後藤英彦の作文教室

後藤英彦の作文教室

PR

×

Profile

ごっちゃん815

ごっちゃん815

Freepage List

May 17, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
68.シャンソンに寄せて 材料の配列(6)――興味、好みの順に

自分の好みをただ書き貫ねるのだから気軽です。「好み」を書いて「理由」に触れ「考察」するのです。「シャンソンに寄せて」という表題にしました。

好きなシャンソンを二、三挙げろといわれたらどうしますか。どんな曲を思い浮かべますか。枯れ葉? バラ色の人生? パリ祭? それともモンマルトルの丘?

どれも甲乙つけがたい味わいがあると思います。生と死、愛、夢、思い出、希望、絶望、悔恨、風刺、抗議・・・。シャンソンはフランス人の人生そのもの、音楽なのに単なる音楽じゃない。あの独特のレシタテイーフ(朗唱)は独自の創造を生んで、ヨーロッパはおろか世界でも愛唱されています。

そのルーツは中世にまでさかのぼるようです。当時は読み書きの出来ない人が多くいました。キリスト教布教の使命を帯びた人々にとって、このことは活動のネックになりました。

聖書の、ページのある部分を指差して「次の集会までに、ここを読んできて」というわけにはいかないのです。

そこで伝道本部や教会の宣教師、修道士たちは考えました。社会批判や不満、風刺、愛や希望、騎士の手柄話などを布教活動とともに、余興として展開しました。ただ口で伝えるだけでは芸がないので、ギターの前身のような楽器で、伴奏をつけ節をつけて歌いました。大受けでした。

シャンソンの弾き語りの原型はこうして生まれました。フランス風吟遊詩人のはしりは修道士らキリスト教布教の関係者だったと言ってよいでしょう。セーヌ川に橋が架かったルネッサンス期に、殺風景だったパリもようやく街並みがそろって賑わってきました。

街のあちこちにシャンソンを歌う男女や大道芸人の姿がみられるようになりました。それから数百年たち、王制に反対する市民の蜂起によって、圧制の象徴であったバスチーユが襲撃されると、フランス全土は血なまぐさい革命へと突入していきます。



ここで、最初の質問に立ち戻りましょう。

好きなシャンソン?少し古いのですが、歌手の好みから言えば、いの一番にコラ・ヴォケール。だから、彼女の歌う「さくらんぼの実るころ」「モンマルトルの丘」を第一に推したいと思います。まがいものでない本物の、「心の歌」が祈りとなって胸をうつのです。それからルシエンヌ・ボワイエの歌う「聞かせてよ愛の言葉を」。スイートなシャンソンの極致、奇跡のような愛の歌声です。

ダミアの歌う「暗い日曜日」「人の気も知らないで」。このけだるいデカダン(頽廃)の節回しをどう表現していいのか。圧倒的な、なんとも言えないなげやりな厭世気分。ダミアを聴いてたくさんの自殺者が出たそうですが、わかるような気がします。

だれでも知っているのは渋いイブ・モンタン、そして彼の「枯れ葉」・・・。

半面、興ざめな歌手もいてその筆頭はエデイット・ピアフ。つぶやかねばならないシャンソンを絶叫するなんて、どういう料簡でしょう。「バラ色の人生」「愛の讃歌」を聴きたいならイベット・ジローのほうにしてください。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 18, 2005 06:18:19 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

声字実相義@ 愛(i)を語る「あ」の分節 ≪…「あ」の音…≫は、梵語のア「 」の阿字…
??????@ ?????? 何?何?何?何?
哀歌@ すご~い なんてスバラし~んでしょうll
どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: