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先日図書館で借りた桐野夏生『残虐記』を読み終えた。誘拐され監禁された少女の心理描写には、非常に居心地の悪いような、深層心理のなかの一番見たくない思い浮かべたくない、語彙にできないイヤ~なものが 湧き上がってくるような不安感(に近い)にとらわれる。落ち込むとか滅入るのとはまた違うのだが、自分も幼い頃こんな心境になったことがあるような(事件じゃないよ)既視感に似た感情がわくのだ。それほど著者が〈読ませる〉〈上手い〉ということなのだろうが・・・。読後感が悪いかもなぁ~と思いつつ読み進む。助け出されてからの描写は「う~ん、そんな気にもなるだろうな」と、それほど違和感なく読むことができた(かも)実在の監禁事件とどうしても想像が重なるが、その想像を検事に託して上手く描いている。それに主人公(少女)の視点が、男性になったり女性になったりする印象があり、その手法(?)を面白く感じた。私の好みとしては、蒸発した主人公(少女長じて作家となる)に、ラストに愛情込めた 描写をせめて一行でも欲しかったけど・・・。最近刺激の強い本を読んでいなかったのかどうか、読後しばし呆然とさせられた一冊 「OUT」を読んだときも迫力・実力を感じたが、その力が凝縮されているようだ。ただ、面白いか?と聞かれたら私は(うー)、読後感は?(良いとは言い難い)けれどすごい小説・一気に読ませる小説(褒め言葉)なのは確か。ずしりときた一冊だが、桐野本は続けて読むことは心臓に悪いと思った ●タイトルで一句 “本の虫こころ乱るる『残虐記』” ○今日図書館で借りてきた2冊心療内科を訪ねて (夏樹静子)《こころ》の本って、時々読みたくなる。自分が境界型とは思わないけど、弱い人間であるとは思う。好奇心+心の準備か?きちぼん地元の人しか読まないだろう本。製作者にむかしの知人の名を見つけた 水上勉の新刊『筑波根物語』が良さそうなら購入したい。
2006.08.30
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風々院風々風々居士・山田風太郎に聞く (聞き手)森まゆみこんな本を図書館で見つけて借りてきた。谷根千の森まゆみが聞き手で、そこに「月の輪書林」店主・高橋氏と「彷書月刊」編集人で「なないろ文庫ふしぎ堂」店主の田村氏も加わってという鼎談のような興味深い聞書きだ。子供の頃にただ一人買ってもらっていたという五十銭の少年倶楽部の話。なろうと思わず、なりえるとも思わず書いていた「戦中派不戦日記」のころ。孤島に一冊だけ持っていくとしたら鴎外訳の『即興詩人』。「ぼくはねぇ、忍法帖シリーズよりも、明治ものの方が、上だと思ってんですよ、けど売れないね、明治ものは。」などなど面白そうなことが、飾らぬ会話でそのまま書かれている。むかし映画になった『魔界転生』も面白かったが(主役はジュリーだよ)私はこの明治ものが好きで当時ほとんど読み尽くした。今でも再読したいと思うときもあるが、今の文庫はその頃の2倍近い値段・・・。この本は没年の暮れ近くに出版されている。山田風太郎が身近に感じられる一冊だ。こんな本もたまにはいいな
2006.08.26
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久々にゆっくり図書館へ行ってきた。気になる本はメモっているが、書庫や他館にあるので家からはリクエストできない本がだいぶ溜まったので現物を確かめたかったが、なかなか見る時間が無かった。嬉しかったけど眺めれば眺めるほどあれもこれも見たくなり、重い単行本を抱えながら棚の間を移動する。書庫の本が出てくるまでに全然予定していなかった本が山になる 挙句(いつものこと)何の脈絡もなく8冊(も)借りる ミステリーの系譜 (松本清張) 現実の事件を辿りつつ展開する戦慄の物語集(怖そー)残虐記 (桐野夏生) たまにはこの作家のものも?(これも怖そーな題名ね)風々院風々風々居士 (山田風太郎\聞き手・森まゆみ) なんか面白そうなので?特別な他人 (高山勝美) 吉行淳之介の「暗室」のモデルと言われる女性の作品安楽病棟 (帚木蓬生) むかし読んで良かったけど、何かでチェックが入り再読さまざまな追想 (野々上慶一) 副題・文士というさむらいたち(著者は古書店主)大衆文学自筆原稿集 (青木正美・編) 「古本屋五十年」著者の貴重なコレクション、A4判でずっしり、カラー写真豊富。別に作家の自筆を見たからってどうってことないけど(・・大抵の字は汚いよね )著者の随筆も読みたいので借り。どうで死ぬ身の一踊り (西村賢太)久世光彦が週刊新潮でベタ褒めしたとき、すぐ読んでいるけど単行本には他の作品も載っているので借りてみる。先日、新潮8月号を借りて、巻頭掲載「暗渠の宿」も読んだが、どうも女性への暴力場面が目に付いて、どれもあまり読後感の良い小説ではない・・・。[私小説]は近頃めずらしいらしいのだが、何も今の時代に葛西善蔵・嘉村礒多を踏襲せずとも良いのでは・・・と感じる。止めたと言っている車谷長吉でさえ、過去の作品には、舌鋒は鋭いが生身の人間、まして女性にひどい暴力を奮うような話は出てこない。私が今読んでいるのは、『極北の私小説』作家と言われた川崎長太郎の本だけど、どれも完璧にゆるキャラだよ? この作家のは3冊あるので全部読んだらあらためて書いてみたい。西村賢太の、同棲女性への暴力があまり臭わない話を読んでみたいと思う。読ませる力を持っているのに。崇拝する藤澤清造と時空を越えて対峙し、己の心に去来するものを読ませてと願うよ。(エラそーでごめん?)
2006.08.23
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先日啓文堂をのぞいたら、【鴨川ホルモー】が平積みになっていた。週間新潮で大森望さんがこの夏のベスト5冊に挙げていたからかな 面白く読んだ身としてはニンマリ通り過ぎる。気になっていた吾妻ひでおの、【うつうつひでお日記】を見るが、絵はいいけど文章の字が小さくて読みにくそうで購入断念。その他、ヘルメットかぶったウサギやら、評判の猫村さん等もパラパラ見るが買いたい!と思うまでに至らない。横を見ると【サイバラ茸5】が。(あれ?確か4巻を図書館にリクエスト・・・)出てまもないみたい。買おうかと思うが(コミックの1800円はイタイな )と、これまた断念。せっかく本屋に行って何も買わずに帰るのは抵抗を感じるよ・・・と思い、未練がましくあちこち見ていたら、《追悼 吉村昭》 のコーナーが。(そうだよ、地元だもんねー) 近づいて、普段は見かけないような冊数を眺めるが、ほとんど読んではいる。でも好きな作家だったので敬意を表して1冊。【見えない橋】文春文庫を購入し、手ぶらで帰るのをまぬがれた 【サイバラ茸】は図書館にリクエスト。4と5が一緒に着ちゃうかも、5人待ち。今日はツタヤでYOUを買った。カードを早く作って楽天のポイントが溜まるようにしたいが、いつも身分証明を忘れていくので作れない
2006.08.20
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○夏休み読んだ本魚河岸ものがたり (森田誠吾) 抒情ある物語。鋼の女 (下重暁子) 最後の瞽女さんの聞書き、なかなかよかった・・・。明治大正昭和華族事件簿 (千田稔) タイトル負け。面白からず 波涛風雲録 (縄田一男編) 時代小説短編集、さくさく読んだ。維新の群像 ( 〃 ) 上に同じ花柳小説名作選 (丸谷才一・選) 期待して読んだが、時代が古すぎるのか今ひとつ 中山義秀「名妓」だけが良かった。 いのちの初夜 (北条民雄) ハンセン氏病作家の小説、悲惨な病者を描き、絶望のなかにも 失われない生への希望を小説として気高く結実する。 読後忘れがたい本 忍者群像 (池波正太郎)読むものがなくなり母からもらう。忍者小説短編集。 むかし池波を読み始めたのがこの群像シリーズ (たしか3冊あると思う)懐かしい。とき経ても面白し。時代小説秀作づくし(PHP文庫) これも母にもらう。可もなく不可もなし。読み溜めの日々、もー終わっちゃいました 今日から仕事。北海道も暑く、私が子供の頃より確実に3度は温度が上がっていると、地球温暖化を実感!そういえば小泉総理が靖国へ行っているとき、北海道の人民は高校野球に熱中してたよん 事故も無く無事帰宅、未読本が少し減り、読みたかった「配達あかずきん」「さざなみ情話」を図書館にリクエストして、夏休みめでたく終了
2006.08.17
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明日から田舎へ帰省する(嬉し) 16日まで行くので、持ってゆく本を数日かけて(笑)選んでいた。未読かつ置いてきてもよい(荷物になるので)しかもなるべく以前に買った本と選ぶ基準は千々に乱れ本棚から出したり入れたり、 本もさぞ落ち着かないだろう 【鞄に本だけつめこんで】って、まるで群ようこ。・・・そのうちに面倒になり、適当な軽めの本を何冊か鞄に押し込める。台風が去ったようでよかった 日本の半分を移動するので天気は良いほうがありがたい さぁ読み溜めの日々 《始まり始まり》 ワク ワク
2006.08.09
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☆8月の購入本合羽屋おらく (川口松太郎)妻たちの太平洋戦争 (佐藤和正)吉原炎上 (斎藤真一)鴨川物語 (子母澤寛)無名時代の私 (文藝春秋編)青春の一冊 ( 〃 )花柳小説名作選 (丸谷才一・選)素敵な活字中毒者 (椎名誠・選)水上勉対談集 (水上勉、吉行淳之介、司馬遼太郎、宮本常一、川崎長太郎、他)読んでしまったコミックをブックオフに売りに行った。当然の結果として売った金額の倍以上を買って帰るはめになり 未読本の仲間が増えた、が、幸い明日から夏期休暇 (数少ない)読み溜めのチャンスだわ 田舎に持っていく本を選ばなくちゃ。嵩張らず、読んだら置いてきても良くて、なおこの期間に読了したい本を探す。 どれにしようかな・・・。
2006.08.07
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こんな本を読んでいる。書店で見たときちらっと(読みたいな)と思ったのでブックオフで105円で見つけたとき嬉しかった。著者はお寺の息子でもないのに、彼女と別れひとり永平寺に入門を願う。禅寺の修行のきびしさは水上勉の本にも描かれているが、その上をゆく凄まじさ。さすが禅宗総本山私も観光で訪れたことがあり、内部が広いのとお坊さんの多さを憶えている。トイレで50円を拾い、どこへ置けばよいかわからず右往左往して賽銭箱を見つけてホッとした思い出も(お坊さんたちは動き回っていて声をかけられる雰囲気ではなかった)むかしビデオで見た本木雅弘の「ファンキィダンス」も思い出すけどこの本は笑うどころじゃなくて逃げ出さない入門者に感心するのみ。まだ半分弱の読みかけなのでわからないが、著者はこの後どうするのだろう得度して本物のお坊さんになるのだろうかカバー後ろには「(略)さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか?雲水として修行した一年を描いた体験的ノンフィクション」とある。頭に浮かぶのは何故かババクサイことば(奇特な若者もいるものじゃのう)南無南無。
2006.08.03
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