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・月の満ち欠け(佐藤正午)・岩波書店 単行本・336ページ第157回直木賞受賞作品。直木賞だし、ホラーじゃないはずなのに、微妙に怖い。ホラー系の怖さというよりは、執拗さへの怖さ。輪廻転生とでも言うべきなのか、ある男性を想いながら事故で亡くなった女性の記憶を、少女が7歳で高熱に侵されることによって引き出されてしまう。いわゆる、前世の記憶を取り戻すという感じ。少女は18歳で亡くなり・・・また違う少女にその記憶が蘇っていく。人間関係がごちゃごちゃしているので、少し理解に時間がかかったけど、全体的には面白い作品だと思った。前世とか信じてない自分が、もしかして?と思ってしまうくらい。あと、出て来る男性のそれぞれの心の動揺なども興味深い。女性の夫。女性が本当に愛した、夫とは違う男性。女性の前世を持つ、少女の父親。母親の方もそうだけど、自分の子供が急に大人みたいになったら怖いだろうなぁ。この本のさらにいい所は、ルビがないこと。最近の小説はルビが大量で逆に読みづらかった。そんな漢字にもルビ必要ですかー?って思うこともしょっちゅう。でも、ここまで1つもルビがない小説って初めて読んだかもしれない。読みやすかった。人名はさすがに戸惑うけど、勧めると平仮名やカタカナ、名刺のアルファベットなどで読み方が書いてあるので問題なかった。ゾクっとするけど、面白かった1冊です。月の満ち欠け [ 佐藤正午 ]ランキングに参加しています。にほんブログ村
2019.02.06
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・羊と鋼の森(宮下奈都)・文藝春秋 単行本・243ページピアノ関連の小説だという事は知っていたけど、調律師の物語だとは知らず。読み始めてびっくりする。主人公・外村は高校生の時に、たまたま教室に残っていたからという理由で、体育館で来客を待つように教師に指示される。そこに現れた客は、ピアノの調律師・板鳥だった。板鳥が調律をする姿、音に驚いた外村は、自分も調律師になろうと思う。調律師の学校の様子、調律師として仕事を始めた頃の様子。調律師になりたてなので、自信を持って「調律師です」と言うことができない外村。引っ込み思案のような、ちょっととぼけた外村がかわいい。のに、変に芯はしっかりしている。ピアノの物語は最近多く読んできたけど、調律師の話は読んだことがなく、調律というのがなんとなくしかわかってなかったので、この本を読むことによって、勉強になった部分も多かった。あと、宮下奈都さんの本は初読みだったが、文章がとても美しいなと思った。羊と鋼の森 [ 宮下奈都 ]ランキングに参加しています。にほんブログ村
2019.02.05
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・道後温泉 湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした(田井ノエル)・双葉文庫・312ページこの本、夏ごろかなぁ・・・近所の書店ですごーく宣伝されていて、気になってた。ライトノベルってもっと若い子が読むものかなぁとか思ってたけど、読んでみたらこりゃ面白い!愛媛、道後温泉付近にある湯築屋という温泉旅館が舞台。主人公は「湯築九十九(つくも)」という女子高生の若女将。彼女には、夫がいる!夫は「稲荷神白夜命(いなりのかみびゃくやのみこと)」通称「シロ」と呼ばれる湯築屋のオーナー。名前でおわかりの通り、神だ。そして湯築屋には神が宿泊に来る。天照大神は連泊中だし。日本の神だけではなく、ゼウスとか泊まりに来ちゃうし。貧乏神まで泊まりに!そんな神にまで、九十九は丁寧におもてなしをする。九十九とシロの関係も面白く、会話や言動が夫婦ではない(笑)他に出て来るキャラもインパクトが強い。九十九の父母も。特に母はすごい。表紙のかわいさもあって、ちゃんと頭の中で登場人物たちが動き回ってくれた。3月に続編が出るらしいので、今から楽しみ。道後温泉 湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした [ 田井ノエル ]ランキングに参加しています。にほんブログ村
2019.02.04
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・ひとつむぎの手(知念実希人)・新潮社 単行本(ソフトカバー)・298ページ2019年本屋大賞ノミネート作品。大学病院の心臓外科に所属する平良。自分の希望する病院に行くために、奮闘する。研修医3人の指導を任されることに。この研修医のうち2人を心臓外科に入れることができれば、希望する病院に行くことを検討する・・・とエサをちらつかせる上司。平良は、心臓外科が激務であることを隠そうとする。研修医3人の成長ぶりも読んでて面白い。反発し、軽蔑し。それなのに、平良の実直さや外科医師としての判断力、指導法などに心酔していく。術式が詳しく書いてある所などは、少々読みづらかったりした。タイトルにつながる言葉を教授が語るシーンは素敵だった。ひとつむぎの手 [ 知念 実希人 ]にほんブログ村
2019.02.01
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・願いながら、祈りながら(乾ルカ)・徳間書店 単行本(ソフトカバー)・301ページ北海道の僻地にある「村立生田羽中学校生田羽分校」が舞台。分校というだけあって、1年生が4人、3年生が1人という分校。生徒たちと教師の成長を描いた小説だ。最初の章が先生の話だったので、先生から見た生徒の物語か・・・と思ったら、次の章からは生徒目線だった。分校だからこその友達とのつながり、分校であることによる辛さ。本校生徒との修学旅行の章はかなり辛い。本校女子4人の中に、分校女子1人が入っていくのはかなり大変だと思う。どっちの子の気持ちもわかるので、なおさら辛くなる。他にも、とても勉強ができるのに僻地にいることへの不満を募らせる男の子。みんなそれぞれに不満や不平があるけど、その子たちが成長していく姿は良かった。最終章はどうなるのかと思ってドキドキしながら読んだ。読後感はいい。中学生や高校生にも積極的に読んでもらいたい本だと思った。↓単行本リンクがなかったので文庫本リンク。願いながら、祈りながら (徳間文庫) [ 乾ルカ ]にほんブログ村
2019.01.31
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・殺し屋、やってます。(石持浅海)・文藝春秋 単行本(ソフトカバー)・239ページ副業、殺し屋。本業は経営コンサルタントをやっている富澤充。標的の殺害を引き受けると300万円。殺害完了で350万円が振り込まれる。オプションもあり。連絡係を2人通して、殺害依頼がやってくる。相手を調査し、殺害できるようなら着手。という短編集。殺し屋とは言っても、殺すシーンはさくっと。ほとんどが、ビールを飲みながらビーフジャーキーを食べ、殺し屋と連絡係や殺し屋の彼女と語り合うという話。石持さんお得意の、ちょっと気になる物事を語り合い、殺し屋さんが、おそらく正解であろう事を話す。殺し屋の話は怖そうでいいなーっていう人にはオススメできない。ほとんどビール飲んで語ってるからね。殺し屋、やってます。 [ 石持 浅海 ]にほんブログ村
2019.01.30
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・罪人よやすらかに眠れ(石持浅海)・角川文庫・256ページ『館』ミステリって書いてあるけど、これは館ものではないよな。あ、『館ミステリ』ではなくて『館』ミステリなら合ってるのか。7つの短編集。「業」を持つ人が招かれる館。その館には、6人の人物がいるが、全てが家族というわけではない。メイドらしき人、執事らしき人。そして謎解きをする、とても頭の切れる流麗な若い男性。館に招かれた人は、この流麗な男性・北良の話に導かれ、館を出ていくことになる。読後感はそれぞれ、良くない。いやーな気持ちになる結末のものもあった。なんとなく、続編が出てきそうな終わり方で、北良の謎も解き明かされず。もやもやするので、続きを出してほしいと思う。罪人よやすらかに眠れ (角川文庫) [ 石持 浅海 ]にほんブログ村
2019.01.28
