殺する。ティファニーは公私をわけて仕事をするのは難しいとOAに話す。自分を裏切ることはできない、白人の不満などクソ喰らえだと理解を示す。カスティーヨは今回のOAの判断について、ヴェガを守ろうとしたことを質す。OAは特定の宗教や人種によって監視を強要するのは間違いだと見解を話す。リナはテロリストが閉じた共同体に紛れ、仲間に守られていることから、同じ情報提供者を使うのだと捜査の正当性を主張し、カスティーヨはやるべきことをしろと指示する。OAとマギーはヴェガを逮捕し、モナは依頼人のために戦うとOAに背を向ける。今回も、ヴェガに痛いところを突かれて「僕もそう思う」という気持ちから弱みを見せたため、OAは連邦捜査官として未熟と判断されてしまいますね。正しい捜査官であれば、自分がどう思っていても、仕事として忠実に任務を遂行することになるのですが、その捜査方法が正しかったのかどうかですよね。最初からハッサンに店の防犯カメラの提供を求めたらだめだったのか、あるいはテロ対策班が監視しているのだから、周辺の動きも記録しているのじゃないのかとか、疑問に思います。使われた爆薬などから地道に犯人を追い詰めていくプロの捜査官がいても良いのに。大体、弱みがある素人に私立探偵か潜入捜査官のようなことをさせるのも違法じゃないか。逮捕されたヴェガが裁判でそれを主張すれば、FBIもややこしいことになるのではないか、などと納得できないことが多いですね。モナの反発は当然でしょう、弁護士ですから依頼人の利益のためにはどんなことだってする。ちなみに、検察局を辞めて今は相談所を開いているということは、彼女なりの正義があるということなのでしょう。ではOAの正義はどこに?そこでティファニーが「あなたの気持ちわかるわよ」などと言ったら、悪魔の囁きになるかも知れません。ハッサンを足止めするために、黒人差別を持ち出すなんてあざといわ。そこまでは心配しなくて良いでしょうが、気になるのはジュバルの元カノ、リナの偉そうな物言い。一人の人生を自分の思うままにコントロールできるわよ、という態度が嫌ですわ。わざとそう見せているのかな、ジュバルともニヤニヤ見つめ合ったりして、この先何か「穴」があるのかな?という予想します。
May 14, 2023
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ティファニーの視点から、ヘイトクライムの根深い問題が描かれたと思いました。IMDbのユーザーコメントを見ていると、全く否定的な評価がされているのが興味深いです。他国から他人事として見ているのと、現実との違いということでしょうか。個人的にはわかりやすいエピソードだったと思います。人種間の平等と警察改革を主張するローガン・リード下院議員が自宅の玄関先で射殺された。何者かが窓からレンガを投げ入れ、ドアを開けたリード議員の額を撃ち抜いた。リード議員は民主党の期待の星であり、昨年の人種問題の深刻化とともに注目された人でもあったため、政治問題化する前に早急に解決するとカスティーヨは檄を飛ばす。立場上脅迫を受けることは多かったというが、まずは危険人物を洗い出すことにする。近隣の家の防犯カメラには黒いパーカー姿の男が裏庭から逃げていくのが映っており、リード議員の妻は先週自宅の前でマイノリティの抗議活動があり、レンガが投げつけられ玄関のカメラが壊されたという。マイノリティの抗議団体の主催者、ダミアン・トーマスはリード議員の選挙区民でもあるが、議員のことを「ひどい差別主義者」で人権活動を利用する偽善者だと批判していた。議員は元検察官で、その時は犯罪に厳しく、若い黒人を多く刑務所に送った。一方で郊外の立派な邸宅に住みながら、社会主義を説くなど違和感がある。ダミアンが凶器の38口径を所持しているのがSNSの写真に映っており、今日は集会があるらしい。その時国土安全保障省(DHS)出身のアナリストから、ダミアンについて、監視リストに載っているのでメールや通話履歴などのデータを渡すことができるという。昨年の警察改革のデモで、3度逮捕されていることから、リストに載ったが、ステファニーは夜間の外出禁止に違反したから危険人物として監視対象になるのか、と気色ばむ。スコラが入手法に問題があるデータは使えないと断るが、ステファニーは政府が黒人の抗議団体を脅威とするのなら、その側にいる自分も偽善者のような気持ちになるという。ダミアンは娘のライラと公園で黒人への不当な逮捕などの抗議活動を行っていた。スコラとティファニーがリード議員殺害容疑でダミアンを連行すると、ライラは抗議の声を上げる。取り調べでは、ダミアンはリード議員の家の前で叫んだことは認めたが暴力は否定、持っていた銃も興奮した男から取り上げただけだという。レンガを家にめがけて投げたのはこの男で、昨夜7時にはアリバイがあるという。それよりも、リードと同じように家にレンガが投げ込まれ、外に出たとたん撃たれた黒人青年がいると明かす。マーカス・アーヴィンは昨夜10時に殺されており、手口は同じようだが、2件の銃殺事件に共通点が見出しにくい。マーカスは母親と同居する、夜学に通う真面目な青年で、母親は地元の警察に殺されたと主張する。息子は地元住民に対する警官の態度に腹を立て、抗議活動をしていたため警官から目をつけられていたという。先日も非番の警官から暴力を受けた、FBIのことも信用できないというと、ティファニーは心からの言葉で母親を信頼させる。監視カメラによる暴行の場面が記録されており、犯人の車からコディ・マッコーワンの名前が挙がる。コディは警官ではなく、暴行での前歴や憎悪犯罪の常習犯で逮捕状が出ていた。地元ではBKBというグループを結成し、暴力を用いて白人の街を取り戻そうとしているという。コディもリードのことを憎んでおり、何度も脅す投稿をSNSに送っている他、凶器と同じ38口径の銃も所持していた。ティファニーはDHSのアナリストにコディのような白人は監視されないのかと喧嘩を売り、険悪な雰囲気となる。さすがにジュバルはこのような態度は本部では許されず、考え方の違いはあっても協力しなければ結果は出ないと注意する。コディの母親はブルックリンでバーを経営しており、マギーとOAが店に行くと客にかばわれてコディは逃走してしまう。コディのSNSには昨年の夏のデモで、マーカスをバットで殴るコディの弟ジャックの写真があった。リードはこの写真を使って人種差別や暴力根絶の訴えに利用しており、マーカスの証言でジャックは逮捕され刑務所に入った。このあたりでコディにも動機がありそうだ。ところが、ライカーズ刑務所に行くと、ジャックは黒人のギャングに袋叩きにされて今は意識もない状態とわかる。コディは弟が襲われたことを知り、その6時間後にマーカスに暴行を加えた。FBIは携帯の情報からコディを追跡しついに逮捕する。コディはマーカスを暴行したのは昨年夏の暴動の復讐だという。マーカスは暴動の際、母親のバーにレンガを投げ入れ略奪したと主張、警察は暴徒の行動を止めず、コディは正当防衛としてBKBを結成したと主張する。しかし、結局弟が捕まりしかも植物状態となった。それでマーカスを殺したのかと追及すると、コディは否定する。その時30分前にダミアンが同じ手口で殺害されたことがわかる。ライラは特に殺害をほのめかすものはなかったと言い、非条理な死を嘆く。ジャックがマーカスを殴ったことで、ダミアン父娘はジャックが裁かれるようにキャンペーンしていたのは事実で、復讐の対象としてライラの身も危険となる。ティファニーは目立たないように自重してほしいというと、ライラはティファニーを裏切り者と批判する。それは言いすぎだと間に入ったスコラに対して、ティファニーは気持ちはわかるが、自分の代弁をするのは辞めてほしいという。コディの車が目撃されており、使われた銃が自宅からなくなっていた。FBIは母親のジャニーンを重要参考人として連行することにするが、30分前に店から姿を消したことがわかる。そこには遺書ともいうべき息子に宛てた手紙があり、家族を破壊した偽善者に復讐を続けると書かれてあった。PCの履歴で、今夜行われるダミアンの追悼集会のページを閲覧していたことがわかったため、FBIはジャニーンが集会で大勢を殺すとみて捜査官を配置する。ティファニーはFBIのベストとジャンパーを脱ぐことを提案し、ライブカメラの映像と目視でジャニーンを探す。後20分で集会が始まるが、ジャニーンを追い詰められない。DHSの方から上空からの監視画面を提供すると言われ、ティファニーは不本意ながらも現場にいるDHSの職員に映像を本部に送って欲しいと頼む。ジャニーンの姿を捕らえたと思ったマギーだったが、10秒の遅延で取り逃がし、目視で確認したスコラがジャニーンを追う。ライラが人々の前でスピーチをしているところでジャニーンが銃を出し、ティファニーが飛びかかってジャニーンを抑える。ライラはティファニーに感謝する。ティファニーはスコラにDHSの情報を利用したことに複雑な思いを明かし、スコラは勝利には変わりないと慰める。様々な思いと社会事情が絡み合って、誰かが何かしたくらいでは問題は解決しないのはわかっていますが、その中で自分はどういう志で生きて行くのか、というのを持たなければならないなと思いました。ティファニーの言動はFBI特別捜査官として未熟なものなのでしょうね。気持ちはわかりますが、身内に噛みついても社会は変わらない。結局、批判した監視映像の力を借りることになって、まあ、そこはスコラが先輩として上手く接していましたね。私の気持ちをあなたが代弁しないで、というのもスコラだから一歩下がって対応してくれたのでしょう。リード議員が自分の選挙や評価のために抗議活動を利用したところとの差を考えなくてはいけないのかな。そういうティファニーの成長を見守るエピソードだったのでしょうが、結局は息子に不幸な事が起こり恨みを晴らす執念に集約され、捜査の段階ではそんな個人的な状況は何ら思いが至らず(記録上は母親は良き市民ということになっている)、視点を変えていかなければならないと思いました。暴力によるヘイトクライムも根絶しなければならないが、暴動が起こって治安が保たれない現実にどう向き合っていくかも重大なことじゃないでしょうか。法執行機関の問題でもあり、政府の仕事なのでしょう。考えさせられますね。ちなみに、クリステンを降板させてティファニーに替えたのはこういうエピソードを作りたかったからかなと思いました。良い子キャラはエピソードを書きにくいらしいですし。
May 7, 2023
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これ、タイトルはダブルミーニングかな。マギーは純粋で真面目な人なんだなあというエピソードでした。相変わらずsharp shooterぶりはすごいですけど。税関の倉庫に侵入者があり、職員2人が射殺され、1人が頭部を負傷した。犯人は2人組で白人、職員に銃を突きつけた男は金の時計をしていたという。盗まれたのは無水アンモニアのタンクで、その用途は覚醒剤の製造や爆薬の材料にもなる。現場に被害者ではない血痕があり、怪我をしていると見て、近辺の病院などの聞き込みをする。凶器はギャング殺害事件の凶器と一致し、クィーンズの覚醒剤ギャング・ナイツが絡んでいるようだとわかる。最近ではアンモニアの盗難も多く、カスティーヨはギャング対策班のネスター・ヴェルティズを呼ぶようにいう。ナイツというギャングは、刑務所内で結成されており、出所後に覚醒剤の製造と販売で力を広げている。しかし最近では材料不足となっており、ボスは1ヶ月前に殺されていた。監視カメラに映っていた犯人のピックアップトラックがロングアイランドで発見される。車内には血痕があり、車から点々と血痕が続いていた。近くに動物病院があることから、スコラが話を聞こうとすると職員の様子がおかしい。負傷者を治療した跡があり、問い詰めると、いとこのデイモンから怪我をしたので手当してほしいと頼まれ、治療をして駅まで送っていったという。連れはなく一人だった。デイモン・マーシャルはナイツの下っ端で、以前は通関業者の運転手をしており、事件があった保税倉庫には10回以上来たことがあったため、アンモニアの存在も知っていたと思われる。ピックアップトラックが牽引したタンクは今のところ行方不明で、犯人のもう一人についても何もわかっていない。デイモンの携帯を追跡し近くに叔母の家があることがわかった。マギー、OA、ネスターが家を尋ねると、ドアの隙間から男の動きが見えた。デイモンは窓から逃亡し、ネスター、マギーが後を追う。中庭に降りたネスターを屋上からデイモンが銃撃する。OAは外から援護に入り屋上に向かって反撃するが、屋上に上がったマギーが後ろから撃ってデイモンは落下し死亡する。デイモンの手には「5568」という数字が書き込まれていた。マギーは単独でデイモンを追ったネスターに、無謀だったと意見する。デイモンの携帯からは何も情報は得られなかった。ネスターはナイツの末端の売人に会い、商売をもちかけて上層部につなげることを提案する。事件の事を聞き出せるかもしれない。ネスターとOAはブツがほしいとライルに接触する。金を見せてくれというライルが現金を奪おうとしたので逮捕する。ライルは保税倉庫での殺人事件については何も知らないが、今のナイツについては、覚醒剤の製造担当だったクリント・ヘルムスが組織をまとめているという。ネスターはライルを上手く扱い、クリントの行きつけのクラブの名前を聞き出す。さらに、ライルにクラブでクリントに会わせるよう、おとり捜査をさせる。クリントは覚醒剤の買い手を装うネスターとOAに、最近は材料不足でブツはないと断る。クリントは金の腕時計をしており、別の男に会うと言って席を立とうとしたため、ネスターは酒をこぼしてクリントの携帯を持ち去ると、マギーにSIMカードの番号を盗み見ろと指示する。マギーは令状なしに勝手な行動をするネスターを批判する。ネスターは自分の手柄を自慢し悪びれることはない。今のところ、クリントが2人目の犯人だという確証はなく、携帯の位置情報から事件発生時に保税倉庫から1.5キロの範囲にいたことしかわからない。ただ、スタテン島東部の基地局に接続していたことがわかり、この3日間もその付近にいることがわかった。カスティーヨはスタテン島東部にクリントの覚醒剤ラボがあると想定し、付近の大掛かりな捜査を命じる。地上を捜索していたスコラとティファニーは「5568」と書かれた倉庫を見つけ、盗まれたタンクを発見する。建物の中はラボで、薬物を精製する男がいたため逮捕する。男は名乗らないが、2人目の犯人とは外見が違う。アンモニアのタンクからクリントの指紋が検出されたため、再びクラブへ行きクリントを逮捕する。その際、ナイフを取り出したクリントにネスターが飛びかかった。クリントの銃は保税倉庫の職員を死傷させた凶器と一致した。後は自白に持ち込むのみだが、スコラは覚醒剤ラボで検出された物質が爆薬を作るものだと断定する。クリントは爆弾について、何も語ろうとしない。FBIに協力するくらいなら、死刑もいとわないという。クリントの部屋から10万ドルの現金が見つかり、盗まれたアンモニアの量から作ることができる爆弾は1360キロと推定された。オクラホマシティ爆弾事件並の国内テロが起きる恐れがある。クリントはグリーンビル刑務所で受刑者と「反乱軍」という組織を作っていた。仲間の写真を見ていたスコラは、先日のクラブでこの男を見たという。ロジャー・ウィルカーソンの指紋がクリントの現金から検出され、FBIはウィルカーソンを追う。ウィルカーソンはネットに反政府的な投稿を繰り返しており、ティモシー・マクベイに心酔していた。クリントの行きつけのクラブの外を映すカメラには、クリントとウィルカーソンがバンに乗り込むところが映っており、その車を追跡すると、現在ワース通りで信号が途絶えた。付近には連邦ビルがあり、バンが地下駐車場に入ったことがわかる。FBIが現場に急行するが、爆弾処理班の到着はまだだ。ビルの中の人員に避難を呼びかけるとともに、マギーたちはウィルカーソンと爆弾を探す。OAは地下駐車場で手配中の車を発見する。中にはアンホ爆弾の樽が7つあり、タイマーが仕掛けられていた。爆弾処理班の到着が間に合わないことから、OAはマギーとカーラの手伝いを得て、爆弾の解除を試みる。タイマーボックスを開けると、残り時間は2分40秒だった。残り時間が刻々と少なくなる中、ベルも地下駐車場にやってくる。その様子を無線で聞いていたネスターは、ウィルカーソンを連れて建設現場に向かう。タイマーを止めるスイッチがあるはずだが、必死にさがすも見つからず、ネスターはウィルカーソンにスイッチの場所を教えるように詰め寄る。もう現場を脱出する時間もなくなり、ウィルカーソンはスイッチの場所を吐く。OAは残り3秒で危機を救うことができた。ネスターはウィルカーソンが死を恐れていた事を感じたという。マギーと交際を続けるネスターは、2人で一緒に住もうと言い出す。考えさせてほしいというマギーに、ネスターはどんどん話を進め、マギーはその強引を受け入れられず関係を終える。マギーは仕事のできる男に惹かれたのでしょうか。あなたは無謀よ、強引過ぎると言っても、俺は優秀なんだとか、君がいるからついているんだとか言われて、簡単にうるうるしちゃうマギーて、マインドコントロールされているんじゃないかというほど甘いです。でも、連邦職員の給料には不釣り合いな豪華なアパートで一緒に暮らそうと言われるとさすがに現実的になって、ちょっと待って、という。付き合って6ヶ月になるが、もう十分だというネスターとまだ早いというマギーを比べると、やはりマギーには今ひとつネスターには踏み込めない部分があったのでしょうね。ネスターに急かされなければ、このままズルズルと行きそうな感じでした。想定通りの別れで、視聴者はやれやれと胸をなでおろす。後は、今週も容疑者を殺害してしまうマギーのお咎めはないのでしょうか。重要参考人なのに。銃の腕前はすごいけれど、後先を考えない行動を続けるのは捜査官としてどうなのと言われかねない。いつもはバックアップなしに飛び込んでいくのはマギーだったかも。そういう意味では、今週もスコラの現場での判断や言動はしっかりとチームを引き締めていて、好感度が上がっています。BONESでの下積みも無駄じゃなかったですね。(笑)爆弾が仕掛けられたとわかった時のFBIの対応やマギーたちざくっとした展開を見ていると、今回のメインはマギーとネスターの恋愛関係だったんじゃないか、と思いますね。思想的に偏ったギャングが政府転覆を狙うというのは、かなり無理やりだなと思いました。残り時間が3分を切ったのなら、逃げ遅れた人がいないかを確かめて仮に爆発したとしても、人命が守られたらよくやった、という評価だったでしょうに。OAもがんばりますね。下手をすると、優秀な捜査官3人を失うところでした。
April 30, 2023
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今週は普通の誘拐事件でしたね。展開が読めてしまって、やっぱりそうですか、というエピソードでした。キャンプ場でハリス夫妻の5歳の娘グレイスがコテージから誘拐された。夫妻は30分ごとに娘の様子をチェックしていたというが、一緒にいた叔父夫婦ともに、異変を感じなかったという。行き当たりの犯行なのか、あるいは夫妻に恨みを持つものの犯行なのか。夫のベンは弁護士、妻のロンダは投資銀行に勤めていて、今のところ身代金の要求はない。キャンプ場に到着した時、男を目撃したというので周辺を捜索すると、つい先程まで誰かが滞在していた痕跡があった。ドローンによる捜索で、暴行などの犯罪歴があるドン・カークパトリックを逮捕する。児童に対する虐待の前歴もあることからマギーとOAが厳しく取り調べるが、自分は女の子を誘拐していないという。カークパトリックはグレイスを連れた犯人を池の近くで目撃しており、グレイスは嫌がっていたという。翌日池の周辺を捜索すると、大人の足跡と石についた血痕を発見する。さらに、池の中に人形が落ちているのが見つかったため、潜水班を手配して水中を探る。カークパトリックは容疑者から外れ、血痕はグレイスのものと一致、人形からはグレイスとベンの指紋が検出された。実はベンには13年前名前を変え、未成年の時に殺人の有罪判決を受けていることがわかる。12才のベンが10才の女の子を同じキャンプ場の中で殺しているという。本名はコービン・ハワードで、6年間少年院に入り出所後名前を変えた。娘の失踪と似た状況で、ジュバルは過去を洗い直すようにいう。被害者のルーシー・パーキンとベンは同じサマーキャンプに参加し、ベンは崖からルーシーを突き落とし死なせた。グレイスを失踪前に最後に本人を見たのはベンで、少年院では精神科に通っており、今回同じ環境に身をおいて、過去のトラウマが蘇ったのではないか。マギーとOAがハリス夫妻の自宅を訪れると、ベンは先程車で出ていったという。妻の連絡を取ってもらうが留守電になっていた。OAはベンの靴のサイズが池の畔で見つかった足跡と同じなことをチェックする。FBIはさらにベンについて捜査を広げていき、マギーはロンダにベンについてあれこれ質問する。弁護士なので人から恨まれることもあるかもしれないと、などと誘い水をするが、どうやらロンダは夫の秘密を知らないようだ。マギーはOAにロンダはベンの過去を知るべきだという。ベンの金回りを監視していたところ14万ドルをキャンプ場近くで下ろしたことがわかった。戻ってきたベンに接触しようとすると、逃亡しようとしたので身柄を確保する。ベンは警察に知らせると娘が殺されると言い、日没までに20万ドルの身代金を要求されたと明かす。犯人は公園で使い捨て携帯を拾うように指示し、娘の写真を送ってきた。今のところ無事で、足の小さな怪我から出血したのが確認できた。マギーとOAはベンから過去の事件について聞き出す。ベンはルーシーの死は事故だったと主張する。奨学金を得て行ったキャンプ場であれこれからかわれ、つきまとわれて強く押したところ、ルーシーは崖から転落してしまった。殺す気はなかったという。自分は少年院に入り、その後反省して猛勉強し、大学に入って弁護士にまでなった。妻には言わないでくれというベンに、マギーは身代金の件はロンダに話すという。その後身代金引き渡しなどの現場は専門のFBIにまかせてほしいというと、夫妻は自分たちだけでやり通すと主張する。FBIは令状を取って夫妻を監視し、犯人が渡した携帯の出どころを当たる。暗号を使っている特殊なもので、扱う店も限られている。店主は顧客の情報は渡せないと抵抗するが、スコラは店の前に防犯カメラがあるのを見つける。店の前とハリス夫妻の自宅前、ベンの職場前のカメラに同じバンが駐車していることがわかり、運転手を絞り込んでいくと、修理工のレイ・パーキンという人物が浮かび上がった。レイはあのルーシーの兄で、妹の死後家族にも次々と不幸が重なり、自らも犯罪や暴力沙汰に手を染めており、カッとなりやすい性格だという。住所にある部屋を捜索すると、同居人の男しかいなかったが、レイのカメラがあり、ベンを監視していたことがわかった。もともとレイはコービン・ハワードに執着しており、2,3週間前に裁判所で偶然ベンを見かけたレイは、名前を変えて弁護士になって裕福になっていることから、娘を誘拐する計画を立てた。実は金が目的ではなく、ベンを殺し復讐をするつもりだとわかったため、マギーはベンに危険を伝える。ベンは20年経ってどうやって自分のことがわかったのだろうというも、金は自分が直接渡してレイに謝罪するという。マギーはそういうことをすれば、娘共々レイに殺されると説得し、ロンダにも正直に話すべきだという。ついにベンは妻に過去について話すが、ロンダは興奮し、過去と処理することではない、娘を救うために自分が行くといい、金と連絡用の携帯を持って出ていってしまった。FBIが妻の車に発振器を付けていたため、すぐに追跡する。車を降りたロンダがレイと向き合っているのをマギーが見つけ、ロンダに銃を向けるレイを射殺する。ロンダは娘の居所を聞き出せなくなったという。レイは118番というモーテルのルームキーのようなものを持っており、携帯の中の写真でグレイスがいるホテルが特定できるという。マギーらがその部屋に突入するも、部屋は空だった。しかし、レイが乗っていったという日本車が駐車場にあり、そのトランクから無事グレイスを救出する。マギーは交際中のネスターが、子供がいることを黙っていたため、距離を置く。一応、ベンの過去をなかったものにはできないということと、マギーがネスターの結婚していない過去を黙っていたことがパラレルになっているのかな。それにしても、何で言ってくれなかったの?と急に手のひらを返したようにツンツンするマギーもどうかな、と思いますが。大人の交際を楽しんでいたのなら、そこまで怒らなくても良いのにと思いますが、マギーはそうじゃなかったのですね。ま、どうでも良いですが、想定通りにレイを射殺して、元はと言えばルーシーの死から始まったパーキン家は気の毒だなあと思います。日本なら、ハリス夫妻は一家の菩提を弔うくらいの気持ちがあるだろうなと思います。その上での過去との決別ですよね。事故だったとはいえ、ベンは刑務所で罪を償い、新たな人生を手に入れて成功したので過去を元に、彼を批判することはできないのかも知れません。でも今回のことは弁護士としても学びの経験にして欲しいと思います。そもそも弁護士なら、自分の過去をFBIが掘り返すことは想像できたはずでしょう。児童に対する犯罪防止でホテル内の写真のデータベースがあるのは知りませんでした。後は、新人らしい存在感を示していたティファニーと、バックを締めていたスコラが印象に残ったかな。スコラは容疑者との向き合い方も聞き込みの時もいい味を出していたと思いました。
April 22, 2023
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なんだかなー、なんなんだよー、いーかげんにしろー、と思いながら見ていました。(失礼しました)まあたくさんエピソードがあれば内容が薄いものもあるでしょうけど。役者さんも気の毒かなと…ヒスパニック系の家族が娘の成人を祝うパーティを開いていたところ、覆面をした男が突入し、銃を乱射した。父親が勇敢にも犯人と争うが、妻と娘が射殺され、犯人は逃走してしまう。父親は犯人が白人で差別的な言葉を口にしていたことから、憎悪犯罪だと主張する。さらに、犯人の腕に特徴的な傷跡があり、関連を調べることにする。店のウェイター、ガブリエルは犯行の一部を目撃しており、グレーのダッジで逃走したという。周辺のカメラから逃走車の情報が得られ、腕の傷跡がボストンのネオナチグループのシンボルとわかる。すぐに、過重暴行で服役歴があるパトリック・ライアンの名前が上がり、SWATが自宅に突入する。ライアンはクローゼットに隠れて発砲してきたため、銃撃戦となり射殺された。家宅捜索したところ、事件が起きたメキシコ料理店のアドレスとガブリエル・オチョアの顔写真が見つかる。つまりライアンはガブリエルを狙っていたのか。ガブリエルに暗殺されるような事案は見当たらず、本人が姿を消したためスコラとティファニーがガブリエルの叔母の家を訪ねる。様子がおかしいので中に入ると、銃を構えて怯えるガブリエルがいた。ガブリエルはスコラたちをホセの送り込んだ殺し屋だと思ったようだ。ガブリエルによると、数ヶ月前に再会し付き合い始めたた元カノのヴァレンティナがホセの彼女で、ホセ・マルティネスは大物ドラッグディーラーだという。ガブリエルはヴァレンティナと将来はフロリダに行って店を持とうと約束していたが、ヴァレンティナはホセから別れろと言われたといい、怖がっていたという。スコラは殺し屋が死亡したことを伝え、しばらく叔母の家にいるように勧める。マルティネスはラテンプレーヤーズというギャングの中堅幹部で、ライアンとは刑務所で接点があった。しかし殺しの依頼を証明するものがなく、大量のメールも使い捨て携帯からのものだった。カスティーヨはマギーとOAに、ギャング課のネスター・ヴェルティスに話を聞くようにいう。ヴェルティスはビジネスマンのマルティネスが、メキシコ系の母娘の殺しに関連しているとは思いにくいという。実はヴェルティスはRICO法の捜査で半年前からマルティネスの電話を盗・聴しているが、今回の殺しの話題は出ていないという。しかしヴェルティスはマギーのために、マルティネスの側近のカルロスを紹介するという。カルロスはガブリエルの名は知らないが、ヴァレンティナに近づくと殺されると証言する。OAは勢い余ってヴァレンティナについて探ってほしいとカルロスに迫るが、俺の情報提供者を殺す気かとヴェルティスが怒り出した。OAは謝罪した上で、無関係の女性が殺された事でカルロスに頼みたいと再度訴えると、ヴェルティスとOAの間に険悪な雰囲気が漂った。マギーが間に割って入りとりなし、今夜マルティネスがレストランで食事をするという情報は手に入れることができた。スコラとティファニーが監視していると、ヴァレンティナとマルティネスの関係は問題がなさそうに見える。さらに、防犯カメラの映像の中にヴァレンティナがライアンと話をしているのが見つかった。ガブリエルの話は本当だったのか。スコラとティファニーが叔母の家を出たガブリエルを追跡し、ヴァレンティナに会うため車で待機しているガブリエルの身柄を確保した。ヴァレンティナはガブリエルを殺そうとしていると話すもガブリエルは信じない。その時、ガブリエルは何者かに銃撃され命を落とす。ティファニーは犯人の凶器を目撃していた。スコラはヴァレンティナに直接話を聞く。ライアンにはマルティネスと会うことになっているので伝言を伝えただけで、母娘が殺された事件には無関係だと答える。しかしガブリエルが死んだことを伝えると様子が変わり、ガブリエルにはメールを送ったが、ホセはガブリエルのことを知ってキレて、別れろと迫ったという。脅すだけだと聞いていたが、まさか殺すとは思わなかった。スコラはFBIに協力しなければ、ヴァレンティナもガブリエル殺害の罪に問われると迫り、ヴァレンティナにカメラとマイクを付けて証拠を探らせることにする。ところが、ヴェルティスがマルティネスの逮捕をするなと横槍を入れてきた。マルティネスは5日後に東海岸の大物を集めるミーティングを開くことになっており、それまでは殺人罪でマルティネスを逮捕することは許さないという。5日待てば30人は逮捕できるというヴェルティスに、OAは感情的になり昇進したいのかと批判する。ヴェルティスは支局長がRICO法での逮捕を重視していることから、邪魔をすればOAのキャリアも終わるだろうという。そこまで言われて怒り心頭のOAは、マギーが個人的な感情で判断を曇らせているというが、マギーもまた同じことを言うつもりだったと答える。納得できないOAがカスティーヨに掛け合うというと、すでにマギーもカスティーヨと話し、やはりRICO法捜査が優先だと言われたという。2人は5日後の逮捕までに、ヴァレンティナの潜入捜査を続けることにする。ヴァレンティナはマルティネスにガブリエルが死んだことを質問するが、マルティネスは相手にせず、逆にまたその質問をすればお前を殺すと脅す。ヴァレンティナはFBIに、捜査の続行はもう無理だと告げる。しかしOAはヴァレンティナに厳しく、マルティネスが地下室に保管している銃を探すように指示する。今夜はマルティネスの仲間が自宅でサッカーの試合を見るという情報から、スコラは一計を案じる。スコラがケーブルガイを装い、マルティネスのテレビの受信設備の修理のために訪れる。地下室の配電盤で一旦電源を落としてほしいと言われたヴァレンティナは地下に向かう。手間取るヴァレンティナをサポートし、何とかFBIはガブリエル殺害の凶器を手に入れた。鑑識は凶器と断定し、これで後は待つばかりだが、ヴァレンティナから命の危険を感じるという連絡があった。マルティネスがドラッグでハイになり、地下室に銃を取りに行ったという。マギーはすぐに家を出るように告げ、マルティネスの逮捕を猶予できないというと、ヴェルティスも逮捕を認め支局長には自分が話すという。マギー、OAはマルティネスの家に突入し3人殺害でマルティネスを逮捕する。ヴァレンティナはマルティネスがを映画スターのようだと思い、優しくて何でも買ってくれることで満足していた。しかしガブリエルの言葉に耳を貸すべきで、マイアミに一緒に行くべきだったという。OAはマギーに、ヴェルティスはいざとなれば頼れる奴だったと認める。しかし、パートナーとしてエジプト人として、マギーの交際相手に関してはつい過保護になってしまうのだという。最初の殺人事件で犯人を逮捕したいというOAの気持ちはわかりますが、そもそも最初の事件の捜査権はNYPDにあるはずですよね。それでマルティネスの名前が上がったところで、連邦検事局かどこかから待ったがかかるというのが通常だと思うのですが、マギーの彼氏とOAの対立を作りたかったから、こういう事件の流れにしたのでしょうね。憎悪犯罪かと思わせて、でも殺人事件よりも組織犯罪で大きな手柄をあげたがるFBIのトップの非情なところを協調したように見えますね。でもそこまで頑張ってマルティネスを逮捕したのに、OAが妻と娘を奪われた父親のところに報告に行かないのはどうなのよ、と思いました。ギャングを巡ってのスコラとティファニーの会話から、住んでいる場所の違いで女性がギャングに憧れてしまうという話題になって、それが最後のヴァレンティナの反省につながるのですが、OAはヴァレンティナにギャングに惚れた君が悪いという口ぶりで、マギーの交際相手についても暗に批判するわけですね。まあ視聴者からしても、マギーはなんでこんな嫌な奴と付き合っているのとしか思いませんが、いや本当は良いやつなのに、OAがヤキモチ妬いているだけだ、偏狭な男だというのはつまらないです。やっぱりネスターには裏がある嫌な奴だと暴いてほしいです。(笑)ガブリエルは死ななくて良かったのに、殺し屋が死んだからとりあえず危険は去ったという判断はどうなんだろう。マルティネスを逮捕しても、5日後のミーティングは何とか開催させて、そちらも一網打尽という事はできたかも知れませんね。
April 15, 2023
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いろいろツッコミどころがありますが、緊迫感を持って最後まで見せたエピソード、ということにしておきます。今シーズンまだ出番が少なかったカスティーヨとスコラが頑張った、ということですね。交通違反の疑いで警官が止めた車が、世界的麻薬カルテルのリーダーを乗せており、中を見た警官は運転手に射殺された。アントニオ・ヴァルガスは7年前にFBI捜査官カイル・ミラーを殺害しており、爆弾を多用し拷問してから殺すなど、冷酷残忍な犯罪者だった。目撃者の情報などからヴァルガスを乗せた車を追跡したところ、倉庫街に向かったことがわかり、マギーらがSWATと共に突入する。すぐに運転手とヴァルガスを見つけヴァルガスの身柄を確保し、運転手はFBIに銃を向けたため射殺された。さらに倉庫を捜索すると、大量のコカインが見つかり、C4爆弾によるトラップが仕掛けられていた。ジュバルは撤退して爆弾処理班の到着を待つようにいるが、通信ミスでSWATが中に入ろうとして爆発を引き起こす。カスティーヨはヴァルガスをNY支局で取り調べを行うよう命じる。NY支局長のレイノルズとカスティーヨがヴァルガスの取り調べを始めるが、ヴァルガスは権限のあるものを出せと相手にしない。ところがFBI支局の職員のエリースが首輪爆弾を付けられてロビーに現れた。エリースは誰かがFBIビルに出入りすれば爆発すると脅されており、スコラが駆けつけ落ち着かせたながら、爆弾物専門家に解除を依頼する。エリースは駅の階段で何者かに銃付きつけられ、黒いSUVに連れ込まれて爆弾を付けられた。犯人の顔は見なかったが、FBIビルに入りヴァルガスを釈放しなければ30分以内に爆発すると脅されたという。調べたところ起爆スイッチは携帯電話の可能性があり、最悪の事態に備えてカスティーヨは関係者にロビーから避難するように言う。さらに、ロビーの上が特捜班のフロアなので、自ら志願する最低限の人数を残し職員を避難させる。やがて時限装置の付いた爆弾は解除コードを入力しなければ解除できないことがわかり、半径400メートル圏内に犯人がいると判断し、マギーたちに歩いて周辺を捜索し起爆スイッチを持ったヴァルガスの部下を確保するよう命じる。スコラはたった一人で極限状態のエリースに寄り添う。レイノルズはヴァルガスに解除コードを教えるよう迫るが、ヴァルガスは取り合わない。エリースの隣に座らせると言っても、ヴァルガスは「お前にはそんな度胸はない」と動じない。レイノルズは直接拘置所に送ればよかったと、カスティーヨの判断を批判する。カスティーヨは必ずエリースを助けると約束したと訴え、責任を負うという。スコラはエリースから犯人に関する情報を聞き出す努力を続け、2人組だとわかる。タイマーの残り時間がわずかとなり、再度カスティーヨはヴァルガスに協力を求める。しかしヴァルガスは釈放すれば必ず解除コードを教える、自分は約束を守るという。SWATにも倉庫にはトラップが仕掛けてあると伝えたはずだ。ミラー捜査官については、彼は汚職捜査官で、ヴァルガスに雇われ情報を流していたという。しかし手を切ると言い出し、断ったヴァスガスを殺そうとしたので殺した。ヴァルガスはその時の傷だと、カスティーヨに手のひらを見せた。時限爆弾の残り時間は17分となった。ティファニーが近くの駐車場で該当する車を見つけるが、無人だった。カスティーヨはジュバルに、ヴァルガスの言葉を信じ釈放すると言い出す。それがエリースを救う最終的な手段で、ミラーの件とSWAT隊員への警告の裏付けもできた。しかしレイノルズはヴァルガスを釈放すれば、また多くの被害者が出るが、それに比べればエリースの命は一つだと拒む。爆発時の衝撃を考えカスティーヨはスコラに、エリースを建物の窓側に近い方に移動させるよう指示する。ビル周辺の捜索で支局の様子を監視していると見られる男が浮かぶ。ティファニーがその男を確保するが、起爆装置はなく、携帯電話でもう一人と通話したようだった。マギーらはその携帯に電話をかけ、起爆装置を持った女を見つけ確保する。しかし、起爆装置はただのスイッチで時限爆弾を止める機能はなさそうだった。逮捕した人物はいずれもカルテルに家族を人質に取られて恐れているのか、何も言わない。カスティーヨはついにヴァルガスを釈放するのと引き換えに、爆弾の解除キーを手に入れる決断をする。部下を全て遠ざけ、カスティーヨはエリースに寄り添いヴァルガスからの連絡を待つ。まもなくヴァルガスから連絡が入るが、解除キーを入れてもすぐにはタイマーは止まらなかった。あと6秒というところでタイマーが止まり、エリースの命は助かったが、ヴァルガスを逃がすという大きな代償を払うことになった。カスティーヨは全て自分の責任だと認め、レイノルズは記者会見をカスティーヨに任せる。首輪爆弾のタイマーが「24」みたいに、リアルタイムで刻々と進んだかどうかは測っていませんが、30分の間に様々判断と決断が求められ、下されるというエピソードでしたね。私だったらこうするだろうと視聴者に思わせる場面も、あったでしょう。テロリストには屈しないと日頃言っているのに、身内が人質なら取引するのかとか。まず大物犯罪者を捕らえて浮足立ち、そいつが身内を過去に殺しているから、ぜひ締め上げて手柄を立てようと意気込んだカスティーヨと、偉そうにいうけれど何も責任を取らず部下の命を差し出そうとするレイノルズは、最初からヴァルガスと立ち向かう器じゃなかったということですね。カルテルなどの組織犯罪専門の部署もいたでしょうし、最初から上の立場の人間を連れてくれば話は違ったかも。NY支局が警官と過去のFBI捜査官殺害だけで追及するには準備が足らなかった。そこに、敵はすかさずFBIの部下に首輪爆弾を付けさせて、ヴァルガスの釈放を要求してきた。組織がしっかりしているというのか、動きが早い。しかも爆弾処理班が何もできないほどのやっかいな爆弾で、ひたすらヴァルガスに協力を求めるのみ。減刑を条件にするくらいでは、ヴァルガスも応じないですよね。釈放されたら、本当に解除コードをいうかどうかもなんの保証もない。でも、カスティーヨはヴァルガスを信じて賭けに出たわけですね。ハズレだったら、自分もエリースと運命を共にす覚悟で。結局ヴァルガスの仁義に助けられた形で非常に具合が悪い。でもカスティーヨも記者会見では爆弾騒ぎがあったことには触れずに、証拠不十分で釈放しましたと発表するんだから、カスティーヨもなかなかの玉だ。執念のカスティーヨは次は必ずヴァルガスを捕まえると誓い、今シーズンの大きなストーリーになるのでしょうね。ところで気になったのは携帯電話で起爆するかもしれないというのに、そのそばで携帯をかけまくっているところ。そもそも、爆弾をしかけた犯人はエリースに30分以内にヴァルガス釈放されたら、どうやって爆弾を解除するのか言わなかったのかな。言っておいた方が交渉が早かったように思います。またやFBI支局のビルなんだから、周辺から電波を遮断するファラデーケージみたいな装備や部屋があっても良さそうなのにと思いました。などなど、いろいろ気になりましたが、スコラがここぞとばかり存在感を見せたのが良かったです。
