乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.09.15
XML
カテゴリ: 文芸
『ロスジェネの逆襲』 の半沢直樹と同様、
 銀行から出向中の会社員・倉田太一が本作の主人公。
 しかし、どんなに強い相手に対しても、決して屈することなく、
 自分の意志を貫き通す半沢と違って、真面目で小心者の倉田。

 どちらかと言うと、同じ出向社員でも、
『オレたち花のバブル組』 の近藤の方が、より倉田に近いが、
 それでも、近藤の方が数倍力強さを感じる。


そんな彼が、駅のホームで割り込みをした男を注意したことから、
妻・長男・長女と4人暮らしの家庭が、ストーカーに襲われることに。
さらに職場でも、取引企業が不渡りによって、2400万円の損失が発生するが、
その背景に、自社営業部長の怪しげな動きがあることに気付く。

家庭と職場の双方で、同時に起こった二つの事件、
ヘタレキャラの倉田だが、立場上、彼が頑張って何とかするしかない。
そこで、彼を支えたのが、家庭においては妻や子どもたち、
職場では、部下の西沢節子や倉庫係の江口、銀行関係者だった。

職場における事件については、半沢直樹シリーズ同様、
足と人脈を使って、一つ一つ事実を解明しながら相手を追い込んでいき、
最後に決定的な証拠をつかんで、とどめを刺す。


そして、家庭における事件は、半沢直樹シリーズには見られないもので、
そこで描写される家族の絆の強さは、本作の目玉商品。
さらに、ふとした瞬間に、自分の父や母について、幼い頃の記憶が蘇るシーンは、
親や子、配偶者というものについて、考えさせられるものだった。

ただ、結局、倉田は出向先の企業を去ることになり、

気分スッキリ、すべてがハッピーエンドとは、とても言えないが、
こういう締めくくりも、倉田には相応しいのかも知れない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.09.15 09:57:14 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: