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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.04.19
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​  『定年バカ』 の続編。
 本著では「人生100年時代の到来」と騒ぎ立てる世間の風潮や
 巷間溢れる「定年本」の類を斬りまくっています。
『妻のトリセツ』 は、バカ度ダントツのナンバーワンにノミネート。

   ***

  それと同時に、定年退職者たちの不安をかきたてるような風潮が出てきた。

  不安を煽って不安産業化するのが手っ取り早い。
  健康・美容産業の手口である。
  定年が近づいた者に、「第二の人生」(なぜか英語でも「セカンド・ライフ」)
  「第二の青春」という意識が刷り込まれると同時に、
  「お金」「仕事」「孤独」「健康」「生きがい」などの不安が煽られ、
  それらの不安をもって当然とされたのである。
  「定年」は社会的・世代的問題になり、
  実態以上に「定年不安」は作られたのである。(p.20)

『FACTFULNESS』 に書かれていた事柄と相通ずるものが。
それにしても 「不安産業」 とは言い得て妙 ですね。


  日々、新聞やテレビから聞かされているのだ。
  事件の関係者へのインタビューや、
  アンケートで通行人に話を聞いたりすることが多いが、あれがもう煩わしい。
  おざなりのインタヴューやアンケートなどするんじゃないよ。(p.43)

これには激しく同意。

ことさらクローズアップして取り上げ、世間に伝えようとするマスコミ。
そこに潜む制作者の意図を、強く感じずにはおれません。

  ろくでもない人間と、その輩が引きおこすろくでもない不快な事が、蔓延している。
  いや、蔓延しているかどうかは、実際にはわからない。
  昔でもおなじようなことは起きていたのだろう。
  人の目には見えなかっただけだ。
  だが今は映像として白日の下に晒されるようになった。
  街中に設置された監視カメラと、
  ほとんどの個人が持っている携帯カメラのせいである。
  それによって映像が残るようになった。
  それがSNSにょって拡散され、YouTubeにアップされ、テレビ局に投稿される。
  昔だったら、ほっておけばそのまま日常のなかに埋もれていたものや、
  ニュースにもならぬ取るに足りない個人的な事柄や、
  人の目にふれることがなかった些細な事件や出来事が、
  映像になっているという理由だけで公になり、
  われわれは目にすることになったのである。(p.202)

これも大いに共感。
まさに「監視社会」になってしまったと感じます。
それも、誰かにとって都合の良いものだけがことさら取り上げられ、
寄ってたかって叩きのめす構造になっているように感じます。





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Last updated  2020.04.19 11:01:12コメント(0) | コメントを書く
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