April 8, 2023
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うん、今回は良かったですね。やはりジュバルメインだと見ごたえのあるストーリーになるようです。事件は「CSI」的で、最後「そっちかい!」と思いました。(笑)立入禁止地区の森の池の中から次々と女性の絞殺遺体が上がる。被害者は年齢がほぼ同じくらいで同じ地域に住む既婚者。最初に発見されたベアトリスは8日前に失踪届が出ていた。水没しているので性的な暴行を受けているかどうかははっきりしないが、その可能性は否定できない。2人目のモナは5週間前に失踪しており、3人目のディアンは11週間前の失踪、同一犯人による連続殺人事件だと推定すると、犯行の間隔が短くなっている。犯人は被害者の結婚指輪を奪ったようだ。被害者の家族などに聞き込みを指示する一方、ジュバルは14ゲージの電線を使う点で、かつて担当したコリー・マクメイの犯行と手口が似ていることに注目する。マクメイは当時ジュバルとコンビを組んでいたリナ・トレンホルムが有罪に持ち込み、マクメイは8年間刑務所に入っている。ジュバルは密かにリナを呼び、あれは冤罪だったかもしれないと告げる。事件当時のジュバルは酒浸りでリナとは不倫をしており、どん底だった。身内によるアリバイ証言はあったが、被害者からはマクメイのDNAが検出されており、リナは間違いはないという。さらに、リナはテロ対策班の責任者になる瀬戸際にいて、昔の話を蒸し返してほしくないという。マギーとOAはベアトリスの夫から話を聞く。仕事がバーテンダーだったということで、客からしつこく迫られる可能性もあったためバーの従業員テイトにも話を聞く。しかし話に嘘があり、テイトが店から逃亡したため、自宅で逮捕する。テイトは女性へのサイバーストーカーの前歴があった。ベアトリスがテイトを相手にしなかったことに腹を立て、彼女を貶める画像を作ってインセルのサイトにアップしていた。そのサイトでは被害を受けた女性たちの個人情報がさらされており、会員なら誰でも見ることができる。カスティーヨはSNSに会員の実名を提出するよう求める。ジュバルはマギーとOAにマクメイの件を調べてほしいという。当時アリバイを証言したのは姉で、偽証を頼まれたことを認めるが、マクメイはドラッグ依存でひどい状態ではあったが人を殺すようなことはないという。カスティーヨはジュバルにマクメイの事件を蒸し返すことを辞めるようにいう。4人目の被害者が発見される。今回は湖に遺体を捨てることができなかったのか、クリークに遺体を捨てていた。シートのようなものにくるんで現場まで引きずってきたと見られ、遺留品を探す。現場周辺の交通カメラを調べたところ、ベアトリスの時と昨夜で同じ車が走り回っていることがわかる。ナンバープレートは泥でわざと隠しており、盗難車とわかる。所有者のピーター・デレオンは数ヶ月前に盗まれたという。デレオンは小児科病棟のボランティアをしており、かつてそこで白血病で入院していた。リナはマクメイの事件を調べるジュバルに、仕事を失うことになると文句を言う。それでもジュバルは勘を根拠に、マクメイに面会する。間違いがあったかも知れないというジュバルが真実を話してほしいと求めても、マクメイは自分ははめられた、真実を話しているのに疑うのかと態度を硬化する。インセルのサイトから被害者のネタ画像を閲覧した人物の情報がもたらされた。カフェを経営するケネス・ヒグビーで、14ゲージの電線を購入していた。しかしヒグビーは犯人像とは合わず、店のIPアドレスから名前が特定されたことがわかる。4人目の現場から遺体を包んだとみられるビニール片が見つかり、犯人のDNAが検出された。何と、刑務所に入っているマクメイのものと判明した。一方、ヒグビーのカフェの客がサイトにアクセスしたと見られ、出入りする客の画像にはデレオンの姿があった。デレオンは白血病の治療でマクメイから骨髄移植を受けていたのだった。デレオンの自宅からは被害者の結婚指輪が見つかり、キメラ現象によってマクメイのDNAで間違った犯人を有罪にしてしていたのだった。ジュバルはマクメイに謝罪し、釈放の手続きが取られることになった。リナはキメラ現象なら、捜査のミスということにはならないと喜ぶ。ジュバルはリナと最後に会った夜から連絡を取っていなかった。その時は泥酔し最悪の状態で、帰宅すると何かを轢いたようだ。その日から依存症の会に通うようになり離婚した妻や子どもたちとも今は良好な関係だ。しかし、あの時に轢き殺したかも知れない動物の事は忘れないという。今までベル、ジダンと表記していましたが、面倒なのでファーストネームで呼びます。カスティーヨはまあ、そのままかな。ティファニーはファーストネームですが、スコラはそのままです。スチュアートなんて、呼べません。(笑)さて、マギーはネスターとの関係をOAには明かしましたが、リナは彼の上司になるのじゃないか?だとすると、元不倫関係のジュバルとリナ、ネスターとマギーが秘密の交際関係という布陣で、何か起こりそうな予感。OAがネスターのことを好きじゃないというのが、マギーとのパートナー関係に影響するとか?ネスターが打算的な一方、冤罪よりも自分のキャリアを心配するリナもどうなのか。ジュバルは自分の依存症のことと結びつけていますから、忘れることも割り切ることもできない。ずっと抱えて生きていくことになるのでしょう。マクメイにしてみたら、間違いでした、ではすみませんよね。結局ジュバルが勘を信じて動いたわけですが、当時のジュバルの勘が鈍っていたというよりも、やはりコピーキャットか?という事件が起こったから、真犯人に結びついたのでしょうね。DNAによる犯人特定ができないでのはCSI的には、一卵性双生児の場合がまず浮かびますが、たしかにキメラ現象ってCSIのエピソードでありましたね。あれはものすごくレアなケースですが、骨髄移植となるとちまたには多くのレシピエントがいるので、可能性としては多くなるでしょうね。
March 31, 2023
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新シーズンプレミア。といっても、本国から2年遅れの視聴なので、さすがに「そこでマスクする?」という気持ちになってしまいました。そういう面では現実をドラマに取り入れることは必ずしもプラスになるとは限らないですね。でも「ニューアムステルダム」の場合は医療ドラマなので、当時の医療関係者がどれほど大変で献身的に事態に向き合ったのかということが伝わってくるので、時期がずれても感情移入できるのですけどね。現金なものですね。産休明け、否、潜入捜査からマギーが戻り、新人が加わって体制を整えての新シーズンとなりました。極端にリベラルな評論や思想を発信する、エクトメディア社の社屋の前で、覆面をした2人組による銃乱射があり、記者4人が射殺される。この会社では日常的に脅しを受けているという。クリステンの後任として、ティファニー・ウォラス特別捜査官が赴任し、スコラの相棒となった。ベルは潜入捜査で16人を逮捕する成果を上げ、職場に戻ってくる。事件の目撃者を探している中、現場近くにいた黒人にウォラスが食い込み、青いセダンに乗っていたという情報をつかむ。ジダンに情報提供者のゼインから連絡があり、乱射事件の犯人を乗せた運転手の情報があるという。「ビッグ・マイク」という運転手は盗難車の運転手を引き受けたが、まさか乱射事件に加担するとは思わなかった。犯人の名前がタイラーとエディということまではわかっており、ジダンはゼインにDCでの仕事を紹介するつもりだ話す。しかし現場近くで目撃された青い盗難車の映像を探すと、何と運転手はゼイン本人だったことがわかる。ジダンはゼインが乱射に関わったとは信じられないが、FBIはゼインの身柄を確保するよう命じる。ベルとジダンがゼインの自宅を訪れると、ゼインは今回の事件の現場や犯人らしい人物などの写真を集めており、監視していたように見られる。あるいはゼインが事件に直接関わったという疑いも否定できない。ゼインのもたらした情報と写真から、実行犯はタイラー・ハドックとエディ・ホワイトと判明し、いずれも白人至上主義者の団体「自由の闘士」のメンバーとわかる。FBIは団体の本拠地をガザ入れし、逃亡しようとした男を逮捕する。男はコナー・ラングといい、組織のメンバーだったが、乱射事件とは無関係だという。ラングはゼインについて、有色人種などへのヘイト発言をしていたと証言する。ジダンは信頼していたゼインの行動だとは信じられないが、ベルは監視するつもりで接した組織の思想にゼインが染まっていったのではないかという。それでもゼインを信じるというジダンに、ベルは捜査から外れるべきと言う。コナーによると、組織は次の行動を起こす計画があり、FBIはゼインの身柄確保に急ぐ。ジダンはゼインの父親と接触し、行方がわからなくなっているゼインと連絡を取る。ゼインは犯人に近づくために、自ら運転手役を買って出たが、まさか乱射事件を引き起こすとはおもわなかったと弁明する。ジダンの説得でゼインと会う約束をするが、ゼインはFBIの姿を見て逃げ出し、追い詰められ人質を取って立てこもってしまう。交渉人は潜入捜査でベルと一緒だったネスター・ヴェリッツで、ネスターは人質救出のために強硬手段を取ることをいとわない。ジダンは次のテロの情報を得るためだと、ゼインを殺さないよう訴え、直接話をする機会を得る。ウィリアムという男が関わっているということがわかったため、自宅の家宅捜索を行うと、自家製のパイプ爆弾が見つかった。ウィリアム・エリスという男の行方を追う一方、ジダンはゼインに人質の開放を呼びかけ続ける。エリスの狙いがわからないが、FBIはエリスの自宅を捜索し、パイプ爆弾を作っていた証拠を得る。エリスはすでに爆弾を持って出かけたと見られ、車の行き先からワシントンハイツ近くで行方を探す。スコラとウォラスが駐車中のエリスの車を見つけ、付近を捜索すると歩いているエリスを発見する。ウォラスが止まれという命令するも無視して建物に入ろうとしたため発砲し制圧する。エリスは手製の爆弾を所持しており、新たな犯行は阻止された。ゼインの立てこもり現場では、もはやゼインを生かしておく理由もなくなったとして、ヴェリッツは人質救出を優先して狙撃の命令を下そうとしていた。ジダンはヴェリッツに自分が直接ゼインと話をして投降させると訴え、たてこもっている店に入る。ゼインは興奮しており、国外に逃亡させろなど要求していたが、ジダンが本当にDCで仕事を紹介しようとしていた事を理解し、銃を下ろす。危険を顧みないジダンの働きで人質は無事開放され、事件は解決した。ジダンはヴェリッツに口添えしてくれたベルに礼を言う。ベルはこれから勲章を授与される式典に出席するところだが、浮かない顔をしている。潜入捜査中に親しくなったターゲットの妻を捜査官を守るために射殺したのだった。クリステンは本人の希望でダラスに転属したようですが、中の人の意向とは違うでしょうね。新たなスコラのパートナーは至って元気で、クリステンとは対称的なタイプですね。NYPDではセクハラをしてきた上司を殴って辞職してきた。スコラの上から目線に対して、ステファニーはわが道を行く姿勢を見せ、なかなか良いと思いました。ホワイトカラー課から異動してきたのですね。スコラが年寄りみたいな嫌なタイプの捜査官役を引き受けることになり、ますます売りというか、魅力がないキャラになるような気がします。(笑)これは想像ですが、復帰したとはいえミッシー・ペリグリムはまだ子育てへの配慮が必要で、出番を減らしているのではないか。そのためにも、足で稼ぐ仕事は当分はステファニーにお任せということなのかのも知れませんね。今からもう、ステファニー推しになりそう。さて、復帰したベルとネスター・ヴェリッツとは、潜入捜査中に何かがあったような雰囲気ですね。となると、そのストーリーも展開するのかな。今回事件は目新しい事がなくてOAがいいヤツなのばかりが残りました。ゼインも白人至上主義者を逮捕するために協力しているのに、無謀な人質事件を引き起こしてしまい、唐突な印象です。相棒だからマギーがOAを信じて肩を持つのは当然で、ネスターのことでOAとのパートナーシップに多少動きがあるかも知れないですが、やはり一本筋が通ったOAが主役だなと思ってしまう。新シーズンが始まったばかりですが、今のところ個人的にはこのシリーズには興味を失いつつあるところで、そうならないためにもぜひ盛り上げてもらいたいなと思います。
March 25, 2023
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シーズンフィナーレ。とはいえ、こちらもコロナ禍による実質最終話ということですね。だから中途半端な印象はしかたない。何よりも、マギー不在のためにせっかくシカゴPDとのクロスオーバーなのにたった1話かい、というのが残念です。そういえば、今週のシカゴPDシーズン8で「FBIが」と言っていたのが答えだったのか。ちなみに監督はシカゴ・ファイアのモニカ・レイマンドさんでした。セント・ニコラス公園で若い男性の射殺体が発見される。人種は不明だが、ヘイトクライムではなさそうだ。NY支局にシカゴ警察のヘイリー・アプトン刑事が研修のためにやってきて、ジダンの相棒を務めることになった。被害者は拷問を受けて別の場所で殺されたらしい。所持品のレシートから、ポール・リビア大学のインド人留学生アマン・パテルと判明するが、犯罪に関わるような事案が見当たらない。指導教官によると数日前にアマンは人種差別主義者に絡まれていたことがわかる。何度もヘイト発言を繰り返していたフランク・プリチャードという男が通報されており、ジダンとヘイリーが話を聞く。アラブ人を監視しているという男は大量の写真を撮影しており、ヘイリーがデータを提出させる。ジダンはヘイリーの「シカゴ式」に驚く。アマンはルームメイトと住んでいたが、自宅はすでに荒らされていた。家宅捜索を続けるジダンとヘイリーは、隠れていた男から銃撃を受け、跡を追うも見失う。アマンが同居していた男はルーカス・リードとわかり、日頃パーティの騒音で近所から苦情を受けていた。ルーカスにはマリファナ所持などの前歴があり、ジダンとヘイリーの銃撃に使われた弾は、アマンを殺害するのと一致することがわかる。さらに、2ヶ月前ギャングによって引き起こされた殺人事件でも使われている。犯人のゴンザレスは逮捕され刑務所に入っており、シカゴから来ていることからヘイリーが尋問することになった。ヘイリーはここでもシカゴ式を披露し、ゴンザレスを脅す。その後、ゴンザレスが連絡を取った先はワシントンハイツの公衆電話とわかる。FBIが付近を捜索したところ、死体を見に来たという少年がおり、ギャングのエルネスト・ガルシアが殺されているのが見つかる。エルネストは麻薬の前歴があり、ゴンザレスが言っていた2日前のことがこれだと思われる。その時の防犯カメラの映像には、アマンのルームメイト、ルーカス・リードの姿が写っていた。アマンを殺した犯人はルーカスを探していたのか、しかし関連性がわからない。ルーカスのSNSに恋人らしい女性が映っており、ヘイリーはその女性に昨夜声を掛けたことを指摘する。女性はルーカスよりもかなり年下のハーパー・クィンランで、実家を訪ねると父親は、2年前に家を出て半年前にしゃべったのが最後だという。ハーパーは大学を辞めて遊び回るようになってしまい、心配する父親を拒否した。エルネスト殺害時の公園の防犯カメラには、ルーカスが車に乗り込むところが映っていて、運転手はハーパーだとわかる。つまりエルネストを殺して麻薬を奪った犯行の共犯者とみなすことができる。ハーパーの身柄を確保してルーカスの居場所について尋問するが、ハーパーはルーカスを愛しているとしかしゃべろうとしない。ハーパーの所持品の携帯にメッセージが届き、ルーカスに盗んだ麻薬を返せ、さもなければハーパーの父親が死ぬと銃を突きつける映像があった。人質を交換するのは最初の取引の場所だというが、ハーパーはわからないという。ヘイリーはハーパーがルーカスから虐待されていると悟り、ハーパーに協力するよう説得する。ルーカスと連絡を取り、逃走資金を渡す役をハーパーが引き受け、最初の取引場所を聞き出すことになった。気丈にもハーパーがルーカスに父親を取り戻すために麻薬を返したいというが、ルーカスは立ち去ろうとし、FBIの監視に気づく。銃を出して発泡したため、FBIに射殺されてしまう。手がかりを失ったかに見えたが、ヘイリーはルーカスの車の中から隠してあった麻薬を見つけ、ルーカスのメールをチェックして最初の取引の場所がブルックリンの9番埠頭と確認する。麻薬の引き渡し役を再びハーパーが志願し、ヘイリーが見守る中、ギャングのマルコからアマンを殺したことを聞き出す。FBIは無事ハーパーの父親を救出し、親子は抱き合って再会を喜ぶ、ジダンは命の恩人のヘイリーに酒をおごることにする。シカゴシリーズもまだ初期にLaw & Order:SVUとのクロスオーバーがあって、オリビアの登場には「おおー」という感じでしたが、今回はもう、ヘイリー・アプトン様々という感じ。たったひとりであれですから、FBIの捜査はシカゴ式でやれば、さっさと解決しそうですね。(笑)お客様の世話係みたいなジダンだけでなく、チームのみんなが研修に来ただけのヘイリーに圧倒されているところが痛快でもありました。ちなみにジダンがヘイリーを褒める言葉が「君は僕のパートナーを思い起こさせる」。それくらいしか言えないだろうなあ。だからまあ、シカゴPDに乗っ取られたような、シカゴ・ファイア出身の監督さんの演出もあってか、エモーショナルなシーンが多かったように思いました。ハーパー役の子がなかなかの存在感で、よくやったと言いたいです。で、このままシーズンオフになってしまうのですが、本来なら後2話くらいヘイリーを入れたエピソードがあったのでしょうね。そして、シカゴに戻ったヘイリーはFBIよりも特捜班の方を選ぶという、当然でしょう。ところで、以下新シーズンネタバレです。残念ながらクリステンはこれが最後なんですね。FBIを去る理由が描かれないのもコロナのせいなのでしょうね。まあ、出来過ぎでみんなに愛される良い子というキャラクターは脚本家には書きにくいということだそうですから、何となく納得はしますけど。マギーの潜入捜査のことなど、クリステンの後任のことなど次シーズンを期待します。
May 26, 2022
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兄弟シリーズというべき「FBI:Most Wanted(指名手配特捜班)」とクロスオーバーということは、続くのだろうなと思ったらやはり。WOWOWでは「Most Wanted」シーズン2を放送しているようなので、スカパーで続きもいずれ見られるのでしょうが、FOXさんどうなのでしょう。というわけで、少しがっかりはしましたが、いつものFBIよりも良かった。これが本来のこのシリーズの魅力でしょうね。前回のバックドア・パイロットでラクロワと通じるところがあったベルが今回はお休みというのは残念でした。ところで、ラクロワ・チームのクロスビー役ケラン・ラッツですが、この間たまたまBSで「ザ・ヘラクレス」という映画を見たのですが、彼、堂々たるヘラクレス役じゃないですか。彼めっちゃくちゃ肉体美で主役を張れる人、そんな人が地味な役柄を演じているんだと、いうのが今日の収穫でした。スクールバスに乗った子どもたち26人が登校途中バスごと誘拐され、大掛かりな捜査が始まる。子どもたちの携帯もバスのGPSもオフになり、行方を探していたところ、行方がわからなくなった付近で子どもたちの携帯と運転手が殺されているのが発見される。FBIは子どもたちの親に、誘拐される可能性があるかどうか聞き込みを行う。オーウェン・ジャミソンの父親はかなり裕福な存在で、母親は昨日バスに乗り遅れた時に、グルーンのセダンがバスの後を走っていたのを目撃していた。クリステンは子どもたちの携帯から誘拐直前の映像を見つけ出し、犯人が2人組で一人は小指がないことがわかる。今のところ犯人側から身代金の要求はないが、グリーンのセダンは交通カメラで確認され、持ち主がわかる。カール・スタッブスという男をとらえるが、スタッブスの車は銀行の支払いが遅れたために没収されたという。車の行方を追ったところ、ガソリンスタンドでガソリンを入れる男がカメラに写っており、指紋からサム・ギブンスという元陸軍兵と判明する。ギブンスは凶悪な連続強盗事件で10年の刑期を終え出所したばかり、逮捕したのが指名手配特捜班のジェス・ラクロワ捜査官だということで、ジュヴァルはラクロワの協力を求める。ギブンスは誘拐は専門ではないということだが、彼をよく知るラクロワのチームと合同で捜査を始めることになった。ギブンスには交際している女性がいることがわかり、ジダンとギブソンがテリー・プレイダーを訪ね名刺を渡す。遺産が入るという話をもちかけ、電話をかけた先はブロンクスのテリーの母親のアパートだった。その近くでギブンスがクレジットカードを2日前に使ったことがわかっている。州知事のオフィスに誘拐犯から身代金要求の動画が届いた。マスク姿の犯人はオーウェンを脅して、100万ドルを要求したため、州は身代金を用意するという。ジダンとギブソンがブロンクスのアパートを捜索しようとすると、ギブンスの姿を確認した。声をかけると発泡したため、ジダンがギブンスを撃つ。ギブンスは傷を負いながらグレーのシボレーで逃走してしまう。人質の子どもたちの居場所はいまだにわからないままだが、家宅捜索でギブンスの使い捨て携帯の番号がわかったため位置を特定する。ジダンが車で追うと、ギブンスはゴミ収集車の中で死亡していた。これで子どもたちの手がかりが失われたかと思われたが、ラクロワはギブンスは首謀者ではなく、もう一人の動画を送ってきた方が黒幕だという。その動画を見直すとオーウェンが手で何かを伝えようとしていることに気づく。手話で「PとT」を示しているらしいが、テリーは心当たりがないという。ただ、ギブンスが刑務所でネオナチの囚人の影響を受け、出所後も連絡を取っているらしい。おそらくその人物が「T」だという。ギブンスのグレーのセダンが発見されるが、助手席側に出血の跡があり、運転していたのは別人のようだ。車の近くの防犯カメラには車から降りる女性の姿が写っていた。女は顔認証でエマ・ケインとわかり、その夫が白人ナショナリストで過激派のタイラー・ケインだった。この人物がおそらく「T」で、活動している動画の声が身代金要求の声と似ている。ケインらは支持者と共に大きな計画をしているらしく、そのために子供を誘拐して大金を手に入れようとしているのか。ケインから金の受け渡しを指示する動画が届く。FBI捜査官が一人で金をもってこいというので、ジダンがクロスビーと共に現場に向かう。指定の場所には携帯があり、ジダンはケインと子供の安全を確認しようとするが、州が派遣したヘリに気がついたケインは交渉を打ち切ってしまう。ジダンは現金で100万ドルを要求することに疑問を持ち、そもそもケインは金を受け取る気がなかったのかも知れないという。何かの陽動作戦だったのか。ラクロワ・チームは白人ナショナリストの中で閉園中の遊園地を所有していることを指摘し、ギブンス一味はそこにいるという。確かな証拠がなければSWATを送れないというカスティーヨだったが、ジュヴァルは「PT」は「プレイタウン」だと気づく。FBIが閉鎖された遊園地に突入し、スクールバスを発見。ケインらも見つけ制圧して、ミラーハウスに監禁されている子どもたちを救出する。しかし、ケインは「もう手遅れだ」と言い、子どもたちの中にオーウェンはいなかった。エマ・ケインがオーウェンを連れて行ったとことでジダンとラクロワが自宅に向かうと、そこにオーウェンがいた。父親は犯人側から接触を受け、直接金を払って息子を取り戻したのだという。エマは100万ドルを得てどうするつもりなのか。その時、ラクロワの娘タリからフードバンクの手伝いをしていたら、何者かに襲われたという連絡がはいる。ネタバレが嫌いなどと言いつつ、先走って申し訳ないですが、ジュリアン・マクマホンはシーズン3リーズから降板することになり、代わりにディラン・マクダーモットが後任になるらしい。それを知ってしまうと、ラクロワが何だかやる気がなさそうに見えてしかたないです。証拠を重視するジュヴァルと、勘で動くラクロワというかつての同僚?が子どもたちのために、協力するというのは楽しむところなのでしょうね。そうは言っても、犯人は2人組だとわかっていて、ギブンスばかり追っていてもう一人は野放しというのはどうなのかな。後、ギブンスを追うジダンがギブンスを見かけていきなり声をかけるのも、気になりました。逃げられるのはわかっているじゃないの。彼を確実に逮捕したいのなら、応援を呼ぶとか逃げられない状況に追い込むとか何か方策はなかったのか。冒頭、ジダンのおばさんが14年かけて市民権を得るチャンスを得た、というところは首謀者のいう「真のアメリカ人とは」に呼応するところなのでしょう。子供を誘拐して大金を得た犯人グループがテロを計画しており、たまたまそこにラクロワの娘がいて巻き込まれてしまったとなると、ラクロワも本気を出すしかありませんね。彼らの狙いは何なのか。オーウェンのパパは自分の家族のことだけを考えて、エマに金を渡したが、もしかすると彼も差別主義者だったのかな。後半の展開はいつになるのか、気長に待ちたいと思います。
May 19, 2022
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今回は特に突っ込むことなく見ることができました。まあ、みなさん携帯の位置情報をオンにしているのが不用心だなあと思いましたけど。簡単に居所を掴まれすぎじゃないでしょうか。まあ、逆に偽装もできますが。夜に気候変動問題に関するデモがあり、集会参加者が何者かに銃撃され、女性一人が死亡した。場所はFBIのNY支局の近くで、まもなく国連のサミットも開催されることもあり、政治的な動機による犯行かと疑われた。死亡したのはニコール・ミッチェルで背中から3発撃たれており、そばにいたデモの責任者ピート・ブラッドフォードはニコールの体を貫通した銃弾で怪我をした。現場からはグレーのセダンが走り去るのがカメラに写っており、犯人は車から銃撃したようだ。ピートによると、彼らは日頃から誹謗中傷や脅しなどを受けており、たった3発のみ撃ち込まれたというのも不思議だ。犯人はニコール本人を狙った疑いがある。ニコールは連邦公選弁護人を短期間務めた後、様々な進歩的な活動に関わっており、父親はウォール街の大物だという。父親に話を聞くと、ニコールは最近恋人と別れたばかりで、この男からメールで脅しを受けていたという。トッド・コンロイは地元クラブのプロモーターであり、ドラッグの取引も行っていた。6ヶ月間服役して現在は保護観察中、その間にニコールと交際していたが、ニコールはトッドの正体を知り、自分を利用して裕福な友達にドラッグを売り込もうとしていたとして、友人たちに警告した。1週間前にニコールの方から関係を終わらせたが、それではトッドは収まらなかった。事件の数時間前には「殺してやる」などのメールを送り、犯行時にも現場付近にいたことが携帯の位置情報からわかっている。スコラとライダーがトッドの身柄を確保し、逃走中に川に投げ込んだ銃も回収した。しかし、トッドはニコール殺害を否定し、銃は護身用だという。現場付近にいたのは、ドラッグの配達中だったということは、確認された。また、持っていた銃は凶器ではなかった。一方、犯行に使われた銃は、同じ日の朝にブロンクスでも使われていたことがわかる。レオ・ラミレスという男が殺され、犯人としてアフリカ系の男性が目撃されていた。ラミレスはドミニカ系ギャングのリーダーで、犯人から「名前を言え」ともみ合っていたという。このラミレスとトッドの間の関係は不明だが、ギャング間の抗争事件ではなさそうだ。ベルは現場付近を通ったバスのドライブレコーダーを回収して、不審な車が写っているのを見つける。その車が市内で目撃され、FBIが現場に向かう。ベルは支局長から潜入捜査の任務を打診された。大きな事件で、キャリアにもプラスになるが、ジダンという良きパートーナーを置いて引き受けるかどうか、迷っていた。ジダンにはまだ決められないという。探していた車が見つかり、内部を捜索したところ、地裁と事件整理番号が書かれたメモが見つかる。その裁判所は近くでまもなく裁判が始まる。法廷は「合衆国対アダロフ」と聞いて、ジダンは恋人のモナが担当する案件だと気づく。ジダンとベルが裁判所に駆けつけると、銃を持った男が発砲し、モナはジダンが守ったため、男は逃亡した。モナも犯人に狙われていたのか。ニコール・ミッチェルと聞いて、モナは何度か法廷で争ったことがあるという。さらに、ラミレスとの関係を問われ、クリップスの幹部が殺された件で、16歳の少年が運転手として起訴され、ニコールが弁護にあたったと答える。少年は将来を嘱望されるバスケ選手だったが、殺し屋の名前を言わなかったために、ニコールの勧めで取引し共謀罪で4年間の罪となった。そのアレックス・ブライアントは2週間前に出所している。アレックスは裁判の関係者に復讐しようとしているのか。アレックスの実家に向かうと、昨日の朝父親と喧嘩して家を出ていったという。アレックスは刑務所に入り、人がすっかり変わってしまい、父親は激怒していた。友人のベニーのところにいるかもしれないという話だったが、父親のローマンはアレックスを助けたいというFBIに、4年前にも同じことを言われたと反発し、ベルたちを拒絶する。ベニーはかつてはギャングの一員だったが、今は警備会社で働いていて、アレックスがでっちあげの罪で4年間も食らい、もはやバスケの選手に戻ることができなくなったことを怒っていたという。そもそもアレックスはギャングとは関係なく、同乗者がまさか人を撃つことは知らされていなかったと訴えていた。ベニーに銃について尋ねると、車の中にあったグロック22がなくなったという。アレックスの目撃情報がありSWATが廃倉庫に突入する。しかし、そこはドラッグの常習者のたまり場でアレックスは意識不明で倒れていた。アレックスは病院で意識を取り戻すが、2件の殺人とモナの殺人未遂については否定する。ジダンが心を開かせようと話しかけるが、持っていた銃については誰かに奪われたということしかわからない。今のところ、アレックスが銃撃犯だという科学的証拠はなく、ジダンはモナにアレックスの裁判について情報を求める。ギャングの友人の車に乗ったら、何があるのかわかるはずというモナと、アレックスと同じような地元出身のジダンは意見が対立する。しかし、モナはアレックスが犯人をかばったことが悪いという。アレックスの服から質店の質札が出てきて、昨日質店近くで路上強盗があったことがわかる。編みレスが殺害された時、アレックスはその質店にいてアリバイがあり、モナも襲っていない。となると、真犯人はアレックスと同じ動機を持つ父親ローマンが疑わしい。アレックスが父親をかばうのも理解できる。アレックスの実家を捜索すると、ローマンが妻に当てた書き置きがあった。ローマンは息子の未来を奪った4人を殺すつもりらしいが、次に狙うのは誰か。アレックスにその事を確認すると、ローマンはラミレスに脅されて口止めされたという。その代わりに成人として刑務所に入るため中で守ってやると言われたが、アレックスは刑務所でレイプの被害に遭い、約束は守られなかった。ローマンは息子の将来が奪われ、すっかり壊れてしまったのは自分のせいだという。刑務所であったことをアレックスは父親に言わなかったが、2日前に打ち明けたところ、ローマンは激怒したという。次に狙われるのはベニーだというので、行き先を追うとローマンはノーウッドにいることがわかる。FBIがベニーのおばの家付近を捜索しローマンを探す。ローマンは逃亡しようとして人質を取るが、ベルは成人として刑務所に入ることを知らされなかった、司法に苦しめられたのだと説得してローマンを逮捕する。ベルは潜入捜査を引き受けたとジダンに告げる。ベルの潜入捜査はミッシー・ペレグラムのmaternity leaveのようですね。全然そんな風に見えませんけど、SVUのオリビアもいきなり潜入捜査に行きましたので、そうかなとは思いました。そういうこともあっての、ライダー捜査官の投入だったのかも。ちなみに、SVUではオリビアの代わりに来た刑事とステイプラーが微妙な関係になって、というのがありましたね。ベルの、別口の潜入捜査も描いてもらいたいです。ベルのキャリアアップにつながるようなビッグケースのようですし。冒頭の白トリュフで、ジダンとモナの育ちの違いに触れられて、アレックスの裁判でも見解の違いが出てきたわけですが、まあ、検察官と捜査官の立場の違いもありますし、この2人の間に波風が立つというのはなさそうに見えるのですが、さてどうでしょう。アレックスは生まれた地域が違えば、刑務所に入ることもなかっただろう。父親の怒りもわかりますが、先週のパターンと似ていたような印象です。ラミレスはともかく、ベニーが狙われた理由は今ひとつわからなかった。ベニーのおばさんの住所まで瞬時に指摘するクリステンはすごい。(笑)ちなみに、どうしてみんなそばにいる人を人質にするんだろう。どうせ捕まるのに、罪を重ねることになりますね。説得するシーンを演出するために必要なのだろうか。スコラが何かにつけて、ウォール街にいたことをネタにするのが気になります。金を持っているけれど、あえて安月給で正義のために働いているわけですね。
May 12, 2022
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金持ちと貧乏だと警察の動き方が違う、ということをテーマにして、何が言いたかったのかなと思いながら見ていました。クロエ役の子はSVUに出ていましたね。フォーブスの資産家ランキングにも載るような富豪ネイサン・フォードの娘クロエが誘拐された。ベッドフォードの別荘の門扉の前で連れ去られたところが、防犯カメラに写っていたが、犯人の顔ははっきりとはわからない。フォードはFBIの副長官とも直接話をしているという。父親の仕事では敵が多いとは言え、特別に疑わしい人物はおらず、クロエにも狙われる動機が見つからない。クリステンは最近、クロエの誕生日パーティが非常に派手でSNSでもバズり、ニュースになったことに注目する。誘拐に使われた車はニューロシェルで直前に盗まれたもので、車の登録者の女性は犯人が銃を向け、何度も「すまない」と謝っていたという。「娘のために他に方法はない」ということらしい。車を奪ったところは交通カメラに写っており、顔認証で建築関係に務め、陸軍にも在籍したマイク・ヘルトンとわかる。ヘルトンの行き先は車のGPSから判明し、FBIはスカースデールにある豪邸へと向かう。邸宅内は無人でクロエの痕跡はない。しかし、突然家の中にヘルトンの声が響いた。ヘルトンはFBIが2時間49分でクロエの居場所を突き止めたと言い、それは金持ちの娘だからだという。それに引き換え、ヘルトンは3週間前に娘のステファニーが行方不明になったと警察に訴えたときは相手にもしてもらえなかったと主張する。それで貧乏人だと探してもらえないと思い、クロエを誘拐して世間の注目を引きたかったのだという。ヘルトンとクロエは邸宅の中のセーフルームの中にいた。分厚いドアに阻まれ、ドアからは簡単には救出に至らない。ヘルトンは娘を捜索しなければ人質のクロエを殺すという。時間の猶予は2時間49分だ。ヘルトンはこの家のセーフルームの設置に関わっていた。カスティーヨはセーフルームの設計図を取り寄せ、突入方法を探るように命じる。ステファニーは3週間前に買い物に出て行ったきり戻ってこなかった。ヘルトンのいう警察が娘の失踪届を受理しなかったのは、ヘルトン本人に娘がいるという記録がなかったからだった。しかしヘルトンの隣人らはヘルトンが10代の女性と暮らしていると証言している。ヘルトンと交渉するジュヴァルは、クロエを救出するため、まずはヘルトンと話を合わせて信頼を得なければならない。イアンがシステムに侵入し、セーフルーム内の映像と音声を支配できることになった。ジュヴァルはヘルトンにFBIがステファニーを必死で探していると告げる。同時にクロエを開放するように求めるが、ヘルトンはまずは娘を探し出せと譲らない。ヘルトンのアパートの大家によると、ヘルトンは娘がいることを知ったのは最近だったという。ステファニーの母親は娘がいることをヘルトンに知らせずに別の男性と暮らし、その男性をステファニーは父親と信じ、数年前に薬物の過剰摂取で死亡した。母親も昨年死亡したが、その前にヘルトンにステファニーのことを知らせたのだった。しかし、知り合ったばかりの父娘の関係は上手くいかず、ステファニーは過保護な父親に反抗していた。大家の女性はステファニーの家出の可能性について、1ヶ月前に父親と大喧嘩をしたステファニーに、フロリダにいるいとこに会いに行くよう、バスチケットを渡したと明かす。それは事実だったが、ステファニーは最終的にフロリダにはいかなかった。「いとこ」によると、ステファニーから「父親と仲直りをしたのでNYにとどまる」というメールが来たらしい。ステファニーが乗る予定だったバスの時間帯のターミナルでは、男性ともみ合う女性の姿が確認されていた。ステファニーは何者かに誘拐されたようだ。ジュヴァルはステファニーが誘拐されたことを確認したとヘルトンに謝罪し、男について情報を求める。しかしヘルトンはそんな男は知らないと言いつつ、FBIに協力する姿勢を見せない。逆に、クロエの父親フォードは、ヘルトンに金を払ってでもクロエを救い出すと申し出る。カスティーヨは容疑者は腹を立てており、それは危険だと止める。セーフルームの製造元によると、ドアを破ることは不可能だが天井からなら可能だとわかる。FBIはモデルルームを借りて突入のシミュレーションを行う。12秒で制圧しなければならない。一方、セーフルーム内でもクロエがしびれを切らし、拘束を外してヘルトンの銃を奪おうとした。ヘルトンは銃を奪い返し、ジュヴァルは必死で銃を置きクロエを開放するよう説得を続ける。ステファニーが男に誘拐された時の映像に、犯人の車のフロントガラスに駐車許可か何かのシールが貼っていあるのがわかる。シリアルナンバーからブルックリンに住むアルフォンソ・ゴメスという人物が浮かぶ。ゴメスはその車を1ヶ月前にセルジオという男に売ったという。セルジオはゴメスから部屋を借りていたが、ドラッグを吸っていたので追い出した。しかし、彼は屋上でっ伝書鳩を飼っており、今も世話をしに来るのだという。ベルとジダンがセルジオが姿を現すのを待ち構え、ジダンがセルジオを追ってビルの屋上まで追い詰める。隣のビルに飛び移ろうとしたセルジオが失敗し、ジダンは壁にぶら下がるセルジオにステファニーの事を問い詰め、スレファニーになり代わっていとこにメールを送ったことを聞き出す。セルジオは依存症でドラッグの金欲しさに、ヒューゴという男に女性を誘拐して引き渡していたことを認める。女性はドラッグ漬けにされ、売春をさせられるのだという。ヒューゴとの連絡方法は鳩だというので、鳩に発信機をつけて放す。鳩はハートフォードのヒューゴのアジトに飛んでいき、FBIが突入する。監禁されている女性たちの中に意識不明のステファニーを発見するが、ドラッグを打たれて昏睡状態で敗血症を引き起こしている。ジュヴァルはヘルトンにステファニーを見つけたと告げるも、ヘルトンは娘とすぐに話をさせろと興奮し、ジュヴァルは事実を告げないことにする。もはや突入するしかないというジュヴァルにカスティーヨはGOサインを出し、ヘルトンを画面に近づけさせたすきに、天井を爆破してSWATが突入する。ヘルトンは撃たれて瀕死の状態となり、クロエは救出された。ジュヴァルはやっとステファニーが意識を取り戻したことを告げるが、ヘルトンはやるだけの価値はあったと息を引き取る。スコラがセーフハウスの突入で、「Seal Team」みたいな訓練シーンを見せてくれたのが目新しかった。FBIも裕福なのか、モデルルームを借ります、壊してもいくらでも小切手切ります、とは皮肉です。(笑)でも、迷惑だったのは留守中の家の持ち主ですよね。FBIはそちらには補償しないのでしょうね。ヘルトンは死んでしまいましたし、あえて請求するならヘルトンを差し向けた建築会社かな。ヘルトンは悪い人ではなかったが、やむにやまれず極端な手段を取って娘を探し出そうとした。背景には確かに社会的に力を持たない庶民のために、警察は動かないという事実があるのでしょう。ジュヴァルは交渉人としてヘルトンと関係を築く中で、そうではないことを信じさせようとした。でも、情報の伝え方が不十分だったのでヘルトンはジュヴァルを最終的に信じることはなく、五分五分のリスクで突入せざるを得なかった。作戦としては成功したけれど、ジュヴァルとしてはどうだったのか、悔いは残ったでしょうね。クロエの父親まで、同じ父親として話を通じることができるかもしれないと言っても、カスティーヨはもっと前向きな取るという。それが実力行使なわけなのですが。囚われたクロエがヘルトンとやり取りをしていたのが、もう少し有意義に使えたら良かったなと思いました。あなたは自分の娘のために私を殺すのか、他にも選択肢があるはずだとしっかりした子だったので、ちょっと残念でした。セルジオ捕獲の流れはもう、窓から逃げて非常階段を登るのはわかりきっていて、読めました。(笑)あそこでセルジオを死なしていたら、ステファニー救出には至らなかったでしょう。他にも人身売買の被害にあっている女性たちを救出できたのは、FBIのお手柄ですね。ヘルトンはそのための犠牲になったわけで、これで少しでも世の中を動かせれば良いのですが。とはいえ、遺されたステファニーはどうなるのか、後味は悪くていかにもディック・ウルフ調でしたけど。今シーズンこの手のエピソードが多いですね。