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・ナオミとカナコ(奥田英朗)・幻冬舎 単行本・438ページTVドラマ化された作品。帯には『いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那』という衝撃的な文章が書かれている。望まない職場で、それでも有能に働く直美。夫のひどいDVに耐えながら、専業主婦の加奈子。加奈子の痣を見た直美が、DVされているということに気付き、加奈子の夫を殺害しようと計画する。目指すは完全犯罪。実行までの手順や、ごまかし方などいろいろと考えてはいるものの、読んでるこちらとしては、甘すぎる!としか思えない。前半はナオミの章。後半はカナコの章。それぞれの視点で描かれているので、この二人がどれだけ仲がいいのか、思いやりを持って接しているのかがよくわかる。だんだんと追い詰められていく展開になってくるが、どうしても犯罪者である直美と加奈子に肩入れして読んでしまう。「捕まらないで」「逃げて」と思ってしまう。最後の最後までドキドキして読めた。ドラマも観てたけど、所々の設定(年齢など)が違うだけで、ほとんどこの本のまんまだった。この本はすごい。ナオミとカナコ [ 奥田英朗 ]にほんブログ村
2019.01.27
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・ひと(小野寺史宜)・祥伝社 単行本・296ページ2019年本屋大賞ノミネート作品。僕『柏木聖輔』は、高校生の時に父親を事故で亡くし、大学生の時に突然死で母親を亡くす。実家は鳥取だが、東京の大学に通っていた聖輔。両親ともに亡くなってしまい、大学どころではなくなる。大学をやめ、好きだったバンドもやめ、どうしようと思っていた時に。総菜屋さんでコロッケを買おうとしたが、他の人に譲ってしまう。コロッケを買えるお金しか持っていなく、諦めようかと思ったところに、とても素敵な店長現る。その店長との出会いから、そこの総菜屋さんでアルバイトをすることに。ひとりぼっちになってしまった・・・と思っていた聖輔の周りに、いろんな人がいてくれるようになる。鳥取の高校時代の同級生、青葉。総菜屋の店長と奥さん。同じアルバイトの先輩たち。一緒にやってたバンド仲間。読み始めた時は、これはとことん暗くなるパターンかと思ってたが、まったくそんなことはなく。会話のテンポも良くて読みやすかった。というか、少し会話が多めかな。ちょっとイヤな男と、すごーくイヤな男が1人ずつ出て来るけど、それ以外はほとんどいい人。自分の事より人の事を考えてしまう聖輔を叱ってくれたり。励ましてくれたり。人に頼ることも大事なことなんだよと教えてくれたり。さすが本屋大賞ノミネート作品だなと思った。とてもいい話。最後の一文は特に良かった。純粋な聖輔、いつまでもそのままでいてほしいと思った。ひと [ 小野寺史宜 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.25
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・火のないところに煙は(芦沢央)・新潮社 単行本・221ページ2019年本屋大賞ノミネート作品。この本はですね・・・ホラー嫌いな人、怖いの嫌いな人は読まない方がいいと思う。角川ホラー文庫とか読みまくってた時期があったけど、今までで一番怖かったかもしれない。第一話から第五話まで、そして最終話。短編のようで、すこーし前の物語とからみがある感じ。まず、第一話から怖い。ゾクゾクする。これを読んで、裏表紙をじっくり見ると、さらに怖い!第二話からはそれほどでもなく、じんわりと怖さが襲ってくる。そして最終話。もう心臓バクバク言わせながら読んだ。これはやばい。この本読んだけど、自分は大丈夫か?と思ってしまう。この本は昼間読みましょう。夜だときっと怖さ何割か増しになると思う。火のないところに煙は [ 芦沢 央 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.24
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・希望が死んだ夜に(天祢涼)・文藝春秋 単行本(ソフトカバー)・268ページよく内容を知らずに読んだけど、これはすごい本だった。「希望」の「希」を「ねがう」と読むことからつけられた名前、「ネガ」14歳、女子中学生。彼女の家庭は貧困家庭。母親は過去の夫の暴力のため、少し強い言葉を受けるとパニックになり、仕事を長く続けることができない。収入も少なく、貧困家庭に。ネガの心の内を書き表しているシーンはかなりきつい。生活保護についても、何度も申請には行くものの、母親の実家が金持ちであることから、申請は通らない。まったく援助を受けることもできないのに!そしてネガは同級生を殺したと自供する・・・殺されたのはのぞみ。殺したとは言うものの、動機は一切黙秘するネガ。ネガは本当にのぞみを殺したのか?中山七里さんの『護られなかった者たちへ』でも貧困や貧困の連鎖、生活保護申請の却下など凄惨な状況を読んだが、こちらの『希望が死んだ夜に』は、中学生の少女目線なだけに、余計に貧困の苦しさに圧倒される。この本にも書いてあった、生活保護受給者をバカにするような言葉や、ネットでの袋叩き、確かによく見る。萎縮してしまって、本当に必要な人が保護を申請しなかったり。いろんなことを考えつつ読んでいった。希望が断たれてしまったネガとのぞみの苦悩。つらく悲しくなるような本だったけど、読後感は悪くなかった。まぁ、いろいろ考えるわな、これは。希望が死んだ夜にランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.23
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・贖罪の奏鳴曲(中山七里)・講談社 単行本・298ページ御子柴礼司シリーズ第一弾。最初からすごい!弁護士が死体を遺棄しているシーンから始まる。誰が?弁護士?は?って思いながら読む。大部分は法廷や、そのために調査する御子柴の言動。対する警察の動き。悪徳弁護士のような始まりだったので、その気で読んでいた。担当する事件の1つが保険金殺人。この弁護士、悪徳なだけではない。14歳の頃に近所の少女を殺害し、死体を損壊。医療少年院に入っている頃の話が壮絶。そこでのいろんな人との出会いで、御子柴礼司は変わっていく。御子柴は結局いいヤツなのか悪いヤツなのか、どっちなのか?と思いながら読了。この作品の前に『連続殺人鬼カエル男』を読んでおいた方が良かったみたい。近々読もう。【中古】 贖罪の奏鳴曲 /中山七里【著】 【中古】afbランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.23
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・どこかでベートーヴェン(中山七里)・宝島社 単行本・332ページ始まりは、前回のいつまでもショパンのすぐ後の話かと思っていたら、違った。ショパンコンクール後のニュースで、岬洋介の同級生だった鷹村亮が回想する。というタイプの小説。岬洋介の父親との確執や、突発性難聴に罹患した事がわかる所など、ヘビーな内容もある。音楽科のある高校に転入生としてやってきた岬洋介。同級生の鷹村はいいイメージを持たない。イケメンなのにそれを気にかけておらず、ピアノ以外には無関心。そんな岬に反抗心がある。岬がピアノを演奏した時から、それはクラス全体の気持ちにもなる。圧倒的なピアノ。そんな中、今までは音楽科で一番のピアノの腕前だったという春奈と鷹村は岬をかばう。豪雨の日に音楽科の数人と教師1人が崖崩れにより校内に孤立してしまう。通信手段もなくなり、岬が倒れた電柱を伝って対岸の民家へ向かう。無事連絡ができ、消防隊に助けられるが・・・岬が行った民家の近くで他殺体がみつかる。今作も、ショパンほどではないけれどもピアノ演奏のシーンは読ませてくる。それよりなにより、高校生の岬洋介が風変りすぎていちいち面白い。こういう所は昔からだったんだなぁとか。最初は岬の事を好きじゃないと思っていた鷹村亮も、だんだんと岬をほっておけなくなるところも面白い。犯人はいつものどんでん返し!ってほどではなかったけど、ほほぅ。とは思った。そしてラスト1文で度肝を抜かれた。びっくりしすぎてその部分は3回読んだ。どこかでベートーヴェン [ 中山七里 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.23
