全100件 (100件中 1-50件目)
女性バーテンダーのお客さんの話。 高校のときにお母さんが家出しはったらしい。 そのときから弟と二人暮し。お父さんは小学校のころすでに他界。 途方に暮れながら市役所に相談に行くと、生活保護を受けるようにとのこと。 で、高校卒業までそれとバイトで生計を立て、卒業後は昼の仕事と、夜の仕事(これが現在女性バーテンダー、ただし他店勤務)でガンバッテる。 えらいと思った。話を聞いててすんごくガーンときた。しばし黙っていると、その子が、 「この話するとしんみりするからあんまり話さないんです」 ごめんして。そんなつもりぢゃなく、感動のだんまりでしたの。 スゲー子がいるなあ。たぶん、現在二十代中盤くらい。 こんな子が幸せにならなきゃいけないよな。 酒ばかり飲んで撃沈してる場合でないと反省しました。
2008/01/14
コメント(89)
深夜……。二年ぶりくらいにMさんが来た。かつてはボクたちから夜の帝王とあがめられ、痩身な体からは想像できんくらいワインをバカ飲みしていたおっさん。しかもサンマよりもヨーしゃべるときてる。後年は飲みすぎによる肝機能障害で入退院を繰り返していた。てっきり死んだと思い込んでたので、現れたときにはユウレイかと思った(シツレイ)。ちょいと失礼、とまずはセラーを物色し、取り出したのはコルバンディパーニュというサンテミリオンのワイン。安いくせになかなかコクがある。ヴィンテージは2000年。「マスターも飲みなよ」まずはそれで乾杯。相変わらずしゃべるシャベル。どこで息継ぎしてるのかと首を傾げたくなるぐらいにヨーしゃべる。ワインはまたたくまに空になり、二本目に突入。今度はシャトーモンペラの白。「マスターも座りなよ。もうお客もいないし」ついひきこまれ、時刻は朝に移行してゆく。それにしてもこのおっさん、人を引き込んでゆくのが絶妙にウマい。そろそろ帰りましょうか、などと言わせる隙を与えさせない。まるでアリ地獄のようなやつだ。結局終わったのが七時半。(朝の、です)見送ったあと、空になったワイングラスをシンクにさげていた。ふと、思った。よくよく考えると、Mさんが飲んだのは二本中、ほんの2~3杯。あとはボクと店のスタッフ。やっぱり、今はあまり飲めなくなったのかなあ……。大丈夫だったのかなあ……。ひょっとして、ユウレイだったのかなあ……。感慨深くなった夜(朝?)でした。
2008/01/09
コメント(2)
ユーミンの夢を見ていた。まもぉ~ってあげたい~ぃ!そしてユーミンの曲にたたき起こされた。守ってくれるなら、もちっと寝かせてくれ。昨日寝たのが朝の七時、起きたのが十時半。三時間半しかたってない。なぜボクはこんなに早起きしなくちゃならんのだろうと、寝起きの頭で考えてみる。リビングから流れてくるユーミンの歌声は意外と大きい。まもってあげぇ~たいんだぞぉっ! 聞こえるかぁーっ! てな感じだ。で、何となくそのワケが判明してきた。ボクは起き上がってとことことリビングに行く。そこではスーパーかつエキサイティングな大音量でユーミン怒鳴りまくっていた。嫁ちゃんがその横でせっせと掃除機をかけている。あ、なるほどね。音楽聴きながらお掃除ね。だから大音量にしないと聞こえないわけだ。ほうほう、ナルホド。あー、あのですね。掃除機をかけながらも快適に音楽が耳に入り込んでくるボリュームといったらですね、どれぐらいかというとですね、ひとつ下の階のお宅から聞こえてくるラジオの内容を聞いて普通に笑えるというぐらいのボリュームでしょうか。えーと、たとえばですね、ダンプカーのベンツホーンぐらいでしょうか。と、とにかくですね、デカいわけですよ、音量が。ボクは思った。嫁ちゃんはボクに対して心底恨みを持っているか、ボクのことがものすごく大きらいか、それとも何にも考えてない大バカ女なのか、そのどれかだ。それとももしかするとボクが寝るのはたいてい朝方なので、普通の人と生活サイクルが逆なので、ひょっとしたら嫁ちゃんはピンと来ないのかもしれない。そうか、そういうことなのか。それなら仕方がない。では、ボクはそのことを嫁ちゃんにわからせてしんぜようではないか。心の中はそんな親切心ではちきれそうになった。その親切心具体化計画はこういうことだ。夜中、嫁ちゃんが寝てるときに大音量で中島みゆきをかける。以上!うふふっ、世にも恐ろしい大計画。しかしボクはそれをいまだ実行できずにいる。なぜって? ボクにはそれを実行するだけの勇気がないのだった。わっはっは!そしてそんなことを繰り返しながら、ボクの【堪忍袋の尾】は日増し強化されていくのだった。わっはっはっはっはっは…………。
2007/07/16
コメント(6)
夏は好きだ。泳ぎも苦手で生粋のインドア派だけど、それでもやっぱり夏はいい。フルーツも豊富だし夏野菜だっておいしいしハモの季節でもあるし……食いもんばかりになってしまったけど、寒いのが大の苦手なボクにとっての夏は、遠洋漁業のヒトが女の股ぐらに憧れるのに匹敵するほど待ち焦がれているのだ。 しかし、唯一ボクを悩ませるあいつが、また今年もやってくる。「マスター、何か一杯作ってくれよ。」「おまえに飲ませる酒なんか置いてるか! とっとと帰れ!」 あいつはボクがぶちまける水をさっと除けると、「ごあいさつだなあ。久しぶりなのに」そう言って脂ぎった日焼け顔にふっと嫌味な笑みを浮かべながら店を去った。ボクは煙草を吹かし、顔を歪めた。また今年も、あいつに悩まされるのか……。どうして夏になるとやってくるのだろう。真冬にあいつを見かけたという噂が耳に入ることも時にはある。しかし、それはあくまでも噂。実際にボク自身が見かけたわけではないのだ。いったいあいつは夏以外の季節をどこで過ごし何をして生きているんだろう。素早い身のこなしが癇にさわるあいつ。住んでるところも歳も、家族構成だって、名前さえも知らないあいつ。それでももう、数十年の付き合いになるのだ。あいつの仲間にオナニーを見られたことだってある。うちのオカンの入浴を覗いたという前歴まであるのだ。何度も殺意を抱いた。いや、実際に実行に移したこともある。しかし、あいつはスーパーマンのように絶対死なない。それとも、同じ姿をしたクローンが無数にいるというのか。悔しいが、不死身という称号がぴったりなあいつ。また今年もあいつがやってくる。大好きな季節を迎えるボクを、唯一不機嫌にさせるあいつ。人類よりもはるか昔から生存しているというあいつ。早く絶滅しろ!
2007/06/26
コメント(0)
市場には早くも桃が出始めている。毎年少しずつ、旬のフルーツが出回るのが早くなっている気がする。それはさておき、桃が出始めたとなると、ベリーニの季節だ。僕は早速桃を仕入れた。ベリーニはシャンパンとピーチネクターを使うのが一般のレシピだが、やはりこの時期はフレッシュでいきたい。僕の店では、シャンパンの替わりに白ワインを使う。使う白はシャブリのプルミエ。シャンパンは一度あけると持たないし、それにどうしてもカクテル自体が高額に仕上がってしまう。それにシャンパンよりも酸味が少ない白ワインは味もグッド!まず大ぶりのシェーカーに皮をむいてぶつ切りにした桃半分を投入。それをスリコギかそれようのバースプーンで丹念につぶす。その上に白ワイン2オンス程度、ここにグレナデンシロップを少量垂らす。だいたい茶さじ2杯程度。それをハードシェイクし、フルーツ濾しを使ってカクテルグラスに入れる。あじはもう、最高っ!ちなみに当店では¥1500でお飲みいただいております。
2007/06/22
コメント(0)
究極の選択を迫られ、僕は焦った。どちらかを選ばなければいけないという不条理に打ちひしがれながらも、男の決断を下さねばならない。無情にもタイムリミットは刻一刻と迫ってきている。 何かを決めなけらばならないというとき、僕はいつも間違ったほうを選んでしまう。あっちにしとけば……とはあとの祭り。時間は後には戻らない、吐いた唾は飲み込めない、出したうんこちゃんは戻せない。 そうなのだ、うんこちゃんの話なのだ。3日便秘の末、こんな僕にもついに便意がモヨオシテきたのだ。しか~し、そうやすやすと喜びを表に出すほど僕はおめでたい奴ではない。うんこちゃんは3日も鳴りを潜めていたのだ。ただ出せばいいという単純な作業だけで事なきを得ると考えるほど、僕は甘ちゃんではない。それなりに修羅場もくぐってきた男だ。ポイントは心得ている。 まず第一に、一気に出してしまった場合。 開放感はこの上ないだろうが、同時にそれ相応のリスクを伴う。なにせ三日も鳴りを潜めていたツワモノ。おそらくヨロイをまとったかのごとく、全身を硬化させているに違いない。その場合、肛門ちゃまの負傷という悲惨な結果が生じる。己の快楽を取るか、肛門ちゃまの無傷を優先するか。これは由々しき問題である。 第二に、ちょびっとずつ小出しにした場合。 これはこれで問題点が二つほどある。確かに肛門ちゃまは無事であろうが、不快感にくわえて残尿感ならぬ残糞感が伴う。これは不快だ。非常に不快だ。それともうひとつ、途中で便意が萎えてしまう場合がある。そうなると、せっかくすべてのうんこちゃんをシャバに開放するという計画が水の泡になってしまう。その結果、また再び、居残ったうんこちゃんを数日面倒見なくてはならなくなってしまうのだ。これでは店子の追い出しに失敗したノウタリン地上げ屋のようで、誠にあと味が悪い。 以上の結果、僕は今、いざ出陣というこの緊迫した状況下で思い悩んでいるのだ。かたまりのうんこちゃんをどう始末しようかと……。 そろそろもう限界が近づいてきた。これから僕は孤独なたびに出る。結果がどうあろうと後悔はしないつもりだ。 これを読まれた諸君、どうか僕の命運を心から祈ってくれたまえ。 では、さらばじゃ!
2007/06/10
コメント(1)
膝の負傷で入院し、しばらく店を離れていた。退屈な軟禁状態の病室から開放され、社会復帰はままならぬものの、とりあえずシャバの地を踏んだ。早速店に迷惑な客として参上。出会うお客さんに「おーっ!」を連発されながら、ちびりちびりとノンアルコールビールを飲んだ。「みんな頑張ってたで」スタッフの評価はまずまずだ。「せっかくやからもう少し休みなさいね」「のんびりしたらええねん」「まだ無理やで」とあたたかく邪魔者扱いされることに、にこにこと愛想笑いを返しながら再びちびりとノンアルコールビールを口に含む。う~む、まずい。「さっきもジントニック飲んだんだけどね。上手に作ってたよ。おいしかった」うんうん、そうかそうか。そりゃあよかった。ジントニックのような単純なレシピのカクテルほど、良し悪しがはっきり味に出るのだ。ポイントはライムの状態や搾ったときの量、トニックウォーターの量、グラスに対するでき上がった全体量などなど。みなも成長したもんだと、ほっと一息、またまたノンアルコールビールをごくり。やっぱ、まずい。それからお客さんが帰り、何気なく伝票を見ると……あれ?「ねえねえ、さっきのお客さん、ジントニック飲んだんじゃないの?」「はいはい、飲まれましたよ」「伝票ついてないやんけ!」「……ずびばぜ~ん!」その後、松葉杖パンチを浴びせ、僕はひょこひょこと店を去ったのだな。うーむ、任せるのってムズカシイなあ。
2007/06/09
コメント(0)
ウイスキーには旧ボトルというのがある。例えばスコッチウイスキー、ジョニ黒。同じジョニ黒でも昔のものと今のものでは味に雲泥の差があるのだ。昔のものを判断するひとつの基準として素人目にもわかるのは、ウイスキー特級の表示。これは1989年にその格付けが廃止されたので、その表示があるということはそれ以前のものになる。一般的にいいとされるのはそれ以前、欲を言えば1980年以前のもの。何が違うのかと言うと、中に含まれているウイスキーの数が違う。難しい説明を省いて簡単に言うと、長期熟成のウイスキーをたっぷりと使っているということ。ひと口飲んだらぶったまげる。これは間違いない。その古(いにしえ)のウイスキーをいにしえの年齢のお客様たちと飲んでいた。いにしえの常連客は満面の笑みで、それぞれのウイスキーを口にしている。この違いがわかるのは、この店に通っていたおかげだ。いにしえのひとりがそんなふうに言った。そう言ってもらえるのが、店をやってる僕にとって至福のとき。いいなあ、古のウイスキー。ちなみに昨日飲んだウイスキーは、ホワイトラベル、ラガヴーリン、グレンリベットの旧ボトル。皆さんも機会があれば、ぜひひと口飲んでみてください。きっと至福のときが訪れるはず。
2007/05/19
コメント(1)
最近店がヒマだ。お客が来ない。人々のお金を使い果たさせてしまう『妖怪ゴールデンウイーク』のせいにしている。そうこうするうちに『妖怪梅雨」や、それが過ぎると『妖怪海開き』や『妖怪盆休み』がきてしまう。キタロウ!助けてくれぇ!あほなこと言っとらんで仕事しよっと。というわけで、ヒマなもんで新しいカクテルでも考えることにした。最近使ってないリキュールで在庫を一掃する一石二鳥作戦に出る。ええと、使ってないリキュールはと。ベネティクティンは個性的過ぎるし、リカールは個人的に嫌いだし、フィルネットブランカは仁丹臭いし……。えーと、他に何か目ぼしいものはと。あったあったと僕が取り出したのは蒼リンゴのリキュール『マンザナ』であった。アルコール度数20%の軽快な味のリキュールでそのままロックでも十分おいしい。うーむ、これをどうしようか。僕の脳内ではシャカシャカと音を立てるシェーカーのように脳みそがぐにゅぐにゅと動きだす。うりゃぁぁぁあ! ち~ん。出ました。マンザナを40mlほど入れて少量のリンゴジュースとこれまた少量のクランベリーリキュール、それに少しのソーダで完成。うーん、爽やかこの上ない。名づけてストーンバーズ(一石二鳥の和製英語)の出来上がり。……名前がダサいな。
2007/05/17
コメント(0)
最近オレンジちゃんの調子が悪いそういえば、どこぞのキャバクラに行ったときにそんな名前の女の子がいたなあ。こちらのオレンジちゃんは、源氏名でなく正真正銘のオレンジのこと。カクテルに使うオレンジちゃんだ。カクテルに使用するオレンジというのは一般的にネーブルとバレンシアの二種。夏場はバレンシア、冬場はネーブルというふうに季節によって変わる。今はちょうどバレンシアがネーブルと変わる時期なので、味が薄く材料としてはイマイチなのだ。ジュースを使えば味が一定しているのだが、いちおうフレッシュを使う僕としてはそれはしない。けどけど、フレッシュを使いさえすればいいというものでもないのだな。温州みかんのジュースを少し混ぜたりとかするのだけど、どうもしっくりこない。そこで最近、いい方法を発見。紀州のみかんとオーストラリアのハニーオレンジとネーブルをミックスしてプレスする。これが意外といけた。ネーブルがおいしくなる二月ごろまで、これで乗り切ろうかと思う。もしもBARでフレッシュを使ってカクテルを作っておられる店があったなら、一度試してみられては。それとも、もしももっとよい方法があるのなら、僕に教えてちょうだいな。
2006/12/26
コメント(0)
娘からひと足早いクリスマスプレゼントをもらった。小さな箱を開けると、20個ちかいどんぐりが現れた。笑っているどんぐり。そっぽを向いているどんぐり。眠っているどんぐり。そのひとつひとつにいろんな表情の顔が描かれていた。一年間の苦しかったことや辛かったことも全部どこかに吹き飛んでしまった。チビちゃん……素敵なプレゼントをありがとう。と、ここまでで終わったら感動的だったのだけど、これには後日談がある。乾燥したどんぐりがパキパキとひび割れ、顔は無残に崩れ落ち、ただのごみの様に七変化してしまったのだ。それに最悪なことに、そのひとつから、中に潜んでいた虫がムニョムニョと這い出てきたのだ。さすがに、これは娘には言えない。こっそりと虫入りどんぐりを排除し、あとのどんぐりにニススプレーをふりかけて、それ以上の破損を防いだ。今後どういうふうに変化していくかは僕にも謎だ。
2006/12/18
コメント(0)
ごっついおばはんを発見した。 先日、家族で回転寿司に行った。 実はその日はゲリピーちゃんであったためコウモンちゃまの忍耐が弱くて正直寿司どころではなかった。しかし子供が寿司屋から送られてきた何とか特別招待状を見て、自分は選ばれたと勘違いしていたので、シカタナクそれに家族総出で付き合うことにしたのだ。 それにしても生モノはヘビーだ。ひと口食べると、即効グルグルくる。まるで喉のすぐ下がコウモンちゃまにつながっているみたいだ。僕は回転寿司の流れに沿って、何度もトイレへ通った。 僕が行った回転寿司の客席配置は、背もたれがその区切りの役目を果たしているのかお客さん同士がほとんど見えない。したがって仮に浮気相手が隣にいたとしても、まったく気づかずに楽しく過ごせるようになっている。 でも通路に出るとすべての客席を総なめできる。そこで見たのだ。ごっついおばはんを。 まずトイレを往復するとき、少なくとも二回はそのおばはんの客席が覗ける。よく娯楽雑誌についている間違い探しをやっているみたいだった。 二枚の写真を見てください。間違いがひとつあります。そこはどこでしょう? というアレだ。 そのおばはんの客席を見るたびに、なにかひとつが無くなってゆくのだ。箸や紅しょうがや紙おしぼりや小口しょうゆはもちろんのこと、端立てや挙句の果てにはメニューまで。 テーブルの上が閉店後の掃除状態のようにきれいに片付けられていた。 それにもうひとつ、不可解なことがあった。当然寿司を食べに来ているわけだから、寿司食いますわな。なのになのに、皿の数が一向に増えていないのだ。というより、心なしか減っている気がする。 僕はひそかに思った。 このおばはん、やりよるなあ、と。 僕の無言の頷きにゲリピーのコウモンちゃまもピクピクとその身を震わせていた。 結局、そのおばはんたちよりも僕ら家族は先に帰ってしまった。唯一の心残りは、そのおばはんと店員のバトルが見たかったということ。おそらく9対1ぐらいでおばはんの圧勝だろうケド。 大阪のおばはんをなめとったら、大怪我しまっせ。