May 6, 2022
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ジダンをメインにした、なかなか力の入った回でしたね。題材はまあ、これまでにも見たようなものでしたが。軍仕様の銃弾やライフルを積んだトラックが襲われ、運転手2人が殺された。トラックには遠隔操作でエンジンを止める装置が装着されており、犯人はトラックごと盗んで走り去ったようだ。内部の犯行を疑い運送会社で事情を聞くと、長距離輸送の前に点検を外部に委託していることがわかる。その整備士のケヴィン・マグワイアが今日出勤していないため、行き先を追う。マグワイアの恋人でバーテンダーのレイシーは、今朝マグワイアがトラックを襲ったことを認める。大金が入るという話で、現場まで運転手として一緒だったが、マグワイアはトラックの運転手を殺すと、行き先も告げずトラックでどこかに行ってしまったという。レイシーがケヴィンと連絡を取っていた番号の携帯の位置が確認されたため、現場に向かうが、ケヴィンはトラックの荷台の中で殺されていた。ライフルはそのまま残され、ただし銃弾が盗まれていることがわかる。盗まれたのは法執行機関や軍が使用する徹甲弾で、あえてそれを盗むということは犯人は大掛かりな事件を起こすつもりなのか。トラックを放置した現場付近のカメラから、不審なバンを特定、運転手の顔認証で東南アジアのテロ組織にかかわる、ヌール・ロジャックが浮かび上がる。ヌールはNIAの元メンバーで、ジダンは5年前にその掃討作戦に関わり、組織を壊滅させた。バンの出どころがわかったため、スコラらが車を確認する。タイヤに商船の船底に塗る塗料を確認したため、クリステンがブルックリンの造船所で該当するバンが出入りしていることを見つける。そのバンで出入りしていた男たちが使っていたコンテナを開けると、中には自動小銃の空箱があり、そこで誰かが寝泊まりしていること痕跡が見つかった。盗まれた銃弾はこの自動小銃に使うためと思われ、銃弾を密輸することは探知されるので難しいという。鑑識は寝泊まりしていた人物がNIAのリーダー、マンソールと断定する。しかし、ジダンは掃討作戦でマンソールが死亡したのを確認したという。急遽各部門の担当者を集めて対策会議が開かれる。ジダンはそこで、掃討作戦で同僚として共に戦ったたテリー・ブルックスに再会する。ブルックスは今は統合特殊作戦司令部に所属している。マンソールの空爆は映像でアメリカ中のテレビに流れており、大統領は演説をし軍は功労者にメダルを贈った。現段階ではマンソールが生きているかもしれないという情報は伏せられ、最高機密扱いとなるという。ジダンはマンソールが建物にいると確認したブルックスに、本当に確認したのかと追及する。ブルックスはマンソールの妻と兄弟を確認し、同行している人物をマンソールだと推定したと言い、ジダンはショックを受ける。その報告をもってカーソン大佐は空爆の許可をだしたが、マンソールが生きているのなら今後起こるテロの責任は自分たちにあるという。マンソールが隠れていたコンテナで輸入した企業名が判明、輸入した「カーン・スペリオル・カイロプラクティック」は家族経営の会社で、昨年東南アジアから5人のカイロプラクターのためにビザの保証人となっている。その5人はもちろん偽名で、顔認証でNIAのメンバーであることがわかった。スコラらがすぐに本社に向かい、社長の息子ダニエルを逮捕する。ダニエルはインドネシア系二世で、NYで育ち西欧の教育を受けている。しかし、高校で暴力を受け両親は学校を相手に訴訟を起こした。ダニエルは次第に孤立し、やがてNIAとつながり勧誘されたと見られる。尋問でスコラはダニエルに父親の名前を使ったために、父親を刑務所に送ることになると追及する。ダニエルにはNIAの理念に共鳴するところがあるというが、ジダンはNIAに利用されて殺された協力者を挙げ、興奮気味にダニエルを責める。その甲斐あってか、ダニエルは明日NIAの人物と会う予定だと明かす。スコラは感情的になったジダンに注意する。ジダンは陸軍でマンソールを倒し勲章も得た、その手柄でFBIにも入局した、それが嘘だったということに動揺しているという。ベルはブルックスを責めるジダンに、ミスをしたのとウソは違うという。ダニエルはFBIに協力し、ヌールと接触する。ヌールはマンソールの家族を殺した敵に正義を下すというが、あれこれ質問するダニエルを疑ったのか、最終的な目標や場所を明かさないまま、立ち去ってしまう。ジダンらヌールを追うが、ヌールは姿を消す。ヌールが語ったことから、今日その作戦が実行されるらしく、「式典」と北行きの列車ということからジダンはウェストポイント陸軍士官学校でカーソン大佐がリング寄贈式に出席することを指摘する。すぐにSWATを手配し、ジダンらが向かう。ジュヴァルはクリステンにも一緒に行くよう命じる。しかし、一足早くマンソールらはウェストポイントの裏口から侵入しており、大勢の参加者が出席している中に潜入していた。気づかれずに自動小銃を持ち込むには、楽器ケースを使ったと判断し、容疑者を次々と逮捕していく。5人まで逮捕したところで、マンソールが確認できていない。ジダンとブルックスは講堂でライフルを構え、マンソールを探す。FBIは参加者を全員避難させるよう命じ混乱する中、ブルックスがカーソン大佐に近づくマンソールを発見、狙撃はジダンに任された。しかし、ジダンはマンソールの顔が見えず、判断をカスティーヨに求めた。カスティーヨはジダンに判断を任せ、ジダンは引き金を引いた。マンソール本人であることが確認できたが、事件は被疑者の身元を不明なままで報道された。ジダンはブルックスと和解し、デスクに飾ってあった勲章を片付ける。ホームグローンのテロリストが中東系ではなく、東南アジア系でしたが、やはりイスラム教からみなのかな。アメリカ軍が空爆をしたのだから、場所は限られると思います。ダニエルは捜査に協力したとはいえ、これは相当な罪になりますよね。また強盗殺人の共犯となったレイシーも、第2級殺人に問われることになるという。せめて自首すべきでしたね。今回は、ビンラディンが生きていたみたいなビッグニュースだったわけですね。動揺しまくるジダンに比べて、戦友のブルックスは随分落ち着いていましたね。ブルックスが確認したのが別人だったとしても、今後軍事裁判にかけられることはないのでしょう。でも、彼もまた戦功でDCに行くことになったのでしょうから、多少は良心が痛むところはあるかも知れない。それにしても、ジダンの真面目さ正直さが印象的でした。最後はジダンも顔が見えないままマンソールを撃つという、ブルックスと同じ状況になり、彼の気持ちを理解したかも知れませんね。正義はなされ、テロを未然に防いだとしてもこのことは最高機密として、隠されたまま。「Seal Team」でも似たような話がありそうだ。クリステンはついに現場復帰、とはいえ、せめて首の傷を保護する絆創膏くらいは当分貼っておいてほしかったな。もう恐怖はなく、ベルと2人でヌールを逮捕するところなどは、ちょっと出来すぎな印象です。ジダンのウエスタンラリアットは特筆すべきものでした。(笑)それにしても、ウェストポイント陸軍士官学校には侵入してきた敵と戦う武力や兵力はないのでしょうか。歴戦のツワモノもいるでしょうし、そこでFBIが指揮をしているのはなんだなかーという気もしました。
April 28, 2022
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今回はジュヴァルの人情物語ですかね。過去の自分の行動を後悔し、責任を一人で背負い込もうとしている。そう思うのは構わないとして、捜査に関しては随分自由にできるものですね。立場を利用してどこまで勝手が許されるのか、ちょっと引っかかります。セントラルパークで、若い女性の絞殺遺体と近くに男性の射殺遺体が発見される。女性の方は身元不明だが、男性は南地区の連邦検事補スコット・コンウェイとわかり、コンウェイの担当事件から調べることになった。しかし、コンウェイの担当は詐欺やインサイダー取引などのホワイトカラー部門で暴力沙汰とは関係がない。彼はジダンの彼女のモナと同期で、仕事熱心、家庭も円満だという。ライダーはコンウェイの妻にもう一人の被害者を知っているかと尋ねる。妻は知らなかったが、スコラはライダーに、コンウェイが不倫をしていると思わせたいのかと問う。ライダーは事実を示しただけだという。母親から失踪届が提出されて、女性被害者は19歳のマヤ・デプリーストとわかる。マヤの父親は殺され、母親はコカイン販売で逮捕され服役した後、2ヶ月前に釈放されている。マヤは顔認証で、コールガールのサイトに顔が出ていた。ジュヴァルはマヤの母親には自分が告知すると買って出る。すでにマスコミでは、コンウェイとマヤの関係を邪推して、興味本位に報道し始めた。事件解決を急がなくてはならない。FBIはマヤが殺しのターゲットで、コンウェイは巻き込まれたと考えるる。マヤはその死の直前まで「BT」なる人物が主催するパーティに参加していた。SNSなどで絞り込むとBTは、人気のラッパー、ビッグ・トレイシーとわかる。トレイシーはSNSで銃を振りかざしたり、ギャングのサインを見せたり目立つ行動をしており、FBIの訪問にもナメたような態度を示す。マヤと昨夜喋ったことは認めるが、特に情報はない。防犯カメラにはパーティを出ていくマヤの後に、男が追いかける姿が映っていた。男は「サンパー」こと、マーカス・キングというギャングで、彼らの組織は売春にも手を広げているという。ジダンはサンパーがモヤに客引きをしていたのではと探りをいれるが、サンパーはマヤのことは近所の付き合いがある程度だととぼけ、自分はトレイシーと組んで音楽プロデューサーをしているという。しかし、マヤの後をサンパーがつけていたのは事実で、コンウェイの動きと照らし合わせると、コンウェイはマヤとサンパーが争っているのをみて止めに入ったと考えられる。一方、モナから当局がサンパーを監視していたという情報がもたらされる。サンパーはラップ事業で組んでいたトレイシーに首にされて激怒し、殺し屋を雇いトレイシーを殺すと息巻いているらしい。ジュヴァルは、トレイシーを利用してモナとコンウェイ殺害の自白を引き出す作戦を提案する。命を狙われているトレイシーを危険にさらすことになるが、まずはトレイシーに話を持ちかける。トレイシー側はFBIの申し出を断るものの、ジダンがヒットマンを装ってトレイシーを銃撃する芝居をしかけると、トレイシーは慌ててFBIに連絡をしてきた。ジダンはトレイシーにサンパーと会い、油断させてマヤの話を仕向けろと指示する。断れば刑務所に入れるぞと言われて、トレイシーはマイクとカメラを装着するとクラブへ向かう。首にして悪かった、また一からやり直して曲を売ろうと歩み寄るとサンパーは態度を軟化した。ところが、ギャングをナメたトレイシーが他のギャングのサインをSNSで見せていることを知り、サンパーはトレイシーが自分たちへのリスペクトがないと怒って、トレイシーを袋叩きにした。救出するタイミングはジュヴァルに任されたが、ジュヴァルはギリギリまで介入しなかった。カスティーヨは、ジュヴァルがマヤの母親を逮捕した本人ではないかという。ジュヴァルはコカインの運び屋をしていたクリスティーナに取引をもちかけ、クリスティーナは組織を裏切ることを拒んだ末、ジュヴァルが起訴していた。その時のジュヴァルは酒に溺れて荒れていたという。刑務所に入っていた5年の間に、マヤは母親から守られることなくこうして死ぬことになった。ジュヴァルはあの時起訴しなければ、マヤは死ぬこともなかったと考えていた。トレイシーはサンパーから痛めつけられ、やる気を失っていた。それでもサンパーの恋人ダヴィーナなら何か知っているかもしれないという。トレイシーはサンパーの留守を狙ってダヴィーナの家を訪れ、こっそり家探しをする。すると、引き出しの中に0.5キロのヘロインを発見し、ダヴィーナを逮捕する。ダヴィーナにもこのままでは刑務所に行くことになるので協力しろと迫るが、ダヴィーナは弁護士を要求する。FBIはコンウェイの仇を取るために必死に方策を探るが、トレイシーからサンパーとの和解の話があったという。もしもサンパーが銃を抜いたらすぐに逮捕するといって、再度トレイシーにサンパーとの話をさせる。一人で現れたサンパーに、マヤの話をむけると、サンパーは恩を忘れた裏切りもののマヤを殺し、止めに入ったコンウェイを殺したことを認めた。すぐにサンパーを逮捕するが、ダヴィーナとの取引は必要なくなってしまった。ジュヴァルはヘロインの件を見逃すという。ジュヴァルは再びクリスティーナの家を尋ね、マヤを殺した男を逮捕したと告げる。君を起訴するべきではなかったというジュヴァルに、クリスティーナは「あんたのせいじゃない。だからそんなふりをするな」とこたえた。冒頭、息子が学校で他の子がからかったのを笑っただけで、呼び出された話は本編とどう繋がりますかね。昔は喧嘩したら、お互いにごめんなさいを言って握手して終わりだったのに、今の時代学校は相手が嫌がることは言わないという考え方を徹底して教え込む。警察はどうなんだ、というところですね。幼い子供がいる容疑者の恋人に、協力しなければ刑務所に送るぞ、なんて大丈夫か?トレイシーも下手をすると殺されるところなのに、腹をすかした狐の前に鶏を差し出すという作戦、よく認めたものです。でもトレイシーも結構面白い奴で、さすがラッパーだけに口達者でジダンは彼に良いところがあると気に入ってしまいました。FBIもギャングもナメてかかる、軽いノリの奴という感じでしたが、そんなトレイシーに振り回されるサンパーもちょっとおバカというか、なんというか。モナは今回のことでコンウェイの汚名をすすぐことができ、ジダンを見直したようです。このカップルは大丈夫そうですね。100年で13件の検察官の殺害事件、だから上も注目している、なんとしても犯人を逮捕せよと大号令が出ていたので、冤罪事件を引き起こさなくて良かったですね。違法捜査の連発だったように見えましたが、せめて自白以外のサンパーが実行犯だという科学的な証拠を見つけられなかったのかと思います。
April 22, 2022
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展開は読めるエピソードでしたが、緊迫感が最後まで続いて迫力がありましたね。監督はChicago:Fireのモニカ・レイマンドさんでした。カスティーヨの「Get the hell out of my office!」に萌えました。もっと聞きたいものです。(笑)FBIで数々の分野で活躍した伝説の捜査官ダン・オズボーンの息子ジェイクが誘拐されたという通報があった。ジェイクは家を出てすぐに連れ去られたらしく、現場にはダグのリュックや血の付いた携帯が落ちていた。携帯は暗号化されており、解読には時間がかかるという。オズボーンはカスティーヨのかつての上司で、多くの犯罪者を逮捕してきた実績から、恨みを買う相手も多いと思われる。オズボーンはすでに心当たりをリストアップしておりFBIに手渡す。カスティーヨは幼いころからジェイクの事を知っており、一家への思い入れをジュヴァルに話す。ジェイクは誰に聞いても良い子だという評判だが、部屋を捜索すると5,000ドルほどの現金が見つかった。高校生がなぜこんな大金を持っているのか。札束からジェイク以外の指紋が検出される。同じ高校のベス・キンボールで、2人は向知性薬を友人たちに売っていたという。ジェイクの仕入先については知らないと言うが、ベスのボーイフレンドがそのことを知って、昨日ジェイクに腹を立てていたという。ボーイフレンドのウォーレンは切れやすい性格で、喧嘩で停学処分も受けており、ジェイクに対してメールも送っている。ウォーレンは今日学校を休んでいて、携帯の位置情報からウォーレンの身柄を確保する。ウォーレンは血の付いた衣服を処分しようとしていた。弁護士を要求されたため、ベルとジダンは殺人罪で追及することになると脅す。ウォーレンはジェイクを呼び出し、ベスには関わるなと殴って車から放り出したと認める。血の付いた服を焼却しようとしたのは、誘拐のニュースを聞いて怖くなったからだ、ウォーレンの自供は防犯カメラで確認されたが、放り出されたジェイクを助け起こして連れ去った人物が映っていた。オズボーンは見覚えがない人物だと言い、自分を捜査に加えて欲しいと訴える。人物の特定が難しいようにみえたが、クリステンは今朝、オズボーン家の周辺をうろつく不審な車にその人物が乗っているのを見つける。車のナンバーから、3週間前に出所したショーン・エリスとわかるが、麻薬所持でショーンを逮捕したのはオズボーンだった。FBIがオズボーンに確認しようと自宅を訪れると、オズボーンの妻が犯人からのものと見られる携帯電話が届けられ、それを見たオズボーンが銃を持って家を飛び出していったという。ジュヴァルはオズボーンにある種の懸念を持ち、クリステンにショーンについて深掘りしてほしいと命令する。オズボーンはFBIに追跡される手がかりを絶っていた。ショーンと同居する女性に話を聞くが、誘拐の話は知らないという。ただロイ・ホフマンと何度もメールをやり取りしていたことがわかる。ロイは幼い頃からショーンと同じ施設で育ち、ショーンが刑務所に入っている間、何度も面会に現れていた。オズボーンの家の前に携帯を置いたのもロイだと確認された。ロイは解体工場などを所有しており、現在位置もそこだと見られる。スコラはジェイクの安否について、オズボーンに恨みがあって復讐のため誘拐したと考えると、すでにジェイクを殺しているだろうという。しかし、ロイは解体工場の車の中で一人縛られていた。ロイはジェイクの誘拐については知らず、ただショーンに頼まれてオズボーンの家の前に携帯を置いたという。そして、オズボーンがやってきて息子はどこだと殴られた。オズボーンの携帯にはすぐに来いというメールがあり、その場所はショーンと馴染みのある倉庫だという。FBIが倉庫に突入すると、銃声が聞こえ、ショーンとオズボーンはお互いを撃って倒れていた。オズボーンによると、ショーンに金をよこせと言われ、自分は息子はどこだと言った。すると銃を出してきたのでこちらも撃ったという。ショーンは首を撃たれていて重症で、かろうじてベルに「ブリック」という言葉を残す。オズボーンが受け取った携帯はメールをなぜかデータが消去されていた。ショーンの死亡が確認され、車を捜索すると、4時間前にハンバーガーを購入していたことがわかる。店の外に止まっていたキャデラックに乗り込むところがカメラに映っており、運転手が別にいるようだ。ショーンのガールフレンドに確認すると、急に私は殺されると怯えだす。ショーンはギャングの一員だっが、出所後にかつての仲間が現れ、金を返せと迫られた。その車は「イージーエイツ」というギャングのメンバーのものだという。ジュヴァルはショーンの逮捕記録から、オズボーンが手入れの時に押収した金額が、ショーンの言う金額とは一致せず、盗まれたのではないかと疑う。カスティーヨはかつての上司がそんなことをするはずがないと感情的になる。ショーンは組織に脅されて、オズボーンが盗んだ金を取り戻そうとしたのだろう。しかし、カスティーヨは局の功労者を確かな証拠もなく疑うわけにはいかないという。ベルはイージーエイツのメンバーの中に、通称ブリックという男がいると指摘する。ブリックは家を2軒もっており、ジェイクはそこに監禁されているのではないか。FBIがブリックの家に突入し、薬を打たれたジェイクを救出する。事件は解決したが、カスティーヨは入院中のオズボーンを見舞うと、ショーンの金を盗んだ事を追及する。オズボーンは息子のために金が必要だったと認め、それでも誘拐事件を経験して報いは受けた、この件は見逃して欲しいという。カスティーヨはオズボーンを逮捕する。オズボーンはショーンがジェイクを連れて行く映像を見て気づいたのかな。そもそも手回しよくリストアップした中に、ショーンの名前はなかったのかな。追及されると具合が悪いから、あえてそれは外していたとか。ショーンは逮捕された時からオズボーンが盗んだとわかっていでしょう、ギャングメンバーに金を取り戻してくれと頼むこともできたのでは。伝説の捜査官はたった一度の過ちを犯したのか、あるいはそれ以前にもやっていたのかどうかも気になります。今回、カスティーヨがオズボーンを逮捕することによって、過去の案件にも疑いが出て刑務所に入っている受刑者を一旦釈放するということになるのではないのかな。そうなると厄介ですね。オズボーンと同じチームだった捜査官たちも疑われますよね。さらに良い子と評判のジェイクと夫を愛する奥さんも、180度がらりと人生が変わるでしょうね。年金も出なくなるでしょうし、ジェイクくんはそのままドラッグディーラーの道に進むかもしれない。そうなると、厳しい仕事ゆえ一瞬の気の迷いが生じた、あるいは捜査官の年収が低いのが問題だ、というテーマを掘り下げてほしかったなと思いました。今回のジダンとスコラのコンビの突入は「Seal Team」並の迫力がありましたね。モニカさんの腕前か。ベルのヤバい17歳のころ、話を盛っているんじゃないの?(笑)
April 14, 2022
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クリステン復帰!早すぎますが、まあ制作の都合で仕方ないかな。ドラマが事件よりもキャラクターメインになってきたような感じがしました。クリステンが職場に戻る。医師は2週間で現場に働くことができると言っているらしい。ベルは駐車場でクリステンの様子を見て、復帰にトラウマを抱えているのではないかと感じる。ファーストナショナルトラスト銀行で銀行強盗事件が発生、犯人は4人組で貸金庫室に入ったものの、現金は奪っていかなかった。現場で目撃者が4人のうち2人はチェチェンの訛りがあったという。犯人は支店長から貸金庫の鍵を奪い、内部のカメラにスプレーをかけたため、どの金庫にアクセスしたかわからないが、もし金庫の中身が目的だったとしたら、借り主の鍵も持っていたことになる。現場に落ちていた薬莢から、元軍人のポール・チェンバースの指紋が検出された。しかし、チェンバースは手で詰めた弾丸を販売していたため、指紋がついたと言い、アリバイも確認された。チェンバースが該当する弾を販売した時の防犯カメラの映像をチェックすると、偽のIDを使って現金で購入した男がいた。フランク・ライアンは暴行事件などで刑務所に入り仮釈放中で、大変危険な人物だという。SWATと共にライアンの仕事先に突入すると、2人の男とともにFBIに銃撃してきた。2人を倒し、ライアンを逮捕するが、4人目の男の姿はない。4人目はアダムという名前としかわからず、先週会って仕事を請け負ったという。銀行から何を奪ったかは知らないが、とあるマンションまで来るまで送ったという。ライアンの情報でマンションの部屋に踏み込むと、すでに誰かが荒らした後だった。その部屋は財務アドバイザーのデイブ・ジョンソンという人物が持ち主で、3年前からファーストナショナルトラスト銀行の貸金庫を利用していた。しかし、数日前に心臓発作で死亡したという。金庫の場所がわかったため、開けてみると、中には偽造パスポートと4万ドルほどの現金が入っていた。ケイマン諸島への渡航歴があり、海外銀行の口座を複数もっていたようだ。ジョンソンはマネーロンダリングをしていたのか。犯人は現金には目もくらず、何かを盗んだらしい。海外銀行の口座はすでに解約されており、そこから情報は得られなかったが、ライアンの車の助手席からアダムの指紋が検出された。元モサドのアダム・ミズラという人物で、2時間後のテルアビブ行きのチケットを購入している。ベルとジダンが空港でミズラを逮捕し取り調べるが、簡単には口を割りそうにない。そこにNSAのドーソン捜査官が現れ、ミズラを追っているという。ミズラはダマスカスでスパイ行為を行い、現地協力者のデータを漏らして12人が殺された。しかし漏洩の容疑者全員を特定するまでミズラを逮捕できないというので、FBIに取り調べを頼むという。取引で10年の刑をもちかけると、ミズラは雇い主の名前を吐く。それは「番人(sentinel)」と言われる有名なハッカーで、銀行からUSBメモリーを奪うように言われ、すでに番人にそのUSBは渡したという。USBの中には番人が盗んだ機密情報が入っており、番人はそれを使って相手を脅していた。番人はありとあらゆる機密情報を盗み金に変える。NSAはもし番人が逮捕されたり殺されたら、情報を公開すると公言していたため、手を出せずにいたらしい。その話を聞いてカスティーヨは、実は半年前にNY支局が番人にハッキングされて、 200万ドルを支払ったとジュヴァルに明かす。番人に盗まれた情報にはFBIの情報源の情報が入っていたため、なんとしても奪われたUSBを回収しなければならない。ミズラがUSBメモリーを雇い主に渡すために置いたという博物館のゴミ箱の映像を調べると、フード姿の男がゴミ箱からブツを拾い上げていた。画像を顔認証すると、ソフトウェア会社に勤務するジェームス・レベンスとわかる。しかし、レベンスにはアリバイがあり、クリステンはディープフェイクによる画像だという。カスティーヨは長官がこの件に関心を持っており、失敗は許されないと危機感を煽る。ベルたちが、現地で聞き込みを進めると、怪しい男が北の方に歩いていったという証言を得る。クリステンがジョンソンの携帯のGPS履歴を分析し、近くに住む人物ではないかという。ソフトウェアに勤務するエンジニア、ケネス・ベイツという人物の家が近辺にあったため踏み込む。家宅捜索でベイツは見つからなかったが、ジダンはベイツはまだ家の中にいると考える。犬を使った捜索の結果、ベイツはパニックルームに隠れていた。メモリーも回収するが、ベイツは取り調べで明日、証券取引所に仕掛けられた爆弾が爆発するという情報があると言い出す。それがハッタリであるという見込みは強いが、ベイツは支局の情報を手に入れており、カスティーヨと話をさせろと要求する。ベイツの要求は、逃亡させろということで、番人であることがバレてしまった以上、命を狙われるという。カスティーヨは過去の爆破事件でハッタリだと思い込んだ地元警察のせいで、大きな犠牲が出たことを引き合いに出し、爆弾探知犬が明日の証券取引所の開始時間までに爆弾を見つけられなければ、ベイツを飛行機に乗せると決断する。長官は今回の判断をカスティーヨに一任すると言っており、いずれにせよカスティーヨが全ての責任を追うことになる。探知犬による捜索で爆弾は今のところ見つかっていない。カスティーヨはベイツの要求を飲むように命じるが、ジュヴァルは一計を案じる。ベイツは釈放で返却された時計を見て、おかしいという。ジュヴァルは生配信の証券取引所の映像を見せ、開始時間になっても爆弾が爆発しなかったと証明してみせる。ベイツのハッタリは証明され、ジュヴァルはカスティーヨを守った。映像はディープフェイクで作ったもので、2時間時計を進めていた。ジュヴァルはクリステンの働きを褒め、しばらくは本部にいて欲しいという。クリステンはベルがジュヴァルにそう頼んだのではないかと考える。ベルは体の傷を癒やすだけでなく、十分な時間をかけて現場復帰を果たしてほしいという。クリステンはアナリストの仕事では生き生きとして、復帰直後にもその才能を発揮していますね。本人は現場捜査官でありたいという希望があるのでしょうが、そういうのは精神科医による慎重な判断が必要ではないのだろうか。ベルがたまたま駐車場でクリステンが泣いているのを見ました、程度のことで判断するようなことではないと思うのですが。ちなみに、復帰したらみんなが何事もなく「あ、今日復帰だった?」という顔をしつつ、「サプラーイズ!」と言うのかなと思ってしまいました。そういうドラマじゃなさそうです。(笑)犯人役の人、ドラマでよく見る人ですね。ウィキリークスの人みたいな志があるわけではなく、単に金が欲しいだけ。FBIもハッキングされて口止め料を支払っていたとはショッキングですが、必要な情報をUSBメモリーに入れて貸金庫に入れていたとは、うーん、そうなの?高度なハッカーなのだから、ディープウェブのどこかに情報を隠すことができただろうし、高度な暗号で読めないようにするとか、ジュヴァルとクリステンのはったりも見破ることができたのでは?「スティング」並のアナログな詐欺で、その辺は視聴者にわかりやすくしたのかなと思いました。まあ、今流行のディープフェイクが肝だったわけですね。クリステンの意趣返しが成功しました。カスティーヨが長官に報告しても、お前に一任する、全てはカスティーヨに責任を追わせるというところは、政治家のいやらしさというか、中間管理職あるあるですね。ただ、情報を盗まれやすやすと金を払ったことは彼女の大きな失点では?ジュヴァルは「ボスを守る」と言って、ハッタリをしかけた。これまでになかった事ですね。カスティーヨはジュヴァルに大きな借りを作ったわけでで、2人の力関係が変わるかな?と思いました。
April 7, 2022
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初めて(かな?)の前のエピソードを受けたもので、キャラクターの心情も描かれて、今回は納得の行くストーリーでした。途中ドキッとしましたけど。大怪我を負ったクリステンは切られた血管の手術を受ける。予断は許さない状況だ。クリステンの代わりに、麻薬部門からエミリー・ライダー特別捜査官が入る。地元市警から、レイプ事件で知られている大企業のCEO、キース・ギルロイの射殺事件で捜査依頼があった。従業員の女性数人からセクハラの訴えがあったものの、いずれも刑事訴追までは至らなかった。ギルロイが口止めの金と秘密保持契約で事件をないものにしたようだ。被害者に恨みを持つ容疑者は多いかもしれない。ギルロイは車を停車して、弁護士と電話中に何者かに撃たれた。弁護士は会話内容については明かさず、被害者はネットで叩かれていたという。ギルロイが死亡すると、3億ドルという財産が慈善事業の財団のものとなる。目撃者はバイクに乗った犯人が現場から去ったと証言する。そのバイクに乗った人物が現場に戻ってきたので身柄を拘束すると、バイクは盗まれたもので取りに来たのだという。バイクが乗り捨ててあった場所には、女性のサイズの足跡が残っていた。ギルロイは死亡する直前にエヴァ・マーサーという若い女性と食事をしていたことがわかるが、ギルロイの所有物の中にエヴァの写真があった。女性への性的暴行で悪名高いギルロイを恐れず、なぜ一緒に食事をしたのかと、エヴァに尋ねると、彼は紳士的な男性で好感をもったという。ライダーはエヴァの供述に信じられないところがあると、高圧的に迫る。エヴァによると、ギルロイは先週レストランで女性から怒鳴られ、殺すと脅されたという。ギルロイの財団の責任者ライラ・ロビンスによると、ギルロイは自分が末期がんであることを知り、それまでの人生を鑑み、罪滅ぼしとして慈善事業の財団を作った。ライラ自身はギルロイの行状言動に嫌気が差して一旦は会社をやめたが、財団の趣旨に共感しギルロイの元に戻ったのだった。ギルロイを脅していたのは元部下のゲイル・ディクソンとわかる。彼女もギルロイから性的暴行を受け、告訴したがギルロイは訴えを取り下げさせた。バイクを乗り捨てた現場からタクシーに乗った女性がいたため、後を追うと、女は銃を出して威嚇し逃げた。ジダンとベルが女を追い詰め、銃を向けたためジダンが銃で制圧する。女は防弾ベストを身に着けており、名乗らない。指紋からサラ・ベインズとわかるが、彼女はギルロイの部下でもなく、持っていた銃はギルロイを殺した凶器でもなかった。さらに、複数のパスポートを持つなど、雇われた殺し屋らしい。ゲイルがセラピストに殺し屋を雇いたいと言っていたと、通報されていることがわかった、ゲイルを聴取すると、先週ギルロイから謝罪を受け、示談にして償いたいと言われたという。それならば、殺す必要はないだろう。クリステンは一旦は手術が成功して意識を取り戻したが、容態が悪化し再手術となる。ベルはクリステンに向き合う自信がないという。スコラはクリステンにきちんと評価を伝えなかったので、クリステンが自分を過小評価し、実力を示そうとして怪我をしたのではないかと悩む。ギルロイは被害を訴えていた女性4人に謝罪を終えていた。サラが持っていた携帯にメッセージが届き、ベルが成り代わって返事を送る。相手は報酬を支払う口座を尋ねており、こちらは現金でなければだめだと伝える。金の受け渡し場所が指定され、ベルがサラに成り代わって犯人に接触する作戦を立てる。FBIチームが監視するなか、マイクを付けていないベルの姿が消え、ジダンたちは建物の中を捜索する。ベルは犯人の代理の男に雇い主と直接話がしたいと押し問答をしていたが、男は急に交渉を打ち切って銃を向けた。ベルともみ合って逃げた男をジダンたちが追い、銃撃戦の末男は死亡した。ジダンはベルが勝手に指示された場所から動いたとして、非難する。男の携帯に金を受け取りに来たベルの写真があり、雇い主にベルがFBIとバレていたことがわかる。男は元警官で私立探偵のレイ・ショールズで、サラとの接点は見つからない。ギルロイの車には発信機やマイクなどが仕掛けられていることがわかり、監視されていたようだ。サラが仕掛けたのかどうか、ベルが追及すると、ギルロイを見張る人物に心当たりがあるという。ショールズのオフィスを調べると、マイクや盗・聴器などが大量に見つかった。さらに、エヴァ・マーサーの連絡先などが記されていた。エヴァは幼いころに実母を失っており、しかも母親はギルロイに性的暴行を受けて告訴していた。その後示談したが、エヴァはギルロイの娘なのか?弁護士に確認すると、ギルロイは遺言書を書き換え、被害を訴える女性たちとエヴァに大金を渡すように指示していたという。エヴァはギルロイが実の父親だとは知らされず、ギルロイは父だと名乗り出る前に本人と話をしたかったらしい。ただ、遺言書はまだサインされておらず、遺産は財団に支払われる。ベルとジダンは、ライラをギルロイ殺害の容疑で逮捕する。ライラもまたギルロイの被害者だった。しかし、財団によって人々の役に立つことができると考え、今の仕事を得た。ギルロイが被害を受けた女性たちやエヴァに大金を支払うと、人々を救えるお金が減る。ライラは金ではギルロイから受けた傷は癒せないという。クリステンの手術が成功し、スコラは君は素晴らしいFBI捜査官になるだろうと告げる。クリステンの事故はチームに動揺を与え、捜査官たちの間にギクシャクした雰囲気をもたらした。ベルは、クリステンを守ってあげられず、自分が無力に感じられ、ジダンに八つ当たりし、クリステンにどう向き合うべきかわからないとジダンに釈明する。クリステンは見舞客に気丈に振る舞っているものの、ベルには死に瀕して本当に怖かったという。ベルは私はここにいると答える。クリステンのreplacementのライダーさん、良いのじゃないでしょうか。キツめなキャラで、クリステンと違って、スコラにも自己主張をしてグイグイ突っ込んでくる。叩き上げぽく、経験がある分、スコラの気持ちも理解できるしケミストリーもありそうだ。お友達チームのような和やかなFBIチームに緊張感が生まれ、クリステンお休み、あるいは内勤の時に大いに活躍してもらいたいです。今回はメインの事件もまあまあひねっていて、犯人も被害者だった、結果的に恨みを晴らしたような結果になり、SVU的な余韻もありました。ジダンがベルの行動を不安視して、暴走しないようにブレーキをかけようとして、ベルは「私は大人よ」と反発したりと、キャラクター間のダイナミクスもありました。ベルはクリステンの負傷を自分のせいだと考え、任務に没頭したかったというか、怖さから逃れるためにあえて怖いことに向かっていったのでしょうね。「場当たり的に進めるのはだめ」とジダンが反対しているのにカスティーヨはGOサインを出しました。ベルの熱意を買ったということか、ジダンの心配性は却下、シビアな判断です。教会で祈るスコラに対しても、ジダンは気配りを見せていたし、彼らしくて良かったと思います。ライダーが来たことについて、イラクでも戦士した仲間の代わりがすぐに来たなど、ジダンでなければ言えません。ちなみに、教会に示してあった宗教ごとのアイコン、鳥居は神社でしょうか、ならば仏教は?
