PR
Calendar
Category
Comments
Freepage List
伝統の名古屋めし「きしめん」
代目タイガース非公式サイトです
こんばんは セパ交流戦の初戦が雨天中止になったので代わりの記事を掲載するよ 試合がないうちに2位に落ちちゃって 少しご機嫌悪いんだけど・・・
2代目は折に触れて名古屋や東海地方で独特の食文化といわれるものを紹介しているよ 今回は「きしめん」
さすがに代表的な名古屋めしで全国的に名前は知れ渡ってるとおもうんだけど みなさんも耳にしたことあるよね?
今回は少し学問的?な話もあって退屈かもしれないけど 歴史好きな方は最後までお付き合いを
きしめんは昔から名古屋めしだったの?
その歴史は古くて江戸時代にはすでに食されていたことが複数の書物にも記載されてます すでにそのころから「名古屋めし」だったという伝統料理なのね
最初に発見できるのは 織田信長のいた桃山時代の「和葡辞典」(日本語をポルトガル語に翻訳する辞書)の中なのよ ここに「 Qiximen
=小麦粉で作った食べ物の一種」として記載されてるのよ・・・でも今のきしめんと同じなのかしら?
最初のきしめんは全く違う料理
皆さんは「きしめん」をどんな漢字で書くかご存知? 「棊子麺」
と書くんだけど「棊」というのは「碁石」のことで 昔は丸い碁石の形そっくりのものだったらしいのよ
しかも文献ではうどんのような麺料理じゃなく きな粉や塩をかけておつまみやお菓子として食べるものだったようなの どちらかって言うと「葛切り」とか「蕎麦切り」に近い感じで 今の「きしめん」とは全く別物ね
うどん転じてきしめんに
ところが江戸時代に入ると「きしめん」という文字が文献から消えてしまうの そして1700年ころ尾張では6月16日の津島天王祭(祇園祭)に合わせて
冷麺
を食べる習慣が定着し 「祇園うどん」
とよばれて親しまれていることが書き残されてるのね
どうやら御三家の尾張徳川家が来てから「きしめん」が廃れてしまって 尾張の名物は「 冷やしうどん
」に代わっていったのよ
脈々と名古屋で育った料理じゃなかった
時代が進んで1800年代に入ると「きしめん」という商品があちこちに出回るようになるのね しかも名古屋じゃない場所にまでね
歴史学者の水野誠志朗先生の説によると 1700年ごろ現在の愛知県刈谷市今川町あたりの東海道沿いに「芋川うどん=平うどん」が名物として存在してたのね
これが関東に伝わって桐生宿の名物「ひもかわうどん」として広まり 1800年前後に逆輸入されて尾張へ伝わってきたとき 業者が差別化するため昔あった「きしめん」の名を拝借して売りだしたということらしいわ
というわけで 1838~1853年ごろに書かれた喜田川守貞『類聚近世風俗史』の中には「今、 江戸ニテモヒモカワト云平打ノウドンヲ、 尾ノ名古屋ニテハキシメント云也」と書かれているのよ
大正時代にブーム到来?
明治になると
「名古屋名物のきしめんは一杯八厘」
と『明治還魂紙』に記載があり 明治 21
( 1888
)年の『愛知県下商工便覧』には名産品として「一八(いっぱち)うどんきしめん」が掲載されてるわ
このころ草分け的に「一八」を名乗るきしめん店が次々できたんだって その名残は今も残ってるんだよ
現在名古屋に残っている老舗きしめん店で面白いのは 大正から昭和の初め頃に創業した店が多いことなんだって
四代目「一八」をはじめとして東区筒井町「朝日屋」や東区外堀町の「山田屋」 東区清水町の「井筒冨」など そのころにきしめん屋の創業ラッシュがあったみたいで 名古屋名物として一気に知名度を高めたの
そういえば小倉トースト(
名古屋名物「小倉トースト」 | タイガース非公式サイト2代目 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
)が生まれたのも大正時代だったよね その時代って食文化の革命みたいな時期だったのかもしれないね
きしめんの盛衰は続く
その後平成時代の30年間で ほかの外食産業の発達とともに きしめんはマイナーな存在に追いやられていくのね 今ではきしめん専門で営業するお店はホントに数少なくなっちゃった
ところがここに来て「きしめん」復活が見え始めてるの かつての「きしめん」は15ミリ程度の幅の麺が多かったんだけど 最近は40ミリほどもあって薄くてベロンとした独自の食感が楽しめるものに変わってきてるみたいね
麺好きがここ10年ほど前からSNSなどで紹介し始め それらの店が人気店となって幅広きしめんは段々と知名度を上げいるの 多くの手打ちきしめん店でも最近は麺の幅が昔より広くなる傾向なのよ きしめんをメニューに入れるお店も少しづつ増えてる気はする
でも2代目は伝統的なきしめんの方が好きだな 極幅広はなんだかワンタンみたいだし つるつるっと吸い上げる気持ちよさがないのよ
自宅で気軽に食べられるかって?
残念ながら 素人がきしめん独特の平打ち麵を打つのはちょっと無理ね 複雑な出汁をとるのも難しいよ
ところが今では「急速冷凍」で打ちたての状態をそのままご家庭に届ける技術が出てきたのよね プロの職人の打った麺を急速瞬間冷凍 しかもムロアジ・鯖節・たまり醤油を使った名古屋独自の汁(味噌・白醤油もあり)も冷凍されて店頭で売られるようになったわ これなら自宅にいてお店と同じ味のものが食べられるのよ
星が丘製麺所さんが有名だから( 星が丘製麺所 (stores.jp)
)を参考にしてみて! お店ではこんな感じで提供されてますよ
名古屋めしの中ではマイナーな存在になってしまってる「きしめん」 でもいろんなアレンジ商品も作られてるし 太いうどんより平たいきしめんの方が冷えやすくて冷麺向きなことから「きしころ」の人気が復活してきてるの
地元では女子高生も名古屋めしの人気復活に一役買おうと新商品の開発に挑戦 きしめんチップスが完成して販売されてるよ 今までは捨てていたきしめんの半端な切れ端を使用してるのもいいね きしめんチップスマイルドカレー味は観光地でも売ってます
こちらも参照してね(
愛知県立愛知商業高等学校 (aichi-c.ed.jp)
)
最後まで読んでくれてありがとう
全国の皆様 名古屋においでの際には ぜひとも「きしめん」! 一生に一度はご賞味くださいませ
きしめんは平たくて薄いので 腰の強さではうどんに勝てません でも冷麺にしたときは引き締まるし ヒンヤリ感には薄さが生きるからおいしくなるんだよ
アドバイスとして はじめて
挑戦するならぜひ暑い日に 「きしころ」
を試してほしいな
秋はキャンプのシーズン 2024年10月16日 コメント(2)
吉野家さんの努力に感謝 2024年10月11日
ひとみん3 2024年09月19日