地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2007.08.13
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カテゴリ: チェロキー

「風のささやきを聴け」 今を生きるインディアンたちのスピリット 
チーワ・ジェームズ /ハーディング・祥子 2000/09 めるくまーる 単行本 297p 原書1995
★★★☆☆

 ここには56人のネイティブ・ピーポーの人生がコンパクトにまとめられて、一冊の本になっている。ひとつひとつのストーリーがそれぞれの人生に裏打ちされている。それだけに読み始めると、思ったよりヴォリューム感がある。でてくるひとりひとりの名前どころか、その属する族名なども覚えきれない。一般にネイティブ・アメリカンと言われるけれど、これだけの多様性があるのか、と驚かされる。

河合隼雄 によれば、霊的人類学者を自称したピーター・ゴールドは著書 「ナバホとチベットの聖なる智恵」 1990の中で、隔絶した場

 しかし、この本において感じるところは、その二つの文化の共通性はさることながら、その二つの文化へのアプローチの仕方はかなり違ったものになるのではないか、ということだ。チベットにおいては、具体的な指導者としてダライラマがおり、その住まいとなるべき聖都がある。いまや中国共産党にその故郷を追われたとしても、歴然とした3次元にその都はある。

 ところが、ネイティブ・アメリカンたちのいうところの母なる大地、父なる大空、グレートスピリットなどは、かならずしも3次元の都を意味しない。少なくとも、聖地は一箇所ではない。それぞれの部族がそれぞれに大自然の中にもっている。チベットの人々を一つの民族ととらえることができるようには、ネイティブ・アメリカンをとらえることはできない。むしろもっともっと多様性に富んでいる。

 一人一人の物語は、かならずしもメディスンマンのような重い言葉でもないし、スピリチュアル・リーダーによるような気宇壮大なアジテーションでもない。しかし、ここにあるのは原寸大の地球人たちの姿だ。ひとりひとりの人生がある。私は、本書を読みながら、ふと、20世紀前半にチェロキーとして生きた転生魂・多火手の痕跡を探していた。





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Last updated  2009.02.11 10:59:59
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