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・いつまでもショパン(中山七里)・宝島社文庫・405ページ岬洋介シリーズ第三弾。タイトルの通り、今回はピアノ!ポーランドでのショパンピアノコンクールに岬洋介が出場する。が、ポーランドでは治安が悪く、大統領専用機が撃墜されたり、あちらこちらでテロが起こっている。コンクール開催期間中にも、コンテスタントが亡くなるテロが起こる。そしてコンクール控室でみつかる他殺体。第一発見者は全盲の日本人コンテスタント、榊場隆平。目が見えない彼は、臭いで死体を発見していた。今作は、コンクールに出場しているポーランド人の「ヤン」の視点で。ピアノの描写がかなり多いのも、出場者視点だからか。この曲はこういう所が難しいとか、指の動きがどうなるとか、中山七里さんはピアニストなのか?と思うほどの描き方。テロが題材になっているため、重くて残酷なシーンもたくさんある。それでも、ピアノが奏でている素敵な音楽があふれ出すようで、ピアノ演奏が緩衝材になっている感じがした。岬洋介の演奏を聴きたくなる本だった。いつまでもショパン (宝島社文庫) [ 中山七里 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.20
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・十二人の死にたい子どもたち(冲方丁)・文藝春秋 単行本・404ページ映画化される(た?)というので読んでみた。自殺というより、安楽死を望む12人の少年少女が集まる。予定の場所に集まってみると、既に1人がベッドで死んでいる。このまま安楽死を決行するか、この死んでいる人はどうするのか?を話し合っていく。昔の洋画「12人の怒れる男」を題材にしたようで、話し合いをするかどうかの人数も、だんだんと賛成が増えていく。とにかく話し合う!作品だった。登場人物は少年少女12人+死体1人。死にたい子どもたちの名前はすべてカタカナで下の名前だけなので、ヤンキー風とかインパクトのある子の名前しか覚えられない。1人ずつ、自分の事を話していくあたりで名前がやっと頭に入った。メモしながら読むといいかもしれない。読後感は悪くはないけど、全体的に盛り上がりに欠けるような。ぬるっとした感じだった。これを映画化って、役者さん大変だろうなぁ。何か違うエピソードでも入れるのか、そんまんまやるのか。そこらへんはちょっと気になる。十二人の死にたい子どもたち [ 冲方 丁 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.19
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・さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿(中山七里)・宝島社文庫・409ページ『さよならドビュッシー』で早々と退場することになった、香月玄太郎おじいちゃん。曲がったことが大嫌いで暴言、暴力当たり前。暴言も「そこまで言う?」ということを、大音声でまくしたてる。そんなおじいちゃんが主人公の短編集。2話目の「要介護探偵の生還」では、玄太郎が脳梗塞になった時のことや、その後の車椅子生活になる過程、リハビリの状況などが描かれている。事件も起こらず、淡々とリハビリの様子を読んでいると眠くなりつつ・・・そんなところにドカン!とやってくる中山七里の不思議な力。目が覚める。最終話の「要介護探偵最後の挨拶」は、探偵が玄太郎から岬洋介に変わる。「さよならドビュッシー」を読んだ方なら、最後にため息をつきたくなるような話だと思う。さよならドビュッシーシリーズとは違い、音楽要素がほとんど出てこないので、そちら方面が苦手な方でも楽しめる短編集だと思う。「静おばあちゃん」シリーズとドッキングした「静おばあちゃんと要介護探偵」って本も出てるみたいなので、それを読むのも楽しみだ。さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード) 要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫) [ 中山七里 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.17
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・おやすみラフマニノフ(中山七里)・宝島社文庫・372ページ前作『さよならドビュッシー』に続く、岬洋介シリーズ第二弾。時間軸は、本作の前半部分とさよならドビュッシーがかぶってる。所々に、前作の登場人物がさりげなく登場。さりげなくない人も1人出てくるけど。今作はヴァイオリンを学ぶ苦学生が主人公。音大で、時価2億円のチェロが盗まれる。次には「学長モデル」とも言われているピアノ、スタインウェイも被害にあう。ピアノは盗まれたワケではなく、水を入れられて破壊・・・脅迫文まで届き、予定していたコンサート開催も危ぶまれる。指揮者が岬洋介に変わったことから、変化が起きていく。前作に続き、岬洋介の鋭い観察眼と行動に驚かされる。前作よりはミステリー要素が軽くなり、音楽要素が強くなった気がする。殺人事件までいかなかったからかな。中山七里作品にはどんでん返しが待っている!と思い、いろんなパターンを想像しながら読んでいて、途中までは「ほーら、やっぱりな」と思っていたのに、またしても最後にやられてしまった。次こそは!という思いで、シリーズの続きを読もう。【中古】 おやすみラフマニノフ 宝島社文庫/中山七里【著】 【中古】afbランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.15
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・さよならドビュッシー(中山七里)・宝島社 単行本・367ページ『護られなかった者たちへ』が良かったので、中山七里作品を初期の作品から読むことにしてみた。第8回 このミステリーがすごい!大賞作品。16歳のピアニストを目指す少女・遥。スマトラ沖地震の津波で両親を亡くした、遥の従姉妹であるルシア。両親を失ったルシアは、遥の家で暮らすことになる。そしてある日の夜、遥の祖父・遥・ルシアだけの時に火災が起こる。目の前で燃えていく祖父、そしてルシア。病院で目覚めると、動くことはもちろん、話すことさえできない。皮膚はつぎはぎだらけになり、過酷な毎日。しかし、ピアノの特待生として入学するはずだった高校に通うため、懸命にリハビリを始める。簡単な曲さえも弾けなくなっているため、ピアノの先生も引き受けてくれない。そんな時に、岬洋介がレッスンをしてくれることに。ピアニストを目指す少女と、絡んでくるミステリー。全体的に面白く読んだし、ラストでびっくりした。でも「最初からわかってた」とか「よくあるパターン」という感想が多いのも納得。確かに、どこかで見たようなシーンも出て来る。これ、映画化もされてるから観たのかなぁ?とか、1回読んだか?とは思ったけど、どちらも記憶にない・・・ピアノに興味がない人や用語がわからない人はちょっと長く感じるかもしれない。練習の所や、コンクールは特に。ピアノコンクールと言えば恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を思い出すが、どちらも文章で音楽を表現できるってすごいなぁと思った。映像がずっと浮かんでいたから読みやすかったんだと思う。シリーズの次の本もあるので、続けて読んでみよう。さよならドビュッシー (宝島社文庫) [ 中山七里 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.13
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・そして、バトンは渡された(瀬尾まいこ)・文藝春秋 単行本(ソフトカバー)・372ページ帯には、『私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。でも、全然不幸ではないのだ』とある。主人公、優子は高校生。血のつながらない父親と2人で生活している。父親をお父さんとは呼んでなく、「森宮さん」と呼んでいる。と書くと、距離を感じるかもしれないが、まったく違う。とても楽しそうな親子。会話や優子の心の声からもそれは伝わってくる。学校でいろいろあったりもするけど、いなくなった2番目の母親梨花さん(こちらも血のつながりはない)から教えられた、「にこにこしてたら、ラッキーなことがたくさんやってくるよ」を実践すると、なんとなくまるくおさまる。全体的にほんわかした感じがあって、ずっと暖かい気持ちで読み進めた。高校の同級生以外には、性格の悪い人が出てこないのも大きな理由だと思う。優子の周りにいるのは、いつも心優しい人ばかりだからか、複雑な過程で育った優子もまた、素直で面白いいい子だ。この本もオススメ。そして、バトンは渡された [ 瀬尾 まいこ ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.12
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・おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子)・河出書房新社 単行本・168ページ第158回芥川賞受賞作品。TVでこの作品のタイトルを見たとき、どこで区切るのかわからず、「オラオラ系?」と思ってしまった。「オラオラでひとり行く」と変換される自分の頭に苦笑。おら=桃子おばあちゃんのつぶやきから始まる。その方言がすごい!読めないー、濁点多いー。という最初の部分が終わると、読みやすくなった。74歳の桃子おばあちゃん。娘と息子、孫はいるけどあまり折り合いが良くなく、一人暮らし。夫は心筋梗塞で突然死。この夫を亡くしたあたりの文章が激しかった。文字でここまで悲しみを伝えることができるのか・・・と、「君の膵臓をたべたい」以来思った。実際、夫を突然死で亡くした自分はそんな感じではなかったけど。桃子おばあちゃんの、死に対する気持ちの変遷はよくわかる。積極的に死にたいわけではないが、いつ死んでもいいやと思う時。体のどこかがおかしいと感じて、不安を覚える時。どうでもいいやーと思っている時。などなど。ここらへんは同じだなぁと。題材的には死や家族との不和や体の不調だったりするので、暗い感じではあるけれども、そこをあまり暗く感じないのは、東北弁で書かれた桃子おばあちゃんの気持ちだからか。ほんのり温もりを感じる言葉。ちょっとネタバレだけど、孫ってやっぱりかわいいんだろうな。最後にほんわか気分になれた。おらおらでひとりいぐも [ 若竹 千佐子 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.07
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・告白(湊かなえ)・双葉文庫・320ページ読んだことがあると思ってたけど、読んでなかったwどうやらDVDを観て、読んだ気分になっていたらしい。映画とは展開が違い、楽しんで読めた作品。自分の娘を殺された教師の告白から始まる。終業式の日のホームルームで、「自分の娘は、このクラスのAとBに殺された」と。第一章は、この教師が淡々と語る。そのために彼女がした復讐とは?いきなり怖い。第二章からは、クラスメイトの手記やAやBの考えなど。どの章もゾワゾワするような気持ち悪さ。中学生ってこんなに怖いこと考えてるのか?と恐ろしくなるほど。最後まで救いのない話ではあるけれども、湊かなえさんのグイグイ読ませる力はすごい。告白 (双葉文庫) [ 湊かなえ ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.06
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・凶犬の眼(柚月裕子)・角川書店 単行本・336ページ『孤狼の血』の続編。前作では刑事なんだかヤクザなんだかよくわからないガミさんがインパクトありすぎだったが、今回はガミさんの下で教えを請っていた「日岡」が主人公。孤狼の血のごたごたで、田舎の駐在所に飛ばされた日岡。のんびりとした日常を送る。このあたりがちょっとつまらなくて眠くなった。途中からは、やっぱりヤクザの抗争。真面目だった日岡が、だんだんとガミさん化していく所は面白かった。前作が強烈だっただけに、今作はそれほどではない。なんとなく、次作がありそうな感じで、次作ではもっともっとガミさん化した日岡が見られるんじゃないかと、そっちが楽しみでもある作品だった。凶犬の眼 [ 柚月裕子 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.05
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・紙の月(角田光代)・ハルキ文庫・359ページ2014年に公開された映画の原作。夫と会話の少ない梨花が、銀行のパートに勤めに出ることになる。真面目で人の話を聞くことが上手な梨花は、その地域の老夫妻などから信頼を得る。梨花の夫が、非常にイラつく言葉を発する。なのに、梨花は「どういう事が言いたいんだろう?」と疑問に思っても聞かない。本を読んでて、何度も「聞けばいいのに」と思った。そんな頃に大学生と出会い、関係を始める梨花。はじめは、貢ぐという感じでもなく、二人で楽しんでいる感じ。なのに、いつからか梨花の支払いが当然になり。化粧品を購入する際に、財布にお金が入っていなく、たまたまお客様から預かった現金を使ってしまう。そこから横領がはじまる。犯罪も最初ってのは、こんなもんなんだろうな。すぐ返すから。ちょっと借りただけだから。あと、梨花を知る人たちの家庭の話もたくさん出てきて、不幸がいっぱいだった・・・読後感はあまりよくなかったが、読ませる力は角田光代さんならでは。紙の月 (ハルキ文庫) [ 角田光代 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.03
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・フーガはユーガ(伊坂幸太郎)・実業之日本社 単行本・284ページ父親による、ひどい虐待を受けている少年「あっちの僕」を隣の部屋から心配しつつ見守る「こっちの僕」。ある日、この双子に変化が起こる。瞬間移動・・・というか、入れ替わる。それは誕生日の日だけ。2時間置きに事が起こる。虐待を受け続けた少年たちはだんだん大きくなり、この入れ替わりをまったく悪いことには使わず、ひっそりと入れ替わりを楽しむ。時には、入れ替わることによってヒーローにもなる。深刻な出来事や陰惨な出来事なども起こってくるが、フーガとユーガでずっと協力していく。伊坂幸太郎さんの作品は、会話のテンポも良くよみやすい。前回読んだ「重力ピエロ」も兄弟の仲の良さが伝わるいい作品だったが、このフーガはユーガも兄弟愛がすごい。やっぱり伊坂幸太郎さんの本を集めてみようと思った作品だった。フーガはユーガ [ 伊坂幸太郎 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2019.01.01
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・この嘘がばれないうちに(川口俊和)・サンマーク出版 単行本(ソフトカバー)・303ページ前作、『コーヒーが冷めないうちに』の続編。たくさんのルールがある中で、過去に戻ったり未来に行けたりする喫茶店のとある座席。前作では、ルールを覚えるのも大変だったし、過去や未来に行けたとしても、結果は変わらないということで、行く意味は?という感じの話だった。続編のこちらは、少しずつこの喫茶店の人たちの心の闇みたいな所にも視点が向けられている。私的には、前作よりはこちらが好きだった。今回も4人が過去や未来に行ける。呪われた人もいなかったし(笑)ただ、最初の方に人物相関図が書いてあって。喫茶店関係者だけならともかく、今回の話で過去や未来に行く人の名前や人物像なんかも書かれていたので・・・最初からネタバレっぽくなってた。あれはいらなかったかなぁ。でも、前作より読みやすく(私の頭にネタが入ってたからかも)良かった。次のも出てるようなので、読みたい。この嘘がばれないうちに [ 川口俊和 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.31
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・孤狼の血(柚月裕子)・角川書店 単行本・416ページ映画化されてる作品。昭和の終わり頃の、広島の刑事とヤクザの話。こういう内容だとは知らずに読み始めた。読んでびっくり。がっつりハードボイルドだった。広島では有名な捜査二課の刑事・大上。彼はヤクザとの癒着が噂されている、見た目もヤクザみたいな刑事。そんな彼の部下として、日岡という若い刑事がやってくる。大上のやり方に異論を持ちつつ、刑事としての上下関係でついていく日岡。ヤクザ物を読まない人はこの本、きついかもしれないなぁ。抗争の話もてんこ盛りだし。でも、最後まで読んでもらいたい本だった。ラストびっくりした。続きなのかな?『凶犬の眼』っていうのも出てるらしいので、読んでみたい。孤狼の血 [ 柚月裕子 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.30