April 1, 2022
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今週も初期のSVU風の終わり方のようでした。何が言いたかったの?という印象です。ハドソン川から若い女性の絞殺遺体が見つかる。被害者がNYPDの関係者だというので、FBIチームが捜査を行うことになった。ソーシャルワーカーのハンナ・ブルームは職場を出てから行方がわからなくなっており、3日前に失踪届が出ていた。遺体からデートレイプドラッグが検出されており、性的暴行は受けていないように見えるが、水中にあったため有力な証拠は期待できない。職場の同僚によると、ハンナは朝アパートの前で年配の男性に付きまとわれていたという。ハンナの父親は性犯罪担当のハリー・ブルーム刑事で、ハンナにつきまとっていたのは昨年捜査を担当した、連続レイプ事件容疑者のライル・マニングだという。ただ、捜査上のミスでマニングを公判にもちこむことはできなかった。マニングはブルームに復讐すると口外していたという。しかし、マニングには犯行時にアリバイがあった。クリステンはスコラと実弾訓練を受け、ミスをして指導官から厳しく叱られる。その事をスコラは特に気にしていないようだが、クリステンは相棒のスコラが自分が女だから甘いのではないかと考える。相談を受けたベルは、現場ではパートナーのそばから離れないようにとアドバイスし、スコラにクリステンの様子を尋ねる。スコラは「特に政治的主張はない」と答え、クリステンがミスをすればちゃんと指摘すると答える。この3ヶ月でNY州全体で4件の同様の手口の犯行があることがわかる。プロファイラーのウォレスを捜査に加え、ハンナも含めて5人の被害者について分析を行う。いずれも似通った外見の若い女性だが、仕事や家族構成などに共通点は見いだせない。ただ、ハドソン川に沿って、それぞれの犯行が北から南に向かって起こっていた。1件目のジェニーの場合、セントポールの自宅を捜索した現地警察によると、不法侵入はないが家の中で争った形跡があったという。顔見知りの犯行なのか、ベルは移動図書館の本の中に「アンドリュー」のサインがあるのを見つける。ジェニーは依存症でリハビリ施設に入り9月5日に退院していた。そこでアンドリュー・キャメロンという男性と交際していたという。アンドリュー・キャメロンは8歳の時に小児性愛者に誘拐されて、6年後に自力で脱出するまで虐待を受けていたことが知られている。ウォレスによると、アンドリューは無秩序型の犯人像に一致すると言い、アンドリュー本人もアルコールや薬物などの依存症でリバビリ施設に入っていた。アンドリューの行動を確認すると、5件の殺人事件が起こった時間に同じ場所に滞在していることがわかる。NYCに戻った3日後にハンナの遺体が発見されており、関連性が見いだせるが、確実な証拠はなく、FBIでは、慎重にアンドリューから話を聞くことにする。アンドリューはジェニーとの交際は認めるが、犯行日はジェニーに振られてバーで酒を飲んでいたという。その後ジェニーの部屋に行き喧嘩になったが、殺してはないと答える。ウォレスはアンドリューに付き添っていた母親の若い頃の写真を見て、5人の被害者と外見が似ていると指摘する。誘拐された原因をアンドリューは母親に求め、彼女を恨んでいたが、殺すことはできないので、似た女性を殺したのではないか。アンドリューから更に聴取しようとするが、弁護士が到着したため聞けなくなった。ところが、アンドリューの車のGPSから昨夜アンドリューが立ち寄ったと見られるバーのバーテンダーから、女性客が何者かに薬を盛られて意識がもうろうとしているので心配していたら、姿が消えたという通報があったことたわかる。6人目の被害者なのか。その女性は近所に住むグレイス・レノンで、外見はこれまでの被害者とよく似ている。アンドリューは女性が半日ほど行方がわからなくなっただけで、なぜ大騒ぎして探すのか、自分は6年間も探してもらえなかったという。グレイスの自宅を捜索すると、クローゼットに隠れているグレイスを発見する。バーで酒を飲んで意識がもうろうとしたので店を出たら、男が追いかけてきたという。その男はアンドリューではなく、近辺の防犯カメラに映っていたアンドリューの弟ジョーダンだという。ジョーダンもまた、母親が兄の捜索で手一杯になり、母親への愛に飢えていたと考えられる。姿を消したジョーダンについて、アンドリューに手がかりを求めると、母とボートレースを見たブルックリンだという。FBIがジョーダンの目撃情報から、倉庫の中を捜索、ジョーダンを発見し追い詰める。そこにハンナの父ブルーム刑事が現れ銃を向けた。ベルは銃を降ろさないブルームにしびれを切らし、ジョーダンを逮捕しようとするがジョーダンはナイフを出して抵抗する。ベルともみ合いになった時、クリステンが間に入り逆に首を切られてしまう。FBIはジョーダンを射殺する。犯人はすぐにわかりますよね。アンドリューの行動を家族も含め確認する必要があったのに、非常にザルな捜査で、ベスト中の一人という触れ込みのプロファイラーもあの程度なら、別にいらなかったのじゃないの?被害者の父親の刑事ですが、市警では利益相反になるからFBIへ、という事以外にあまり上手く使われていない印象。ジュヴァルがいくら捜査状況について言えないと言っても、市警の方からじゃんじゃん情報が入ってくるので、捜査現場には来ますよね。一番ヤバい存在で、ここにいてね、と言われても大人しくするはずはないのですが、犯人と向き合った時も怒りに任せて犯人を殺すということもなく、「なぜ娘を殺した?」という問いも中途半端な感じ。他の被害者にも家族がいるわけですし、もっと言いたいことがあっただろうなと思います。射殺したと断定すると、犯人は裁判もなし、罪を償わせることはできないのが残念です。ジョーダンに対する、アンドリューや母親の気持ちも知りたいです。そしてベルが逮捕を急いだために、犯人が反撃してパートナーの危機を救わなきゃと思ったのか、クリステンが負傷することになりました。実践訓練でスコラが撃たれたことを気にして、ベルからはパートナーから離れるな(タイトルのこと?)と言われたこともあり、飛びかかったのでしょうね。それだったら、犯人を追う時もスコラと一緒であってほしかったな。スコラが新人クリステンに甘いと言って、何か男女差別みたいなものを持ち出すのも気を遣う時代だなと思いました。クリステンは、大怪我して現場捜査官としてさらに自信を失いそうです。それこそパートナーのスコラがちゃんと対応しなければいけませんね。
March 24, 2022
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いつもとは違う、Law & Order風のエピソードでした。言いたかったのは「このご時世」だったのかな。ロングアイランドの高校の教師パトリック・ミラーがトラブルに巻き込まれたような電話を最後に、戻ってこないと交際相手から届けがあった。昨夜7時半ころに、コニーアイランドから緊迫した様子で「警察を呼べ」と電話をかけてきて、叫び声が聞こえたが、その後携帯の電源が切れたという。ミラーは昨日はある生徒と口論になり、頭を冷やすために散歩にでかけたという。ミラーの教師としての経歴には問題なく、最後に電話をかけた場所の近くにミラーの車が残されていた。車には血痕が飛び散っており、地面には大量の血液があった。ミラーは何者かに激しく殴られ、その後車に載せられたようだ。口論となった生徒に話を聞くが、ミラーは熱血教師で成績などについて言い合いになりカッとなったという。生徒にはアリバイがあり、逆にミラーが高校の駐車場で男性と揉めているところを見たというので、防犯カメラの映像をチェックすると、マックス・ベイリーという男と口論して胸を小突きあっていた。実はベイリーはミラーが同居しているヴァネッサの夫で、ヴァネッサは離婚を望んでいたという。ベイリーは離婚を認めず、しつこく復縁を迫っていたが、ヴァネッサは離婚したらミラーと結婚すると伝えた。スコラとクリステンがベイリーの仕事先を訪ねると、ベイリーは銃を向けてきた。借金取りだと思ったと言い、ミラーに関しては小児性愛者だと主張する。ヴァネッサから聞いて、妻には近づくなと言うためにミラーを尾行していたところ、少女と親しくしているところを見たというのが根拠だが、ミラーはこの事を黙っておくようにと口止め料を渡そうとした。ベイリーのアリバイが確認され、ベイリーとミラーがやりあったところが防犯カメラに映っていた。確かにミラーは少女と抱き合っていたが、校長先生はミラーにはそんな疑いはないと言い切る。しかし、ミラーの教卓を調べると、Jというイニシャルの人物から「あなたなしではどうしたらよいかわからない、会いたい」というメモ書きが見つかった。メモから指紋が検出され、高校の在校生で2年前にメキシコ・タンピコから一時亡命しているジェシカ・サンチェスとわかる。叔母の家に身を寄せているジェシカに話を聞くと、ミラーはギャングに身を置くジェシカを救い出そうとしていたという。ジェシカは13歳でDT15というギャングに入り、それから抜けるために嘘を言ってNYに来たが、こちらのメンバーに見つかりグループに引き戻された。ミラーは親身になりジェシカを救うと言っているのをギャングに聞かれてしまい、殺されてしまった。ちなみに、ジェシカは抜けたいという本心を仲間には知られていない、もし知られたら殺されてしまうと訴える。ジェシカはミラーに救いを求めたためにミラーが殺され、責任を感じていた。殺した犯人についてはわからないというが、遺体発見に協力した。ベルはジェシカのギャングとしての過去について話を聞く。リーダーから命令されれば拒むことはできない、何と14歳のときに仲間を裏切ったものを殺したという。それは叔父に銃を突きつけられて、殺さなければ自分が殺されるという状況でのできことだった。カスティーヨはジェシカの身を守るため、証人保護の対象にするという。しかし検事局を納得させるのは難しいことだった。ジダンは自分なら人を殺すより、銃弾の方を選ぶと言って、ジェシカを信じるベルと意見をぶつけあう。ジェシカが証人保護にふさわしい人物であることを証明するため、FBIはジェシカにカメラを付けさせ、ミラー殺しの実行犯の証拠をつかもうとする。ミラーの身体から採取された唾液は、DT15のマルコ・ゴメスのものであることがわかり、ジェシカはギャング仲間がたむろするアーケードに向かう。犯人に殺しを認めさせるのが目的だが、逆にゴメスはジェシカに「ケイラをパーティに招待しろ」と求めた。これはケイラを殺せという意味で、FBIは対応を検討する。今捜査をやめれば、ジェシカは危険になり、ベルは捜査を続行するべきだという。何とかジェシカが疑われないようにゴメスらを信じさせ、ケイラの身柄を確保して切り抜けようと考えたFBIだったが、ケイラの行方がわからない。ジェシカはギャングのアジトに入り、FBIは突入のチャンスを待った。ゴメスはジェシカの忠誠に疑いがあるのでケイラを殺させるという。ケイラは他所のギャングとつるむなど忠誠心が足りないので、見せしめのために殺さなければならない。その時、ケイラが連れてこられ、ゴメスはジェシカにナタを手渡した。今すぐここでケイラの首を斬れという。FBIが突入しようとすると、一同は笑い出し、これはジェシカを試すテストだとわかった。ゴメスらはジェシカが抜けるという噂を聞き、確認する必要があったと言い、ミラーを殺したと白状する。これで自白が得られたとして、FBIが突入してギャングメンバーを逮捕するが、保護プログラムに入るはずのジェシカを移民関税執行局が勾留してしまう。ジェシカに退去命令が出ていると言い、ベルが激しく抗議しても通用しなかった。カスティーヨが手を回したが、移民関税執行局はギャングに属する凶暴な移民は送還の対象となると譲らない。いくらFBIの捜査に協力したといっても、メキシコに戻されたら殺されると訴えてもだめだという。FBIとしても何とかジェシカを守るために異議申し立てを行い、ベルが必死でジェシカの勇気ある行動について証言するも、判事は法にしたがって、退去命令を出すと決定してしまう。ジェシカは故郷に送り返されて殺されるのでしょうね、後味が悪いなあ。後日談があって、ベルと再会するストーリーがあったら良いのに。2年前だから彼女は15歳でおばさんを頼ってアメリカに渡ったのですね。親戚を頼るとどうしても組織にバレてしまうでしょうが、わずかに15歳の子供ではできることは限られるでしょう。それでも勇気のある行動で、そういう生き方はアメリカ人は好きそう。子供に人殺しをさせてまで、組織の引き締めをはかる組織は、結局みんな嫌々参加しているということですね。やるせないですね。FBIとICEとの管轄権争いの背景には、移民に厳しい目が向けられる「ご時世」の影響があるのかな。人道的にジェシカを助けたくても、手続き上亡命申請は保留の身、今もギャング組織に属しているのなら送還の対象とは、そもそも送還ありきの対応ですね。ジダンの彼女モナの力も及ばなかったか。いつものカスティーヨの人脈でもだめだったのか。あるいは判事によっては認められたかもしれません。ところでナタといっても、あれをマチェーテと呼ぶと、個人的には大好きなダニー・トレホさんを思い出してしまって、正義の味方はいないのかと言いたくなりますね。ジェシカを信じて必ず守ると約束したベルのショック、罪悪感が後を引きそうです。ミラー先生は英語の先生なのでたまたまかもしれませんが、字幕をわざわざつけていたマヤ・アンジェロウの「歌え、翔べない鳥たちよ」ですが、ジェシカの運命とは関係あるのかなと思いながら見ていました。
March 18, 2022
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こういう時期ですから、ロシアだスパイだというセリフについつい現実を思い出してしまいます。さすがに専門家は別として、脚本家たちはこの時はまさか世界の情勢が変わるとは思いもよらなかったでしょうね。NCISもそうですが、FBIもCIAとはいろいろありそうですね。カスティーヨがチームを招集し、DC本部から地元で交通事故死したフランク・ウェバーについて、最優先で調べるように命じる。ウェバーは写真家で、高速度で走行中に道路脇の木に激突し死亡していた。ウェバーの妻によると、夫は昨夜は撮影で出ていったというが、現場にはカメラバッグが見当たらず、検視局で預かっていたウェバーの所持品も消えていた。モルグ内を録画した動画には、身元不明の男性がウェバーの所持品を持ち出すところが映っていた。車のレコーダーを調べると、エアバッグやシートベルトの作動が実際の衝突時間とは5秒遅れていることがわかり、車が遠隔操作され事故を引き起こされていたことが疑われた。車はハッキングされたと見られ、事故を通報した夫婦に当時のことを確認することにする。ブレイク夫妻は、事故を発見し、通報した後は2~3台の車が止まっていたという。モルグから所持品を持ち出した男については、思い出せないという。ブレイク夫妻の自宅を出たベルとジダンは、家を伺うように止まっている青いセダンに注目する。急発進したため止めると、運転していた男は例の所持品を持ち出した男で、CIAのコリンズだという。カスティーヨはCIAからの要請で自分たちは動いているのに詳細は知らされず、一体どういう目的なのかとコリンズを問い詰める。コリンズによると、ロシアの「フェルディナンド」作戦を阻止するために動いていると答える。内容はわからないが、アメリカに重大な被害をもたらすと見られ、昨日ロシアの外交官を監視していたら、マンハッタンでスパイに会ったことがわかったという。そのスパイが作戦の実行犯で、死んだウェバーはCIAが雇い外交官を尾行させていたのだった。スパイを突き止めたものの、ウェバーは情報をCIAに伝えるために殺されてしまった。車をハッキングしたのは、おそらくロシア国内からだろうという。FBIはスパイの身柄を確保すべく、CIAと協力しながら捜査を進めることになった。ウェバーの行動を追うと、タクシーに乗ってスパイを追いセントラルパークの中に入っていったことがわかる。同時刻にSNSにアップされた写真を探すと、ロシアの外交官と女性が面会していたものが見つかる。この女性がスパイと見られ、クリステンは事故現場で検知された携帯電話の動きから、同じ携帯電話がセントラルパークで写真が撮影された時間にもそこにいたことを突き止める。カメラバッグを持ち去ったのがこの女だと考え、再度ブレイク夫妻に話を聞くことにするが、ベルは妻のリサがスパイの女と同じように手のひらに傷があるのを発見する。ベルがそのことを追及しようとした途端、リサは逃亡し、夫のベンは家の外からベルらを銃撃し、その後車で逃走した。ブレイク「夫妻」はロシアのスパイで身分を偽り社会に溶け込み、潜伏していたのだった。ベルは出勤前に車の接触事故を起こし、相手のジェレミー・パークスからランチに誘われる。しかし、ベルはスパイ事件に接してこれが偶然とは思えず、ジェレミーの身元を調べるようジダンに依頼する。ブレイクの家を捜索するが彼らはすでに証拠を処分しており、シュレッダーにかけていた。気になるのは「1829」と書かれた鍵がなくなっていることで、逃亡先を意味するのかもしれない。逃亡に使った車が地元警察に見つかり包囲するが、中から出てきたのはブレイクに雇われた別人だった。また、ラガーディア空港でブレイクの目撃情報が寄せられ国外逃亡すると見られたが、コリンズは捜査を撹乱させるためで、2人は国内に残っているという。ブレイクがクィーンズに借りている貸倉庫の番号が47とわかり、これが「1829」の意味だという。ベルとジダンが貸倉庫に向かうが、すでに47番は空になっていた。2人は倉庫に残っていたリサを追いつめ逮捕する。倉庫の中身はシュレッダーにかけられたレシートを再現したところ、狙撃ライフルとわかる。ベンはそれを持ち出し、誰かを狙撃すると見られる。ベルはリサの尋問を任され、ターゲットについて追及することになった。一方、ジェレミーは大学教授で専門分野がロシア、2年間モスクワに滞在したことがあることがわかった。やはり、捜査が始まって、ベルの車にぶつかったのも作戦の一部なのかもしれない。FBIでジェレミーから事情を聞くことになった、リサに対して、ベルは潜伏している間にベンを愛してしまったのではないかと問う。ベンの行き先のヒントを得たベルは、あなたは妊娠していると告げる。子供を一緒に生きたいなら、捜査に協力するよう迫ると、リサはロシアのターゲットはイワン・ルスコフだと答える。その人物はロシア政府を批判している元新興財閥だが、ベルはリサの反応を見て、嘘をついているという。シュレッダーの復元が進み、ポルソン大学に通う誰かをブレイクが監視していたことがわかる。アミルという名前から、イラン国防大臣の息子ファルハド・アミリではないか。もしアメリカ国内でイランの大臣の息子が殺されれば、アメリカとイランの緊張関係から、一気に戦争に結びつく可能性がある。FBIがアミリの身柄を確保すべく大学に向かい、トラックで運動しているアミリに声をかける。その時狙撃が始まり、ベルは記者席の建物から狙撃を行うベンを制圧する。カスティーヨは国家の大惨事を防いだチームをねぎらうが、上からの決定で、ブレイク「夫妻」は起訴されずに外交目的に駒として使われることになるという。ウェバーの妻に対しては、夫は事故で死んだとしか言うことができない。リサから聞かれて、ベルは妊娠の件は嘘だったと答える。ジェレミーは3時間にわたる聴取の結果、シロとわかるが、さすがにジェレミーは交際するのは無理だとベルに告げる。冒頭のブレイク夫妻の会話は何か意味があるのかなあと思って見ていました。大抵、事件事故の第1発見者はそれだけで終わってしまいますので。ロシアの工作員として相当な訓練を積んで、国を裏切らない人たちが普通のカップルのように振る舞っていたら、だんだん本気になってきて、子供を持とうと考えたのですね。うーん、国に戻ったら厳しく罰せられそう。というか、元々夫婦だった人をスパイに仕立てるということもあるかも。妊娠検査薬を見つけたベルが、どんな尋問にも屈しないはずのリサの弱点を突いたところがお手柄でした。とはいえ、スパイが本当のことを言うはずがないので、結果的にはシュレッダーの復元をしたクリステンらの地道な努力が実を結んだわけですね。ちなみに、プロがあんな目の荒いシュレッダーを使うのかなあ。我が家のシュレッダーなんか、木っ端微塵ですよ。CIAのコリンズさんは、ウェバーが殺されて独自に動いていたわけですね、部下はいないのか。比較的良い人でしたが、今後も出てくるのかどうか。モスクワはウェバーの存在に気づいて、暗殺命令、そして証拠品のカメラの回収をブレイク夫妻に命じた。すでにウェバーが集めた証拠はモスクワに行っているのでしょうね、CIA大失態です。ウェバーの妻は夫の死の真相を知らされないのですが、その方が幸せかなあ。まあ、考え方によるとは思いますが、裁判となるとCIAの機密を公になるから起訴しないとは、生々しい話でした。こういう状況で拘束されている諜報員がいて、何かの折に人質交換されるとは驚き。でも、どこまで機密をしゃべったかわらないスパイなど、戻ってきても殺すだけでしょうけど。ベルに新しい出会いが?と思いましたが、今回は縁がなかったですね。いきなりFBIに呼びつけられて根掘り葉掘り聞かれたら、まあそうなりますね。このジェイミー役の人、どこかで見たようなと思ったら「ブルーブラッド」のジェイミー(笑)が潜入した先の人でした。
March 10, 2022
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今回もまとまった印象のエピソードでしたね。2組のコンビによる捜査体制もうまく行っているように見えます。元金融証券業界にいたスコラに、専門用語を言わせるのは良いと思いますね。捜査官にもそれぞれ専門分野があっても良さそう。アームストロング大の学長が、寄付集めのイベントの後、自宅前で何者かに射殺された。被害者のキャボットは医師出身で前職は公衆衛生局の長官を勤めていた。犯行は至近距離から向き合って2発銃弾が打ち込まれており、強盗ではなさそうだ。発砲音を聞いてすぐに通報がなされており、大学の警備員が駆けつけた。キャボットの妻は、当日ドアを叩いて大声で夫を呼ぶ声があったという。玄関の防犯カメラに映っていたのは、昨日倫理規定違反で退学になったばかりの、1年生のルーク・ワグナーだった。ルークのルームメイトによると、ルークは学長から退学を告げられ憤っていたという。処分の理由は不正入学で、ルークはメンタル面で問題を抱えていたようだ。ブルックリンの実家に向かうと、ルークは父親の銃を自分の頭に向けていた。不正入学を画策したのは父親で、ルークは知らなかった。ジダンが説得をして何とかルークの身柄を確保するが、ルークは学長を殺してないという。昨夜は退学の理由を直接聞きたいと学長の家の前で待っていたが、銃声が聞こえてきたので怖くなって逃げた。ルークが手にしていた銃は凶器と一致しなかった。キャボットの金銭面の状況を調べると、かなりの借金をしており、3ヶ月前にはジャック・シェルビーという男のオフショア企業に40万ドルも送金していることがわかる。シェルビーはコカインの販売で逮捕され、去年仮釈放している。4日前にはシェルビーはキャボットに「早く支払わないとまずいことになる」というメールを送っていた。シェルビーがレキシントンのホテルにいることがわかり部屋に踏み込むと、そこでポーカー賭博を開いていた。シェルビーはキャボットは良いカモだったと言い、3日前にキャボットの借金を別の男が現金で支払ったと答える。店の前のカメラには、現金をシェルビーに渡す男の姿が映っていた。男は億万長者で投資家のラヴィ・シャルマとわかる。シャルマは12週間前ころから、キャボットの借金の肩代わりを始めているが、シャルマが巨額を投資する「セメラ」という会社にキャボットが役員として就任していた。借金の肩代わりして、著名なキャボットに役員として着任してほしかったのだろう。この会社はガンを発見するスキャナーを開発して有名な会社で、まもなく新規株式公開(IPO)の予定だったという。しかし、2日前にキャボットはIPOの延期をシャルマに提案し、意見が対立していたことがわかる。どうやら技術面で問題があるらしい。シャルマはIPOの延期で14億ドルを失うことから、動機となりうる。しかし、シャルマは14億ドル程度のことで殺人はしないという。シャルマのアリバイが確認されたため、次にセメラの創立者で大株主のコリーン・ベイカーに目を向ける。熱心な慈善活動家だが、半年前には元恋人に接近禁止命令を申し出ている。コリーンによると、キャボットとは家族ぐるみの付き合いだったが、キャボットが技術革新に慎重だったという。2人は犯行の日のランチの席で最新のデータを確認し、キャボットも納得してIPOに賛成していたというのだが、レストランの店内カメラで2人の会話を読唇術で読み取ると、キャボットは投資家への説明会には否定的で「FDAに報告する」と言っていた。キャボットの供述とは一致せず、事業を前に進めようとするコリーンには動機がありそうだ。スコラとクリステンがコリーンの自宅に向かったところ、内部から発砲音がしてコリーンが倒れていた。家の中にいた犯人は逃亡し、コリーンは命を取り留める。防犯カメラに映っていた犯人はフードをかぶった男性としかわからない。おそらく、倒れたコリーンが死んだと判断したのだろう。現場に残された銃弾から、キャボット殺害の凶器と一致した。改めてシャルマに話を聞くと、コリーンは最近開発部門の主任技師を解雇していたという。ビクスビーという男は、コリーンと社員の前でスキャナーを壊し口論していたという。コリーンは軽傷ですみ、自分を襲ったのはビクスビーではなかったという。しかし自分を襲った犯人を捜査するにも関わらず、コリーンは全身全霊をかけて開発してきた研究を世に出すことを優先し、捜査への協力を拒む。ビクスビーは腫瘍科の医師で、スキャナーを壊したのは自分ではないという。スキャナーは宣伝通りの性能ではなく、誤判定をすることがあり、最初の検査で見落としがあった患者が手遅れとなり、怒ってスキャナーを壊したのだという。キャボットの知り合いだったという患者は、最初に現場に駆けつけた警備員のトミー・ウォードだった。ウォードは30分前に銃を持って家を出たことがわかっており、みんなを道連れにするつもりなのか、大変危険な状態と見られる。ウォードの行き先がセメラ本社ではないかというので、FBIがメトロカードの履歴からウォードを追う。人混みの中、ウォードを発見したベルとジダンがウォードに人質を離すように説得する。キャボットを信じて検査を受けたのに裏切られた。しかし、キャボットは装置の不備を世に知らしめようとしていたのだというとウォードは銃を置く。そのウォードは走ってきたトラックに轢かれてしまう。これからすでに検査を受けた785名の中で、誤診のケースを確認しなければならない。ベルとジダンは、コリーンを逮捕する。5名の従業員が不具合の隠蔽を証言すると言っており、ビクスビーも証言するという。ジダンはいとこのライアンが警官になるためNYPDに応募するので、身元照会を引き受けるよう叔父から頼まれる。ライアンの人柄を知っているジダンは、彼には警官の職務は向かないと判断し、そのとおりに採用担当に意見を述べた。ライアンは不採用となったが、ジダンはこれからもいとこの支えになりたいという。人質を取っている状態でも、ネイビーシールズだと有無を言わせず一発で犯人を倒しますね。今回は説得が2度も成功したにも関わらず、ウォードが不慮の事故で死亡する意味はあったのかなあ。彼が死んだためにコリーンを逮捕することになったのかな。このコリーンはモデルがいるようですね。エリザベス・ホームズという実業家が医療ベンチャー企業を立ち上げたが、詐欺罪で告発された。ドラマでは金儲けを優先して、人の命を扱う世界ではごまかしが許されないとして、それがジダンのいとこが警官には向かないということになりました。真実に向き合う、現実に向かう警官にはおしゃべりが上手いヤツは向かない。まあ、プロとしての意見ですから尊重するべきなのでしょうが、身内に対してやや厳しいですね。憧れだけでは警官になれないし、組織内の闇もあるだろうし、親身になって考えたからこそのアドバイスだったのでしょう。ジダンらしいなとも思いました。それにしても、立派な経歴の学長さんがギャンブルにはまっていて、それに奥さんが気が付かなかったのはちょっと。今回は投資家から経歴を見込まれて結果的に、正しいことをしようとしたけれど、悪者につけこまれる可能性もあったわけですよね。大学で集めた金をギャンブルの借金返済に横領していた、という線はなかったのか、もうちょっと広げても良かったかも。でも、不正入学の学生を退学にしたのだから、そういうところはクリーンな学長さんだったのでしょうね。その辺が気になりました。
March 3, 2022
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アルバニア、アルメニア、似たような名前で混乱します。地理や歴史を確かめなくては。今回はLaw & Order色が強く感じられました。というのも、ハードディスクに録画してある本家Law & Orderの最終回で見直して、ルポ刑事とルビローサ検事補がそのまま横滑りでFBIに来ただけじゃないの、という風に見えてしまって。(笑)ところで最近は脇役として光るイアンとトレバーの存在感が気になっています。連邦所有の敷地で男性の他殺体が発見される。現場に凶器のハンマーが落ちており、強盗ではなさそうだ。被害者は投資銀行で合併や買収を担当していたブラッド・ヒューズで、妻との泥沼の離婚劇を繰り広げている中、交際して3ヶ月の恋人エレナがいた。妻のリディアはリフォーム業者のキャム・バックリーとの不倫の末、現在は同居し、親権や巨額の離婚手当などを要求しているという。キャムには前歴があり、ブラッドに「お前を殺す」という脅しのメールを送っていた。リディアから話を聞くが、昨夜のキャムのアリバイがない。ちょうど帰宅したキャムがFBIの姿を見て逃亡したので追跡し逮捕する。昨夜は殺害現場近くの元カノの家にいたことが確認された。リディアとは住む世界が別だと感じ、時折自分と同じ世界人間と会いたくなるのだという。ブラッドに証券取引委員会との着信履歴があり、法執行部門の責任者に話を聞く。ブラッドは担当した合併の案件で、違法取引に気づき当事者情報について会って話したいと告げていた。ということは、口封じで殺されたのか。押収したブラッドのPCには、ウィルスが仕込まれており、インサイダー情報について抜き出して外部に送信するようになっていた。ブラッドが扱ったペルズ社について、合併の発表前に2000万ドルで購入し、翌日に3400万ドルで売却した人物がいるという。スコラはウォール街の古巣の職場で取引を命じた人物の名を聞き出す。ダミー会社のLIG社がヒューストンの銀行に送金している。しかし、その背後にはまたダミー会社をいくつも介して金はネービス島の隠し口座へと動いていた。そのPCにウィルスを仕込んだのは、ブラッドの恋人エレナであることがレストランの防犯カメラで確認された。エレナは1年前にアルバニアからモデルとして入国している。エレナの行き先を追ったところ、やはり投資銀行に務めるマット・アーマンドという男の元へ向かったことがわかる。マットによると、エレナは元カノで昨夜何者かに追われているとおびえていたので、ハンプトンの別荘の鍵を渡したという。ジダンは最近交際を始めた検察官のモナ・ナザリとの間に、住む世界の違いを感じると、ベルに打ち明ける。エレナの身柄を確保して話を聞くと、故郷でモデルにならないかと言われてNYにやってきたが、アルバニア出身者らしい男にレイプされ殴られ、アルバニアの家族を殺すと脅され、ブラッドのような合併や買収に関わる男と寝るよう命令されたという。。直接的にはハンドラーのジェーンという女が毎週公園で指示を与えたという。ブラッドにインサイダー情報のことを知られ、告発するとなったので、エレナはジェーンに相談した。ジェーンは対応すると言ったが、ブラッドが殺されてしまった以上、次は自分が殺されるかもしれない。ジェーンとエレナが公園で会っている映像が手に入り、乗っていた車がモデル事務所のものとわかる。そこからジェーンの住所を割り出し自宅に突入すると、ジェーンは至近距離から頭を撃たれて死んでいた。隣人が黒い高級車で背の高い男が出ていったと証言し、その行方を追う。ジェーンはブラッドが殺される直前にブラッドに電話しており、犯行現場に呼び出したと見られる。その後、ジェーンはアルバニア移民が多いベルモント地区に電話をしていた。組織犯罪が多い場所でもあり、FBIの組織犯罪課が何年もかけて捜査した案件がやっと起訴に至る状況だという。エレナをアメリカに呼んだモデル事務所では、他にも9人の女性に同じようにビザが発給されており、エレナはその中に知っている女性がいるという。ジダンは恋人のモナに、ベルモントのアルバニア系の男について情報を求める。長身で胸にトラのタトゥがあるという情報から、ニコラス・クリストではないかという。組織犯罪課のターゲットの人物ではないことから、ジダンが情報元を隠してカスティーヨに提供する。しかし、人身売買やインサイダー取引の証拠は今の所ないので、ベルはエレナに潜入捜査させることにする。近くでFBIが監視しているが、安全の保証はないと言われてもエレナは友人を救い出すためだと捜査に協力するという。クリストが出入りするレストランで待ち受けると、果たしてクリストが現れた。ブラッドの件でトラブルがあり、ジェーンと連絡がつかないとエレナがクリストに訴えると、クリストはエレナを伴って店を出た。2人が車に乗り込もうとしたところでFBIが逮捕に動き、クリストはエレナに銃を向けた。ベルがクリストを射殺し、その後ジェーンとブラッドを殺害したのがクリストであるという証拠が得られた。9人の女性たちについては、居場所を確認して保護するという。カスティーヨはジダンに、組織犯罪課のトップ、トム・ドーランが、クリストの逮捕で数年かけて準備した作戦がだめになり、情報源を聞き出そうとしているという。ジダンはモナとの交際を進めることにためらいを感じていたが、モナはドーランに自分の名前を告げることは構わないという。ドーランは誰かを責めたいのだろうが、自分のことはなんとかなる。ジダンはマイアミでの休暇に同行すると約束する。うーん、ジダンの彼女、親が金持ちで切れ者でアメージングなモスリムの検察官、住むところも休暇の過ごし方も全く別世界の人だという。いわゆる、セレブですね。いかにもドラマな設定で、そんな人いますか?みたいな彼女と交際するなんて、ジダンがモテるということを言いたいのですね。今回のモナからの情報提供をいつか、ジダンがドーランから根に持たれて窮地に陥るということがあるのかなと想像します。同じFBIなのに、縦割り組織であることが批判の対象となりそうですけど、クリストの存在でアルバニア系ギャングを人身売買やマネーロンダリングの容疑で一網打尽にするというような展開があればよいのに。今回はスコラのキャラを少し掘り下げることになりました。クリステンがしつこく、なぜ証券業界をやめてFBIに入ったのかと聞いていましたが、スコラがカッコよく見える一方、クリステンが普通の人に見えてしまいましたね。分析官の時はできすぎな能力を見せるばかりだったので、「あの女性たちを見て皮肉を言ったら殺しちゃうから」と、かわいらしさもありかとは思いましたが、ちょっと違って見えるようになりました。エレナはクリストにレイプされたのかな?クリストの方は覚えていなかったような感じ。恐怖もあるのに、よくまあ危険な任務をこなしましたね。というか、FBIもさせましたね。女性たちは解放されて、本国に送り返されることになるのでしょうか。ギャング組織そのものはなくなっていないでしょうから、故郷では危険は去っていないのでしょうね。モデル風美女に証券マンを誘惑させて、インサイダー情報を盗む犯罪は効率が良さそうです。男たちの脇の甘さが際立ちますが、夫が仕事一辺倒だからといって、手近な不倫相手と豪邸に住んでいる奥さんもまたなんだかなーと思いました。結果的に夫が死んで財産は全て転がり込むことになるんですね。皮肉です。
