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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2022.06.17
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カテゴリ: 文芸

 今回は、あの『シンデレラ』の原典探しを軸に、物語が展開していきます。

   ***

 お話は、再考ゲラの修正を巡るトラブルを、李奈が解決するところからスタート。
 その一件がネットニュースに掲載されると、
 李奈のもとには、様々な作家からの相談が舞い込むことに。
 その中には、RENという作家との揉め事がありました。

2年ほど前に現れたRENは、年間20冊以上の新作を刊行し、そのいずれもがベストセラー。
ところが半年ほど前に、その小説は全て他の作家の盗用だとする声がネット上で拡散し、

しかし、同一表現はないために、著作権侵害を問うことは困難な状況でした。

一方、李奈のもとには、佐田千重子を名乗る人物から、
1週間以内に『シンデレラ』の原典を解明しなければ、
身内か親しい人に禍がもたらされるとの脅迫メールが届きます。
李奈は誰にも相談できない状況の中で、一人動き始めるのでした。

以後、著作権をめぐる問題と『シンデレラ』の原典探しが並行してお話は進んでいきます。
特に『シンデレラ』の原典探しについては、かなりの紙幅を費やして記述されており、
最終的には「文学テキストマイニングツール」による分析を試みるという展開に。
「著作権侵害」と「原典探し」が次第に絡み合っていく様は、実に見事です。

   ***

前巻 は、クローズド・サークルをテーマにした作品でしたが、


私は 「テキストマイニング」 については、全く知りませんでしたが、
色んなことに応用できそうで、とても興味深いものですね。
「著作権侵害」については、「あとがき」の中に出てきた
『<盗作>の文学史 市場・メディア・著作権』を読んでみようと思っています。





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Last updated  2022.06.17 17:29:36 コメントを書く


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