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・凍える牙(乃南アサ)・新潮社 単行本・380ページ美人女刑事と、くたびれたおじさん刑事。ドラマなんかでもよくあるこういうコンビ・・・古い本だということもあるんだろうけど、まぁとにかく男尊女卑がすごい小説だった。今ならこれ出せないだろうなぁ。とあるファミレスで、お客さんが突然燃え始めた!「助けてくれ」と言いながら。死亡した男性の死体を調べていると、動物に噛まれたような痕がある。次は、喉を噛み切られた死体が次々と見つかる。捜査していくと、どうやら「オオカミ犬」というオオカミと犬のミックスらしい。音道貴子シリーズとして6冊出ていて、その最初の作品。ポケベルが出てきたり、時代が感じられる。【中古】凍える牙 新潮ミステリー倶楽部ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.29
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・西の魔女が死んだ(梨木香歩)・新潮文庫・226ページ映画化もされた名作。これは小学生・中学生あたりが読むといいんだろうなと。もちろん大人も楽しめる。中学に行けなくなった少女まいは、西の魔女(実のおばあさん)の所で生活をすることになる。おばあさんは外国人であるが、日本生活に順応している。まずは早寝早起きをすること。家事をして体を動かすこと。ちゃんと勉強をすること。などを、自主的に行えるように仕向けてくれる。そんな生活にまいは楽しみを覚えていく。そう、修行だ。自分のことは自分で考える。できそうでなかなか難しい。ラスト、西の魔女であるおばあさんの残した言葉。素敵だった。その後のまいの物語として、『渡りの一日』という短編も併録されている。こちらは笑えるシーン満載だが、やっぱり自分で考える、考えた事をちゃんと言う。などなど、やっぱり指南が素敵な言葉で描かれている。と、素晴らしい小説だった。のに!解説でドン引き。本編を読めば、おばあさんの言葉・行動でふわーっと書いてあるような指南が、「こうすればいい」とズバっと書いてあり、急に冷めた。この解説は読まなければ良かった。化学物質嫌いや、丁寧な生活好きな人は解説まで読んだら楽しいと思う。自分には合わない解説だった。解説以外は素敵な本だったと思う。西の魔女が死んだ (新潮文庫) [ 梨木香歩 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.27
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・彼方の友へ(伊吹有喜)・実業之日本社 単行本(ソフトカバー)・448ページ平成の老人施設でまどろんでいる佐倉波津子に、リボンで結ばれた小さな箱が手渡された。箱の中には、『乙女の友』という雑誌の付録が入っていた。そして波津子の記憶は戻る。戻って戻って。昭和12年のハツへ。『乙女の友』という雑誌が大好きなハツ。ハツが雑誌社に勤めることになる前から、憧れの人と共に働いている間。いまいましい戦争。朝ドラを観てるみたいだなぁと思いながら読んだ。戦時中でもバリバリ働く女性もいてかっこよかったし、控えめな恋とも言えないような恋もキュンキュンくる。読者を「彼方の友」と呼び、友のために雑誌を作る。作る人ありきではなく、読んでくれる友のために作られた雑誌は素晴らしい。付録の『フローラ・ゲーム』も素敵だったんだろうな。こちら、参考文献の所に『少女の友』がたくさんでてきているので、この雑誌がモデルなんだろうな。検索したら、素敵画像がいっぱい出てきた。読んで良かった。彼方の友へ [ 伊吹有喜 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.26
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・ウズタマ(額賀澪)・小学館 単行本(ソフトカバー)・293ページ主人公・周作に預金通帳を渡してきた父親。その父親が1か月後に倒れ、意識を失ったままになってしまう。だが、その通帳は父親が貯めたお金ではない。そのことを調べて行くと、今まで知らなかった母親の死についての記事をみつける。周作の母親は傷害致死で殺されていた。犯人は母親の不倫相手で当時大学生の男。しかし、周作はこの記事は本当ではないと思う。そして調べる。だんだんとわかってくる真実。表紙のほんわかさとは対照的な内容ではあるが、読み進めていくとそれだけではない。「ウズタマ」というタイトルも、周作には重要な思い出でもある。一気読みできる本だ。できすぎたような人が登場し、心を痛めるシーンも多い。ラストもハラハラしっぱなしだった。おすすめ。ウズタマ [ 額賀 澪 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.24
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・護られなかった者たちへ(中山七里)・NHK出版 単行本・384ページみんなが口を揃えて言う『とてもいい人』『恨まれるような人じゃない』人が殺される。殺害方法がひどい。ーーー餓死させる。そして、また同じようにいい人だと言われている人が殺される。またもや餓死。捜査にあたる刑事は、2人の接点を突き止める。2人の接点は、仙台市の福祉保険事務所勤務。生活保護の申請を受け付けていた人たちだった。一方、1人の模範囚が出所した。彼が懲役刑を受けることになった犯罪というのが、その福祉保険事務所の2人を殴り、事務所の外のごみに放火したというもの。いい人と言われている2人を殺したのは彼なのか?そして彼の背景にある、家族のような老婆と少年。この本のテーマは『生活保護』生活保護の申請を受け付ける職員、申請却下という判断を下す職員。災害もあり、高齢化社会でもある世の中、貧困に喘ぐ人は多い。本当に窮乏している人には必要であるはずの生活保護費。一部の不正受給をしている人のせいで、本来もらえるべき人に行き渡らない現実。申請のために必要な書類を書く難しさや財産がないという証明の難しさ。いろんな問題を提起してくれている本でもある。老婆の貧困生活の場面を読むのはとても辛かった。食べる物がなくなると、調味料が減るのが早くなるとか。生ごみが極端に減るとか。こうやって文章で書かれていると納得できるのに、思いもよらなかった。そういう状況の人にも出ない生活保護とは何なんだろう?復讐心に燃える人の気持ちもわかる。職員を殺すというのは違うことだ、いけないことだとわかっているのに、どこかで応援したくなるような気持ちもあった。それほどまでに苦しさを感じる本だった。中山七里さんの作品を読むのは初めてだったが、語彙力がとても豊富で久しぶりに見る言葉などが多かった。漢字も多めで、読みごたえもあった。この著者の他の作品も読んでみたい。護られなかった者たちへ [ 中山七里 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.20
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・コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)・サンマーク出版・348ページ過去に戻ることができる。そんな喫茶店のとある座席。過去に戻りたい人が訪れる。が。ルールがたくさんある。ありすぎる。そしてそのルールを守って過去に戻ることができたとしても、過去は変えられない。それなら、なぜ過去に戻るのか?読むまで不思議だったが、読んで納得。過去は変えられなくとも、自分の気持ちを変えることができる。暖かいコーヒーが冷めないうちに、飲み切らなくてはならない。数分か。自分ならそんなルールを守ってまで行きたい過去はないなぁ。帯に『4回泣けます』と書いてある。・・・1回も泣けなかった。連作短編が4編だからこその帯だったのか。この後に2冊出ているので、そのうち読むかな。コーヒーが冷めないうちに [ 川口俊和 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.15