2006/11/25
コメント(0)
久しぶりに日記を書きました。どれくらい久しぶりかというと。前に食べたふぐ鍋にお目にかかるぐらい久しぶりで、朝におちんこがぴんこ立ちするくらい久しぶりで、嫁ちゃんとエッチしてない期間ぐらいまでもは空いていないくらいの久しぶり度です。何を書こうかなあと久しぶりにログインしたら楽天さんが、 ようこそマスター梅さん といつものように迎えてくれた。てっきり 久しぶりですねっ!マスター梅さん と言ってくれるかと思ったのに、あいも変わらず同じようにしゃくし定規なログイン画面が出てきてちょっとガッカリした。ふん、融通のきかない奴だ。久しぶりなことは他にもいろいろあって、先日久しぶりに居酒屋で働いている友達に会いにいった。久しぶりに見る彼は、幸せ太りした笑顔で、にっと僕を迎えてくれた。ああだこうだと近況を聞きながらじゃこおろしと厚揚げ焼きを食べた。それから二人共通の友達に、彼の携帯から電話をかけようということになった。それで僕が喋ったら面白いなあと二人で盛り上がった。電話をかけると開口一番 ああ梅さん、久しぶり とすぐに正体がばれてしまった。なんでわかるんだろ。ふん、面白くない。僕の仕事はバーテンダーなのでそれから店に帰って酔っ払いながら仕事をしたら、久しぶりに泥酔し、前後不覚で家に帰った。パンツいっちょで目が覚めると、嫁ちゃんがキッチンから送る冷ややかな目が、なんだかとても久しぶりに感じた。これからもよろしくお願いします。
2006/11/20
コメント(1)
自分のいった言葉や他人からいわれた言葉にとっても過敏になっている。最近よく、そんなふうなことを考えてしまう。これはきっと心が病んでいるのではないのかなと思う。気がつかないうちにストレスがたまり、いらいらし、他愛もないことで怒ってみたり落ち込んでしまったり。こんなときに酒で紛らわしてもロクなことはない。朝起きたときの後悔は日々つのり、それがまた精神状態の崩れを増長させてしまう。抱え込んでいる仕事や作業が両手からこぼれ落ち、それを拾おうとすると、またこっちからポロリとこぼれ落ちてしまうのだな。なんと不器用なことか。すべてを丸めて蹴飛ばして、バカヤロウと唾を吐いたりすれば、すっきりするのだろうか。ああ……。やっぱり心が病んでいる。はやりの岩盤浴でも行って、丸一日爆睡でもしようかな。
2006/07/29
コメント(1)
最近めっきりうんこが出なくなった。世でいうベンピというのとは少々違う。出ることは出るのだけれど、それはぼくの性格に反して、つつましやかにおごそかに、ようするに早い話がとっても少量なのだ。ぼくは毎日バカスカ酒を飲むし、禁煙しているワリには他人の隙を狙ってぷかぷか一箱ぐらいは一日に吸う。そんなぼくが唯一健康法と称して日々実証しているもの、それがうんこ健康法なのだ。昔、何かの本で読んだことがあるのだけれど、誰に話してもそんなものは知らんといわれる。毎日自分のうんこの色艶をうかがってそのご容態を確かめるのだ。そしてときには(これはできる人だけで構わないそうだが)味なんかも確かめてみたりして、その日一日の健康状態を占うのだそうだ。そんなぼくの生存維持のバロメーターである健康法をぼくはここ数日やっていない。これはクリープを入れないコーヒーのように、はたまた甘味のまったくないケーキのように(某パテシエに食わされた)、もしくはヘタクソなカクテルを飲ますクソバーテンのように、なんとも遺憾な現実なのだ。ちょろりと申しわけ程度、便器に浮かぶおまえたちよ、ぼくを舐めているのかぁーっ!といいたい。うんこならまだしも、この間なんか生の(生かどうかは食してないから知らないけど)えのきが二本、ぷかぷかと浮いていた。普段温厚なぼくも、これにはキレた。ヒトをおちょくるのもいい加減にしろってんだ。それにしても、不思議だ。あんなに毎日大量に出ていたもの、いったいどこにいるのだろう。もしかするとぼくが知らない間に、こっそり逃げ出してたりするのだろうか。実はいつもそれを誰かに見られていて、陰でぷぷっと笑われてたりするのだろうか。もしそれを見かけたのなら、勇気を出してぼくに告げてください。うんこ、漏れてるよ、と。そうでなけりゃ、ぼくはあまりにも納得がいきません。
2006/05/08
コメント(0)
恋人がキングコ~ング♪ 背の高いキングコ~ング♪恋人がキングコングの夢を見た。仲良くベンチに座って “これからどこ行こうか” と相談していた。初デートである。不思議そうな眼差しを向けながら、何人もの人がそばを通り過ぎていった。周りからどう思われようと、ボクが好きならいいもんね、と思った。「やっぱり今日から恋人同士なんだから、指輪でも買ってあげようか」ボクがそういうと、キングコングの恋人はもじもじと下を向いた。かわいいな。そんな仕草に、また惚れ直した。しかしてんこ盛り下心のボクは、心の中ではどうやってホテルに誘おうかと計画を練っていた。そして……どんなふうにセックスをしたらいいのかと、頭を悩ませもしていた。そんなところで目が覚めた。あのままいったら、どうやってセックスをしていたのだろうと、目が覚めたあともしばらく、そんなことを考えていた。そして、そんなことを考えていたら、お客さんとの食事の約束の時間に遅刻した。
2006/03/08
コメント(2)
「ムカつくから帰るわ」 そう言って、タコヤキは帰っていった。タコヤキとは、はふはふ食うたこ焼きではなく、たこ焼きに似ているのでぼくが密かにそう呼んでいる某客人の一人である。 タコヤキが帰っていった理由は、ぼくが怒らせたからだと思う。多分怒るだろうと思った。多分帰りやがれと思った。そしてタコヤキは帰っていった。 いかんせん、言動が中途半端なのである。「お替りください」の次のセリフが「殺すぞ」だったり、初対面の隣のお客さんに背後から空気パンチを浴びせたり、ガンを飛ばしてる右目の反対側では、笑顔の左半分があったり……etc。本職風であったなら、こっちもそれなりにへこへこするのに、晴れときどき低姿勢、一時酒乱予備軍、夕方にはヤカりますが夜半には消沈するでしょう的な中途半端さにはいらいらしてしまう。ぼくはまったく接せず、バイト君にまかせっきりだった。「何か飲んでください」といわれれば、離れたところで勝手にビールを抜いて「ども」と言って飲んだ。ムカつかせたのはそれだけである。まあ、普通帰るわな。もう来なくていいけど。
2006/03/07
コメント(0)
ぼくにとってこの世で一番落ち着くプライベートルーム。それは便所である。わが家の便所、足元には温風ヒーター、小さな本棚もあってとてもナイスなイチジョウヒトマなのである。それが何を考えているのか、ウチの嫁がそのリラクゼーションルームをぶち壊しにしてしまった。うんこをひねり出すたびに緊張を覚えるぼくの前には、今宵もあの人の顔が……。オネエチャンのドアップ生写真超拡大カレンダーである。どこで調達してきたのかそのオネエチャンはぼくの好み直球ド、ド、ド真ん中で、さらに二十度ばかしその小首を傾げ、なぜ?のポーズを決め込んでいる。そんな愛くるしいオヒトの見ている前で、ノウノウとクソなどぶちかませるわけがない。こそこそオナニーなんてもってのほか!分別のあるジョーシキ人にとっては耐え難い仕打ちだ。だからといって、断りもなしにそれを外そうものなら、夫婦仲たがい、長期戦線勃発の原因にもなりかねない。ムカつくほどかわいいからいっそのことその顔にちんこの先でも当ててやろうかと思ったが、位置が高すぎてわが粗チンでは悲しいかなトドカナカッタ。親の仏壇の前でセックスできなかったり、子供のパソコンでエロサイトに突入できなかったりと、やはり人には最低限のモラルがある。かわいいオネエチャンの前で平気でうんこは、その手の趣味がないぼくにはどだい無理な話なのだ。早く今年が終わって、カレンダーが抹消されることをトミに祈るぼくでした。
