偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.08.06
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カテゴリ: 銀輪万葉
岬麻 呂氏の旅便りの記事で掲載が遅れましたが、8月4日の銀輪散歩の記事です。
 去る5月22日に富田林市にある大伴黒主神社を訪ねましたが、その折に大津市にも大伴黒主神社のあることを知りました。
<参考>​ 銀輪万葉・大伴黒主神社へ ​ 2020.5.23.
 その所在場所を地図で調べると、5年前、ナナ万葉の会で崇福寺跡を訪ねる途中で立ち寄った窯跡・榿木原遺跡の近くであることが分かりました。
<参考> 第13回ナナ万葉の会・志賀の山寺へ  2015.5.27.
 地理感もある場所なので、7月22日に予定されていた大津での健人会の納涼昼食会に参加するついでに訪ねてみようと考えていました。
​​ しかし、コロナ感染者数が再び増加し出したことで、健人会は中止。
 となると、この日である必要もないことなので、梅雨が明けてからにすべしで、計画は先延ばしに。で、一昨日4日に実施となった次第。
 大伴黒主神社だけでは銀輪散歩にならないので、明智光秀関連の場所を巡ってみようと、次のようなコースとしました。
 大津京駅発→宇佐八幡宮→宇佐山城跡→福王子神社→大伴黒主神社→唐崎神社→坂本城跡公園(都市公園湖岸緑地・北大津地区)→坂本城跡碑→坂本城本丸跡→明智塚→北大津湖岸緑地→JR比叡山坂本駅→西教寺(明智光秀墓)
 ところが、途中でアクシデント。
 大伴黒主神社までは順調でしたが、同神社から東へと走っている途中で、愛車トレンクルが故障。JR唐崎駅前にて撤退ということになってしまったのでありました。
 その辺の事情は、追ってご説明申し上げることとして、先ずは出発地点の大津京駅からです。
 大津京駅11時22分着。
 自転車を組み立ててから駅前のコンビニで昼食用にサンドイッチ購入。

(大津京駅前~宇佐八幡宮~宇佐山城跡)
 近江神宮の森の手前、大津京シンボル緑地の前で左折し川沿いに坂道を上って行く。
 大津京シンボル緑地は大津京に因む万葉歌などの歌碑がある公園。
 大津京駅前から大津京シンボル緑地に至る道には万葉歌碑や遺跡など見るべきものが点々とあるが、今回は立ち寄らずスルーします。
 以前のブログ記事でこれらを紹介しているものがありますので、興味あるお方は下記<参考>をご参照下さい。
<参考>​ 大津歌碑散歩(その1) ​ 2013.1.7.
    ​ 大津歌碑散歩(その2) ​ 2013.1.8.

​ ​​​坂道を上り切った突き当りにあるのが宇佐八幡宮遙拝所。
​​
​(宇佐八幡宮遙拝所)​

​(同上・手前の小さな自転車が愛車トレンクルです。)​
 遙拝所から右に行くと宇佐八幡宮の参道である。

​(宇佐八幡宮参道)​
 直進すると参道。右に行くと近江神宮。
 自転車だと左に迂回する方が走りやすいかと左に進むが、こちらも凸凹の非舗装の砂利道で、すぐに急カーブして急坂となり、とても乗ったままでは無理と諦めて押して行く。
 国道161号・西大津バイパス宇佐山トンネルの上を参道が通っている。
森の中の参道なので、暑い夏の日差しは届かず、その点では幾分かは楽であるが、延々と続く坂道にて、汗、汗、汗。汗が目にしみる。

​(御足形)​
 竹林が目立つ中、こんなものがありました。
 緑色の岩に足形のようなへこみがある。
 この地、錦織に居を構えた源頼義が八幡宮を創建すべき地を探していたところ、この岩の上に鳩が現れ、頼義を建立の地へと導いたという。よって、治暦元年(1065年)この地に九州大分の宇佐八幡宮を勧請したとのこと。
 以来、この岩の沓形のへこみは神様の足跡として多くの信仰を集めているらしい。
 源頼義と言えば河内源氏2代目である。
 父が源頼信(多田源氏・源満仲の4男)であり、息子が源義家(八幡太郎義家、頼朝、義経の高祖父に当たる)である。
 こんなところで頼義殿の名前に遭遇するとは、であります。
 頼義の墓は下記参考記事をご参照下さい。
​<参考>​ 銀輪散歩・彼方の赤土の小屋に ​ 2014.3.3.​

​(御足形付近から参道奥を望む)​
 参道はまだまだ続く。
 道の左側の竹林には白いロープが張られていて「立ち入り禁止。タケノコを無断でとるな。」と表示された札が掲示されている。
 ちょっと興ざめであるが、タケノコを盗みに来る奴がいるというのも亦現実というものであるか。
 しかし、タケノコの季節はもう終わっています。
 更に上ると、やがて右手に見えて来たのは金殿井と書かれた表示板のある木の門。