February 25, 2022
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今週は真っ当な捜査、展開だったなと思いながら見ていました。(途中までは)ところで、たまたまレコーダーに撮りためた「天地創造」という映画を見ていて、ジュバルはカインの子孫のユバル由来の名前か、と気が付きました。だからどうってことはありませんが、ユバルは演奏家の祖だそうです。ちなみに、ノアの方舟のノアは、アダムとイブの第3子の子孫にあたります。ドラックドライバーのジム・ルッソが仕事を終えて、早朝帰宅途中に車を残して姿を消した。血痕があり、金品を奪われていないことから何らかの事件に巻き込まれ、誘拐された可能性がある。ルッソは元兵士で仕事熱心で真面目だったと言い、身代金目当ての誘拐は考えにくい。妻のローラはトラブルなどの心当たりはないという。ルッソはボストンとNYCの間で荷物を運んでいたが、今日はいつもより到着が遅れていた。スコラが車内から土のついたシャベルを発見する。トラックの移動経路を確認すると、警察の検問による渋滞を避けたのか、高速道路を降りた後、30分ほど停車していることがわかる。そこは森の中で、例の土のついたシャベルはここで使ったのか。ベルはルッソの家宅捜索をする中で、寝室の引き出しから12000ドルほどの現金を見つける。やはり妻はわからないと答えるが、その時、一家に銃を持った2人組が近づいた。ジダンが外に出ると銃撃してきたので、応戦して犯人に傷を追わせる。現場に残された銃は盗品で、黒いワゴン車のナンバーも偽造したもので今の所追跡できていない。一方、ルッソが立ち寄った森の中を捜索したところ、コカインのパッケージが出てきた。50万ドル相当の量で、ルッソは検問を恐れこれを隠したのか。ローラはやっと教会で出会った男から偽物のバッグを運ぶ仕事を持ちかけられ、金のために夫に引き受けるよう説得したと認める。引き出しの金はその報酬だったが、夫は麻薬をやる人物ではない。ただ、夫は「騙された」「しばらく町を出よう」と言っていたという。おそらく、ルッソは検問を前に偽物のバッグを処分しようとして、中からコカインを発見し、慌ててそれを埋めたのだろう。品物が届かないため、売人はルッソを襲ってコカインの在り処を聞き出そうとしたのではないか。ジダンが撃った男の血液から、アルトゥーロ・ルナという犯罪者の名があがる。DEAに情報提供を求めると、メキシコとの二重国籍者でフアレス・カルテルと関係が疑われる。昨日、ルナはNYの空港に到着し、黒のセダンに乗り込むところが確認されていた。車の所有者、ミゲル・ボアズを呼び聴取すると、曖昧な発言を繰り返し、そこにDEAのブレナン捜査官が現れ、取り調べの中止を申し入れる。ボアズはDEAの情報提供者で、フアレス・カルテルにコネがあるというので取引をしたという。単なる雑用係で彼は何も知らない、長く拘束すると仲間に疑われるので早く解放しろというブレナンと、父親の帰りを待っている家族がいるというFBIが対立する。ボアズからは有力な証言が得られなかったため、車のGPSを調べたところクィーンズのモーテルに行ったことがわかる。そこでルナを降ろしたのか。モーテルのオーナーはルナが泊まったことを確認したため、室内を調べると、傷を手当した痕跡と、ルッソのものと思われる指輪や腕時計が見つかった。ルッソの生死ははっきりしないが、どこかに連れされれたようだ。残されていたパソコンでブルックリンの倉庫街を検索していたため、SWATとともに突入する。そこで、ルナが射殺されており、たまたま入り込んだジャンキーが銃を手にしていた。ルナを撃った銃はルッソの自宅で銃撃に使われたものと確認されるが、撃ったのは身内なのか。DEA情報で、フアレス・カルテルのルナのボス、ペドロ・ベレスが昨日の相棒だったとジダンが確認する。ベレスがルナを殺したのか。ベレスはクィーンズでメキシカンバーを経営していることから、ベルとクリステンが潜入捜査を行う。ベレスはもう一人の部下マドリガルと一緒に店を後にしたため追跡すると、ハッコックヒルの住宅街に到着し、家からボアズが出てきた。ボアズは単なる雑用係ではなさそうだ。すると、DEAのリエゾン、アンディが、実行中の作戦があるため、FBIの突入は認められないと反対する。実はフアレス・カルテルのトップ、エル・パトロンをボアズがDEAに売るという、DEA史上最大の作戦が明日行われる予定だという。ルッソの生存を信じて突入したいFBIとブレナンが対立するが、ブレナンはルッソは死んだと1時間前に聞かされたという。エル・パトロンの逮捕の後なら好きにしていいというブレナンに、カスティーヨは司法省の副長官は親しいい友人だと言い、FBIの突入を命じる。FBIがボアズ宅に突入し制圧、ルッソは暴行されひどい状態だったが何とか救出された。殺されそうになったが、エル・パトロンがコカインの隠し場所を聞けと言ったので生き延びたという。ジュバルは元妻のサマンサが、交際中の恋人からスカーデールに引っ越したいと言われたので同意してほしいと言われる。同じ街で子どもたちに近いところで暮らして行きたいと思っていたが、NYCでは教育費も高い。悩むジュバルにベルはすでに失ったものにすがりつく気持ちは理解できると言われ、前に進む気持ちになる。ジュバルの元妻は赤毛でした。てか、Blacklistの「リズそっくりさん」でした。ジュバルの元妻は離婚しても、子どもたちのためにニューヨークに住んでいるが、何せ物価も教育費も高い。交際している相手からプロポーズされたのかな、郊外に住みたいのだけど、どうかしらと言われて、ジュバルとしてはすんなりとは納得できない。元奥さんにまだ愛着があるようにも見えますが、とりあえず変化を受け入れようと決めた。今後、その相手がどういう人物かというのも触れられるのでしょうが、「Hawaii Five-O」のダノみたいな感じになるのかなあ、などと思っています。ベルはジュバルが電話しているだけで「どうしたの?何かあった?」と、気にしすぎです。ジダンは仕事中も新しい彼女の事を気にして、規律が緩んでいるぞ!という感じですが、こちらもまたエピソードに出てくるのでしょうね。真面目な、ボーイスカウトかというような被害者は、騙されたとしても、ヤクの運び屋として収入を得ていたので、お咎めなしですむのかどうか、気になります。フェイクバッグと知っての輸送だけでも、罪にはなるでしょうね。それでも、フアレス・カルテルに関する証言などから、罪を軽減されるとよいのですが。一人の命のために、カルテルを潰す作戦をぶち壊すというのはこの前の流れから、まあそうだろうなと思います。カスティーヨは副長官とファーストネームで呼び合う関係らしいので、またまたコネで相手をねじ伏せました。FBIのドラマなので、スカッとするところかもしれませんが、エル・パトロンも同時に捕らえるような知恵があればよかったですね。FBIとDEAでは微妙な力関係があるのだろうか、そのうちカスティーヨも足元をすくわれることになると、面白いなと個人的には思います。(根にホレイショ妻が気に入らん!というのがあります)潜入捜査のベル、あまり向いているようには見えなかったです。全く怪しいですよ。そして、ピンチになると動こうとするジダンをスコラが止める。彼女なら切り抜ける、というのですが、そもそも特別捜査官としてスコラはジダンよりもベテランで、むしろジダンのメンター(クリステンだけでなく)みたいな立ち位置にしたほうが良いのではないかと思いました。
February 17, 2022
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私としては、毎回マギーのキャラが変わるような気がしてついていけない部分があるのですが…今回わかったことは彼女の持つ直感や、これは正しくないと感じるところが優れているということですね。捜査には政治や差別問題などデリケートな問題が絡むことも多いでしょう。そういう場合でも、マギーが直感で走り出し、ジダンがきっとこれは正しいのだろうと思いながら後から彼女を追いかけ、上にはフォローするというパターンになりますね。その背景が少しわかったエピソードでした。ブルックリンのアフリカ系の客に人気のクラブで銃撃事件が発生し、犯人と争った男性が1名射殺された。地元警察のストークス刑事が、FBIはアフリカ系の被害者の事件は本気で調べないと非難する。少し前に、クラブの外で待つ客に白人至上主義者が撃ってやると脅したという。「ファオーストオーダー」という組織について君たちが調べているはずだと言われ、ジュヴァルらは微妙な雰囲気になる。FBIも協力し、目撃者の聞き込みを行うが、犯人はフードをかぶった白人の男性ということくらいで、細かい点は一致していなかった。ただ、インフルエンサーとしてクラブなどを紹介し流行らせているパトリスによると、犯人はピンクのリストバンドをしていたという。被害者のケイレブは学費のために働く学生で、パトリスがこの店に誘ったという。本当は別の店に行くはずだったのだが、このクラブから仕事をオファーされたのでここで遊ぶことになった。クラブの外にはケイレブを偲ぶキャンドルやメッセージが供えられていたが、そこに「ファースト・オーダー」のシンボルが入ったカードが置かれていた。ストークス刑事の協力のもと、捜査が始まる。「ファースト・オーダー」のマークが入った車に乗った白人男性がクラブの外で待つ客たちを脅す様子は防犯カメラに写っていた。犯行がエスカレートしたように見えるが、FBIでは脅威対応班の判断で捜査には至らなかった。もし、その時に捜査を始めていたらケイレブは死ななくて済んだかもしれない。「ファースト・オーダー」の創設者ガリーに話を聞くが、SNSで煽るような主張はするが実力行使はしないという。令状を取り、グループのメンバーリストの提出を求める。スコラがSNSから、カードを置いた人物が写った動画を見つける。身元がわからないため、ジュヴァルの知り合いのキャフリーに顔を見てもらったところ、家庭に事情があり怒りと不満をためた18歳のアイヴァン・チルドレスと特定する。母親と住んでいるアイヴァンを逮捕するが、アイヴァンは開き直ったように自分がケイレブを撃ったという。ガリーらのメンバーは口だけ、自分は行動に移したということで、犯行については一応の証言が得られた。凶器の銃はゴミ箱に捨て、現場に置いたカードはガリーらに向けた「俺はやった」というメッセージだという。カスティーヨは自白にとらわれず、証拠を集め裏を取る必要があるという。そのため、現段階ではメディアには容疑者逮捕の発表だけで十分というが、ベルはアイヴァンは嘘の自白をしているのではないかという。アイヴァンはグループに自分を認めてもらいたいだけで、事件を起こしたとは思えない。ベルとジダンはアイヴァンが捨てたという凶器や衣類などをゴミ箱から探し始めるが、証拠は見つからない。ベルは政治や人種の問題で捜査を続けているのではないという。正しいやりかたで真犯人を捕らえたいだけだ。しかし、ストークス刑事はFBIは白人の容疑者だから無実の証拠を探しているのかと批判的だ。ストークスはこのままアイヴァンを起訴しないのならば、クリステンに人種によるヘイトクライムだということをマスコミに話すべきだという。FBIはアイヴァンが自白したということを伏せて捜査を続けているが、白人至上主義団体からの脅しを放置したことが、今回の事件の遠因になったことを世に知らしめなければならない。クリステンは仲間を売らないと答える。ベルは再度アイヴァンの母親に話を聞く。元夫との言い合いなど、アイヴァンが怒りをためた原因はあるが、本来は心の優しい子で、父親も人種差別をするような人間ではなかったという。問題を抱えたアイヴァンは数ヶ月前に「ファースト・オーダー」に入った。クリステンはアイヴァンの自白を根拠に起訴したいと主張し、ベルと対立する。パトリスが証言した犯人のリストバンドについて、クラブ・ネロというところで配布していることがわかった。店内の防犯カメラで確認したところ、フード姿の男がいてアイヴァンではないことがわかる。スコラはクリステンがストークスと話をしているところを見て、他人に感化されず自分が正しいと思うことをするべきだと忠告する。フード姿の男はブルックリンで酒を配達する仕事についていたことがわかり、雇い主に話を聞く。男はジム・ハウスリー・ディーツといい、配達先のアフリカ系の店主に差別的な言葉を投げつけるなどしたため、解雇したという。ジムは恋人と別れたので機嫌が悪かったと言い訳したようだ。ジムの自宅に突入すると、遺体から摘出されたのと同じ9ミリの銃弾が見つかった。パソコンにはパトリスの画像があり、ジムの恋人はパトリスだったことがわかる。大学生のパトリスはルームメイトと暮らす部屋から今朝一人で出ていったという。パトリスは自分を独占しようとするジムについていけず、引くとジムは彼女にネオナチ的なことを言ったという。パトリスはメールもSNSもブロックしたが、ジムが2~3時間前に部屋を尋ねてきたということから、ベルはクラブでの襲撃はケイレブではなく、パトリスが狙いだったと気づく。パトリスの行き先はノースポートの友人の別荘らしいとわかる。別荘に到着したベルが、パトリスにここは危険なので逃げろというがパトリスはためらう。ベルが強引にパトリスを連れ出すが、隠れていたジムがジダンを撃ってしまう。銃声を聞いて戻ってきたベルは別荘の中を探り、ウッドデッキに出たところでジムから狙われた。しかしジダンがジムを射殺し、ベルは命拾いをする。カスティーヨは男女間のもつれが動機だったことで胸をなでおろす。それにしても、脅威対策班は情報をどういう規準の元に判断したのか。ジュヴァルはガイドラインはあるものの、脅威への対応など不完全な科学のようなもので、判断を謝ることもあるという。クリステンは改めてなぜベルがアイヴァンは無罪だとわかったのか、尋ねる。ベルは勘のようなものだと言い、優秀な警官でもあった父に触れ、19歳の若者が殺人の自白をしたあと、自殺し、その後無実だったことがわかったという苦い経験話を紹介する。父からは自白を鵜呑みにするな、必ず確認しろと教えられたという。ベルの父親はその道30年の警官だった。真面目で汚職などとは縁のない人だったのでしょうね。自白したから捜査終了というのも困りますが、問題となるのは自白を強要したり、冤罪なる場合ですよね。FBIの捜査で自白だけで物的な証拠も目撃者もないままに起訴するなんて、えー?という感じです。今回は白人至上主義の脅しとクラブ襲撃事件を直結させているところが危ないなと思いました。ヘイトクライムという観点から見る必要はあるでしょうが、世の中そんな単純じゃない。地道な聞き込みや証拠集めの中から事件の全体像を見ていかないと。脅威対策班は結局、正しく判断したことになりますね。スコラ役ジョン・ボイドが出演した「アルゴ」を見ていると、CIAがイラン革命の可能性はないとレポートを出していた、という行がありました。今だったらAIに判断させたら良いのかも?ストークス刑事はよほどFBIに恨みがあるのか。黒人がオルタナ右翼を撃ったら、無罪の証拠なんて探さず、即死刑でしょうというのは現実なのか。クリステンとは知り合いなのですね、FBIの同僚は君の仲間なのか?と、自分の考えを押し付けてきて、しかも、クリステンにメディアに内部告発せよなど、やりたかったら自分でやれ、と言いたくなります。今回は人種間の対立という問題、お互いへの偏見、中流層が溜め込む怒りなど、盛り沢山な話題でした。カスティーヨがこれから市長に報告しなきゃならないから、と慎重だったのが興味深かったです。FBIの手落ちだと認めると、自分の立場にも影響しますし。ところで、インフルエンサーの子さすがに金持ちだなと思いました。ノースポートの友人の別荘といっても、水辺に面するおしゃれな別荘でドラマ「アフェア」でてきそうなセレブな感じ。このロングアイランドというのは風光明媚なところで、ちなみにハンプトンズというとドラマ「リベンジ」の舞台ですね。パトリスを狙ったのが中流階級以下の、怒りをためた筋違いな攻撃、八つ当たりだった、というオチもできたかもしれません。
February 12, 2022
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ゲストにサシャ・アレキサンダー、彼女も貫禄が出てきましたね。SVUにゲスト出演した時も弁護士役でなかなかの存在感でしたが、それを思うと今回の役柄になにかありそうだと予感がします。次期大統領候補と言われている下院議員ヴァレリー・コールドウェルの車が爆破され、ボディガード1名が死亡、コールドウェル本人は軽症を負ったが無事だった。当日は資金集めのイベントがあり、建物の屋上の駐車場に上がってきたところだった。FBIはコールドウェルの政敵や政治姿勢を批判する勢力などを中心に捜査を開始する。現場にいた警備主任は爆発直後に階段を走って下りる赤いシャツの人物を目撃したという。爆弾はプロが作る高性能のもので、リモートで起爆するものだった。病院でコールドウェルから事情を聞くが、コールドウェルに対して批判だけでなく、嫌がらせや脅しなどは毎日送られてくるという。その中でも特に悪質なのがHN「正義は死んだ」という人物で、アニメを使ってコールドウェルを爆弾で吹き飛ばすというメッセージを送りつけていた。IPアドレスからジェイコブスという本名が判明したため、自宅に突入するが、捕まえたのは元妻のサーシャ・ハリスだった。ハリスは夫名義のインターネットをそのまま使い続けており、前科はなかった。高性能爆弾の製造とも結びつきにくい。ハリスはイベント会場に行ったことを認め、コールドウェルを貶める動画を撮影するつもりだったという。実はハリスの弟ウェイン・シモンズは検察官だった当時のコールドウェルによって、無罪なのにレイプ罪で10年の刑を与えられたと主張する。ベルは有罪を決めたのは陪審員だと説明するが、コールドウェルが嘘の証拠を並べて裁判をでっち上げたという。ハリスの激しい剣幕にベルは納得できない。弟のシモンズは、姉の行動は自分とは無関係だという。姉はコールドウェルが大統領選に出馬することになってから、取り憑かれたように批判活動を始めた。しかし、本人はその件はもう過去のこととして、前に進みたいと煮え切らない。ハリスを爆弾と結びつける証拠はなく、爆弾の性質が有名な爆弾魔ダニエル・ハーレイのものと同じだとわかったことから、FBIはハーレイに話を聞く。終身刑のハーレイは、金をもらって受刑者に爆弾の作り方を教えたと認めるが、そこに弁護士のレン・バーカーが入ってきてそれ以上の証言は得られなかった。爆弾が爆発した同時期に、近くの防犯カメラが不審な車を捉えていた。男がカメラを構えていて、爆発と同時に走り去った。車のナンバーは偽造されており、コールドウェルの立ち回るキャンペーン会場の近くで10回もいたことが確認された。カメラに写っていた男はタトゥから中国の軍関係者らしいとわかる。車の行き先などから絞り込むと、5年前に来米したレイ・ジャオという自称ライターが浮かぶ。カスティーヨが個人的なつてでジャオの情報を得て、身柄を拘束する。ジャオは中国のスパイで、コールドウェルの選挙戦を監視していたという。コールドウェルが大統領にならないように不利な情報や不正を探しているというが、唯一シモンズの件が選挙陣営の懸案になっているらしい。シモンズは3週間前に実態のない会社から5万ドルの小切手を受け取っていた。さらにシモンズの働き先で3日前に弁護士のレン・バーカーが姿を現し、2にんが接触していることがわかったため、再度シモンズを聴取する。シモンズはコールドウェルの同僚で自分を有罪に追い込んだバーカーが会いに来て、無実を訴えコールドウェルの卑劣さを暴くべきだと言ったという。ただ、もう関わりたくないので弁護士を要求し口を閉ざす。コールドウェルはバーカーについて、10年前は活躍していたが次第に様子がおかしくなって酒やドラッグに溺れるようになったので検事局を辞めてもらっったという。そのことに対して、バーカーはコールドウェルにキャリアを潰されたと恨んでいるらしい。バーカーの元同僚からも話を聞くが、バーカーはシモンズのアリバイとなる映像を見つけ、コールドウェルがそれを握りつぶしたという。さらにコールドウェルはバーカーがおかしくなったと周囲に思わせてバーカーを首にしたのだという。バーカーがコールドウェルに恨みを持っているとして、自宅を捜索すると、銃弾や彼女に執着している様子が伺われた。今日もコールドウェルは資金集めのイベントを行うことになっており、FBIはすぐに現場に向かう。会場に潜入したバーカーを追い詰め逮捕する。バーカーはあんな女を大統領にして良いのかと叫ぶ。コールドウェルは犯人を逮捕したFBIに礼を言う。ベルとカスティーヨはシモンズの裁判に関するバーカーのメモを見せ、口止め料としてシモンズに5万ドルを渡したのではないかと問う。コールドウェルは開き直り、アリバイの映像を非開示にしたのは、法廷を混乱させて審理無効になるのを避けたのだと答える。もしそうなると、コールドウェルが担当した裁判が全て見直しとなり、悪人が野に放たれることになる。シモンズは他にも犯歴があり、清廉潔白な青年ではない。とりあえずバーカーのメモは検事局に提出するというが、コールドウェルはさっそくマスコミに心を病んだバーカーがFBIに逮捕されたとぶちまける。検事局がシモンズの件を調べるかどうかは疑問だ。ベルはコールドウェルのファンだったが、ジダンはベルがあこがれの人を葬ったと賛辞を送る。登場人物が少ない中で、毎回ベルとジダンが事件の関係者について好意を示したり(主にベル)、反対の意見言ったり(ジダン)するのが、なんだかなーと思います。ベルが単純でナイーブに見えてしまいますし、捜査に予断を許しそう。若いクリステンにも言わせてみたら良いのに。彼女、捜査に必要なことしか言わないし。(笑)大統領選なんて中傷合戦で、攻撃材料を探すのに躍起になって、誰しも叩けば埃が出る体なのでしょう。それにしても、コールドウェルという人は酷いですよね。シモンズが無罪だとわかっていても有罪に追い込んで、口止め料まで渡して、自己を正当化する口ぶりが酷い。(crapて)お姉さんの気持ちもわかります。バーカーを追い込んで潰していくところも血も涙もないというか、人を踏みつけにして高みの登ろうとするのが酷すぎる。政治家になる人はそういうものなのでしょうか。ベルとカスティーヨは間違っていると、よくぞ言ってくれました。「私が当選したら、初の女性のFBI長官ね、だから支持して」なんて、誰でも言うのでしょうけど。ところで、大統領選に中国のスパイが張り付いていたというのは、はぁ?という感じ。中国がコールドウェルの暗殺未遂に関わっていたら国際問題ですね。ジャオの身柄の拘束は拉致したに等しい。ちなみに、手に入らない情報をカスティーヨが知人におねだりして、その代わりディナーに付き合えというのが、気になりました。結局個人的な関係がものをいうのですね。捜査のスタートで他の車のカーナビとか、駐車場の防犯カメラとかをあたらないのが疑問に感じました。殺してやると脅す人が実行するのは、確率的に低いと思うのだけれど。
February 4, 2022
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今どき話題の職業の人を取り上げて、FBIが扱う事件に結びつけたエピソードですね。いつもの緊迫感がありましたが、まあ先が読める展開だったかな。人気のビデオブロガーの幼い息子が誘拐された。料理や家事などのコツを発信し、200万人のフォロワーがいるステイシー・ハーパーの6歳の息子イーライが、朝5時半に2階の子供部屋からいなくなっているのをステイシーが見つけた。父親のドリューは深夜に帰宅して、朝妻が騒いでいるのを知ったという。実は3日前に玄関前にイーライへのプレゼントの恐竜の絵本が置かれており、「ずっと愛している」とカードにかかれていたという。イーライは恐竜が好きで、お気に入りの青い恐竜が部屋からなくなっていた。犯人は2階の窓から侵入し、ステイシーはアラームを切っていたという。FBIはフォロワーの中に容疑者がいると見て、チャンネルのトラフィックデータを運営会社に提出するよう求める。ハーパー家の隣の家に、性犯罪者の乗用車が止めてあったことから、家にいた男に話を聞く。クレビンスは児童性的虐待などの重罪の判決を6度も受け、2週間前に出所したところだった。彼はイーライの誘拐のことは知っており、自分はやっていないというが、自宅からイーライの部屋を覗き見ていたのは事実だった。ジダンはクレビンスがイーライのお気に入りの恐竜のおもちゃを持っていたことから逮捕する。クレビンスは今朝道に落ちていたので拾ったという。しかしイーライの窓枠についていた指紋とおもちゃについていた指紋が一致したが、クレビンスとは一致しなかった。ハーパー家に犯人からの通話があり、読み上げソフトによる声でイーライの面倒はみる、とだけ言い身代金の要求はなかった。未登録の携帯電話でブルックリンのヘルナンデス公園近くの車の中から発信されている。スコラとクリステンが付近を捜索するものの、ステイシーからはあれはいたずら電話だったのではないかと疑われる。しかし、深夜に帰宅したというドリューの証言が嘘だとわかる。FBIの追及にドリューは会社で深夜まで仕事をして、うっかり朝まで眠ってしまい、戻ってきたのは朝の5時半だったと明かす。ただ、携帯電話の電源を11時すぎにオフにしており、自宅にかかってきた携帯電話は自分が3年前に購入したものだった。再度尋問すると、その携帯電話はキッチンの引き出しに入れたといい、携帯の電源を切っていた間ストリップクラブにいたという。5年前のステイシーの動画には、確かにキッチンの引き出しの中に件の携帯電話が入っているのが写っており、フォロワーなら誰でも見ることができた。やはり容疑者はフォロワーの中にいるのかと考え、200万人のフォロワーをBAUの意見によって、トラフィックデータに基づき絞り込むと、1人になった。その人物は誘拐事件後に急にチャンネルにアクセスしなくなっている。しかし、カフェでたった今ログインしたため防犯カメラで確認すると、顔が判明した。ハーパー夫妻に見覚えはなく、クレビンスに確認すると、先週家の近辺を電動キックスケーターを乗り回していたという。キックスケーターの登録からウェイン・ライデルという男と特定された。FBIがライデルを逮捕したところ、車の中にはスタンガンやハーパー家の間取り図があった。ライデルは弁護士を要求し、カスティーヨは確かな証拠がないためこのままでは起訴できないという。時間稼ぎのためにベルとジダンがライデルの前で仮定の話をし、その間にチャンネルの過去の動画の中にライデルが入り込んでいないか探す。ところが、ベルとジダンの脅しがきいたのか、ライデルはハーパー家に盗みに入るつもりだったが、黒のチャージャーがうろうろしていたので諦めたという。改めて、ヘルナンデス公園の近くに駐車していた黒のチャージャーを防犯カメラで確認すると、リサ・デファシオのものであることがわかる。さらに、クリステンがステイシーが妊娠中にもかかわらず、同じ時に全く妊娠していない姿の写真があることを見つけたため、問い詰めるとステイシーはイーライが代理出産で迎えた子供だと明かす。フォロワーにはこのことを知られるとブランドの価値を失うので、動画の中では妊娠したように装っていたという。リサは学費のために代理出産を引き受けてくれたが、その後母親の看病のために大学を中退し、その母親が亡くなったとブログに書き込んでいた。リサの母親名義の不動産がニュージャージーに2軒あり、ベルとジダンが急行する。ベルがそのうちの一軒を訪れると、ショットガンを持つリサが姿を見せ、いきなり撃ってきた。母親を失い、ステイシーの動画を見始めたというが、ベルは銃を置くように説得しながらステイシーを撃って拘束する。イーライは無事両親の元に戻る。実はベルも夫を失った後、寂しさを紛らすためにステイシーのブログにはまっていたとジダンに打ち明ける。今回の事件で、自分を閉ざし仕事に逃げ込んでいたことを認め、以前の自分に戻ることにする。今回のカップルは「マダム・セクレタリー」の人と、NCISニューオーリンズの赤いドレスの女だったですね。何気なく始めたビデオブログが大人気になって、だんだんフォロワーのために虚構の世界を演じなければならなくなった。そういうことはあるかもしれないですね。奥さんの収入がとんでもない額になって、だんなさんもそれに合わせて嘘の生活をすごすようになった。妻には内緒の息抜きも必要だ。一方、ブログでは私生活を無防備に公開して泥棒からは、あの家はカタログ状態とまで言われていた。家の外に防犯カメラを設置するとか、敷地に入ると警報が鳴るとか、警備会社から何もアドバイスはなかったのでしょうか。ジダンが子育てを公開するなんて自分だったら到底考えられないというのはごもっとも、さすがにベルも自分を見失うことの虚しさに気づき、男性との気軽な交際にも踏み出すようです。それはそれで良かったですね。クリステンは現場に出ることで随分神経を尖らせているようで、スコラから「俺でもやるようなミス」と慰められていました。クリステンなら何でもそつなくこなすでしょうが、いつかは厳しい局面に立たされることもあるでしょうね。スコラが時間稼ぎにライデルの弁護士を振り回すのは、ちょっとBONES時代のオーブリーを思い出させました。ところで、いくら自分を見失っていたとしても、子供が誘拐された段階で代理母を疑うのが普通ですよね。FBIに本当のことを言わないでどうやって捜査が進められるのだろうか。リサがキッチンの引き出しの中の携帯を持っていたことは、誘拐と同時に盗んだということ?あるいは、以前この家を訪れたことがあって、その時に盗んだのだろうか。しかも、3年前に買ったという携帯が5年前の動画に登場しているのは疑問。さらに、その時に臨月だったとしても、イーライは6歳ですよね。辻褄が合うのかな。母親が家を2軒も持っていたのなら、そこそこ資産があるのだから、全てを失ったわけではないと思いますが、ハーパー夫妻も少しはリサの更生に力を貸してほしいと思いました。
January 28, 2022
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新シーズンプレミア。録画したのが吹き替えで、1回しかない字幕放送を録り損ないましたので、今回は吹き替えで書きます。なので、内容は正確ではないかもしれません。吹き替えについては1回目は違和感があったのですが、2回目は特にそういうこともなく見てしまいました。そういうものですね。今後はやはり字幕で見ようと思っています。新しい主任としてスピンオフ「FBI:Most Wanted」のpilotエピソードに出てきたイゾベル・カスティーヨが着任、またBONESでもブースの部下だったジョン・ボイドがクリステンの相棒として加わりました。変化がありそうですね。ジダンが生まれ育った地区にあるエジプト料理店で爆弾事件が発生し、1人が死亡し他負傷者が出た。地域の中心でもあるこの店が狙われたことに、ジダンはショックを受ける。FBIはすぐにヘイトクライムを念頭に捜査を開始、主任のカスティーヨは今日中に犯人を逮捕すると宣言する。クリステンは特別捜査官に昇格し、ボストンからNYに戻ってきたスコラ特別捜査官とコンビを組むことになった。店主によると、爆発の直前にウェイターのジョゼフが「逃げろ」と叫んだという。ジョゼフは床にバックパックを置いて逃げる白人の男を目撃しており、黒い車に乗って逃げたと証言する。付近の防犯カメラに写っていた車から、ジャスティン・マーフィーの名前が上がり逮捕する。マーフィーは白人主義者のような発言をして、店から指紋が検出されたことを追及されると、チャットルームで知り合ったビルという人物から、爆弾を置くよう3000ドルで依頼されたと認める。ビルこと、エリオット・ホワイトの自宅に突入すると、そこにいたのはイスラム教徒のマイケル・ムーサだった。ムーサはホワイトから家を借りており、なぜイスラム教徒がエジプト料理店を狙うのか動機が不明だ。クリステンはムーサが3人の白人から暴行を受け昏睡状態に陥ったという事件を見つけ出す。ムーサは怒りから、爆弾事件を起こして白人に罪を着せようとマーフィーを雇ったという。そうなれば、警察は暴行事件の再捜査を始めると考えての犯行だった。しかし、マーフィーが夜の1時ではなく、昼の1時に爆弾を置いたために、被害者が出てしまった。カスティーヨはイスラム教徒が自分の仲間を狙ったことで混乱を避けるため、あえてムーサがイスラム教徒だったことを伏せて逮捕を発表する。ジダンはベルに、地元の住民には知らせるべきだったという。ジダンはジョゼフから呼び出される。驚いたことにジョゼフはFBIのテロ対策課の潜入捜査官で、今回のレストラン爆破の報復でテロを企てようとしている2人組がいるのでジダンに取引の場に来て欲しいという。ジダンは了承し、カスティーヨに報告する際、ムーサの件でイスラム教徒だったことを公表するべきだったと意見を言う。カスティーヨは全く取り合わない。若者2人との交渉の場に付き添ったジダンは、ジョゼフが言葉巧みに2人をテロに加わらせようとしていることに違和感を持つ。彼らは正義ではなく、カネ目当てで、ブルックリンの導師ならば爆弾を仕掛けるのに1万ドルをくれると言っているという。それでも、成功したらカブールに連れて行って妻もあてがうという言葉に2人は爆弾を仕掛けることを引き受ける。ジダンはジョゼフに何も考えていない若者をテロリストに仕立てるよう煽っているのではないかと、批判する。ジョゼフはこれは司法省も認めた正式な捜査であり、彼らは犯罪者だという。ジダンは純朴そうなカリムに「本当にやりたいのか」と尋ね、カリムは「はい」と答える。納得できないジダンはベルに気持ちを打ち明ける。カリムのような若者を一生刑務所に閉じ込めることになることには抵抗がある。911以降、イスラム教徒は国内で憎まれるようになった。アメリカ人に理解を求め信じて欲しいと望んでいるのに、なぜ恐怖と憎しみが増大し続けるのか。ベルはジダンもその2人組のことを全てわかっているわけではないのではないかという。彼らは本当にテロリストになろうとしているのかもしれない。それでも釈然としないジダンはカリムの自宅を訪問する。応対した姉は、カリムが仲間と共に導師のところに行ったという。この導師はFBIの監視リストにも載っており、FBIはすぐにカリムの自宅を家宅捜索する。ジダンはセントラルパークと書かれたメモを見つけ、FBIはセントラルパークでテロが行われるとして緊急手配を行う。ベルとジダンがセントラルパークでカリムを見つけ逮捕するが、怖くなって仲間のラミとヤシルから逃げてきたという。ベルは近くに爆弾が仕掛けられたと考え、パーク内の野球場に目をつける。子供の試合に多くの人々が集まっており、現場から避難させると不審なバックパックを見つける。タイマーは残りわずかで、ベルは起爆装置を解除した。ジダンは再度カスティーヨにカリムに思いとどまるように、独断で告げに行ったことを打ち明けるが、カスティーヨはジダンの懸念が現実となったと評価し、結果が全てで、今回は危険な賭けにたまたま勝っただけだという。FBIはカリム、ラミ、ヤシルを逮捕したことを発表し、テロを未然に阻止したことを強調する。ジダンはベルにアドバイスを聞くべきだったと話し、刑務所に入ったカリムに面会するのだった。カスティーヨは前任のモージャーに比べると、相当キツイですね。国民をテロから守るという大義を盾に1ミリも妥協しないし、政治的な判断をして、ジダンの個人的な感情などは一顧だにしません。モージャーには母性みたいなものがあって、ベルやジダンの成長を見守るような部分がありましたが、そういう甘いことを言うから辞職したわけですね。まあ、確かに部下にソーシャルワーカー気取りで仕事をされたら目的を達成できないでしょうが、犯人の情報を伏せたことで報復するというテロリスト予備軍が出てきたかも。ネブラスカ州オマハはかなり治安が悪い時代があったらしい。今もFBI捜査官が命を落とすような危険な場所なのでしょうか。ちなみに、アラナ・デラガルザは「Most Wanted」に行くはずだったのが、こちらにキャスティングされたようです。もうひとり、兄を911で亡くしたというスコラですが、気取ってポーズを決めるような本音を見せないような感じで、キャラクターを知るにはまだまだ時間がかかりそう。プリンストンを出ているのだから、頭は相当良さそうですね。めでたくバッジを手にしたクリステンは、容疑者逮捕にも果敢にアタックして頼もしい、こちらは何も心配がなさそうです。今回、私もジダンの気持ちには共感しました。カリムと自分を重ねているのでは?と言われても、やっていることは汚いと言われてもしかたない。せめてカリムの刑を軽くしてやるということはできないのか。ジダンは今回捜査官であることにかなりの葛藤を持ったようで、今後どう折り合いをつけていくのでしょうか。ベルはいつものベルでしたが、ああいう場面で爆散処理班ではなく、ワイヤをプチンプチンと切るのはちょっと物足りないかな。おそらく、正しい処置ではなかったでしょうね。セントラルパークをわざわざメモにして残すのも、安易な感じでした。