2006/03/06
コメント(0)
今夜の相手は女子二人組。そういえば見ようによっては、昔いたアイドルプロレスラーのビューティペアに似てないこともない。「最近楽しいことあった?」「毎日楽しいですケド」とぼく。「マスターは何してるときが一番楽しいの?」「そうですねえ。書きものをしてるときかな」「そうじゃなくて、他には?」 そうじゃないのか。カキモノといえば他にはちんこカイテルときとかぐらいだけど、初対面の女子にそんなこといえんし。 おら、おらおらおら、早くいわんかい!他には?他には!他にわぁぁーっ!……といっているような顔にぼくには見えた。「こうして飲んでるときも楽しいですけどね」「だからあ、そうじゃなくって。なんか楽しいことないかって聞いてるの」 カ……カラミ酒かな?「テニスとか読書とかジョギングとか……」「そうじゃなくってぇ」 こんなやりとりは慣れているのだが、相手が初対面だけにボロクソにもいえず、ちとやりにくい。その後、一時間ほどでビューティペアは引き上げていった。そして、横で一部始終を見ていた常連さんがひと言。「マスターも大変やねえ」 う~ん、大変に見えたのか。接客ってムズカシイ。
2006/03/04
コメント(0)
リリーフランキーの東京タワーを読んだ。リリーさんとそのオカンとの優しく温かく、ときに切なく、とってもとってもいい話。今後読まれる方のために、あえて内容は書かないが、ぼくの中では生涯ベストスリーに入る印象深い作品だった。その結末をぼくはトイレの中で読んだ。うんこをふんばりながら、号泣した。素晴らしい作品は、いつ、どこで読んでも素晴らしい。泣ける。ぼくもいつか、そんな作品が書ける作家になりたい。この本に出会えてよかった。東京タワー。ぼくのおすすめの逸品です。
2006/02/22
コメント(2)
現れた形跡を朝の枕元に残すナメクジのようなサンタさん。そんなじじぃがプレゼントを持ってくるクリスマスは子供にとっては待ちに待った年一の行事。ぼくにとって忘れじと年一回必ず訪れるのは残念ながらサンタさんではない。ヨウツウ、持病である腰痛だ。日頃の不摂生を反省するのも毎度のことなら、治ったあとには、あたかもそんなことはなかったかのようにすっかり忘れ去ってしまうだろう事実も毎度のこと。そしてまた来年の今頃は腰痛に呻く数日を過ごすのだろう。ま、そんなことはさておいて、実は今、深く悩んでいることがある。世の腰痛患者の必須アイテムとして「コルセット」なるものが存在するのをご存知か。簡単にいうと、税金ならぬ贅肉をひた隠しに隠すボディスーツなるものを、腰痛患者用に改造したようなものだ。弱ってぐらぐら不安定な腰を少しは助けてくれそうな、猫の手程度の必須アイテムである。そしてぼくは強力マジックテープのついた「コルセット」なるものを腰の部分に装着するのだが、実はこれをパンツの中に装着すればいいのか、、はたまたパンツの上に装着すればいいのか、どっちがいいのかというのが悩むところなのだ。箱の説明書きにはそのようなことは記述していないし、改めてヒトに聞くとしても、「コルセット」に関して詳しい人物をぼくは知らない。結局両方やってみた結果、双方の問題点をあげておく。まず、パンツの中に入れた場合、とにかく素肌密着タイプになってしまうので、肉がよれてかゆいプラスおちんこが突然変異を起こした場合、直接触れ合うとなんとなく不潔なような気がしてしまう。逆にパンツの外に出した場合、うんこをするときにいちいち「コルセット」を外さなくてはならない。また装着しなおせばいいぢゃないかといわれるが、ぴったりとしっくりとばっちりと決まるには、これはこれでなかなか時間がかかるのである。ラーメン屋の友人に相談したところ、「どっちでもええやんけ」といわれてしまった。 まあ、どっちでもええか。
2006/02/19
コメント(1)
ぼくの住む街に、不思議なおばさんがいる。どう不思議かというと、いたるところに出没するのである。夕方スーパーに買い物に行くと三回に一回は見る。昼間に車で走っていると四回に一回は見る。友人にその話をすると、「ああ、ライオン丸な」いとも簡単に名前を呼んだ。知り合いなのかと訊ねてみると、そうではないけど近所ではかなり有名な名物ばばあだとか。 金と黒の縦じま超ロングタイトスカートに金髪アフロロングウルフカット、化粧は裏千家ヤンキー流、激やせの体躯は推定年齢六十前後。通称ライオン丸……ナルホド。いちばんびっくりしたのは、夜中にその話を店でした日の帰り、時刻は午前五時未明。なんと自宅マンションのエントランスで、ラ、ラ、ラ、ライオン丸が野良猫に餌をやっているではないか。もちろん家がぼくと近いというわけでは決してない。(実際どこに住んでるか知らないけれど)さらにびっくりしたのは、休みの日に飲みに繰り出そうと、友達と一緒にちょっと遠い電車駅までタクシーで移動したときのこと。タクシーの中でライオン丸の話題になった。「へー」とか「ほー」とかいいながらタクシーを降りて電車のホームへ。滑り込んできた電車の扉が開くと、目の前に……いた……ライオン丸。行動範囲が半端じゃなく、寝る時間を惜しんでいつでもどこでも出没するライオン丸。ぼくの予想では、おそらくライオン丸はひとりではないと思う。きっと何匹かのクローンがいるはずだ。それにしても、ライオン丸さんたち、あんたたちはいったい何物ナノダ?
2006/02/18
コメント(0)
昼間、家に帰ると、ごそごそと長女がなにやら不審な行動をとっていた。ただいま、というぼくの声に、娘の身体が電気ショックを与えたようにびくん!と跳ねる。「お、おかえり」努めて平静を装う長女。「ママは?」「買い物と違う?」大根役者のごとき棒読みのセリフ。「何してたの?」「べべべ、別に」 人間とはおかしなもので、うしろめたけりゃうしろめたいほど、おかしいくらいにそれは態度にでる。警察官の職務質問などがいい例だ。まあ別にダイナマイトを作っていたというような形跡もないし、オナニーしようとしていたわけでもなさそうだし、それに子供がしていることにいちいち口を挟むのもおとなげない。ふうん、とだけいって、ぼくはコンビにでも行くべと思って家をでた。それにしてもさすがDNAの継承者、こういうところは驚くほどぼくに似ている。 あれはぼくがハナタレ坊主のころのこと。ある日、近所の幼なじみ、カッちゃんちに遊びに行っていた。「なんかお菓子持ってくるわ」 カッちゃんが部屋を出ていくと、ぼくはぐるりとあたりを見回す。他人の部屋というのは、どうしてこうも興味深いのか。無造作に積んであるマンガ本をめくったり、意味もなくベッドの下を覗き込んだりしていた。机の中を漁ったりとか、日記を見たりとか、そういうことはしない。カッちゃんのプライバシーを侵害する気なんてさらさらない。ただただ他人の部屋が気になるというだけだ。 とはいうものの、もう少し戻ってくるなよと願いながら、ぼくは視線を四方八方十六方に飛ばしながら物色を続けた。 ピーピーピー、発見、発見。机の上に不審な物体を発見。 カセットテープだった。しかも題も何も書いてない。ぼくは二階に上がってくる足音に注意しながら、ベッドの上にあるラジカセにそのテープをこっそり入れ込んだ。ボリュームを絞って再生ボタンを押そうとした、そのときだった。「何してるの?」 予期せぬ声にぼくの体がびくん!と跳ねる。注意を怠ったぼくの隙をついて、カッちゃんが戻ってきてしまったのである。「いや、べ、別に。音楽でも聴こうかなあって……」「テープ入ってないで」「いや、たまたまそのへんにあったテープを入れて……」「あっそ。お菓子、ライダースナックでいい?」 カッちゃんはなんて太っ腹なんだ。もしもぼくが逆の立場だったら、どこから取ったんじゃ!と激怒することうけあい。題名の書いてないテープなんかそれこそ、二重帳簿の本命側や、シークレットメールや、趣味の店のメンバーズカードに等しいぐらい怪しいアイテムのはずなのに。カッちゃんにはうしろめたいことがないのだろうか。まるで理想の国会議員のようだ。 実際そのころのぼくは、カセットテープに、「いやん、うふん、やめてん」と自分のコワイロを録音して密かに楽しんでいたので、よけいにカッちゃんの潔白さが不思議だった。でももしかしたらカッちゃんはぼくなんかより数倍しっかりさんで、そういったものはいつ誰が来てもいいように、すでに鍵付きの引き出しにしっかりとしまい込んでいるのかもしれない。 昔からぼくは、小さな秘密を抱えきれないくらいたくさん持っていた。しかし考えてみると、誰もかれもがぼくのように、うしろめたいことをいっぱい持っているのではないのかもしれない。その量や質は、おそらく人それぞれなのだろう。 机の上が汚いと、よく子供に注意する。今キーボードを打ち込んでいるぼくの机まわりは、やはり驚くほど汚い。ご飯をこぼさないのと、ぼくは子供たちと一緒に、嫁にたびたび注意を受ける。 DNA……やっぱりあるんだなあ。 長女がこそこそやっていたこと……どうせロクなことじゃないんだろうなあ。
