( 承前 )
桧原湖の東岸を南へ。
書き忘れましたが、すれ違った自転車族の中で、愉快なのがありました。県道64号線走行中のこと。ロードバイクの後ろに、基底に双輪の付いた小型のテント状のものを連結して走って来る男性が居ました。何を引いているのかと思いきや、そこには白い比較的大型の犬が乗っているのでありました。身体は隠れていましたが、テントの窓から首だけ出して景色を眺めているのでありました。愛犬家で自転車族となると、旅行もこういうスタイルになるのであるか。人力車に白犬が乗っていると可笑しいが、それに似た感じで、思わず笑ってしまいました。
さて、自転車は桧原湖の東岸をほぼ走り尽くし、県道が岸辺から離れ始める。そこに曾原湖への入口がある。この辺り小さな湖沼が点在しているのであるが、曾原湖は近いので、立ち寄ってみることに。
曾原湖も実に美しい。観光客の姿はなく閑散と静まり、湖面は鏡の如く動かない。時間が止まっている。岸辺に若い男性二人、レジャー用の布椅子に腰掛けて居眠り。こちらも動かない。
曾原湖入口と県道を挟みレンゲ沼がある。自転車乗り入れ禁止とあるので、担いで行く。
ジュンサイそれともスイレン?水面びっしりと浮草の葉。
岸辺のベンチにて休憩。目の前の木立に蔦が絡んで葉が紅葉している。まことに小さな秋がありました(笑)。
レンゲ沼を後にして、漸くに磐梯山を写真に撮ることが出来た。山の全容が見える時には山頂に雲。山頂の雲が切れている時には木立や建物が邪魔をする。ずっと機会を逸していたのでありました。
出発点の国道459号線との交差点まで帰って来た。ホテルに帰るには未だ早い。磐梯吾妻レークラインに入ってみる。
しかし、手強い坂道。桧原湖を一周して来た脚にはかなり応える。
簗部山は標高1387m。桧原湖西岸の八森山(1150m)と対峙して東岸に聳えている山、吾妻連峰南西の言わば裾廻の山である。
涼風峠まで上って来たが坂道はずっと続いている。それに、無料開放とは言え、有料自動車道、走行する車の速度もかなり速い。中津川渓谷までと思って入って来たものの、暮れてしまっては危険と判断。引き返すこととする。
国道459号線に戻り、磐梯ビジターセンターの前で休憩していると、桧原湖周回のボンネットバスが近付いて来る。写真に撮ろうとしたが、それを嫌ったのか途中で脇に入り何処へやら行ってしまった。このバス何度か目撃するも、いずれも撮影し損ねました。
ホテルに帰るとヤブキリがお出迎え。
昔のキリギリスとは今のコオロギのこと。今のキリギリスはハタオリと呼ばれていた。コオロギとは、万葉の頃は秋に鳴く虫の総称であったようだ。
これにて2日目終了。次回は最終日の帰途を記録する記事となりますので、銀輪散歩としては、これで終了です。長らくのお付き合い有難うございました。( つづく
)
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