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2019.02.06
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カテゴリ: 佐藤正午
・月の満ち欠け(佐藤正午)
・岩波書店 単行本
・336ページ

第157回直木賞受賞作品。

直木賞だし、ホラーじゃないはずなのに、微妙に怖い。
ホラー系の怖さというよりは、執拗さへの怖さ。

輪廻転生とでも言うべきなのか、ある男性を想いながら事故で亡くなった女性の記憶を、
少女が7歳で高熱に侵されることによって引き出されてしまう。
いわゆる、前世の記憶を取り戻すという感じ。


また違う少女にその記憶が蘇っていく。

人間関係がごちゃごちゃしているので、少し理解に時間がかかったけど、
全体的には面白い作品だと思った。
前世とか信じてない自分が、もしかして?と思ってしまうくらい。

あと、出て来る男性のそれぞれの心の動揺なども興味深い。
女性の夫。
女性が本当に愛した、夫とは違う男性。
女性の前世を持つ、少女の父親。
母親の方もそうだけど、自分の子供が急に大人みたいになったら怖いだろうなぁ。

この本のさらにいい所は、ルビがないこと。
最近の小説はルビが大量で逆に読みづらかった。

でも、ここまで1つもルビがない小説って初めて読んだかもしれない。
読みやすかった。
人名はさすがに戸惑うけど、勧めると平仮名やカタカナ、名刺のアルファベット
などで読み方が書いてあるので問題なかった。

ゾクっとするけど、面白かった1冊です。


月の満ち欠け [ 佐藤正午 ] ​

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Last updated  2019.02.06 16:37:23
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