母の手料理、あるいは思い出の食事は誰にもあるものですが、ワタシの場合はコレ。
イナゴです。
ほんの20年くらい前まで、田舎の田んぼで取れたイナゴが米袋に詰められて送られてきたもんです。両親とも長野育ちだから、虫を食べることには何の抵抗もないんだよね。もちろんワタシも。
家で佃煮にすると、足はもげるし、すぐ焦げ付いて焦げの味がするし、買った上手な佃煮じゃない味がするの。羽根や足が喉に引っかかって、特別うまいもんじゃない。でも忘れられない。そこがお袋の味なんだけど。
祖父母も亡くなって、田舎も米作りを止めてしまいました。もういなごが我が家に送られてくることはありません。店に売っていると、妙に懐かしい。

いまや、ワカサギよりもアサリよりも昆布よりも高価なイナゴの佃煮
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