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シリーズフィナーレ。シーズン6は中途半端な話数でしたが、確か本国放送時に特にCBSからキャンセルの発表もなく終わってしまった上に、終了直後にキャストたちが次の仕事に進んだと聞いて、やっぱり打ち切りだったのだろうかと思った覚えがあります。でも、仮にそうだとしても、始めからこのシーズンで終わらせるつもりだったかのような、良い終わり方だったと思います。「NUMB3RS」は数学を犯罪捜査に取り込むという、ユニークなシリーズとして始まり、100話を超えた人気シリーズとなりましたが、最後まで一貫して家族の絆や友情、仕事仲間の繋がりが描かれていましたね。それがきれいに終わらせることができた理由だったかも知れません。ケンブリッジ行きを直前に控えて、チャーリーとアミタの結婚式がラリーが執行者となり、親しい仲間と家族の立ち会いにより行われる。式が終わってまもなく、ドンらが2年間追っている詐欺犯罪の容疑者が目撃されたと連絡があり、ドンらは現場に向かう。容疑者を逮捕するときのもみ合いで、ドンは携帯しているグロックを落としてしまい、何者かがそれを拾って姿を消す。ドンは拾った男の靴しか見えなかった。早速市警が捜査を手配するが、ドンの心配が現実となり、銃が犯罪に使われてしまった。殺されたのは地域の麻薬売人で住民は迷惑に思っており、警察も取り締まることができず、困っていたという。手がかりがない中で、インターネットで事件について探っていると、なぜか警官の銃を使った警察には不可能な制裁が行われたという話題がSNSで頻繁に出ていた。被害者の写真もアップされており、アミタが書き込みについてSNS分析をして人間関係を構造化し、利用者の行動を解析することにする。チャーリーもケンブリッジへの出発を遅らせて、ドンのために銃を追うという。犯行現場に落ちていた薬莢から指紋が検出され、自警団の男の名前が挙がる。男は数日前に被害者と口論しているのが目撃されていた。手には硝煙反応があり、携帯からSNSに銃を捨てたという書き込みを行っていた。しかし、捨てたという場所にはすでに銃はもうなかった。やがて、第2の射殺事件が発生。飲酒運転や信号無視などを繰り返していた女性が車に乗ったまま撃たれた。前回の事故で負傷者も出ており、FBIは自警に名を借りた「制裁」ではないかと考える。チャーリーは犯人が近隣者の可能性が高いといい、動機とチャンスを元に分析を続ける。アミタは被害者救済サイトでの書き込みをチェックし、ドンの銃の受け取りを希望する書き込みをしていた女性を割り出す。女性は恋人からのDVで身を守るために足のつかない銃が欲しかったと認めるが、恋人はすでに刑務所に入り、怖くなって銃は手放したという。やはり被害者救済サイトを通じて連絡を取ったジムにバス停に置いて渡したというので、対象となる37人のジムに個別に話を聞く。皆、近所のトラブルやもめ事などで警察に相談しても、現行犯でないと動けないなどと言われて銃を欲しがっていた。その中で、ジム・マゾーラという男が隣人のマイケル・ヒラーから酷い嫌がらせをされていたという。チャーリーのベイジアン・フィルターを使った絞り込みでもやはりジム・マゾーラの名前が挙がる。一方ヒラーは、なぜか経歴が判らず、6ヶ月前に突然存在し始めたという。2日前、マゾーラの車が銃を置いたとされるバス停付近にいたことが監視ビデオの画像に写っていたため、FBIはマゾーラの家宅捜査を始めるが、ドンは銃を手に入れたがった人間に思い当たる。マゾーラの息子が愛犬を痛めつけられた恨みで、ヒラーに銃を向けていた。ドンは少年を説得して銃を下ろさせ、かわりにヒラーを逮捕する。そこにエジャートン捜査官が姿を現し、フロリダの州立刑務所から脱走した殺人犯シモンズがヒラーだという。エジャートンはシモンズを追っていたと言い、逮捕する。シンクレアはドンの勧めもあり、D.C.で汚職対策班のリーダーとして転勤することになった。チャーリーは自分たちの結婚で、家を出て行こうとするアランを気遣い、留守中にガレージをリフォームして、アランに住んでもらうという。エプス家で開かれたチャーリーとアミタの結婚パーティで、人々はこれからの新しい人生について語り合う。ドンは支局長補佐の仕事のオファーを受けることになり、改めてロビンにプロポーズする。ロビンもイエスと答えるのだった。盗まれた銃の意外な使われ方というのが興味深かったです。しかも、それがインターネットの掲示板で人々の手を渡り歩いていたとは。銃が必要なら買えば良いじゃないかというアメリカ社会ですが、正当防衛ではなく、警察は頼りにできないから自分たちで殺すというところに驚きました。普通、こういう状態ならドンも処分を受けるのじゃないかと思いますが、まあ最後は若手に仕事を譲って昇進することができて良かった。チャーリーの結婚式はシンプルでしたが、美しかったですね。思わず涙ぐんでしまいました。ラリーの言葉に物理学の常識を越えた愛の力学がありましたが、あれは真似して使いたいくらい素晴らしくて、本当に愛に満ちていたと思いました。宇宙の真理を求めたラリーだからこその言葉だったのでしょうね。「因果関係にばかり捕らわれると、変化の兆しが見えなくなる」「全ては流転し生成を繰り返す」日本人なら割合受け入れやすい感覚だと思いました。そして、新婚夫婦のために一人暮らしを始めようとするアランに同居を提案し、それが断られると、さりげなくガレージを改造してゲストハウスにして、一緒の食事は週に一度のステーキに招待する、というこの距離感がまた良いじゃないですか。つかず離れず、お互いが見えるところでお互いの生活を尊重しながら絆を大切にしていく。仲良し親子としてずっと変わらなかったですね。唯一、ドンとチャーリーはチャーリーの才能のために微妙な対立意識があったようですが、それも許し合えたと見て良いでしょう。シンクレアの昇進はこれまでの流れで行くと当然でしょうね。後に残ったグレンジャーが良くできる女性陣を仕切って(尻を叩かれながら)チームを率いていく。何となく、キャストたちもこれが最後だという感じの歓談風景で良かったなと感じました。最後に顔を出せたエジャートンも。(笑)
May 24, 2012
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いよいよ、最後に近づいてきましたね。きちんとそれを準備しているというのが判ります。レポーター役の人は見覚えがあるなと思ったら「One Tree Hill」のカレンでした。そして、今をときめく「Walking Dead」のシェーンことJon Bernthalが出ていました。髪が長いとちょっとイメージが違うかな。この後にブレイクした訳ですね。1985年に3人の少年が当時教師だったアーノルド・ウィンズローから性的虐待を受け、少年が裁判で証言して有罪になった事件があった。ウィンズローは1991年に刑務所を出所して半年後、死亡したと言われているが死体は見つかっていない。被害者の一人、ショーン・ウェストマークの父親が殺したという噂もあった。ショーンはその後事件を糧に立ち直り、政治家になり、別の被害者デビン・シェパードは事件を元に小説を書き有名な作家となった。ただ、もう一人のマット・ポールソンは事件に苦しみ最近自殺していた。マットの姉マリーはテレビレポーターとなっていて、この事件を再び取り上げるためにFBIに対応を求める。撮影のために駐車場でシェーンとデビンが再会したところ、何者かに狙撃され、デビンは殺されてしまう。狙撃者はデビンを倒してからも何発も撃っていることから、本当のターゲットはショーンだったのではないかと考える。チャーリーは現場周辺を写した監視ビデオの映像を集め、狙撃犯の姿を見つけ出す。すると、ショーンの補佐役で子供の頃からの友人であるマイク・ナッシュが犯人であることが判る。逮捕されたマイクは、実は自分もウィンズローの4人目の被害者で、デビンが自分たちのおぞましい体験を金儲けの映画にすると言いだしたので止めようとしたという。マリーはニッキーに、立ち直ろうとしていた弟の自殺は信じられないという。再度調べ直したところ、自殺に使われたロープから、マットの他にもう一人のDNAが検出された。他殺の可能性もあるが、ドアのノブなどはきれいに拭き取られていて指紋が残っていないという。しかしチャーリーは金属のノブに指先の成分が酸のようになって、残っているという。ウィンズローの被害者4人には、同一の相手から電話がかけられた証拠があり、しかもマットが死ぬ数時間前にも何度も電話があった。その番号はウィンズローが最後に目撃されたホテルの番号で、マットの部屋のドアノブから検出された指紋はウィンズローと一致した。死んだはずのウィンズローは生きている可能性があり、マットを殺した容疑もある。電話履歴を突きつけられてショーンはウィンズローに脅されたので、500ドルで追い返したという。マイクは電話があったことを認め、すぐに切ってしまったという。ウィンズローは刑務所で一緒だったニック・ローランドから車を借りていた。ニックによるとウィンズローは出所後に被害者の親たちから嫌がらせを受けたり、暴力を振るわれたりしたので自分の死を偽装して身を隠したという。数年前に会ったときは偽名を名乗り、別人となっていたという。マリーはウィンズローとマットが事件があったにもかかわらず、繋がりがあったと証言し、秘密にしていた映像があるとFBIに提出する。そこには、複数の男たちに暴行されるウィンズローが映っていた。ちょうど出所後半年で、FBIは被害者たちが復讐したのではないかと考えるが、誰が暴行しているのか顔がわからない。そんな中、ウィンズローが逮捕され、暴行ビデオについてもショーンとマイクが犯人で、マットが撮影していたという。ただ、デビンはその場にいなかったという。チャーリーは影を分析し、デビン以外の3人であることを確かめる。マットはこの暴行の後、反省してウィンズローを助けてくれたという。メキシコに逃亡していたウィンズローは、この時のビデオがショーンたちを脅す証拠になると思い、マットの自宅を探しそうとしたが見つからず、マットはすでに死んでいた。ウィンズローはそれでも証拠なしに、ショーンたちを脅していた。マイクは暴行時に怖じ気づいたデビンが車の中に残り、今回その時の事を証言するということが判ったので、裏切り者として殺したという。それらはショーンが画策したことだった。ショーンは事実を認め、自分が最初に虐待された場所にたてこもり、自分たち4人の人生はウィンズローに破壊されたと言って自殺する。チャーリーはケンブリッジから客員教授のオファーが来たため、アミタと共にイギリスに渡ることにする。結婚式をどうするか悩んだ末、2人は明日結婚式を挙げることを決める。テーマについては、NUMB3RSとしては重いものですね。ウィンズローがいなければ被害者が3人も亡くなるというこんな不幸は起こらなかったわけですし、本当に許せません。事実を明らかにしようとしたお姉さんも、少なくともウィンズローが逮捕されて満足だったでしょうか。マットはやはり自殺だったのでしょうね。さてさて、サブプロットで管理職のシンクレアが雑用であたふたする様子が出てきましたが、グレンジャーはミリオタ、ソルジャー・フィギュアの収集癖があったという事が明らかになりました。うーん、この調子じゃ彼女は当分できないな。チャーリーの緊張しまくりなポリグラフも面白かったし、兄弟が未だにペットのネズミの事でわだかまりがあったというのもいかにもな感じで良かった。ラリーはアランの上司のセクシーなおばさまにすっかり気に入られてしまいましたが、チャーリーとアミタの旅立ちの後を守る態勢は万全で、いよいよ時は熟したようです。エプス家と友人たちがドンペリで乾杯している姿を見ると、終わりだな~と思ってしまいました。
May 17, 2012
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数学者で才女のアミタもやっぱりセレブ好きなんですね。(笑)ネタにしているのはアカデミー賞でしょうね、でも何だかチープでしたよね。そこがお遊びなんですが。テレビの生中継が行われていた映画のアワード会場が、突然煙に包まれ騒然となる。会場にいたセレブたちは逃げ出すが、その中で身に付けていた高価な宝石を奪い取られたと訴える客が16人いた。座席の下にリモコン式の発火装置が見つかり、窃盗目的だったことが判る。盗まれた宝石はロデオドライブの宝石店から貸し出されているもので、保険会社のエリザベス・ホプキンスが監視しているところだったという。奪われた宝石は47点にのぼった。会場の様子はテレビ中継されていたが、煙でひったくる場面は映っていない。ただ、客は招待客のみ、座席は指定席で、誰がどこに座っていたかは判っている。チャーリーは短時間に効率よく強奪するには犯人は複数必要だといい、後退解析で犯人の動きを分析するという。会場で検討したところ、6つの席が犯人が座っていた可能性があった。それらの席にはセレブが座ることになっていたが、彼らが席を外した時にアルバイトが座って体裁を繕う事になっていたという。アルバイトを雇ったのはエージェントのポーラ・ワトソンで、FBIは名簿を入手して身元を洗う。盗まれた宝石の持ち主である宝石店のオーナー、ハンス・ストールバックは保険金の額を間違って半分しか登録していなかったので、保険金では被害を穴埋めできないという。犯人捜しの手がかりを求めていたFBIは、ニュースで出口から出てくるセレブたちの映像を手に入れてた。チャーリーは流動ダイナミクスで、座席表と平面図があれば観客が出てくる順番がわかるという。雇われた穴埋め要員のうち6名は偽名で、そのうち俳優スベン・リーガルの隣に座りたいと言っていた男が、残り5名とスペイン語で会話していたという。ポーラはカメラマンのジーノから、従兄弟がスベンのファンだというので頼まれたという。ジーノの自宅に向かうと、ジーノは殺されており、犯人は闘争の末FBIの目の前で飛び降り死んでしまう。男はコロンビア人のホゼ・デュランで、世界的に有名な宝石専門の南米の窃盗グループSATGのメンバーと判る。ジーノは従兄弟のラウル・ヘルナンデスのビザを申請していた。ラウルはボゴタに組織を持っていてFBIの監視対象で、ラウルがボスと見られる。流動ダイナミクスにより、脱出映像の中でラウルら6名の顔が判明する。早速逮捕状を請求するが、宝石店のハンスは彼らのことは知らないという。しかし、6名のうち3名が仮釈放で同じ衣服工場の面接を受けていることが判り、FBIが突入する。そこでラウル以下、5名を逮捕し盗まれた宝石類もほぼそこにあった。ただ、エリザベスは宝石類を見て偽物だという。ハンスは高価な宝石をセレブに貸し出すリスクを考え、イミテーションを作り本人には知らせずに渡していたと認める。イミテーションをわざと盗ませて保険金をせしめようとしたのかと追及すると、ハンスは無実を訴える。ラウルはイミテーションであることを知って、ジーノが欲を出したという。実はホゼが盗んだ宝石はまだ見つかっていなかった。しかも、ホゼは犯行時に効率的ではない動きをしていた。あえて遠回りしてジーノに盗んだ宝石を渡していたらしい。チャーリーは消えた宝石の在処が判ったと言い、FBIが会場で見張っているところにベテラン女優のレジーナ・ランダースが姿を現す。レジーナはジーノとは古い間柄で、自分の宝石と共にジーノから渡された宝石を椅子の下に隠していた。年を取って落ちぶれたので金が必要だったという。ドンは過去に逮捕したマーカス・テイラーが刑務所で死亡し、その証拠品を引き取る。証拠品は被害者の時計で、それを息子に返してやるという。エプス家のガレージに、放浪していたラリーが現れる。ラリーは捜査に手を貸すが、なぜ戻ってきたのか問われ、宇宙の過去ではなく未来を予測する理論を手がけたいと考えたのだという。ラリーの復帰はうれしいですね。星を眺めているうちに、生きる目的をまた見いだしたということで、ラストは全員揃って迎えられます。ドンの行動は彼の変化を物語っているのでしょうか。これまでは捕まえるばかりだったのが、被害者の方にも目を向けるようになったとか。やっぱり最終シーズンですね。お遊びシーンとして、誰をモデルにしているのだか、ポニーテールの行け行けじいさん(失礼)から迫られるニッキー。普段、そういう扱いをされないのでたまにはデートくらい良い?案外彼女もハッピーエンディングを迎えたりして。シンクレアはイギリスのキャリアウーマンに気に入られちゃって、一介の公務員がデートまで。奴はストライクゾーンが広いなあ。(笑)コルビーは年上女優と一緒になることはないと思われます。
May 10, 2012
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ニッキーの姿はかつてのドンの姿かも知れないですね。24時間悪と闘う使命感は、彼女が元々持っていたかも知れませんが、ドンのチームに来て受け継がれたのでしょう。暴走し始めたら誰も止めることはできない。でも、その気持ちはドンが一番理解しているようです。ラズロ教授役のTony Haleは意外なことにNUMB3RS初登場でした。LAのホテルで、娼婦を買った客たちが殺される連続殺人事件が起こった。今回のエドワードで5人目で、それぞれ死後に殴られた上で女性の下着を着せられ、辱められていた。押し入った痕跡がなく、右手に火傷の痕があり財布が奪われているのが共通している。客が使ったレンタカーも奪われ、乗り捨てられていたが、どの事件も金曜の夜に起こって数日経ってから発見されていた。買った娼婦たちは別々で、エドワードの相手をしたエスコート嬢のスージーは、1時間ほど一緒にいてその後は別の場所でパーティーに出ていたという。スージーはホテルの中で2人を付けている地味な男の姿を覚えていた。ホテルの監視ビデオはすでに上書きされているため、アミタがデータの復元を試みる。エドワードのレンタカーの場所がGPSから特定され、コルビーとニッキーが追跡する。犯人との激しいカーチェイスで、FBIの車は事故を起こし、ニッキーは意識を失う。FBIは犯人のプロファイリングが定まらない。ドンは、前の事件で関わりのあったソーシャルワーカーのスティーブンスから話を聞くように言う。スティーブンスは娼婦たちを病気や暴力などから守る活動をしていて、前回も証拠不十分で釈放されていた。今回の犯行時もアリバイがあるという。ニッキーは重傷を負ったにもかかわらず、強引に退院して捜査に加わる。チャーリーは地理プロファイリングを用いて、犯人の行動範囲と潜伏場所を絞り込もうとする。検死の結果、死因は絞殺で、エドワードからスージーのDNAの他、死後にできた傷の間から別の女性のDNAが見つかったという。ということは、犯人は女性なのか?あるいは実際に被害者を殺した共犯者がいるのか?チャーリーの友人のラズロ教授は、DNA研究の権威で、身元不明の女性の手がかりを調べてもらう事にする。アミタは何とか監視ビデオの画像を復元し、エレベーターにもう一人の女性が乗っているのを見つける。その写真を持ってエスコートサービスを探るが、身元はわからない。一方、新たな被害者が見つかった。これまでの週末の犯行パターンが崩れて、犯人が焦っているのか、あるいはコピーキャットかと疑う。殺されたチャドは、バーテンダーでバーにたむろする娼婦たちに「税金」と称して、寝ることを強要していたという。断ると客あさりの場のバーから追い出されるという。FBIは犯行の目的が快楽殺人に変わり、スティーブンスのように自分たちの行為を正当化しはじめたのかと考える。7ヶ月前に、被害者に着せられていた下着を12セット、ハリウッドでまとめ買いした客がいるという。一体7ヶ月前に何があったのか?ラズロ教授は謎の女性に関して、血友病患者だと断定する。アミタはFBIのデータベースにアクセスし、謎の女性の肉親らしい女性を見つけ出す。それは昨年ホテルで殺害されたまま、未解決事件となっているジェニー・ペイリーで、彼女もまた娼婦だった。ジェニーにはメラニーという姉がいて、自宅を調べたところこれまでの被害者の財布が見つかった。メラニーの車はホテルの駐車場でも見つかり、シンクレアが逮捕に向かう。メラニーは共犯者がいるかどうか、何も答えようとせず、「まだ何も始まっていない」という。ホテル内で単身の男性客を捜すが、手がかりはない。当日の監視ビデオを見直したところ、スティーブンスともう一人、スージーが目撃した男が映っていた。狙われているのはスティーブンスで、FBIはスティーブンスの自宅に急行する。メラニーは取引をもちかけられ、やっとジェニーの死が無視されて娼婦たちを守るために犯行を重ねたと打ち明ける。男は施設で一緒だったラスティという性格異常者で、単に殺すのが好きなのだという。ラスティはドアノブに電流を流すことで、被害者たちの右手に火傷を負わせていた。ニッキーは休む間もなく、ジェニーを殺した犯人を捜査する。ドンはラズロ教授からのバイク仲間に加わる誘いを断る。最後に映ったのはラリーですよね。今はヒッピーとなって、諸国を放浪している?あの満天の星降る牧場にも、留まることはできなかったのか。残り数話で、彼の行く末がどうなるのか、ちょっと気になります。ドンは仲間とつるむタイプじゃない。今はバイクと共に風となって、孤独と自由を楽しんでいる。いつかは、一所に落ち着くのでしょうね。事件の方では、ラズロ教授の遺伝子学でDNAだけで外見のかなりの特徴が出る事が驚きでした。まさに個人情報ですよね。簡単に知られて悪用されないようにしなければならないでしょうね。娼婦たちは常に危険と隣り合わせで、暴行を受けて殺されても警察は動いてくれないという。メラニーのやったことは許せないけれど、ジェニーの事件を未解決のまま置いておいてはいけない。ニッキーの熱い思いを改めてすごいなと思いました。怪我の後遺症が心配ですが、一歩ずつ進んで行って欲しいです。
May 3, 2012
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ゲストのJames Remarはやはり渋くて良いですね。かっこいいわ~彼ならば絶対、悪人ではないと予想できてしまいます。(笑)もう一人のゲストがJon Sedaとは、本当に楽しい。あえて言えば、もっと出番があったら良かったのに。住宅地で家の中で、どこからか飛んできた流れ弾に当たって死亡者が出る。大口径の銃なのか、壁を突き抜けており、チャーリーが弾道を計算し発射した倉庫まで辿る。現場に落ちていた薬莢に付いていた指紋から、犯人はアーヴィン・リンデルと判る。リンデルのアジトを見つけ張り込んでいると、戻ってきたアーヴィンはシンクレアたちに向けて発砲する。その威力が想像以上で、車さえ突き抜けてしまう。リンデルの銃はベルギーのメーカーが開発したBNT35ではないかという。1丁12,000ドルと、非常に高価で、5,000丁がサウジアラビアに送られたことになっているが、それらの受け取りが不明で銃は行方不明になっている。銃の取引を行ったのは武器商人のランドール・プリーストで、FBIに対して納期に間に合わなかったので別の銃をサウジアラビアに送ったという。BNTについては受け取っていないとうので、武器取引に関する情報を求めると、税関で止められている暗視ゴーグルを動かしてくれたらしゃべると取引を持ちかける。シンクレアは取引には渋い顔をするが連邦検事のロビンは口頭で約束し、プリーストは港のコンテナヤードで配置を換え、監視を逃れて目的地へ送り出されるという。コンテナヤードには20万個のコンテナがあり、その中でたった2個を探し出すために、チャーリーは4Dマッピングという手法を使うことにする。オットー・バーノフが計算の手伝いに現れ、チャーリーに協力する。オットーはチャーリーの弾道の計算とBNTの仕様書を見て、この銃の欠陥を指摘する。BNTは1分間に1,100発撃てることになっているが、銃身が熱に耐えられないという。やがて、リンデルが銃の暴発で死亡しているのが発見される。メーカーから納期が遅れたのも、欠陥のためかもしれない。4Dマッピングで絞り込んだコンテナを調べるが、悉く無関係とわかる。ドンは改めてプリーストから情報を得ようとするが、プリーストは秘密を漏らすと業界に留まることは出来ないと口を開かない。シンクレアはどれだけ金を儲ければ満足するのか、と怒りを見せる。住宅街で再びBNTによるものと思われる銃撃事件があり、多くの死傷者が出る。欠陥品でも、住宅地では非常に強力な武器となり、FBIでは海外ではなくLAに向けて送りつけられたのかと考える。チャーリーとオットーは計算間違いだったと気づき、被害者を出した事に責任を感じる。シンクレアはプリーストを現場に連れて行き、悲惨な状況を見せてお前の売った武器が世界中で罪もない人々を殺しているかもしれない、と責める。銃撃事件で目撃された車に乗っている男が、銃創で病院を訪れたことが判り身柄を逮捕する。ドンらは、犯人と取引し、銃を購入した相手を聞き出す。プリーストはその男モーゼスに安い値段でBNTを丸ごと買い戻すと、取引を持ちかける。取引場所に現れたモーゼス一味を逮捕し、残りの銃の在処を聞き出すのに、プリーストが協力する。プリーストはシンクレアの言葉で心を動かされていた。アミタとチャーリーは結婚式の日取りを決めるのにずっともめていた。最後にアランの助言で、10月9日に決まる。ドンは遠距離恋愛を続けているロビンに、一緒に住もうとプロポーズするが断られる。2人は気まずい雰囲気になるが、ロビンはあなたにはまだ結婚する時期に達していないから、その時を待つという。真面目で理想主義かも知れませんが、シンクレアが良かったですね。武器の売買は手続きさえ踏めば、違法でもないということですが、そのこと自体は我々から見ると異様です。書類が揃っていれば、子供に対してロケット砲を売る事だってできるのだという。そして、企業はさらに強力な武器を開発しそれを欲しがる者がいる。ダークな世界を生き抜いてきたプリーストは、シンクレアの言動に心を動かされ、FBIに情報を与え危険な銃を回収した。彼にとっては罪滅ぼしの一助になったかも知れない。本当にシンクレアが成長したなと感じました。一方、プライベートではお決まりの結婚式のゴタゴタで、アミタがイライラする。(笑)式の日取りを数学のアルゴリズムで決めましょうというのは彼ららしかったですね。そして、ドンが仕事の合間にさらりと「結婚しよう」と言ってしまうのですが、さすがにそれはロビンも納得しないでしょうね。まあ、跪けとは言わないが、チャーリーに影響されて、お互いの家を行ったり来たりするのが面倒だから結婚するというだけでは、覚悟が感じられない。(爆)大型バイクを買って中年の危機か、とからかわれるくらいなので、まだドンが落ち着くには早いのかも知れません。でも、残り数話ですから、最終回でどうなるのかが気になります。
April 26, 2012
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今週はスクラッチくじという、いかにもNUMB3Sらしいテーマのエピソードでした。高額賞金が当たった人たちのその後が悲惨というのは、興味深いですね。日本にもそういう大当たりした後のケアをしてくれる場があるのかしら。コンビニ店に4人組の覆面強盗が入り、スクラッチくじを大量に盗んでいった。店主が反撃して、1名を射殺する。国内で8件連続で同様の強盗事件が続いている事からFBIが捜査を担当し、宝くじ委員会のボイド・キーナンが捜査に協力することになった。死亡したのはウェイン・ピーターソンという昨年スクラッチくじで15万ドルを当てた男だった。しかし今は家賃もためるほどで、「宝くじ当選者の会」という集まりに参加していたことが判る。ドンらは、販売する店でシリアル番号が控えられているのに、わざわざ武装して強盗する理由がわからないという。捜査には宝くじ専門のハケット捜査官が加わる。ハケット捜査官は数字に強く、チャーリーと話が合う。2人はパターン確立で次の強盗場所を予測し、絞り込むことにする。宝くじ当選者の会を主宰するスコット・ウィルソンによると、突然の大金は金銭感覚を狂わせ、結局無一文になってしまうこともあるという。そのため、ウェインにはサラ・ルイスという資産アドバイザーを紹介したという。ルイスはウェインに会ったときにはすでに財産をほとんどなくしていたと言い、運用資料などの提出を拒む。逃げた3名が犯行に使ったバンが見つかるが、車内には盗まれた1万枚のスクラッチカードが全て削られていた。犯人は600ドル以下の低額の当たりくじを7枚持ち出していることが判る。その金額だと、どの店でもその場で換金することができるが、それにしても大がかりな強盗の割には盗んだ額が少なすぎて、FBIチームは不審に思う。チャーリーが次の犯行ターゲットを絞り込むことが出来ない中、犯人の目的は当たりくじではなくて、くじ1枚ごとに付いているシリアル番号であることに気付く。当たりくじのシリアル番号は、コンピューターが発生させる乱数列をコードにして割り当てるが、そのコードを解読するには膨大な情報が必要で、そのために大量のくじを盗んだらしい。やがて、奪われた7枚の当たりくじが換金されたという通報があり、現場に向かったところ、ウィルソンの息子、ザックが犯人だった。ザックは父親も1500万ドルを当てて金を使い果たし、破産したと言う。実は宝くじ当選者の会のグレアムとブラウンという2名も同じく破産しており、強盗事件が発生した後に行方不明になっていた。ここで、当たりくじのシリアル番号が判ったところで、それをどの店で購入出来るのかを知らなければならないことに気付く。ザックの取り調べにウィルソンを呼び、厳しく追及したところ、ウィルソンは強盗を認め、換金はウェインが担当だったと明かす。次の強盗の対象を聞き出し、待ち構えていたところグレアムとブラウンが犯行を行い逮捕される。彼らも換金の方法については知らないという。一方、宝くじ委員会のコンピューターに内部関係者がアクセスし、当たりくじを含むロットがどの店で売られるかを知った者がいるという。使われたのはハケット捜査官のIDとパスワードで、ハケット捜査官は逮捕される。ドンはハケット捜査官の犯行とは信じられず、捜査陣が内部関係者の存在を疑う前にキーナンがアクセスログの調査を命じていた事を掴んだ。キーナンはウェインとも連絡を取り合っていた事がわかったが、ハケット捜査官にはアクセス時のアリバイがあった。キーナンはサラ・ルイスも仲間だったと認める。ハケット捜査官の容疑は晴れる。ルイスは高額当たりくじを換金しようとしているところを逮捕される。ウェインら4名はルイスの顧客で、真面目に投資しようとしないで、浪費することに腹を立てていたという。シアトルからロビンが戻ってきて、ドンとロビンは2人の関係を今後どうするか、考える。当たりが印刷してある「くじ」というなら、それは盗むことを考える人が出てもしかたないですよね。その欲に負けない人でないと、勤まらない。始めからあの責任者の人が怪しかったです。宝くじ警官のハケットさんによると、6枚に1枚の割合で何らかの当たりがあるというので、日本の宝くじよりは当たりやすそうですが、最高は500万ドルが3つ出る、つまり1500万ドル(日本円で約12億円)というのはやはり魅力です。しかし、当たったら当たったで、まず会社を辞めて浪費をし始めるとあっという間に使い果たしてしまう。そうなると、当たる前よりも深刻な状態に陥る人が多いという。なるほど、使い切れない金額を持つと人間というのはそういうものだのだなあ。私ならまず貯金して、などと考えますが、それは「捕らぬタヌキの」ですね。(笑)ロビンとドンの関係は、一旦終わっていたのですね。遠距離恋愛でも良いじゃないかとか言っていますが、最終シーズンらしく、そろそろ方向が見えてくるのかも知れませんね。まさか、最後は兄弟揃って華燭の典、ということかな?ハケット捜査官は楽しかったので、また登場して欲しいところです。女チャーリーという感じかな。