January 21, 2022
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シーズンフィナーレ。勢いよく始まった新シリーズが元気に幕を引いた、という印象です。非常にわかりやすい展開でした。ジェイソンが生前会っていたというアンジェラ・ペレスが誘拐された。前日、ベルが面会してジェイソンのことを聞きたいと話すと、アンジェラは動揺して翌朝外で会うと約束していた。アンジェラの捜索を担当したいというベルに、モージャーは客観性が保てるかどうか心配だという。とりあえず、今回の事件にジェイソンが関係していたことがわかった時点で、ベルは捜査から外すと念を押す。アンジェラの隣人によると、昨夜アンジェラは会社にFBIが来たと言って、怯えていたという。アンジェラの上司ソフィー・ケラーはアンジェラが最近恋人と別れたらしいという。誘拐を目撃した人が証言した車は盗難車らしく、GPSを追跡したところ、空き地に止まっていた。近くには無残に殺されたアンジェラの遺体があり、その指の爪は剥がされていた。何らかの拷問を受けたらしく、誘拐した犯人は何かを聞き出そうとしたのか。クリステンはベルからジェイソンの死について調べていたことをジュヴァルにやっと報告する。犯行に使われた車を所有していた男性によると、仕事場で番犬として犬を飼っており、盗んだ犯人が犬を撃ったことがわかる。その犬の爪から犯人の皮膚細胞が検出され、プロの殺し屋カルロス・サンチェスの名前があがった。サンチェスは主にメキシコの麻薬カルテルに雇われるという。ジダンはベルが捜査に関わると利益相反になると注意しつつ、2人でサンチェスの住居に向かうと、サンチェスが逃亡し発砲してきた。ジダンらも応戦するが、ベルはその位置からはサンチェスを狙うことができず、道路に飛び出したサンチェスは走ってきた車に轢かれて死亡してしまう。ジダンはベルがジェイソンの死に罪悪感を持ち、感情的になっているのではないかと指摘する。アンジェラは元カレのネイサン・ポストから誹謗中傷のメールを受け取っていたようだ。ネイサンは建築士で、その職場からサンチェスが電話を受けていたことがわかる。ネイサンはアンジェラから3週間前に別れを告げられ、その翌日によりを戻そうとプロポーズしたという。しかし、アンジェラは「別の生活がある」という内容のメールを送ってきた。彼女のことを本気で愛していたというネイサンは、自分の気持ちに区切りをつけるために昨日の朝アンジェラに会いに行ったが、気が代わってそのまま精神科医のところに向かったという。「別の生活」とは何なのか、クリステンはアンジェラがメキシコに頻繁に旅行に行っていたことを掴み、そこで麻薬カルテルのトップ、エルネスト・モヤと親しくしていることがわかった。サンチェスが電話を受けた時間に、ネイサンは会社を出ており、何者かがネイサンの会社から電話をかけたようだ。クリステンはアンジェラの上司ケラーがその時に会社にいたという。ケラーとモヤの接点を探ると、両者は同じ名門校の同窓生だとわかる。ジェイソンはアンジェラの会社の女性従業員が自殺した件でアンジェラに取材していたようだが、アンジェラはそのことで動揺して誰かに相談し、ジェイソンが死んだことをベルが質問しようとして、またアンジェラは動揺したのではないか。アンジェラは麻薬の運び屋をしていたのか、あるいはケラーが何らかの関与をしていたのか。ジェイソンの取材メモの中に「VはMの隠れ蓑か?」という記述があり、ベルはケラーとアンジェラの会社VIVA社がモヤの隠れ蓑になっていると考える。VIVA社はダミー会社を使ってモヤのために資金洗浄をしていたなら、CFOのアンジェラも当然知っていたはずだ。アンジェラがケラーに相談したために、モヤの殺し屋がアンジェラを始末したのなら、ジェイソンはどうなのか。ベルが関連があると答えると、モージャーは捜査から外れるように命じる。それでもベルは夫の死の真相を見届け乗り越えたいと懇願し、モージャーはベルの希望を受け入れる。VIVA社に乗り込んだベルは社員に強引にケラーの行き先を尋ねる。緊急の用事で空港へ向かったという情報で、ベルとジダンは車を走らせる。しかし、クリステンがケラーの車をハッキングし、マリーナに向かっていることがわかる。モージャーはベルに指揮はジダンに任せ、ケラーと接触するなと命じる。車を降りたベルは逃げるケラーを追い詰め銃を向けた。資金を借りたためにその後、モヤに強要され仕方なかったというケラーに、ベルはジェイソンを殺したのかと問う。事情を察したケラーが私を撃ちなさいと叫ぶが、ベルは銃をおろしケラーを逮捕した。モージャーは規則を守って逮捕に至ったことに胸をなでおろす。ケラーの逮捕でモヤの逮捕も可能となったが、モージャーは感情に動かされてベルを捜査から外さなかったことを反省し、退職願を出すという。モージャーは良い上司ですね。1シーズンで去るのは多分ベルの尻拭いかなと思っていました。ベルの能力と人間性を評価して、これまで静かに見守ってきたモージャーでしたが、本来ならベルを外すところを感情に左右されて押し切られてしまった。厳しいボスが初めてそういう判断をしてしまったことが、自分でも許せなかったのでしょう。賢明な人ですね。でも心の温かい人だなあと思いました。個人的にもセラ・ワードがかっこよくて、素敵だなあと思います。夫の真相を突き止めたいというベルの気持ちは一直線、まっしぐらで、追跡シーンでもハンドルを握っていたのが象徴的だなと思いました。前にも言いましたが、これまでのドラマなら男性キャラクターのやりそうなことですが、新しいヒロイン像なのでしょう。というか、そういう言い方ももう時代にそぐわないというか。シーズン2は吹っ切れて落ち着いたベルが見られるのでしょう。泣き顔はもうなしですね。新しい上司はあの人ですね、楽しみです。何でも解決するできすぎなクリステンがクワンティコでさらにパワーアップして戻ってくるのでしょうか。ベルとジダンとのパートナーシップもどう変化するのか楽しみにしております。
June 10, 2021
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残り2話となって、フィナーレへ仕込んできましたね。FBIも身内意識が強いので、「One of Our Own」非常にわかりやすい展開です。優秀なFBI特別捜査官グレッグ・ケネディがナイトクラブの前で射殺された。そのナイトクラブのオーナー、ジミー・ラミレスは麻薬の密売で稼いでおり、3年前にDEAのおとり捜査で逮捕されたが、手続き上の不備で起訴を免れた。先月タレコミがあり、グレッグが捜査を始めたところだという。被害者は至近距離から3発胸を撃たれており、物取りの犯行ではなさそうだ。現場にグレッグの妻リンダが現れる。リンダもFBI捜査官で、ベルとはアカデミーの同期だった。動揺するリンダをベルが押し止める。ラミレスが姿を現し身柄を拘束するが、犯行時間には店の中にいたという。1ブロック先でグレッグの姿を見たというので防犯カメラで探すと、21時ころにグレッグが妻ではない女性とキスをしている画像が見つかった。ベルらはグレッグの名誉に関わるとして、この件については内密にすることにする。グレッグは女性とホテルで密会していたらしく、SNSの画像と照合し、謎の女性はバーテンダーのボニー・スノウと判明する。ボニーはグレッグとの不倫をあっさり認め、グレッグとは21時に別れたが、その時グレッグはこれから「デビルと会う」と言っていたという。女性のことは伏せて、リンダにデビルについて尋ねると、バイクギャングの「モングレル」のメンバー、ソーンだという。実はこの集団は麻薬カルテルで覚醒剤で多くの収入を得ているが、先週金庫番のソーンを逮捕していた。FBIとしてはRico事件として摘発したかったのだが、人員不足でできなかった。ソーンは銃を大量購入しバイク仲間に配ったが、弁護士のクローリーが付き、保釈されていた。ソーンのアパートを捜索すると、ソーンの姿はなく、使い捨て携帯の空き箱があった。クリステンが携帯の場所を確認したところ、メキシコのカンクンにあるという。ベルとジダンは弁護士のクローリーに面会し、ソーンの行き先を尋ねる。メキシコに潜入していると見られるが、クローリーはモングレルのボス、トミー・チェイスに聞けという。FBIはモングレルのクラブハウスの手入れに入り、中を捜索すると、グレッグを撃った凶器が見つかる。4発の薬莢が残っており、FBIはモングレルのメンバーとチェイスの身柄を拘束する。チェイスはソーンの行き先を吐き、ブロンクスの倉庫を捜索すると、ソーンは死体で見つかった。頭をグレッグと同じ凶器で撃たれており、死亡時刻はグレッグの死後1時間以内だという。鑑識で凶器から赤い繊維が検出された。ソーンの携帯はカンクンの郵便局で見つかったが、結局捜査の撹乱を狙ったと見られる。チェイスはガサ入れが多くなったため、クラブ内に銃やドラッグを持ち込むことを厳禁しているという。そのチェイスにもクローリーが代理人として付いたため、尋問はできなくなった。リンダはラボで情報を聞いて、捜査内容についてベルに質問する。規則で遺族は捜査に関わることはできないと、ベルがリンダを制する。ジダンは、グレッグの女性関係があることから、妻も容疑者の一人ではないかという。クリステンがモングレルのクラブハウス前の防犯カメラを分析し、クローリーのかばんの内側が赤い生地だという。クローリーがグレッグとソーンを殺して、凶器をクラブハウスに隠したのか。ソーンの使い捨て携帯の通話相手はわからないが、「クローリーとリッゾの件で、これからFBIと会う」というメールを復元できた。リッゾとは、フィラデルフィアの大物密売人で、2年前にクローリーは彼を弁護している。リッゾがモングレルに覚せい剤を持ちかけたと見られ、それを紹介したのがクローリーではないか。しかしソーンが逮捕され、クローリーらを売った可能性もある。FBIはリッゾを呼び出し、クローリーについて追及する。リッゾはクローリーがグレッグとソーンを殺し、お前も20万ドル払えば助けてやると言ったという。証拠のビデオもあるという。ベルとジダンがクローリーのオフィスを訪ねると、すでにケネディ捜査官がクローリーを訪ねてきたという。クローリーに令状が出たのを知ったのだろう。クラブハウスを監視していたクリステンが、クローリーの姿を確認したという。ベルとジダンが急行すると、クラブハウスの中で銃声がして、クローリーが殺されていた。犯人が逃亡し、追い詰めたベルはチェイスを逮捕する。ソーンを殺した敵をとったのだという。リンダはベルに、いき過ぎた行動を謝罪する。夫の女性関係については知っていたという。ベルの夫ジェイソンの市について調べていたクリステンは、ジェイソンが死ぬ間際に頻繁に連絡を取っていた女性の存在を掴む。大手ホテルの親会社のCFOで、ジェイソンが取材で接したとは思いにくい。深夜に食事をしていたこともわかっており、ベルに告げるべきか悩んでいた。ベルに尋ねられて、クリステンはアンジェラ・ペレスという名前を告げる。ベルはその女性に会いに行く。ベルが夫を亡くして辛いときに、リンダが支えてくれた。今度はベルがリンダを支える。でも、リンダは必要以上に捜査に関心を示してベルの立場を辛くさせる。グレッグは浮気をしていたらしい。一方、クリステンはジェイソンに女性の影を掴んだ。当然、同じことがあったのではないかと、ベルに伝えるのをためらう。何があったのか知りたい、そして何があってもジェイソンは私を愛していたと信じたい、リンダに禁じたことをベルは実行するわけですね。個人的には浮気はしていないと思いますが(笑)、これほど恋しい相手が浮気をしていたなら、逆に吹っ切れるのじゃないかなあ。私情を交えて行動するベルをジダンは止めることができません。そもそも、クリステンに個人的な事情を調べてもらうのは禁止行為なのでは?モージャーは知らないことですよね。ベルの眉間のシワがこれ以上深くなりませんように。
June 3, 2021
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珍しくベルがジダン以外のパートナーと組むエピソードですね。そのジダンといえば、大丈夫か?という感じ。エジプト政府の最高幹部がNYの病院で心臓移植手術を受けるため、FBIが警備を担当することになった。アフメド・エル=マスリは秘密警察のトップでもあり、人権侵害を訴える組織などから、何度も命を狙われている。FBIは病院を中心に警備を担当するが、アラビア語ができるジダンはマスリに同行し、直接身辺警護をする。ベルらは病院スタッフの身辺調査を始めるが、マスリがトロントのホテルを出発するときの動画が撮影され、NYで販売された携帯に送信されたことがわかった。ベルは急遽パーキンス捜査官と共に、携帯を購入した人物の情報を探す。その店のカメラに写っていた人物と、容疑者リストを突き合わせると、カリム・モハマドという男が購入していたことがわかる。カリムはエジプトで軍隊の訓練を受けた経験があり、勤めているコーヒー店を今日は休んでいるという。昨晩現金を引き出したATMの近くにモーテルがあり、カリムが宿泊したようだ。無人の部屋を調べたベルは、数字とアルファベットのメモを見つける。その頃、ルーテル病院に向かっていたマスリ一行の車は渋滞に捕まり動けなくなっていた。ジダンが車を降りて、様子を見に行くと、先程のメモがFBIの車両ナンバーを示したものであることがわかる。カリムはマスリの乗った車の情報を得ており、渋滞に乗じて狙撃しようとしているのか。突然、警備にあたっていたホルト捜査官が撃たれてしまい、ジダンは現場から離れるように指示する。マスリは移植手術を希望してルーテル病院に向かうよう命じるが、時間がかかり危険だ。ところが移植を担当する医師から最寄りのホープ・ゼネラル病院でも移植手術ができると知らせてきた。ホルト捜査官も怪我をしており、ジダンはホープ・ゼネラル病院に向かうよう指示する。警備もこちらに集結する。マスリはジダンがぎこちない態度を取ることを気にする。質問されて、ジダンは自分のいとこが自由を求めるデモ行進で逮捕された後、行方不明になっているという。秘密警察などを使い国民を厳しく取り締まったマスリを、ジダンは正面から批判する。ベルはカリムの情報をつかみ、バスで逃亡中のカリムの身柄を確保する。カリムが襲撃に関わった物的証拠はあるが、容易に口を割らない。狙撃は失敗だが、共犯者がいるのではないか。クリステンがカリムが受けた留守電を再現し、相手の声を分析したところ、プロの殺し屋ゼヴ・ソーリンの声と一致した。ゼヴはモサドとして訓練を受け、その後傭兵として世界の紛争地を渡り歩く殺し屋となった。その手口は容赦なく、1人を暗殺するのに飛行機の乗客ごと殺してしまう。ゼヴの電話番号から、ゼヴが男性用の出会い系サイトを利用していることがわかた。チャットをした相手のバリー・フォスターの部屋に向かうと、バリーは頭を一発撃ち抜かれて死亡していた。朝食を一緒にとったあと、殺したようだ。モージャーはカリムはわざとホルト捜査官を狙ったのではないかと考える。そうなれば車列は最寄りのホープ・ゼネラル病院に向かうことになる。ゼヴの名前を聞いて、マスリは殺し屋として雇ったことがあるという。自分を狙うのは政敵ではないか、マスリはかつてマスリを雇った理由をジダンに知ってほしいという。エジプトで連続レイプ殺人を犯した犯人が有力者の家族で手を出せなかったが、スペインに逃亡したため、ゼヴを送り込んだのだという。厳しい取り締まりをすることについて、大勢の幸せのために少数の命を犠牲にするという話に、ジダンは納得できない。バリー・フォスターはホープ・ゼネラル病院の看護師だった。ゼヴはバリーを殺して入館証を奪うと、5分前に病院に入っていたことがわかる。急遽、ジダンは病室に2人の警護を残すと、病院内を捜索し始める。オペはあと1時間後に始まる。ジダンは看護師姿のゼヴを見つけるが、取り逃がしてしまう。クリステンはカリムの金の動きを調べ、2週間ほど前にホワイトプレーンズに事務所を借りていることがわかったという。SWATと共に事務所に踏み込むと、爆発物を作った痕跡があった。ゼヴは暗殺に失敗したのではなく、病院に爆発物を仕掛けて逃亡の時間を稼いでいるのではないか。1人を殺すのに、病院全体を爆破する可能性がある。すぐに病院の設計図を取り寄せ、どこに爆弾を仕掛けたのか検討しはじめ、ジュバルは州外に出る前にゼヴを捕らえろと命じる。起爆は携帯電話かタイマーか、FBIは病院内にいる人を非難させることにする。ゼヴは病院から1.5キロのところで発見され、銃を持っていたため撃たれる。ERに運ばれたゼヴをジダンが爆弾を仕掛けた場所を聞き出そうと、痛めつける。しかし、ベルは地下の基礎の柱に仕掛けられているに違いないと告げ、パーキンスは一番奥の柱だろうという。爆弾が見つかり、爆弾処理班が無事解除した。しかし、手術を受けたマスリは急性の拒否反応で死亡してしまった。ジダンのいとこの話を聞いていた随行員のタリクは、その後の様子を調べたという。刑務所でインフルエンザが流行り、いとこは2014年に刑務所内で死亡していた。ベルは亡き夫の心臓を移植した相手に会い、話を聞く。新しい命を得たのは検察局の検視官で、ベルはあなたの命を救えて良かったという。ドラマですから、わかりやすさを全面に出しているのでしょうけど、海外の要人の警備についた一介の警備担当が、面と向かってその政治姿勢や母国での出来事を批判するって、ありえないでしょう。アラビア語ができる人材は他にいないのか。ジダンのまっすぐで青いところは魅力なのですが、マスリ大将はそれ無視したり切れて開き直ることなく、受け止めてくれてよかった。失礼なことこの上なく、下手すると外交問題になりますよ。まあ、それは置いておいて、地下に爆弾を仕掛けて用が済んだはずのゼヴが病棟をうろうろしているところとか、何でもすぐにわかるクリステンがバリーの職場を突き止めるのに少し時間がかかったところとか、突っ込みたくなるところはありますね。また、地下の爆弾が見つかったところで、何で爆弾処理班以外は逃げないの、とか。時間敵には間に合わなかったかも知れませんが。美味しい役割だったのはパーキンスくんですね。事務職なの現場では及び腰でベルの後を着いていくとか、会計学を専攻したみたいですが頭の良さを見せたりとか。今回のサブテーマが臓器移植で、パーキンスくんも移植を受けたし、ベルの夫がドナーになっていたというのは良かったと思います。初めて会ったのかな、何となくこれでベルの悲しみのストーリーは終わりのような気がします。もちろん、事故ではなかった、殺害されたという方は残されていますけど。大勢の幸せと少数の犠牲という話ですが、スポックの「大勢のニーズは少数のニーズを上回る」を思い出しました。(笑)
May 27, 2021
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ジュバル・ヴァレンタインとジダンのキャラクターを対比しつつ、薬物蔓延の問題を取り上げたエピソードですね。非常に重苦しく、Law & Order風でした。男性2人が外交ナンバーの車の中で射殺され、FBIが捜査を担当することになった。ライアン・パーカーは、国務省で中国との貿易担当の次官補代理で、スコット・カラムは運転手。トランクの中の荷物はそのままで、バンパーに擦れた跡があった。現場から白いバンが逃走したという目撃証言があり、犯人の車がぶつかったと見られる。しかし、実際は車の色をごまかすラッピングだった。犯人は9ミリの銃を使い、パーカーの右手拳には犯人と争ったような擦過傷があった。パーカーの同僚と通訳に話を聞くと、3人は昨夜中国から出張で戻ったばかりで、空港から領事館のパーティに参加したという。中国での仕事内容は特に関係はなさそうで、パーカーの右手の傷はJFK空港でパーカーが喧嘩したときのものだという。空港のカメラの映像を確認すると、迎えの車を待っているパーカーのスーツケースを奪おうとする男の姿があった。2人が争った結果、男は何も取らずに去ったが、通訳のチャンはそばにいたのに知らないと答えていた。トランクに残されていたスーツケースの中身は問題ないように見えたが、二重底になっていて犯人はすでにそこにあったものを持ち去ったのか。チャンは、中国で知り合った男から小遣い稼ぎを持ちかけられたと認める。中身は知らないが、検査をすり抜け持ち込んだものを空港のナイジェリア人職員に渡すという。クリステンはJFK空港のナイジェリア人職員オコロが今日出勤せず、交通事故で昏睡状態であるという情報を掴む。ナイジェリア系のギャング「ホワイトホース」は薬物の密売組織で、ジュバルの友人が何か知っているのではないかという。ジュバルはモリスの依存症の会のスポンサーだった。ナイジェリア系のモリスは、過去にホワイトホースの売人をしていたことがあり、オコロのことも知っていた。入院中のオコロから話を聞こうと、ベルとジダンが病院に向かうが、オコロは何者かに殺されてしまったという。病室から黒人男性が出てきたという目撃証言があった。チャンが運んでいたものは、スーツケースの残留物からカルフェンタニルという薬物であることがわかる。非常に毒性が強い。ジダンはイラクで一緒だった友人フアンの心配をしている。社会に馴染めないこともあり、ジダンは一緒に過ごすことがあるが、ジダンはフアンが依存症ではないと思っている。ベルはジュバルに相談するべきではという。パーカーらを殺害した犯人の乗った車が発見され、駐車を注意されて黒人男性がタクシーを奪って乗り換えたことがわかる。そのタクシーがオコロが入院していた病院の近くのカメラに写っており、オコロが殺された直後に男がタクシーに乗り込んでいた。そのタクシーのオーナーは、ジュバルの友人モリスだった。ジュバルはショックを受け、再度モリスと話をする。モリスは無許可で9ミリの銃を護身用に持っており、病院前に駐車していたタクシーが自分のものだと認める。オコロ殺害時のアリバイは証明できないが、タクシーをジャバリという男に月に5回貸しているという。ジャバリはホワイトホースのメンバーで、タクシードライバーを副業としていた。居場所は判明しないが、同じ店のATMで金を下ろし、その店のシャンテルという従業員に入れあげているというので、ベルとジダンが店に向かう。ジャバリはVIPルームにいて、FBIの姿を見て逃走する。ジダンが制圧しようとするが、銃を向けて抵抗したためベルが射殺した。ジダンは母親の薬代がほしいとフアンに頼まれ2000ドルを工面するが、フアンが過剰摂取で倒れたという連絡を受ける。やはり依存症で摂取したのはカルフェンタニルだった。凶器が一致し、ジャバリは薬物の受け取るためにパーカー、ドライバー、オコロを殺したことが確認された。しかしシャンテルによると、黒幕のタヨという男が薬物売買を取り仕切っているという。彼らのカルフェンタニルにより、24時間ですでに9名が死亡しているため、アジトにすぐにでも突入したいが令状が取れない。ジダンはモリスをおとり捜査に協力させるべきだと主張する。モリスは違法に銃を所持しており、それを見逃すのと引き換えに、危険な捜査をするしかない。ジュバルはモリスを守る立場として反対するが、モージャーは市民をまもるべきというジダンの意見を聞き入れ、モリスに捜査協力させることを命じる。ジュバルに説得されたモリスはカメラをつけて、タヨのアジトに向かう。指揮車で待機するジュバルは私情を絡めてしまい、ジダンとベルから反対される。タヨと面識のあるモリスはアジトに入り、FBIがお前のことを探っていると話す。見返りにドラッグを2袋渡されたモリスは、この場でドラッグをやれといわれて合言葉を口にする。FBIが突入し、逃亡しようとしたタヨを撃ち殺す。モリスはタヨに銃を突きつけられて危険な状況だった。ジダンの友人フアンはドラッグで命を落とし、ジュバルは自分が経験しなければ依存症であるかどうかは気づかないと慰める。モリスの自宅を訪ねたジュバルは、残った1袋を処分すると、落ち込むモリスを伴い、一緒に依存症の会に行こうという。仕事で依存症の会の情報を使いたくないとか言っていたジュバルは、今回はモリスに対してひどいことをしましたね。ボディカメラでモリスがドラッグを受け取ったことを知っているのだから、その場で回収すべきでした。信頼関係で成り立っていた関係なのに、銃の件で半ば脅す形でモリスを利用して、自分が経験しているのなら余計に手の届く所にドラッグを留めてはいけなかった。これって、かなり罪深いですよ。まあ、指揮車の中でもっと近くに移動させろと、プロトコルに従わない命令を出したりして、人間らしいところは見せましたけどね。ジダンは友人の言葉を信じて金を貸したのでしょうが、見ている方はそれは違うだろうと思ってしまいます。今回のことで依存症について理解することになったのでしょう。依存症は治らない、一生依存症のまま、ただ摂取しないことを続けるだけ。マスコミなどで聞きかじった知識ですが、重く受け止めました。冒頭はまた中国絡みかと思いましたが、違いましたね。この通訳の女性はその後逮捕されたのでしょうか。環境保護局の新規定によるパッケージの交渉というのは、今らしい話題ですね。
May 20, 2021
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これは、シーズン1にしてすでにスピンオフのバックドア・パイロットですね。見知った顔がいて、特に個人的にはジュリアン・マクマホンは「Nip/Tuck」以来で懐かしかったです。かつてホレイショの妻だったアラナ・デラ・ガルザは、その後「Law & Order」シリーズで活躍し、さらにクリミナル・マインドのスピンオフも任されて、巡り巡ってディック・ウルフの世界に戻ってきました。ジュヴァルと同じくらいの位置づけということかな、それにしても大物感がすごい。セラ・ワードもCSI:NYの捜査官でしたが、CBSで2人共出世したわけですね。移民税務捜査局の執行官トム・ギルマンの自宅で爆発が起こり、様子を見に来た隣人と、家の中でギルマンの妻、2人の子供が死亡した。ギルマンの妻子は喉を切られており、地下室に充満したガスが引火して爆発したと見られる。これは事故ではなく、ギルマンが妻子を殺してガス爆発を引き起こしたと見られ、ギルマン本人は妻の車で逃走したようだ。モージャーはギルマンを最重要指名手配犯に指定し、逃亡者特捜班に捜査を引き継ぐことにする。指揮はジュヴァルの知人でもあるラクロワ捜査官が執り、ベルらは情報を渡す。ベルは残忍な殺人を犯した犯人を逮捕する時は自分も加わりたいとラクロワに頼む。ギルマンには家族や友人の情報がなく、妻の妹から話を聞く。夫の不倫を知った妻は離婚を考えていたが、支配欲の強いギルマンにはなかなか逆らえなかったという。職場では、ギルマンがマッサージ店の女性と浮気をしていたのを知っており、ギルマン本人はやり直すつもりだったという。ギルマンが狩りをしていたという情報で、よく行く狩場を捜索すると、車とテントがあった。今狩りに出ていて戻ってくるのかと思われたが、ラクロワは捜査を混乱させる偽装工作だと見破る。馴染みのマッサージ店では、同じ女性を毎週指名していたという。ラクロワは移民局で不法滞在者から没収した偽IDを6枚持ち出していた。そのうちの1枚を使い、ギルマンは車を買うとディーラーを殺していた。方向からカナダに向かっていると考えられ、車を追うと、マッサージ店の前で車を発見した。チームが突入すると、ギルマンの特徴に気づいた女性が暴行され、ギルマンは逃走した後だった。しかし、ギルマンはこの街で2日滞在しているという。この街に何かあると考えたラクロワは、ジュヴァルに接点を探らせる。ギルマンはマイク・ヴェヌーティという人物のことを調べていた。ヴェヌーティはFBIに対して、ギルマンのことは何も知らないと答えるが、怯える様子が見られる。何かあるに違いない。ラクロワはギルマンの自宅から押収した子供時代の写真を見て、2人は知り合いだったと気づく。ヴェヌーティの母親は6歳の彼を連れて、暴力を振るう夫から逃げていた。ギルマンはヴェヌーティの兄で、父親を恐れて残ったのだった。母親はその後再婚して、身元を隠した。問い詰められたヴェヌーティはやっとギルマンが現れたことを認め、母親の居場所をしつこく聞かれたという。母親は後に残してきたギルマンのことを気にしており、ギルマンが18歳の時に電話をした。しかし、ギルマンは母親を責め、恨みをぶつけたという。ギルマンの目的は母親に復讐することなのか、しかし、母親は2ヶ月前に病死しており、ギルマンはそのことを伝えても信じようとしないという。再婚した夫の隣に埋葬されたという母親だが、まだ墓石がなく、ギルマンはヴェヌーティの父親の墓石を壊して暴れ、墓場の作業員を殺してしまった。ギルマンの母親への複雑な思いを分析したラクロワは、ギルマンにまだ母親は生きていると思わせる作戦に出る。ヴェヌーティは捜査に協力すると思われたが、兄からの電話で「これはワナだ」と叫ぶ。兄は自分の代わりに父親の暴力を引き受けてくれた、裏切ることはできないという。ラクロワはヴェヌーティが持っていた母親の動画を加工し、母親の声でギルマンに電話をかける。電話を聞いたギルマンは行き先を変え、イーストエデンの農場に向かった。ラクロワはSWATに生け捕りするよう命じ、ベルに知らせる。ラクロワ、ベルらが家の中に入ると、ヴェヌーティがいた。兄を守りたい、傷つけないでほしいというヴェヌーティだったが、ラクロワは地下室に隠れているギルマンを発見、ギルマンはヴェヌーティを人質に取った。弟に銃を向けるギルマンを説得しながら、ラクロワはスナイパーに密かに情報を送る。マシンガンを撃ち込んでギルマンをひるませ、ラクロワはショットガンでギルマンの右手を吹き飛ばす。ベルは約束を守ってくれたと、ラクロワに礼を言う。スピンオフは「FBI:Most Wanted」で、まるまるこのエピソードのタイトルですね。女性捜査官と女性のボスの「本家」に対して、男性的と言っては語弊がありますが、荒っぽい感じのシリーズかなと思いました。ターゲットが生きていれば、傷つけてもokということでしょうか。リーダーのラクロワもまた、軍人だった妻を亡くして一人娘を育てながら執念を持って逃亡者を追うという、影のあるキャラクターですね。幼い娘の存在が本家とは違う雰囲気をもたらすのかも。またどこかで会おうということなので、本家との合同捜査やクロスオーバーもあるのでしょう。楽しみにしています。アラナ・デラ・ガルザもこの先、出てくるようです。ちなみに、チームの部下でハナ役の人は「マンハント」、「ゲーム・オブ・スローンズ」に出ていましたね。今回の犯人は家族と隣人を殺し、ディーラー、墓場の作業員も惨殺するなど、罪は非常に重い。父親からの虐待があり、弟の嘆願で多少刑が軽くなるのかも知れませんが、重すぎる罪に向き合って償ってほしいです。
May 13, 2021