2006/02/17
コメント(0)
店のスタッフの一人が店を辞めるので、昨日送別会をやった。今年三月にめでたく大学を卒業するぴちぴちの女子大生。地元愛知県での就職もすでに内定が出ている。名前を仮にゲロ子ちゃんとしよう。多数のお客さんにご列席頂いて送別会が始まる。お客さんに挨拶してまわる彼女の姿を見ていると、一年半の思い出が蘇る。面接したときの万引き少女のような落ち着きのない瞳。酔っ払うとミリ単位に顔を近づけて喋り、バカラのグラスを割りまくり、営業中に長時間トイレで用を足し、まるでそんじょそこらの酔っ払いのおっさんと寸部と違わぬ言動の数々。ゲロ子ちゃんはぼくにとってほんとにほんとにウイ奴だった。 ある程度お客さまも揃ったところで、代表の常連さんにスピーチをお願いして、まずは乾杯。それから店を代表してぼくのスピーチ。実はこのスピーチにはある計画があって、ぼくはその目的のため、前日から人気を忍んで練習を重ねていた。そして今がその本番。 長渕剛のClose Your Eyes をバックに彼女との思い出を語る。じわじわとゲロ子ちゃんの万引きアイズが充血してくる。「今までお疲れ様!そしてありがとう!」ミュージックのボリュームが上がる。花束、握手、スタッフが次々と花束を抱えて出てくる。ゲロ子、号泣!……大成功。 でろでろと涙を流す横で、大満足のぼくはほくそ笑む。もしも彼女が泣かなかったら、腹に蹴りでも入れての最終手段を考えていたのだが、まあそんな非常なことをすることもなく、無事ゲロ子ちゃんは泣いてくれた。 ゲロ子ちゃん、あなたがぼくに与えてくれた数々の爆笑。きっと忘れることはないでしょう。一年半の間、ぼくや店を支えてくれたゲロ子ちゃん。 ほんとうにありがとう。
2006/02/16
コメント(0)
ぼくがちょくちょく買い物に行くスーパーは五階から八階屋上までが駐車場になっている。雨が降ってない限り、いつも停めるのは屋上にある駐車場。そこはとても眺めがやくて車も少なくて豪快に気持ちがよい。夕暮れになると西の山々の頂が真っ赤っかな夕焼けで彩られ、その狭間に仕事を終えた太陽がそろりそろりと腰を下ろしてゆく。あたりに誰もいないのを確認して、「やっほーっ!ぎゃっほーっ!」と吼えた。あー、キボヂいい。再び、「バカヤローッ!うんこたれーっ!」う~ん、たまらん。もっかいだけ、「ぎゃおーっ!★〇ЯΦ×▼◇◎☆ーッ!」すると、出入り口の頂から警備員が小走りに駈けてきた。「ちょっとちょっとお客さん」「だんでずがぁ?」ぎょっとする警備員。「あ、あのですねえ。登山じゃないんですから。ここはスーパーの駐車場ですから」「だんでずがぁ?」「と、とにかく、ほかのお客さんに迷惑になりますので……お帰りはあちらですから」「ふんっ!わかっとるわい!」人気の少ない駐車場。決して知り合いには見せられない姿だ。
2006/02/08
コメント(0)
最近買った韓国産DVDプレーヤーは大バカヤロウで他人から借りたほとんどの録画物が観れないし、最近食べた新作のコンビニおにぎりは驚くほどマズかったし、最近やめたタバコはまたすぐ吸ってしまったし、最近知り合いの店が二件も閉めてしまうし、ということで最近ロクなことがない。そんな中、最近ひさびさに夢で見た、あるひとりのヒトについて話をしたい。そのヒトの名前も歳も、はたまた性別(おそらく女性なのであろうが、見ようによっては痩身の美男子のようにも見える)もぼくは知らない。知っていることといえばマンションの上のほうの階に住んでいるんだということ。ぼくが車でよく通る道の一角に、一棟の高層マンションが建っている。ぼくはいつもその下の自動販売機でジュースを買いタバコを吹かすのが習慣なのだ。ある日のこと、いつものように自販で買ったジュースを片手にタバコを吹かしながら、ふとそのマンションを見上げた。すると七階か八階のベランダでそのヒトは、身を乗り出すようにしてこちらを見ていた。目が合ったようなきがした。なんとなく気になって翌日も同じ場所に行って同じようにマンションを見上げると、またそのヒトはいた。そしてまた目が合ったような気がしたとき、そのヒトはぼくに向かって(のような気がする)手を振った。ぼくにぢゃないような気もしたので、なんだか恥ずかしくてそのまま無視した。その次の日も同じようにそこに行くと、やはりそのヒトはベランダで、やはりぼくに向かって手を振った。おそるおそるちょびっとだけ振り返すとそのヒトはそれに応えるように倍のスピードで手を振った。それから、ほぼ毎日のようにそのヒトが、ぼくの夢に出てくるようになった。マンションには毎日行くことがなかったが、それでもぼくが行くと、まるで時間を合わせたかのように、やはりそのヒトはマンションにいた。そんなある日、マンションのベランダにそのヒトはいなかった。少しの間待っていたが、やはりそのヒトはでて来なかった。なんだか裏切られたような半ばほっとしたような、やっぱり単なる偶然だったのねと思い、車に乗り込んでその場から立ち去ろうとしたとき、マンションの入口でそのヒトがこちらを見ていた。八階のベランダより近くで見るそのヒトは髪の短い色白のヒトだった。手は振らなかったが、にこりと笑ってこちらを見ていた。ぼくはなんだか気持ち悪くなってそのまま車でその場を走り去ってしまった。それからもずっとそのヒトはぼくの夢にたびたび出てきたが、実際のぼくはその場所からしばらく遠ざかってしまった。二ヶ月ぐらい経ったころ、勇気を出してその場所にいってみたが、そのヒトに会うことはもう二度となかった。もう五年以上前のこと。久しぶりに夢で会って思い出したが、あれはいったいなんだったのだろう。あのとき確かめればよかったような気もするし、このままでよかったような気もする。不思議といえば不思議な体験なのかもしれない。
2006/01/17
コメント(0)
子供というのはいつしか親から離れてゆくもの。それは当然であって喜ばしいこととわかってはいるものの、やはり一抹の寂しさを覚えるのはぼくのエゴなのだろうか。子供が初めて言葉を発したとき、初めて立って歩いたとき、誕生日のプレゼントに初めて自分の欲しいものをねだったとき、初めて幼稚園の門をくぐったとき、初めて、初めて、初めて……。少しずつ自立する我が子に嬉しさと寂しさを同時に抱いてしまう。この季節になると毎年この手の質問が子供からでる。「サンタさんって本当にいるよね」「当たり前ぢゃないか……」「鍵閉めてるのにどこから入ってくるのかなあ」「実はパパがこっそり鍵開けてるのさ。あはははは……」サザエさんの夫であるマスオのボケが、タラちゃんが寝静まったスキにこっそりプレゼントを枕元に置いている。ゴールデンタイムの放映になんちゅう心もとない内容をやるんじゃい!「あっ!今、窓の外にドラえもんがおったで!」ぼくはそう言いながら必死で子供の気をテレビからそらす努力をする。上の愛娘は小学五年生、もしかしたらすでにサンタの正体を知っているかもしれない。でもそれを口にしないのは、彼女なりの気遣いなのか。サンタクロースは夢のある世界共通の行事だと思う。でも、その正体を子供が知ったとき、それは親にとって残酷な試練の瞬間なのだ。またひとつ、子供がぼくから離れてゆく……。嬉しくもあり悲しくもある事実、親離れと子離れ、どっちがムツカシイ?