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・銀河鉄道の父(門井慶喜)・講談社 単行本・418ページ「銀河鉄道の夜」の作者・宮沢賢治の父親の話。タイトル見た時に、なんだこれ?と思ったけど、読んでみるとなるほど。質屋に生まれ、成績がいいにもかかわらず進学できなかった政次郎。そんな政次郎が父親になり、息子・賢治も学校の先生から進学を勧められる。質屋を継がせたい政次郎、進学したい賢治。政次郎は自分の進学断念の思いもあり、賢治にどう進言するのか。話は賢治が生まれた頃から始まる。元気に生まれ、小学校の成績もよく、活発だ。しかし、素行の悪い友達と遊びに行くようになる。賢治の成長と、父親の思い。妹の病気や辛い出来事。そして本格的に童話を書くようになる経緯。このあたりは読むのが辛い場面が多かった。ラストもそうだ。宮沢賢治について、あまり知らなかった自分は、貧乏で病弱なイメージしかなかったのに、こんなに金銭的には恵まれていたのかとびっくりした。小さいころに読んだ宮沢賢治の伝記みたいなものは面白くなかったが(笑)これは引き込まれるように読んだ。銀河鉄道の父 [ 門井 慶喜 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.14
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・朝が来る(辻村深月)・文藝春秋 単行本・346ページネタバレありです。注意!これはすごい本だな。親子3人で暮らす栗原家に、「子供を返してほしいんです」と電話がかかってくる。電話の女は本当に栗原家の子供の母親である、片倉ひかり。彼女は中学生で妊娠し、妊娠が判明した時にはもう堕胎できない状態だった。ひかりの両親は教師でもあり厳格(に見える)家庭。『ベビー・バトン』という養子縁組を補助する団体にひかりを預け、出産前から出産まで、そしてしっかりと子供を育てることのできる所に養子縁組をさせる。第二章の栗原夫妻の不妊治療に至るまで、治療中の話。大変だとは聞くけど、男性が原因の場合の話はあまり聞いたことなくて、そんなことをするのか!とびっくりした。栗原家の夫、妻、それぞれの思いと辛さ。申し訳ないという気持ち、それを伝える時の涙。すべてが辛かった。第三章のひかりが男の子と付き合うところから、妊娠判明、出産、その後の転落人生。ほんとうに普通の女の子なのに、無知だったことと、変なところで優越感もあり。妊娠してしまう。しかもそれに気付かない。妊娠・出産と養子縁組のあたりまでは暖かい気持ちで読めたが、その後の住み込みで働くところあたりからはきつかった。やっぱり無知は怖いなと。勝手に背負わされた借金なのに、一生懸命返そうとしたり。今時そんな取り立てやりますか?って思うけど、それもひかりにとっては恐怖なんだな。誰かに相談すれば。署名も捺印もしてない保証人だというのに。すごくもどかしく思いながら読んだ。ラストはハラハラしたけど、いい感じの終わり方で良かった。どうなることかと思った。朝が来る [ 辻村深月 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.13
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・身代わり島(石持浅海)・朝日文庫・392ページ序章は戦時中の話。なので、あれ?と思ったけど、第一章からは現代だった。9年前に大ヒットしたという『鹿子の夏』というアニメ映画。この映画のファン達が、舞台となった本郷島で10周年イベントを行うため、打ち合わせで現地に行く。現地で、映画の主人公である鹿子にそっくりな女の子と出会う。アニメから抜け出てきたようなその子は、旅館の娘。最初の事件は、首をもぎ取られた鹿子のフィギュアがみつかる。なぜ人形の首をもぎ取ったのか?誰がやったのか?どうして旅館の玄関付近にそれを置いたのか?集まったメンバーと地元の人たちで話し合うが結論は出ず。次の日、今度はメンバーの女性が殺される。人形の首がもぎ取られていたのと、この女性の死は関連があるのか?石持浅海作品にしては珍しくクローズドサークルではない。島なので、微妙にそれっぽくはあるが、完全閉鎖ではない。この作品でも鋭すぎる人物が登場する。その人が活躍する部分までは、少し読みづらい。メンバーと現地の人とで登場人物が多めなのもあるかもしれない。そしてまた、ちょっと動機が弱い。これが石持作品あるあるなんだけど、弱すぎるかも。なので、動機はこういうことだって所を読んでも「は?」という感情しか湧き起らなかった。石持浅海らしさは出ているけど、石持作品を初めて読む人にはオススメはしないかな。身代わり島 (朝日文庫) [ 石持浅海 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.11
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・世にも奇妙な君物語(朝井リョウ)・講談社 単行本・258ページ「世にも奇妙な物語」の大ファンだという著者が、勝手に原作を書き下ろした・・・という説明があり、もうここで笑ってしまう。短編が5編。「シェアハウさない」「リア充裁判」「立て! 金次郎」「13.5文字しか集中して読めな」「脇役バトルロワイアル」って、タイトルだけ見ても笑えてしまう。4つ目の短編は、書き間違いや書き忘れではなく、「読めな」までしか書いてない。世にも奇妙な物語ファンというだけあって、全ての短編がそれ風味。オチがあり。その更に後を読むと違ったオチがある。それも、クスっと笑えるようなものから、ゾクっとくるものまで。最後の「脇役バトルロワイアル」では、TVでよく見る脇役さんの名前をもじってあり、脇役がよく言うセリフや設定など、その人を目に浮かべて読んだ。これが一番面白かったかな。想像しやすいからかもしれないけど。これ、映像化されたらいいのになぁ。この人たちで。世にも奇妙な君物語 (講談社文庫) [ 朝井 リョウ ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.08
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・黒い家(貴志祐介)・角川書店 単行本・365ページ保険会社の支払い査定員が主人公・若槻。客から名指しで呼び出された若槻は、指定された家で客の子供の縊死体を発見する。父親はその姿に驚くようすも見せず、若槻の方を伺っている。そして、後から出てくる母親。この母親が怖い。保険金のための殺人や、自傷。自傷とは言え、一時期の親指をつぶすとかいうレベルを超えている。精神的な病の説明みたいな所もあり、そこは少し読みづらい。今とは病名が違っていたりするから。でも、全体に漂う不気味感、異常感はしっかりと表現されているので、読めば読むほど怖く、これからどうなるのか・・・という期待感も持ちながら読み進めた。うん、異常感だ。犯人の異常さ。精神的な病があるにしても、怖すぎる。たぶん15年ぶりぐらいに再読したと思うが、姉が「今まで読んだ本の中で一番怖かった」と言ってたのを思い出した。前回読んだ時に、それほどとは思ってなかったのはなんでだろう。黒い家 (角川ホラー文庫) [ 貴志 祐介 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.07
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・イノセント・デイズ(早見和真)・新潮文庫・467ページネタバレありです。注意!元カレのストーカーになり、元カレの奥さん・双子の娘さんを放火で殺した。という罪で死刑になってしまう「田中雪乃」。その田中雪乃の生い立ちや、少女時代、恋愛や人とのかかわり方、などがつづられている。この小説の中にも、いい人は少なからず出てくる。ただ、彼女が死刑を宣告されることによって、「ホッとした」という気持ちを持つ人もいる。ホッとしたなんて思うのは、悪事を雪乃のせいにしてきた人たち。雪乃は「友達のために」という優しい気持ちで身代わりになるんじゃない。自分は生まれてこなかった方が良かったからという気持ちから、そういう行動に出る。読んでいていたたまれない。事件の被害者はもちろん殺されるべき人ではないけれども、殺された奥さん・子供の家族である元カレ。これがまた最低最悪なクズ男・・・ラストでは、雪乃だけではなく悲しい若い男の子の死にも触れられていて、さらにそれが事件に関係していた人だとは。暗く重い気持ちになった。ただ、死にたいと願っていた雪乃の思いは本心なのか。虐げられ続けてきた人生だとしたら、そんな思いになるものなのかな。だとしたら、死刑になるということは雪乃にとっては救いだったのかも。でもやっぱり、違う救いがあったんじゃないかと思うし、彼女は救われるべき人だったと思う。つらい本ではあるけど、これは読んで良かった。読むべき本だと思った。イノセント・デイズ (新潮文庫) [ 早見 和真 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.12.03
