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2014.08.24
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 「うつ」に関する知見で、「なるほどな」と思わされたり、
 「そうだったのか」と知らされたりする箇所がいくつかありました。
 発行は、2009年3月30日です。

 「新型うつ」については、
 これまでに 『会社でうつ 休むと元気ハツラツな人』 や、
 「うつ」について記述されている本の中で、ある程度の知識は得てきていたので、
 本著で語られる内容には、それほど驚かされるものはなかったです。


「なるほどな」と思わされました。

  「うつ病」というのは今や精神医療の現場では非常に一般的な病名で、
  「適応障害」というのはかなり限定的な病名ということだ。
  そして、適応障害であれば多少はうつの症状もあるに違いないので、
  極端なことを言えば、どちらの場合でも「うつ病」と診断することも可能なのだ。
  おそらく、「そういえば、カルテの診断名のところに『適応障害』なんて書いたことは
  一度もないなあ」という精神科医もめずらしくないのかもしれない。
  そして、それは誤診ということではなく、
  持続的な落ち込みや意欲の減退を伴う問題を広く「うつ病」と診断することで、
  治療上、何か問題が生じるわけではないのでそれでよし、と考える。
  これが、現在の精神医療の考え方だ。(p.50)



  このように、SSRIは精神医療の救世主、特効薬とも言ってよい薬なのであるが、
  これがかえって現場を混乱させていることは、
  すでに多くの医学者が指摘しているところである。
  つまり、「結局、SSRIを出すのだから」ということで、
  厳密に診断をつけなくてもよくなってしまったのだ。(p.54)



  多くの臨床医にとっては、時間を費やして厳密な診断をつけることより、
  とにかく一刻も速く患者の苦痛を取り去ることのほうが重要なのだ。(p.54)

そして、私が本著で改めて知ったのが、「双曲スペクトラム」の複雑さ。
双極性障害については、 『私のうつノート』 を読んだり、
雅子さまの主治医となった大野先生が書かれた 『「うつ」を治す 』 や
『うつにもいろいろあるんです。』 等で、1型障害と2型障害があることは、知っていましたが、
「双曲スペクトラム」は、そんな単純なものではありませんでした。

  双曲1/2型    統合失調感情障害の双曲型
  双曲1型      いわゆる躁うつ病
  双曲1 1/2型  遷延した軽い躁を持つうつ病
  双曲2型      自然発生的な軽い躁病相を持つうつ病
  双曲2 1/2型  循環気質者のうつ病
  双曲3型      抗うつ薬や身体的治療によってのみ起こる軽い躁とうつ病
  双曲3 1/2型  物質ないしアルコール乱用によってのみ起こる軽い躁とうつ病
  双曲4型      発揚気質者のうつ病(p.59)

これを知ってしまうと、 竹脇無我さんの場合 は、どうなるのだろうと、考えさせられます。
こんな感じで、私にとって本著は、
雅子さまの問題は横に置いておいても、読む価値が十分にあるものでした。





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Last updated  2014.08.24 10:37:41 コメントを書く
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