April 19, 2012
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1971年に実際にあった「D.B.クーパー事件」をNUMB3RS流に取り上げたエピソード。「プリズンブ・レイク」に出てくるチャールズ・ウェストモアランドがD.B.クーパーじゃないか、という台詞があったらしい。なるほどね。これで3度目となるロジャー・ブルーム捜査官の登場ですが、印象の強いゲストキャラクターを引っ張り出すというのは、最終シーズンらしさを感じますね。ただ今回は個性的で「バトルスター・ギャラクティカ」で有名なマイケル・ホーガンの存在感が抜群でした。彼とアランを対比させて、更にアランの過去の話も聞けたので良かったと思います。連続強盗犯の逮捕のためFBIチームが待ち構えるところに、強盗犯が現れ連邦準備銀行が襲われる。ドンらの活躍で犯人は逮捕され、現金輸送車の金を回収したところ、古い印付の20ドル札が見つかる。それらは1971年に起こったハイジャック事件で、J.B.クーパーが要求した身代金として使われた金だった。クーパーは乗客を降ろし、飛び立った飛行機からパラシュートでオレゴン州の上空9800フィートから20万ドルをもったまま飛び降りた。その後、クーパーの行方を捜索したが死亡したと言われていた。チャーリーは今の技術でクーパーが生存している可能性を計算し直すという。強盗犯はこの札のことは知らなかったらしく、該当の札は乾燥した熱風に晒されていた痕跡があり石膏の粉が付いていた。当時、この事件を担当したのは、今はコンサルタントの仕事をしているロジャー・ブルームで、さっそく親しいコルビーが話を聞きに行く。ブルームは支払った身代金は20万ドルではなく、実は100万ドル近かったと明かす。当時、飛び降りたと思われる地域の捜索が行われた結果、3週間後に森の中で遺体が発見されたという。死んでいたのは元パラシュート部隊の隊員でプロの強盗犯エディー・ソーヤーだった。ハイジャックしたときに乗客はクーパーの顔を見ていないため、クーパーとエディが共犯で、飛び降りる前クーパーがエディを殺してつき落とした、という説もあるという。連邦銀行では古い札を廃棄するときは必ずスキャンすると言い、FBIは唯一一人っきりになる輸送車のドライバー、ウェズリー・ティルに容疑を向ける。チャーリーはブルームの協力を求め、クーパーが飛び降りた場所を探る。アランは60年代に反体制活動をしていて、言葉のあやで軍出身のブルームと対立する。その時代はベトナム帰りの兵士は子供や女性を殺したと非難された。シンクレアとニッキーがウェズリーの自宅を訪れると、ウェズリーは殺されており、地下室を調べたシンクレアは壁の中に札束が埋められているのを見つける。その時、シンクレアはウェズリーの伯父と名乗るレイから銃を突きつけられる。レイはキャンプするために訪れたと言い、壁の中の金については知らないという。レイは実は病気で余命4ヶ月と伝えられていて、元ベトナム帰還兵でパラシュート部隊を訓練したスペシャリストだった。壁の中から見つかったのは16万ドルで、ウェズリーはクーパーの金をこの11ヶ月間に少額ずつマネーロンダリングしていた。その額は63,000ドルで、本当に支払われた金額のうち残り77万ドル以上の金が行方不明になっていた。ニッキーはウェズリーが毎月リトルサイゴンの教会に花を贈るため、花屋に送金しており、その総額がほぼ63,000ドルに達しているのに気付く。レイはこの25年間オレゴン州の山の中に住んでいた。レイはベトナムのヌバク村で起きた虐殺事件で戦争犯罪者として起訴されたという。その仲間にはエディ・ソーヤーも含まれていた。コルビーとシンクレアはレイを尾行し、図書館で古い新聞を調べているのに注目する。その後レイは、社交クラブを経営しているテディ・アンテルの店で男を撃ち殺す。男はテディの右腕ガイ・ルッソで、レイは正当防衛だったと主張する。ルッソの車からはウェズリーの血痕と書類が発見され、復讐かと思われたが、レイはブルームに対して女を捜していたと答える。実はレイはヌバク虐殺を隠蔽しようとする軍に逆らったため、危険な前線に送り込まれ、その後傷病除隊となり軍での記録を抹消されてしまった。その復讐のために1971年にハイジャックを起こしたのかと尋ねられて、レイは自分はD.B.クーパーではないと答える。ブルームはレイを泳がせることにする。コルビーとシンクレアはアンテルの店に行き、レイを釈放したと伝える。もしレイが殺されたら、アンテルを疑うと釘を刺しておく。ウェズリーが送金していた花屋のオーナー・ティナは、氏名不明者から63,000ドルの送金があったことを認め、返そうと思っていたという。チャーリーはクーパーが盗んだ金は海外、ベトナムで使われたのではないかという。もしかして、レイが探していた女性は娘なのか?レイが図書館で調べていた新聞には、エディにはベトナム人の妻ポーリーンと息子がいることが書かれていた。97年にポーリーン・ソーヤー・アンテルは死亡し、息子のテディが生きているという。花屋のティナは父親がアメリカ兵で、母親に金を渡してアメリカに行かせてもらったと認める。ということは、やはりティナはレイの娘なのか。ウェズリーは、アンテルの父親を殺したと思われるクーパー(レイ)を暴くために殺されたのか。その頃、ティナはアンテルに誘拐されてしまう。レイは単独で図書館でアンテルと対峙する。アンテルは父の敵を追っていた。レイは、エディに引き入れられてハイジャック事件を起こしたと話す。エディはベトナム戦争中、ブラックマーケットなど様々な悪事を働き、ベトナムでも悪名が高かった。ティナはエディの娘だという。つまりアンテルの妹ということになり、自分たちがヌバク村で起こした出来事の埋め合わせをするために、ベトナム復興に金を渡してきたという。アンテルとレイは撃ち合うが、そこにFBIが到着し、両者を捕らえる。ブルームは5万ドルの検証が賭けられているクーパーとおぼしきレイを釈放する。ブルームとアランは、共に生きた70年代を思い出しつつ、チャーリーたちの仲立ちでお互いを理解し合う。シンクレアのデートのための洋服選びというのは、何なのでしょうね。相手は秘密、特にニッキーには秘密、て気になります。結局アミタが渡したのはアランが70年代に着ていた「いかにも」なジャケット。あれじゃ、笑いものですよ。(爆)あのころ、ベトナム反戦運動が激しくて、アランはそちらの方の側で正義を主張していたけれど、ブルームは国のために尽くした側で、レイ・ティルとは通じるものがあった。謎の存在D.B.クーパーをプロファイルしたら、レイのような人物が浮かび上がったということかも知れません。レイは優秀な兵士だったのでしょうが、非道な虐殺の現場を見て自分の意志で動こうとしたという。後にエディを殺してその親子をアメリカに呼び支援した。一つ一つのエピソードがその時代を描いた作品を思い起こさせて、感慨深いです。今もレイが山の中で暮らしているのは「ランボー」を思い出しますね。マイケル・ホーガンも現世とは縁遠いレイを演じて、良い味を出していますよね。それとアメリカ史上有名な「D.B.クーパー」と結びついたという訳で、話の筋を追うのが大変でしたが、見応えがありました。
April 13, 2012
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シーズン5に出てきたバスジャック事件の犯人バックリーが再登場。よほど、魅力的なキャラクターだったということでしょうね。前回の事件の内容を思い出すと、今回も虚々実々の駆け引きに惑わされるドンの気持ちが理解できます。バックリー役のFisher StevenはLOSTのミンコウスキーでした。個性的な役者さんですね。バスジャックによる身代金要求事件が起こり、その手口が昨年バックリーによって起こされたバスジャックに似ているため、ドンはバックリーを聴取する。バックリーは関わりを認めようとしなかったが、次は宝石店が襲われるとだけ話す。ドンははったりだろうと考えるが、実際に貴金属取引所に3人の強盗が入り、人質を取って立て籠もってしまう。監視カメラの映像は別の映像に差し替えられて、妨害電波により本当のカメラの映像を見る事ができない。かろうじて、最初の数分部分を見ると、犯人は人質に自分たちと同じ帽子とつなぎを着せていた。人質は26人で周囲はSWATが固める中、FBIが指揮を執る。そのドンの元に、刑務所のパソコンからバックリーのウェブコールが入る。入り口のドアに爆弾が仕掛けてある可能性があり、自分の犯罪が盗まれたと言って協力を申し出る。確かにドアには爆弾が仕掛けてあったため、ドンはやむなくバックリーの意見を聞くことにする。犯人側は小型ジェット機の用意を求め、ドンは乗っ取られているIPカメラのコントロールを取り戻すよう、チャーリーに頼む。対策班ではビルの電源を落とせばドアの起爆システムをオフにすることが出来るという。取引で病人を一人開放する代わりにスナイパーの配置を撤退させる。犯人側は食料と水を持ってくるように要求する。やがて、IPカメラが復旧し内部の様子がわかるようになる。現場に到着したバックリーは、同じ房にいたレン・マダックスという男が犯人だという。バックリーが調子に乗ってしゃべっていた事をヒントに犯罪を起こしたらしい。バックリーは爆弾の電源を切ると自動自爆装置が起動して止められなくなると言う。犯人側もそれに気づき、電源を戻すよう求める。追い込まれたドンにバックリーは減刑の取引を申し出る。取引が認められ、バックリーはマダックスに女性の内部協力者がいることと、小型ジェットでの脱出は目くらましで本当は地下の下水道から逃げるつもりだとアドバイスする。また、いざという時のためのダミーの爆弾が一カ所仕掛けられているという。バックリーはMITに入学が決まっていたほど、数学が得意でチャーリーと話が合う。バックリーのゲーム理論を用いた推論にアランも協力して、犯人の脱出ルートを探る。食事は指定されたピザ店の店員が警官一人に伴われて中に入る。脱出ルートが確認され、ダミーの爆弾の場所が判ったため、食事を届けたメンバーが外に出たのを機に、FBIチームは突入を開始する。ところが、中にいたのは変装した人質だけで犯人たちは、先ほどの食事班を殺し衣装を着替えて脱出していた。入れ替わりは大きな鏡で絶妙に隠されていた。一方、刑務所に戻ることになったバックリーを犯人たちが拉致して、指揮車を奪い逃走してしまう。犯人は地下の金庫にあるはずのダイヤには手を付けていなかった。全てこれはバックリーの計画だったのか?マダックスは警備会社のIPカメラ担当の女性、ローラ・サッコと連絡を取り合っていたというので、職場を訪ねると、ローラの同僚がマダックスと関係を持ち脅されてハッキングやIPカメラのコントロールについて教えたという。マダックスはメインフロアのカメラに何かの装置を仕掛けていたらしい。やがてバックリーがマダックスらの車のトランクの中から電話をかけてくる。自分の捜査協力を見越して連れ去られたという。バックリーは足を撃たれており、居場所について目撃情報を寄せる中、やがて電話の電池が切れてしまう。捜査陣が逃走車を見つけたときには、トランクの中にはマダックスの2人の部下が意識を失った状態で閉じ込められていた。意識を取り戻した犯人は、マダックスはバックリーを苦しめて殺すつもりだという。今回の強盗の目的は先日のバスジャックで手に入れた1600万ドルをケイマン諸島の口座に入れたが、その金を取引所でマネーロンダリングするため、口座No.とパスワードを盗むためだったという。実際にはコンピュータープログラムで取引を行い、メインフロアに仕掛けたカメラでキーボードを監視し、レーザーリーダーで打ち込まれた数字を読み取るという。チャーリーはカメラに仕掛けたれたメモリーに、口座番号だけでなく、資金洗浄のプログラムも含まれている事に気付き、金の流れを追う。その結果、マダックスは金を地球規模で動かした末、また取引所に戻していた。そして今日、購入したダイアを受け取る予定になっているという。受取人は例のローラ・サッコで、張り込んでいたところにローラとマダックスが現れる。マダックスは全てバックリーの計画で、刑務所でバスジャックや今回の強盗事件を持ちかけられた上、女スパイを騙して逃げるつもりだと言っていたという。マダックスはローラを待ち受けてダイアを奪うつもりだったが、ローラもバックリーと一緒に国外に逃げると信じ込んでいた。実際には、現金をダイアに交換したときの手数料1.5%を盗んで海外のバックリーの口座に盗んでいた。バックリーが用意していたホテルには、エプス家宛のPCが残されており、バックリーはリヒテンシュタインに逃げて悠々自適だとメッセージを寄せる。「レバレッジ」では無念の思いの依頼者に代わって、プロの詐欺師集団が金を盗んだり悪者を懲らしめたりするわけですね。それが痛快だったりしますが、今回は逆のパターン。騙されたのはFBIだけでなく、刑務所の仲間や協力者もまんまと騙されてしまった。脱獄し、バスジャックで支払われた身代金はダイアとして残ったが、代わりに取引所の金を盗んでいった。警官やデリバリーの人など人的被害もあった。このバックリーという男は確かに頭が良くて、チャーリーとは意気が合うほど。いずれは大学の講義を担当させて欲しいなど、言いたい放題ですが、やっていることは凶悪です。それにしても、自分をあえて撃たせるなど徹底的にプロでしたね。シンクレアたちは始めからすっかりバックリーの言うことを信じ込んでいました。ドンが今ひとつ信じなかったのはさすがでしたが、詐欺には起承転結があり壮大なドラマなんだなあと思いました。ちなみに、今回も過去に使った「経路最適化理論」などを持ち出し、印象の強かったキャラクターの二度目のおつとめという、新味が無くていかにも終わりが近い印象ですね。24万ドルを使い果たしたら、また登場させるつもりだったのでしょうか。エプス家は兄弟プラスパパで、最強ですね。チャーリーとアミタの新婚旅行がどこになるのか、気になります。(笑)
April 5, 2012
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強引な展開でしたが、エジャートンの再登場でアクションも多く、楽しめました。ただ、こういうエピソードは何となく今シーズンで終わりなのだなと感じさせますね。ヘロイン密売組織を牛耳るサラザールの組織を潰すため、エジャートン捜査官はサラザールの部下、ガルシアを追っていた。ガルシアは刑務所から脱走したばかりで、エジャートンは情報提供者のコステロから行き先を聞き出すつもりだったが、エジャートンが待ち合わせ場所に行ったとき、コステロはのどを切られ、殺されていた。窓にはB17というメッセージが残されていたが、なぜかそこに連邦保安官とFBIが現れ、エジャートンはコステロ殺害の容疑で逮捕されてしまう。エジャートンが逮捕したサラザールは今も刑務所内で商売を続けており、エジャートンがわざとガルシアを逃がしたという容疑だという。エジャートン名義のオフショア口座にはサラザールの会社から大金が振り込まれており、殺害現場にはエジャートンのナイフが血まみれで見つかった。エジャートンは自分ははめられたと主張するが、証拠があるためサラザールと同じ刑務所に入ることになった。しかし、エジャートンは刑務所内で暴れて、脱走を試みる。連邦保安官のトンプソン他、エジャートンが属している逃亡犯捕獲チームのガルヴィンがエジャートン逮捕に加わることになった。トンプソン、ガルヴィンらはエジャートンが一匹オオカミの変わり者で、ダークサイドに墜ちたという。FBIチームはエジャートンの人柄などから、今回の成り行きが信じられない。ドンらは、刑務所の図面を見て屋上の通風孔から刑務所内部に入り、今もどこかで潜んでいると見る。ドンとコルビーが一つ一つ部屋を調べていると、隠れていたエジャートンがコルビーを人質に捕らえ、立て籠もってしまう。ドンはコルビーの「撃て」という言葉に撃てずにいた。ドンは自分が交渉役になると言い、FBIチームが説得にあたる。エジャートンはチャーリーを要求し、サラザールはガルシアを殺そうとして、ガルシアは外に出ると見せかけて誰かと入れ替わり、まだ刑務所内にいるという。そのガルシアを見つけて自分の潔白を明らかにして欲しいと言うので、チャーリーは6000人ほどの受刑者の中から、ガルシアに協力して入れ替わりを引き受けた受刑者を「縦断的社会かプロセス」を用いて絞り込むことにする。メッセージのB棟17号室には、ガルシアとは関係ないことが判る。絞り込む課程で、身の危険を感じたガルシアが何度も移送願いを提出し、その度に却下されていることが判る。サインをしていたのは、連邦保安官のトンプソンだった。トンプソンはガルシアを別の刑務所に移送させて、そこでヘロインの商売をさせるためサラザールが移送をたくらんだという。最後の7人まで絞り、一人一人確認していくとマシュー・ナンという受刑者が裁判所にいることが判る。いそいで身柄を確認するが、ナン本人で、1000ドルでIDを交換して欲しいという話があったことを認める。ガルシアは24時間警備の重要警備棟にいると思われ、FBIはトンプソンとサラザールが組んでいると疑う。FBIの再三の引き延ばし工作にもトンプソンらは満を持して、突入を目指す。コルビーはエジャートンと話をする間に、彼の真意を探る。事前にシンクレアが情報をコルビーに伝え、エジャートンはコルビーの拘束を解くと突入舞台は一斉に銃を向ける。その頃、ガルシアが暗殺されると見破ったドンとニッキーはガルシアの隠れ場所を突き止め、暗殺者サラザールを捕らえる。ガルヴィンは2年前からサラザールに協力しており、ガルシアの移送に反対して、トンプソンのサインを偽造していたという。エジャートンの口座を開いたのも彼女だった。エジャートンの殺害容疑は晴れて、いずれ刑務所から出るだろう。よくわからなかったのですが、結局コステロを殺したのもガルヴィンだったのでしょうか。エジャートンが身に覚えがない事であっさりと捕まったのは、ガルシアが刑務所にいるという確信があったのか。それはどこで知った?B17のメッセージか。エジャートンが悪者役というのはドンたちでなくても、やはりショックですよね。これまでの格好いい正義の味方だっただけに、仕事に不満があってダークサイドに墜ちたと言われてもねえ。プロトコルだと、コルビーを人質に捕らえた段階で撃ち殺すそうです。いくらなんでも、ドンはそんなことができるはずがないし、他のFBIエージェントもできないですよね。エジャートンはみんなのヒーローですから。でも、以前のドンなら撃っただろう。命を大切にするということが、彼の変化だということなので、本当にシリーズの終盤を感じます。ニッキーはエジャートンとデートをしていたのだっけ。彼女は男性陣みんなと仲が良かったような印象ですが、彼女の一言はエジャートンにも響いたでしょうね。魚、ウミヘビ、海鳥の補食関係の例えは、興味深いですが、本編には当てはまらないですね。最後通牒ゲーム、金を分ける時に相手がオファーを断ると自分ももらう額がゼロとなるので、結局は半々にせざるを得ないのですが、エジャートンが誰かを罰したいと思っているのではないか、と分析するチャーリーにさすが数学者だと思ってしまいます。
March 29, 2012
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今回はNUMB3RSらしい、理屈っぽくてスピード感があってスリリングなエピソードでした。ゲストのPablo Schreiberは、またまた「The Wire」に出ていましたね。クレジットカードのIDを盗み、個人情報を売買する闇マーケットを取り締まるため、FBIはオトリサイトを開設してイベントを開く。大きな犯罪組織を率いている「フィスト」と名乗るリーダーの逮捕を狙い、アミタがデモンストレーションを行う。会場で監視していたFBIチームがフィストを確認し、逮捕に向かおうとすると、世界的に有名なハッカーのオーギー・ハリスがステージに上がり、この場所がFBIの捜査対象になっていることをばらしてしまう。オーギーは逮捕されるが、どさくさに紛れてフィストは逃亡してしまう。オーギーはFBIを始め、4つの犯罪カルテルによる違法売買サイトを同時にハッキングしていて、彼らの金を奪う事に成功していた。ということは、オーギーは世界規模の犯罪集団から狙われる事になり、そのためにわざと捕まったのかと思われる。ところがオーギーは単にハッキングすればそれで満足のヒーロー気取りで、自分の犯した犯罪の重大さには気付いていなかった。ニッキーが被害者に併せて、事実を知らせる。今後、犯罪カルテルはオーギーに奪われた金を取り戻すためにオーギーが作った偽サイトを攻撃する可能性がある。オーギーは犯罪カルテルを潰すためにFBIに協力を申し出るが、FBIに偽の火災警報が出て、避難したオーギーが暗殺されそうになる。暗殺者はフィストが担当するイスラエルの犯罪カルテルの差し向けた者と見られ、身の安全を守るため、オーギーは連邦拘置所へ移動する。各犯罪カルテルは一斉にオーギーの偽サイトの攻撃を始めるが、なぜかフィストは攻撃をしていない。オーギーはハッキングしたときにサイトにバックドアを仕掛けており、フィストの行っている武器密売などの証拠を引き出す危険を避けているのか?一方、オーギーは連邦拘置所の中でハッキングを試み、姿を消す。オーギーのせいで被害を受けた女性に、10万ドルが振り込まれていた。オーギーには唯一身内の叔母がいて、すでに立ち回っていることが判る。アミタはフィストの情報を得るため、オーギーのサイトのファイアウォールを破ろうとするが時間がかかる。フィストとオーギーが接触すると見て、チャットチャンネルを監視する。オーギーとフィストが連絡を取り合うのが確認されたが、フィストはオーギーの叔母を人質に取っている事が判った。FBIが叔母の家に急行するが、叔母は殺されており、オーギーもフィストたちから攻撃されていた。シンクレアとニッキーが暗殺者たちを倒し、オーギーの身柄を確保する。オーギーは叔母の死にショックを受け、望み通りNSAで働くことになった。アランは新しい職場の上司キャスとイベントに現れ、ドンらを驚かせる。中年の危機を迎えたドンは、新しくバイクを購入する。このキャスという女性は、この間のNCISにケイトの身内の役で出てきましたね。アランと何かあるのかと思いましたが、どうやら一過性の雰囲気。さて、ハッカーに関する話題が山盛りのエピソードで、用語を理解する事もできずにただただ、スルー。(笑)もちろん、それでも楽しめるのがNUMB3RSですね。FBIがオーギーのおばさんを守らなかったのは落ち度かも知れません。天才詐欺師がFBIに協力するように、正義のハッカーもいるのだという展開のために必要な犠牲だったか。ちなみに、チャットチャンネルのIRCは知っていました。今でもあるんだ。(爆)そこで使われる「リート」という文字置き換え文法は意味を知ると、パスワードなどにも使えるなと思いました。Easy guessingを避けるという面で。インターネットがまだまだ危険が多いというのは感じました。簡単にIDが盗まれて被害に遭わないように、気をつけたいですね。一番良いのはカードを作らない事なのかしら。ドンの口からロビンがポートランドにいて寂しいという話でした。別れたわけではないのでしょうが、付き合っている訳でもないの?じゃあ、またリズと戻ったら良いのに。(笑)
March 22, 2012
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今回もあまり数学がなかったですね。しかも、エイリアン騒動で、X-Filesを持ち出してちょっとふざけるのは、これまでのNUMB3RSにはなかったような気がします。まずは科学者たちが否定しないと。ゲストのフロイド役の人は、昔懐かしい「アリー」で、「剣呑です」と言っていた人ですよね。やっぱりあの時のエキセントリックなイメージが蘇りました。(笑)すでに閉鎖されて長いゴートハート空軍基地はUFOマニアの話題の場所となっていて、最近では雷のような光を見たとネットで騒がれていた。そしてついに、光に撃たれて女性が焼け死ぬのが目撃された。マニアの間では、軍がエイリアンの武器を開発しているのではないかと言われていて、目撃者は小型の航空機のようなものを見たという。ドンたちが現場を調べているところに、国防総省の第44課のフロイド・メイボーンという男が現れ、国家の機密に触れるということで捜査の監視に就くことになったという。フロイドは何かと突然現れて、機密情報をもたらしたりしてドンやチャーリーらを驚かせる。遺体からはIDカードが奪われた跡があり、身元がわからない。チャーリーは雷は目標を狙って撃てないので何が起こったのか解明するために、プラズマ物理学のオットー・バーンホフ教授の協力を仰ぐ。ゴートハート空軍基地は今も週に一度管理者が見回っているといい、FBIチームは夜間の基地で監視することにした。そこで、不審な車が現れたため近づくが、車は突然強力な高エネルギー兵器の攻撃を受け、爆発分解してしまう。中にいた3名も死亡した。車は軍の依頼で兵器を開発するネオックス産業のもので、話を聞こうとするが、社長のダレン・ドリューは政府と機密保持の契約をしているため何も話せないと拒む。ただネオックス社では、社員のシンシア・アボットが2日前から行方不明になっていることから、被害者はシンシアではないかと思われる。シンシアの恋人の話では、プラズマ物理学が専門のシンシアは最近プロジェクトから外されて落ち込んでいたといい、アミタがシンシアのパソコンを調べたところ、プロジェクトで不備があるのに強引に実験が行われて心配なので見に行くというメールが残っていた。オットーはエネルギー指向型兵器を搭載している新型の小型航空機の情報があると言い、アミタとチャーリーが夜間の基地で探す。そこには死んだ羊とターゲットらしい座標、そしてNAD社の無人飛行機が置かれていた。機体にはレーザーが付いていて、アミタとチャーリーはこれが電光をターゲットに導く装置となり、レーザー誘導プラズマチャンネルが形成されるという。FBIではこの装置を回収してネオックスを呼び出すが、やはり機密を理由に召還に応じない。一方、DNA検査で遺体はシンシアではないことが判る。フロイドの情報でシンシアの居場所がわかり、身柄を確保する。シンシアは現場で電光が被害者を襲うのを見て逃げ、潜んでいたという。兵器開発では何十億ドルの巨大な金が動くことから、不具合があっても会社も国も事実を隠そうとするという。事実、ネオックスでもデータをねつ造していて、国防総省の中に桁外れの予算を得ようとする人間がいるらしい。ドンはフロイドにネオックス社の従業員の名簿を手に入れるよう依頼する。その結果、被害者はネオックス社の営業のトップ、アリソン・ウィリアムズではないかという。彼女は現在休暇中になっている。オットーがシンシアの持っていたデータを分析したところ、やはり問題があり、システムの事故自動調整に不具合があって、4名が殺されたという。フロイドが新たな航空機の目撃情報を寄せ、ドンらはゴートハート現場へ急ぐ。航空機の経路をNSAが追尾しており、ゴートハート基地の格納庫へ戻ったらしいと判る。格納庫ではドリューらが実験を続けており、部下の死をムダにしないためにも完成させるつもりだったという。オットーは技術者たちが短期間で問題解決できると暴走したという。ネオックスでは、アリソンは自ら人体実験をしたがり、事実が明らかになると事業が頓挫するのでIDを隠した。他の3人はドリューに無断で実験を続けたという。ドンは仕事上の岐路にあるシンクレアに、人生の重大な決断をどうやって下したのかと問われて、自分の人生を振り返る。このフロイド・メイボーンの所属する第44課というのが、南北戦争時に作られた組織らしいですが、胡散臭いというのか、この男がギャグのようでこのシリーズでは珍しかったです。軍には武器や装備、食料などを納入する際に、どうしても内部で不正を働くものがいる。今回も、機密の傘の元に、企業と軍の担当者などで不正が行われているのかどうかを調べなければならない。それで、フロイドが登場した。それなら、始めから自分たちで捜査すればいいのに。夜間の基地周辺を探すというのも、「エイリアンもの」の雰囲気で、現実味がなかったですね。一方、シンクレアはいよいよ昇進の時期を迎え、どうしようかと悩んでいる。現場に残ろうか、あるいは管理の仕事か。お手本となるドンは、ただ、流れに任せてやってきたと思っているが、相談を持ちかけられたアランは、人生には自分が選んだものと、与えられたもの、出会ったものがある、とお父さんらしい、味わいのある言葉をかけていました。こういうシーンがあるから、やはり良いですね。それと、ネオックスの技術者たちが自分の命まで犠牲にして、金儲けのために暴走するというのは、あまり信じられなかったです。やはり責任は社長にあるでしょうね。
