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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2010.12.05
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 つまり、 『ローマ人の物語』(1) は、「ローマは一日にして成らず」(上)である。
 そして、(上)の後半からは、ギリシャの歴史が描かれている。
 (下)に入っても、しばらくの間、それが続く。

 それが、何とも興味深く、示唆に富んだものとなっている。
 アテネとスパルタという、全く色合いの違うポリスの協調、反目の歴史。
 そして、それに深く関わる、独立独歩のギリシャ人特性。
 このギリシャの栄枯盛衰をローマはしっかりと受け止め、己に生かしている。


その当時の、政治システムの根本的課題未だに解決せず、
現代においても、おそらく最大の課題であると知り、驚かされた。
それは、こんな感じである。

  第一は、「民意優先」派としてもよい考えを持つ人々である。
  主権在民であるのだから、国民の意を反映させながら公共の利益を達成すべきである、
  と考える人々である。
  古代のギリシャもローマも、主権在民という言葉こそなかったが、
  市民が共同体の主柱であることに特質をもつ都市国家である。
  民意をどう考えるかは、彼らにとっても重要な命題であったのだ。
  第二は、「公共優先」派としてもよいかと思う。
  公益こそ何にもまして優先さるべきと考える人々で、

  第一の派に属する人々は性善説に立ち、第二の派は性悪説に立つ、と言う人もいる。(p.90)

「民意優先」か「公共優先」か。
アメリカでは、前者の主張を民主党が、後者の主張を共和党が、
それぞれに伝統として受け継ぎ、二大政党制が継続していると知って、目から鱗であった。
さらに、塩野さんはこう続ける。


  ただし、貴族といっても、生まれながらの貴族を意味したのは最初の頃だけで、
  その後はずっと、貴族の語源であるアリストクラティコスのもともとの意味である、
  衆に優れた人、つまりエリートを意味するほうが普通になる。
  それゆえに、前者が良しと考える政体が民主政であるのに対して、
  後者の選ぶ政体は、貴族政というより寡頭政としたほうが適切かと思う。(p.91)

現代社会は、科学技術において、当時とは比較にならぬほど大進歩を遂げているにもかかわらず、
政治の面においては、それがほとんど感じられないことに気付かされた。
それは、この政治上の課題が、人類が形成する社会においては、完全解決到底不能な、
永遠に背負っていかねばならぬ課題であるからかも知れない。

  これが、前四世紀半ばに確立した、「ローマ連合」の実体である。
  ローマは、敗者を隷属化するよりも、敗者を「共同経営者」にするという、
  当時では他国に例を見ない政略を選択したのである。
  そして、これこそ、後生に有名なる、「分割し、支配せよ」の考え方の誕生でもあった。(p.129)

ローマによる他地域支配についての記述だが、
上巻で描かれた時期と同様、この時期においてもローマ人らしさが感じられる。
そして、この辺りの記述が、経営者やビジネスマンにとって、とても胸に響きやすく、
本著の評価が非常に高い原因の一つとなっているのだろう。

その他、ケルト族来襲や戦術の天才ピュロスとの戦いは、ワクワクしながら読んだ。
それにしても、国家誕生から他地域への勢力拡張の時期であることと、
ローマの地勢的特性や、都市づくりの方向性から、当然の成り行きとは言え、
あまりの戦の連続に、ある意味感心させられた。





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Last updated  2010.12.05 12:59:52 コメントを書く
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