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・和菓子のアン(坂木司)・光文社文庫・405ページこれ面白かった!和菓子を食べたくなる本なんてめったにない。主人公、杏子(アンちゃん)はぽっちゃり女子。大学にも行かず、かと言って就職するのもなんだかなーって感じ。でも、じんわりと「このままじゃニートになっちゃう」と感じてアルバイト探しにデパ地下へ。そこで見つけた和菓子店「みつ屋」で働くことになる。キャラの濃い店長椿さん(女性)心が乙女のイケメン立花さん可愛い女子大生桜井さん(実は元ヤン)という周りにいる人も強烈だったり。椿店長が、鋭い観察眼でお客様の心を見抜くことも。アンちゃんの成長ぶりもほほえましかったし、登場した時はいじわるキャラか?と思った立花さんが面白かったりで、どんどん読み進められる本だった。和菓子の名前の付け方、由来、技法、隠語。いろいろな事も知ることができた。和菓子店に走りたくなる本で・・・困る。続編も出てるようなので、近いうち読みます。和菓子のアン (光文社文庫) [ 坂木司 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.28
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・空飛ぶタイヤ(池井戸潤)・実業之日本社 単行本・496ページ実話を基にした話だそう。映画化もされている。赤松運送が所有するトレーラーが走行中に事故を起こす。事故とは言っても、普通に走行していたトレーラーからタイヤが外れた!そのタイヤが歩いている母子を直撃し、母親が死亡、子供は軽傷を負う。赤松運送の整備不良ということで話が進みそうになってしまうが、赤松運送の2代目社長は愚直なまでの人物。自社の整備に問題はないということを主張する。対する、大手自動車メーカー・ホープ自動車。こちらは過去にもリコール隠しをしたことがある。今回の事故だけではなく、物損事故などを起こしたトラックやトレーラーなどがある。それもすべて運送会社の整備不良で済ませていた。赤松社長の、口は悪いが従業員思いの人物像や、大企業で隠蔽しようとしたり出世の事しか考えていない人物、それぞれのキャラが対照的で面白かった。大企業の方はイライラしながら読んだ。あと、赤松社長の家族のつながりの強さも感じさせられる小説だった。しっかりとした信念を持つ男の家族とは。全員がかっこいい素敵な家族だと思った。大手自動車会社というと、最近でも話題に事欠かないが、表沙汰になっていない事件や何か、まだまだあるのではないか?と少し空恐ろしくもなった。空飛ぶタイヤ新版 [ 池井戸潤 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.27
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・世界から猫が消えたなら(川村元気)・マガジンハウス 単行本(ソフトカバー)・221ページ映画化もされた作品。余命を宣告された30歳男性。その男性の前に悪魔が現れる。悪魔だけど、見た目は自分と同じ。ただ、服装が派手。そして口調がチャラい。その悪魔に「世界から物を1つ消すと、寿命が1日延びる」と提案される。それを受ける僕。最初は電話。多少の不便はあるものの、何事もなく過ぎる1日。次の日は映画。消えるまでに、最後に観る映画を選べと言われる。次の日もその次の日も、1つずつ物が消えていく。僕の寿命は1日ずつ延びる。そして猫。猫を飼っている僕は、猫を世界から消すことを承諾するのか?軽い口調でのテンポのいい会話が多いので、サクッと読める。悪魔とは思えない「えー、そーっすかー?」とかの口調。なんだけど。テーマは死なので、ラストはいろいろと考えてしまう。うちは猫じゃなくて犬がいるけど、こりゃキツいわ。僕と父親との不仲についても、母親の死が絡んでいたりで少し重い。まぁでも、軽く読めるのでこの本は読むことをオススメします。自分の大事なもの、それは本当に大事なのか?を考えさせてくれるいい本だと思う。世界から猫が消えたなら [ 川村元気 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.22
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・うつくしい人(西加奈子)・幻冬舎文庫・241ページページ数は少ないのに、なかなか読み終わらなかった。前半部分を読むうちに暗い気分に陥り・・・病むかと思った。仕事中に突然、涙が止まらなくなる主人公、百合。そんな時に、女性上司から「疲れてるのね。」と言われ、打ちのめされる。そして彼女は旅行に出る。このあたり、とても暗い。暗くて重くて読むのがしんどくなった。旅行先で宿泊しているホテルのバーテン・坂崎と、日本語もあやつるドイツ人のホテル客・マティアス。この2人に出会い、交流していくうちに百合の気持ちに変化が起こる。このあたりはまだ暗い。読み進めるのが厳しいなと思いながら読んでると、そのうち3人の会話や行動が面白くなってきて読み終わった。百合の名字は「蒔田」なのに、「マキ」ってずっと呼び、違いますよと伝えても「マキ」と言い続けるマティアスも面白い。最後まで読むと、不思議といい話だったなと思うけど、この本の前半をまた読めるか?と聞かれると無理かもしれない。うつくしい人 (幻冬舎文庫) [ 西加奈子 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.22
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・フリーター、家を買う。(有川浩)・幻冬舎文庫・395ページドラマ化された作品。ドラマを観ていたので(たぶん、再放送)脳内でニノで再生されながら読んだ。就職したものの、3カ月で辞めてしまった「武誠治」。この男のダメっぷりがすごい。バイトをしてもちょっと怒られるとすぐに辞める。辞め方もちょっと非常識な感じ。そんな中、母親が重度のうつ病になっていることを姉に知らされる。強烈キャラの姉に怒鳴られまくり、少しずつ母親と向き合う誠治。誠治よりもひどいのが父親・・・まったく母親をいたわろうという気持ちがない。「心が弱いからだ」とか!ありえない。その後、誠治の成長が見られるようになってからは、「ダメ男だなぁ」と思うところもなくなり、応援したい気持ちで読んでいた。父親ムカつく!と思いながら。誠治が落ち着き、仕事の話に入ってからも、ぐんぐん読み進むことができた。最初はやる気がなかったというより、やる気を出す理由がみつからなかったのかな。文庫本だけに入ってる(?)その後の「豊川くん」目線の短編は、誠治と真奈美のじれったさが伝わる。傍から見ると、他人の恋愛なんてそんな感じだ。豊川くん、いいキャラだったから、また改めて読んでみたいと思った。やっぱりドラマと比べてしまうけど、別物だと思って読んだ方がいいと思う。私的には、この小説の方がドラマより好き。フリーター家を買う。 (幻冬舎文庫) [ 有川浩 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.19
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・蜜蜂と遠雷(恩田陸)・幻冬舎 単行本・507ページ国際ピアノコンクールの話。コンテスタントはもちろん、審査員の視点も多く読みやすい。登場人物は多めだし、外国人の名前も多めだけど、それぞれの人物が目に浮かぶように描写されている。ピアノを手に入れたくてコンテストに出場する天才少年。小さいころに天才と言われ、コンサートを行っていたにもかかわらず、肉親の死でその世界からドロップアウトしてしまった女性。正統派なピアノを弾く、日本にも住んでいた外国人男性。就職し、結婚もして子供もいる日本人男性。この4人がメイン。演奏前、演奏中、演奏後。コンテストの朝や終わってからの時間。いろいろな思い、いろいろな行動など。すべてが目に浮かぶようでどんどん読み進めることができた。2段組みの507ページの単行本という、最後まで読めるかな?という見た目を覆す本だった。ピアノ曲を知っている人はもちろん、曲を知らなくても音楽が流れてくるような繊細な描写もしてあり、ピアノに触れていない人でも楽しめる本だと思う。オススメです。蜜蜂と遠雷 [ 恩田陸 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.19