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今週もSVUが扱うべき事件だなと思っていたら、「マンハント」みたいになってきたし、「ブルーブラッド」だったら事態はどうなるんだろうと、つい余計な事を考えながら見ていました。やはりNYCは特別なんでしょうね。若い女性を狙った連続殺人事件と見られる事件が発生、現場で市警の報告を受けたベルはFBIが担当すると決めた。ブルーネットの若い女性が独特の化粧を施され、絞殺され遺体はポーズを取った形で公園に遺棄されていた。18歳のクリッシーの前に、8週間前にはローレン、3週間前にはクロエと、よく似た女性たちで、ベルは犯人がエスカレートしてきていると判断する。モージャーの許可を取らずに事件を引き受けたため、事後報告で許可を得る。他に被害者がいるのではないかと探すが、1250人の同様の被害者のうち、同じ化粧をしてポーズを取らされた遺体は3人だけだった。支局にニューヨーク副市長のカーヴァーが現れ、市長が事件の成り行きを気にしているという。連続殺人事件はマスコミの格好の話題となるので注意してほしいのだという。クリッシーからはベクロニウムという、手術で使う薬が検出された。これは筋弛緩剤で、身体の自由を奪われても意識はある。改めて調べ直した所、他の2人からも検出された。クリッシーの両親は昨夜、女友達とソーホーに出かけると聞いていたというが、携帯の位置情報からはクリッシーはそこにはいかなかった事がわかる。数ヶ月前親しくなった男性から一方的に交際を迫られて先週絶交したばかりという。公園局に務めるティムは、クリッシーとは出会い系アプリ「アップルパイ」で出会ったが、クリッシーからは宗教を理由に断られたという。昨夜のアリバイもあり、ティムは容疑者からははずれるが、クリッシーはアプリで他にも男性と付き合っていたようだ「アップルパイ」はセキュリティが強く、クリッシーが誰と交際していたのかを調べるには時間がかかる。ただ、性格診断の質問の答えが公開されていて、両親にはアプリのことは知られていないという。ローレンもクロエも同じ答えを選んでおり、犯人は宗教保守派の家庭に育ち、親に内緒でアプリを利用す女性をターゲットにしたようだ。最初に1250人だった被害者を信心深いことなどで絞り込むと、10人が浮き上がった。それぞれ、若いブルーネットの女性で、遺体の発見場所が州外部から次第にマンハッタンに近づいていた。犯人が事件を重ねて、自信をつけている現れなのか。しかし、この件で10人の被害者が同じ犯人によるものとしてマスコミに発表することには反対だ、という意見が市長側から出たとカーヴァーが言いに来た。すでに支局長もFBI副長官も同意しているという。モージャーは記者会見でコメントを控えざるを得なかったが、一方で犯人からワシントン・ポスト紙に文章が届いていたことがわかる。自らを「頂点キラー」と呼び、世間の注目を集めようとしていた。モージャーはこの文章を公開し、情報を募るつもりでいたが、カーヴァーが文章の公開はまかりならないとねじ込んでくる。観光都市のNYCとしては、連続殺人事件などが世間を騒がすと観光客が訪れなくなり、すでにホテルのキャンセルが入りだしたという。モージャーはやむなく公表を踏みとどまる。FBIは犯人の文章からプロファイリングを行い、隣の3つの州の法執行機関に問い合わせることにする。リークされる恐れもあるが、その前にポスト紙が公表してしまうだろう。クリステンは頂点キラーの被害者は、ポーズや光の当て方などでこだわるなど、写真家による撮影がされたようだという。やがて、形成外科医のエドワード・プレーガーの情報が寄せられた。ブルーネットの女性に薬をもり、暴行した疑いがあるという。プレーガーの住居に踏み込み逮捕すると、家宅捜索で女性を写した写真が入った箱が見つかる。その中の一人は今回の被害者で、写真のDNAは新聞社に届いた封筒に着いたDNAと一致した。プレーガーは直接の犯人ではないと見られるが、頂点キラーと接触を持っていたと考えられ、ベルは取引を持ちかける。プレーガーによると、この写真はセックスクラブで知り合った男性からもらったという。そのクラブは会員制で、プレーガーはFBIを友人として伴い、クラブ内で頂点キラーを教えるという。ベルとジダンはプレーガーが指摘した男を追うが、裏口から逃げられてしまう。防犯カメラなどに写っていた画像などから、頂点キラーはマンハッタンの不動産王、ロバート・バーク4世と判明する。バークの一族は6番街の高層ビル群を所有しており、逃走してもどこに隠れているのか探し出すのが難しい。とりあえず、国外に逃亡しないよう監視の目を広げるが、FBIはバークが3ヶ月前に離婚していることに注目し、元妻から話を聞く。元妻によると、3ヶ月前に自分も薬を盛られ、人には言えないことをして写真を撮られたことがきっかけで離婚したという。さらに、離婚に際して元夫から届けられた謝罪文の封筒のDNAが被害者から検出されたDNAと一致したため、モージャーはバークの所有する3つの物件の令状を取る。踏み込んだうちの一軒で、バークのPCに新たな女性とのアプリのやり取りがあった。女性の身元はわからないが、これから会うようだ。モージャーはバークがこれから儀式を行って、ふさわしい場所で撮影をすると考える。その時、またカーヴァーが現れ、バークの地所に踏み込むことは許されないという。封筒のDNAは、バーク本人のものと確認できない限り、彼は重要参考人でしかないと認識するべきだ。モージャーはバークが撮影のためのスタジオを所有し、カメラを購入していると考える。バークは高級なカメラ2台を購入し、商業ビルに配達させていることがわかった。ベルとジダンが現場に到着し、ドアを叩いて応答を求めるが、返事がない。待っている間に被害者が殺されるのを懸念したベルは、モージャーの許可を求め、2人は部屋の中に飛び込んでいく。バークは若い女性の首を締めながら撮影を続けていた。女性の危険を認めたため、FBIはバークを撃って被害者を救出する。カーヴァーは市長とモージャーが共同会見を行うべきだという。モージャーは突入は必要な措置だったと主張し、共同会見を拒否する。なんですか、この偉そうな副市長は。ニューヨーク市長は経済優先なのか?猟奇的な連続殺人事件はニューヨーカーのエンターテイメントになってしまうので、慎重に?市長の責任が問われると、選挙などに影響が出るということかな。FBI長官ともコネを持つ権力者にはさすがのモージャーも、市長の意向を蔑ろにはできないのですね。ただ、ベルに「勝手に管轄権を奪ってくるなんて、本来なら首」、「パスが欲しかったらシュートを成功させて」と言った手前、モージャーも副市長に弱腰ではいられない。意地を見せてくれたモージャー、あとでしっぺ返しを受けなければよいけれど。結構、敵を作る人ですよね。先々週もモージャーの実力を疑うような、頼みもしない応援が支局長にからあったところですから、きな臭い動きを感じてしまうのですが。ベルはいつもの熱い思いで、許可なく事件を引き受けてしまい、モージャーに注意された。ローレンの父親には、必ず犯人を逮捕しますと約束してしまい、以前にも家族に期待をもたせるのは大丈夫なのかという話がありましたね。今回は娘さんが死亡していたので、父親に真摯に向き合ったという感じかな。バークを撃ったのはジダンだったかどうか、確認できませんでした。多分ジダンだと思いますが、相当な射撃の腕前だったことは確かです。
May 6, 2021
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今週もまた、SVUかな?というオープニングでした。地元警察とどういう棲み分けをしているのやら。ジダンの魅力を味わえたエピソードでしたね。17歳の女子高校生が路上で誘拐され、FBIが捜査に当たる。エリザベス・チェイスはウェブマガジンを発信する会社を経営する父親とレストランで食事後、覆面をした男に連れ去られたのを目撃されていた。通報から遅れて4時間後にベルらが現場に向かうと、エリザベスのバッグが落ちていた。父親ベンジャミンは、仕事柄人から嫌われることが多く、敵も多い。母親は実家が裕福で、夫とは離婚協議中。エリザベスには喘息の発作があるので、吸入器を持っているのかどうか心配だという。まだ犯人から身代金の要求はなく、容疑者の絞り込みができなかったが、ベンジャミンに身代金を要求するメールが届いた。地下鉄の駅のゴミ箱に100万ドルを置け、という指示で捜査官たちが監視していると、男が現れ、バッグを取り出して移動した。ベルらが追跡していると、男は橋の下でホームレスたちに札束を配りだした。そこにレポーターらが集まってきたため、父親の自作自演かと思われたが、ライバル会社がベンジャミンのSNSで誘拐を知って尾行していたという。札束を配った男に話を聞くと、小柄な男に声をかけられバッグを取ってくるように言われたが、待ち合わせの場所にいなかったので、仲間に配ることにしたという。依頼した人物は、地下鉄の入り口のカメラに写っており、ベンジャミンの部下のグレッグとわかる。グレッグはベンジャミンの人使いの粗さや仕事のきつさなどから、誘拐事件を利用してベンジャミンを苦しめようと思ったという。高学歴で優秀なのに、娘のお目付け役を押し付けられるのが耐えられなかったようだ。クリステンは近隣でエリザベスのために吸入器を購入した人物を探し、2時間前にフード姿の少年が購入したのを見つける。クリステンはSNSの顔認証でエリザベスとは違う高校のチャーリー・ジェイコブスと断定する。FBIがチャーリーの高校に向かうと、チャーリーは逃げ出し屋上のフェンスの上に立った。早まらないよう説得するが、チャーリーは「有名になりたかっただけ、彼女のせいだ」と言って飛び降りてしまう。チャーリーは学校では孤立し問題を抱えた生徒だったが、チャーリーの両親はエリザベスについては知らないという。チャーリーは吸入器を購入した後、ガソリンを入れて2~3時間目の授業をボイコットしていた。どこに向かったか、車の走行距離とタイヤに付いていた土などから絞り込むと、その範囲にチャーリーの祖父の所有していた山小屋があることがわかった。山小屋に向かうと、エリザベスの姿はなく血痕が残されていた。山狩りをして倒れていたエリザベスを発見すると、犯人の顔は見ていないものの、2人組だったことがわかる。彼らは人を殺す計画を立てているようだったというので、学校での乱射を予測し、エリザベスとチャーリーの通う高校が対決するバスケの試合を中止させた。チャーリーの共犯者は「ラザロ」というハンドルネームしかわからないため、チャットで呼びかけを続けると、チャーリーの死を知ったラザロは通信を切ってしまう。ある程度発信場所が絞り込めたため、エリザベスに確認すると、家庭教師をする家がその範囲にあり、サムという少年からデートに誘われたという。エリザベスにはバスケ選手のボーイフレンドがいて、サムの申し出は断ったが、サムは明日「有名になる」と言っていたという。サミュエル・マスクもまたSNSで孤独感や怒りをぶつけていたが、バスケの試合で乱射をしてボーイフレンドを殺し、その騒ぎに巻き込まないようにエリザベスを誘拐したのではないか。サムの父親は複数の銃器を所有しており、自宅に向かうと管理しているはずの数丁の銃器がなくなっていた。父親によると、昨年母親が病死し、本人にもADHDの症状があるという。父親はジダンに息子を傷つけないでほしいと頼む。サムは父親の呼びかけを無視し、スクーターで出かけていった。クリステンが交通カメラでサムの行き先を追うと、57丁目付近で行方がわからなくなった。乱射するために人目を引きたいという場所は、エリザベスが行く予定だった大学フェアがある場所だと絞り込み、FBIが向かう。サムは銃を取り出して乱射を始めようとしているところで、FBIの説得にも答えようとしない。しかし、隙きを見てジダンが強引に銃を奪いサムを制圧した。ジダンはその際に防弾ベストに1発打ち込まれて倒れてしまう。ベルは馬鹿な真似はもう二度としないで、と諌めるが、サムの父親はジダンに息子の命を救ってくれてありがとうと礼を言う。クリステンは捜査官になりたいと考え、モージャーにアカデミーの入学をメールで伝えていた。モージャーがなかなか返事をよこさないため、ジュヴァルに促されて直接話をすると、すでに推薦状を書いて友人に送ったという。6月からクリステンのアカデミー生活が始まる。いくらもう子供じゃないといっても、夜のNYを歩くのは怖いですよね。そこはタクシーを拾うのではなく、店の前でウーバーを呼ぶんじゃないかなと思いましたが。今回はNYの裕福な家庭の子弟が通う私学高校が背景にあって、適応できずに孤立する生徒がスクールシューティングを計画していた、という恐ろしい事件でした。でも、チャーリーがうつ病を患っており、目の前で飛び降りてしまったのはショックですね。両親からFBIを訴えることはないのだろうか。エリザベスは優秀で前途洋々、両親も裕福、特に母親の実家は5000万ドルの資産を持っているのが、NYの富裕層では普通というのが印象に残りました。有名人のゴシップなど、際どさを売りにする業界の父親に部下が切れてしまい、余計な犯行を行うというのは想像できませんでした。父親はよほど、憎まれているんだなあ、でも娘は良い子。この差はなんだろう。親の育て方が悪いとか、そういう問題でもないでしょうし、容疑者であっても未成年なのでジダンは父親から「傷つけないでほしい」と言われたら、やはり身を挺してサムを守ろうとしてしまうでしょう。FBIの命令では、危険な人物なのでためらわず撃て、なのでこれは命令違反でもあったわけです。ベルはパートナーの安全を優先したが、ジダンの気持ちも理解できた。良い感じです。さてさて、無双のクリステンは現場に出て捜査官になりたいのだという。彼女が抜けると逆に捜査が滞るかも?モージャーはあえて厳しいことを言ってクリステンに結果を出させるわけですね。ジュヴァルは理解ある上司で、この環境は理想的かな。6月というと、ドラマのシーズンオフになるので、次のシーズンにはアカデミーで学ぶクリステンが見られるのでしょうね。
April 29, 2021
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また爆弾事件ですが、スパドラでやっている「マンハント」を頭に浮かべながら見ていました。爆弾犯て、理屈っぽくて対応が難しいのですね。1話完結なので、いつものように展開は早かったですね。映画「ウォール街」を見ておくべきだったな。タイトルはそれにひっかけて焦土作戦、というわけなのでしょうけど。ケラー・ホーガン投資銀行のCEOが、届けられた荷物に仕掛けられたパイプ爆弾で死亡した。犯行声明はなく、被害者のヴェロニカ・クラインは名門企業で初の女性CEOになるなど、注目を集めた人物で、FBIは性差別が動機なのかと考える。本人も男性社会のウォール街を変えるなどと発言しており、敵は多そうだ。日頃からウォール街で働く人々は闘争心むき出しの言動が多いというが、その中でも半年前に銀行を辞めたニック・フロストがヴェロニカに攻撃的なメールを送っていたことがわかる。フロストはヴェロニカに取引を横取りされたことを恨み、言葉に女性への蔑視が透けて見える。モージャーはフロストを重要参考人として更に取り調べるつもりでいたが、支局長からの命を受け、スペンサー・ブリッグズがプロファイリングをしに来たという。過去のデータを元に、犯人をプロファイリングするブリッグズは、フロストは犯人ではないと言い切る。モージャーはブリッグズに反発しフロストに集中するが、フロストは銀行をやめてからファンドを立ち上げ、かなり儲かっているので、わざわざヴェロニカを殺す必要はないと答える。犯行現場で回収された金属片はケラー・ホーガンで配られたカフスボタンの一部とわかる。フロストも持っていたが、従兄弟にあげたという。ブリッグズがデータから予想した通り、2番めの爆弾事件が起こった。今度はカフェの床に置かれたバックパックが爆発し、若い女性バリスタが死亡した。カーリー・フィンチャーはヴェロニカとの共通点は女性という以外は特に見当たらない。ただ、店内にバックパックを置いた人物の姿は防犯カメラに写っていた。モージャーとブリッグズの対立は激しくなり、ブリッグズはモージャーが捜査に私情を挟んでいると批判する。ヴェロニカのように、FBIでも女性が出世するのは難しかっただろう。モージャーはボスに選ばれたのは優秀だったからだと、憤る。クリステンはカーリーが金融系ブログを書いているのを見つけ、その中でヴェロニカに解雇されたスチュアート・ムーアについてこき下ろしている文章があった。ムーアは会社の金を使い、男性の顧客にストリップの接待を行っていたのを部下のローズ・ラポルタから告発されていた。ウォール街でも時代遅れというわけで、ムーアは職を失い名誉を傷つけられたようだ。ムーアは現在行方不明になっているが、フロストとは親しい関係だったという。ただ、1年前の解雇後は縁が切れてしまった。負け犬には用はない。ムーアがチェルシーの母親のマンションにいるかもしれないというので、突入すると、家の中は荒れ放題でパイプ爆弾の材料があった。ムーアの次のターゲットは、自分を辞職に追い込んだ関係者ではないかと考えるが、相当な人数にのぼる。床にはムーアがこれまでに仕事で得たトロフィーや賞品が壊されて散乱している。モージャーはフロストとの会話から、忠誠心の問題なのではないかという。その時、バスルームで大量の乾いた血痕が見つかる。ムーア本人の血で、6日前に自殺未遂を図って病院に運ばれたことがわかる。現在昏睡状態で、今日の2件の爆弾事件はムーアではなく、共犯者の可能性が高い。ムーアを発見し通報したのは、元妻マルティナで息子と3人でディナーの約束だったという。マルティナは部屋の鍵を持っていなかったが、息子のキャメロンが鍵を持っていたことから、FBIはキャメロンの行方を追及する。マルティナは息子をかばう行動を見せ、キャメロンは父親の失脚にショックを受け、支離滅裂な言動を見せていたという。26歳のキャメロンは金融関係で働くも、次々と職場を変え、最後の職場を辞めたのは父親の解雇の3日後だった。父親の恨みを息子が受け継ぎ、自殺が引き金になったのか。キャメロンが母親のアパートに戻るのを監視するが、キャメロンは母親宛に「やることがある」とメールをしてきた。クリステンが発信場所を特定し、ジダンとベルがキャメロンを逮捕するが、キャメロンは事件はまだ終わっていないという。別の場所に爆弾を仕掛け、あと38分で爆発するというので、FBIは郵便物や宅配便などを止めて爆弾の場所を絞り込む。防犯カメラに映るキャメロンの姿からは、ある程度の地域が絞り込めたが、残り時間が少ない。自宅や職場がある告発者のローズなのか、ニック・フロストなのか、モージャーはフロストを選ぶが、ブリッグズは支局長の命令を受けた自分はローズの方を探せと主張する。モージャーは忠誠心の観点から、ムーアを見捨てたフロストがターゲットだと譲らない。ローズは現在ロンドンにいることがわかり、フロストの自宅にも爆発物は見当たらない。ただフロストは外出しており、男性専用の社交クラブに行ったことがわかった。ムーアも以前はそのクラブの会員で、ベルとジダンはクラブに向かう。客を避難させ、ベルがバックパックを見つけるが、爆弾処理班に任せるには後2分しかない。ベルは厨房に向かい、冷凍室に爆弾を置いた。爆弾が爆発したものの、ベルは無事だった。ブリッグズはモージャーとそのチームを讃え、帰っていく。先週かなり動揺していたベルは今週はとても元気で、またまたヒーローでした。今までのドラマなら、元兵士のジダンが爆弾の処理をしたと思いますが、今回のテーマにあるように、女性であるベルに活躍させる意味があるのですね。生き馬の目を抜くような金融業界、男の世界であるウォール街とFBIが同じだとは思いにくいのですが、DCでは支局長には取り巻きがいて、ファンシーなゴルフクラブで男の世界を展開しているらしい。ベルもアカデミー初日は「ご主人の送り迎え?」と言われたのだから、大なり小なり偏見はあるのか。モージャーに支局長がプロファイラーを送り込むのは嫌がらせでしょうか。彼女自身、叩けば埃が出るような経歴にお見受けしますが、ロシアの領事館のこともあったし、何か裏で動いているのかしら。まあ、最終的にはブリッグズもモージャーを認めて握手して帰っていきましたが、それにしても、毎回こういう人が来るのでは困ります。ムーア氏は時代の流れに乗り遅れたために、仕事を失うことになったが、息子は別の問題があったのではないか。ブリッグズもプロファイラーを標榜するなら、この息子に関して分析してくれ。モージャーがこだわっただけに、フロストは差別主義者ではあるけれど、なかなか魅力的なキャラクターだと思いました。マイケル・ダグラスの演じたキャラクターということか。息子がフロスト個人に恨みを持つという分析は、ちょっと飛躍しているように感じましたけど。フロスト以外にも恩知らずの顧客はいただろうに。キャメロンが父を破滅させたウォール街そのものを敵に回すんだ、というのならしっくり来たのですが。
April 22, 2021
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とてもわかり易くストーリーが展開しますね。ベルのだんなさん、今後も思い出シーンに出てくるのかしら。セントラルパークで黒人男性が射殺され、そばのベンチには被害者の血で「害虫」と書かれていたことから、ヘイトクライムかと思われた。しかし、殺されたのはイラクにも従軍したことのある新聞記者で、ベルは死んだ夫ジェイソンの元同僚に話を聞くことにする。ロバート・マッキャンは世の中の不正を暴くことで脅されることも多かったという。2日前にも男が新聞社に押しかけてきて、マッキャンに会わせろと騒ぎになったという。マッキャンの記事に過激な非難コメントを寄せる人物がいて、投稿者を調べると収賄をマッキャンに暴かれて実刑になった、エドロー・サントスとわかる。サントスは昨夜新聞社に押しかけた人物で、セントラルパークの近くで交通違反切符を切られていた。ジャーナリストだった夫を交通事故で奪われたベルは、被害者に感情移入してサントスの取り調べに厳しく当たる。モージャーはジダンにベルを見守るよう、指示する。サントスはマッキャンの後を追ってセントラルパークの西側で待ち構えていたことを認めるが、犯行時のアリバイは確認された。ランニングをしていたダークブルーのフード姿の男を見たという。モージャーは、去年ランシングの州議会議員の殺害事件で、似た手口があるという。マッキャンは恨みを買って殺されたとしても、胸を一発で仕留められており、議員もまた同じ殺され方だった。議員はよろしくない噂のある人物だったが、強盗に見せかけて計画的に殺されており、現場でランニングしているフード姿の男が目撃されていた。クリステンは2つの現場で映っていた人物の走り方を分析して、同一人物だと断定する。マッキャンの妻は、夫が特ダネを追っていたようだが内容はわからないという。ただ、肌見放さず持っていた取材ノートが見つかっておらず、犯人に奪われた可能性がある。マッキャンのPCには小児科や腫瘍などの検索ワードがあり、事件前に使い捨て携帯と通話歴があった。妻にはこれから情報源と会うと言っていたという。被害者が多少酒を飲んでいたことから、行きつけのバーで聞き込みを行う。マッキャンは一人だったが、待ち合わせの相手が現れなかったのか、店を出ていったという。そのマッキャンを追うように、男が出ていったというので、男の身元を探る。男がジュークボックスを触っていたことから、コインを調べ指紋を検出した。男はニューヨーク大学の数学教授ウィリアム・パターソンで、パターソンがマッキャンのいう「情報源」だったのかも知れない。パターソンの車が事故を起こしているのが発見され、パターソンは車内で遺体で見つかった。道路脇の木にぶつかったようだが、タイヤが人為的に爆発している痕跡がみつかり、事故を装った殺人と見られる。犯人はパターソンの車から鍵を奪ったようで、自宅に向かうと、すでに家の中が荒らされてあとだった。犯人は何を探していたのか。パターソンの緊急連絡先として、大学時代の友人のラッセル・ドノバンの名前があったため話を聞く。ドノバンとマッキャンは交際していたこともあり、今も友人だという。パターソンは3~4日前に誰かに付けられていると言っていたという。パターソンは大学の仕事以外に、国防総省が援助するような研究プロジェクトに関わっており、その内容は機密だ。クリステンはパターソンの事故現場で見つかったラジコン部品がドローンの付属品であることを突き止め、購入者の映像を探し出す。男はドローンを現金で購入し、顔はわからなかったが首に特徴的な傷跡があった。ランシングの事件後にホテルをチェックアウトした客と、最近NYに飛行機で到着した人物を絞り込むと、フランク・カトラーという男が浮かび上がる。ベルはカトラーの顔写真を見て、夫のジェイソンが死んだ日にたまたま撮影した動画の中にカトラーと似た人物が写っているのを思い出す。カトラー本人だと断定まではできないが、こだわるベルにジダンは慎重に判断するようにいう。モージャーも思い込みは直感を鈍らせ、動くタイミングを誤るからと、ベルに注意する。カトラーが関与すると見られる事件は6つの州で9件もあり、プロの殺し屋であれば危険だ。パターソンは先週銀行の貸し金庫を借りていたことがわかり、ベルとジダンが内容を確認する。中からは刻印のない未承認の薬が出てきた。その時、パターソンを名乗るカトラーが銀行に現れたというので、ベルとジダンが対応する。カトラーは命令に従わず、隠し持っていた銃を向けたのでFBIに撃たれた。カトラーの車の中からはマッキャンの取材ノートが見つかったが、記者特有の速記で書かれており、読むことはできない。押収した薬は、小児白血病の新薬とわかるが、深刻な副作用があることからマッキャンはそれを暴こうとしたのではないか。その薬を開発したのはモーウィック製薬で、新薬で株式上場を果たしている。記者ノートの速記をマッキャンの妻に解読してもらうと、取材相手はパターソン、新薬が中国の工場で一部汚染されていたことがわかった時も、治験中の患者に使われており、会社の大株主がパターソンを雇って患者への影響を検証させていたことがわかる。結果は死亡率が29%も高いのを、会社は隠蔽してしまった。パターソンは公表しようとして大株主に脅されたため、マッキャンに情報提供した。大株主の名前はラッセル・ドノバンで、カナダに向かおうとしているドノバンをその直前に逮捕する。カトラーは手術を受けたが重篤な容態で、モージャーは今回の事件で動揺が見られるベルに助けを求めるように諭す。ジダンは単独でカトラーの行動を調べ、ジェイソンが死亡した時にカトラーがNYにいたことを突き止めた。しかも、他の暗殺事件と同じように、ジェイソンが死んだ後10万ドルが振り込まれていたという。ベルはカトラーの病室に入りこみ、誰に雇われて夫を殺したのかと迫る。カトラーの容態が急変し、何もしゃべらないまま死亡してしまう。ベルは夫の死をなぜ疑わなかったのか、と悔いる。死を認めたくなくて、まだクローゼットには服が入ったまま。ジダンは「そばにいる」と声をかける。またまた、NCIS大好き♪ さん大正解でしたね。(笑)被害者はジャーナリスト、世の中を変えることができるかもしれないと信じる熱意のある人物で、自分はマッキャンの妻と立場がかぶる。夫の死と正面から向き合っているとは言えない状態でFBIに復帰し、過酷な任務で張り詰めた精神がやや悲鳴をあげだしたようです。何で交通事故を疑わなかったんだろうって、私もそう思いました。いろいろ、考えることを避けてきた分、反動は大きくて瀕死のカトラーの前で感情あらわに迫ってしまう。そこで泣くな、ベル。そしていくらFBIでも担当医ももっと怒りなさいよ、と突っ込みたくなりますね。患者を殺すつもりか、と。それにしても、カトラーさん、一言もしゃべりませんでしたね。新薬絡みの事件で、またまた中国の工場で…というのは老婆心ながら偏見を生むんじゃないかなあと思います。記者ノートの速記というのは、これもCSIマイアミにあったなあと思い出しました。昔気質の記者さんなのかなあ、デジタル機器を使わず、今でもそうなのでしょうか。奥さんが解読できてしまうというのもちょっと都合良すぎるというか。カトラーも証拠品を奪ったらすぐに処分してしまったら良いのに、雇い主に渡す予定だったのかな。とにかく、これでシーズン後半はカトラーを雇ってジェイソンを殺した犯人探しになりますね。カウンセリングを受けて冷静になったベルと、ベルの個人的な問題にしっかり付き添うジダンのパートナーシップが見ものです。
April 15, 2021
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今回はSVUのようなエピソードだなあと思いました。ゲストのせいもあるのですが、こちらでは警視正に出世していましたね。(笑)覆面をした犯人グループが銀行強盗を試み、たまたま居合わせたNYPDの刑事が反撃したため、何も取らずに逃走した。しかし、刑事は犯人に撃たれて死亡する。重大犯罪捜査班のタルマージ警視正は身内を殺されて、FBIには逐次情報を知らせてほしいと要望する。犯人は無言で窓口係にメモを渡したが、そこには窓口係の子供を知っていて命を狙うというような脅しが書かれていた。この地域では、昨年から同じような手口の強盗が数件あり、犯人グループの身元もわかっていた。目撃者によると、死亡した刑事が犯人の一人を撃った時、女性のような声を出したという。現場で血液を採取したが、データベースには一致するものがない。犯人の撃った銃弾は、2014年の強盗事件で使われた凶器と一致した。犯人のマシュー・トーランは3年の刑期を終え、3週間前に出所している。姉の家にいたトーランは、銀行強盗とは無関係だと主張する。銃は過去に強盗事件で組んだパトリック・クロスの銃だという。今度は2人組のコンビニ強盗が発生し、やはりメモを渡して金や携帯電話など、金目の物を奪っていった。男女の犯人で、男は「パット」と呼ばれていたという。パトリック・クロスは子供の時に、父親が自分以外の家族を殺害するという出来事があり、里親を転々とした後、トーランの家庭で暮らした。マシューとクロスは15年間強盗をはたらいたが、マシューが逮捕されてからは連絡は取っていないという。クロスが盗んだ携帯が使われ、ロウワー・イーストサイドを移動中と判明する。FBIがクロスの乗った車を追い詰めるが、クロスは銃撃しながら、人質を取って近くのレストランに立てこもった。クロスは共犯者と見られる女性を連れており、店内の防犯カメラで人質は7名、窓際に立たされていることがわかる。犯人の2人の顔も確認された。SWATは容疑者2人を狙撃する準備をするが、女性の身元が18歳の行方不明者であることがわかり、モージャーは狙撃を中止する。女性は8ヶ月前帰宅途中に行方不明になったジュリア・パーカーで、誘拐か家出かはっきりしていない。警察側は今すぐに犯人を狙撃するべきだと主張するが、モージャーはジュリアが共犯者なのか、被害者なのか判明するまでは認めないという。それでもジュリアは店内で人質に銃を向けており、逃げようと思えば逃げられる瞬間があった。ジュリアの父親が到着し、娘は誘拐されたと主張する。ヴァレンタインはジュリアがSNSでクロスと連絡を取り合っていたことを指摘するが、父親は娘を犯罪者として扱うのかと強く反発する。ジダンがクロスに接触し、要望を聞く。その時、店内で銃声が起こり、ジュリアが人質の一人を撃ったことがわかった。ますます、警察側は早く狙撃しろと圧力をかけてくる。ベルは毅然と警視正を制する。銀行強盗をした時の女性は、映像を見るとジュリアよりも背が低いようだ。また、ジュリアは撃たれた傷が見られず、2人は別人と思われる。血液サンプルから、銀行強盗をしたのは10ヶ月前に誘拐された15歳のキャサリン・ジェームズとわかる。女性2人の映像を分析したところ、手首には擦過傷があり、綿のブレスレットをしていた。やはり日常的に監禁され、クロスに支配されて犯行に従っているのではないか。キャサリンが今もどこかで監禁されている可能性があり、傷のせいで死亡することも考えて、FBIはクロスに取引を持ちかけようと考える。しかし、交渉役を誰にするのか。FBIはクロスの実父ジョセフを交渉役に選び、呼びかけを行う。しかし、クロスはキャサリンの名を聞いて交渉を断つ。撃たれた人質を含め、命の危険が迫っている。クリステンは銀行強盗の現場からキャサリンをどこに連れて行ったのか、SNSの画像などに写り込んだ2人の場所などから、ある程度絞り込めるという。ジョセフはその地域にかつて住んでいたアパートがあると話す。FBIが無人のアパートに踏み込むと、鎖で繋がれたキャサリンがいた。ジュリアは逃げたらキャサリンを殺すと言われ、しかたなくクロスに従っているという。ジュリアとキャサリンは監禁されている状況で、お互いに姉妹のように繋がりを深めていた。FBIは負傷した人質の手当をするために、救命士を送ると要求を通し、ベルがレストランの中に入る。クロスは用心してベルがジュリアに近づかないように脅すが、ベルは隙きを見てジュリアにキャサリンとお揃いのブレスレットを見せる。「彼女は生きている」とささやくと、クロスが勘付きベルに銃を向けた。ベルは銃を奪ってクロスともみあうが、その時にジュリアがクロスを撃ち殺した。人質は解放され、キャサリンもジュリアも家族と再会した。検査の結果、2人ともクロスから暴行を受けていなかったことがわかる。クロスは本当に家族が欲しかったのか。家族の絆がテーマだったのでしょうが、人質の命の危険が迫る中でクロスの父親を引っ張り出すのはどうなんだろう。母や姉妹を殺した父親には恨みがあっただろうし、耳を貸すのかなというところですが、まあ、隠れ場所を聞き出すためだったのですね。私はトーランの姉を使うのかと思いました。ちなみに、ロウアー・イーストサイドというのも意味があるのかな。かつては移民や労働者階級が多数住んでいた場所で、人々は苦労してアメリカでの生活を営んでいたそう。ベルの命がけの潜入はいつものことですが、手袋をしていて「高熱がある」というのはややツッコミどころか。ジュリアにキャサリンが無事だということを告げて、ジュリアの信頼を得る自信はあったのでしょうね。でもその後、どうするつもりだったのかな。キャサリンを味方につけて、クロスを制圧、人質を解放するにはよほどの作戦がないと。それよりも、クロスを窓際に近づけて狙撃させる方法もあったと思うのですが、ベルの作戦はかなり危険だったと思いました。それだけでなく地元警察の警視正を前に、私の同意なしに動いたら、バッジを奪うわよって、これにはジダンもびっくりです。結局、またまたクリステンのスーパープレイに救われました。父一人娘一人だったジュリアの家庭では「娘のことなら何でも理解している!」と言い切ったお父さんに、ジュヴァルは「うっ」となった。元妻から、息子の誕生日パーティに来てほしいと言われ、それが今交際中の彼氏の家だというのが気に入らない。別れたことにまだ納得がいかないのか、そもそも息子に対してあまり愛情がないのか。クロスは家族を欲しがっていた。これもまた鬼滅の塁みたいな設定で、最後はせめて本当の家族であるジョセフに「かわいそうなことをした」くらい言わせたかったです。
April 8, 2021
