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【長野県の修験道】
真ん中の自然石を積んだ石塔には「鳳凰山大権現」と書かれた石板が埋め込まれています。前述までのお寺の境内にありました。境内と言っても、本堂の前の広場から少し離れたところにあって、そこからここへ来るのには藪の中を歩かなければなりませんでした。しかし、ここまで来たら、山門のところから右に折れる道が、この石塔などが祀られていることに気が付きました。
何故、これをここに祀ってあるのかが気になります。修験道であることが判ってしまうと、何か困ることがあるのでしょうか。それとも、修験道は禁止されていると誤解されているのでしょうか。「鳳凰山」はこの村からそれほど離れていません。南アルプス最北部にある高い三つの山です。地蔵岳(2764m)・観音岳(2840m)・薬師岳(2780m)の三つですが、地蔵岳の頂上には「オベリスク」と呼ばれる巨岩があります。
修験道の山です。この村からだと、三つが重なって見えるはずです。「地蔵」「観音」「薬師」にキリシタンの何かを重ねたのでしょうか。キリシタンが修験道を迫害したケースもありましたが、会津では修験道にキリシタンが隠れていたケースがあります。そうした修験道が伝わっている村の古老は、それをご存じだろうと思っています。