突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

PR

プロフィール

ふろぷしーもぷしー

ふろぷしーもぷしー

カレンダー

サイド自由欄



little_heart.gif


thumbnailリュキア伝説

リュキア伝説・本館

☆完結しました☆



rykia_contents.gif




鬼の棲む街バナー.gif



little_heart.gif






thumbnailレグルス王

真魚子さまの絵



thumbnailトキ

エメラルドeyesさんのブログ
『ねこマンサイ』
で紹介していただいた、
ふろぷしーもぷしーの過去日記
『迷い犬を保護してしまいました』2008.6.19~10.7



thumbnail鮎屋トキ

『いっしょに歩こう!』
2008.12~2009.1


キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

お気に入りブログ

薬屋のひとりごと 9… 千菊丸2151さん

小説 「scene clipp… マトリックスAさん

パンの日々 nako7447さん
道楽オヤジのお気楽… 車屋のオッサンさん
ゆっくりね ラブドルフィンさん

コメント新着

風とケーナ @ ご完結おめでとうございます.:*・☆ ふろぷしーさま、こんばんは♪ この度は、…
ふろぷしーもぷしー @ 千菊丸さま☆゚・*:.。. いつもありがとうございます☆ わずか一、…
2011.08.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


 あわててレグルスの後を追って駆け出したベテルギウスの肩越しに、レグルスが一目散に目指しているものが見えた。

 通路の突き当りに、開けっ放しになった扉がひとつ。 
 扉の内部は暗くてよく見えないが、その入り口の、よく目立つところに、小型の楯と錫杖が立てかけてあるのだ。
 神兵たちがよく手にしている武器だ。
 レグルスはそこに向かっていた。

 レグルスを追って走りながら、ベテルギウスがちょっとリゲルを振り返って言った。
 「エリダヌスの錫杖と楯だ! 我々に居場所を知らせるために、エリダヌスが置いて行ったのだろう。 エリダヌスは、あの扉の向こうに連れ込まれたのだ。 追うぞ!」

 アルタイルも、勢いづいてその後に続く。


 「逃げ場のない、見張りの塔・・・?」
 急に不安になって、リゲルは、資料室で見つけた古い図面を頭に思い浮かべた。

 ――― 通常の地上路とは別に、リュキア城内に張り巡らされた、地下通路と空中回廊 ――― 
 王宮や神殿や戦士宿舎など、城内の主要な建物の内部と連結するその2つの通路は、そこに面したすべての出入り口に大きな鍵のマークが書き込まれていて、その鍵を全部閉めきった通常の状態では、たとえ外敵の侵入があっても、鍵がなくてはどこにも入れないことを示していた。
 たった一つ、鍵のマークの書かれていなかったのが、見張り塔への出入り口だ。 
 そこに、鍵のかわりに書いてあったのが、塔に向かう太い矢印。
 そして、その逆、塔から通路への矢印には、はっきりとした打ち消し線が描かれていた。
 あれは、どういう意味だろう。
 あの矢印は、入ったら出て来られない、一方通行を表すもの?
 まさか、あの塔には、内部連絡通路に侵入した敵を追いこむ、捕獲器みたいな役割が・・・?
 わざわざ扉が開け放してあるのは、獲物を誘い込むためか?


 「止まれ! 罠だ! その扉の向こうに入っちゃだめだ!」

 アルタイルがびっくりしたように急停止して振り返った。

 その前を行くベテルギウスも不審げに足を止めた。

 が、先頭のレグルスは、真っ直ぐ扉の向こうへと駆け込んで行った後だった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.08.06 19:04:09 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: