突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2011.04.16
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 次の日の朝、レグルスは、重たい気持ちで、朝礼に整列した戦士たちの顔を見渡した。
 「えへん、えーと、今日は、折り入って戦士諸君に頼みたいことがある」

 すかさずチェリーが野次を飛ばした。
 「待ってましたっ、小隊長! 何でも言ってください! 何だってやりますよ! それとも、まさか、昼休みの自主訓練はキツイから、どうか手を緩めてくださいなんて言うんじゃねえでしょうね?! そんな頼みだったらお断りですぜっ!」

 戦士たちがどっと笑ったが、レグルスは、この不名誉な任務を戦士たちにどう説明しようかと、まだ思い悩んでいたので、作り笑いさえ返す余裕がなかった。
 「いや、そうではなくて、えーと、今度私は新しい任務を命じられたのだが、その任務というのが、不本意というか、心外というか、えー・・・」

 アーモンドが、はっとしたように顔を上げた。
 「軍曹殿! まさか、あなたがこの隊からお離れになるのでは・・・!」
 戦士たちが一様にはっと息を飲むのを感じて、レグルスは、冷汗をかきながらあわてて言った。



 水を打ったように静まり返った戦士たちの顔を見回して、ふと不安になった。
 私の気持ちは、うまく彼らに伝わっているだろうか?
 戦士たちは皆、身動きもせずじっとレグルスを凝視している。
 あの、5秒に1度は野次をとばさずにいられないチェリーまでが、凍りついたように押し黙ったままだ。 

 もちろんそれは、最後まで話を聞けと自分が命じたからなのだが、それすら忘れるほど、レグルスはこの、彼ららしからぬ沈黙に戸惑い、うろたえ、おおいそぎで要点だけを告げた。
 「えー、実は、明日から軍に布教の神官がひとり来ることになっており、私は、その警護を命じられた。 布教活動の行われる昼休みは、わが小隊の自主訓練の時間帯でもあり、私ひとりでは気配りも目配りも行き届かぬと思うので、諸君にもぜひ、協力をお願いしたいと思っている。 以上だ。 それでは隊別訓練を開始する。 解散!」

 不思議そうに目をしばたたいていたチェリーが、やっと口を開いた。
 「・・・あれ? 軍曹殿、話はもう終わり? それじゃあさっぱりわからねえ。 俺は何をしたらいいんだろう?」

 たちまち戦士たちが口々に、俺は? 俺は? と騒ぎ始め、収拾がつかなくなった。

 レグルスは大あわてで、その騒ぎを静めようとして言った。






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最終更新日  2011.04.16 20:37:30
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