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August 14, 2023
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番外編のような、いつもと違う回でしたね。

謎なのが、放送されたのがリチャード・ベルザーが亡くなる直前で、たまたま偶然だったということなのかな。
いずれにせよ、印象に残る回でした。




フィンが今年のハーレム・ハート賞を受賞して祝いのパーティがあった。
酔ったためオリビアに自宅まで送ってもらうが、部屋に入ったフィンは侵入者の男に銃を向けられる。
思いつめた様子の男は23年前に未成年でフィンに逮捕され、その後ひどい目にあったと訴える。
フィンはすぐには思い出せなかったが、麻薬課にいたとき、17歳のアイバン・”ダッチ”・ヘルナンデスという男を合成麻薬の販売目的所持で逮捕した。
その際、フィンと相棒が暴力的な逮捕の仕方をした。

謝罪するフィンに、ダッチはフィンがSVUにいることを知り、ここに来たという。
興奮するダッチをなだめながら、何があったのか話してほしいというと、ダッチは拘置所で独房に入れられ、そこでいきなり入ってきた「クリームチーズ」のような男にレイプされたという。
犯人は焼いたペーパークリップでダッチの胸に「H」の文字を焼き付けた。
どうやら看守は犯人とグルだったようだ。
フィンを偽善者呼ばわりするダッチだったが、銃に弾はこめられておらず、フィンは何を求めるのかと問う。
ダッチは胸のマークのせいで、刑務所で集団レイプの被害者となったという。
ある時は貸し借りの対象となり、売られ交換された。
フィンは同僚のブルーノを呼び、捜査を始めると告げる。
まずは23年前にダッチが逮捕されたときの看守の写真を見せ、犯人に便宜をはかった者を特定するよう求める。
ダッチが指摘したのは、現在看守長になっているピート・ライアンだった。
フィンとブルーノは深夜にライアンの家を訪問し、1999年当時の看守を特定したといって上がり込む。

クリームチーズに独房のカギを渡したこともなければ、レイプ事件も無関係だ。
その会話を妻のパティが聞いて、フィンらに帰ってくれと声を荒げる。
フィンとブルーノはダッチと共に、その後ライアン家を監視し、パティが一人で深夜に出かけて行くのを追跡する。
パティが向かったのは依存症患者のリハビリ施設で、フィンはここでオリビアに報告し協力を求める。
深夜にも関わらずオリビアが到着し、フィンと2人でリハビリ施設で聞き込みを始める。

その男はオリビアたちが聞き込みを始めたころに、施設から脱出しブルーノが追いかけるが逃げられてしまう。
ダッチは取り逃がしたブルーノを批判し、パニック発作のような状態となる。
フィンは興奮して自暴自棄になるダッチに、君には生きる目的があるはずだという。
ダッチには娘がいたが、自分を恥じて面会を許さなかった。
逃亡した男はバージル・ハットンとわかる。
しかし、ダッチはハットンの顔写真をみて、犯人であるとは特定できなかった。
当時の記憶があいまいなところがあり、100パーセント確かさがなければハットンに対して逮捕状を請求できない。
フィンはブルーノにかつてのパートナー、マンチとの共通点を見る。
カリシを呼び、ライアンにレイプの手助けをしたかどうか追及を始め、ライアンとハットンが幼馴染で同じ高校に通っていた事実を突きつける。
ライアンは刑務所内を仕切るのに体の大きい強面のハットンを頼ったと認める。
ハットンは刑務所内で「ハングマン」と呼ばれており、ダッチの胸の「H」のマークの意味が判明した。
ライアンはハットンとは連絡が取れないと言い、行きつけのバーに隠れているかもしれないと明かす。
ダッチがハットンを特定できれば令状を取ることができるが、オリビアは暗闇で逃げるハットンを目撃したダッチがパニックになったのは、トラウマは頭より体が覚えているせいだと主張する。
それでもカリシは逮捕する正当な理由が欲しいというため、バーに隠れているハットンを消防がガス漏れの疑いで外に追い出し、それをダッチに確認させることにする。
なかなか思い出せないダッチのためにブルーノがハットンに接触して、ライターの火を借りることで顔を認識させた。
ダッチはバンの中から出て、ハットンに食らいつく。
フィンはダッチが口にした「ダッチ・ティアーズ」というガラス細工の話をして、ダッチを落ち着かせる。
ハットンは第一級レイプ罪に問われることになる。
ダッチは銃の不法所持で保護観察処分になるだろう。
オリビアは一晩で事件を片付けたフィンの手柄をたたえる。
フィンはダッチの娘を呼び親子を再会させる。




このエピソードが放送されたのが2023年の2月16日、リチャード・ベルザ-の死去が報じられたのが2月19日なので、マンチの追悼エピソードではないのですが、それでも冒頭のパーティではみんな黒っぽい服装であれ?と思いました。
それならロリンズもフィービーもいてほしいですが。
フィンの過去を振り返るときにマンチの名が出るのは当然で、6歳の時に母親が殺されるのを目撃しただとか、そんな話があったかなという掘り下げでした。
オリビアがフィンに感謝して、過去に何があっても未来に向かって善いことをし続ける姿勢を評価している点、こればかりは最も長く共演している同僚としての本音、最大の賛辞なのだろうなと思いました。
ダッチからも良い父親なんだろうと指摘がありましたが、これもフィンを語る上ではケンとの関係は欠かせない。
それにしても、先週のヴェラスコの話題はどうなったんだろうと気になります。
もう、ブルーノが後釜に座るのが決まっているのかなあ。
確かにブルーノも被害者の気持ちに寄り添うことができる奴ですけどね。
でもマンチに似ているというタイプを後釜に据えてしまうのは、あまり工夫がないかな。
犬の名前みたいというのは面白い。
このエピソードはフィンのキャラクターを味わうだけでなく、ゲストのダッチ役の俳優さんの切羽詰ったリアリティある演技が見ものでした。
自分が犯罪を犯したのがきっかけではあるが、その後の過酷な人生を生き延びてきたこと、今も過去の出来事に捕らわれていることなど、SVUでいつも描かれていることですね。
一晩で犯人を捕らえたというのがすごいですが、ダッチと娘の再会も仲立ちするなど、最後までフィンが大活躍でした。
普段からそれくらい働けよ、と言いたくなりますけど。(笑)
タイトルのダッチ・ティアーズは初めて聞きましたが、強さと脆さを併せ持つ被害者の状況を表現していましたね。





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Last updated  August 14, 2023 02:14:47 PM
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