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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.03.08
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​ 著者の内科医・谷本哲也さんは、
 マネーデータベース「製薬会社と医師」に参加されている方。
 これは、探査ジャーナリズムNGO・ワセダクロニクルと
 医療ガバナンス研究所の合同プロジェクトで、次のような経緯で始まりました。

  医療費のあまりの増加に、1990年代より、
  製薬会社から医者への過剰な利益供与が、米国を中心に次第に問題視され始めます。(中略)
  製薬会社と医者との間に経済的な利益関係があるため、
  患者よりも製薬会社の利益のために高額な薬が使われたり、

  などの疑念が生じました。(p.80)

これを受け、2010年にアメリカでは「サンシャイン条項」と呼ばれる
医療制度改革法が制定され、製薬会社や医療機器メーカーは、
医者との金銭的関係を、すべて政府機関に報告する義務が課せられました。
日本でも、製薬会社が医療機関や医師へ提供している資金詳細公開が決められました。

ところが、医師側から公開への反対が巻き起こり、2014年に公開が遅れただけでなく、
製薬会社が自主的に情報提供するという形になってしまいました。
それらのデータを一元的に集約することを、誰もしようとしないという状況下で、
その作業に取り組んだのが、当時朝日新聞の記者だった渡辺周氏でした。

その後、渡辺氏が立ち上げたのがワセダクロニクルであり、
その渡辺氏と旧知の仲だったのが医療ガバナンス研究所の上氏でした。

「製薬マネー」のデータベース作成プロジェクトが始まったのです。

   ***

本著では、医者が処方箋を決める背景として、どのようなことが行われているか、
また、薬の値段がどのようにして決められているか等が記されています。
さらに、大学教授をはじめとする著名な医師と製薬会社との関係、


本著では、ほとんど触れられていませんが、
SSRI発売開始後に、うつ病受診者が急増した ことも、
本著に記されている内容と強い関連がありそうです。
製薬会社や医療機器メーカーが、営利企業であることを思い知らされます。





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Last updated  2020.03.08 15:39:57コメント(0) | コメントを書く


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