2005/12/14
コメント(0)
ビデオが潰れて久しい我が家、録画なんかもってのほか、再生さえもままならない。そんな折、ついに念願のDVDレコーダーというのを買った。ひとくちにDVDレコーダーといってもピンからキリまである。こんなに種類があるものかと売り場で唸ってしまったが、ここまできたらあとには引けない。とにかくカワナケレバと目についたのが¥27800の超特価。即座にコレクダサイと持ち帰った。説明書を見ながら操作しようとするのだが、その説明書というのが不親切極まりない。絵がほとんどなく、解説はすべて文字。読みにくいったらありゃしない。そこで初めて、これはどこのメーカーかなと確認してみた。……聞いたこともないお菓子のメーカーのような名前がついていた。それでも映し出された画面は、ビデオとは比べものにならないくらい鮮明で、子供と一緒に感動してしまった。実はぼくは人には、「DVDごとき、とっくに持ってるわい」と、うそぶいていた。当然のことながら貰うのはすべてビデオではなくDVD。家には溜まりに溜まったDVDが誇りまみれで山積みされていたのだ。だから見るものには事欠かない。それで結局朝方まで見まくってしまったということ。ああ、おかげで眠い眠い。でも新しい電化製品ってやっぱりうれしい。なにせぼくは電化製品を家宝に扱う時代に生まれてきたものだから。
2005/12/08
コメント(1)
ここ数日、嫁ちゃんの機嫌が爆発的に悪い。何かを喋りかけてもほとんど無視。ぼくにはイチオウ心当たりがないものだから、こっちもムカついて仕方がない。別れたろかなとまで思ってしまう。でも……なぜ怒っているのか理由が聞けない。聞くのが怖い。ヤクザの事務所に殴り込みをかけるほど、ぼくは命知らずではないのだ。ほとぼりが冷めてからさり気なく聞こうかなと、今は思っている。でも、ホトボリって冷めるのかなあ……。
2005/12/01
コメント(1)
矢沢永吉のライブに行ってきたのだ。ライブハウスだと言うのでこぢんまりしているのかなと思っていたら、バカほど人があふれていたのにはぶったまげた。とにかくチョー満員でのライブであった。家には洗いざらいしたバスタオルしかないので、現地で調達することに。永ちゃんの唄にはバスタオルが必需品なのだ(唄にあわせて放り投げるためです、あしからず)しかし高いバスタオルだったなあ。ゴセンエンもしたもの……。しかし、ものすんごいパワーをもらって帰ってきましたのだ。また明日から頑張ろうと素直に思うことができた。さすがは永ちゃんだ。そのあと、飲みまくってボロボロになって、今日は夕方まで寝てしまった。永ちゃん、ゴメンナサイ。明日から頑張ります。あっ、明日は忘年会だから、あさってから頑張ります。あさって二日酔いだったらどうしよう……。
2005/11/29
コメント(2)
焼きうどんは醤油味がいいかソース味にすべきか、はたまた男の塩味がいいのかという論議を、先日お好み焼きを食べながらビールを飲み飲み、とある女の友人と交わしていた。まずぼくの意見から言わせてもらうと、塩味は基本的に最初からパス!焼きそばならまだしも、焼きうどんで塩味というのはどうもいただけない。(タダシ、カップ麺の焼きうどんの塩味を以前一度食べたことがあり、その味が忘れられずにその後チマタをくまなく探しているのだが、それ以来一度もお目にかかることがない。おそらくボツになった商品なのかなあ……ということで塩焼きうどんはカップ麺に限り王様級というのがぼくの持論)そして色々試してみた結果、ソースのおいしい店ならばやっぱりソース味で食うのが一番おいしいということに、あいなりました。よく聞くのが、焼きうどんはやっぱり醤油でしょうという意見。ぼくも昔は醤油派だったけど、それはうまいソース味を食ったことがなかったから。うまいソース味焼きうどんはそれはもう、絶品でござります。とあるお客さんに言わせると、ソースで味付けした焼きそばとか焼きうどんとか言うもの自体、存在することが許せないとのキビシイ意見も。ちなみにぼくの嫁ちゃんは大の焼きそば好きなのね。昼ごはんには、インスタントやそうでないものも含めて一週間に五回は食ってます。ずるずるずるずる……一週間に五回は食ってます。ずるずるずるずる……バカじゃねえのか、おめえはよう……ずるずるずるずるずる……。
2005/11/27
コメント(0)
ようやくパソコンが復活した。うれしい限りなのだ。ということで、またブログ復活します。(インターネットカフェのアホ店長とも、これでおさらばなのだ)先日、ショートストーリーの表彰式に行ってきた。ずらりと並ぶ受賞者は皆一様、さすがに素人ヅラをしていたが、その中にひとり、スラリと聡明そうな美人おばさん(失礼!)がいた。赤い薔薇の名札を見てナルホド……今回の賞の大賞受賞者のヒトであった。授賞式の打ち合わせの合間に色々と話をうかがう機会があった。何でもその大賞お姉さま(に改名)は今回二度目の受賞で、去年の佳作受賞者とのこと。風格とずうずうしさが備わっていたのもそれで合点がいった。ぼくの作品は、皆様からも審査委員長の難波先生からも司会の柏木アナからも異作と評価された。喜ぶべきか喜ばざるべきか、まあとにかくイロモノということだろうなあと自分なりに納得した。表彰式プラス公開座談会では、受賞者全員が背筋を伸ばし緊張の面持ちで望んでいた。おお、清々しいではないかとふと自分の態度を改めてみると、椅子に片肘をついた、なんともガラの悪い態度であるのに気がついた。そういえば、大賞お姉さまが本番前、ぼくにこんなことを言っておられた。顔が怖いですね、ガラが悪そうですね、と……。そのときは、失礼なおばはんだなと思いながらも、「そんなあ……」と笑顔で返したが、まあ当たっていたわけですね。とりあえず、来年はその大賞お姉さまのあとを継いで大賞を狙うと宣言して、鼻息荒く授賞会場をあとにしたのであります。とりあえずその作品の、URLをのせておきますので、ヒマなときにでもご覧いただければ幸いでございます。http://www.proceedinc.biz/shortstory/result/6.htm
2005/11/25
コメント(2)
久しぶりに大酒を飲みすぎて、翌朝に二日酔いで頭が痛くて痛くて、割れそうなほどにものすごーく痛くて、ほんとに頭が割れてしまった……夢を見た。ほうほう、頭の中というのはこんなふうになっているのねとつくづく関心した夢だった。てっきりタラの白子のようになったノウミソちゃんがうじゃうじゃといるのかと思っていたが、その中身は意外とすっきり整頓されていた。ぱっかりと二つに分かれた2DKのわが頭、これが右脳でこれが左脳、よく見るとノウミソの隅っこにキラリト光るものがある。手が入りにくいので割り箸ではさんでつまみあげると、それはなんと昔どこかでなくした結婚指輪だった。なんだ、こんなところにあったのか。今度はなくさないようにしっかりはめておこう再び脳内を観察していると、左右に分かれたその間になにかの隙間が空いている。なんだろなと、覗いてみたらびっくりたまげた。その隙間は奥が部屋になっていた。それもただの部屋ではなかった。ヒミツダケド教えよう。コックピットだったのね。しかも誰かがその操縦席に座って操縦している。後姿だけでだれかはわからない。声をかけるとぼくが見つけたのがばれてしまうから、それもできない。でもそれは、間違いなく女のうしろ姿だった。そうか、ぼくはオンナにあやつられていたのか。じゃあ、あんなことも、こんなことも、別にぼくのせいではなかったのね。なんだか妙に納得してしまうと、幾分か心が軽くなった。この夢を、子供に喋ろうと思ったけど、どういうふうに説明していいかわからなかったので止めた。現にこうしてここで書いていても、なんだか何を書いているのか今ひとつ自分でもわからない。それじゃあ書くなと言われそうだが、もうここまで書いてしまったので、もったいないからとりあえずアップします。嫁ちゃんは今、台所で夕飯を作っている。昔、指輪を無くしてケンカしたことがある。そのときは素直に謝ったけど、今嫁ちゃんのうしろ姿に言いたくてたまらない。ふふふ、ほんとは俺は指輪を無くしちゃいないぜ。指輪も君との思いでもずっと頭の中にしまってあるんだぜ、ぜ、ぜ、ぜ……。おあとがよろしいようで。
2005/10/23
コメント(2)
どこにも言うところがないのでこの場を借りて言わせてもらおうかな。今年で応募するのが三回目になるショートストーリーの募集。ずっと落選だったのですが、今年はなんと入選しました。といっても佳作なんだけどね。でも三度目の正直でとったので、すごくうれしい。誰かに聞いてもらいたかったのね。まあ、面白くもなんともない自慢話で、どうもごめんなさい。
2005/10/21
コメント(4)
塀の中に収容されてたわけでもなく、病気に見舞われた覚えもなく、毒リンゴをかじったこともなく、長い間留守にしてしまったワタクシの部屋。皆様、お久しぶりでございます。ぼくのオバカパソコンがウイルスの棲家にリニューアルしてからもう随分と時間が過ぎてしまいました。もう忘れられているのかもしれませんが、あらためて宜しくお願いします。といっても、まだ毎日書けるわけでもないのですが。今はネットカフェに来ておりまして、がーがーとうるさい他人のイビキをBGMにキーボードに打ち込んでおります。パスワードを思い出すのに十分以上かかってしまい、半ば諦めていました。これが銀行のATMなら即刻中止になっていたところですな。これからはどうにかこうにかして、ちょっとずつ書いていこうとオモイマス。えーと、特に話題はないのですが、今いちばん行きたいところがあるのでその事を少し……。オタクがよく出入りしているという、あのキューティハニーみたいな女がウエイトレスをやってるカフェ、あれなんていいましたっけ?そのところに行ってみたいのです。エロ本屋やスケベ映画にはひとりで行けるのですが、その手の店はどうも足が重くて。でも勇気をだして近日中に行きますので、その報告をまたしたいと思います。それではご挨拶がてら、久々に出没してみました
