ダンドール・男的人形趣味
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オヨメに行ったコノミ。「二度と帰ってくるな。」とカッコ良く送り出したのだが、この間、早くもメンテナンスで再会した。日頃の持ち運び時の梱包方法に難があって前髪が乱れてしまったのだ。アイロンと接着剤で形を整え、余分なウェフをカットして、ハイ、元通り。オーナーのS女史はその様子を見て、安心したのか涙ぐむ始末。 「こんなにしちゃって、怒られるかと思ったの。」 「怒るわけ無いじゃん。乱暴に扱ったんじゃないんだし。」彼女がコノミを大事に扱ってくれるのは分かっていた。むしろ大事にし過ぎて箱に入れっ放しになるのを心配していたのだ。お気に入りの場所にちょこんと置いて、毎日「コノちゃん日記」を付けてくれているそうな。見せてって頼んだら、断られた。今回はS女史とコノミが初対面した外出時の写真。撮影にあたり、確かめたいことがあった。最初の外出時ではグレー系のドールアイを入れていたのだが、顔に光が当たらないと目全体が黒くなってしまって可愛く映らない。もっと明るい色のアイを入れたら改善するかもしれないと考えて手持ちの中から、ピンクのアイに変えてみた。思惑通り表情が分かるようになったのはイイが、「妖度」(妖しさの度合い)が上がってしまった。「散歩が旅に変わる時」天気の良い日。一人で散歩に出かける、お気に入りの公園。持ち物は、カメラと、飲み物、サンドイッチ。いつものイスに座って、パンをかじりながら、何か面白い被写体はないかと辺りを眺める。充実した時間だけど、いつもの散歩。今日は君が一緒だ。僕は初めて知った。君が隣にいる以外、何ひとつ、いつもと変わらないのにこんなにも時間が濃密になるって事を。「ねえ、あの先はどうなっているの?」森に続く小道を指して、彼女が言った。森を抜けると、芝生の広場がある。分かっているのだが、まるで探検にでも行くような気分。半日の時間が、数日過ごしたみたいだ。君と出かけると、散歩が旅に変わる。
2014.09.01
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