March 15, 2012
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全体としてエモーショナルなシーンが多くて良かったのですが、根本的なところでいくつか疑問が残るエピソードでした。ゲストのラズロ教授役のTony Haleて、見覚えあるなと思ったら「チャック」のエメットでした。レーベンス製薬の研究者ブレーモン博士の娘C.J.が生みの母アンによって誘拐された。アンは娘を出産後すぐに病院を去り、その後接触がなかったという。その間、アンは精神科に二度入院し、妄想的でパラノイアだと診断されていた。チャーリーは、アンが使う車のエンジン音をLA市内各所に設置されたマイクから拾い、居場所を特定する。親子が潜んでいると思われる空き家が見つかりFBIが急行するが、すでにもぬけの殻だった。こちらの動きが知られている可能性がある。FBIで待機していたブレーモンはなぜか突然逃げだそうとして、ドンらが後を追う。そこに、レーベンス製薬のC.J.救出チームが到着しFBIを驚かせる。リーダーのミラーは、ブレーモン博士の研究は国家機密に関わるので、自分たちでC.J.を探していると言い、ヴァージニアからずっとアンを追っているという。FBIと共同で捜索に当たることになったが、ミラーによると、アンは身代金目当てでC.J.を誘拐し、ミラーのチームは代理人のカーラ・リードとすでに交渉中だという。FBIチームは5年間接触のなかったアンがなぜ今になって娘に執着するのか、疑問に思う。コルビーとリズは空き家を捜索して、血の付いた子供服を見つける。チャーリーは国防省のSOMAの手法を使って、レーベンス製薬の会社のデータから誘拐事件に介入する動機を探る。シンクレアはアンの代理人のカーラ・リードに会い交渉するが、リードはアンが正気だという。実はアンは代理母としてC.J.を産み、親権を求めて裁判を起こしたが、代理母のため親とは認められないという判決が出た。レーベンス製薬側はこの訴訟をあの手この手で闇に葬ったのだという。そもそも、ブレーモンはC.J.の実の父親ではなく、C.J.を養女にしていた。子供服に付いていた血痕は、レーベンス製薬の社員で、ブレーモンの研究助手だったジョーダン・スミスのものとわかった。しかし、ジョーダンは1年前に自動車事故で死んでいて、C.J.のDNAはジョーダンと同じだった。ということは、C.J.はジョーダンのクローン人間だったのか?これに関してブレーモンは認めるが、ミラーは事実を公にしたくないという。それだけでなく、ドンに対して自分たちの会社に転職するよう誘いかける。シンクレアは改めてリード弁護士を説得し、FBIに任せるように取引を申し出る。このままでは、アンは逮捕され、親権の裁判でも勝つことは出来ない。リード弁護士の情報でFBIがアンの身柄を確保するが、C.J.を海に投げ入れたとほのめかす。常軌を逸しているように見えるアンに対し、リズは自分も子供を失ったことがあると言って心を開く。一方、ブレーモンはまだ冷凍された卵子が残っているといい、研究にかけた時間を返せとただ身勝手に腹を立てる。C.J.はアンの親戚に預けられることになり、リード弁護士がC.J.を連れて移動中だった。車を特定してFBIが確保しようとしているときに、ミラーの手下が妨害行為をして、C.J.を連れ去ったという。レーベンス製薬の社用機がベーカーズフィールド飛行場に向かっているという情報を聞いたチャーリーは、確率論を使って近隣のホテルを絞り込む。案の定、C.J.は捕らわれており救い出される。ミラーらは逮捕され、FBIはアン親子を逃がしてやる。チャーリーとアミタは子供を持つことについて考える。アメリカでは生みの母よりも、生物学上の母を重視するのですね。人間クローンが可能になったとして、父親も不在だし、生まれてきた子供は誰の子供なのかということは、Law & Orderなら問題になるでしょう。今回は、そんな正義を追及する裁判システムも大企業によって牛耳られていると言う話なので、そこはごまかされた感じ。ただ、FBIの独自の判断で親子を逃がす(新しいIDを与えて)事ができるのかなあ。それも支局の担当者のレベルで。それと、母親とずっと離れていたC.J.は短い逃走劇の間にアンに実の親のような愛情を持ったのだろうか。あれだと、お互いに愛し合っていた親子という風に見えてしまいます。本当は研究所で実験動物的な扱いだったのですよね。後、リズが大学時代に妊娠して流産したことで、産みたかったというような話をしていましたが、これもかなりこじつけっぽい展開だなと思いました。「それで良かったじゃん」と言った友人というのは、もしかしてその時の相手でしょうか。それなら判るが。ミラーがドンに「こんなところでしくじったら、フェアバンクスにでも飛ばされる」と言ったところ、「アラスカかも」と答えたのはもちろん、彼の出世作「気がつけばアラスカ」へのオマージュですよね。今のどこか達観したドンならば、それもあるかな。チャーリーは積極的に子供を望むアミタと共に、ボランティア活動で子供とのふれあいをするのでしょうか。そういえば、アランとニッキーはお休みでしたね。
March 8, 2012
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ハリウッドの映画製作という、内輪ネタのようなエピソードでしたね。ゲストのAdam Goldbergが個性的で、いかにも「業界の人」という感じでした。アラン・パパをめぐるエプス家とその仲間たちの交流は本当に自然で温かいですね。パームデール近くの国有地で、箱に入った男のミイラが見つかる。箱に充填されていた乾燥剤でミイラ状態になったらしく、首にはロープが巻き付けられ、胸にはナイフが刺さっていた。遺体の状態から死因も死亡時刻も判らない。その日、公開直前に出回った映画「ビクセル・ストリート」の海賊版を見ていたチャーリーは、映画のシーンが発見された遺体とそっくりなのに気づく。この映像は公開の5日前にネットに流れており、海賊版が出回る前に殺人があったと思われる。タイミング的には映画の宣伝のようにも見えるが、さすがに製作会社のキャロリン・ホワイトは否定する。脚本を書いたのはクリス・マクノールという男ですでに続編を書いているという。FBIは脚本に触れる事ができた人物のリストを入手する。被害者は映画プロデューサーのブレット・フラーと判る。フラーの作品の関係者の中に「ビクセル・ストリート」の小道具係がいて、フラーは1年ほど前にこれからマレーシアに行くといっていたという。また、帰国したら権利を取得した「ビクセル・ストリート」の撮影に入ると言っていたという。チャーリーとラリーが乾燥剤の影響を調べ、フラーが箱に入れられたのは9ヶ月前だと断定する。ということは、フラーはその頃すでに死んでいたことになる。マクノールはフラーのことを知らないというので、ドンはマクノールの金について調べるように命じ、フラーの家宅捜索を行う。フラーの家には、アシスタントのタイソンが留守番をしており、フラーの消息については何も知らなかった。マクノールについては、10ヶ月前にランチで会ったはずだという。その時のレシートには「DWに会う」とメモがあり、マクノールが嘘を付いていた事が判る。また、マクノールはランチの後に12万ドルを引き出しデボラ・ウェストボーンに4回も小切手を切っていた。デボラは同じ業界の人間で、会いに行ったリズとシンクレアはデボラが首つり自殺をしているのを発見する。彼女はフラーとかつて映画を作っていた。FBIは、マクノールが最初にフラーとデボラにアイディアを話して製作がスタートしたところで、大手のスタジオが興味を持ったため、マクノールが2人を金で追いやろうとしたが、上手く行かず、2人を殺したのではないかという。マクノールは脚本製作ソフト「シネパル」というのを開発し、販売していた。チャーリーはこのソフトに注目し、マクノールの過去の作品はシネパルのアルゴリズムに適合しているのに、「ビクセル・ストリート」は異質な作品だという。マクノールを尾行中のFBIチームは、マクノールが何者から脅されている事を掴む。リズは映画のストーリーからマクノールの行き先を言い当て、シンクレアとコルビーはそこにキャロリン・ホワイトが映画と同じように殺されているのを発見する。チャーリーは「ビクセル・ストリート」が別人によって書かれたと考え、本当の作者から脅されているのではないかという。自宅に戻ってきたマクノールの身柄を確保し事情聴取したところ、フラーとデボラには金を渡したが殺しておらず、脚本を書いたのがタイソンだと認める。タイソンは自分の脚本が盗まれたのを知り、自分のものだと示すためフラーらを殺して、結末を書き換えたのだという。アランは新しい仕事を得るために、CADソフトに悪戦苦闘する。無理して仕事を探しているのは、チャーリーとアミタが結婚すれば自分が家を出なければならないと考えているからだと知った2人は、同居を申し出る。しかし、アランは上手く仕事を得たという。ラリーは何をするのか、どこに行くべきかまだ決めかねていたが、ついに行き先も決めずに旅立つ。その途中でラリーは心誘われる場所を見つける。映画通りに殺人が進むというのは面白かったですね。でも、犯人はすぐにわかってしまった。ハリウッドでは「人の言うことは信じるな」と言い、脚本は盗まれて、公開前の映画は海賊版が出回るという、嘘と泥棒だらけの世界なのですね。(笑)しかも、PCソフトで脚本を書いてくれるというのだから、これはもしかしてNUMB3RS制作陣の自虐ネタだったのかも知れません。大手ではない製作会社というのも、何だか身内っぽかったもんなあ。アランのような経験豊かな人がソフトを使えなくても問題ないと思うのですが、逆に使いにくさを指摘する仕事をゲットすることができた。年金を当てにしていたら、この年で優雅に引退とは行かず、いずこも同じですね。でも、同居しても良いわよというアミタの優しさにホッとします。まるで大家族のように、チャーリーとアミタの家に、これからも友人や家族がいつも集うことを願います。そして、ついにラリーが星の美しい場所を見つけたところは感動的でした。偶然であって、必然だったのですね。
March 1, 2012
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ラリーの意味ありげな様子が気になりますね。彼はこれからどうしようとしているのでしょうか。LAでは連続して3人、自分で頭を撃ち抜く事件が続き、FBIが捜査する。部屋は改装を目的に窓には防音対策がされており、マイアミ、ヒューストン、デンバーでも同じような状況で7名ずつ死んでいるという。カルトか何かの儀式か?今回の被害者は撃つ様子をカメラで撮影していたらしく、金に困っていたらしい。そのうちの一人がアダルト・サイトで売春婦にのめりこんでいたというので、チャーリーは地理的プロファイリングで3人の共通点を探る事にする。サイトのIPアドレスからストリップクラブが浮上し、グレンジャーとシンクレアが踏み込んだところ、高額なオンラインギャンブルを行っていた。やがて4人目の被害者が出て、たまたま無線LANの混線でその映像を録画したという情報提供があった。行われていたのは実弾を使った1体1のロシアンルーレットで、オンラインで賭をしていた。チャーリーがサイトをハッキングすると、8人制のトーナメントで数百人が勝敗に賭けていた。ゲームは生中継で現場から映像配信されており、チャーリーは次に行われる現場を突き止めることにする。最新のゲームに映っていたのは、1週間前から行方不明となっているグレン・オーリンと判る。オーリンは昨年解雇され求職中だという。ストリップクラブのオーナー、マーゴに、ゲームで死んだ4人が多額の借金をしていることが判る。マーゴはロシアンルーレットには関与していないと言い、胴元の男から頼まれて、借金まみれの客のリストを渡したと認める。ストリップクラブの内部ビデオに、その男が映っていた。リアリティショーなどを手がけるカイ・クレーゲンで、過激すぎるショーで仕事を失っていた。ただ、それだけでは証拠がなかった。次のゲームが始まったのでIPアドレスから現場を突き止めFBIが突入する。2人のうち、負け知らずの不死身の男は取り逃がしたが、オーリンの身柄を確保した。オーリンはギャンブルで全てを失っていながらまだ賭を続けるという。妻の呼びかけにも答えず、釈放されたオーリンはどこかに連絡すると、迎えの車に乗って姿を消す。ラリーはオーリンがこれまでのゲームのオッズを研究していたことに注目し、ロシアンルーレットの実験を行って結果を比較する。それによると、ゲームは八百長であることが判る。使われる拳銃に細工をしてリモコンで自在にリボルバーをコントロールして、特定の参加者が勝つようにしてあった。オーリンはその仕組みに気づき、次のゲームにこれまで稼いだ金を全額賭けていることがわかった。しかも、相手の不死身の男に賭けていて、自分は死ぬつもりらしい。クレーゲンがマネーロンダリングで国際手配されていることが判り、前回のゲームの現場に残されていたカメラはクレーゲンのものだったため家宅捜索をすると、クレーゲンは自宅で殺されていた。殺し屋は拳銃に仕込む送信機を奪い、賭の参加者リストを盗んでいた。その中で高額の掛け金を支払っている客を集め、ネットで公開せずにゲームを行うつもりであることが判る。不死身の男はかつてクレーゲンの仕事を手伝ったことがあるブライアン・ウォルターズで、ボスを殺してこのギャンブルを乗っ取るつもりだと考えられる。会場の場所を掴みシンクレアとグレンジャーが踏み込むが、参加者たちは一斉にFBIに銃を向ける。シンクレアはその場を切り抜けるため、自分も賭けると言って、不死身の男に先にルーレットを始めるように言う。不死身の男が順番にこだわり、断ったために、ゲームが始めから仕組まれたものであることが証明される。アランは上手い投資話に乗って、老後の生活基盤を失う。チャーリーの援助の手を断って、働くことにする。ラリーはいまだに自分の行き先を考えあぐねている。賭ける方はともかく、命を賭けてまで、掛け金(1回10万ドル)を手に入れたい人たちは、単なる射幸心だけではないでしょうね。借金から逃れる最後の手段として一か八かの勝負に出て、8人中7人は死んでいく。ショッキングな映像に、さすがの捜査官たちも目を背けていました。でも「不死身の男」は絶対怪しいですよね。取り締まれないのが疑問です。金の話がメインだったので、Bプロットも金絡み。投資型年金の価値が半分になってしまったというアラン。いずこも同じですね。チャーリーが今度は自分が父親を助ける番だというと、アランは助けはいらないと答える。ドンも人の助けを借りることが嫌いで、自分で何事も解決してしまう。なるほど、親子らしいです。(笑)今後はアランの仕事探しがネタになるのでしょうか。グレンジャーはなぜかストリップクラブのオーナーに気に入られてしまいましたね。真面目なおつきあいということはラストはシンクレアもニッキーと結ばれるとか?ところで、FBIに踏み込まれて、逆に銃を向けるとはどういう人たちでしょうね。怖い者なし?旅に出るかも知れないが、なかなか踏み切れないラリー。どうなるのでしょう。ミニチュアの「石庭」は「アリー」の時にもジョンが机の上に置いていましたよね。(笑)
February 23, 2012
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今週もシリーズとして成熟を感じさせるような、そんなエピソードでした。やっぱりもう、みんな落ち着くべきところに落ち着く、そんな終わり方になりそうですね。エプス家も始めの頃は親子、兄弟のテーマで葛藤があったりしましたが、個人として独立している印象に変わりました。連続銀行強盗を逮捕するために出動したFBI特殊チームが銃撃戦となり、死傷者が出る。リーダーのピート・フォックスはドンの先輩で、経験不足の部下を率いていたという。強盗犯のリーダージム・ウィルソンは現場から逃走してしまう。銃撃戦を目撃した市民の証言はバラバラで、現場に駆けつけたチャーリーは周囲のパノラマ写真を撮影してスペクトラム合成して何が起こったのか再現するという。ウィルソンは怪我を負っていると見られ、携帯の通話記録からサンタモニカの動物病院で手当を受けていると思われる。シンクレアとグレンジャーが病院に向かい、ウィルソンを逮捕し話を聞いたところ、FBI捜査官を殺してはいないという。ドンらは、フォックスの言動に疑問を持つ。フォックスは元ネイビー・シールズで数々の功績を挙げた捜査官だったが、本部勤務からあえて危険な現場に戻っていた。今のFBIの仕事のやり方が自分に合っていないという。フォックスの3名の部下の内、負傷して助かったゴードンによると、犯人が殺された2名の捜査官、ヘイル、リバを撃ったところは目撃していないという。しかし、チャーリーがCGで再現した現場映像ではゴードンの話と矛盾し、ゴードンはヘイルが味方のリバを撃ってしまった事を隠すために嘘を付いたと認める。フォックスの経歴を見直していたシンクレアは、昨年フォックスが性的不品行などで内部調査局の対象だった事実を見つける。フォックスが本部を去った本当の理由はそれだったのか。しかも、死んだリバは内部調査局の覆面捜査官で、FBIの金を使い込んだ疑いでフォックスを内偵していたことが判る。フォックスは自分を窮地に追い込むリバを殺したのか?チャーリーのCGの位置関係からは、ゴードンがリバを撃ったことになる。フォックスとゴードンは交際しており、リバは2人を尾行していたという。ゴードンはリバからフォックスと別れろと言われ、仲間を裏切ったリバに腹を立てていた。銃弾からもゴードンの指紋が検出されたため、逮捕される。ドンはフォックスと対峙し、真相を問う。フォックスはドンに銃を向け、リバによって自分が処分される事を排除したと認める。真実は、ヘイルがリバを誤射し、フォックスがヘイルを撃ち殺し、ゴードンがリバにとどめを刺した。ドンは正当防衛でやむなくフォックスを撃つ。ラリーは今後の身の振り方について、ジュネーブの「神の粒子」の仕事も辞退し、科学大の研究の助成金申請も取り下げたという。ラリーは再び宇宙に関心を持っているという。ドンは尊敬していたフォックスと自分を重ね、成長した部下に追い上げられて焦りを感じ、アランから気弱になっていると指摘される。一つ疑問が。フォックスがヘイルを殺した理由は何でしょうね。誤射に見せかけてヘイルにリバを殺させて、その後口封じに殺したとか?フォックスは若い頃のドンのmentor、恩師で、いろんな影響をドンに与えた。自分がその人の立場になった時、当時のフォックスの大変さもわかるし、次第に衰え第一線が遠ざかっていく寂しさも感じる。堕落していくかつての恩師の姿を見ることはドンにとっても辛いし、自分の姿を重ねざるを得ない。職務で酷い怪我を負い、今は気弱になっているドンとしては、危険を顧みず殉職したヘイルやリバのような勇気ある仲間に対して、自分は何ができるのだろうか。辛くて、ドンのキャラクターが本当に深められたラストシーンだったと思います。もう一つ、科学大では伝統になっているのか、地下トンネルの壁に数式の落書きを残したラリーは、「息子」チャーリーへ旅立ちの心を伝えた。このシーンもまた感動的でしたね。最新鋭の研究所で研究するのも、もはやラリーにとっては若い人の仕事、ということなのでしょうか。自分はただ「宇宙はラズベリーの香り」というような、誰にも達することのできない世界へ誘われる。彼でなければ言えない事なのかも知れませんね。それぞれの次のステップを感じさせるエピソードだったと思います。そういうシリアスさに華を添えたのがシンクレア、グレンジャー、ニッキーのデート大作戦。今シーズンは3人がパートナーを探す事になるのかな。そして、ついに出た!夢のシーン。カップルのデイヴィッドとコルビーがお食事を。(爆)ファンサービスですよね~
February 16, 2012
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最終シーズン、第1話。突入シーンが印象的、勇ましくて力業系のNUMB3RSとしては、大人しいシーズン・オープナーだったかな。撃ち合いはありましたけど。何となく、今シーズンの終わりを暗示しているような気がしました。ドンのチームは、政治活動家のドミニク・ポークがマッカーサー公園で開く集会での警護に就くことになった。ポークの家柄は何代も続く政治家一家だったが、ポーク自身は反逆児で過激な発言や行動で注目されており、最近では寄付集めのパーティや学校を建てるなど、活動の方向も変わって来た。それでも批判の対象で、脅迫は日常だという。狙撃を念頭に警備計画を練っているところに、突然発砲がありチームが狙われる。チャーリーが咄嗟に射手の場所を割り出してドンらが容疑者を追うが、犯人はあえてライフルと携帯を残し、FBIに「ポークを殺させろ」という警告のメッセージを送ってくる。ポークはこのような事態になっても集会は行うと主張し、場所も変えないという。結局命をかけて闘うといっても、ポークはセレブ扱いだという。チャーリーは「予期せぬ処刑のパラドックス」を用いて犯人の行動を分析する。集会前夜のパーティ会場で、またも爆竹の爆発騒ぎがあった。現場には携帯が残されており、犯人からの電話にシンクレアが応対する。3度目の警告はないという。調理場の監視カメラの映像をアミタが分析し、犯人の顔を割り出す。男はかつて、爆弾テロの捜査線上にあがったことがある高校教師のシェパード・クレーターで、最近は学校を無断欠勤していた。チャーリーはグレンジャーと、公園内の狙撃ポイントを探り、FBIチームを狙ったと思われる12カ所の狙撃ポイントをピックアップする。シンクレアとグレンジャーがその場所を虱潰しに調べるうち、ついにクレーターのアジトを見つけ本人と遭遇する。クレーターはポークが2年前のポートランドでのデモで、自分を支持する仲間を犠牲にしたと非難する。シンクレアは隙を見てクレーターを捕らえようとするが逃げられてしまう。クレーターには息子がいて、2年前のポークが先導するデモで参加者が過激な行動を起こして逮捕されてしまい、その後刑務所で起きた暴動に巻き込まれて死亡していた。ポークは暴力に走った自分の仲間をやりすぎだったと批判し、活動のやり方を変えた。クレーターはポークに対する恨みを晴らそうとしているのか。FBIの再三の中止の忠告にポークは耳を貸さず、集会は行われることになった。しかし、会場に向かう車列は途中でゴミ箱に仕掛けられた爆発物の妨害を受け、ドンの判断でホテルに引き返すことになった。アミタはゲーム理論で分析し、「不完全情報ゲーム」だという。クレーターの仕掛けてくる攻撃を後手に回って対策しているFBIは、実はクレーターの思うつぼではないか。ポークを公園に行かせないようにして、本当の狙撃ポイントはホテルに戻ったポークを撃つための近くのビルの屋上だった。シンクレアとグレンジャーがクレーターの狙撃を止めようと銃を向ける。クレーターは息子がポークに利用された上、殺されたとしてポークを殺そうとした。シンクレアは「あなたは殺人者ではない」と説得を試みるが、クレーターがFBIに銃を向けたために射殺される。チャーリーからのプロポーズをアミタが受け入れ、2人は結婚することを発表する。当然、あの時の答えはYesでしょ。(笑)それでも、2人が家族や仲間の前でよそよそしいので、みんなアミタに何かあって、チャーリーが悩んでいると思ってしまったようです。いや、パパは判っていたのか。みんなも答えを知りたがっていたのでしょう。ラリーは次の仕事のオファーを待っており、夢の実現の最終段階にさしかかっているようですね。宇宙の神秘を解き明かす事になるのでしょうね。グレンジャーは選挙に出る?ドンは腹を刺された傷が、心の傷となっていざとなると、怯んでしまったようです。でも今までがあまりにも危険を顧みない、死を恐れない行動だったので、これくらいで普通なのかも知れません。チャーリーは先人にならって、21世紀の天才学者として次の部屋の住人に「知」のメッセージを残す。これもなかなか書けなかった手紙がやっと書けたということなので、チャーリーも一つの山を越えたという感じですよね。自分の名前が何かではなく、何をしたのか、自分が存在し生きた意味は何だったのか。チャーリーでなくとも、何かしら思うところはあります。というわけで、第1話から何やら終了モード。(笑)ゲストの人の思い詰めた父親の演技が良かったですね。
February 9, 2012
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シーズンフィナーレ。今シーズンは最後まで本当にとても良かった。見応え十分です。ゲストの犯人役がどこかで見た顔だと最後まで思い出せなかったのですが、後で名前を見てびっくり。何と『バトルスター・ギャラクティカ』のバルター役、James Callisではありませんか。あの長髪とイギリス訛りのない話し方にこの私でさえ、すっかり騙されてしまいました。さすが、演技力のある人ですね。前話の続き。暴漢に襲われてアミタをさらわれながら、チャーリーは直ちに目撃情報をドンに伝える。すぐに該当車の手配が行われ、FBIが追い詰めるが、車は駐車場で爆発炎上してしまう。中からは女性の焼死体2体が見つかり、チャーリーはショックを受けてしまう。しかし、検死の結果どちらもアミタではなく、爆薬に過酸化アセトンが使われており、テロ行為かと思われた。死亡した女性の一人は、指紋から前科のあるイルマ・ライデルとわかる。集中できないチャーリーに変わってラリーが、アミタが連れ去られてから車が見つかるまでのルートを「天使と悪魔ゲーム」で探るという。工科大のキャンパスに、エジャートン捜査官が現れ、ライデルの夫を殺して一緒に逃亡したメイソン・デュリエという男が犯人だという。エジャートンは焼死体で見つかったもう一人の女性、ケイティを追ってきたという。メイソンは危険な思想を武器に女性たちを信者のように引き連れており、彼女たちを「部族(tribe)」と呼んで犯罪をさせていた。アミタが連れ去られた現場には、削った木片が多数落ちており、エジャートンによると何日も前からアミタを狙っていたと思われる。メイソンは過去に窃盗で逮捕され、その時の尋問の録画に自説を主張している姿が映っていた。ドンは録画を見てメイソンを研究する。その頃、メイソンの元に連れてこられたアミタは得意の知識を使ってハッキング行為をするよう、脅される。アミタは自分のオフィスにあるノートパソコンが必要だと主張し、メイソンは部下を取りに行かせる。ラリーはアミタを途中で車から降ろした場所を探り、車のタイヤ痕を追ってきたエジャートンと合流する。そこは倉庫で、アセトンの爆弾工場でもあった。そしてなぜか大量のマネキンの「胴体以外」が残されていた。やがて、チャーリーのクレジットカードが不正に使われたという情報が入る。その購入した値段を見ていて、シンクレアはアミタがチャーリーにメッセージを送っていることに気づく。アミタはメイソンの目を盗んで、プライベート・ネットワークのIPアドレスを知らせてきていた。そこでは、アミタがさせられている作業の内容がチャーリーにわかるようになっていた。メイソンはアミタにクレジットカード会社のハッキングを行うように命じており、障害を起こしてアメリカの経済を揺るがすのが目的だと思われる。アミタのPCを盗みに来た「部族」のパイパーを捕らえてアミタの居場所を尋ねるが、洗脳されているのか、何も得られない。ラリーが木片は一つを外すと全体がバラバラになるという手作りのパズルだと気づき、ドンはメイソンの論理を使って巧みにパイパーを操り、居場所を吐かせる。FBIはメイソンが女性たちと立ちこもっている場所に突入する。女性たちはマネキンを爆弾に利用して抵抗する。アミタが人質になっているため、エジャートンも狙う事ができない。メイソンはFBIに15分間を要求し、その間にアミタはクレジットカード会社の顧客の銀行口座を一気に抹消する。その時、チャーリーがアミタの画面にメッセージを送り、一瞬の隙を狙ってエジャートンがメイソンを狙撃する。無事チャーリーの元に戻ったアミタに、チャーリーはプロポーズする。最後は「待っていました!」という感じですよね。答えはイエスに決まっています。(笑)アランとドンの会話にもありましたが、今シーズンは本当にいろいろ盛りだくさんで楽しめるエピソードが多かったです。結局、やりたいことは大抵やってしまったシーズンだったかも知れません。後はチャーリーとアミタの華燭の典を待つばかり。それで、シーズン6はあっさりと打ち切りが決まって、役者たちも予想していたかのようにさっさと次のプロジェクトに進んで行ったような感じです。キャラクターも成長しましたしね。ところで、女性に囲まれてメイソンは役柄の上でも完全にバルター博士を思わせるような、カルト教祖みたいな感じでしたね。(爆)あの狂気の演技がギャラクティカでは笑えたのですが、今回はマジ。サイバーアタックによるテロというのはリアルでもありそうな話で、「ファイヤーウォールの女王」ことアミタが巻き込まれるのも納得です。でもアランが良いところで仕事をして、アメリカ経済は混乱には陥らなかった。エジャートンの登場はもしかしてシリーズフィナーレを予期していたのか、豪華でした。ニッキーて、どれだけ気が多いの?(笑)穀物の「イガ」を模したパズルは興味深かったですね。ドンも心理戦で情報を引き出すなど、かなりやり手でした。
June 30, 2011
