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こんばんは、ほうとうです。 7月20日(日)、愛媛県東温市と久万高原町の境にある皿ヶ嶺(標高1278m)に登って来ました。県立自然公園に指定され、中予地区の市民の山で多くのハイカーが訪れています。 今回、上林登山口近くの風穴でヒマラヤの青いケシの花が見られる、との情報があったので、ここをスタート・ゴールとして歩くことにしました。 登山口から少し登った所に、ごつごつした岩の間から冷気が流れていて、石を組んで四角い穴が掘られています。穴の底にあるプランターに ヒマラヤの青いケシが植えられ、ちょうど開花していました。 元来、このような風穴は、養蚕のカイコの卵を冷たい気温で貯蔵するために作られたものですが、養蚕しなくなった今では、別の使われ方をしています。 山を登り始めると、もこもことした白い花の塊がたくさん見られます。 オトコヨウゾメ この塊がほどけて完全開花となるようです。 北斜面を登るので、 ブナの木が多く見られます。 霧のトレイル 斜面を登るとなだらかとなり、山名の由来である皿を伏せた山容の頂上を目指します。 山頂の北側には、 竜神平という湿原が広がります。この片隅に愛媛大学の避難小屋があり、近くに水場もあります。 竜神平に咲くハンカイソウ 下山時には、多くのハイカーが登ってきましたが、登山口から少し登った所で、「あとどれぐらいで(山頂)でしょうか?」と、何人もの人に尋ねられました。 おそらくその人たちは、予習もせず、地図も持たずに登るのでしょうが、広報、啓蒙活動の充実の必要性を感じたのでした。
2025.07.30
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こんばんは、ほうとうです。 24日(木)、アステールプラザ大ホールで行われた、広響のシン・ディスカバリー・シリーズ被爆80周年〈ヒロシマとモーツァルト〉に行って来ました。 曲目は、ペンデレツキの広島の犠牲者に捧げる哀歌、藤倉大のピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」とモーツァルト交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」。指揮は同団音楽監督C.アルミンク、ピアノ独奏は小菅優。 百日紅咲くアステールプラザ 舞台袖で待機中の明子さんのピアノ まず、ペンデレツキ作品。このテーマからすると、至極当然な選曲ですが、1960年に作曲され、1990年に広島で作曲者自身の指揮で世界初演された、現代屈指の作品です。 拍子のない、秒数で各楽器の出だしが示されています。終曲は全楽器が無音をしばらく続け、犠牲者への黙祷を表していると感じました。 ただ、広響はまだ現代作品に慣れていないようで、少し戸惑いがあるように感じました。 藤倉のピアノ協奏曲も、2020年作曲され、同年8月の広響の「平和の夕べ」コンサートで初演されたものです。1945年8月6日の広島で被爆し、大きく傷つきながらも、志ある人々によって保守・調整され、演奏可能な状態を保たれているアップライトピアノの背負う物語を活用すべく作曲されたものです。しかし、曲の4分の3は通常のグランドピアノで演奏され、終曲部分を明子さんのピアノのみで追憶のエピローグとして演奏されます。 独奏の小菅優は、確固たるビジョンの演奏活動を、揺るぎないテクニックで続けており、好きなピアニストの一人です。今日もしっかり弾いてくれ、気持ち良く楽しむことができました。アンコールは、メシアンの前奏曲集より鳩。テーマに沿った良い選曲を、明子さんのピアノで演奏してくれました。 モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」。普通交響曲は4楽章なのに(この当時)、3楽章形式です。彼のオペラ「フィガロの結婚」を上演するために赴いたプラハで、聴衆の歓迎を受け、気分を良くしたモーツァルトが、そのオペラ上演の数日前に、前宣伝としてオペラのフレーズをいくつも散りばめて作曲したのです。そのため、形式や従来の調性にとらわれない不協和音を多めに含んだ短めの交響曲が出来たのではないかと想像します。 アンコールは、モーツァルトの交響曲第30番から第2楽章《アンダンテ・コン・モート》。 アルミンクが音楽監督に就任して以来、広響はモーツァルト作品をしばしば演奏しています。 広響はだいぶんモーツァルトのレパートリーを増やしたのではないのでしょうか。モーツァルトについては、素晴らしい演奏だったと思いました。