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とてもメッセージ性が強くて、ドラマとしてまとまっていたなあと思いました。ツッコミどころはありますが、わかりやすさもまた大事ですよね。オルタナ右翼の論者ナサニエル・ベインがポール・リビア大学で講演後、控室で焼死した。差別や偏見を煽るベインへの批判は多く、講演に関しても多くの殺害予告があったという。学長のホイットマンは、それらをいたずらと処理し、あえて言論の自由を尊重しているという姿勢を示すつもりだったと話す。現場で火炎瓶の破片のようなものが見つかり、指紋が検出されるが今の所該当者はいない。FBIは学内の政治団体のリストを要請する。実はジダンの妹アミラがこの大学の学生で、抗議活動中のところに遭遇する。兄妹の会話はぎこちない。殺害予告をした一人は本気ではなかったという。そういったツィートは寄付金が集まるきっかけになると言い、彼の団体SDSUでは、過激な活動を拒否したせいで、メンバーが抜けてしまった状態だという。しかし、ベルとジダンがSDSUの建物を出た瞬間、車から銃撃を受けた。すぐに対応して犯人を捕らえると、犯人はSDSUに対立する右翼グループで、先日自分たちのクラブハウスがSDSUに放火されたので、その報復をしたという。クラブハウスを調べると、ベインの部屋で見つかったのと同じガラス片があった。やはり同じ指紋が検出され、意見の対立がエスカレートしている傾向が確認された。この放火事件の直後、犯行声明のようなものがSNSに揚げられた。「新しい夜明け(ニュードーン)が立ち上がろうとしている」というもので、書き込みをしたクレア・テイラーは革命論を教えるウィル・ケリー教授の教え子だった。ベインに対する31件の殺害予告のうち、30人は教授の講義を取っている。教授は「新しい夜明け」については知らないと答え、自分は過激な活動とは無関係だという。しかしクレア・テイラーは抗議活動中に逮捕され、教授が保釈金を支払ったことがわかっている。現在は大学を辞めて家族とロンドンに移っているため、今回の事件とは関係がないようだ。クレアは学生新聞の編集者だったが、アミラはその記者で、ジダンは妹から事情を聞くことにする。ニュードーンについては危険な組織ではないというが、アミラは特ダネを書くために、急進派メンバーのヘザーを調べると言い出す。結局、マギーをヘザーに紹介するという形でアミラは潜入捜査に加わることになった。アミラとマギーは、学生たちのたまり場に行き、ヘザーと会う。マギーは本気で実力行使をする活動家という触れ込みで、対立するベインの支持者に反撃するのに加わるという。始めは警戒していたヘザーだが、マギーの言葉を信じ仲間に入れるという。マギーは席を立って、奥の部屋に入り複数の銃があるのを確認する。そこに男たちが入ってきて、マギーとアミラを次の襲撃に誘う。ライフルを手渡され、お手並み拝見という直前で、ジダンはグループを止める。マギーは機転を利かせてその場を乗り切り、襲撃は延期となった。先程のたまり場に戻って、マギーはベイン殺害の時に防犯カメラに映っていた右手を負傷した男を見つける。男らにウィスキーを振る舞ったマギーは、ショットグラスを回収し、これまでに検出されたのと同じ指紋を確認する。男の写真から、ホイットマン学長の息子コナーであることがわかる。ジダンは学長に、コナーが対立する右翼グループの攻撃リストに載っていると伝える。学長はにわかには信じないが、案の定すぐに息子に連絡した。逆探知でコナーの居場所を特定し、SWATが突入すると、コナーは自殺未遂を図っていた。FBIは、コナーが何者かからベインを殺すように強いられていたことを掴み、黒幕を明かすようにコナーに迫る。黒幕はケリー教授で、その自宅に向かうと、ガソリン缶と大量の発泡スチロールを使用した痕跡があった。ジダンはナパーム弾を作っていると考え、ケリーを緊急手配する。クィーンズにいたケリーはすぐに逮捕されるが、コナーらが勝手に自分を崇拝し理想やビジョンを実現しようとしただけだという。ナパーム弾を仕掛けた場所を明かさないケリーだったが、ヘザーがアミラを伴い、次の攻撃に向かったことがわかり、ジダンはケリーを締め上げる。教会でベインの葬儀が行われようとするなか、FBIはヘザーとアミラを発見する。ヘザーの手には起爆装置があり、爆弾は棺に仕掛けられていた。マギーとジダンは、異なる意見同士でも、殺すことはないと説得する。ケリーは前列に座るベインの支持者を殺すと嘘を言っており、マギーの説得を受けてヘザーは逮捕された。アミラは何かと父親面をするジダンに反発していたが、ばかだったと反省する。ジダンは多くの命を救ったヒーローだと、妹をいたわる。ジダンの妹アミラは10歳くらい年下ということなのかな。10年前に父親が死んでから、OAはビッグブラザーとして「あれはだめ、これもだめ」と口うるさく接してきた。彼女が反発するものやむなし、でも、ジダンは捜査の内容をペラペラと話しすぎだ。しかも、モージャーから一般人を起用する注意事項など念を押されなかったのだろうか。捜査そのものを損なう可能性もあるし、相手は「過激派」の自称戦士でしょう、危ないですよ。大切な妹を危険な潜入捜査を続けさせるあたりは、ジダンのベルへの絶大な信頼があったのでしょうが。ベルがアミラの幼馴染という若作りは置いておいて、「元の学生生活に戻るんだ」と言われたアミラがジダンの言うことを聞くはずはなく、まあ、思ったように事は進みましたね。見どころはやはり米製ジハード戦士を説得するシーンだったと思います。意見の対立がなぜ暴力行為になるのか、私達対彼らではなく、私達と彼ら、それがこの国の理念でしょ。世の中を変えるためには革命が必要だ、というのはいつの時代にも若者たちの中にあると思います。日本にもありました。一時、ISISのネットの使い方が上手くて、若者が多く影響を受けて中東に渡ったということもありましたね。それがいつの間にか、国の中で対立するようになってきた。ベインに煽られる者もいるし、ケリーのような人物のために命を捧げようという若者がいる。この教授の目的は何だったのでしょうね。手を汚さないで革命家気取り?「ミレニアル世代」というのがありましたけど、学生たちはZ世代かな。FBIと学生は大人と子供みたいな感じでしたが、暴力沙汰は大人もやるんですよね。とにかく、考えさせられるエピソードでした。
April 1, 2021
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久しぶりに会った元同僚が実は…というありがちなストーリーですね。潜入捜査はFBIでもその他の捜査機関でも、深刻な問題なのかもしれません。連邦判事のレスリー・チャップマンとその娘サマンサが、白昼道を歩いていて背後から何者かに射殺された。チャップマン判事とモージャーとは知り合いということもあり、モージャーは全力で捜査すると意気込む。判事が担当した案件や日頃、犯罪者から脅されるようなことがあったかどうか調べ始めると、判事は殺害される前日に、声を荒げて電話で話していたという。その後1時間ほど外出したというので、車の行き先を調べた所、セレブが集まるクラブの前で判事は降りたことがわかる。クラブのオーナーと用心棒は、チャップマン母娘は来店していないと答えるが、協力的ではない。女性の店長に声をかけると、女性は反抗的な態度でジダンに水をかけた。すぐさま女性を逮捕するが、ベルはその店長がFBIの潜入捜査官ジーナ・プラットだと明かす。ジーナは1年以上かけて、大物コカイン密売業者のジャック・ロッシを調べていた。信用を得た今は店長を任されているという。潜入の成果で、用心棒役のレイ・コスタはカルテルに従兄弟がいる、ということも掴んだ。判事は店に来ていないというのでジーナを帰す。担当した案件に疑わしいものはなく、手がかりは犯行直後にカメラに映っていた顔がわからないフードの男だけだ。娘のサマンサの携帯には、何かトラブルを思わせる書き込みがあり、遺体からロッシのDNAが検出された。ロッシはサマンサと前の晩に寝たと認めるが、犯行時のアリバイは固いようだ。店の道路側のカメラに、裁判所から急行した判事の姿が映っていた。7分後に判事はロッシの店を出たが、そのすぐ後に車を駐車していた男が判明し、話を聞く。男はロッシの店のドアマンで、サマンサが数日前深夜に服が破れ、泣き叫びながら店から出てきたと証言する。サマンサは警察を呼ぶことを拒み、家に戻ったという。判事は娘からクラブでの性的暴行などの事実を聞かされ、ロッシの店に乗り込んだのか。モージャーは殺人事件の捜査を優先して、ジーナの上司に共同捜査を申し入れる。ジーナは不満だが、近く、ロッシとコスタとダブルデートに出かけるチャンスがあるので、女性を連れてきてほしいという。クリステンがジーナの女友達として潜入することになり、4人が車に乗り込んだ。車内に麻薬はなく、おそらく、麻薬の金を回収するのではないかと見られる。FBIが追跡する中、ジーナの車は黒い車と合流した。ロッシとコスタが車を降りたところ、ジーナは急にコスタに、監視されているかもしれないと伝える。ロッシとコスタは何もせずに現場から離れた。翌日、ジーナはコスタがFBIの車に気づいたようなので、先手を打って捜査を守ったのだという。ジダンは戦略を変えて、おとり捜査に切り替えようと提案すると、ジーナは自分がどれだけ苦労して彼らの信頼を得たのかと、ジダンに反発する。ベルは疑いを持つジダンに、ジーナを長く知っているので、信用できるという。結局ジュヴァルを新しい買い手として、ジーナが紹介することになった。ロッシは慎重で、初めて会うジュヴァルにポリグラフ検査をするという。長年の経験でジュヴァルはピンチを切り抜けるが、ジダンはジーナが標的のロッシを「ジャック」と名前で呼ぶことに引っかかる。過去の潜入捜査でジダンも、標的とわかり合えた瞬間があり、その時には親友になったという。一応ベルがジーナの上司に確認するが、上司も私の管理能力を疑うのかと機嫌が悪い。クリステンはロッシとジーナの映像の中に、親密な雰囲気でキスしているのを見つける。改めて問いただすと、ジーナは潜入の過程で、ロッシと心を開いてキスしたことで、ロッシに取り入ることができたと主張する。親密になりすぎることは危険で、これ以上の潜入捜査は中止すべきというベルに、ジーナはキャリアに傷がつくなどと言って、譲らない。ジダンは何かあれば中止するというベルに従うという。麻薬の買付場所に現れたジュヴァルは、1時間も待たされた。何かおかしいと思っていると、ジーナの車が街から遠ざかっていくのが確認された。緊急手配でジーナの車を追い、逮捕する。ジーナはロッシを裏切れなかったと本音を打ち明ける。いつの間にか、ロッシとの絆が本物となり、彼は善い人だという。ベルはロッシが愛しているのは、ジーナが演じているキャラクターだと説得し、ロッシとコスタの行き先を聞き出す。メキシコに逃亡しようとしていた2人は逮捕され、ロッシはサマンサとの交際を辞めるよう通告した判事をコスタに殺させたことを認める。ジーナに関することは全て報告され、状況から連邦検事局がジーナを起訴することになった。ベルはあなたを守ると言った約束が守れなかった結果となり、ジーナに謝る。落ち込むベルにジダンは話を聞くという。狭いNYでは、捜査中に「久しぶり~」ということは多いのでしょうね。(笑)今度女子会しようよって、まあ気持ちはわかりますが。ベルは一緒に人身売買の捜査でジーナと組んだこともあり、彼女の人となりは知っているから信じられるという。個人的に親しいから信用できるというのと、親しいから判断を謝るというのはあるでしょうね。説得するのに個人的な面を強調すると、約束を守れなかった場合は辛い。だからといって、涙目でごめんなさいと言ったところで、ジーナはどう受け取るだろうか。あなたのせいで私の人生は終わりよと、恨みを持たれなければよいが。被害者や捜査対象に共感するのがベルの特徴だとしても、このままではベルが保たないのではないだろうか。ジダンは自らの潜入捜査体験で培った知識があり、ベルの判断に意見を言う。彼は先週の厳しかったメンターの圧力にもめげず、命の危険のある潜入捜査でも感情に溺れずにやりきったわけですね。しかし第4話ではジダンも元レンジャーに感情移入していたわけで、お互い様。いずれにせよ、潜入捜査は問題が多いということになりますね。クリステンはいきなりの潜入捜査でもそつなくこなす。分析力でも突破口はいつもクリステンですね。モージャーは知り合い多すぎです。身内を殺されると、警察は容赦なしで徹底的にやり返すそうですが、モージャーも敵に回したくない存在ですね。
March 25, 2021
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ジダンがスポットライトを当てられて、格好良く活躍するエピソードですが、何だかFBIのPRムービーみたいな雰囲気もありましたね。個人的に違和感があったのは、途中で引用された、劇作家ジョージ・バーナード・ショーの「武器製造者の本当の信念」というくだりで、悪い奴らが手に入れようとしている武器の値段が適正だとか、使う側が責められたりジャッジされることはないとか、何を気取っているんだという感じ。元の戯曲「バーバラ少佐」を読んだり、映画化されたのを見たりしたら、ピンと来るのでしょうね。武器ディーラーの父娘を原作に重ね合わせていたのかもしれません。ネットで検索していると、「バーバラ少佐」をワーグナーの「ニーベルングの指環」と比較して論じているものがあって、へーの連発でした。FBIの第2班から、潜入捜査への協力依頼があった。世界的な武器ディーラーのマーティン・ヴィッカーズに、闇マーケットの仲買人オタン・レイスが接触し、そのレイスはFBIの内通者だという。レイスはアメリカに向かおうとロンドンの空港に到着したところで、何者かに射殺されてしまった。本来ならば潜入捜査はそこで終わりだが、レイスを協力者にしたFBI側の立役者が、かつてジダンらをアカデミーで指導したローワン・クィンで、クィンはレイスとジダンが外見が似ているのでレイスの代役として使いたいという。レイスの死はごまかして、生きていることにする。モージャーはジダンに危険な任務をさせたくないと反対するが、ジダンは自分からやりたいという。実はジダンを潜入捜査官として鍛えたのは、クィンだった。ベルは2人の間の様子を見ていて何かあったのか、と疑う。ヴィッカーズは携帯式対戦車ミサイルジャベリンを50基売ることになっており、その破壊力を考えると、何としても売買を阻止しなければならない。ジダンは、現場での連絡係としてベルを指名する。24時間という、にわか仕込みでジダンにレイスの情報が詰め込まれる。しかし、クィンは何かとジダンに厳しくあたり、たった一つのミスが命取りになるという。ジダンはアカデミー時代に、クィンから何度も否定され、辞めろと罵倒された。それはジダンが有望だったからで、彼の指導の仕方だったというが、今はクィン本人が息子から拒絶されてしまったという。クィンとジダンはヴィッカーズが滞在するホテルを訪れ、娘のアリアナと会う。用心のため、まずは父に代わって自分が取引相手と会って、相手を見定めるのだろうという。際どい瞬間をベルらのバックアップで切り抜けたジダンは一人、アリアナの車に乗り込む。アリアナは武器商人の信条を守るように言い、ジダンを車から下ろす。FBIは、レイス(ジダン)以外にも買い手がいるのではないかと考える。背後に競争相手のレイス殺害を指示した黒幕がいるはずだ。モージャーは友人のMI5の長官補佐官に確認するという。FBIはアリアナを監視するために、ベルを使ってクローン携帯を作ることにする。ロンドンでレイスを殺し自分も撃たれて死亡した男が、メキシコカルテルのロス・セタマと関係していることがわかった、ジダンとクィンはアリアナとヴィッカーズの迎えの車に乗り込み、港へと向かう。FBIもSWATを港へ急がせる。アリアナのクローン携帯がメールを送ったことがわかり、相手はLAにいるロス・セタマのメンバーだという。どうやらアリアナは父を裏切って、カルテルにジャベリンを売るつもりなのだろう。ジダンとクィンはヴィッカーズに武器が入ったコンテナの前に案内され、2億ドルの取引を始めようとした時、アリアナはロス・セタマはもっと高い金を払ったという。驚いたヴィッカーズは狙撃されて殺され、ジダンとクィンも隠れていた男たちから銃撃を受ける。しかし現場に到着したSWATらが敵を制圧し、アリアナも逮捕された。FBIはジダンの手柄を称えるが、ジダンは打ち上げパーティに出ずに撃たれたクィンを病院に見舞う。クィンはジダンに間違った対応をしたと謝罪する。ジダンはおかげで成長できたと堪え、クィンはジダンの体験をクアンティコの潜入捜査官の研修で話すように勧める。確かに冒頭のレイス役の人はジダンそっくりでした。ボディダブルではなさそうでしたが。ヴィッカーズ役の人は「Blacklist」のマックスでしたね。クィン役のビリー・バークはクセのあるアウトローなイメージが強くて、相変わらず憎まれ役が似合いますね。「Major Crimes」のストロー役を思い出しますが、今回はまだマシな方。(笑)今どき、クラスの中に怒られ役を作って、全体の見せしめにするというやり方はやってはいけない教育方法ですよ。ジダンはアフガニスタンで修羅場をくぐり抜けて、その後FBI捜査官になったのだから、耐えることもできたと言いたいのでしょうが、まあ、潜入捜査では一瞬も気を抜くことなく、強い精神を持ち続けないといけないので、それくらいの訓練は必要だったということなのか。でも、研修会場にいた訓練生たち、特に女子がジダンを見る目がハートになっていたような…そんなので大丈夫でしょうか。(笑)モージャーはイギリスにもツテがあるのですね。彼女の口添えで友人はMI5で出世できた、とか、影の実力者なのか。ますます、謎めいてきました。父親からモンスターに育てられたという「アリ」という女性は、レディントンから帝国を奪ったリズみたいな存在なのでしょうか。カルテルからレイスを撃ったという情報は聞いていなかったのか、FBIの潜入捜査に気づいていたのかなあ。ジダンの本性を知っていて父親を倒すのにお利用したのか、この人もよくわかりませんでした。
March 19, 2021
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証人保護プログラムはどの国にもあるのかどうか知りませんが、アメリカで別人として生きている人の数が想像を上回るのが印象に残りました。そこにも税金が使われているのですよね。すごいなあ。連邦保安官と共に裁判の証言をする予定だったデイモン・ソトが車に乗り込もうとした時、暗殺者が現れ撃たれた。それによって、たまたまそこに居合わせた目撃者2名を含む3名が死亡、デイモンと担当保安官のジム・ルードは負傷した。デイモンはハイロ・カルテルで資金洗浄をしていたが、4年前に組織を裏切り証言したことから証人保護プログラム下に入った。今回は幹部2名の重要証人として証言する予定だったという。妻とは保護プログラムに入ってから出会ったので、妻は夫の本名を知らなかった。犯人の動機は明白だが、どうやって隠されていたデイモンの居場所を掴んだのか。手術中のデイモンは死亡し、命拾いをしたジムに話を聞くが有力な手がかりは得られない。デイモンは規則を守って情報を漏らすことはなく、良いやつだったという。現場に落ちていた紙がメキシコレストランの注文書であることがわかり、同じものを持って注文すると、エルネストのお気に入りとわかる。配達員が料理を届けるのを追跡し、エルネスト・ヴィラという男を逮捕する。エルネストは殺しを認めるものの、誰の命令かは言えないという。しかし、デイモンの住所は刑務所で同房だった男が出所後に25,000ドルで教えると持ちかけたという。男は後ろめたいことがある人々の写真などを撮影し、口止め料を脅し取ろうとするヴィンセント・マリーノだった。FBIがマリーノの家に踏み込むと、マリーノはすでに殺されており死後1週間ほど経っているという。マリーノはデイモンの写真をストーカーのように撮影しており、これまで強要脅迫などで何度も刑務所に入っていた。エルネストにはアリバイがあり、マリーノを殺したとは考えられない。マリーノの部屋に私立探偵ウィリアム・ディーンの名刺があり、話を聞くと、仕事でマリーノを雇ったことはあったという。2週間前に過去の過ちの穴埋めをしたいと会いに来たことがわかり、マリーノは違法な仕事仲間と最近組んでいるようだったという。「過去の過ちの穴埋め」というのは断酒会に通っていることを意味しており、マリーノがアンバー・ターナーという女性とよく連絡を取っていたことから、彼女も断酒会の関係者かもしれない。アンバーは年齢は下だが、マリーノの先輩役だったという。ただ、マリーノの部屋からアンバーのストーカーをしていたと見られる写真が見つかった。新たな重要証人殺害事件が起き、デトロイトで麻薬の運び屋だった女性が夫と共に殺された。ハイロ・カルテルとは無関係の証人だが、同じくジムの担当する証人だった。どこかで証人リストが漏れている可能性があり、ジムの自宅などを調べる。ジダンがジムの車にGPS発信装置が付けられているのを発見し、殺された女性が証言しようとしていたネイト・スキナーを取り調べる。ネイトは殺害(依頼)を認め、証人保護プログラムに置かれていた証人の住所を誰から手に入れたのかについては、自分の手下が白人の男から手に入れたと吐く。その男が赤毛の女を連れていたというので、FBIはアンバーも証人保護プログラムで別名だったということに気づく。オハイオ州で証人となったアンバー(アリソン)は、ジムの上司連邦保安官チーフのアッカーマンと交際関係であることを認める。証人リストを漏らしていたのはアッカーマンだった。行方不明となったアッカーマンを探し出すため、アンバーを取り調べることになり、モージャーはベルに任せるという。実はヴァレンタインも断酒会に参加しているのだが、それを利用してアンバーの取り調べをするのは参加者の信頼関係を壊すことになるのでやりたくないという。アンバーは証人保護プログラムで4度も住所を替えるなど不安定な生活を送り、ニューヨークでアッカーマンが担当になった。断酒会に参加したのはアッカーマンの勧めだが、そこでマリーノに気づかれてしまい、付きまとわれるようになったという。マリーノはアッカーマンとの交際をバラすと脅し、証人1人の情報を要求した。しかし、マリーノはそれ以外にも教えろと迫ったのでアッカーマンはマリーノを殺害したという。アッカーマンは証人リストが金になることを覚えて、売り始めたようだ。アンバーはアッカーマンを愛しているので、彼の消息は言えないという。アッカーマンの妻は、何かと弱い立場にある証人の女性が夫との関係を持っていると電話をしてきたことがあったという。やがて、アッカーマンからFBIに連絡があり、拘束しているアンバーを解放しなければ別の証人の情報を売ると脅した。担当する証人やその家族を移動させる時間の猶予はなく、ベルは改めてアンバーにアッカーマンとの計画を話すよう促す。説得されたアンバーがアッカーマンの指示にしたがって待ち合わせ場所に向かう。途中で変装したベルが入れ替わりアッカーマンを逮捕するが、アッカーマンは保護している証人は仲間を裏切るクズで、自分は彼らにセカンドチャンスをやったのだと悪びれない。彼らの本性は変わることはなく、自分で運命を選択したのだ。ベルはかつて証人保護プログラムで16歳の目撃者に適用したが、厳しく規則を守っていたにも関わらず、母親の誕生日に電話をかけてしまったのをギャングに突き止められて殺されたという経験をしていた。それでも、証人保護は使うという。最初から上司が怪しいとは思いましたが、アンバーと無事逃げられると思うとはどうかしている。普通尾行されていると思うでしょう、それに発振器を付けている可能性もあるし。しかも最後に前の愛人の名前を売っていったなんて、酷いわ。弱い立場の証人を守ってくれる連邦保安官としてアッカーマンを頼るアンバーは責められません。本気になってしまって、アッカーマンもそうだったのでしょうね。あんな美人なら人生を誤るかも?でも、奥さんは夫を信じていてそんなことをする人じゃないって、うーん、みんなどうかしている。アッカーマンは元犯罪者のお守りをしていて何が不満だったのでしょうね。FBI捜査官のように華々しく活躍したかったのか、出世が遅れたことが不満だったのか。ベルが経験した目撃者のケースは、本当に悲劇ですね。証言しないでいれば、家族と暮らすこともできたのに、市民の義務を果たすとはいえ、若干16歳の子供に全く別の人生を一からさせるというのは酷だなあと思いました。しかも、ギャングの方もしっかり見せしめのために殺すのだから、そんな社会に暮らしたくないです。ジュヴァルは断酒会に参加しているというのが、今回わかったこと。萌えシーン?というか、ジダンのタンクトップ姿は、どういう効果があったのでしょうね。(笑)
March 11, 2021
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今週は「Homeland」のシーズン7みたいな設定で、主役2人はギクシャク感もなく大活躍でした。しかし、何やらチームには暗雲がかかってきたような…ロシアの元化学者ヴィクター・ベニオフがロシア総領事館を出た所で誘拐された。ベニオフはシリアで使われた化学兵器の開発に関わっており、今は贖罪のためアメリカ政府に協力し、非人道的な化学兵器の使用について本を出版していた。今日は娘のカーチャがアメリカのビザを手に入れるということで、著書のサイン会の後も総領事館に立ち寄っていた。ロシアの脅威を世界に知らしめるベニオフに、命の危険があるため、連邦政府の職員がボディガードとして付いていたが、領事館を出たところで3人とも狙撃されてしまう。カーチャは動揺しており、ベルは罪のないカーチャにきつく当たるジダンに注意する。犯人はベニオフに恨みを持つロシア政府の関係者かと考えられ、モージャーは独自のルートでさぐるという。モージャーはロシア政府高官のマキシムに面会し、ベニオフが国外に出ることになればあなた達をアメリカから国外追放すると脅す。マキシムは今回の誘拐事件は無関係だという。ボディガードを殺害した弾丸は、ロシア製のライフルによって発射されたことがわかり、ロシア製ライフルを扱う武器商人にベルが接触する。カート・ショーが凶器のライフルを取扱っていることがわかり、FBIは顧客の名前を明かすように迫る。ショーの射撃場の監視カメラに、犯罪歴のあるフレデリック・カーニックが写っていた。フレデリックは21歳で釈放されて以降、公的な記録がなにもない。フレデリックの父親マイクは2週間前に警察官殺害で有罪になっている。マイクは自分の土地の主権を主張し、納税の拒否などトラブルを起こしていた。フレデリックの妹エリザベスは一家とは別に暮らしており、ベルとジダンが自宅を訪ねると、フレデリックが潜伏していた。フレデリックは政府への敵意を剥き出しにするが、ベニオフについては何もしゃべらない。エリザベスによると、父親は自分の土地や権力について主張して家族をカルトのように支配していたという。マイクは1980年代にパインヒルに土地を所有し、一家は終末思想を信じて武装している。マイクを取り調べたヴァレンタインは、これから息子たちを捜索するので協力するよう求めるが、マイクは何も話さない。SWATと共にカーニック家の地所に立ち入ったベルたちだったが、そこにマスコミが駆けつけ、カーニック家から捜索の情報が漏れていることがわかる。カーニック側はFBIを待ち伏せしており、すぐに銃撃戦が始まった。SWATの一名が負傷してFBIはやむなく撤退し、地元保安官の協力を求める。マイクは日頃から政府の学校のカリキュラムや移民政策などについて、拡声器で非難していたという。今はフレデリックの兄弟、サミュエルとデイヴィスの他に、ベネット家の3人も敷地に立てこもっている。上空からドローンで検知したところ、青酸ガスが2つめの建物の中にあることがわかる。ジダンに推されて、ベルは交渉人を引き受けることになり、ベニオフを引き渡せばすみやかに立ち退くと呼びかける。サミュエルはベルに撃たれて負傷していたが、自分たちの権利を主張して引く様子はない。窓際に幼い子供の姿が見え、悲鳴が聞こえたため、ベルは突入を決める。建物の中には大人4人いたが、ベニオフとデイヴィスの姿はなかった。ジダンは2つめの建物に踏み込み拘束されていたベニオフを保護する。そこはデイヴィスのラボで、青酸ガス兵器で動物実験をしていたようだ。ベニオフによると、カーチャの写真を持っていたので娘が危険だという。デイヴィスは化学兵器を持って最後の審判のために出かけていったことがわかり、行き先を探る。デイヴィスは偽IDを作っており、ニューヨーク市の行政関連の建物が集中するフォーリー・スクウェアでカードを使ったことがわかった。市内にもどったベルは、デイヴィスの行き先が父親が有罪となった郡裁判所と察し、デイヴィスの行方を追う。デイヴィスはとある法廷に入りこみ、手製のガス爆弾のスイッチを今にも押そうとしていた。今度はジダンがデイヴィスの説得を試み、この建物にいるマイクを殺してもよいのかという。ジダンの説得が功を奏し、デイヴィスは逮捕され、ベニオフはカーチャと再会した。モージャーは自宅の前でマキシムに「我々も君たちを監視しているぞ」と脅される。ジダンはすっかりベルと打ち解けたようで、「君はいつも正しい」とか、「今日はすてきだね」とか、軽口をいうようになりました。今回の武装した建物への突入はベルよりも、ジダンの方が専門だったかもしれません。でも、良いところはベルが決めていましたね。交渉人を任されるだけでなく、幼い子供を両手に抱えて出てきたり、かっこよい。ジダンはシリアの化学兵器を開発した人物への憎悪をむき出しにして、ちょっと子供っぽい。サミュエルが朗読していたのは、憲法ではなく「連合規約」かな。税金を払いたくないとか、どういう思想なのかわかりませんが、終末思想というところでカルトかなと考えました。さて今回の事件、カーニック家では、有罪になった父親が教祖のように崇められ、政府を恨む息子たちが司法に復讐しようとした。あるいは判決が覆ることを期待したのか。デイヴィスは随分簡単に投降してしまったような印象で、プロの殺し屋のようにベニオフの警護を殺した手腕に比べると、なんだかなーと思いました。青酸ガスを使った化学兵器は、自分たちで開発したももの、完成させるにはベニオフの力が必要だったののでしょうか。ベニオフが無事で良かったですが、協力せずサボタージュしたけれども結局自力で化学兵器を完成させたような感じで、これも「なーんだ」。さて、ヴァレンタインは父親の仕事でティーンのころにモスクワにいたという。モージャーは当然のようにモスクワで仕事をしていた、さらに、アメリカ国内のロシア関係者ともコネがある。これもまた「Homeland」風で、ということはモージャーは表向きはプロファイラー、実はCIAの関係者だったりして。この展開は気になりますね。
March 4, 2021
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今回は現金輸送車を狙った犯罪で、FBIの得意分野ともいえるもの。そして、ジダンの過去が触れられて…予想できる展開でしたが、見ごたえがありました。深夜にコンセルバ警備会社の現金輸送車が3人組の犯人に襲われ、260万ドルが奪われた。警備員は殴られたが命に別状はなく、当日の輸送ルートは何者かからリークされたと見られる。犯行に使われた車はナンバープレートを付け替えられたものだったが、貼ってあった駐車証から、ブルックリンハイツのジャック・サレルノのものとわかる。サレルノにはアリバイがあったが、同居しているニックという弟がいることがわかり、話を聞く。ニックには麻薬関連や武装強盗の前歴があり、以前コンセルバ警備会社に勤めていた。現在は建設会社に勤めているが、昨夜は一晩中家の中にいたという。警備会社の元同僚モーガンは、ニックが社内で盗みをしたためクビになったという。ジダンはモーガンが元レンジャーだったことに、共感を覚える。被害にあった警備員は、白人の男に銃を突きつけられ大声で殺すと脅された。その顔から、ニックの唾液が検出されたため、逮捕状を取り自宅に向かう。しかし、ニックは地下室ですでに殺されていた。仲間による口封じと見られ、ニックが働く建設会社の防犯カメラをチェックすると、ニックと話し込む男の姿があった。警備員と脅したエリック・ヒーリーとわかりすぐに手配される。ヒーリーは家族がなく里子制度で育ち、犯罪の前歴があった。再びコンセルバの現金輸送車が襲われ、120万ドルが奪われた。道路上に置いてあったゴミ箱を避けようとした時に、仕掛けられた爆弾が爆発し輸送車は横転した。外に出たドライバーが犯人に撃たれて重症を負った。使われたのはリモート爆弾で、爆発していない予備の時限爆弾も見つかった。ベルは街路樹に目印のテープが貼ってあるのに気づき、もう一つの爆弾が駐車中の車に仕掛けられていると警戒する。間一髪爆発を免れるが、現場の証拠を隠滅するために、時間をずらして仕掛けらと見られ、使われたC4爆弾はヒーリーが建設会社から盗み出したものだという。ヒーリーの行方はわからず、モージャーはヒーリーが犯行をエスカレートさせると警戒を強める。ヒーリーの前の住まい近くのカメラに、最初の強奪事件直後の犯人の姿が映っていた。警備員が目撃したヒーリー、サレルノ、ジェンキンスと一緒にモーガンがいた。モーガンはイラク帰りの英雄で、警備会社の社長はモーガンを信じていたという。ただ、モーガンはドラッグをやっていることがわかっていた。輸送ルートはおそらく、モーガンが交際している物流部門の女性からきいたのではないか。FBIはモーガンを逮捕し、共犯者について自供するように迫る。2度めの強盗で負傷したドライバーが死亡し、このままではモーガンが死刑になる可能性がある。ジダンは取り調べでモーガンに感情移入しているところを見せる。モーガンは帰国してから、現地での体験に苦しみ、誰も助けてくれなかったという。ジダンは自分が掃討作戦に加わった時に現地の協力者にだまされ、隊が攻撃を受けて3日間地下壕に身を隠した経験を話す。ジダンに心を許したモーガンは、ドラッグにハマった時にニックから犯行を持ちかけられたと明かす。ヒーリーはFBIがニックに接触したのを見て、口封じのためにニックを殺したという。ベルはジダンが話した内容は真実なのかと問う。ジダンはあれは作り話だと答えるが、モージャーはベルにジダンが過去のトラウマをモーガンに投影していると指摘する。FBIはモーガンにおとり捜査させて、ヒーリーを捉える作戦に出る。ベルはモージャーから、モーガンとジダンから目を離さないように言われており、全面的にモーガンを信じるジダンの判断を何度も問いただす。モーガンは仲間に会いに行き、奪った金を3人で分けるので場所を移動するという。モーガンを追跡すると、ジェンキンスと合流し別の場所に向かった。今の所モーガンはFBIを裏切っていないようだが、倉庫の中に入って急にラジオの音声が流れ始めた。おとり捜査に気づかれたと判断したジダンは、ベルが応援を待つようにいうのを聞かず、モーガンが危険だと言って倉庫に入っていく。倉庫の中では、モーガンに持たせた携帯が残されており、ドアから誰かが出ていった。後を追うジダンに、ベルはドアにトラップが仕掛けられていると叫ぶ。ジダンが爆弾を解除するが、ヒーリー、ジェンキンス、モーガンは徒歩で逃亡していた。FBIが3人を追う中、ジダンはモーガンを追い詰めた。モーガンはイラクで3ヶ月捕虜になっていた経験から、二度と刑務所には入りたくないと叫び、銃を持っているのを見せる。ジダンは静止しようとするが、ベルがモーガンを撃って逮捕に至った。モージャーはSWATの到着を待たずに突入した事を問いただし、ベルは仕方なかったとジダンをかばう証言をする。モーガンの命は助かるようだが、ベルはジダンにパートナーである私には正直であってほしいと言う。今回はモーガンに自分の過去を重ねて、エモーショナルになったのではないか。話ならいつでも聞くという。迷った挙げ句、ジダンはベルの自宅を訪ねる。モーガンが元レンジャーだとわかった段階で、犯人かなあと思いました。元はニックの計画だったかも知れないが、実質ヒーリーが主犯格なのでC4爆弾を使った次の犯行の計画などを知りたかったですね。そちらを止める方が緊急性が高かったと思うのですが、有力な手がかりとしてモーガンを攻めることになった。自供を引き出すには確かにジダンの戦地体験は役に立ったかもしれないが、モーガンに潜入捜査させるのはかなり危険だったかもしれない。モージャーは懸念を示していたのであれば、よく作戦にゴーサインが出たなと思いました。警察にチクったと思われたら、ニックのようにあっさり殺される可能性が高かったのではないか。モージャーはお目付け役としてベルに全権を任せたわけですが、ドアのブービートラップをよくぞ見破った。時限爆弾の方も。本来ならジダンの専門じゃないかというところですが、本当に紙一重の捜査でした。モージャーもベルに任せた以上、口裏合わせされたら仕方ないですね。とりあえず、大丈夫だと言っていたジダンは腹の中をベルに打ち明けることになり、パートナーシップはより強くなるでしょう。こうしてみると、夫を亡くして1年のベルよりも、ジダンの方が危うさがあって、モージャーが目を配っているのもわかるように思います。どうでも良いですが、雨が降っても傘をささないのが元兵士だなと思いました。(笑)日本でも警察官、消防士など制服を着ている人はどんなに雨が降っても傘はささないそうです。
February 25, 2021
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