およそ40年の時を経て世界的なシティポップ・ブームを巻き起こすまでにリバイバルヒットした松原みきさんの『真夜中のドア~stay with me』。作曲を手がけた林哲司さんに、作曲の依頼を受けた際に求められたこと、また当時の音楽界の状況、そしてリリース時の反響やその後についてなど、興味深いお話を伺いました。
僕の場合は、ほとんどがメロディーが先なんですね。あとから詞をつけていただくっていう形なんです。サビのメロディーが一番先にできたんですけど、意外と早くできて、そんなに難産じゃなかったんですね。ただ、その松原さんの声に合うかどうかっていうことよりも、まずとにかく楽曲として洋楽っぽいナンバーを、日本で出してもいいような洋楽のナンバーを書くっていうことが使命だったような気がするんですね。ですから本当に「stay with me」じゃないんですけど、英語が入るような感じでメロディーを紡いだって感じですね。