2005/10/19
コメント(7)
寝室で長女と次女が大声でケンカしている。確か五分ほど前はげらげらと笑い合ってたはずだ。その大声のせいでとっくに起きていたけれど、置物と化しているぼくの前で繰り広げられているバトルを聞き逃す手はない。ぼくはそのまま寝たふりをして、女同士の争いに耳をあずけた。ケンカの内容はどうやら学校ごっこのルールについてのようだ。妹が一組から四組までのクラスの区分をしたのに対して、お姉ちゃんは聞いてないと反発する。ずっと内容を聞いていたが、原因は他に見当たらず、ぼくは思わず小声で「それだけかい!」と呟いた。しょうもないといえばしょうもないが、当人たちにとってみればそれは日韓問題よりも深刻なのだろう。しかしよくよく考えれば大人同士のケンカだって目くそ鼻くそである。それが酒の席でのことになると、もっととるに足らないことばかりだ。昨日のお客もそうだった。さっき居酒屋で俺の唐揚げをひとつ食べただろなどと、だいの大人が目をひん剥きながら話している。おそらくこいつはさっき食ってきたその鶏よりもノウタリンに違いないとぼくは思った。ヒステリックになっている女の電話は、耳元で非常ベルを聞くようにやかましい。大きな声で喋ったら、それだけ意思が多く伝わるとでも思うのだろうか。そういう時の電話はハンズフリーでも充分聞こえる。ぼくはもうすっかり目が覚めて頭も冴えていたから、そのすごい一瞬を聞き逃さなかった。仲直りの瞬間である。それはコンマ何秒という一瞬の早業で、そこを聞き逃した万人は何が起こったのかまったくわからない。中国拳法の達人真っ青の神業だ。たぶん、突き合いをしていたのだと思う。その当たりどころがどちらかの笑いのツボを刺激したのだろう。激戦はあっという間に笑いの渦に巻き込まれた。げらげらと笑い声が昼前の寝室にコダマする。おそらく今、本人たちにケンカの原因を聞いても、なんだったのか思い出すことさえできないだろう。犬も食わないのは夫婦喧嘩だけではないのだなと思った。さてと、とぼくは立ち上がる。「あ、ぱぱ、起きたの?」当たり前じゃろが。それにしてもこいつらは、何でいつも寝ているぼくのそばに来て遊ぶのだろう。いずれ一度聞いてみよう。にっこりと笑ってこちらを見ているふたりを、ぼくは心地よく見下ろした。
2005/06/13
コメント(1)
子供が『新たな発見』というテーマの宿題を持って帰ってきた。面白いマンホールのふたや顔の形をした葉っぱなど、自分だけの発見をお友達に教えてあげようというものだ。こういった類いは得意中の得意!パパにまかせなさいというので、早速子供と一緒に近所の探索開始。しかしこれがなかなかないのであります。大人的な発見、例えばどこそこのバス停はオネエチャンのパンティが見えやすいとか、どこそこの歯科では衛生士の乳が顔にあたりそうで素敵などは溢れ出るほどあるのだが、それは子供に教えるわけにはいかない。ああでもないこうでもないといいながら、結局あたりをぶらぶら散歩しただけで収穫もなく帰宅した。どうしようかなあと思いあぐねているとき、ピン!と思い出してしまった。「ありましたよ、ありましたよ。面白~いのがありましたよ」子供に早速教えてあげると、「それ、私も見た。それにする、それにする」と一件落着。えーと、ぼくの住んでるマンションは、1階の店舗に美容室がある。ある朝、仕事を終えて帰る途中、それは不運にもぼくに見つかってしまった。首から上の惨殺マネキンが数体、ゴミ袋にゴロゴロと入れられていたのだ。にんまりとしたぼくは、早速袋を破いて頭を取り出し、あたりに並べてみた。うーむ、これはなかなかの迫力。構図を考えあちこちに頭部を散りばめるぼくの気分は、もうまさにミケランジェロ。そして数分後、マンションの早朝の通路は不気味な踊り場と化してしまった。それをゴミの回収車よりも早い時刻に登校するうちの子が、運良く見ることができたというわけだ。誰がやったかは内緒にしておこうと思ったが、あまりにも素晴らしかったので、「あれ、じつはパパがやったんだよぉ。でも誰にも内緒だぞ」と、ついつい子供に口をすべらせてしまった。子供は口が軽いからなあ……他人にぼくの仕業だとばれないこと、今はそれを一番心配している。
2005/06/01
コメント(0)
ただ今、2.5キロ減。昨日も仕事帰りに焼き鳥屋に行ってきた。あと四日。やっぱりスーパーダイエットはきくなあ。
2005/05/21
コメント(4)
あちこちの緑が色濃くなってくると、ぼくはとても機嫌がよくなる。寒いのが大嫌いなぼくの身体は、夏に向けて羽ばたくのだ。夏はたくさん楽しいことが待っている。水着姿のオネエチャンもそうだし、ノウスリーブの夏服もそうだし、どこもかしこもなんとも楽しげな景色満開になる。夏といえば、はも。しゃぶしゃぶにして生ビールとともにいただくと、これまた大変うまいのだ。水茄子は手で裂いて、そのまま味噌なぞをつけて食べても美味である。ということで今、夏に向けて減量中である。夏にたらふく食べるために、大してうまいものもないこの季節が、減量にはもってこいなのだ。楽しい日々を送るためには、やはり準備が必要である。大好きなケンタッキーも我慢して、夏に向けて突っ走るのだぁ!
2005/05/13
コメント(1)
今日は子供の誕生日。手巻き寿司でお祝いをし、11本のローソクを愛娘が吹き消してパーティは終了した。誕生日のプレゼントはまだ買っていない。今よりもずっと小さい頃は、おもちゃをさんざんねだっていたものだが、最近では欲しいものが変ってきているようだ。おもちゃ箱いっぱいのぬいぐるみや宝石類を見て、「これだけあるんだから、もういらんだろう」といっていたころが、なんだか少し懐かしく、欲しがらなくなった今に、ちょっぴり寂しさを感じてしまった。子供は日ごと大人になって、もちろん親離れしてゆくに違いない。そう思うたびに子供がより愛しく感じられ、子離れできなくなってきているぼくがいる。最近は時間があれば子供と話すようにしている。それでも少しの時間だけれど、この時間がいずれ、とても大事な宝物になるような気がする。そして今日の誕生日も。こんなことを考えるようになったということは、ぼくもずいぶん年がいったのかもしれないなあ。最近、あちこちも痛いし……。
2005/05/11
コメント(3)
久しぶりで久しぶりで、なんだか愛人と旅行したあとに自宅に戻ったときのような、そんな後ろめたさを感じてしまいます。どうもみなさま、お久しぶりでございます。もともとだらしない性格でして、ついつい書きそびれてしまいました。おかげさまで舞台のほうも無事終わりましたことを、ご報告しておきます。どうも、長い間、すみませんでした。ごめんなさい。……と、これぐらいにしておこう。突然だけど昨日のこと、弁当屋でタカナ弁当を買った。弁当といえばタカナ弁当、タカナ弁当といえば弁当の王様、弁当屋に行ってタカナ弁当以外は買ったことがないというぐらい、ぼくはタカナ弁当を愛食している。ご承知でない方に説明しておくと、タカナ弁当というのはごはんの上に錦糸玉子と油いためをしたタカナを二色でコラボレートした絶品どんぶり形式弁当である。そこで弁当通として言わしてもらえるならば、弁当というのは蓋を開ける瞬間がまさに至福のときなのである。このときのために370円中の300円分ぐらいは払っているといっても過言ではないのだ。タカナ弁当の存在を知る以前、ぼくはなにを隠そう、のり弁当のファンだった。ここでひとつ断っておくが、ぼくは何も超貧乏人ではありません。安物の弁当ばかりを選んで買ってるわけでもありません。本当にのり弁当が好きだった。しかし、のり弁当には致命的な欠点がある。蓋を開けた瞬間、唯一たった一枚しか入ってないのりが、蓋にくっついているときが多々あるのだ。天井に張り付く伊賀忍者じゃないのだから、そんなに消費者を悲しませるような真似をしてはいけない。そしてそののりをごはんの部分に戻すときのなんとも情けな~い気持、経験した人でないとこの気持はわかるまい。ま、そんなことはどうでもいいのだが、とにかくぼくはタカナ弁当が好きなのだ。それでどうしたかというと、昨日のタカナ弁当はまさにぼくの逆鱗に触れてしまったのだ。ぼくは決して普段はそんなことはしない温厚な人間だが、このときばかりはあまりにも消費者をこばかにしてる弁当屋が許せなかった。いくら昼食時の忙しい時間帯だからと言って、『これ』はないんじゃねえの?てな感じである。タカナが少ないのよぉ、それも本当に申し訳程度しか入ってないのね。誰かが食べた残りモンじゃねえか!ってなぐらいしか入ってなかったのだ。あれじゃあタカナ弁当改めタカナだった弁当にしなさい。それじゃあ誰も文句は言わんじゃろ。ということで弁当屋に抗議の電話をかけた。「てめえ、タカナちゃんはどこ行ったんじゃ!」「はっ?」「は、じゃねえよ!タカナちゃんだよ、タカナちゃん!」「あのう、どちらにおかけですか?」「てめえ、俺をなめてんのか!お前、弁当屋だろ!」「はい、○×弁当▲▲店でございますが」「だから言ってんだろうが。タカナ弁当だよ、タカナ弁当!」「あ、タカナ弁当ひとつですね。ありがとうございます」「ち、違うよっ!バカヤロウ、てめえ、おちょくってるだろ」「あのう……」「あのうじゃねえよ!さっきタカナ弁当買ったら、タカナがちょろっとしか入ってねえんだよ。ほんとだぞ、嘘じゃねえぞ。食べたんじゃねえぞ。だってホントだもんっ!」「……あ、わかりました。すぐに代わりをお持ちします。ご住所をどうぞ」てな具合に、弁当屋はいかにも事務的にぼくに対応し、そして新しいタカナ弁当を持ってきた。ぼくが買ったタカナ弁当を見せようと玄関口まで持っていくと、「あ、それは結構です。そちらで処分してください。大変申し訳ございませんでした」なんだかひどくアトアジが悪かった。タカナ弁当は大好きだけど、当分食べるのはやめようと思う。食事をするときに気分を害することほど、気分を害することはないのだ。ああ、どこかにオープンキッチンの弁当屋がないかなあ……。