(金殿井・表参道)
 表参道はこの門から入って行くようである。
 自転車では神輿道と書かれた方を直進する方が楽なよう。
 ということで、門前にトレンクルをとめて、井戸だけ拝見させて貰うべく門をくぐる。

​(金殿井)​
 覆屋の奥に井戸がある。

​(同上)​
 金殿井については、下掲の「宇佐八幡宮参拝のしおり」の「宇佐山の霊泉『金殿井』通称おこずいさん」をご参照下さい。
 おこずい、とは「お香水」という意味だろう。
 この井戸を発見したという中臣ノ金とは近江朝廷の重臣、右大臣となった中臣金のことである。
​<参考>​ 中臣金 ​・Wikipedia​

​(宇佐八幡宮参拝のしおり)​

​(宇佐八幡宮)​
 宇佐八幡宮に到着です。

​(同上・社殿)​

​(同上・本殿)​
 写真をクリックして、フォト蔵の大きいサイズの写真または元画像の写真でご覧いただくと分かりますが、本殿脇には白い鳩の焼き物が多数奉納されています。
 時刻は、と見ると既に正午を過ぎていました。
 駅前で買ってきたサンドイッチで「お弁当タイム」とします。
 どこかでミンミンゼミが鳴いている。
 日陰に腰かけて食事。境内を涼しい風が吹き抜ける。
 昼食後、山頂の宇佐山城跡へと向かうこととするが、この先の山道は自転車のトレンクルを持ってというのは無理なこと。
 社務所の裏に駐輪させて貰って、と言っても無人であるから、勝手無断駐輪でありますが、宇佐山城跡へと向かう。

​(宇佐山城跡への道)​
 宇佐山城跡への道、と言っても、それは名ばかりのもので、道と言える代物ではない。この「宇佐山城跡」と書かれた道標が頼りの道なき道を上るのである。
 地元の人々の手になるものだろうが、ロープが張られたり、標識や目印が懇切に施されているので、迷うという心配はない。

​(同上)​
 この付近は勾配が緩く歩きやすい。

​(同上・標高240m/335mとある)​
 この付近から勾配が急になる。
 この先から急勾配になるので足元に注意するよう呼びかける張り紙があり、ロープが片側に張られている。時折、このロープにつかまるなどしつつ上って行く。
 時折、ガガッと小さく鳴いてセミが飛び立つ翅音。ヒグラシである。
 ヒグラシの姿をカメラに収めようとするが、こちらの枯葉を踏む足音に反応して素早く逃げ去ってしまうので、ヤカモチの弱い肉眼視力では彼らをとらえるのは無理と途中から諦めることにしました。

​(同上・ヒグラシの脱け殻)​
 それでも、少しピンボケですが、ヒグラシの脱け殻だけは撮ることができました(笑)。

​(同上・300m/335mとある)​
 宇佐山の山頂は標高335m。
 先ほどの表示が標高240m/335mであったから、60m標高を上げたことになる。あと35mである。

​(同上・左本丸・二の丸跡・TV塔、右三の丸跡・宇佐山テラス)​
 突き当り。左が本丸、右が三の丸。
 先ずは本丸へ。

​(同上・本丸跡への階段)​
 しかし、本丸跡は、木立で視界が遮られ、眺望がきかない。
 TV塔が占拠していて情趣もなし。

​(本丸跡のTV塔)​
 TV塔の背後が少し木立が途切れていて見通しがきく。

​(TV塔への資材を運ぶためのレールか)​
 反対側の三の丸の方に向かう。

​(三の丸跡)​
 こちらは、東側の木立が切れていて、琵琶湖も大津市街も一望である。
 宇佐山テラスと言われる所以であろう。

​(三の丸跡からの眺望)​
 少し角度を西にずらすと、近江富士の三上山が正面に見える。

​(同上)​
 この後に訪ねる予定の、唐崎神社も坂本城跡公園も一望なのである。

​(宇佐山城見取り図)​
 三の丸の木立に貼り付けてあった宇佐山城の見取り図です。
 よく下調べもせずやって来たので、本丸のTV塔の向こうに二の丸跡などがあることをこの図によって知りましたが、再び引き返してみる気にもならず、三の丸跡からの眺望を楽しんだ後は下山することとしました。
​<参考>​ 宇佐山城 ​・Wikipedia​
 少し疲れて来ましたので、今日はここまでとし、続きは明日以降とさせていただきます。(​ つづく ​)





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最終更新日  2020.08.07 19:14:42
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