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・億男(川村元気)・マガジンハウス 単行本(ソフトカバー)・243ページ映画化された作品。と、2015年の本屋大賞ノミネート作品。「億男」はそのまんま、億のお金を持つ男という意味。主人公「一男」は、実の弟が残した借金を昼も夜も働いて返している。そのため、自分の家庭は崩壊寸前。妻は娘を連れて別居している。一男が別居中の娘と会い、娘が欲しがっている自転車のために福引きをする。結果は残念。しかし、自転車は手に入らなかったものの、宝くじ10枚を引き当てる。福引きで手に入れた宝くじ、なんとそれで3億円が当たってしまう!大金を手に入れた一男は、ずっと連絡を取っていなかった大学時代の親友「九十九」(つくも)に連絡をし、それからとんでもない目にあう。どうしてそうなったかをつきとめるために、一男は九十九を知る人に会いに行く。小説なんだけど小説じゃないような、不思議な本だった。文章は読みやすく、どんどんページは進む。「お金について」など自己啓発本のような感じもした。人間はお金が大事なのか、幸せが大事なのか。お金による不幸やお金がないことの不幸。またその逆。いろいろと考えさせられる本だった。途中で出て来る「百瀬」の章はほぼ一気読み。特に面白かった。億男 [ 川村元気 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.15
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・君の膵臓をたべたい(住野よる)・双葉社 単行本(ソフトカバー)・288ページ映画化もされた作品。病院で偶然、1冊の本に出会う「僕」。それはクラスメイトが書いた日記だった。彼女は膵臓の病気になっており、余命宣告をされているという。驚く「僕」に、とても病気とは思えないほどの明るい「桜良」が話しかけてくる。めちゃくちゃな桜良の言動に、ややげんなりしながら半分ぐらい読んだ。病気で死んでしまうという事を茶化して会話したりするところがちょっとね。若い子向けの小説なのかなぁと思った。途中からは、映画であの女優さんが桜良を演じたのであれば、さぞかしかわいいんだろうなぁとか余計なことを考えていた。映画の宣伝で、「ラストはびっくりします」って何回も言ってたので(笑)いろんなパターンを想像してたから、思ったよりインパクトは少なかった。まぁ、多少びっくりはした。涙を誘うシーン、文字でああいう風に表現しますか!と思って「住野よる」で検索したら、小説家になろうに投稿した文章だってことで、非常に納得した。あと、「僕」の本名にウケた。君の膵臓をたべたい [ 住野よる ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.14
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・御子を抱く(石持浅海)・河出書房新社 単行本(ソフトカバー)・331ページ普通のサラリーマンなのに、教祖のようなカリスマ性を持つ星川。星川のカリスマ性を現す文章が少なめだったので、なんでこの人がカリスマなんだろう?と思ったり。星川が亡くなってからの、後継者争いに似た派閥争い。星川には事故で亡くなった奥さんと、重体になった2歳の「御子」がいる。「御子」は通称。名前は大河。最初のページに人物紹介が書いてあるほどには、登場人物が多い。苦手なタイプの本・・・でも読んでいくうちに、人物紹介のページに戻ったりしながらではあるが、だいたいは人物もインプットできた。そんな中で殺人事件が起こり。石持さんらしくない話だなと思いながら読んでたけど、ラストで一気に石持さんらしさが出てきた。相変わらず「それくらいで?」って思ったりはする。でもそこが石持作品の醍醐味なのかと。御子を抱く [ 石持浅海 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.13
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・かがみの孤城(辻村深月)・ポプラ社 単行本・554ページ2018年本屋大賞1位の作品。554ページというページ数の割には、早く読める本。不登校になった中学1年生の主人公「こころ」部屋の鏡が不思議に光り、手を当てると鏡の向こうの世界に入る。向こうの世界には狼の面をつけた「オオカミさま」がいて、「願いの部屋」に入るための「願いの鍵」を見つけるように言われる。こころの他には6人。願いをかなえられるのは、7人のうち1人だけ。という話ですが、最初のうちは鍵を探すのもさらっと少しだけ。「こころ」の考えすぎ思考&気を使いすぎる所が延々と続く前半は読むのがしんどかった。後半からはテンポよく、全員が前向きになるので読みやすくなる。私は途中で喜多嶋先生が誰なのかもわかってしまい、いつネタばらしが出てくるのか、そっちが楽しくなって読み進めた感じ。辻村さんの作品は初めて読んだけど、少し文章が気になった。「が」の使い方がちょっと。「~~が売ってた」のような表現が3カ所ぐらいあって、ん?と思ってその文章は5回ぐらい読み直してしまった。まぁでも、中高生が読むには楽しい本なんじゃないかなと思った。かがみの孤城 (一般書) [ 辻村 深月 ]ランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.11
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・リップスティック(野島伸司)・情報センター出版局 単行本・363ページTVドラマ『リップスティック』の原作を小説化したもの。東京第二少年鑑別所に収容された「早川藍」と同室になった「恵理子」「安奈」「真白」「ポッポ」との友情、それぞれの苦悩や苦闘。藍と刑務官・有明との恋愛。ドラマをしっかり見ていたため、会話の多いこの本はドラマを思い出せた。ドラマを見てない人がこの本を読んだらどうなるのか、気になる。ラストだけ、ドラマとは違う結末に書き換えられている。ドラマより小説の方が現実味はあるかな。野島伸司らしいというか、これぞ野島伸司という感じの話。野島伸司の書く人物って、実際近くにいたらめんどくさそう。感情の起伏が激しいから。まぁ、だからドラマになるんだろうけど。【中古】 リップスティック /野島伸司(著者) 【中古】afbランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.10
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・本日は、お日柄もよく(原田マハ)・徳間書店 単行本(ソフトカバー)・317ページ原田マハさんの本を読むのは2冊目。1冊目は『旅屋おかえり』で、一気読み。今回の『本日は、お日柄もよく』もほぼ一気読みだった。主人公「二ノ宮こと葉」は、幼馴染の結婚披露宴で、他人のスピーチ中に寝てしまう。しかも、スープに顔を突っ込むという醜態をさらす。慌てて会場から外に出た所で、すごい女性と出会う。その女性がこと葉の運命を変えるほどの人だった。彼女のスピーチは素晴らしく、感動しまくること葉。そしてスピーチライターという職業の修行をはじめる。というところから、政治に関わるまでの展開も早い。政治的な話になると、普段なら読み飛ばしてしまったり、眠くなったりする私が、ずっと引き込まれて読み続けられた。なんなら、選挙演説に興味が湧いてくるくらいに。何よりも読後感がいい。笑えたり泣けたり。ラストはほんわか気分になれるところは、原田マハさんならではなのかな。まだ2冊しか読んでないので、他のも読んでみたい。【中古】 本日は、お日柄もよく /原田マハ【著】 【中古】afbランキングに参加しました。 ↓にほんブログ村
2018.11.08
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