2025.07.28
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こんばんは、ほうとうです。 秋田遠征トレックのおまけの話です。 3日目の7月10日は、楽に歩こうということになり、泊まっていたペンションの老夫婦オーナーに教えて貰った、大場谷地(おおばやち)に行ってみました。国道341号線を北に走り、玉川温泉を過ぎて鹿角市に入った所にある、湿地です。車は乗用車が若干台駐車可能です。ちなみに、八幡平周辺地域では湿地のことを谷地と言うようです。 ニッコウキスゲと木道 ハクサンシャクナゲとニッコウキスゲ ワタスゲ咲く湿原 ワタスゲとニッコウキスゲ 霧の湿原 霧が深く、ミズバショウも生えていて、熊とばったり出会う(冬眠から覚めた熊は、ミズバショウの葉や根を食べて下痢を起こして、宿便を排泄するということです。)可能性も考えられたので、半分くらいで引き返し、ここのハイクは終了としました。でも、穴場の湿原であることは間違いないと、感じました。 これだけでは物足りないので、仙北市内に戻って同市の最南部にある、抱返り渓谷に行ってみました。ここは、前日にネットや資料で、良さそうだなと思っていました。あのミシュランのグリーンガイドに掲載されているということです。全部を往復すると普通のトレッキングになりそうなので、下半分の主要部を往復することにしました。 入口 抱返神社を過ぎると、川面の鮮やかなこと。 碧色の川 絶壁 手掘の隧道 そして、前半最後のビュースポット! 回顧(みかえり)の滝 うーん、いい滝です。 滝落ち口のギボウシ 川の流れ この川は雄物川と合流し、秋田市で日本海に注ぎます。 美しい渓谷沿いの道、良かったです。
2025.07.25
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こんばんは、ほうとうです。 話は少し遡ります。 7月5日、京都でのコンサートが午後開演なのに、朝早い新幹線で向かったのは、京都府立植物園の蓮が見頃になったとの情報があったからです。 蓮の花は朝に開き、その時が瑞々しくて見頃の時間帯ですから、出来るだけ早く行くことにしました。同園もこの時期は早めに開園してくれます。 以上4点(園内)半木神社前はす池の蓮 また、こちらでは職員による解説会が始まっていました。 以上4点四季彩の丘の蓮 ここには半夏生(はんげしょう)という、7月初めに咲くちょっと不思議に白い葉を持つ花もあります。京都では東山の建仁寺両足院の庭に咲く半夏生が有名ですが、予約を取るのがなかなか困難です。 以上2点半夏生 以上2点八ッ橋池の蓮 朝の静けさの中、ゆっくりとした時間感覚で蓮の花を楽しんだのでした。
2025.07.22
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こんばんは、ほうとうです。 秋田遠征トレック2日目の9日(水)、今度は秋田側八合目登山口(標高1300m)をスタート・ゴールとして秋田駒ヶ岳を登ります。高山植物の宝庫の山で、日本海側も歩き、最高峰男女岳にも登頂して秋田駒ヶ岳を楽しみ尽くそうと考えたのです。 八合目登山口駐車場には、避難小屋、小さな売店と水洗トイレがあって、登山口には靴洗い場もあります。人気の山だけあって充実しています。 ここから片倉(新道)コースを登り、阿弥陀池から男女岳を往復し、横岳、焼森を経てシャクナゲコースを下って八合目に戻る設定としました。 さすがに八合目は森林限界を超え、ブナ等の森は越えているので、林床の植物は見られません。 ハクサンチドリ 分岐から旧道を見上げる 真っすぐ阿弥陀池に向かう旧道は崩落個所があって、通行を推奨されていません。男女岳を西に巻く新道コースを歩きます。 とは言え、片倉岳展望台付近からはお花畑が連続します。 ミヤマダイコンソウそして ニッコウキスゲとハクサンボウフウのお花畑が広がっています。 ニッコウキスゲの斜面 コバイケイソウの原っぱ 道は男女岳と男岳との間に入って行き、木道になります。 ハクサンシャジン ニッコウキスゲの庭 ミネウスユキソウと綿毛のチングルマ コザクラソウと綿毛のチングルマ ウサギギク ヨツバシオガマ 阿弥陀池と男女岳 男女岳山頂から岩手山 残念ながら、ガスが上がって来ており、田沢湖を見下ろすことは出来ませんでした。 一旦、横岳に上がり、下りに掛かります。 女岳と緑のシナモンロール似の小岳 焼森のコマクサと男女岳 湯森山、乳頭山へ続く山々 ハクサンシャクナゲと乳頭山 シャクナゲコース後半では、美しい樹皮のミネザクラの木も見られました。 下山後、山上から見下ろせなかったので たざわスキー場から田沢湖を眺めて秋田駒ヶ岳トレックを締めくくりました。 天気に恵まれ、数多くの高山植物の花々を愛でることが出来、とても良い山行となりました。
