地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

2007.10.26
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<上>より続く


「アントニオ・ネグリ講演集(下)」 〈帝国〉的ポスト近代の政治哲学 アントニオ・ネグリ /上村忠男 2007/08 筑摩書房 文庫 217p
No.842
★★★★★



スピノザによる自由の定義までさかのぼるなら、自由はたんに必然性の意識の構築ではなく、何よりも、存在の構築に向けての抑えがたい緊張であることを完璧に理解することができます。自由とは自由な人間の存在論的構築に等しいのです。共同的なものの社会的ならびに自覚的な構築に等しいものなのです。  p013

 翻訳者たちが巻末でいろいろな付記をしている。

アントニオ・ネグリが詩人ネオパルディの読書に没頭したのは、何よりも監獄という空虚なカイロス的時間を生き延びるためであった。その研究は、イタリアでの獄中体験というフランスでの亡命生活における所産である。「ネグリとレオパルディ」堤康徳  p176

 そうなのであった。うすうすは気がついていたのだが、ネグリの本にたびたびスピノザがでてくるのは、スピノザが人目を避けて屋根裏の下宿屋でレンズ磨きの仕事で清貧な生活を過ごしたことと、ネグリが獄中でその生涯の大部分を送ったところに、なにかのシンパシックなものが通っているのかな、と思っていた。それはとにかく、ネグリの獄中のことを思い、また、自由の身となった現在、来日まで予定されているということを多いに喜びたい。

1960年代末に主要先進国の多くを襲った青年・学生叛乱の波が、70年代以降もイタリアにおいてだけ存続しえたの何故か。「イタリア現代史の中のネグリ」中村勝己  p200

 そうであったのか。イタリアがそのような状態であったことについては、なにも知らなかった。そう言えばOshoが国際科学的革命党(International Scientific Revolutionary Party)を作るようアドバイス したのは、イタリアのサニヤシンに向けてだった。
奥野卓司 が、あのエネルギーはどこにいったのだろう、と問う時、あるいは、 ティム・ゲスト が、母や友人達がつくろうとした世界を語るとき、この イタリアのことを研究すると、その何故?が見えてくるかもしれない。





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Last updated  2009.02.11 19:55:50
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