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2005年04月26日
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カテゴリ: 時事問題
人権擁護法案の扱いが自民党内でもめているおかげで、マスコミ規制だけが問題だといわんばかりであった新聞の論調にも変化がでてきている。特に、22日の読売新聞の社説などは、規制される行為の曖昧さや人権擁護委員の強大な権限の問題など、かなり本質的なところにせまってきているように思う。国家が強権を発揮してまで規制する行為は最低限明確になっていなければならない。「人権侵害を助長するおそれ」を理由に国家権力が一市民の居室にまでやってくるような人権擁護法なるものは、その意味で大悪法である。

※
読売新聞の社説はおおすじでは正鵠をいているのであるが、それでもまだ最大の問題を国籍条項としているのは認識の誤りではないか。
国籍条項についてよくいわれることは、「在日本朝鮮人総連合会の関係者が人権擁護委員になると、拉致問題への対応をめぐって政治家が朝鮮総連を批判したような場合、人権侵害と指弾されかねない」ということである。しかし、考えてみればよい。別に総連関係者でなくても、日本人でもかたよった考え方をする人はいくらでもいる。国籍が問題だというのなら、帰化した人間を送り込めばよい。問題は国籍ではなく、かたよった考えの人間が委員になるおそれそのものである。
それになによりも、この法案が標的にしているのは政治家に限らない。ごく普通の市民の行為が標的になり、そしてそれこそがこの法案の最大の問題点なのである。北朝鮮批判の政治家が指弾されるかもしれないということは、ネットで北朝鮮批判を書いた市民だって指弾されるおそれがあるということである。
※
もちろん現行法にはこの法律案でなくても様々な立ち入り調査や制裁としての公表措置を定めたものがあるが、それはほとんどが経済活動に関する法制である。経済活動についての規制であれば必要なものも多いし、立ち入りなども一定のルールの下に必要な場合もある。しかし、この法案による立ち入り調査や氏名公表は、市民の居宅の書斎に立ち入り、個人的なメモも含めてパソコンの内容を調査し、家族も職場もある市民の氏名を公表しようとするものである。民主国家として最も尊重しなければならない市民の精神的自由権の侵害であり、「差別を助長するおそれのある」と人権擁護委員が判断した行為を規制するために、本当にこんなことが必要なのだろうか。それにまた、なぜごり押しをしてまでこの法案の成立を急ぐのか。疑問はつのるばかりである。
※

※※
電車事故はいたましいかぎりだが、事件原因もわからぬうちに運転手に過失があるかのような報道がなされていることに強い疑問を感じる。彼もまた生死不明だし、御家族の気持ちを考えると心無いしうちとしか思えない。仮に運転手にいくばくかの過失があったとしても、事故の原因はそれだけに帰せられるものでもあるまい。





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最終更新日  2005年04月26日 09時14分47秒
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