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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2024.01.04
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カテゴリ: 文芸

 退職金の全てを注ぎ込んで株式投資を続けるが、塩漬け状態になっていた。
 そんな夫に愛想をつかし、パート先の吉脇に惹かれていた妻・亜季子は、
 浴室でカッターナイフを用い、後ろから首筋をメッタ突きして殺害した。

 亜季子は、物置からブルーシートを取り出して死体をその上に置き、浴室を清掃。
 そこへ近所に住む伸吾の父・要蔵がやって来て惨状を目撃、警察に通報したのだった。
 一審は求刑通りの懲役16年、その控訴手続きを終えたばかりの弁護士・宝来兼人から、
 御子柴礼司は、かなり強引な手段で弁護人を引き継ぐ。

御子柴は、亜季子や一人で自ら法律事務所にやって来た亜季子の次女・倫子(りんこ)、

亜季子の生家があった場所の当時の町内会長・高峰、医師・溝端、金融業者・青柳に会いながら、
東京地検・岬恭平次席検事を相手に、最終公判で亜季子が犯人たりえないことを証明する。

しかし、岬の反対尋問で溝端が亜季子の妹が殺害された26年前の事件について語り始めると、
傍聴人席から「その男を、その弁護士を逮捕してください!」という甲高い声が上がる。
声の主は亜季子の母親・ 佐原成美 で、さらに次のように言葉を続けたのだった。
「その男はわたしの娘を、みどりを殺した 園部信一郎 です」

指弾の場と化した裁判所を去ろうとする御子柴に声をかけたのは、要蔵と岬。
御子柴は、二人に今回の事件の真相を語り始めた。

   ***


それでも、最後の最後まで油断がならない展開なのは、流石に七里さんです。
さて、今回のお話の肝となるのは、次の部分ではないでしょうか。
これこそが、このシリーズが継続されている原動力であると感じました。

  自分は奈落から手を伸ばしている者を生涯かけて救い続ける-。
  赦しを乞うた訳ではない。

  それだけが鬼畜から人間に戻れる唯一の道だと信じたからだ。(p.397)

さて、今回のお話には、巻末の「解説」でも触れられているように、
あの岬洋介の父親である岬恭平 が登場し、重要な役割を果たしています。
また、『復讐の協奏曲』に登場する宝来兼人は、今巻でも登場していますね。





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Last updated  2024.01.04 22:23:37 コメントを書く
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