地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2008.10.14
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カテゴリ: スピノザ

<3>からつづく

「解脱の宝飾」 チベット仏教成就者たちの聖典『道次第・解脱荘厳』
ガムポパ /ツルティム・ケサン 2007/07 UNIO /星雲社 単行本 445p

仏陀の区別
区別を説明するなら、仏陀について区別するなら、三種類の身体、[すなわち]
1)法身と、
2)受用身(報身)と、
3)変化心(応身)です。
 そのようにまた「金光明経」[の分別三身品]に「一切如来には三つの身がある。すなわち、法身と、受用身と、変化身です。」と説かれています。
 では或る教には、[色身と法身]二つの身を説明しているものと、[自性心と智法身と受用身と変化身の]四つの身を説明しているものもある。五つの身を説明したものもある、というなら、
 そのように説明しているが、すべてはその三身により仏陀の身は包摂されていると知るべきです。」と説かれています。

 ですます調で書かれているからと言って、決して簡単ではない。むしろ、チベット言語を日本語に翻訳する作業の中で、原典にない補助的な意味合いが補てんされたりするので、煩雑な感じさえする。この文体に慣れるには、それなりの訓練と忍耐、そして時間が必要だろう。

 今回はさっと目を通した程度であるが、あのミラレパの弟子であるガンポパによって書かれたこの「解脱の宝飾」は、ユルフンでお散歩気分の当ブログには、かなり手ごわい山脈となりそうだ。ツォンカパはさらにもっと険しい山道らしいので、今後の旅は、決して楽なものにはなりそうにない。いずれ再読、精読をするチャンスもあるだろう。

 法身、報身、応身の三身論については、この最近、いくつか気がついたことがあるので、個人的にとても関心が深い。この部分から、わが旅は密教の世界へと足を踏み入れていくことになろう。

 巻末に著者履歴として「著書、訳書」が10数冊リストアップされている。思えば、 「増補チベット密教」 や「吉祥秘密集会成就法清浄瑜伽次第」、「大秘密四タントラ概論」、あるいはツォンカパ「悟りへの階梯」など、チベット密教関連の重要な典籍の翻訳は、このツルティム・ケサンの手によるものが多数あるようだ。いずれ、追っかけしてみようとも思うが、一冊一冊が入手不能なものも多く、また専門家たちの研究の対象になるような経典が多いので、追っかけるのも、また大変。犬もあるけば棒にあたる。避けて通れなくなったら、その時に、一冊一冊ひも解いて行ったほうが、この人の場合は似合っている、ということになるか。






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Last updated  2008.10.14 22:01:35
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