本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.06.07
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カテゴリ: ミステリー

ミステリーでも家庭をテーマに書いている札幌在住の作家です。(解説より)

この作品は会話が多くて、読後感は「すっきり」しなかったのですが、
人の優しさが人を救うという温かな余韻が残る不思議な作品でした。





クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルで女性の遺体が発見された。
乱暴されたような着衣の乱れがあったが、顔は穏やかにみえた。

乱暴か物取りの犯行か?と思われたが、千葉県で起きた未解決事件、
刺殺された男性のカバンに彼女の指紋がついていたことが判明した。

女性は松波郁子という名前のホームレス、年齢は50代。
そんな年齢の女性がホームレス…?

二人の接点を調べる警視庁捜査一課の三ツ矢と戸塚警察署の田所、
変わり者と言われる三ツ矢の独特の推理で核心へ導かれる。

子供の家庭内暴力とか、親の虐待とか現実に起こっている今の社会、
幸せそうに見える家庭の中で起きている空虚感、親の何気ない言葉が
子供を傷つけている…家族の崩壊を招いたのは何か?問う作品でした。

文体は易しく読みやすい文章ですが、現在と過去が並行して書いてあり、
会話部分が多いことが逆にダレてしまい、とても私には難解でした。


まさきとしかさんの作品は初めて読みましたが、題名は見知っていました。
「完璧な母親」「能金家のひとり娘」「大人になれない」「一番悲しい」
「祝福の子供」~よく行く本屋さんで売上ベスト10入りしていました。

てっきり男性の作家さんと思っていましたが、女性でした。
特に母と娘の難しい関係に目を向けているのは、そのためかな?

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Last updated  2023.06.09 04:18:36
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