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背番号4(その5)
その4からの続きです
アンディ・シーツ 内野手
平成17(2005)年、アスレチックスに移籍した藪と入れ替わるように背番号4を受け継いだのは広島カープを自由契約になったアンディ・シーツだ。
シーツは平成14(2003)年に広島に入団しているが、当時チーム失策数が両リーグ最多だった広島が「お手本のような守備」が売りのシーツを獲得してチームを立て直そうとしたという事情がある。
守備の人として入団したシーツだったが、1年目には不振の新井に代わる四番打者として、514打数161安打75打点25本塁打で打率も . 313を記録し、攻撃の中心になって活躍した。2年目も154安打85打点23本塁打と安定した成績を残し、「守備の人」どころか中心打者として低迷するチームで孤軍奮闘する。
シーツは平成16(2004)年のシーズン終了後の契約更改で、2年続けての好成績を背景に複数年契約を要求し、これに難色を示す広島球団と対立、自由契約となる。
これを逃す手はないと、ソフトバンクとの競合の末に2年目を迎える岡田監督のタイガースが獲得した。このときタイガースは新外国人候補として中日との間で争奪戦となったタイロン・ウッズの獲得に失敗しており、その穴埋めとして日本で実績のあるシーツを獲得した格好だった。

タイガースでの初年度となる平成17(2005)年は、560打数162安打85打点19本塁打、打率 . 289と期待以上の数字を残すとともに、一塁手として堅実な守備でも貢献し、ゴールデングラブ賞を獲得するなど、リーグ優勝の立役者の一人となっている。シーツの高い守備力は他の野手にも好いお手本になり、「シーツ先生」として積極的にアドバイスするなど貢献の幅は広い。
平成18(2006)年も打率 . 313でベストテン6位、180安打を放って75打点19本塁打と安定した打撃を見せ、オールスターにも選ばれた。
しかし、3年目となる平成19(2007)年には急激に衰えが見られ、打率は . 243と低迷、ホームランも9本に激減する。守備では3年連続のゴールデングラブ賞に選ばれたが、助っ人としての打力の衰えが酷く、自由契約となって退団した。

引退後は、平成21(2009)年にタイガースの駐米スカウトに就任して令和4(2022)年まで北米を中心に外国人助っ人の発掘に尽力してくれた。
好い人材は簡単に見つかるものではないが、マット・マートンの獲得という大きな功績を残している。タイガースにとっては忘れがたい恩人だ。
ライアン・ボーグルソン 投手
ボーグルソンは、平成19(2007)年にピッツバーグ・パイレーツから入団し、1年目は36番を着けている。藪が退団したあと平成20(2008)年に1年だけ背番号4を着ける。
190センチを超える長身、なで肩、長い腕と、見るからに剛腕投手の風格のある選手で、本来は高いポテンシャルがあったのではないかと思われる。ストレートの最速158キロという触れ込みだったが、実際それに近いボールを投げていた。
1年目は20試合すべて先発で登板して6勝7敗、防御率は4 . 13という評価が難しい数字だった。特徴として対戦チームによって相性が極端で、巨人戦には全く通用せず3試合で0勝3敗、防御率は8点台と散々に撃ち込まれた。中盤までは好くても突然別人のように崩れるという投球を繰り返している。
しかしながら、調子のいい時には打たれる気がしないような見事な投球を見せるだけに1年で見切りをつけるのは惜しいとなり、翌年も1年間契約を延長して残留することになった。

背番号4になった平成20(2008)年は、防御率は3 . 99と少しだけ向上したものの12試合で3勝4敗。力任せの投球によって中盤で疲れてしまい突如崩れるパターンの改善は見られなかった。
夏場には二軍落ちとなり、不満が爆発して大荒れに荒れたため直接岡田監督がなだめに行ったが納得せず、お手上げ状態になってしまい、シーズン終了後、新監督に就任した真弓監督の次期構想から外れて自由契約となり退団した。
その後、平成21(2009)年にオリックスに拾われ1勝を挙げたが、このシーズン限りで自由契約となり帰国する。
アメリカに戻ると、サンフランシスコ・ジャイアンツでメジャー昇格。ここで素質が花開き、平成23(2011)年が13勝7敗、その翌年も14勝9敗と好成績を挙げており、主力投手として5年間活躍している。
タイガースにいたころにも素質の片りんはあったので、もうちょっと早く開花してくれていたらタイガース史に名前を刻む選手になっていたのではないかと惜しまれる。
まとめ
背番号4は、藪のあと2人の外国人選手が続けて着けたが、次からは日本人選手が着けることになる。さて誰でしょう?
その6に続く
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