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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.08.30
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 具体的な症例を元にして、科学的な視点からそれらの「ウソ」を明らかにし、
 誤った治療法や妄想とも言える治療法によって、
 取り返しのつかない不幸や精神疾患の重症化を生んでいる実態を述べる。

 これが、本著のねらいであり、副題は「臨床現場からの緊急警告」。
 著者は、昭和大学病院精神科の岩波明准教授で、
『精神障害者をどう裁くか』 等、数多くの著書がある。
 本著に関するカスタマーレビューは、肯定否定相半ばの状況となっている。



まず、食事療法について、バッサリ。

  しかし、ほとんどの精神疾患のメカニズムが明らかになっていない以上、
  信頼できる食事療法など存在するはずはない。
  世間に流通している「食事療法」の大部分は、
  健康食品やサプリメントを売りつけるための方便で偽りに満ちたものである。(p.13)

セロトニン系の活性化のために、大豆、バナナ、赤身の魚、牛乳の摂取をすすめるD氏についても、

  このD氏が主張する統合失調症の「食事療法」に賛同する医師はほとんどいないが、
  患者とその家族には魅力的に映るようである。(p.19)

さらに、うつ病とセロトニンとの関係についても、

  うつ病に関する「セロトニン欠乏説」も、医学的に実証されていない。
  いまだに、「仮説」止まりのものである。(中略)

  はっきりした関連性は示されていない。(中略)
  このような証明されていない仮説に基づいた食事療法は、
  眉唾なものであることは言うまでもない。(p.26)

  抗うつ薬による脳内セロトニン濃度の上昇は速やかにみられるので、
  セロトニンの上昇が抗うつ効果を発揮するまでには、

  詳しいメカニズムの解明にはまだ道のりは遠いと思われる。(p.27)

次に、精神療法について次のように述べる。

  すべての精神療法(カウンセリング)にあてはまるわけではないが、
  精神療法には、時間をかけて蝕む遅効性の「毒」のような性質がある。
  というのは、長い時間をかけて面接を繰り返す中で治療者と患者との間に
  予期しない不明瞭な「関係」ができあがることがあるいからだ。
  それが患者の精神をじわりと蝕んでいくからである。(p.44)

以降、「転移」が引き起こした残念なケースが詳細に記されていく。
高学歴で知的な女性が、自殺未遂を繰り返し、最後に自ら命を絶ったケースで、
これは、彼女の両親が、主治医に医療過誤があったとして起訴する事態となったものである。
(この訴えは、東京地裁に棄却された)

  精神療法を「医学的」な治療法と認識している医師は、もはやわずかしかいない。
  それでも、いまだに精神療法がすたれないのは、なぜか?
  なぜかというと、この章の冒頭に述べたように、精神療法は「代替医療」だからである。
  その効果のようにみえる現象の大部分はプラセボ効果である。(p.64)

その次は、統合失調症の薬物療法について。

  統合失調症に対する抗精神病薬をはじめとした薬物療法は、
  万能であるかのように喧伝されることが多い。
  しかし重傷の統合失調症においては、
  薬物はほとんど効果を示さないことも珍しくない。(p.69)

続いて、うつ病の治療に関して。

  マスコミはクスリ嫌いである。クスリについて、否定的な情報が上がると、
  それが医学的に実証されたものでない場合においても、勇んで報道する。
  逆にカウンセリングなどの「非薬物療法」や食事療法などの「代替医療」については、
  その効果が確実とは言えない場合においてさえ、
  さも有効な治療法であるかのように持ち上げる傾向がある。
  このような傾向が生じるのは、ジャーナリズムにとっては、
  大企業である製薬会社やそれに認可を与える行政当局は、
  ある意味仮想の「敵」だからであろう。
  しかし、これは行き過ぎた批判になることが多い。(p.99)

この辺りは、私としても「腑に落ちる」ところがあった。
そして、その例として、タミフルやSSRI等を挙げ、述べていく。

  新聞などの報道の多くは、副作用が出現したということは伝えるが、
  処方件数に対する頻度について述べることはまずない。
  このため処方件数が多く、シェアの高いクスリは副作用の報告が多くなるため
  やり玉にあげられることが多くなる。
  実際にも、それぞれの分野でもっとも処方量の多い
  睡眠薬のハルシオン(一般名トリアゾラム)や
  抗うつ薬のパキシル(一般名パロキセチン)は、
  数多くの根拠のない批判にさらされ医療現場を混乱させてきた。(p.106)

さらに、 『うつ病治療 常識が変わる』 についても検討していく。

  こうした医学的な蓄積があるにもかかわらず、最近無責任なジャーナリストたちは、
  うつ病に伴う攻撃性、衝動性を
  すべて薬物療法の副作用であるかのような報道を繰り返している(後略)(p.130)

そして、私が最も印象に残ったのは、次の一文である。

  脳科学の前提となる脳の諸機能について、わかっていることは非常に少ないのである。
  あるいは、ほとんどないと言ってもいい。
  特に、「精神」に関連する脳機能について、
  はっきりと断言できることはごくわずかである。(p.220)

まだ解明されていないことだらけの状況で、
悩まされ続けている患者と、治療をしなくてはいけない医師。
そして、そこに自分たちの信念に従って関わっていこうとするマスコミ。
これが、精神医療の実態なのだろう。





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Last updated  2014.08.30 12:39:08 コメントを書く
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