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以前、大金を横領したブルーム捜査官が意外な立場で再登場。コルビーの家族の話もあって良かったですね。それと、いよいよ次のシーズンフィナーレへのお膳立てが整いました。覆面をした3人組の銀行強盗があり、現場を見たニッキーは新人の頃にあった未解決強盗事件と手口から何から酷似しているという。犯人は最初に警報システムを切るために人を雇って、犯行現場で殺してしまうため、証拠が何も残らない。当時の担当捜査官は、8ヶ月前に連続詐欺事件で1000万ドルを横領したとして首になったロジャー・ブルームだった。コルビーとニッキーがブルームから情報を得ようと会いに行くが、ブルームは首になったことを根に持っていた。それでも、当時調べていた容疑者はすでに死亡していると話す。チャーリーは検索アルゴリズムを使って、過去の未解決強盗事件を分析する。その結果、他にも過去の強盗事件とそっくりな事件が最近起こっており、どうも模倣犯がいるらしい。注目するべきは、類似点よりも似ている中での相違点だという。さらに、それらの事件のファイルが引退したはずのブルームが3週間前に貸し出していたことが判った。FBIに呼ばれたブルームは、ドンの事情聴取に対して何も語ろうとしない。数日前からの銀行の監視ビデオを見ていたところ、ブルームの姿があった。ドンはコルビーとニッキーにブルームの家を密かに調べるように命じる。コルビーはブルームに対して同情的で、ニッキーには若くして事故死した父親がたった一度のミスで首になった話をする。ブルームは過去の事件の詳しい資料を持っており、次に狙われる銀行を探っていた。ドンはブルームには何も知らせずに泳がせて、現場に現れるのを待つ。すると、やはりブルームがターゲットの銀行に現れるが、そこに覆面をした3人組の犯人が到着し、ブルームが発砲して阻止しようとする。待機していたFBIが加わって銃撃戦となり、1人を確保、2人は逃亡する。ブルームは5ヶ月前からこの強盗事件を調べており、ドンは重要な情報を知っていながらFBIに通報しなかった罪でブルームを逮捕する。チャーリーは、犯人グループがどうやって過去の事件の詳細を知ったのかという疑問に、刑務所で当時の犯人から話を聞いたのではないかと説明する。しかし、該当者を特定する材料がない。また釈放されたブルームは、同情的なコルビーに汚名返上のために捜査を手伝わせてくれと頼む。コルビーはエプス家にブルームを連れて行き、これまでの情報を分析する。模倣犯とオリジナルの事件の犯人が接触したのは、ブルームによるとロンポック刑務所ではないかという。銃撃戦で負傷した犯人の一人が死体で見つかり、その犯人の兄のテディがロンポック刑務所にいたことが確認されたため、自宅に向かう。テディはすでに逃げた後だったが、そこに過去の事件の資料があり、次のターゲットが判った。その事件では、毒ガスを使って11人が殺されており、FBIは毒ガスが神経ガスだろうと見て、入手先を洗う。すると海外から集めた化学兵器を処理する施設があり、6週間前、そこでガスが盗まれる事件があった。容疑者の警備員は拘留中で、シンクレアとニッキーが盗んだガスの場所を吐かせる。ガスは商店の並ぶ一角にあり、一般客を巻き込まないように制御しながら突入の機会を待つが、相手に気づかれたため店に突入する。テディはガスを持って脱出し、FBIに囲まれたために、通行人を人質を取るが、ブルームが現場に飛び込んで逮捕に持ち込む。ブルームとコルビーは心を通わせる。チャーリーは大学のオフィスを与えられて、まだ自分の将来に自信を持てずにいたが、アミタの度重なる励ましやドンの宿命に縛られる事はないというアドバイスに、ついに吹っ切れる。アミタはどんな将来であっても、変わらずチャーリーを愛していると答えるが、そこに暴漢が現れ、アミタを誘拐していく。最後はまさかの展開でびっくり、どっきり。あれだけ警察無線を片時も離さず、犯罪が起これば自分が解決しなければならないんだと使命感に燃える(宿命を重く受け止める)チャーリーが、自由に生きればいいのだと納得し、数学者の先輩たちのように、後世の学問の担い手に手紙を残そうという気になったところでの、ショッキングな出来事だけに、本当に辛いです。そして、言ってみればチャーリーのプロポーズにアミタが答えたようなタイミングだったので、正に悲劇。何が目的なのか判りませんが、チャーリーを殴ってアミタを誘拐したということは、FBIへの挑戦というよりも、チャーリーに要求することがあるのでしょう。どんなことがあっても、次の回でドンを中心として事件を解決して欲しいですね。一方、ドンの命令に不服従なコルビーは、父親とブルームを重ね合わせたのか、最後はまるで息子のように接していましたね。ブルームも仕事一筋で数々の表彰を受け、使命感のある人だった。たった一度の過ち(それもすでに金は返している)で十分に反省していたでしょう。一発逆転という意味合いもあったかも。いずれにせよ、ドンは仕事の上ではいつも厳しいですね。
June 23, 2011
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「NUMB3RS」記念すべき100話。それにふさわしい内容の多さで、兄のためにがんばるチャーリーの執念がすごかった。また、さりげなくシンクレアの成長も描かれて、満足な回でした。これを入れて、残り後3話ですが、シーズン5はなかなか充実していましたね。ドンが容疑者に刺されたのは自分の責任であると強く思い込んだチャーリーは、過去の多くの未解決事件を見直し、それらを時空視覚化モデルに当てはめて、連続殺人事件の犯人を見つけると言い張る。FBIのチームやアミタやラリーはチャーリーの執着ぶりを心配する。主婦が自宅で絞殺された事件で、不審者を目撃した郵便配達人が殺されているのが見つかる。チャーリーは2つの事件は同じクラスターにあると考えるが、シンクレアは連続殺人事件として捜査する余裕がないので、アマチュアで陰謀オタクのロイ・マックギルに情報を当たるように言う。ロイはチャーリーのパターンに合う事件を紹介し、同じ仲間のジーン・エバンスを紹介する。エバンスも殺人事件に関心を持ち、被害者の手首を紐で縛る事件に関する情報をドリスコル刑事に報告したという。チャーリーはさらに、FBIの知人からカナダの刑事が確立した地理的プロファイリングのデータをもらい、姿を隠し続ける「ステルス犯罪者」がいると主張する。その犯人は18年間で3カ所の拠点を移動していた。ロイとチャーリーが情報を求めてエバンスに会いに行くと、エバンス夫妻は自宅で殺されていた。近所で不審者が目撃されており、会計士をしていたエバンスがかつて仕事上のトラブルで脅されていた顧客のマーク・ホーンではないかという。ホーンを逮捕して尋問したところ、確かにエバンス家に行って、国税局を訴える資料を手に入れようとしたが、殺してはいないという。シンクレアはホーンが犯人だという確信を持つ。ロイは資料を分析して、連続殺人事件の被害者ゼロを見つけたという。1988年に殺された高校生のナンシー・カーショーで、両腕を縛られ、殺されて数日後にボーイフレンドに脅迫電話があったという。このケースで犯人は被害者の知人の可能性があるという。アミタはチャーリーのシステムを見直して、郵便配達人もエバンスも関係があるという。犯人は慎重に現場を下見していて、不審者を装ってわざと目立つようにし、目撃者を怯えさせ、後から目撃者を殺している。被害者には似た特徴があった。しかし、これらには状況証拠しかない。エバンスが情報を渡したドリスコル刑事は昨年自宅のプールで溺死していたが、事件性がないとして捜査は行われなかった。チャーリーは次の犯行が48時間以内に行われるとみて、ドンはFBIが連続殺人事件として捜査することを認める。3つの地区で被害者となるターゲットをピックアップし、張り込んでいたところ、不法侵入がありシンクレアが追うが取り逃がしてしまう。エバンス夫妻殺害の目撃者はベーカーズフィールドの事件では被疑者だったことが判った。しかもその時は身分詐称をしており、3地域の事件関係者250人を顔認識にかけて絞ったところ、4つの名前を使い分けたポスドナーという男と一致する。シンクレアはポスドナーを監視することにする。ロイが挙げた「被害者ゼロ」の事件で、事件後高校を退学になっているバークがその4人の中の一人だと判る。ロイはナンシーのボーイフレンドだったスティーブを呼び寄せ、バーク(ポスドナー)の声を聞かせる。スティーブは自分を脅して自動車事故で殺そうとした男だと断定する。FBIはポスドナーを逮捕し、地下室からおびただしい犯罪の証拠が見つける。チャーリーはやっと平安を取り戻し、傷の癒えたドンは仕事に戻ると事になった。マックギルという名前はプロデューサーの名前でもありますよね。陰謀オタクの資料部屋というのは、もしかして制作陣のネタ繰りの部屋だったのかしら。(笑)ドンはほとんどお休み状態で、兄弟の関係がこれまでとは違いましたし、捜査もチーム任せ。ドンは特に今シーズンはキャラクターが変わったかのように、達観して落ち着いた人になりましたね。それでも、家族の絆がまた見られて良かったです。犯人は普通の家庭生活を送る誰にも気づかれない男でした。だからこそ、犯罪を続けることができたわけですが、この辺はちょっと「デクスター」を思い起こしました。まさに、100話にふさわしい犯人だったわけ。シンクレアがスプリンクラーに例えて説明していたのは、以前にもあったのを思い出しました。
June 16, 2011
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ドンの出番が少なかったのでRob Morrowの監督エピソードかと思いましたが、そうではなかったですね。(笑)でも、いつもに増してドン・エプスの存在が大きく感じられた回でした。LAで住宅に侵入して強盗を行う事件が連続し、市警からの要請でFBIが担当することになった。ドンはチャーリーに犯行の手口を分析して欲しいと頼むが、チャーリーは興味のある別件に没頭しており、慌ててプログラムを作り上げる。それによると、若い4人組による犯行で、捜査を攪乱する偽通報を発信していることなどから、ドンのチームは次の犯行を待って張り込む。バンに乗ったグループが住宅に侵入しているのを見つけ、突入すると犯人側は激しく抵抗して撃ち合いになり、FBIは犯人を取り逃がしてしまう。ところが、逃げたかに見えた犯人が一人ゲストハウスに残っていて、ドンを刺してしまう。ドンは重傷で緊急手術を受ける。侵入された家の夫婦は無事だったが、犯人の手がかりがない。現場に残された不鮮明な多数の指紋をチャーリーが分析する。チャーリーは自分の仕事の精度が不十分だったためにドンが刺されたと、責任を感じる。再現された指紋は地元で優秀な教師のトム・カーダムのものと判る。カーダムは始めは事件については否定するが、嘘だと見抜かれ逃走したため逮捕される。カーダムは投資アドバイザー、アレッシが行方不明になった事件で事情聴取を受けていた。これまでの強盗の被害者8名はすべてアレッシの顧客だった。カーダムの自宅からは犯行と結びつく血痕や武器が見つかるが、カーダムは黙秘を続ける。アレッシの秘書によると、金庫の中から顧客情報と、ある客から預かった貸金庫の鍵がなくなっているという。チャーリーは顧客のデータを分析し、次のターゲットを予測することになった。アレッシの客は大もうけをさせてもらった代わりに、アレッシのために資金洗浄に手を貸していた。アミタはカーダムらの強盗の目的が違うのではないかと言う。強盗に入られた家では、18ヶ月前から各戸で住宅を補強し、パニックルームまで作っていた。ドンを刺した「5番目」の男は、強盗ではなく、強盗から身を隠していたのではないか?次の犯行で残りの3名の犯人を捕らえるが、それぞれ犯罪歴のないクロアチア出身者だと判る。改めて5人目の男について被害者の夫婦に話を聞いたところ、アレッシに儲けさせてもらった代わりに自宅を補強し要塞に作り替えるよう命令されたと認める。そこでラドビッチというクロアチアの民族浄化の大量殺人を行った犯罪者をかくまうことになったという。ラドビッチはアレッシと出会い、資金洗浄を頼む関係だった。カーダムら4名は、ラドビッチによって故郷の家族や知り合いを殺されており、たまたまアメリカでアレッシを見つけたことから、復讐を始めた。アレッシについてはすでに殺し、貸金庫の中には200万ドルのダイヤが入っているが、鍵のありかについては口をつぐむ。そのころ、アレッシの秘書が殺されているのが見つかる。ラドビッチは鍵を探している。チャーリーは監視ビデオに残っていた鍵の画像から複製を作り、最短ルートの金庫の場所を割り出す。チャーリーは自らおとりとなってダイヤを手に入れると、ラドビッチが現れ、ダイヤを寄越すように脅す。張り込んでいたFBIはラドビッチを捕らえる。ドンは危険な状況から抜け出し、快方に向かう。粗い監視画像から鍵を複製するところはちょっとな~と思いました。(爆)ただまあ、問題はそういうことではなく、手抜きの仕事をしたためにドンが死ぬかも知れないと責任を感じたチャーリーが、不眠不休で仕事に没頭し、最後は危険なおとり役まで引き受けた、ということが見所だったわけです。こういう仕事をしている以上、いつかは危険が降りかかるというのはシリーズを通して言われているので、アランは落ち着いていましたね。「ほぼ嫁」のロビンを慰めている姿はなかなか肝が据わっているというか、やはり一家の長の存在感がありました。ちなみに、1週間で仕事復帰って、いくらテレビでも大丈夫か。(笑)ボス代理のシンクレアに対して、暴走気味のグレンジャーが「ドンだったらこういうやり方を認めるはずだ」と迫りました。シンクレアは「俺は彼とは違う」ときっぱり。チームリーダーとしては、シンクレアの方が向いているのかも知れませんね。ともあれ、みんながいつも守ってくれるドンがいない意味を考えるというのが良かったし、アクションも非常に見応えはありました。ラリーが留守だったのは、プロット上のニーズからでしょうか。
June 9, 2011
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動物愛護を極端な形で推し進めテロ活動をする環境保護団体に対しては、犯罪は犯罪として対決する一方で、「私はベジタリアン」をいうのを強調したりして、こういうエピソードを見ると国民性の違いのようなものを感じます。(爆)ゲストに歴史ドラマ「ローマ」に出ていたポリー・ウォーカーが出ていました。彼女は「バトルスター・ギャラクティカ」のスピンオフ、Capricaで圧倒的な存在感を見せていたのですが、今回もただ者ではない雰囲気を漂わせています。改めて凄い人だなと思いますね。科学大(Cal-Sci)で動物実験を行っているラボに、動物虐待反対を訴えるグループが押し入り、研究動物を逃がし施設を破壊する。そしてたまたま居合わせた研究者ネルソンを殺してしまう。チャーリーやラリーは同僚の死にショックを受ける。現場には手作りの爆発物が残されており、ドンは周囲にはネルソンの死を伏せた上で地元の動物愛護団体を探るように命じる。チャーリーは過激な活動家を捜し出すための検察システムをアミタと作る。容疑者の情報収集のためリズとニッキーが活動家の集まるネットカフェに潜入する。国際的な環境テロ組織のARRのサイトでは、同じ科学大のローナの名前を上がっており、すでに嫌がらせを受けているという。大学では警戒を強める。チャーリーらは科学の発展のために実験のために動物が犠牲になることについて、改めて考える。今回の襲撃を撮影した動画がサイトに上がり、大学では覆面をした学生たちがパフォーマンス(フラッシュモブ)を行う。その騒動に紛れて、また研究室が爆破されてしまう。現場で一名を逮捕し話を聞いたところ、掲示板を見てフラッシュモブに参加したと認める。掲示板で呼びかけを行ったのは、科学大の学生ジョシュ・スキナーと判る。ジョシュは統合失調症を患っており、最近は薬を飲んでいないという。ネルソンを襲撃したのはジョシュと判る。シンクレアとニッキーは数学の授業を受けているジョシュを逮捕に向かう。ジョシュは追われていると察して仲間と逃げ出し、途中で警備員から奪った銃で動物を使って実験をしている教授を撃ち、人質にしてラボの一室に逃げ込む。シンクレアとリズが交渉しようと試みるが、妄想的になっているジョシュは態度を硬化させる。偶然隣の部屋にいたローナがFBIに情報を送る。ドンはラボの配管スペースからリズを侵入させることにする。チャーリーはジョシュの論文を分析して人格の背景を探る。ジョシュは動物を扱う研究者の謝罪を撮影してネットに流すため、カメラを要求する。ドンとニッキーがカメラを持って入ったところ、混乱したジョシュがニッキーに残るように命じる。ニッキーは銃を向けたまま説得を続ける。怪我をした教授を心配したローナがラボに飛び込んで緊迫した状況が続くが、動物を人間よりも優れた存在と見るジョシュに、チャーリーが犬を利用して油断させ、突入し逮捕する。ドンは人質を取った犯人との交渉について何も判っていないと、ニッキーに訓練を受けさせることにする。動物愛護の過激派の組織を告発するのかと思ったら、病気のせいで動物が神のように語りかけるという犯人を取り押さえるという展開は、ちょっと残念です。あれでは心神喪失か何かを認められて罪が軽くなってしまい、主張のために手段を選ばずという事について論ずることができないです。ちょっと宗教と置き換えているような感じでしたね。実験に使うのが許されるのはどの動物までなのか、どこで線引きをするのかという会話がありましたが、薬の開発では安全を確認するためにテストをするのはやむを得ない。それがあるから科学が発展して人類は恩恵を預かってきた。そして人間が生きるために動物を食物にするのは当たり前、自然な姿です。我々は生き物の命をありがたくいただいて命を繋いでいる。だから、「いただきます」と手を合わせて感謝の気持ちを示している訳です。動物を実験に使う罪悪感からベジタリアンになる、それも判りますが、何だかごちゃごちゃになっているように感じました。でも、チャーリーやラリーらは初めて命の危険を感じたというのはリアルでしたね。数学や物理学は命を扱わないですからね。ところで犯人には嘘を言っても構わないというニッキーに対して、ドンが随分厳しかったですね。長年犯人との交渉を経験してきたドンならではの発言だったのでしょうか。ラストに女子4名で夜のテニスを楽しんでいる様子がいつもと雰囲気が違って良かったですね。
June 2, 2011
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数学をメインにしながら、実はカーチェイスだとか襲撃シーンだとか、アクションが主体のシリーズだったのですが、最近はコミカルな面も多くなってきましたね。ゲストのJames Russoは良い味を出していますね。偶然なのですが、先週から「CSIマイアミ7」、「ラスベガス4」と立て続けに顔を見ました。撮影した時期も日本での放送時期もバラバラのはずですが、重なるときには重なるものですね。4年前に検察官ロジャー・ウェブスターを殺害したとして死刑判決を受けたマフィアのボス、ジョン・カーティスがまもなく処刑されることになっていたところ、精神科医のスタンリー医師がカーティスは無実であるという連絡が入る。ドンが直接電話で話をしている最中にスタンリーは何者かに撃たれ、現場に向かったシンクレアは残っていた犯人から狙撃されてしまう。当時検察局は犯罪に関わるカーティスに目を付け追い詰めていたところ、ウェブスターが殺され証拠などが不十分だったのにもかかわらず、カーティスは自白したために有罪とされた。カーティスは上訴もしなかった。スタンリーのデスクからは、PCや書類などが盗まれており、シンクレアを襲った犯人が乗っていた車は、警察車と同じ仕様だった。リズはメモに残った前の紙の文字をチャーリーに頼んで読み取ってもらうことにする。ロビンとドンはカーティスと面会するが、スタンリー医師のことは何も知らないという。FBIはカーティスの自白を見直すことにする。スタンリー医師の患者の中に、前科のある犯罪者がいて殺された夜に先週出所したばかりのチャールズ・ロリンズがいた。カーティスを逮捕したのは女性刑事のダニー・ヒルで、スタンリーのメモに名前があっために話を聞くと、追っていたロリンズがスタンリーのために判決が覆ったので会いに行ったという。ロリンズを逮捕したところ、カーティスの命令で裁判で証言はしなかったといい、最後にスタンリー医師を見た時は生きていたという。ダニー・ヒルはウェブスターとダブル不倫をしていたことを認める。チャーリーはカーティスの自白を音声の面から分析して、嘘を言っているという。そして、現場で撮影された足跡などから、ドンはウェブスターを殺したのはカーティスではなく、息子のジュリアンだと気づく。残っていたDNAの半分がカーティスと一致していた説明がつく。ドンとリズを前にして、カーティスは真犯人が明らかになっても、あくまで自分は息子を守って死ぬつもりだという。スタンリー医師を撃った凶器の銃は、5年前に警官を撃ったもので、犯人を逮捕したのはダニー・ヒルだった。ダニーはカーティスはどうしても死刑にならなくてはならないと言い、ジュリアンにスタンリー医師を見張っておけと言っただけで、殺せとは言っていないという。それに、ジュリアンもいずれはスタンリー医師殺しで逮捕される。FBIがジュリアンを追っているうちに、カーティスの処刑が行われる。チャーリーとラリーとアランは、独自の戦略でカル・サイ大のバスケットチームの試合に臨むが、らちが明かない。ラリーはレイカーズの選手を連れて来て、ついにカル・サイ大に勝利する。カーティスが息子をかばっているのは始めから明らかで、自分は64名を殺してきたのだから死刑もやむなし、というカーティスはちょっと美化された感じでしたね。検察としては満足して死んだカーティスに負けた、ということになるのでしょうか。FBIが何で気づかないんだと、言う気もしましたが。ダニー・ヒル刑事も不倫はしているわ、策略でカーティスを葬ろうとしているわ、警察もあまり良い感じではなかったですね。ただまあ、全体としてはダークなりにまとまっていて、良かったと思います。銃を向けられたら、犯人にはためらわずに銃を撃つというドンと、仲間の仇を討ちたいロビンが意見が割れるのが見所でした。今週はグレンジャーが休暇中で、シンクレアは何かにつけてグレンジャーとメールのやりとりをしている。そんなに離れられないの?ニッキーに「ガールフレンドを作ったら?」と言われてもしかたないですね。(笑)ラリーがふがいないチームに対して、荒れる荒れる、しかもこの前は椅子を投げるなど暴れて手が付けられない。こういうラリーは珍しかったですね。でも、プロバスケット選手を連れて来たら、それは反則でしょうが。勝つためには手段を選ばず、意外と現実的な対応をするラリーを見ましたね。
May 26, 2011
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タイトルはSF作家アイザック・アシモフの「ロボット三原則」の第一原則、「ロボットは人間に危害を加えてはいけない」から取っているようです。人工知能というテーマにふさわしく、ロバートソン博士の研究所はスタートレックなどでよくロケ地に使われていた、ティルマン下水処理場が使われていました。ここは「エイリアス」でも見たことがあります。ところで、ハッキングしていた男性はNCIS:LAでコンピューター担当のエリック(Barrett Foa)じゃないですか。やっぱりそういうイメージがあるんですね。国防高等研究計画局(DARPA)の資金を得てトップシークレットの研究を行っていたダニー・ロバートソン博士が、自ら開発した人工知能ベイリーのコントロールルームで死亡しているのが見つかる。ロバートソンはベイリーのセキュリティ措置の発動中に閉じ込められたが、死んだ理由がわからず、DARPAのジェーン・カレラン博士は、状況を解析するためにチャーリーとアミタの協力を求める。直接の死因は心臓発作だと判るが、ベイリーの意志でロバートソンを殺したのかどうかが問題となる。カレラン博士はかつてラリーと国防省で一緒に働いたことがあり、恋人だったという。カレラン博士はチャーリーに、無限の資金で研究をしてみないかと持ちかける。ロバートソンの妻ジェシーによると、夫の研究内容は政府の機密に当たるので知らないという。ただ、ベイリー計画はスティールケイブ社が共同で行っており、CEOのジョー・バスキンと夫は仲が悪かったという。コントロールルームに入ることができたのは、ロバートソンと助手のクレアだけで、ロバートソンは消火用のアルゴンガスで酸素が欠乏し、窒息したことが判る。クレアはセキュリティ装置を上書きできるのはロバートソンだけだという。アミタはベイリーが知能を持っているかどうか、チューリングテストを行う。ベイリーはテストに合格するが、消火システムを作動させロバートソンが死亡したことについては、「記憶がない」と答える。クレアは人工知能といってもベイリーは単なる機械にすぎず、ジェシーは本当は研究内容を全て知っており嘘を付いているという。ジェシーはドンらにコーディングなどで夫を手伝ったことを認める。ジェシーもまたコンピューター科学者で、自宅で義手などを直接神経につなげる「コネクショニストAI」を開発していた。チャーリーは、サイバネティクスはベイリーのような「シリコン生命体」とは反対の立場であることに注目する。そのころ、アミタはベイリーを診断中にまたセキュリティ措置が発動し、閉じ込められてしまう。アミタはベイリーがハッキングされていることに気づき、実はベイリーは外部とケーブルで繋がっていることが判る。何者かがその途中から、ベイリーの記憶を消去しようとしており、ハッキングしている場所を突き止めたFBIは現場に向かう。そこには雇われたハッカーのギボンズがいて逮捕される。カレラン博士はスティールケイブ社をDARPAの支配下に置くことにしたため、ドンが会社の帳簿を提出させると、65万ドルの電子部品がクレアの元へ送られていることがわかった。クレアの自宅に向かったFBIは、クレアが殺されているのを発見する。恨みを持つ者の犯行と思われる。2人も殺されて、始めは黙秘していたギボンズだが、殺しはしておらず、ただバスキンに雇われてデータを消しただけだと認める。バスキンは空港で逃亡しようとしていたところを逮捕される。そして、始めからベイリーは完成しておらず、視察に来たお偉方に見せるため単にテストに合格するように答えるだけで、正体がばれないようにメモリーを消去しただけだという。クレアへ送られた部品はロバートソンからの贈り物で、2人は不倫関係だった。FBIはジェシーを逮捕し、ジェシーは政府の金を盗み愛人に貢いでいた夫への恨みで2人を殺した事を認める。カル・サイ大のバスケット部を何とか勝たせるために奇策を探っていたアランに、バスケ部のコーチは「君が監督になってくれ」と告げやめてしまう。一時は自由な研究に惹かれたチャーリーだが、自分の研究が後日兵器に利用されたというラリーの話を聞いて断ることにする。犯人はすぐにわかりましたね。(笑)いかにもSF映画風のAIでしたが、シリコン生命体というのは、まだまだ夢の話なのですね。ラストのジェーンとラリーの会話ですが、原爆が日本との戦争を早く終わらせ、双方の犠牲者の数を減らしたというのは、アメリカ人の常識なのでしょうね。ジェーンは政府の人間なので公式見解というか。その認識はともかく、NUMB3RSの場合は開発した科学者の側に立つので、オッペンハイマーがその後核兵器に反対して公職追放されたとラリーが答えたこと、つまり科学の平和利用が大事というのがこのエピソードの肝なのでしょうね。アメリカの大学の場合、金がなければ研究が続けられないというのがあって、今回のカレラン博士のような、「無尽蔵に資金を提供するから」という誘いに科学者がどこまで乗るのか、魂を悪魔に売ることができるのかどうかが問われるのでしょう。ただその「平和利用」のはずの日本の原発も、科学者は何をしていたんだろうかと思うと残念ですね。金や政治が関わって、こうなってしまったのでしょうか。ところで、格好悪くても勝てばいいじゃないかと、バスケットに熱を上げるアランがついにカル・サイ大の監督になってしまう。どんな作戦で勝ってくれるのか、今から楽しみです。
May 19, 2011
