本の虫の読書ノート

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2024.06.15
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カテゴリ: 小説
東野圭吾さんの「人魚の眠る家」を読みました。
臓器提供という重いテーマを追った作品で、終盤で救いを感じました。


人魚の眠る家 (幻冬舎文庫) [ 東野 圭吾 ]
【中古】 人魚の眠る家/東野圭吾(著者)


幼い娘がプールでおぼれ死んでしまった夫婦、病院はおそらく脳死と告げた。

臓器提供を問われた両親は、娘の心臓は動いているから死んではいない、
そう苦悶しながらも一度は臓器提供を受け入れたが、直前になって断った。

「娘が小学校受験が終わったら離婚する」はずだった冷え切っていた夫婦だが、
娘の命の軌跡が起きる事信じて、医師も驚くような方法を考え出すのだった。

初めは気の毒な両親、自分が親だったらそう思うのも当然と読んでいたが、
余りにも母親の軌道を逸した振る舞いに違和感を抱いて、ついていけなかった。

でも、その娘がとうとう息を引き取った、という夢のような体験をした母親、
その時が、奇跡となって心臓移植を虚しく待つだけの少年へと生かされた。

難しいテーマで上手く説明できないですが、少年を助けるために、
脳死した幼女は眠るまま存在していたのでは~?と思えました。

「どんな事にも意味がある」、という事を作者は言いたかったのかな?
脳死判定という重いテーマを扱いながら、そんな風に感じた作品でした。

自分がその立場ならどうするか?考えさせられた内容でしたが、
お金があるから出来たという側面もあるから…難しいですね。



東田圭吾さんの新しい本/休暇中の加賀恭一郎が活躍





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Last updated  2024.06.15 06:15:17
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