∽グリフォンとうみがめもどき∽

「ストロベリーナイト」。

推理小説で久しぶりに泣きそうになりました。 「あなたはこれを生で見たいですか」って、初っぱなから理解できない入り方で、序盤のアンバランスな進み方もあり、購入失敗を予感しました。 で、話の完成度を疑いながら読み進めて行くと、事件の方はまあまあの展開ながら、主人公の女刑事怜子の心の痛みに同調してしまい、心の中をザクザクと削られる感じ。 電車の中で涙をこらえて読みました。 そして、終盤に向けてはパズルのピースがはまる状態。 今まで意味がわからなかった言葉が意味を持ち始め、完成されていく気分を味わう事ができます。 そして、なんと続編も出ているとのこと。 今日は買ってこようと思うけど、これだけの強烈なインパクトを続けて心が耐えられるか不安もあります。最後に解説が付いてるんですが、それを書いているのがなぜか私がこの本を買ったお店の店員さん！？ここでもやられました。