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カテゴリ: 和全般
日本橋三越 新館7Fギャラリー 原安三郎秘蔵 浮世絵風景画コレクション 北斎と広重展 」(~6/19日(日)迄)を観てきました。

(しかしいつもながら、 三越のホームページ にはろくな案内が掲載されていないのは、何とかならないものだろうか・・。今回は、トップ頁にタイトルさえないし・・。)


今回の展覧会は、日本化薬株式会社 会長の原安三郎氏の収集品から、北斎と広重のシリーズ物が多数発見されたもの。
戦後ずっと行方知れずだった幻の肉筆画も20点以上含まれています。
シリーズ物では、北斎の「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」、広重の「東海道五拾三次」「浪花名所図会」「義経一代記」など。

今回の出品 数は約240点と、たいへんに見ごたえがあります。
最初の北斎が終わったら、延々と広重が続き、どれも「流して見る」物がない秀作揃いで、けっこう体力勝負の展覧会。


平日夕方に行ったのに、年配の方からイマドキの若者まで、お客さんでいっぱい、皆熱心に覗き込んでいます。
今更ながらその人気を実感。
でも絵を見れば、その理由もうなずける。

斬新な構図、風景の中に人工の建造物の鮮やかな直線(材木、家の屋根、橋脚)や曲線(太鼓橋など)が際立つ優れたデザイン、美しいブルー、強烈な遠近法の妙など、今見てもたいへんに得るものの多い、素晴らしい意匠と言えましょう。

活き活きとした働く人々の動き、庶民のざわめきが聞こえてくるような風俗描写、当時の建物や橋などの建造物、屋号の入ったお店の看板、盛り場や宿場町の活気など、歴史風俗資料としても、興味は尽きません。

船から引き上げる途中の?竹の骨のついた黒い網が空中に広がり、向こうが薄く透けるさま・・。
これ、私は最初は船の帆かと思ったのですが、帆って透ける・・?と自問自答していたら、周りの年配方の会話から、竹の骨組みのついた黒い網なのだとわかりました。

また私などは、粋でいなせな職人の印半纏、絣や格子や縞などが満載の当時男性の着物、当時の女性の着物の着こなし、花魁や遊女の着物の文様など、当時の着物資料としても大変に面白く見入ってしまいました。
歌舞伎の世話物でも、帯結びは角出し中心ですが、浮世絵を見てもやはりそうなんだなぁ・・とか。

しかしながら、以前に東京国立博物館で鳥獣戯画などを見た時にも思ったのですが、日本というものは古来から、そもそもが「漫画」文化なのですよね。

つまりは、線で輪郭をとって、中を単色で塗りつぶし(あるいは衣服の文様で埋め尽くし)、細密に風俗を描き込むという、古来からの絵の流れがある。

(対する西洋絵画は、一般に輪郭をとらず、色を重厚に重ねていって色調を変化させる、塗り込み文化だと思うのです)。


では展覧会場に入ってみましょう。

(次の日記につづく・・)





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Last updated  2005/06/16 02:43:35 AM コメントを書く


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