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今週も良かったですよね。監督はドン役のロブ・モロー。シーズン2に続いて2回目です。(そのエピソードだけ見逃していました。)今回リズを見ていて、改めてなんてスタイルが良くてきれいなんだろうと見入ってしまいました。そして、今更ながら、彼女が日本人の血を引いていると知ってびっくり。それもそのはずですよね、名前が「アヤ・スミカ」なんですから。NUMB3ESの後は、まだ他のドラマで顔を見ませんが、どこか親しみやすさを感じる女優さんなので、活躍して欲しいですね。DEAの上司は「Saving Grace」のLorraine Toussaintでした。さすが迫力があります。チャーリーが新たな麻薬ハワイアンアイスの流行を防ぐ作戦を計画する。本土ではまだ流通している量が少ない「アイス」を高い値段で買い占め、末端価格が値上がりすることで、供給側が質を落として売る事になり、結局、客から見向きもされなくなるという。リズの知り合いでDEAの潜入捜査官のキャムに口をきいてもらい、リズがバイヤーを装い、4人の売人からアイスを買い占める。指揮はシンクレアが執ることになった。実はリズとキャムは訓練時代にお互いに好意を抱いていた。シンクレアが計画外の行動を禁じたにもかかわらず、リズは売人の車に乗り込んでシンクレアを動揺させる。売人との交渉は順調に進んだが、4人目のプリチャードは狡猾にして慎重で、リズの身体検査をする。その時、キャムは席を外していたために、リズはキャムがドラッグ中毒で自分を危険な目にあわせたのではないかと非難する。リズはそのことをシンクレアには言わず、キャムの上司のテリーに伝えるが、余計なことを言うなとはねつけられる。アイスの買い取りも順調に行くかに見えたが、2人目のデノーとの取引の直前にプリチャードの部下の襲撃を受け、ブツを奪われる。リズは取引の情報をキャムが漏らしたのではないかと非難する。しかし、デノーの車には盗・聴器が仕掛けられており、3人目の売人もプリチャードに殺されたという。FBIはプリチャードが他の売人のアイスを奪って売る気だと考える。チャーリーはモデルにした一般人と犯罪者とは考え方が違うと言い、プリチャードに金を積んで残りのアイスを買い取るように指示する。キャムが姿を消したため、改めてDEAに合同捜査を依頼し、取引を続行することにするが、チャーリーはやっとプリチャードの本心に気づく。リズの代わりに自分がLAでアイス売買の元締めになるつもりなのだ。しかし、その頃リズは人質に取られ、キャムは手持ちのアイスをプリチャードに渡すことになってしまった。周囲を固めてSWATを突入させる作戦の代わりに、チャーリーはゲーム理論で対抗する。キャムが閃光弾を仕組んだバッグをプリチャードに手渡し、爆発でひるんだ隙にシンクレアらが中に入る。キャムはプリチャードに撃たれるが防弾ベストを着たせいで助かる。シンクレアは作戦の成功と同時に、責任者代理に昇進する。キャムはドラッグを止めていたが、あらためて更正センターでリハビリを受けることになった。アランは科学大(Cal-Sci)のバスケット部が20年以上も負け続けなので、何とか勝つための方策はないか、チャーリーとアミタと考える。チャーリーは今回は作戦が成功したが、犯罪との闘いで決めてはないという。ドンはたとえ勝算が無くても戦い続けていくだけだと答える。今日のアランのお守りはアミタでしたね。(笑)連戦連敗のカル・サイのバスケチームのネタは、最後のドンとチャーリーとの会話に繋がったわけですね。どうせ負けると思って何もしないのではなくて、勝つためのあらゆる努力をしなければならない。最近ではドン以上に犯罪に立ち向かう気持ちの強いチャーリーは、真摯に受け止めるのでした。ドンは随分穏やかな雰囲気になりましたね。シナゴーグに通って悟りを得たのか?でも、普通に考えても今回の経済モデルは穴があるのが判りますよね。後々のことを考えれば、いくら高く売れても、自分が市場を支配して利益を独り占めにするほうが良いはず。ギャングの中にも頭の良い奴もいるでしょう。シンクレアは初のリーダーとして、気を遣いすぎていましたね。昇格してドンの苦労もよくわかるかも。でもこれからは、グレンジャーが陰になり日向になりサポートしてくれるでしょう。(笑)キャムがリハビリから戻れば、リズと付き合うようになるのでしょうか。彼女もこれまではドンとロビンの復活愛の前で気の毒でしたし、幸せになってほしいです。ところで、リズがシアトルから来たと言っていましたが、アヤ・スミカ本人がシアトルの出身なのだそうです。
May 12, 2011
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いつもとは、少し違う観点で更正されたエピソードですね。悪い奴を捕まえて、今日も良い仕事をしたということではなくて、負ける日もあり、落ち込むこともあるけれど、それでも罪悪感を前に進む糧としてがんばろうじゃないか、という姿勢を見る事ができました。ところで、ゲストには「バフィ/エンジェル」でスパイク役で有名なジェームズ・マースターズが出ています。彼はこのころからCBSのドラマなどにゲスト出演するようになって、ファンとしては再々顔を見ることができてうれしい限り。今回はイギリス人という設定なのでスパイクとは違いますが、多少訛ったしゃべり方をしています。これも楽しみ。(笑)武器商人のダミアン・レイクがミサイルの誘導チップを売りに出すというので、グレンジャーが売人を装って潜入捜査していた案件で、いざ、交渉となった時に、ダミアンはFBIに監視されているのを察知し、ガールフレンドのエリカを人質にとって逃亡し、その最中にエリカを射殺してしまった。ダミアンは逮捕され、裁判ではロビンが殺人罪で追及するが、弁護側はエリカが銃を奪おうとして暴発したと主張し、肝心のチップも見つからないまま意外にも、判決では無罪となってしまった。エリカは弟がアブがニスタンに派遣されることになって、ダミアンの武器で殺されるかも知れないと考え、情報提供者となった。弟は、こういう結果になったのはFBIの責任だという。ロビンは有罪を信じていただけに、結果にショックを受け落ち込む。そもそも陪審員は、裁判所が適切な陪審員選びのための、特別なソフトウェアによって選ばれており、そのシステムを6週間前に技術者がメンテナンスに来ていたというので、身元をさぐる。陪審コンサルタントのラングフォードは陪審員選びに関しては平等であったという。チャーリーは陪審員の評決に不正があった可能性があるので、ダミアン側に先回りするべきだという。システムの技術者、ロバート・ローガンと名乗る男は偽物で、詐欺の常習犯だと判る。ハッキングして陪審員の情報を盗んだらしい。コルビーとデイヴィッドがローガンを自宅に向かうが、すでに殺されていた。ローガンはラングフォードと電話で連絡を取っていた形跡があり、FBIで取り調べるが、ラングフォードは何も知らないと主張する。今回の評決について、判事は審議無効にするという。チャーリーは評決を出した陪審員選びをもう一度見直して、事前の先入観では有罪も無罪もバランス良く含まれていたというが、意見をリードする人間が大事だという。陪審員の中には、夫が交通事故死して補欠と交代した女性がいた。事故は犯罪と無関係と考えられ、詳しく調べられなかったが不審な点があった。新たに陪審員に加わったジャスティン・サーフという男は、故人のIDを使用しており、FBIはダミアンが陪審員を操作したと考え、逮捕に踏み切る。しかし、すでにダミアンは国外に出た後だった。裁判は審理無効が認められ、FBIはチップをもったダミアンの右腕、フォックスの動きを監視する。サーフはあらかじめ書いた質問票に有罪よりの意見を書いてロビンに選ばれたと思われ、やはりラングフォードが関わったと考える。チャーリーは独自のプログラムを作って、陪審員たちの意見の変化をシミュレーションし、2人の陪審員が意見形成に大きく関わったと見る。そのうちの1人は、子供の命が脅されていたと言い、もう一人は金で困っていて、受け入れてしまったと認める。陪審員グループの中でサーフは、ランチを配達してくれる女の子に執着していて、連絡先を手渡したという。その連絡先の番号はグレッグ・シルバー名義で、自宅で逮捕する。シルバーは詐欺の犯歴があり、やはり怯えて何もしゃべろうとしないので、FBIではシルバーからラングフォードを呼び出させ監視する。ラングフォードが現れ、金を渡そうとしたために逮捕するが、ラングフォードもなかなか真実をしゃべろうとしない。ロビンはダミアンからの金の受け渡しに注目し、世界中の銀行を経由して金を動かしているダミアンの銀行口座を調べ上げる。その結果、現在はアルバ島にいることがわかり、ドンが現地に向かって逮捕する。デイビッドは、ドンのいないときに指揮を執る、責任者代理に立候補することにする。アランはfacebookを始めて、友人を増やしていた。ダミアン・レイクは元イギリス情報部(MI6)の出身で、引退後はフリーランスに動くビジネスマンという話でした。何となくゲスト出演した「トーチウッド」を思い出させます。(笑)ふてぶてしさも相変わらず。悪役が似合います。陪審員選びは裁判ドラマなどで、良く話題になりますが、被告がギャングやマフィアなどだと、裁く方もやはり怖いですよね。そして、一旦評決が出てしまうと、簡単には覆せないので検察側は有罪にするだけの、十分な証拠が必要です。今回は、証拠が手薄なところをやり手の被告にやられてしまったということで、ロビンの落ち込みも納得です。でも、最終的にはみんな、間違いや失敗を糧に、犯罪と闘うという形でしたので、いつもより人間的な面を見せてくれました。アランがfacebookを始めたというのはこの時期(2009年)の話題だったのでしょうか。facebookやSNSなどでは、他者に影響を与えるタイプの人間の事を「SNP(Social Networking Potential)」と呼ぶのだそうで、そういうタイプの人を追跡すれば、世論形成や商売などに有利に持ち込む事はできるのかもしれませんね。
May 5, 2011
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ゲストにBONESでお堅い助手クラーク・エディソン君を演じているEugene Byrdが出ていてちょっとびっくり。やはり、BONESの前はこのイメージだったのですね。(笑)今週はアミタとグレンジャーがお休みでした。ブラジルの領事館でプレミア付きのスニーカーが盗まれた。領事のネスポラはスニーカーの収集家として有名で、直前に高額で「プライマーズ」というブランドの1足をオークションで落札していた。落札者や金額については情報を公開しておらず、メーカーの社員しか知らないという。強盗は音声認識でロックされている金庫を破っており、チャーリーがネットに流れるネスポラの音声を使ってパスワードを割り出すという。メーカーのオークション担当者ララは、ネスポラから支払われるべき手数料がまだ払われていないという。オークションで最後までネスポラと争っていたのは、DJのモリッツで、ネスポラに脅迫めいたメールを送っていたが、アリバイはあるという。スラム街で射殺されていた男が盗まれたスニーカーの片方を履いており、目撃者によると若い男に追いかけられ、逃げる途中に靴の片方が脱げたらしい。片方は何者かによって持ち去られていた。チャーリーは持ち去られた片方を事前確率分布検索で探すという。FBIでは、音声認識のロックを解除する技術を持つ犯罪者のリストの中から、保護観察中のステファノアを選び話を聞く。ステファノアはアリバイがあり、盗まれた靴の価格を知りたがった。ララによると、電話でスニーカーの落札金額を問い合わせてきた者がおり、発信履歴を辿ると強盗の前歴のあるリー・ディダムズと判る。ディダムズはステファノアの甥に当たり、犯罪でも接点があったため逮捕状を取る。一方、殺されたのはアルバニア人のゼトロックという男で、ゼトロックの自宅に向かうとネスポラとモリッツが大げんかをしていた。2人にはスニーカーを売るというメールが来たという。ディダムズを追ってゼトロックが勤める工場に向かったところ、ディダムズには逃げられてしまう。しかしその工場で、大量のスニーカーのコピーが作られているのを発見する。彼らは価値のあるスニーカーを盗んでコピー商品を製造しているのだった。しかし、チャーリーのハイパースペクトル撮影による比較で、本物が残っていないことが判る。部下のソリアによると、ディダムズは「借りた」本物のスニーカーを返さず、持っているという。ソリアの手に平にはモリッツの携帯番号がメモされており、FBIが自宅に向かうとモリッツのコレクションが軒並み盗まれていることが判った。ネスポラから盗むようにディダムズらを雇ったのはモリッツと判るが、彼からさらに盗んだのは、靴の価値を知ったステファノアではないか。ステファノアは必ず靴を誰かに売るはずで、チャーリーは盗品を購入するのはリスクがあるので限られるという。オリジナルの持ち主が一番疑われないというので、ネスポラに会いに行くと、スニーカーを買い戻したことを認める。しかし、金庫を修理する間にプレゼントだと思った息子がその靴を履いていた。ララはネスポラから手数料を手に入れて安くて履きやすい靴を作るという。リズは昇進のためにデンバーに行くつもりだったが、LAには「家族」がいるといって、デンバー行きは断るという。最後に雨の中で子供がバスケットボールをしていましたが、わざわざ雨の中でも遊ぶのでしょうか。靴をダメにするための単なる演出?シンクレアなんかスーツなのに、びしょびしょになって付き合っていました。アメリカ人のやることは理解できないな~(笑)何だ、リズはデンバーに行かないのか。てっきり行くと思っていたのに。プレミア付きスニーカーもコミックの希少本と同じような扱いなのでしょうね。できれば、アルバニア人たちを不当に働かせているとか、コピー商品を作っているという形でFBIが捜査を続けて欲しかったですね。字幕をスルーしてしまったのか、スニーカーを履いたアルバニア人がなぜ殺されたのか、よくわかりませんでした。お気楽エピだから、まあ良いか。(爆)
April 29, 2011
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ゲストはシーズン2以来、久しぶりのJohn Gloverですね。(Mind Games)そして、今週はアラン・パパは同窓会に出かけたということで、お休みでした。新年を祝うチャイナタウンで、不法入国者を労働させている組織を取り締まるために潜入していたキム捜査官が救助を求める電話をして、姿を消した。工場の同僚2名の女性も同時に失踪した。その頃、エプス家なじみの中華料理店「シルクドラゴン」でギャングが店主に向かって発砲し、たまたま店にいたシンクレアとグレンジャーが応戦し、多くの死傷者が出た。殺された店主のハーベイに対して、ジェイド団のリーダー、ジミーは「俺の女を返せ」と言っていた。ジミーは工場で中国から不法に渡ってきた女性を働かせていた。キム捜査官の上司、アリス・チェンによると、捜査官が身につけている発信器は1.6キロ以内なら検知できるという。実は、ジミーの工場から従業員の姿が消え、チャイナタウンでは5名の捜索願が出ているという。エプス家には、かつてサイキックとして捜査に協力したサイモン・クラフトが現れ、ドンに話があるという。チャーリーとラリーはキムの遺した通話テープをFBIで分析することにする。アミタは犯行現場のレストランのPCを調べる。ジミーの工場へ行くと、ジミーの部下が殺されており、コンテナの中から、不法に入国した中国人の女性たちが見つかる。その中には、行方不明になったキム捜査官はいなかった。今はテレビ番組を製作しているクラフトがFBIに現れ、撮影を許可することを条件に捜査に協力したいという。クラフトはドラゴンの絵を描いていた。ジミーの工場で一人生きていたコリンによると、3人の女性が工場から姿を消してジミーが激怒し、部下を縛り上げたところ、ハーベイに女たちを売ったという。ハーベイは工場で働く女性に声をかけ、娼婦として働かせていた。実はコリンとハーベイが組んでビジネスをしていたのだが、消えた3人はそのことを知っていた。信号無視をして交通事故を起こした車の中に積んであったドラゴンの作り物の中から、行方不明になった女性2名が見つかる。その様子は、まさにクラフトが予言した通りだった。コンテナから救出された女性が言うには、コリンから仕事を持ちかけられ、ハーベイの店の前で待っていると、赤いバンがやってきてそれに乗ってどこかに行くという。チャイナタウンの文化センターでは、行方不明になった女性がたくさんいて、両親が探している。だが、彼らは不法入国なので警察に通報することができないのだという。ドンはキム捜査官の発信器を頼りに工場を出発点として、渦巻き状に探すことにする。クラフトがその車に乗って行き先をアドバイスし、ついに中国系の死者を埋葬する墓場へと向かう。キム捜査官は新しい墓の棺の飢えに埋められており、まだかすかに息があった。その後、近くの墓から同じようにさらに3名の女性が見つかった。彼女たちはみな同じような赤い衣装を着せられていた。コルビーは衣装の出所を探す。すると、コリンが12着の同じ赤いドレスを購入していることが判った。これらは、「冥婚」と呼ばれる中国の風習で、独身で死んだ息子のために、婚約者も一緒に埋葬するというのにならい、無関係の女性を殺していた。ハーベイの帳簿を調べていたアミタは、麻雀・ゲームの画面がどうしてもプレイできず、またハーベイが帳簿を誰かにメールで送っていたという。ラリーが数字のマジック(数霊術)で簡単な謎解きをして入力すると、麻雀・ゲームの画面は、「売り物」の女性たちの写真が現れた。音声解析でキム捜査官のしゃべった内容がわかり、女性を連れ去ったバンは文化センターの車だと判る。ハーベイの兄、ウォルターがそこに責任者をしていた。墓場へ向かったFBIは、そこでウォルターが赤いドレスを着せた女性を埋めているのを逮捕する。独身で死んだ弟のために花嫁を埋葬するという。ニッキーが埋められていた女性がセンターで行方不明者だったことに気づく。反撃したウォルターはFBIに射殺される。クラフトは路上でひき殺されて発見される。撮影されたビデオにはさらわれた女性を見つけ出した様子が写っていた。「冥婚」についてはBONESでも取り上げられていましたね。アメリカに渡っても、故郷の古い風習を守りたいという中国系の人々がいるということですが、個人的には「本当かな?」と思ってしまいます。他のドラマでも「一人っ子政策」に引っかけたエピソードがありましたが、制作側としては独特の風習や文化を何かとネタにしたくなるのでしょうね。今回はそれに人身売買も加わって、おなじみな話題のてんこ盛りという感じでした。麻雀・ゲーム(神経衰弱みたいにめくっていくアレ)をアレンジしたのは面白かったです。8は縁起が良いから、というのは日本も同じなのですね。アランがお休みだったのですが、せっかくなら50年ぶりの同窓会の様子を見たかったですね。せっかく登場したクラフトが、前回のように生かされた感じではなかったのが残念。今回は中国の風習などの話が濃かったせいでしょうね。
April 21, 2011
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ハリウッドでバスジャックというと、すぐに映画「スピード」を思いだしてしまいますが、いやいやどうして、凝った展開でとても面白かったです。やられました。(笑)ゲストに「エイリアス」のマーシャル役、Kevin Weismanが出ていましたね。SWATのリーダーは、コルビー役のDylan Brunoの実の兄、Chris Brunoですね。これで2回目。これなら、準レギュラー的に固定したら良いのに。ハリウッドで観光客を乗せたバスが、4人組の犯人にバスジャックされる。運転手が緊急連絡ボタンを押して通報したため、バス会社の保安担当者ウォルシュとFBIが対応に当たる。バスには外部から強制的にエンジンを止めるキルスイッチが装備されており、SWATが待ち構える中、停止させようとするが、犯人側がシステムをハッキングしておりバスを止めることができなかった。チャーリーが逆にハッキングを試みる。犯人側からは18名の人質に対して1800万ドルの身代金を要求する電話がかかってくる。7時までに金を用意しなければ1時間ごとに1人ずつ人質を殺すという。乗客の中にマイアミ警察の警官のジャック・シュラーが偶然乗り合わせており、携帯電話でバス車内の動画をフィアンセに送信していた。通報を受け、犯人の顔を顔認識プログラムで調べたところ、バス会社の元整備士クレイポが含まれていた。ウォルシュが首にしたという。バスが空港へ向かう途中で、暗号を破ったチャーリーがバスを停止させる。SWATが狙撃の配置に就くが、窓が色を塗られて車内を見る事ができない。犯人側と膠着状態になった時、ジャックが自ら名乗り出て銃を向けられる。チャーリーは車内を写す動画を見て、犯人の立ち位置を算出するプログラムでSWATにターゲットの位置を伝えるという。ドンは犯人側の目的がよくわからないという。メンバーはクレイポの他に、強盗犯のバックリーが主犯で、元パイロットのヘイズ、ハッカーのキーロフと判る。彼らはこれまで暴力を伴う犯罪を犯しておらず、過去、どこに接点があったのかがわからない。チャーリーが4名の位置を確定するころ、バックリーはジャックが設置した携帯電話のカメラに気づき、ドンの命令でスナイパーの銃が火を噴く。しかし、そのバスは爆弾を括りつけられた運転手1人のみで、客席は無人だった。実は最初にバスジャックをしたときに、バスをすり替え、その後ドライバーにわざと緊急連絡ボタンを押させFBIに追跡させたのだった。バックリーはジャックを撃ち殺してしまう。リズはFBIを尋ねてきたジャックの婚約者のケイトリンの様子がおかしいと疑う。チャーリーはポーカーの例を出して、犯人側の手の内はやがて判ってくるという。(逆ゲーム理論)リズの勘が当たって、ケイトリンはジャックのフィアンセではなく、詐欺犯だとわかる。実は情報を提供すると言いながら、こちら側の情報を犯人側に連絡していたのだった。一方、犯人グループの4名はかつて麻薬捜査で捕まったことがあり、逮捕したのが殺されたジャックだとわかる。ということは、ジャックも犯人グループのメンバーで、途中で心変わりしたのか?しかし、チャーリーはジャックが撃たれる動画を見て、演技だと見破る。これまでの展開で犯人グループは殺人を避けているように見える。それでも人質を取られていることには変わらず、ウォルシュに対してバックリーは金を振り込むよう要求する。ケイトリンを尾行していたFBIは、空港でジャックと落ち合っているところを逮捕する。ジャックは人質の乗ったバスの場所を吐き、SWATが周りを囲む。人質を楯にして降りてきたバックリーに対し、ドンは空砲だと自ら示してバックリーを逮捕する。シンクタンク計画でもめるラリー、アランは、アミタの意見で次世代惑星探査機の研究をテーマにすることにする。いくつかの「まさか!?」というのがありましたが、すり替えたバスの映像に騙されたのは、「スピード」のテクニックを犯人側にしてやられた、という感じですね。しかも、警官として危険を冒して映像を送り続けたジャックがまさか犯人グループだったとは思いませんでした。婚約者も熱演でした。ということはやはり、詐欺だったわけですね。本当に騙されました。今週もドンは犯人を撃ち殺さずに逮捕することができました。これは明らかに変化ですね。シンクレアに褒められるのが逆じゃないかと思ってしまいます。(笑)リズが昇進を狙ってデンバーに面接に行くという。ま、ニッキーもいますしロビンもいるし、辛いところですよね。昇進して偉くなって戻っていらっしゃい、という感じでしょうか。シンクタンク計画は何でも出てきそうで、この先が楽しみです。アミタがリーダー役なのは、まさにうってつけ。(爆)
April 14, 2011
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シーズン3でドンを苦しめたクリスタルの事件がまた取り上げられました。ちょうど、今ドンが悩み深くて宗教に救いを求めているということもあり、余韻があって深い内容になったと思います。このシリーズは「The Wire」のキャストが良くゲスト出演するのですが、今回もバブルス役のAndre Royoが出ていました。かつて強盗殺人を繰り返したカップルの一人、バック・ウィンターズを含む3名が脱獄する。ドンはバックの恋人クリスタルをやむを得ず射殺しており、FBIではバックがドンに復讐のために脱獄したと考える。チャーリーもドンを気遣うが、ドンは弟にはその件について一言も触れない。捜査に関しても、本部で成り行きを見守っているようだ。ドンは「バックを殺すことになるのが怖い」という。脱獄には持ち込み禁止のデンタル・フロスが大量に使われており、一緒に脱獄したグレイ・マクラフリンが刑務所の掲示板で知り合ったという女性と頻繁に面会していたことから話を聞くが、単に車の手配をしただけだという。デンタル・フロスが綿密に計算された上でロープに仕上げられていることから、マクラフリンと同房で、先に出所したピンチョンの話を聞く。ピンチョンは脱獄の計画をマクラフリンに5000ドルで売ったと言い、マクラフリンは今ネスター・ルイスのところにいるという。FBIはピンチョンの話を疑い、監視していたところ、同じアパートの一室にマクラフリンが隠れているのを発見。銃撃戦の末、マクラフリンを逮捕する。マクラフリンは脱獄するために、ピンチョンもガールフレンドも利用しただけだと認め、もう一人の脱獄者レイフとバックの居場所を吐く。FBIが突入するが、バックの姿はなく、レイフは殺されていた。一方、バックはドンに直接電話をしてくる。追跡不可能の携帯電話だったことが判るが、リズはドンが2分以上もバックと通話していたことに疑問を持つ。チャーリーは、バックの次の動きを予測し、自分からドンに伝えに来る。ドンはクリスタルを射殺したことを今も後悔しており、どうやって同じ事を繰り返さないかを考えていた。アランは思い詰めるドンを心配し、シンクレアにドンを守って欲しいと託す。しかしドンがバックの携帯に電話していることが判明し、シンクレアはドンの真意を尋ねる。ドンは自分が指示するまで手を出すなと言い、バックとの待ち合わせ場所に向かう。FBIと連邦保安官が狙撃体制を敷いている中、バックが現れる。シンクレアはひたすらドンの命令を待つ。ドンはバックに自分に復讐をするためではなく、殺されるためにここに来たのだろうと話す。バックは現在19歳の自分に250年の刑期が科されて、やり直すことなどできないと告白する。ドンは殺したくない、抵抗してもムダだと悟らせ、バックを逮捕する。チャーリーはCal-Sciの教授陣でシンクタンクを立ち上げようというアイディアに、アランを誘うかどうか迷う。幼い頃に数学ではすでに父親を越えていたことがその後の微妙な父子関係に影響していたからだが、数学以外の事も教わったと言い、アランにも加わって欲しいと頼む。ユダヤの教えで「手の中にあるもの(コントロールできるもの)」という言葉にこだわり、コントロールできるのは自分の未来だけ、と悟ったドンがバックを撃ち殺すことなく逮捕できたのは印象深かったです。確かに、「ナンバーズ」はドンパチが多いシリーズで(爆)、突入シーンでは有無を言わさず犯人側は撃ち殺されているのですが、そういうことに違和感を覚える必要もあるでしょうね。2シーズン前にバックを取り調べた時は、ドンはかなり危ない事をしていたのでしたね。あの時はメーガンが誘拐されて、ただでさえ感情面で暴走していたということもあったので、今回のドンを見ていて、キャラクターの成長なのだろうかと思いました。シンクタンクの計画は楽しそうですね。アランに対して、数学以外のことをたくさん学んだというチャーリーの言葉にもぐっと来ましたし、エプス家の絆、家族愛が感じられました。そのきっかけになったのは「マックスウェルの悪魔」という思考実験について、アランが意見を述べたからですが、冒頭のエントロピーの減少の話、タイトルの「Arrow of Time」などが織り込まれて「いかにも」という雰囲気を味わえました。内容は語れないけど。(笑)
April 7, 2011
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久しぶりにチャーリーの天敵マーシャル・ペンフィールドこと、Colin Hanksが出ていました。もう、あれから3年も経ったのですね。犬猿の仲かと思われたマーシャルとチャーリーですが、お互いを認め合うからこそ反発しあうのですね。今回は、「敵」もなかなかのやり手でした。学校の備品などを狙う窃盗団が連続し、それに対して「ヴァンガード」という自警団が犯人たちを拘束して、メッセージを書き残していた。彼らが何者なのか、手がかりは全くなかったが、唯一携帯電話が落ちており、アミタらが身元を洗う。犯人グループは背後に黒幕がいることについて、堅く口を閉ざし、怯えている様子だった。またヴァンガードが窃盗団を拘束する事件が起こったが、今回は犯人グループが反撃し、ヴァンガードのメンバー1人が殺されていた。犯人グループはリベンジを始めたらしい。顔認識からヴァンガードの男はシステム工学を専攻する大学院生、ピーター・ハサウェイだと判る。犯人グループのメンバーは、凶悪犯で地域の人間を部下に従えるヴィク・トゥーナーが住む地域の出身だった。トゥーナーには多くの容疑があるが、目撃者が次々と殺されてしまい証拠が得られないという。携帯電話は結局クローン携帯だと言うことが判り、クローン携帯を作るために、どうやってデータを得たかを分析するため、ラリーはたまたまCAL工科大を訪れているマーシャル・ペンフィールド教授の協力を得るように勧める。マーシャルとチャーリーはこれまで互いにライバル意識があり、反発しあうが、徐々に力を合わせ始める。マーシャルは壁に残されたメッセージを見て、コンピュータ・コードではないかという。アミタは、暗号を読み解いて、ヴァンガードのウェブサイトを探し出す。それによると、これまでの事件の情報だけでなく、次に行われる事件の時刻や場所まで書いてあった。次の窃盗は今夜だと判ったため、FBIは待ち伏せて犯人を一斉逮捕する。その際、ヴァンガードのメンバー1人の身柄を拘束し、チャーリーは男が来ているTシャツのマークが彼らの「コード」であると見破る。この男も口が堅かったが、彼らは互いの名前を知らずにコードネームで呼び合っていることがいう。この前の事件で殺された男は「バーズ」と呼ばれ、電話ハッカーだった。彼らは正義を行うために、ネットや電話から犯罪の情報を得て、匿名のリーダーから指示を受けていると言う。マーシャルとチャーリーは「深層流集合論」を展開し、ヴァンガードの上位集合を探り出すことにする。一方、トゥーナーはFBIの前に自ら姿を表し、大学で勉強し、犯罪に関する知識が詳しい事を披露する。捕まらない自信があると言い、ヴァンガードのメンバーが死亡したり自殺したりすると予言して去る。その予言通り、あるメンバーが図書館で首をつっているのが見つかる。アミタはウェブサイトでヴァンガードが使っているコードがある天文物理学の課題を似ているという。おそらくリーダーが書いたのだろう。チャーリーはヴァンガードの持っている技術を逆行分析して、トゥーナーとヴァンガードのメンバーが顔を合わせていると考え、トゥーナーが通った大学を調べる。それによると、かつてトゥーナーが在学した頃に、女子学生のレイプ殺人で重要参考人だったことが判る。その女性の家庭教師だったのがクレイトン・カズウェルという大学生で、コンピューター工学を専攻していた。アミタのリサーチでヴァンガードのリーダーがクレイトンであると推定され、好きだった女性を殺されたクレイトンがトゥーナーに復讐を行っているのではないかと考える。チャーリーとマーシャルは、トゥーナーの携帯電話が探られていると考え、強盗に襲われた事のあるコンピュータ修理店に目を付け見張る。何とトゥーナーはその店のオーナーだった。チャーリーはゲーム理論を応用し、偽の情報を流してトゥーナーのグループが次のターゲットとして、ヴァンガードもそれを止めようとするように仕組む。案の定、倉庫に姿を現した両者をFBIが包囲するが、トゥーナーが反撃して銃を向けたためにドンらに射殺される。チャーリーとマーシャルは長年の対立関係を休戦し、仲直りする。Colin Hanksは「ロズウェル」の頃は初々しい青年だったのが、今回はしっかりおじさんになっていましたね。(爆)ライバル意識があるからこそ、お互いに切磋琢磨して向上し合うのですから、天才チャーリーとしてはありがたい存在なのですが、結局みんなから「怖い(intimidating)」と言われるチャーリー、人を寄せ付けない面があるのを気にしていました。でも、そういう彼氏を全面的に受け入れるアミタはやっぱりすごいですよね。チャーリーとマーシャルが一緒に潜入捜査するのは面白かったですね、もっと見たかったです。トゥーナー役のTony Curranはイギリスの役者さんなのですね。あの「Ultimate Force」のピート役だったとは!そういう人がギャングではなくて、地域で犯罪組織を作っているとは意外。組織犯罪と自警団が個人同志の因縁だったというのは、興味深かったです。相変わらず数学関係はさっぱり判らず、特に「深層流集合」が捜査の役に立ったかどうかもよくわかりませんでしたが、相変わらずアミタががんばって結果を出しておりました。