2025.07.20
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こんばんは、ほうとうです。 今年の夏の遠征トレックとして出掛けたのは、秋田県の秋田駒ヶ岳(最高峰男女岳、標高1637m)でした。前回の記事で掲載した写真は、名物「ババヘラアイス」で(ただし秋田空港で購入したのでカップに入っています。)、後方には「ハタハタ」サブレのポスターも写っています。 花の百名山に(日本二百名山にも)列せられ、数多くの高山植物が少しずつ時期を違えて咲き乱れ、その密度と量は東北地方トップクラスです。例年なら6月下旬がチングルマやタカネスミレの見頃の時期なのですが、この冬の積雪が多かったことから、開花が少し遅れると予想して、7月第2週で計画したのです。 この秋田駒ヶ岳は、複合火山で、岩手県境にも接していることから、場所によって咲く花も違うと考え、初日の8日(火)は、岩手県雫石町の国見温泉登山口(標高820m)から登って、ムーミン谷(元々馬場の小路と呼ばれていた)を通って、秋田駒ヶ岳南半分を周回し、国見温泉に戻るコース設定としました。 国見温泉の登山者用駐車場は、この時期満車になって、路駐も発生するとのことでしたので、宿で朝食は食べず空が明るくなり始めた時間に出発しました。ただ、平日でしたので駐車場に着いた時は余裕で駐車できました。(ただ、下山したときは、路駐の車も片手では済まないくらいでした。) 国見温泉登山口からは、南側外輪山の横長根に向け、ブナなどが生える自然林を登って行きます。 林床には ゴゼンタチバナが一杯咲いていてお出迎え。 更に登ると今度は ミヤマハンショウヅル(例のごとく、赤紫の大きい花びらの様なのはガクです。) 横長根の上に着くと、樹々の間から秋田駒ヶ岳の女岳などがチラリと見えます。反時計回りにゆるゆると登って行くと、森林限界を超え、 (右手前から)小岳、(奥)馬の背、男岳、(左手前)女岳が気持ち良く望めます。 大焼砂の分岐から、緩やかに下ります。 この辺りは広大な砂礫地で コマクサの大群生が見られます。 良く見ると 白花コマクサも。 また、夏雲の上にひょっこり 鳥海山が頭を出していました。 小岳の足元まで下ると、 綿毛となったチングルマの群生の中にエゾツツジが見られます。6月の暑さが花を早めたかなあと思っていましたが、ムーミン谷の入口で イワカガミとその奥にチングルマの群生が咲いていました。間に合った、と嬉しくなりました。 チングルマの群生 チングルマ咲くムーミン谷 エゾツツジ、ハクサンボウフウ、ウサギギク咲く斜面 ムーミン谷を行く ミヤマダイコンソウと小岳 ここから男岳に向け急坂をジグザグ登って行きます。坂の後半で息を整えると、 斜面にニッコウキスゲが咲き誇っています。もう一息、と元気が出て来ます。男岳山頂と阿弥陀池への分岐からは、ぐるりとニッコウキスゲが見られます。 ニッコウキスゲと男女(おなめ)岳 ニッコウキスゲの尾根 ニッコウキスゲと阿弥陀池木道 男岳山頂 男岳登頂後、阿弥陀池避難小屋で休憩し、横岳に登り返すと、 ハクサンシャクナゲ、浄土平の雪田、男女岳 そして大焼砂を下って国見温泉へ戻ります。 大焼砂、ムーミン谷、横長根と火口原の姿見ノ池を見下ろす 前日までの小雨や曇天から打って変わって晴天に恵まれ、花も色々見ることが出来、まず良い初日の山行となりました。
2025.07.18
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こんばんは、ほうとうです。 先週、ある所へ遠征登山(トレッキング)してきたのですが、素晴らしい風景ばかりで、写真の編集に時間が掛かっております。 今しばらくお待ちくださいませ。 どこへ行ったか、のヒントはこれ↓ 分かるかな?
