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【人間と自然】
2005年10月8日の朝、只見川に架かる橋の上から撮った写真です。ここから少し下ったところで、只見川は阿賀川と合流しています。そしてそこから少し下ったところに発電用のダムがあるので、こうして水が止まっていました。昨年夏の大洪水で、今はこうした風景は見えないだろうと思います。
この只見川流域の年間降水量は非常に多いので、この只見川に数多くの発電用ダムが建設されました。そして、その多くは関東地方に送電されています。ですから、只見川流域の風景は、戦前に比べたら大きく変わっています。しかし、戦前の只見川の様子が写っている写真は、それほど多くはないようで、いくつかの町村史に古い写真が載っているのを見た程度です。
ひとが自然と共存してきたのは、狩猟採取生活を営んでいた期間までであろうと小生は考えています。会津盆地に広がる広大な田圃は、自然ではありません。そしてそこに流れ込んでいる水も、農業用のダムに貯められていた水です。自然に降る雨だけで、田圃の水が足りるはずもありません。実は、こう書いている小生も、数年前に知り合いから、一日に蒸発する田圃の水の量を教えてもらって愕然としました。
こうしたことを考えると、人間は自然の恩恵を受けて生き延びてきたことが判りますが、しかし、時として自然は人間に牙を剥きます。去年の夏の只見川の大洪水ですが、小生と同じくらいの歳の方は、中学生か高校生くらいの時に経験されています。これは、市町村史で小生も写真を何枚も見ました。土砂崩れで、村が一つ消えました。それでも、村の方々は集団移住されたところから、田圃を耕作するために毎日「通勤」していらっしゃいます。ある方は、原子力を「人間が天の火を盗んだ」とおっしゃいました。そして、それまでは地球上には存在しなかった危険な物質が生み出され続けてきました。人間は自然の支配者であってはならないと思っています。むしろ、自然の中で、自然に生かされているのではないでしょうか。
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