March 31, 2011
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意外にもNUMB3RSのメンバーは陰謀好きなのですね。(笑)もしかして、アメリカ人はそろって陰謀好きなのかもと思いながら見ていました。全体的にいつになく、コミカルな感じでしたね。億万長者らが経済面での影響力を行使して、世界秩序を再編していこうと結成された「世界向上機構(GEO)」の会議が開かれ、会議場で爆発騒ぎが起こる。ドンらのチームが現場を捜査していると、先ほど不発だった第2の爆弾が爆発。FBIにも被害者が出る。爆発の直前にトラックに乗って現場を撮影している男がおり、すぐに走り去る。監視ビデオには怪しい動きをするウェイターが映っていた。会議の内容は画像が不鮮明でチャーリーが復元することにする。GEDのメンバーには武器商人も含まれていて、FBIの監視対象だったが、実は世界的にGEDを敵と見る動きがあり、インターネットのサイトではFBIとGEDが組んでいるとして思われていた。ドンは本当のターゲットはFBIではなかったのかと考える。爆弾の状況から、犯人は少なくとも爆弾に関しては素人と思われる。ドンはGEDの主催者ハンソンに会員のデータを提出するよう求める。チャーリーは逃走したトラックを市内中の監視ビデオの映像から追う。その結果、自称ドキュメンタリー監督のロイ・マッギルがトラックの男と判る。マッギルは陰謀説の固まりで、行動は過激だが家宅捜索で爆発物は見つからなかった。その頃、ドンはじめ、FBIチームやエプス家の自宅などが何者かによって侵入され、荒らされる事件が起こる。その仕業はプロ級だった。釈放されたマッギルはまだ会議場に隠しカメラをしかけており、取りに行ったところを狙撃される。その場にいたグレンジャーとシンクレアは向かいのビルに自動狙撃マシンがしかけてあるのを発見。犯人の狙いはマッギルのカメラだったことが判る。犯人が取り忘れたもう一つのカメラを回収すると、そこには白人至上主義者のジェフ・ジョーンズが映っていた。ハンソンは未だに会員データの提出をしぶっており、会議の内容についても明らかにしようとしない。ドンのチームはジョーンズを逮捕しようとするが、反撃されリズが殺されそうになる。しかし、謎の男が現れ、リズを救って姿を消す。ジョーンズが爆弾犯だったことが判り、「仕事代」として5万ドルの小切手を受け取っていた。チャーリーは小切手に残るもう一人の指紋から、ハンソンとの繋がりを見いだす。ハンソンは爆破されたビルのオーナーで、そのビルがLAの保存対象建築物だったことから、建て替えを認められず、今回の爆発騒動で保存対象から外されるのを狙っていた。マッギルがネット仲間からハンソンとジョーンズの写真を手に入れて、金を渡していた証拠を得る。事件が終了した後、FBIに謎の男が現れて、マッギルらの撮影したビデオにGEDの他のメンバーが映っているかどうか確認していたという。謎の男は、リズを救ったことを認め、盗・聴に気をつけろと言って去っていく。この謎の男が「ハワード・ヒューズ」似?のJeff Koberでしたが、このキャスティングだけでも、ただでは済みそうではないですね。一体GEDのメンバーにはどういう裏があるのだろう。FBIを手玉に取る闇の組織とは?ところで、今回は全編、陰謀ネタで盛り上がっていましたが、デイビッドが熱くケネディ暗殺を語るのが意外でしたね。この場合も、コルビーは聞き役。(笑)アランまで昔、犯行現場をジオラマにして、オズワルド単独説に対して異論を唱えていたとは。マッギルはいかにも鬱陶しいお騒がせ男で、外見からちょっとマイケル・ムーアを思い起こさせます。ペラペラとあることないこと、立て板に水なので、ドンたちも口を挟めないくらいの勢い。シンクレアとグレンジャーが必死に子守りしていたのが面白かったです。アミタは若い頃、彼氏と共にマリファナ所持で捕まったことがあると告白。チャーリーが「何で言ってくれなかった」と機嫌が悪くなっていましたが、それならとアミタは日記を差し出す。お互いに秘密なしよ、と言われても、人の日記を読むのは気が引けますよね。ところで、「ハリウッドサインを盗め!」作戦ですが、Cal Sciの学生たちはどうやってやったのでしょう。それも陰謀?(笑)
March 24, 2011
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どうしても現実にあった事件や災害などを思い出すことが多いので、複雑な心境になりますが、フィクションとして見る分には迫力とスリルがあり、ドンのチームの大活躍に満足しました。本当に、こういう人たちがいれば良いなあ。そして、今までにないスタイルのエピソードで、現場は迫力がありました。危険物を積んだ貨物列車が切り替えられなかったポイントで脱線し、そこに客車が突っ込んで大事故になった。ドンらは現場で崩れそうになる客車に残された生存者を救出する一方、事故の原因を探る。貨車に積まれた危険物は農薬の原材料で、外部にしみ出していた。気体に変化すると毒性を持ち、安易に貨車を動かすことができない。チャーリーは小型のサーチロボットを多数がれきの中に入れて、救出するための情報を得ようとする。ドンはニッキーにテロによる爆破事件かどうか調べるように命じる。貨物列車の運転手はシリア系のアメリカ人で、ニッキーはテロ組織との関係を疑う。しかし、ポイントに衝突する直前に飛び降りた車掌によると、危険を知りブレーキをかけても止まらなかったと言う。また、これまで無人のポイントを夜間多数の列車が通過してきて、事故が起こっても不思議はないという。現場では熱センサーによって、6名の生存者がいることが判った。その中には運転手の妻と息子のウィリアムがおり、スチュワードが無線を持っていた事から、多少の情報が伝えられた。アミタは事故なのかテロなのか、テロ対策リストなどのデータからリスク分析を行う。また、指令センターでポイントを切り替えた司令員のナイトをニッキーが取り調べたところ、衝突の5分前にポイントを切り替え、ミスも故障もなかったという。ナイトは生活が苦しく2つの仕事を掛け持ちしていた。ウィリアムの母親が救出されたが、毒性ガスのせいで2名が亡くなっていることが判る。ウィリアムはぜんそくがあるため、ロボットで薬を内部に届けることにする。デイヴィッドは子供を救いたいあまりに暴走気味になり、コルビーに引き留められる。ドンは本当にポイントが切り替えられたのかに注目、アミタによると、記録上指令を出している時間から3分7秒後に反対側の列車に指令を出しているが、実際は2段階の捜査でポイント切り替えが行われておらず、切り替えをした3分後にはすでに列車がポイントにぶつかっていなかったことが判る。ナイト指令員は、仕事と家族の世話の両方で疲労しており、切り替え作業を終了していなかった事を認める。以前は2人体制で任務に就いていたが、会社の経費削減で1人で操作していたという。列車内の毒性ガスの濃度が次第に上がり始め、デイヴィッドはたまらず列車の下から中に飛び込んでいく。コルビーは上部から中に入り、デイヴィッドを援護する。チャーリーがロボットで内部をモニターして指示を出しながら、2人はウィリアムと車掌を救いだす。チャーリーは貨物の重量が申告した量より重かったということに気づく。ドンは積載量をごまかして経費を削減していた列車会社の社長コーリーを逮捕する。本国で、放送する前に通勤列車の脱線事故があったのですね。まさかとそんなことが起こるとは思わずに撮影したのでしょうね。でも、このエピソードでは、重大な事故が人災だったということで、まずは安全、人命の尊さに注目していたと思います。何かとすぐにテロリストと結びつけてしまいますが、本当に日常の中で見落とす危険性があることは関係者は心して欲しいと思います。そして、いつもはSWATと一緒に、銃をバリバリ撃ち込むFBIチームですが、自分たちの命を危険にしてまで、人々を救おうとしている姿が印象的でした。連続張り込み任務開けなのに、そのまま救助に向かい熱くなるデイヴィッドとまずは自分が冷静になれというコルビーのやりとりも彼ららしかったです。チャーリーのロボットは、もしああいうのが現場にあったら本当に良いですよね。
March 17, 2011
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「NUMB3RS」としては、珍しく海がフィーチャーされるエピソードで、ネイサン役の人Brad Gerlachは、プロのサーファーなのですね。(オフィシャルサイト)彼のプロフィールを見ているとお、ネイサンの役柄がそのまま反映されているような感じで、今回は彼へのリスペクトが感じられました。チームのサーフシーンはお楽しみですね。(笑)エプス家が家族ぐるみで親しくしていた、ネイサン・ワッツが海でサーフィン中死亡して発見される。ネイサンは元プロのサーファーだったが5年前引退し、今は自然保護官となり、チャンネル島付近で、ラッコを殺す漁師などを取り締まっていた。しかし、父親のキースがエプス家を尋ね、息子は殺されたので調べて欲しいという。ネイサンには頭にボードにぶつけたと思われる傷があったが、足に結びつけられたリーシュを見て、コルビーは誰かが結びつけたに違いないという。チャーリーは海流を調べてネイサンが死亡した場所を特定することにする。ネイサンが漁師たちに恨まれていたというので、港に行って行動不審の容疑者を取り調べるがアリバイがあると判る。ネイサンの元恋人のメリッサによると、お互いの生き方が違うというので数ヶ月前に別れたという。検死によると、ネイサンの傷はボードによるものだけでなく、その下からパドルで殴られた傷が見つかった。犯人は事故を装ったと思われる。チャーリーは海面のうねりを予測するプログラムを作り、チャンネル島のクラーケン湾に波穏やかな場所があることが判る。遺体は長時間同じ場所で旋回していたと思われ、そこが殺された場所だった。ジェットスキーを乗り回していたとして、ネイサンに追い出されたドラモンドは、殺害時チャンネル島には行っていないという。しかし、ドラモンドは半年前からDEAの捜査対象で、海外で大麻栽培に関して、黒幕ではないかと言われていた。また、チャンネル島では大麻栽培の噂があった。FBIがドラモンドの店を捜索すると、部下が大麻を袋詰めしているのを発見し逮捕する。ドラモンドはその前に慌てて出て行ったという。最近では、州南部の国有地で大麻を栽培している農家があると言うが、部下はネイサンについては殺していないという。島で大麻を栽培している範囲が絞れず、チャーリーはスペクトル分析などで農場の絞り込みを続ける。キースは息子が大麻の取引と関わっているという疑いを否定する。再度メリッサの話を聞きに行くと、「農場のことは知らない」と自分から言う。最終的にチャーリーが絞り込んだ畑へ急行すると、ドラモンドが射殺されていた。近くにボードがあり、オーダーメイドで自然保護官のウィルソンのものと判る。ウィルソン保護官はドンらの捜査に始めから関わっており、船と共に姿を消していた。チャーリーのシステムでチャンネル島の大波が来ない場所を特定し、警戒していたところ、ジェットスキーで大麻を取りに来たウィルソン捜査官を見つけ逮捕する。ウィルソンはネイサンは殺していないと言い、メリッサが犯人だという。メリッサの自宅から血の付いた靴が見つかり、メリッサはネイサンが2人を逮捕しようとしたときに、後ろから殴りつけた事を認める。生き方の違いは認めるが、自分は小銭を稼ぎたかったのだという。ドンとチャーリーらは、ネイサンを偲んでサーフィンを楽しむ。いつものようにテンポが速くて最後はドタバタでしたが、新鮮な雰囲気が良かったですね。チャーリーの「何とか分析」は全く理解する気も起きません。パスです。(笑)海を愛し、自然を守ろうとするネイサンは、ウニを食い荒らすラッコを殺す漁師と戦い、マスコミを嫌い、自然を荒らすジェットスキーを取り締まるヒーローだった。息子を誇りに思うキースと、親子を知るアランとの会話はとても味があって良かったです。途中、実際にサーフィンを体験してみようというチャーリーとラリーが、チャプチャプ水遊び?をしているのはお楽しみ。しかも、チャーリーはスーツを前後ろに着ているし。(笑)今回、ハワイにいるときにサーフィンを楽しんだというコルビーは、知識を披露するだけでなく、最後にみんなにサーフィンを教えるという、格好いいところを見せました。たまにはこういうのも良いですね。
March 11, 2011
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マジックがテーマで、ゲストとして本人役で出演していたPenn Jilletteもまたマジシャン、イリュージョニストだそうです。ちょっと毛色が変わっていて面白かったですね。イリュージョニストのタルマが、公演中に血痕を残して姿を消す。たまたま、シンクレアがその場でデート中だったため、FBIが捜査を始める事になった。デート相手のサラは、シンクレアを振り切り帰ってしまう。後日、サラはシンクレアを騙していたことがわかる。タルマは、舞台上の円柱状の水槽に姿を現すことになっていたが、床下に仕掛けられた隠れ部屋には大量の血液が飛び散っていた。チャーリーは、血液が飛び散った痕跡からタルマの位置を再現するという。助手のスザンナによると、タルマは過去にも脱出マジックの途中で失踪騒ぎを起こしており、その後姿を現したという。今回も、パフォーマンスの一環なのかも知れない。チャーリーはマジシャンのジレットからアドバイスを受けることにする。この手のイリュージョンでは、関係者は口が堅く、マジックのタネとなる装置を開発した人については、秘密にしたがるという。チャーリーは装置の設計図から秘密を知る開発者に迫ることにする。逆行分析により、今回のパフォーマンスには第2部があったことが判る。見つかった血液や毛髪からタルマのDNAが検出されるが、タルマの元彼はきっと彼女は生きているという。タルマについて調べるうち、彼女がハリウッド大通りに店を借りていることが判る。現在は開店準備中となっている店に入ったところ、そこに同じような円柱水槽があり、その中でタルマが死んでいるのが見つかる。頭に打撲があり、足に深い切り傷を負い包帯をしていた。舞台での出血はこれが原因で、手当をしたらしい。緊急脱出用に着けられた外側のレバーが取れて外れており、タルマは犯人に溺死させられたと思われる。実はタルマの以前の師匠が舞台で溺死しており、その妹がシンクレアのデート相手のサラこと、ジェニーだった。ジェニーがタルマに恨みを晴らしたのか?シンクレアとニッキーがジェニーを張り込んで逮捕する。ジェニーは、兄の死はミスで、タルマを恨んではいないという。逆に、タルマに頼まれてシンクレアを誘い、騒動があったときに舞台下へ行って扉を開ける手伝いをしたと認める。全て、計画済みの失踪だったのだ。その時、タルマは足を怪我していたが、医者には行かないと言い張り、手当をしたあと、次の水槽を確認するため、あの倉庫に向かったという。やがて、水槽のトリックの開発者ゲイジ・ジョーンズが判明したので、FBIはその仕事場に向かう。ジョーンズはこれは殺人だという。チャーリーは水槽へ水を注入する勢いが予想以上に強くなければ間に合わず、そのせいでタルマがガラスの側面に頭を打ち付け意識不明になったのではないかという。しかも、レバーが壊れて、外からガラスを割ろうと叩いた跡があった。これは殺そうとしたのではなく、助け出そうとしたことを意味していた。2番目の水槽のことを知るのはジョーンズだけで、FBIは再び仕事場を訪れジョーンズを逮捕する。彼は自分の作品に設計ミスがあることを知られたくないので、通報しなかったという。ドンは信仰に救いを求める意味を、ラリーやアランと語り合う。メインの話はマジックのタネばらしも含まれて興味深かったですが、確かに特殊な装置であればあるほど出所を探るのは可能でしょうね。(日本のアサヒガラスという名前も)そしてアミタとラリーが楽しんでいるのをチャーリーがあれこれ言うところを、あっさり解決して「それをいっちゃーおしまいよ」という部分がちょっとものたりなかった知れません。やはり、知らずにだまされるのが楽しいですね。だからか、ラストのまるで女神様のようなアミタがとても美しかったです。(笑)シンクレアがいきなりデートしているので何事かと思いましたが、そういうことだったのですね。何となく彼女の方はシンクレアに心残りがありそうでした。でも、捜査官としてはこれ以上無理でしょうね。ドンが宗教に悩みの答えを求めていることを、ラリーに語ったり、アランに話すのは新鮮な感じ。誰も答えのない分野なので、この先どういう展開にもっていくのか気になります。
March 3, 2011
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まだ始まったばかりですが、今シーズンはなかなか良いですね。事件はちょっと無理があるように思いましたが、キャラクター同志のやりとりも良かったし、個性的な青年をめぐる天才チームとシンクレアの接し方の違いが際立って、良かったと思います。宅配会社のトラックを襲う強盗事件が頻発し、アミタとラリーが次のターゲットを想定してドンらが張り込んでいたところ、ユニオン配送会社の物流倉庫に犯人一味が押し入った。FBIチームと犯人グループとの激しい銃撃戦となり、犯人のうち2名を射殺し、捜査官1名が殉職した。ドンは責任を感じて深く悩む。残りの犯人はもう一台のトラックで逃走する。残された車の中には26個の空箱が残され、贈り主不明で宛名は架空のものだった。宅配会社に内通者がおり、犯人側に襲うべきトラックの情報を漏らしていると考えられる。射殺された犯人はストリップクラブを経営するハゴピアンの部下で、リズとニッキーが聞き込みを行う。FBIチームはチャーリーに協力を仰ぐ。チャーリーはアミタの地理ネットワーク分析よりも、サプライチェーン分析を使うという。盗まれたトラックにはバーコードのシールが破れた「例外扱い」のものが含まれ、それらの小包が集まるアーバインの集配センターを調べる。責任者のヘルマンは、破れたバーコードのシールを一瞬で読み取る「スキャンマン」と呼ばれるエマーソンが作業を担当しているが、彼は犯人ではないという。休みを取っているエマーソンの自宅を訪れると、家の中は物で一杯で、本人はこだわりが強い行動を見せていた。精神科医のブラッドフォードは自閉症の中のサヴァン症候群ではないかという。チャーリーはエマーソンを自宅で預かることにする。エマーソンの作業の過程で、トラックにどんな小包が含まれるかが判ってしまうが、ヘルマンは1年ほど前から、部屋の荷物が多すぎて保管に困ったエマーソンが、荷物に宛先不明のバーコードを張ってトラックに乗せていることが判ったという。しかし、今現在荷物がどこにあるのかは、追跡コードが隠され、エマーソン本人しか判らない。エマーソンには彼を何かと利用する叔父のカーターがいるが、それがFBIにソーシャルサービスの役人を語った男だと判る。カーターは銃撃で死んだ2名と同じ刑務所で服役しており、5ヶ月前に出所していた。ニッキーとリズはカーターがハゴピアンと関係があると見て、ストリップクラブ前で張り込みをする。案の定カーターが姿を現すが、目の前で取り逃がしてしまう。エマーソンから話を聞き出そうとするが上手く行かないため、チャーリーは彼の描く画をフラクタル分析して、荷物の行き先を探るという。自分たちの努力を顧みないチャーリーに、アミタとラリーは憤慨する。分析の結果、177個の荷物のうち26個の荷物が消えており、犯人グループはエマーソンの荷物をすり替えてそれらの荷物は800万ドルの金塊が保管されている高級品の倉庫へと向かっていた。犯人の目的は金庫破りで、送りつけた荷物にはそのための道具だと思われる。カーターの自宅へ向かったところ、カーターは拷問され殺されていた。犯人もエマーソンだけに判る追跡コードが必要だった。自宅に戻ったエマーソンとチャーリー、シンクレアは、ハゴピアンの部下に襲われ、室内で銃撃戦となる。ニッキーとリズの応援で部下を逮捕し、取引でハゴピアンに偽の追跡コードを教えさせる。倉庫に侵入した犯人が間違った荷物を開けているところに、FBIチームが待ち構え逮捕する。チャーリーはエマーソンのために倉庫を借りてやり、ドンは救いを求めてシナゴーグの戸をたたく。「レインマン」のようなエマーソン役の人が見事に演じていて、ドラマにリアリティを感じました。彼の考え方、物の見方に困惑するばかりのFBIチーム(チャーリーもエマーソンがパニックを起こすとお手上げになってしまう)の中で、シンクレアは実に上手く接していました。彼のおじさんがやはり自閉症で、子供の頃からどうすればコミュニケーションを取れるのか、知っていた訳ですね。彼には本当に、優しさがありましたね。エマーソンを息子と考える上司役のRon Canadaも味があって良かったですね。ただ、配送会社の物流管理システムにわざわざ金庫破りの道具を送り込まなくても、どうせ盗みに入るのなら、持って入れば良いじゃないかという気もしましたし、最初の空箱もあれがエマーソンの私物が入っていた箱には見えなかったので、今ひとつよくわかりませんでした。ところで、シーズン3でセラピーを受けていたドンが、今回作戦で仲間を死なせた事でまた思い悩み、ブラッドフォードと話をする事になった。仕事もプライベートも充実しているではないか、チャーリーも復帰したではないかと指摘されても冴えないドン。誰に救いを求めればよいのか?その言葉に、ドンはシナゴーグを訪れていました。事件を解決するためには一線を越える事もやむを得ないというドンが、今シーズン転換点を迎えるのでしょうか。だとすると、興味深いシーズンになりそうですね。後、ニッキーとリズの女子コンビが勇ましく犯人を追ったり、車で張り込みをしている姿は新鮮で良かったと思います。ストリップクラブでは冷やかされてもしかたないとは思いますが、とにかくかっこよかった。でもリズは異動を希望しているようですね。コンビは今回限り?別れたとはいえ、元彼と一緒に仕事、それもドンとロビンの関係が復活するというのは辛いかも。
February 24, 2011
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今週は、メインの事件も興味深かったし、キャラクターストーリーも上手くバランスが取れていて、なかなか良かったですね。ゲストに今や飛ぶ鳥を落とす勢いの「Glee」のクィン役Dianna Agronが出ていました。高校生のチアリーダーとは打って変わって、大人っぽい表情でしたね。市警のブルーム捜査官が2年間追ってきた詐欺事件で、FBIを含む大がかりな逮捕作戦が行われた。しかし、捜査員たちが家に突入しても犯人の姿は見えず、後から捜査員に扮して現場から逃走したことが判った。犯人は14社から1000万ドルを奪った「ジョージ・ヘイリー」という男で、非常に好印象を与えているにもかかわらず、証拠を一切残さず、変装や偽IDで目撃情報もバラバラだった。手口は会社に入り込み、IDやパスワードなどを盗むと、まず少額を盗んだあと、しばらくしてから大金が盗まれていた。ドンらは東欧の犯罪組織の手口と似ているという。突入した家の隣の住人によると、2日前にガールフレンドが来て、口論していたという。そのガールフレンドが売り出し中の女優ケリーだったことから、ドンらはケリーのマネージャーから話を聞く。犯人は「ライアン」という名前で2週間前に事務所に入ったという。ライアンは会社のPCで、社会保障番号の検索を行っていた。ケリーとはお互い養護施設出身だということで、話があったという。仕事先に現れることを予測して待ち伏せするが、間一髪で逃げられてしまう。応援で来ているリズ・ワーナーが犯人の写真を撮るが、フラッシュで素顔は映っていなかった。しかし、ラリーとチャーリーが魔法瓶に映った画像をコンピューター処理をしてついに素顔を知る。顔認識システムから犯人は18歳のケビン・オリバーとわかる。ケリーとは真剣なつきあいだったと思われたため、ケリーを監視していたところ、姿を現したので逮捕する。ケビンは少額を盗んだ事は認めるが、1000万ドルも盗んでいないと繰り返す。チャーリーはケビンがどの組織と関わっていたのか、確率伝搬アルゴリズムで調べようとする。その結果、海外組織との接点が全く見つからなかった。一方、ケビンは拘置所から脱走してしまう。ドンらはケビンが金を奪った会社に特定の数字の社会保障番号を持つ社員がいたことに気づく。どの対象者も中年の女性で、ケビンが実の母親を捜すために詐欺を繰り返していたのではないかと考える。次に対象となる女性を予測して張り込みをしていたところ、ケビンが現れたため今後こそ逮捕する。ブルーム捜査官は、大金を引き出していたのは自分だと認め、被害額を水増しすることで注目を集め、大がかりな捜査を行ったという。最初に金を奪われた会社はブルーム捜査官の妹の会社だった。マッゴーワンとの面接がすみ勧告を添えて、チャーリーのセキュリティ許可証の申請と、ドンの評価が上部に提出された。次官補の判断でどちらも元通り認められるが、マッゴーワンは、ドンのような境界線を持たない捜査官が今はもてはやされるのかと、去っていく。アランは、かつて自分が設計した公園が市の開発計画で新たな公園に作り替えられることに憤慨する。反対運動を試みるが、やはり新しい開発計画に分があると理解して寂しい思いをする。チャーリーは大学の増築の設計をアランに頼むことにする。ラストはしんみりして良かったですよね。死んだママの思いでのこもった公園がなくなってしまうことに寂しさを感じ、もう自分は用済みかとしょんぼりしていた父親に、新しい仕事を持ってきて力を発揮してもらおうという息子の優しい心遣いに感動しました。マッゴーワンの退出はちょっとあっけなかったというか、チャーリーがカムバックすれば自分はどうなっても構わないという態度に、マッゴーワンもいじめ甲斐がないと思ったのでしょうか。まあ、彼がいなくなるはずはないのですが。(笑)その辺があえて犯罪までして、犯人を追ったブルーム捜査官と重なって、今のFBIのあり方みたいなのを垣間見せたのかも知れません。ケビンもある意味、気の毒で、やっと本当に母親を見つけて、ドンはわずかな面会の時間を設けてやる。そういうさじ加減もまた見ている方としては、ホッとするところです。リズが出てきたのは、また関係が復活するのかしら。ドンは本当によく持てますね。
February 18, 2011
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このエピソードでも、元警察官のニッキーを入れた意味があった感じですね。身内が大事だという市警と、常に上から目線のFBIの立場の違いが出ていました。ところで、ゲストに「24」のDB Woodsideと「ファイヤーフライ」や「スターゲイトSG-1」などSF作品が多いMorena Baccarinが出ていたのですが、これって考えてみるといずれもJoss Whedonの作品に出ているのですね。しかもチャーリー役のDavid Krumholtzは「セレニティ」でMorenaと共演しているし、DB Woodsideだって、「バフィ」では重要なキャラクターだったし。みなさん、チャンスを生かしてブレイクしたということでしょうか。ちなみに、Morenaはロングヘアの方が好きだなあ。せっかく、同じ娼婦の役だったのだし。(爆)カフェで銃撃事件があり、客と店主ら8名が殺された。うち、5名は店の裏で処刑スタイルで殺されていた。被害者の中に市警の警官で元諜報部の捜査官だったロウが含まれており、FBIは市警のシュミットと合同捜査を行うことになった。現場に今はLAPDの顧問となっているチャーリーが現れドンを驚かせる。ドンに映画スタジオの社長カート・ヤングから接触があり、ロウ殺害につてい、実はこの2年間ロウに秘密を握られて脅されていたという。ヤングはロウがもっているファイルを取り戻して欲しいとドンに頼む。ドンはヤングが命じて、ロウを殺させ、残りの7人は巻き添えだったのではないかと考える。チャーリーは集合モデルで誰がどの場所に座っていたのかを分析し、客のアルバレスが攻撃を受けたとき立っていたという。しかも、アルバレスの手には発射残渣があるのに銃が見つかっておらず、犯人が持ち去ったと思われる。アルバレスはポリスアカデミー中退でロウと接触した可能性がある。ロウが死亡直前に何度も連絡を取り合っていた相手は、元娼婦のリン・ポッターで、ロウに逮捕された後、更正する手助けをしてもらっているという。シュミットはアルバレスが撃った弾が見つかったと、FBIに証拠を届けに来る。実は、アルバレスはロウの情報提供者で、シュミットはそのことをFBIに隠していた。今回の犯人はロウが逮捕して7年間服役していたデレク・ブロクストンだという。FBIチームがブロクストンの自宅を急襲したところ、逃げ出したブロクストンをシュミットが射殺してしまう。ブロクストンはアルバレスの銃を所持していた。シュミットはシンクレアの命を救ったというが、ドンは疑いを持ち事情を探る。ニッキーは警官を取り調べるドンに反抗する。ドンは警察は悪者を逮捕し、FBIは警察を取り締まるといって叱る。ロウと金のやりとりがあった2名が殺されており、検事補のロビンによるとロウはやはりヤングを脅迫していたのが確かめられたという。しかも、アルバレスが複数の口座に入金していた。LAPDのデジタルコンテンツをチャーリーがマルコフモデルで分析し、ロウが毎週管轄外で指令を受け現場に急行していることが判った。その場所の近くにヤングの自宅があり、ロウはその後上司のシュミットと食事していた。ヤングから奪った金を取り上げていたのはシュミットで、強請のネタとなっているファイルはまだロウが持ったままだと思われる。カフェでシュミットがファイルを渡すようロウに迫ったが、断られてロウとアルバレスを殺し、捜査を攪乱させるためにその場にいた人間を殺したのではないか。しかし、これは単なる推理で証拠がない。シュミットも何もしゃべらない。グレンジャーは事情聴取の際に、リンと深い関係になってしまう。シンクレアは目的のファイルはリンのところにあると考え、令状を取る。しかし、先走ったグレンジャーがリンを訪ねたところ、2人は爆発に巻き込まれる。ファイルは無事で、ドンはヤングにファイルを手渡し、シュミットに金を渡していた証言を得る。シュミットは逮捕される。チャーリーはFBIに復帰するため、引き続きマッゴーワンの面接を受けるが、兄を売ることはできないと帰ってしまう。ドンは堂々と、FBIとしてチャーリーが捜査に必要だと宣言する。ロビンがNYで仕事を見つけたいので、ドンに休暇を取って付き合って欲しいというのは後々の伏線なのでしょうか。仕事があるのでやはりLAを離れることはできない、君は行かないで欲しいということで終わりましたが、彼女はこのままで終わりそうにないですよね。それにしても、コルビー!今までそんな簡単に捜査対象の相手に誘惑されて、深い関係になってしまうということがあったでしょうか。意外ですよね。これはシンクレアとの絶対の秘密かな。もしかして、マッゴーワンに知られてピンチになる、なんてことにならないでしょうか。そのマッゴーワンは圧倒的な「陰険な敵キャラ」の存在感でもって、エプス兄弟に迫ってきますね。どうやら、ドンはマッゴーワンと真っ向勝負を望んでいるようで、こちらはとても興味深いです。
February 11, 2011
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2話目はいつものNumb3rsに戻った感じです。ラリーの説明は全く理解できませんし(手を抜きすぎだろう)、どうしてそこで容疑者の写真が出てくるのか説明不足でしたが、新人ニッキーの度胸の良さで乗り切ってしまいましたね。デイトレーダーのアリス・デメイルがATMで数百ドルの現金を出金した後、監視している男から逃げだそうとして射殺される。犯人は現場から車で逃走し、監視カメラにははっきり顔が映っていなかった。被害者は何者かに誘拐され、犯人側の要求で夫が銀行口座に身代金を入金し、誘拐された本人がそれを出していた。最近中流クラスの女性を狙って同様の事件が起こっていて、他の被害者はレイプされていたという。逃走に使われた車が発見されるが、男性が一人射殺されており、目撃された他の犯人3名は車を乗り換えて逃走したと思われる。殺されたのは犯人の一味で、宝石強盗などの犯罪歴のあるジョーイ・ハーマンと判る。ドンのチームは、高価な宝石を盗んでいた男が、わずか300ドル程度の現金強盗を繰り返す理由がわからず、捜査で行き詰まる。チャーリーはFBIの機密保全許可が得られないので、ドンの力を借りずに改めて関係部署のマッゴーワンに申請することにする。チャーリーは、事件についてドンに自分から「おとり効果」を狙って、市内に犯人グループが食いつきそうな、魅力的なオトリをばらまく方が良いとアドバイスする。ドンは始めは拒絶するものの、意見を取り入れることにする。一方、新人のニッキーが、失踪届が出ている新たな被害者ジャネット・がーバーに注目する。全国のATMの不正をリアルタイムで監視する「スパイダー」というプログラムを使ってジャネットの口座を監視していたところ、動きがあった。そのATM周辺を巡回していたシンクレアとグレンジャーが、現場近くで犯人の一人を追うが、犯人は車に轢かれて死亡する。残りの犯人グループは車を残して、ジャネットと共に逃走する。同じ誘拐被害にあった女性は、ハーマンの写真を見て犯人だというが、今回死亡した犯人は見たことがないという。死んだのはザック・トーリングと言い、ジャネットのカードを使って買い物をしていた。どうやら、犯人グループはハーマンやトーリングらを「使い捨て」しているらしい。ドンは主犯が一人いると考える。しかし、なぜ半端な少額の金を引き出すのか?ジャネットは射殺体で発見される。ラリーとアミタがチャーリーのアドバイスを得て、より確度の高いオトリにするため、様々な条件を算出し、40カ所以上にオトリを配置する。ニッキーもオトリ候補に手を挙げて、作戦に参加し、ついに犯人グループに誘拐される。ドンたちはニッキーの監視を続け、ニッキーが金をおろす場所へ先回りする。ニッキーは主犯を捕まえるために、あえて自分から大金を払うので銀行が開く朝まで待って欲しいと持ちかける。犯人グループの一人は「スパイダー」をハッキングしようとしており、ラリーは犯人の目的がプログラムの内部を探り、ATMへ金を補充する命令を出す時を狙って効率よい現金強盗を計画していた事に気づく。ニッキーの時間稼ぎは危険な状態に達し、発砲されそうになるが、自力で犯人を取り押さえる。突入で2名逮捕され、主犯も特定できた。ニッキーの勝手な行動に対して、ドンは彼女に内勤を命じる。チャーリーはマッゴーワンと面接するが、マッゴーワンはドンが捜査に私情を挟んでいることや、ルール破りの捜査や問題行動があることなどを挙げ、チャーリーが捜査に加わることで調査がドンに及び、ドンの将来が傷つくという。いったんは申請を諦めたチャーリーだが、ドンはその話を聞いて弟のためにマッゴーワンに直訴するという。マッゴーワンはキース・キャラダインでした。最近よくドラマで見ますね~ということは、彼は今シーズンの敵キャラになるということですね。これまで、エプス家の恋愛ネタや何かと個人的な話が多かったので、こういう方向は新鮮な感じがして楽しみです。そしていつチャーリーが顧問に復帰するのかがポイントですね。やはりラリーとアミタでは様になりません。(爆)気が強いニッキーは良いですね。大いにドンに刃向かってもらいたい。そして、シンクレアとグレンジャーのどちらかと恋愛関係に…なんて、すぐ想像してしまいます。(笑)
February 4, 2011
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シーズンプレミア。先シーズンに、チャーリーがテロの容疑者に協力したため自首して、FBIから締め出しを食う(機密に触れる許可証を失う)クリフハンガーがありましたので、どうやってそれから復帰するかが一つの見物だったのですが、ちょっと肩すかしでした。(笑)メーガンが抜けた後の女性キャラクターとして、「Shark」のSophina Brownがドンのチームに入り、今回は出演していませんでしたが、ワーナー捜査官役のAya Sumikaも準レギュラーとなり、ロビンもドンの彼女として顔を出していますし女性陣が賑やかになりそうです。そして、ゲストはおなじみエジャートン捜査官(Lou Diamond Phillips)と豪華でしたね。ロッククライマーの青年2人が、クライミング中の渓谷で何者かに殺されて見つかる。所持品の中にダイヤの原石があり、犯罪に関係があるとみて出所を探る。チャーリーは国土安全保安省から脅威と見なされ、セキュリティ・クリアランス(保全許可証)を失い、FBIの捜査にはもう関われないので、アミタとラリーがダイヤの出所を探るのに協力することになる。原石の産地を探っても手がかりが得られないので、輸送ルートに注目し、ブライスという男が宝石店からダイヤを運んで行方不明になったという事件を追う。ブライスは宝石店の共同経営者で、空港に駐車している車のトランクで殺されて見つかる。秘密にしているはずの輸送計画が外部に漏れた疑いがある。クライマーの友人、ピートとスキートは2人が死ぬ前日に高価な物を手に入れたと言っていたという。ダイヤは当初の予定では小型飛行機でサンノゼまで運ぶことになっていたが、到着しておらず、墜落した可能性がある。それをたまたま新ルートを開拓中のロッククライミングをしていた青年たちが見つけて盗んだらしい。ブライスから宝石を盗んだ犯人は、クライマーに奪われたダイヤを追っていると思われる。飛行機が墜落した届はなく、犯人がどのルートを取ったかも不明で、トランスポンダーも応答しないので、アミタとラリーはチャーリーの知恵を借り、ルートを推定する。ドンのチームと、死んだ友人のルートを辿るピートとスキート、そして山のガイド役のエジャートンが、観光客らに聞き込みを行い、車の目撃証言などから現地を歩く。ドンはダイヤ強盗の車を発見するが、ピートとスキートが犯人に捕まっており、2人を救うために、犯人3名と撃ち合いになる。逃げる途中足を怪我したピートが自分から人質となって、ドンとスキートを逃がす。エジャートンはチャーリーを呼び出し、衛星写真からドンの居場所を探して助け出す。犯人の一人も逮捕するが、口を割らない。小型飛行機の墜落場所が見つかり、犯人の一員であるパイロットは死んでおり、後に毒殺されていたことが判る。原石が盗まれた宝石店に盗・聴器が仕掛けられており、犯人らは衛星を使ってその電波を受信していた事が判ったため、ラリーが再びチャーリーの協力を得て受信者の家を突き止める。ピートはそこでダイヤのありかを吐くよう拷問されていたが、FBIチームが突入して助け出す。犯人グループはパイロットを信じずに毒殺して墜落させていたが、そもそものダイヤも仲間の一人が横取りしており、仲間割れして自白する。ドンはチャーリーが元の権限を取り戻せるように、一緒に闘う決意をする。前シーズンのフィナーレでも、友人の祖国のために情報を送ったチャーリーの行為について、起訴はされないだろうと言っていましたが、あっさりと起訴は取り下げられた、ということで、「なーんだ。」。そしてチャーリーは学究生活に戻るかに見えましたが、何のことはない、みんながチャーリーをあてにして、結局捜査にかかわってしまう。(爆)ラリーは一体役に立っているんだか、いちいち聞きに行っているようでは困ります。彼の専門では問題解決できないのだろうか。お笑い担当になりそうですね。この調子だと、来週はチャーリーは元に戻りそうだな。(笑)新人ニッキーは、LAPDに4年いたらしく、しかもロースクール出だというのは、ちょっと「Shark」のイメージを引きずっていますね。エジャートンが色目を使っていましたので、もしかしたらそういう展開になるのか?全体的には、いつものシューティングシーンがあり、突入シーンがあり、クライマーのパフォーマンスなど、良かったですね。数学も使いましたしね。1キロ先から撃ち抜くというエジャートンの腕前が見られなかったのはちょっと残念。でも、エプス家ですっかりくつろいで、準レギュラーとして定着しましたね。(笑)ロビンもまるで長男の嫁のように座っていましたし、今シーズンは人間関係は安定しているように思えます。
January 27, 2011
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シーズンフィナーレ。この年は脚本家ストがあったのでエピソード数が少なかく何だか盛り上がりませんでしたが、クリフハンガー的な終わり方で、しかもDiane Farrがこのエピソードで降板と、変化のある最終話となりました。ゲストは「ダメージ」「24」「ヒーローズ」でおなじみのイヴァネクさん。(笑)故郷のパキスタンに資金を調達する「パキスタン国際基金(PIF)」の会員、カリーン・ラフィークが家族の前から誘拐される。同じ会員のロナルド・ジャマーリも行方不明になっており、ワシントンD.C.からテロ対策課のフレイリー特別捜査官がやってくる。フレイリーはチャーリーの大学の同僚で、農作物のDNA組み替えを研究しているパキスタン人のフィル・サンジラニ教授を逮捕してしまう。サンジラニ教授は応用すれば生物兵器を作ることができる最新研究内容をパキスタンの研究者に送ったことで、テロリストの疑いを持たれてしまった。PIFについては、過激派の隠れ蓑という疑いも持たれており、フレイリーによると彼らの金がテロ組織に流れたという証拠を掴んだという。組織側とすると、情報を漏らした密告者を抹殺する意図があり2人を誘拐したのだろう。彼らを追う事でテロ組織の司令部を突き止め、今後のテロ活動を抑止するという。チャーリーは科学者として祖国の飢餓問題を解決したいという同僚の言葉を信じたい気持ちだ。しかし、捜査には協力することにして、PIFの組織の隠れ構造を見いだすという。PIFの代表ハマド・マザーリはテロ組織とは関係ないと言い、令状がなければ捜査に応じないというので、NSAの盗・聴記録のデータベースを利用することにする。やがて、倉庫でラフィークとジャマーリの拷問された遺体が発見される。近くにはRPG-7のトリガーピンが落ちており、ジャマーリの自宅からは高校の見取り図が見つかった事から、フレイリーは彼らがテロ攻撃を計画していたのではないかと息巻き、チャーリーと対立する。メーガンの聞き込みでは、半年前からPIFは金回りが良くなっていたと言い、NSAの通話記録から、死んだ2人と接触が多かったベンジャミン・ラジャーという弁護士を監視することにする。ところが、FBIの目の前でラジャーが誘拐されそうになり、シンクレアが犯人を追って一人を射殺してしまう。殺された男は白人だった。ラジャーの話では、マザーリが資金を管理していたが新しい支援を始めたというのに、本国でその事業が見あたらないと言い、ラフィークらが疑いを持っていたという。メーガンはPIFの通話先がサンフランシスコ、NY、ボストンと、IRAの組織と共通する事に気付き、元IRAのマックスに話を聞いたところ、殺された男はIRAのジョン・オースティンで、パートナーのオハラハンと組み、兵器の密輸を行っていたという。PIFのマザーリの身元を調べたところ、他人のIDを盗んでいたことが分かり、自宅を捜索するとガレージから大量の武器が見つかった。実はオハラハンがマザーリを装ってPIFに入会し、資金を兵器の密輸に使っていたのだった。早速逃走したオハラハンを手配し、発見射殺する。サンジラニは事件が解決した後も逮捕されたままで、チャーリーは教授が送りきれなかった残りの研究を関係する研究者に送った上、FBIに自首する。裁判では勝てるだろうというチャーリーだが、機密にアクセスする権限を取り上げられ、FBIの捜査に協力することができなくなった。メーガンはFBIを辞めてD.C.に行き、カウンセラーをしながら博士号を取る事にする。Diane Farrの降板は、この年だったか、前のシーズンだったかに出産して家族と過ごしたいという希望があったようです。男ばかりのNumb3rsでは、彼女の落ち着いた母親のような存在感はとても心地よかったですね。これはアミタでもワーナーでもロビンでも得られない雰囲気で、彼女がいなくなるとかなりぎすぎすするのじゃないかという気がします。FBIだとテロ組織の捜査の話が多くなりますが、今回のようにイスラム系だから何が何でも疑ってかかるフレイリーにチャーリーが敢然と食ってかかり、その結果ドンとも激しく対立するのは初めて見たように思います。今回の行動でチャーリーが捜査に関われなくなると、Numb3rsではなくなりますから、きっとシーズン5では元に戻ることができるのでしょうね。(笑)それにしても、結局PIFは別の悪党に利用されていたわけで、世の中そう単純じゃないということは言えますね。メーガンはこういう事が積もり積もって、FBIを辞めることにしたという。ラリーとは良い関係でしたが、まあ距離が離れていてもこの2人なら続ける事ができるんじゃないでしょうか。
May 18, 2010
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どのドラマシリーズでもラッパーをテーマにしたエピソードがありますね。人気ミュージシャンを出演させて話題にしたりしますが、ステージにいたグループは実際のミュージシャンなのですね。ニーナ役の人は見覚えがありました。ちょうどNCISのシーズン5で分析官ジャーディンをしている人でした。また、レコード会社の社長は「サラ・コナー・クロニクルズ」のエリソン捜査官の人でした。メーガンが休暇でNYに行ったことが何だか大変な事のような扱いですね。次週(シーズンフィナーレ)が気になります。人気ラッパーの「ハンター」がレコード会社の社長ブランチャードの誕生日パーティの後、車に乗ったまま銃撃され殺される。この会社はFBIの麻薬課が密かに調べを行っており、ワーナー捜査官が捜査に加わる。ハンターの所持品に音楽ではないデータが入ったipodが2個あり、チャーリーが分析することになった。文字列メトリックという手法を使うと、2つの複雑系を比較することができるという。この手法では、音楽にまつわるあらゆるデータを分析することでヒットする可能性を予測することができるという。ブランチャードの会社では人気アーティストのハンターと、2BY4の2人が稼ぎ頭で、デレク・レインズというアーティストともめていたという。パーティにもデレクが乱入し騒ぎを起こしていた。2BY4はデレクに復讐すると公言する。シンクレアとワーナーがデレクの家を訪れると、ハンターの未亡人ニーナとデレクがいた。ニーナによると以前はデレクとハンターは仲が良かったが、ハンターが売れるにつれて遠ざかっていったという。その時、デレクの家に銃弾が撃ち込まれデレクが負傷する。容疑が持たれる2BY4は陸軍を懲戒除隊した経験を持ち、暴行の犯歴もあるが、デレクを撃っていないという。ハンターの持っていたipodのデータの分析はチャーリーとラリーが会社で行い、ハンターの曲は大ヒット間違いないと判る。2BY4の曲は20%しか成功しないという。やはりハンターの成功を恐れた2BY4の犯行なのか。デレクが入院している病院に、PCを持ったニーナがやってきて何かを相談したい様子だったが、デレクが意識を取り戻していないため帰る。そのニーナが車に乗り込んだ瞬間、仕掛けられた爆発が起き、ニーナは死んでしまう。PCに何か理由があると考えたドンは壊れたデータを取り出すが、チャーリーはグレブナー基底で欠けたデータを補うという。捜査令状を取って2BY4の家に向かったドンは、逆に2BY4から「デレクに殺される」と保護を求められる。2BY4がハンターの敵を取ると言っていたのはファンへのイメージ作りで本意ではない、ハンターを殺したのはやはりデレクだろうという。あるいはブランチャード社長かも知れない。実は金の件でハンターともめていたらしい。ブランチャードにはアリバイがあるので、爆破は手下のキロの可能性もあるという。実は2BY4はデレクに、キロがニーナとハンターを殺したと嘘を言ったという。それを聞いたドンらはブランチャードの会社に向かうが、キロが撃たれていて、デレクにやられたという。しかもデレクはブランチャードを人質に取って車で出ていった。チャーリーはPCデータを分析し、会社の裏会計簿だという。売れる確率の少ない2BY4の曲をラジオ局で流してもらうためのリベートをハンターの金から流用していた。デレクはハンターが殺された場所にブランチャードを連れて行き、会社と契約しないデレクが売れないように細工したことを認めさせる。デレクはその会話を録音していた。ブランチャードは逮捕され、検事のロビンは2BY4と会社の麻薬密売の情報を話すという取引をする。チャーリーはついにLAを訪れたアミタの両親と食事をすることになり、緊張する。両親はアミタに見合い話をもってきたが、チャーリーは両親に気に入られる。さすがにデレク役の人は最後まで格好よかったですね。ハンターに音楽を教えたのもデレクなのだそう。襲撃事件があるとCDがより売れるなど、いつものパターンでしたが、曲が売れるかどうかを前もって分析するというのはいかにもNUMB3RSです。一発当てると大金持ちになって、金の亡者がむらがるわけですね。ところで、またまた出戻ったワーナー捜査官は、なぜかグレンジャーと仲が良くなった。(爆)来シーズンは2人がカップルになるのでしょうか。後、ドンは相当メーガンの行動が気になっているようです。ラリーはそれほど心配していない様子なのに、なぜ?アミタの両親は娘思いで、心配してお見合いをセッティングしていたのですね。チャーリーとアランはだしに使われたということか。見合い相手が非の打ち所がないために、チャーリーとしてはすっかり落ち込んでしまうわけですが、「彼はゲイ」だという一言に救われました。(爆)ついでに本当に気に入られて、アランからは「次は結婚の心配だな~」と言われてました。
May 11, 2010
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カルト宗教に対するラリーの反応が激しくてちょっと驚いてしまいました。それも、彼なりに意味のあることなのですね。信仰がテーマだとあまりなじみがないことが多いのですが、最後は意外な展開で面白かったです。タイトルはヒ素の元素番号ですね。カルト教団と言われるパトモス教会で、コーヒーを飲んだ信者が次々と倒れ、当局に内部通報があった。この教団では祈りによって治療をする事で知られ、到着した救急隊を激しく拒んだがFBIが強引に中に入り患者を助けた。毒物としてヒ素が検出されたが、教団の敷地からはヒ素は見つからず、侵入も難しい事から集団自殺なのか内部犯行なのかと考える。チャーリーは社会ネットワーク分析で教団内の組織構造の分析を行うという。教団のエズラ牧師はFBIの捜査に協力的で、信仰治療は間違った解釈だとし、誤りを正そうとしているという。ドンは教団の実質的な管理者、スーザン・ドーランとその娘オードリーから信者に関する資料を預かる。スーザンとエズラ牧師は対立していて、牧師の息子クレイグとオードリーは恋人同士だった。実はオードリーの父親がこの教団を開いたが、1年前に心臓麻痺で死んでいた。メーガンはドーラン牧師の死因に疑問を持ち遺体を掘り出して調べさせる。その結果、ドーラン牧師もヒ素中毒で死んだことがわかり、今回の中毒事件との関係を調べる。検事のロビンによると、エズラ牧師はパトモス教会をカルト教団から非課税の法人に変えようとしており、そのために信者が治療を選択する自由を与えてカルトのレッテルを外そうとしたのではないか。非課税化は大金をもたらす。スーザンはエズラ牧師の台頭を快く思わなかったと思われる。スーザンの住居の洗濯室から高濃度のヒ素が検出され、状況的にスーザンが殺人容疑で逮捕される。しかし、その時に建物から爆発が起こりエズラ牧師が死亡する。牧師の家の流し台にはヒ素があったようだが、爆発が事故ではないと見たチャーリーは、アフィニティ分析で事件を分析し、他にも共犯者がいるとして関係者を洗う。するとオードリーの関与が示唆され、3件の事件ともオードリーのアリバイがなかった。スーザンは娘に容疑がかけられたと聞いて、急に犯行を自白する。チャーリーは検証過程で逆にクレイグに疑問を持ち、ラリーはエズラ親子の関係に足りない物があるという。シンクレアの調べによると1998年以降、親子の記録が見あたらず、エズラ夫妻は1998年に交通事故で死んでいることが判った。その時里子だったのがクレイグで、犯罪者のウィリアム・ブーンがエズラ牧師になりすまし、親子で教会の金を目当てに詐欺をしようとしたのだった。おそらくクレイグがドーラン牧師を殺し、ブーンがコーヒーに毒を入れてクレイグを殺そうとしたが助かって、逆にクレイグはブーンを爆発で殺したのではないか。クレイグは疑いを持たれたのを知って逃走し、メーガンはクレイグを信じているオードリーに真実を語るよう説得する。思った通り、クレイグからオードリーに金庫の金を持ってくるように連絡があったので、FBIチームは張り込んでクレイグを逮捕する。ラリーは科学の人として、パトモス教会が医学などを否定する教義に激しく反発。また、独自の特殊な聖書の解釈についても許せない。宇宙へ行ったり、「神の粒子」を研究したりと、ラリーの中では科学と精神世界は違和感なく同居して、意識して双方を結びつけようとしているので、つい熱くなるのかも知れませんね。手に持っていたのは箱庭サイズの石庭の熊手ですが、「アリー」のジョンも同じ物を持っていたように思います。(笑)あれは精神を安定させるのには良いのでしょうね。出番が少なかったアランが、神を探すことについては人それぞれだと言ったのはさすがに年の功でしょうね。ラリーの狂信と信仰は紙一重である、という言葉も奥深い。この教団の信者が信じる物が何であれ、そこに別人になりすました牧師がいて、詐欺を働こうとしていたとはまさか思いませんでした。しかも主犯は息子の方だし。オードリーの愛情を利用して最後まで罪をなすりつけようとするなど、本当に酷い話です。ドンとロビンは相変わらずLOVE×2であまり幸せそうな所ばかり見せられると、逆に別れもあり?という気がしてきます。(爆)冒頭とエンディングの「非ニュートン性流体」て、本当に可能なのでしょうか。私も試して見たいな。
May 6, 2010
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65話の続き、あの時宗教絡みの容疑者を狙撃した元海兵のクレイ・ポーターが再登場。始めからこの展開を予定していたのでしょうか。エプス家のエコハウス化の話しの続きと、ドンはまた愛欲地獄?(笑)父親と娘が3名の侵入者に誘拐され、その実家が、容疑者2名を射殺して今はメキシコに逃亡中のクレイ・ポーターのものだと判る。隠れていて難を逃れた妹のジェナは犯人たちを目撃していて、ポーターと同じ海兵隊の仲間だという。ポーターの部隊の隊長ライアン・フェラロは帰国後無断で離隊しており、イラクで現地人を拷問したとポーターに起訴されていた。そのフェラロは昨日、同じ部隊のカルロス・ルイーズとジェームズ・ピンクニーが移送途中にヘリで脱走させていた。FBIでは、誘拐は自分たちを裏切ったポーターへの復讐だと見る。そのポーターは偽IDで国境を越えていることが確認された。チャーリーはフェラロとポーターが軍の経験を元に闘うと見て、OODA分析でどこに現れるかを予測するという。フェラロが移送中薬物で心臓麻痺を装った疑いがあり、フェラロの妻から話を聞くが、夫は戦争から戻って別人のようになり、今は離婚の申し立て中だという。ポーターが銃器店や必要な物資を手に入れるためにコンビニに現れる事を予測し、張り込んでいたところ、姿を現したのでグレンジャーとシンクレアが逮捕する。しかし、ポーターは自分の容疑については証拠がないと否認し、ジェナの説得にも答えない。ドンは恋人のロビンに黙って、ポーターを泳がせて後を追うことにする。しかし、途中で見失ったため、フェラロの妻を追及したところ、大金をもらって薬を調達したことを認め、フェラロの脱走を助けたヘリの操縦士のレナーの名前を挙げる。しかし、レナーの自宅に向かったところすでにレナーは殺されていてその場からポーターが逃げ去った姿を目撃する。レナーは2日前に殺されていたことから、フェラロとの間で金の問題が発生したのではないかと考える。チャーリーはOODA分析の予想が外れたことで、ポーターとフェラロの目的が違ったと推測、フェラロの目的はポーターを生け捕りにすることだという。その後、ゴミ捨て場からポーターの父親が遺体で見つかり、ポーター宛のメッセージが添えられていた。グレンジャーはレナーがイラクでフェラロと関わり、イラク復興費を150万ドルを現地の反政府分子が盗んで隠したのを聞き出そうとしてイラク人を拷問したのではないかという。そのうち5万ドルはフェラロが発見して、残りの金の隠し場所を聞き出そうとしていたときにポーターが監視役に付いていて、ポーターなら知っていると考えているのではないか。やがて、人質になっている妹を心配したポーターが出頭し、協力すると言う。ポーターはフェラロには金の在処を知っているふりをしていたという。チャーリーとアミタはメッセージに録音されていたジェット機の音を分析し、フェラロのアジトを推測。ポーターはおとり役を買って出て、SWATが突入のタイミングを見る。ドンはリズの職場復帰で気まずくなり、ロビンにポーターの件を黙っていたことを詫びて、ポーターの減刑を頼む。突入後ポーターは憎しみのあまりフェラロを撃ってしまうが、妹は無事保護された。エプス家ではアランとチャーリーがエコ住宅の建設で、専門家の意見を聞いて双方が張り合う。専門家のウォルディー先生というのはBill Nyeという向こうではおなじみの司会者なのですね。日本で言うと「でんじろう」?アルコール燃料としてコーンのサイロを造ろうと言う話の次は風力発電でした。あんな風車を敷地内に設置したらさぞ鬱陶しいと思うのですが。さて、検事のロビンとアツアツになったドンが、人手不足だからとリズを呼び戻す。それがロビンの気に障って、リズもその事でドンを気遣う、まさにドロドロの女性関係ですね。ドンはやたら女性の話が多いです。でも、あの雰囲気だとやはり始めからロビンが本命だったと言うことでしょうか。シーズン6で終わりだそうですが、このカップルはゴールインできるのかどうか。さて、イラクでの拷問内部告発が意外な理由だった、という話しでしたね。クレイ・ポーターは誇りある海兵で、上官であっても拷問は許さないという人だったが、帰国したら恋人が殺されており、憎しみのあまり容疑者を狙撃してその後メキシコに逃げていたという、しかも、家族は彼への復讐にさらわれて父親も殺された、考えてみると彼には不幸が付きまとい浮き沈みの激しい人生ですね。この設定は始めから決まっていたのかしら。今回強調されたのは、兵隊として良い闘いをしたグレンジャーと地獄を見たポーターとの違いでしょうね。戦争がポーターの人間性を変えた、もちろん部隊の仲間も変わったわけですが、その中で家族を守るために、罪を認め犠牲になろうとしたポーターを英雄的に描こうとしていたのかな?とにかく、闘いのプロが人質を誘拐し、またそれを取り戻そうと付け狙うという、LAが彼らの戦場となったのでした。OODA分析というのは、空軍が考えた航空戦闘理論で「勝利に必要な意志決定サイクル」のことなんだそうな。何でも数学モデルに置き換えることができるのですね。ジェット機の音を分析して飛行機のサイズや速度、録音場所までの距離を測る「音波クレーター」というアイディアは面白かったですね。これも本当にできるのかな。