2025.07.15
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こんばんは、ほうとうです。 5日(土)、ロームシアター京都で行われた、山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団の演奏会に行って来ました。 少し前により近い兵庫県西宮市でも公演があったのですが、ルツェルン音楽祭出演、フィルハーモニア管と録音、チェコ・フィル、チューリッヒ・トーンハレ、フィラデルフィア管等と共演した若いチェリストを聴いてみたくて、こちらの公演に来てみたのです。 折角、京都まで来るのだから、朝の新幹線に乗って開演前に京都市内をぶらぶらしてみました。 バラ園 噴水と夏の花たち(以上2点京都府立植物園) さて、コンサート本題です。 曲目は、ショスタコーヴィチの祝典序曲、エルガーのチェロ協奏曲ホ短調(独奏:シェク・カネー=メイソン)とムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」(H.ウッド編曲)。 (ソリストアンコール:N.クロウダのチェロ組曲第4楽章、オケアンコール:ウォルトンの戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」) 序曲では、コーダ(終結部)前のファンファーレでバンダ(金管別動隊)として京都両洋高校吹奏楽部が参加。バンダはしっかり準備・練習して望んでおり、良い演奏でした。東京の2公演では、千葉県立幕張総合高校がバンダ出演したとのことで、世界的オケとの共演はかけがえのない貴重な経験に相違ないでしょうし、彼らの中から音楽を志す人が出て欲しいですね。 協奏曲では、シェクがスケールの大きい、フレーズ感たっぷりの演奏で素晴らしかったし、オケも見事に伴奏に徹していました。 メインの展覧会の絵ですが、フランスのラヴェルが編曲したものが最も有名ですが、今回演奏されるのは、英国・ロンドンのプロムス(夏の音楽祭)を創始した指揮者・作曲家のH.ウッドがラヴェルに先立つ1915年に編曲したものです。特徴は、多数の打楽器とオルガンの使用、曲間の「プロムナード」をカットしていて、時におどろおどろしく、時に滑稽な、カリカチュア風のパロディ精神豊かな編曲となっています。 終曲「キエフの大門」では、遠くから聞こえてくる教会の鐘の音、オルガンが奏でる厳かな聖歌が続いているロシア・ウクライナ戦争の終結と平和を願っているようで、感じ入りました。 カーテンコール後、上着を脱いだヤマカズが舞台に戻り、舞台上や袖に残っていた団員を集めて聴衆に挨拶。 2023年に同オケの首席指揮者に就任し、翌年には音楽監督へ就任。オケとの相性は大変良好のようです。更に、ベルリン・フィル、ミラノ・スカラ座フィル、ニューヨーク・フィル等に出演、来年にはベルリン・ドイツ響芸術監督、東京芸術劇場音楽部門監督に就任予定と引っ張りだこです。 優秀な人材が世界で活躍するのは非常に嬉しいですね。今後の活躍を期待します。 閑話休題。京都府立植物園に行った後、暑さが厳しいので、比較的涼しい京都水族館にも立ち寄ってみました。 クラゲ 屋外のクラゲ風鈴 クラゲ風鈴と和傘 丁度、イルカショーも始まっていました。 イルカ2頭の立泳ぎ イルカジャンプ(以上5点京都水族館) 2頭のイルカの演技も揃って、トレーナーの技量も窺えます。 オケ団員、若いアマチュア演奏者、そして聴衆まで盛り上げてしまうヤマカズ、なかなかののせ(乗せ、載せ)上手です。
2025.07.08
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