「海底宮殿」
沈んだ琉球古陸と”失われたムー大陸”
木村政昭 2002/9 実業之日本社
この本がでた時点での著者は62歳、琉球大学理学部物質地球科学科教授の肩書きである。
「ムー大陸は琉球にあった!」
のインスピレーションから10年が経過して、その研究は、実際的な検証が進み、数多くの物的証明が進み、また多くの協力者が集り、名実ともにグレードアップしている。その主なるところは、
「地球カタログ 沖縄海底遺跡」
でみた
内容が主なる内容となっているが、そこまでに至る過程と、さらにそこから周辺科学との関連分野について、多くの記述がある。
この本は、前年に74歳でなくなった素潜り世界記録保持者の ダイバー、
ジャック・マイヨール
に捧げる、となっている。彼もまた、この沖縄古陸=ムー大陸説の樹立に対する多いなる貢献をしていたのである。現代での氏の活動は
NPO法人「海底遺跡研究会」ホームページ
などでも
拝見できるようだ。
それにしても、この本では、海底遺跡から一歩進んで「海底宮殿」というタイトルになっている。そして、わからないように「UNDERWATER PYRAMIDS of MU」と、小さな文字で表紙にデザインされている。デザイナーのいたずらだろうか、それとも、著者のたっての注文だったのだろうか。まぁ、いずれにせよ、その気持ちはわからないではない。その願いは、いずれ海のもずくと消えることは、もうあるまい。この本においては、数多くの実証的な微にいり細にいり科学的検証が重ねられている。ちょっと飽きやすい私には、ものごとが科学的になってくればうれしいには違いないのだが、もっとファンタジックで曖昧さをのこして欲しい、とさえ思ってしまうのだから、不思議なものである。
この本は、なかなかよい。私なんぞが中途半端な印象を書くのはよくない。関心のある人は、手にとって読むべき本となるだろう。
ヘッセの水彩画 2007.11.04
ヘルマン・ヘッセ 雲 2007.11.04
わが心の故郷 アルプス南麓の村 2007.11.04
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