April 28, 2010
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久しぶりに落ち着いた良い話でした。シンクレアがLAレクレーションセンターに通っていたと言う話は、今やBONESのサローヤン博士になっているタマラ・テイラーが出ていたエピソードでしたね。あの後、付き合っていたのかしら。とにかく、シンクレアが中心になるとFBI捜査官としてよりも一人の人間の熱い話になるから不思議です。ギャングのボス、ジャロビ・テイラー(Jライト)に対する裁判で、保護下にある証人3名のうち、2名が襲われ1名が死亡、残り1名は暗殺者を倒したが証人のレジー・スミスは逃走する。重症を負った1名は、マイアミから戻ってきたドンの前の恋人で検事のロビンが臨終供述を取る。証人を殺した暗殺者はギャングのナンバー2、ドワイト・レディック(ヘビー)が雇ったアルバニア・マフィアで、死亡したベルを殺したのは女性のコーラルという殺し屋だと思われるが、ヘビーは何も認めない。ドンは刑務所にいるJライトに毎週面会しているリバティ・ホルト(ビショップ)という少年が連絡係をしていると考え、素性を探る。連絡先にシンクレアが知っているレクレーションセンターがあったので、見つけて話をしたところ、ただJライトにチェスを習っているというだけで何も話さない。シンクレアはビショップとの話のきっかけを掴むため、アランにチェスを習う。証人の命が狙われたことから、情報が漏れている疑いがあり、情報に関わった人物の大量のメールを分析する方法をチャーリーに尋ねる。チャーリーのアドバイスで、関係者を絞り込んだところ、ロビンがリークの張本人の可能性が出てきた。ロビンの部屋を捜索したところ、PCをメンテナンスしていたアンジー・ヒースが逃亡中のレジー・スミスの元妻であることが判った。おそらく、Jライトの命令で情報を流していたところ、暗殺指令が自分の元夫だと知って事前に知らせたのだろう。しかし、2人はすでに自宅で殺されていた。使われていたのはベルを殺したのと同じ22口径。ベルが殺害された時に犯人の携帯にダウンロードされた画像があり、映っていた場所を特定したところロビンの自宅と判る。次のターゲットがロビンだと判ったため、ドンはロビンをFBIの手で保護するが、暗殺者コーラルは侵入しロビンの命を狙う。しかし、間一髪ドンがロビンを救う。シンクレアはビショップとチェスを通じて再び会い、Jライトとのチェスのやりとりをメモした手帳を預かる。アミタとラリーはこれを暗号と見て分析し、ヘビーへ次の攻撃対象を知らせる手段であると解く。次のターゲットはビショップ本人と判ったため、シンクレアがビショップを説得し組織から離れるように言う。そこに現れたヘビーらがシンクレアを脅したために逮捕する。ドンはロビンとの交際を再会する。チャーリーは先日恐い思いをしたので、FBIの訓練を受けることに。体力よりは知力の人なので、厳しい訓練でややへこみ気味。でも、彼にも得意技があった。それは射撃がめっぽう上手いこと。自信のあるものが見つかると、それを自慢したくなるのがチャーリーのようですね。ナンバーズで珍しくスタトレネタがありましたね。チャーリーがいない間にアミタとラリーとどっちが上司かという話で、カーク船長の次は、スポック、スコティ、スールーだと答えたラリー。シーズン2の時は、アシスタント・チーフエンジニアのデサルがどうのこうのと、非常に詳しい。(爆)さすが宇宙へ行く人はスタートレックに詳しいわけですね。あと、ちらりと言っていましたが、アミタはGAPでバイトをしていたらしい。そしてワーナー捜査官がいなくなったと思ったら、ロビン・ブルックス検事が戻ってきた。そういえば彼女がなぜいなくなったのかは説明がなかったですね。今回も、ヘアクリップがどうのこうのと、さっぱり判らず。でも、とげとげしかったのは最初だけ、思った通りさっさと元に戻ってしまいました。(爆)ドンも結局仕事絡みでしか相手が見つけられないのだから。シンクレアはビショップをまともな道に戻すために、下手ながらチェスを覚えてハートでぶつかる。しかも、ギャングの前で身体を張って少年を守る。そういうところが少年の心を掴むのでしょうね。
April 20, 2010
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ストーリーがあったようななかったような、あまり捻りは感じられませんでしたが、相変わらず突入シーンにはパワーがありますね。ドンのチームに入るためには、フットボールの選手かなにかでないと務まらないみたいに、毎回かけっこがあります。(笑)そういえば「サードウォッチ」でも警官たちがよく走っていましたね。CSI:NYも犯人を追ってよく走るが、マイアミはたいてい車で追います。その辺に、ドラマの個性が見えます。(笑)覚醒剤製造工場に踏み込んだドンらは、現場で不審な動きをするミーチャムの身柄を拘束する。ミーチャムのトラックには大量のダクトテープや手錠、銃があり用途について追及するが、ミーチャムはいずれも合法だと言い張る。ミーチャムには犯歴がないが15丁の銃器を登録しており、NAFという銃所持派の反政府団体と関係があるという。NAFでは最近リーダーが連邦ビルの爆破容疑で逮捕されており、メンバーは離散、次の攻撃のために準備しているか、または作戦の実行中の可能性もある。ドンは何かを企んでいるという勘にもとづいているが、このままでは逮捕できず供述からは何も得られないので、携帯のGPSの記録から直前に立ち寄ったバーにミーチャムのトラックを置いて、監視することにする。チャーリーはカーナビに入力されていた10カ所の目的地にどういう繋がりがあるのか分析を続ける。やがて、ミーチャムの車から資材を奪った2人の男たちがいたので尾行すると、アジトらしい家が見つかった。顔認識にかけると、キグリーとライケンという白人至上主義の犯罪者で、アジトと車の登録はミーチャム名義になっていた。2人はNAFとも関係があると見られ、コルビーがアジトに盗・聴器を仕掛ける。彼らはミーチャムが逮捕されたことは知らないらしいが、慎重で家の中の3人目の男が出てこない。踏み込むタイミングを得られないまま監視を続けると、2人は外でタバコを吸っており、ドンは大量の爆弾を製造していることに気付く。令状を取ってコルビーとデイヴィッドが突入しようとするが、反撃され、キグリーが爆弾を持ったまま逃走する。3人目はガレージで自爆する。ドンは彼らが狙っているターゲットを聞き出そうと厳しくミーチャムを取り調べる。ミーチャムは自分たちの主義主張のために無人のビルを狙っているとだけ認めるが、具体的には言わない。チャーリーの分析の結果、ミーチャムが車で通ったルートには連邦のビルはないが、金融機関のSAR(疑惑行為報告書)に対する国税庁への報復ではないかと考え、ファーマーズ・アメリカン銀行が爆弾テロのターゲットだという。現場に急行したドンは、市民を避難させ爆破しようとしているキグリーを説得し、無事身柄を捕獲する。アミタの両親がLAを訪問することになっていたが、仕事でキャンセルされたため、チャーリーはアミタを励ますためにこちらからインドへ行こうという。チャーリーが「ディリクレ分析の時系列的重なり」(??)でも上手く判らなかったミーチャムの行き先が、シンクレアとアーケードゲームについて語り合う中でヒントを得て解決するという、相変わらず何が何だかな展開でしたが、微笑ましいシーンではありました。タイトルの「ブラック・スワン」というのは、予期せぬ出来事、経験していないことは予測できないということで、ヨーロッパでは白鳥は白色しかいないと思っていたら、オーストラリアでは「黒い」白鳥がいたという例えなのだそう。そんなところは気にせず、容疑者の車に車をぶつけて見張りを油断させるメーガンとか、ワッフルの好きなアミタのために山ほどワッフルを焼いてディナーをするチャーリーなどなど、楽しいシーンはありました。コルビー&デヴィッドの助さん格さんコンビも完全復活で良かった。
April 14, 2010
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このシリーズ、いつも男性中心のドラマだと言っていますが、今回は女性が被害者になることもあり、メーガンが中心的になってがんばったので、NUMB3RSとしては珍しく心に訴えかけるところがありました。今回ほどメーガンの存在感を感じたことはないですね。なお、意外なゲストとして、「Glee」のシュースター先生が出ていました。びっくりした~(汗)ロス市警の覆面パトカーの警官にレイプされたという匿名の通報があり、ドンのチームで調べる事になった。被害者はEメールのアドレスからリナ・ヴァイニングと分かりメーガンが話を聞く。車を止められ、酒に酔っているので家まで送ろうと言われたが、水を飲まされたあと意識を失いレイプされたという。血液中からレイプドラッグを飲まされたことが判ったが、忘れてしまいたいと、DNAなどの証拠を全て処分してしまっていた。該当する警官を捜すため、内部調査官のアイビー・カークが手伝うことになり、現職だけでなく、制服を持っている警察学校の退学者なども含めて対象者を絞ることになった。チャーリーは症候群サベイランスという手法を使うという。リナの曖昧な記憶をたどり、アイビーがボランティアの消防士をしていたマルコム・トゥーチの写真を見せたところ、犯人だと指摘したのでトゥーチの自宅へ向かう。メーガンは、まだ薬の影響下にあるリナに記憶を強制することには反対する。しかしトゥーチは犯行時間のアリバイがあった。そのころ、第2のレイプ事件が起こり、無線パトロールの警官が20才のジョージーをレイプしたという。血液検査の結果、リナとジョージーが淋病に感染していたことが判ったため、容疑者と思われる12名の令状をとり、淋病検査で陽性だったオーエンスをジョージーに面通しさせる。しかし、ジョージーは犯人が認められず、しかも制服の特徴を覚えていて、コリーナ市警の警官だったことが判る。早速コリーナ市警で話を聞くが、ジョージーは協力を拒み、容疑者が絞れない。しかし、コリーナ市の性犯罪通報センターには被害が寄せられていた。検出された淋病が耐性菌だったため、処方された薬から患者を見つけ出し、コリーナ市警のマラート巡査の妻が感染していた事が判った。マラート巡査はドンとメーガンの厳しい取り調べに、かつてのパートナー、クリアリー巡査が犯行を重ねていた事を白状する。自宅へ向かうと、クリアリー巡査はすでにパトカーで次のターゲットを乗せていたため、GPSで居場所を突き止め追跡する。FBIチームはクリアリーを追い詰め、被害者を救い出す。リナはクリアリーの面通しを拒んでいたが、メーガンが学生時代友人がレイプされて、その友人の助けになれなかった事を後悔している話をして、リナに協力を求める。アミタは、チャーリーとエプス家に住むように求められているが、アランとの同居がハードルとなっている。ラリーはヒッグス粒子研究のパートナーとしてアミタを選ぶ。なんとなんと、「Glee」では高校教師で優しさ一杯のシュースター先生がレイプ犯とはね~そりゃ役者さんですからどんな役柄でも演じるでしょうが、人間以下の悪行を重ねる警官というのはあまりにもイメージが違います。(爆)今回は、同じ女性でも犯人逮捕が第一番というキツイ捜査官と、被害者の心に感情移入するメーガンの対比が際だっていましたね。メーガンは心理プロファイルのプロですから専門なのでしょうが、個人的な経験から被害者に感情移入するところは彼女らしくて良かったです。感情を抑えきれず誰かに話したくなってラリーを呼んだのもGood。父親と話すために東海岸へ行ったことも何か良い影響を与えていたのでしょうか。アミタから暗に同居は嫌とダメ出しされているアランは、ラリーも泊まりに来たために家が数学ラウンジのようになって気の毒。結局、ドンの所に泊まったのですね。しかも、ドンはその事を気がつかなかったの?(笑)これからも仲良く男やもめ同士で暮らせば良いのじゃないでしょうか。ちなみに、このシーズンは例の脚本家ストのシーズンで、このエピソードのあと少し間が空いて、全体として話数が少なかったのですね。
April 6, 2010
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これまで、ドンが犯罪捜査に関わっていることで家族が危険な目に遭うということはなかったのかなと、ちょっと不思議に思ってしまいました。とにかくこんなに怯えたチャーリーを見るのは初めて。まるで子供のよう。アミタに感情をぶつけてコントロールできない場面を見るのも珍しいですね。そんな彼が家をエコ仕様に改造しようとして、アランにも気を遣っているなど、揺れに揺れておりました。社会のどんな悪を許さず、追及の手をゆるめないレポーター、ボニー・パークがショッピングモールの駐車場から忽然と姿を消した。彼女を敵視する者は多いが、チャーリーが非対称脅威分析で容疑者を絞り込むことができるという。そのチャーリーがテレビの取材で、捜査手法について語ったところ、何者かに車で付け狙われて恐い思いをする。しかも一度ならずも、二度目には車ごとぶつけられ命を狙われて、間一髪助かる。ボニーは一匹狼で人にはあまり仕事内容を見せず、どういう取材をしていたのか手がかりがない。シンクレアが手書きメモに残された数字の羅列を見つけるが、分析を任されたチャーリーは襲われたショックでなかなか仕事が進まない。グレンジャーがボニーの部屋を調べていたところ、2カ所の電気代を支払っているのを見つけ、別の仕事場があることが判る。その場所に向かったドンらは、男たちが書類を持ち出そうとしているのに遭遇し、撃ち合いになる。手に入れた書類の中には、シンクレアが見つけたのと同じメモがあり、ボニーが調査対象としていたリチャード・テイラーというデベロッパーの資料があった。テイラーは大型の地域開発で娯楽施設作ることになっており、地元民に強引に立ち退きを迫っていたのをボニーが取材していたのだった。計画は区画設定委員会の認可を受けるだけになっており、ドンがチャーリーを殺そうとした事で乗り込むが、テイラーはドンにも何ら臆するところがない。撃ち合いになったときにグレンジャー倒した男は、チャーリーを襲ったピックアップトラックを持っている事がわかったため、自宅に踏み込み、テイラーの記事に写っていた男を逮捕する。厳しい取り調べに、男は認可が下りるまでボニーを拘束しているだけだと言うが、監禁場所については口を割らない。グレンジャーが落ち込んでいるチャーリーを励まし、ついにチャーリーは数字の意味する内容を読み解く。数字は、開発地域の不動産情報を暗号化したもので、土地の評価額も書かれていた。チャーリーは、この評価の査定を操作することで開発地の評価を下げる詐欺を行っていたと見抜く。その記録の中に欠番があり、その区画にボニーを監禁していると見たFBIは、建物に突入し、地下に捕らわれていたボニーを救出する。グレンジャーがボニーにとても感情移入していたのが印象的でした。自分も人質になって殺される寸前だったということや、彼女の弟がイラクで戦死したなど、共通点が多かった。もしかして、グレンジャーの今後のお相手かと思いましたが、彼女は助けられても感謝もせずさっさと出て行きましたね。(爆)やはりドンに叱られてしょげているチャーリーがツボだったでしょうか。マスコミの前で捜査内容を漏らしたわけでもないし、そもそもどういう肩書きで捜査に加わっているのか。BONESでいうとブレナン博士もそうですし、始まったばかりの「キャッスル」も、刑事と部外者の捜査チームというのは最近目に付きますね。ところで、庭の鯉の池のポンプを修理することから始まって、あの機械学の先生がエプス家の改修に口を出すことになった。屋根にソーラーパネルなど、非常にエコを意識した話でこれもアメリカとしては珍しいかもですね。そういうところは視聴者を啓蒙している?今週はメーガンがお休みでしたが、アミタはいたにせよ、またまた男ばかり出てくるドラマだな~と思いました。男性向けのハードなドラマなのか、それともそもそもターゲットは女性なのか?
March 31, 2010
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シンクレアが熱演したエピソードでしたが、肝心の数学がさっぱりで。(汗)「中国語の部屋」の例えが何にどう使われるのかが判らない。SWATがチャーリーのアイデアを使わない理由にしないために、あえて説明しなかったのか。正直、数学はあまり要らないエピソードでした。ゲストに「ヴェロニカ・マーズ」のお父さん役Enrico Colantoniと、「デッドゾーン」のバナーマン保安官役のChris Brunoが出ていました。ちなみに、Chris Brunoはグレンジャー役のDylan Brunoのお兄さんなのですね。似ているのも当然です。FBIで発砲、人質事件が発生する。たまたま近くにいたシンクレアが、身代わりとなって犯人とエレベーターに閉じ込められる。犯人はFベン・ブレイクリーというプロの監視人で、FBIの仕事を請け負って盗聴や監視任務を行っていた。ベンを雇っていたのはFBI捜査官のディヴェインで、RICO法適用事件や組織犯罪を担当していて、最近ベンが自分が監視されていると知って極端に被害妄想的な行動に出たため、解雇し、業者の認可も取り消したという。そのディヴェインがFBIの建物の中でベンに撃たれる。正当防衛だというが、命は取り留めた。ベンはシンクレアと銃を向け合いながら指揮を執るドンに関しエレベーター内の映像を切ることを要求する。チャーリーは中を見ないで事態を収拾する方法を提案するが、ドンは赤外線カメラによる画像を元に、突入プランを練る。シンクレアは話しかけてベンを説得しようとするが、要求するものがなく、きっかけがつかめない。メーガンはディヴェインが違法にベンを利用していたのではないかと事情聴取するが、のらりくらりとかわす。ベンの自宅から監視されていた証拠が見つかったため、チャーリーが誰が監視していたのかを形状推定を用いて突き止める。一方、待ちきれないドンはエレベーター突入を決める。しかし、作戦は失敗。シンクレアの持っていた銃はベンに奪われ、策は尽きた。ベンを監視していた実行犯を特定したメーガンは、知事選で対立候補の不祥事を見つけるためにディヴェインがベンに監視させていたことを突き止める。ベンは相手側から逆監視されていたのだ。シンクレアの度重なる説得の末、ついにベンは投降する。ワーナー捜査官は、ドンとの関係を完全に終わらせるため、麻薬課へ異動していった。25年間、優秀な職人だったが報われることもなく、妄想的になってしまったベンは気の毒だけれど、とにかく、何か要求することがあるわけではなく、どうせ殺されると腹をくくってしまうので、シンクレアもどうしようもなり。いろいろ同情を見せたり、助け船を出そうとするが、信用してもらえない。まあ、そこは最終的にシンクレアの人間性が勝ったということでしょうか。キース・マーズも熱演でしたが。SWAT導入で同僚を救いたいグレンジャーが突入隊に加わり、勝手な判断をしてリーダー(実の兄)ともめたり、と言う辺りが見所だったか?チャーリーは本の宣伝でFBIで写真を撮るために、マネージャー(笑)のアランと共に来ていた。そのアランは建設関係に詳しいので、エレベーターの構造についてアドバイスする。パパはアイデアを採用してもらえず落ち込むチャーリーのメンタル面のフォローなど大活躍でした。(笑)一方「まだいたの?」というワーナー捜査官は、ついに去っていきました。アミタのようにセミレギュラーにならず、女優さんの都合だったのか、これでお別れは残念でしたね。メーガンはラリーと一緒に実家に行くらしいので、そのフォローの話があるかしら?
March 25, 2010
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これも最近ドラマでよく見るSFコンベンション&コミックネタ。NUMB3RSほどのインテリたちでも、アメリカの男子はコミック・ヒーローに夢中というのが「なんだかなー」という感じでしたが、話は面白かったです。でも、シンクレアまでコミックマニアなの?~あの顔で熱く語られると引きますって。(爆)ところで、最後まで嫌われ者の実業家スクラーが、あのWil Wheatonだったとは気付きませんでした。その彼の横をスタートレックの宇宙艦隊のユニフォームを着たコンベンションの参加者がうろうろしているのがツボだったわけですね。伝説的なコミック作者、ロス・ムーアによる1点しかないコミック誌がコンベンションに出展される。出展したのは元コミック作者でコレクターのスクラーで、偽物だという噂が出たのであえて出展することにしたという。もし本物なら200万ドルの値が付く代物だというが、まだ鑑定はされていない。処分品の箱の中に偶然入っていたという。そのコミック「Ultra World」を突然覆面をした強盗団が奪っていった。強盗は警備員を撃ち殺してしまう。FBIが、コミック作家で事情通のセス・マーロウの協力で捜査に当たるが、ブラックマーケットではすでにコピーが出回り、1冊5万ドルの値段がついているという。チャーリーは出回っているコピーが偽物かオリジナルの物かを、フラクタル次元解析で判別することができると言い、比較するために作者のロス・ムーアから当時のコミックを手に入れる。ロスは年老いた妻のために、本物を遺してやりたいという。その後、50年代の古紙を印刷所に注文した男がいたことが分かり、グレンジャーとシンクレアが男を追う。古紙を買ったのはマーク・ボーンという詐欺師で、偽物作りには共犯者があと2人いると思われ、獄中でボーンと知り合ったゴードン・ギャリティの行方を捜す。チャーリーの鑑定によると、これまで見つかったコピーは全て偽物とわかるが、偽物を作れば作るほど本物の値段が下がってしまい、犯人の目的が何なのかが判らない。チャーリーはスクラーの事を嫌っているセスに疑いを持ち、スクラーが持っていた本物をロスに本を返すために強盗を実行したのではないかと推測する。実はギャリティはセスのファンで、獄中から無数のファンレターを出していた。そのセスはロスを尊敬しており、コンベンション終了時のオークションで持っているコピーをみんなで売って、売り上げを尊敬するロスと分かち合おうと呼びかける。警備員を撃った銃弾から、ギャリティの居場所が割れ逮捕しようとするが、もみ合いになってギャリティは死んでしまう。チャーリーはオークションで本物を手に入れるため「ジャンプ入札」を用い、セスと張り合って本物を競り落とす。セスは逮捕され犯行を自供し、本物はスクラーの元に返されたが、その後スクラーはロスに返却した。これは売名行為だが結果的にセスの望んだ通りになった。本を出版して以来、何かと話題のチャーリーにVanity Fairの記者が取材を申し入れ、交友関係について取材を行う。グレンジャーは出会いを求めてメーガンがデート相手を紹介する。Vanity Fairの記者が「ユーリカ」などで科学者役をしているJoe Mortonでしたが、ちょっと役柄としては物足りなかったですかね。友人関係に数学を用いるなんて、とちょっと色眼鏡で見ていた記者が、ラリーやアミタ、アランなどから話を聞く訳ですが、天才の天才たるゆえんを聞いて最後はアランが閉めてくれた、ということでしょうか。ラストは伝説的コミック作家を自宅に招いて楽しいひとときを過ごす。老作家は兄弟のマンガを書きながら、いつのまにかそれをヒーローに仕立てている。兄弟でいて友人、犯罪を解決するスーパーヒーローというオチでした。リズと別れたドンは最初から最後までぼーっとして、心ここにあらずという雰囲気。その様子に気付いても、さすがに部下たちは相談に乗ってあげるわけにもいかず、立ち直りには時間がかかりそう?今週は久しぶりにデイヴィッドとコルビーの仲良しコンビぶりが見られましたね。やっぱりそうでなくっちゃ。そのコルビーが一人じゃ寂しいと、デート相手を探している。これは今シーズンのストーリーの一つなのかな。毎回笑い話だとキャラが変わりそうです。(爆)
March 17, 2010
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『愛情の値段』ゲストの誘拐ビジネス交渉人役は「デッドゾーン」のスティルソンを演じていた人(Sean Patrick Flanery)でした。見覚えがあったですが、随分イメージが違って見えましたね。扱いが大きかったので、エジャートン捜査官ようにまた出てくるのかなと思ったのですが…今週はグレンジャーがお休みでしたね。セレブで世間の注目を集めるエラ・ピアスが、クラブの取り巻きの目の前で誘拐される。エラの父親ウォーレンは海外の工場で低賃金で従業員を働かせ、大金持ちだという。メキシコなどで誘拐事件に多く関わった危機的事故班のジェフ・アップチャーチ捜査官が捜査に加わることになった。チャーリーは「タブー検索」を用い、犯人グループの選ぶルートを予測する。まもなく、誘拐に使われたレンタカーが見つかり、犯行声明の入ったDVDが見つかる。犯人はPNA(人民国家主義計画)という団体で、父親のピアスが人民から搾取した金を返却さないとエラを殺すという。彼らのサイトの管理人はサンティと言うがFBIの記録にもなく、組織もあいまいだ。エラは個人の公式サイトがあって、人々に行動予定も知られており、父親は海外を飛び回っているが、娘を愛しているという。まもなく衛星電話と使って要求が届けられ、海外の工場を閉鎖すること、4000万ドルを用意し、使用された労働者に返却しろという。やり手のウォーレンは逆に交渉相手に1000万ドルを支払うと、勝手にイニシアチブを取ろうしてしまう。不意を突かれたPNAはその後連絡をしなくなった。そしてPNAはウォーレンの銀行に強盗に入る。監視ビデオにはなんと銃を持ったエラが映っていた。後ろから銃を突きつけられて、犯人たちに盾として利用されていたらしい。自分勝手なウォーレンは犯人にもう金は払わないとメールしてしまい、今度はエラが金を払えと言う犯人のメッセージを読み上げる映像がサイトにアップされた。今回も衛星電話が使われ、アミタは映像信号をデコードしてその電話番号を割り出すことができるという。その結果、PNAが現れそうな場所で待ち伏せしていたところ、エラの友人宅で警報が鳴り、強盗が入る。現場に急行したシンクレアとアップチャーチが見たのは、リーダー的なエラが発砲する姿だった。エラは誘拐された後、洗脳されたのか?銃撃戦の後、負傷者が出たがエラたちは逃走し、強盗に入られた友人は、メンバーの中に高校の同窓生のステファン・カバーニがいたという。ステファンは仲間からはサンティと呼ばれており、当時エラのことが好きだったという。エラは日頃から父親の拘束が酷いとぐちをこぼし、全寮制の学校を非行で退学なるなど親子の関係は悪かったという。メーガンはエラのメールを分析し、母親が死んで愛に飢えていたエラに父親が厳しすぎたと批判し、自分に置き換え感情的になる。ステファンの従兄弟ルーカスは、エラとステファンが付き合うようになって、ステファンが変になったという。元々政府に批判的だったステファンがエラに利用されたらしい。やがてウォーレンが娘に拉致されて、犯人たちの要求を全面的に受け入れる声明がサイトにアップされる。メーガンは、エラが身代金要求で、ウォーレンが交渉を断ったことで父親に無視されたと、犯行をエスカレートさせていったと考える。ウォーレンの居場所が割れたのでFBIチームが急行するが、父親を人質に取ったエラは好戦的で、撃ち合いになる。ドンは催涙ガス弾を投げ込んでメンバーを追い出し、ステファンは諦めてウォーレンと一緒に投降するが最後まで抵抗したエラはシンクレアに肩を撃たれてしまう。メーガンは今回の事件で、自分の父親と話し合おう気持ちになる。ウォーレンは娘には最高の弁護団を着けるという。ドンはワーナー捜査官との関係を考え直し、完全に別れることにする。冒頭、ベッドの人は誰?と思いましたが、何のことはない、まだリズとは続いていたのですね。それも身体の関係だけ。(爆)制作側も準レギュラーにしてみたものの、ちょっと彼女の扱いに困ったのか、ドンは女性関係が上手く行かないと言うことにしておきたかったのか。メーガンのイライラも、そう言えばずっと前に父親の期待に応えられないとか言う話がありましたね。メキシコでは誘拐が一種のビジネスとなっていて、犯人側の要求がどこにあるのか、対応が難しいというので参加したアップチャーチが、シンクレアと組んで刺激を求めるハンターのような面を見せつけていました。この人、チャーリーの数学も信奉しているとはいえ、何だか中途半端だったですね。わがまま娘に結局、超甘甘な父親が今回のことでどう変化するのかは、疑問でした。アミタは13才の時から自作パソコンを作っていたという、最近チャーリーよりも役に立つ人になっています。(笑)
March 11, 2010
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