2005/05/09
コメント(6)
最近はどうも眠気がとれない。いつまで寝ても眠いのだ。原因はおそらくこの眠りの浅さにあると思う。朝から晩まで鼻水が止まらない。ティッシュペーパーを惜しげもなく使いまくる。ゴミ箱をみると、こいつはいったいなにをやってるんだという量。鼻の下もほんのりと赤くただれている。原因不明の症状に戸惑うワタシ。昨日久しぶりに常連さんが顔を見せた。お久しぶりの理由を聞くと、花粉症なのだという。症状を事細かに説明して、ウイスキーを三杯ほど飲んで帰っていった。その内容をよくよく反芻してみると、なんとぼくの症状にクリソツではないか。なんだ、ぼくは花粉症だったのか!そう思うと、なんだかほっとして鼻をかむ吸い込みにも力が入る。ナゾの鼻水放出病ではなかったのだ、ただの花粉症だったのだ。後に家族に訊ねると、親子共々そうであった。ああ、よかった。今日から安心して眠れるはずだ。
2005/03/16
コメント(1)
ぼくはケンタッキーのフライドチキンがとても大好きである。突然、無性に食べたくなるときがある。これはケンタッキーでないとダメなのだ。でも太るから滅多に食べない。いつ食べるかは自分なりに決めている。それはいつか?休日である。ぼくは水曜日が休みなので月に一度、その日の昼にケンタッキーを買いに行く。それも1ピースだけ。それと缶ビール一本をしたがえてベランダに出るのだ。ひと口食べてニンマリ、もうひと口、またまたニンマリ。途中でビールを空けてぐびぐびと飲む。ゆっくりと食べ終え、最後のひと口のビールを流し込む。……ああ、満足。至福である。明日はちょうどケンタッキーから離れて1ヵ月。早起きして買いに行こうっと。
2005/03/08
コメント(0)
お気に入りの格安スーパーが店じまいしてしまった。こんにゃく39円、きゅうり6本で200円、ポテトフライ1キロ200円、レジの高校生はかわいいし、路上駐車は平気でできるし、ときどき商品を間違えて安くレジを打っているしでいいことずくめの店だったのに。いろんな店がどんどんなくなっていっている。やっぱり不景気なのだろう。テレビでは企業買収の話題が上り、芸能人がグルメツアーに舌鼓。なんだか複雑な世の中である。個人相談も色々と聞く。離婚に破産に失恋、性病、仮病などなど。それでも陽はまた昇る。そう思うしかないのかな。死ぬときゃ死ぬし、ダメなもんはダメ。なんだか変な話になってしまいましたが、この文中に、実は書くに書けないぼくの心の悩みが隠されているのです。はぁ~。
2005/03/02
コメント(3)
食事中のこと「お前、なんでこれ食わないの?」「だってキライなんだもん」と嫁。「まあいいけどさ。じゃあちょうだい」さんまの内臓の苦いところの話である。「こんなもんは食わなくてもいいけどさ、だいたいお前は好き嫌いが多いなあ」「多くないよ、パパだってあれいやとか言うじゃない」「ぼくは基本的になんでも食べるもんね」しばらく黙りこくる嫁。「じゃあトンカツは?コロッケは?天ぷらは?」てめえ、この年になると揚げモンは胃に堪えるんだよぉ!細いくせに揚げモンが好きな嫁。てめえ、今に太るぞ!
2005/02/13
コメント(6)
先日、子供が大泣きしているので、どうしたものかと訪ねてみた。子供を泣かすフトドキモノは許せないのだ。「私の消しゴム、誰かが勝手に使ったの、わぁ~ん!」「け、消しゴム……?」「そう、大切にしてたやつなのに、ぐすん。ほらほら、ここ見て」よく見ると、新品の消しゴムの角がほんの僅かに削れている。「そ、そうだね。でもちょとだけじゃないか。大袈裟な……」「うえ~ん。これはずっと使わないで置いてたやつなの」たしか、二日ほど前、ちょいと借りたような気がする。「ごめんごめん、パパがちょっと借りたんだ」「わ~ん、弁償してよ!」「お前、ケチクサイこというなよ。これぐらいで」「わ~ん、わ~ん!」よーく思い出してみると、ぼくも小学生の頃、文具を非常に大事にしていた時期があった。まさに同じように新品の鉛筆や消しゴムを見てうっとりと頬ずりしたものだ。「ごめんなさい」ぼくは子供に謝った。子供はうん、もういいよと許してくれた。子供が寝てからテーブルに手紙を置いた。ぼくが気に入っているバカラのグラスがある。前にこれで子供がジュースを飲みたいといっていた。手紙の上にバカラグラスを置く。これでジュース飲んでいいよ。今日はホントにゴメンね。パパより。
2005/02/12
コメント(2)
子供は風の子というのは本当だ。こんなにも寒いのに、我が子はふたりしてベランダで元気に遊びまわっている。家のベランダは異常に広い。自慢でもなんでもないのだが、元々大家の息子が住む予定だったらしく、賃貸マンションの中でこのひとつだけが、そんなふうにちょっと贅沢な造りにしてあるらしい。居住面積は3LDKにしてはかなり狭く、ベランダはその面積よりも広いのだ。贅沢なのかどうなのか微妙なところである。ただ子供たちのよい遊び場にはなっている。物騒な世の中、目の届くところで子供が遊ぶ場所があるというのは、それはそれでいいのかもしれない。ぼくはいつものようにカタカタとパソコンを打っていた。子供の嬌声が窓越しに聞こえる。ぼくは煙草をゆっくりと吸い込むと、レースのカーテンを通してベランダを見た。親が見ているところでは絶対しないような活き活きとした表情で遊んでいた。下に転がったぬいぐるみを洗濯物にくくりつけている。嫁が見たら発狂しそうな光景だ。妹のほうがお姉ちゃんのペットになって地べたのお菓子を食っている。嫁が見たら卒倒しそうな光景だ。そのうち洗濯物にぶち当たって、その何枚かが下に落ちた。子供たちは笑いながら元に掛け直している。嫁が見たら気絶しそうな光景だ。それでもいいと思った。ぼくらもああして大人になってきた。子供が本当にやってはいけないことは、実際はそれほどない。あれは駄目、これも駄目、ほとんどが大人の都合で決められたものばかりだ。店でちらりと覗き見えるオネエチャンのパンティよりも、それは数百倍も気持ちのよい覗き見だった。
2005/02/11
コメント(2)
ぼくは小さい頃、いじめられっ子の一人っ子だった。だから極力いじめられないように人の顔色ばかりうかがっていたように思う。毎日学校に行くのが嫌で嫌でたまらなかった。ずっと夏休みとか春休みが交互にくればよいなあと願っていた。先日、洋食屋に行ったときのこと、とりあえず三品ほどを二人で注文して食べていると、その店の女主人が「おすすめはね」と言ってきた。まだたべてるのにと思いながらも、はあはあと頷いた。「じゃあ、どうしましょう?」どうしましょうと言ったってまだ食ってる最中だっちゅうのに。気の弱いぼくはそんなことも言えずに愛想笑いをしていると、やはり案の定そのおすすめというやつを食べる羽目になってしまった。テーブルには乗り切れない量の料理。というのも最初に出てきた三品もはっきりいって美味しくないのだ。味が濃いくて油っこくて胸がつかえて完食できない。キャベジンコーワも持っていない僕たちは女主人の横目が気になってしどろもどろである。素人で始めたというその店、お話が好きで料理が好きでと言っていたが、モノには適度というものがある。料理で使う油も接客も、控えめがよいのだ。こういうところに向き不向きというのが明確に現れるのではないだろうか。いじめられっ子だっただけに、ぼくにはいじめられる人の気持がなんとなくわかる。世の中、なにが幸いするかわからないものだ。決していじめられっ子がいいなんてことはないけれど、今の職業をしていてつくづく思う。、ぼくのベースは幼少の経験が基本になっているなと。そういえばあの女主人、昔ぼくをいじめた悪ガキにどことなく似ているような気がした。
2005/02/10
コメント(2)
やりましたな、さすが日本。しかし危ないところでしたな。何とか勝利をものにした日本!おめでとう!!!!……はははは、はぁ~。ぼくは負けてしまったのだ。焼肉五人前……。まあしゃあないな。こうなったら最後の手段、焼肉の前に吉野家で寄り道して皆にドンブリ食わせてから行ったろかいな。ああ悔し、ああ悔し!
2005/02/09
コメント(0)
人間の付き合いには誘い誘われといった他人との時間を共有するための便利な手法があるが、この誘い誘われにも気持ちいいものとそうでないものがある。その如何によってその後の異文化交流の方向性が大きく変わってくるものだ。思わぬ事態に発展する事だって無きにしも非ず……これは別に男女間に限ってのことではない。先日お客さんから一通のメールが届いた。『遅くまで飲ませてもらってありがとう。また一度、おいしいものでも食べに行きましょう』普通のメールといえばそれまでだが、ぼくはこれを読んでなんとも穏やかな気持ちにさせてもらった。もともと紳士な人なんだけど、メールにもその細やかな気遣いが表れているように感じた。言葉というのはその人の内面が出ると思う。きれい汚いではないのだが、やはりうつくしい言葉の響きというのはあると思う。そういうのを持っている人は、きっと内面がうつくしいのだと思うのだ。のう!
2005/02/08
コメント(0)
全100件 (100件中 1-50件目)

![]()