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2009年04月03日
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カテゴリ: 書評
二ヶ月程日記の更新を忘れるようなことばかりしてました
例えばいきなり箱根に行ったりとか
とりあえず行き成り書評します

京極夏彦著
「魍魎の匣」

今まで名前は知っていたもののあまりの本の分厚さに読むのを控えてましたが
箱根に行く際の暇つぶしに購入(結局家に戻ってから読んだが・・・)

少女は彼女に憧れた・男は匣の中の少女に恋をした・男は自分の恋に気付かずに恋をした・そして少女はバラバラにされた・そして男は彼岸へ逝き、少女はホウと笑った

連続するバラバラ殺人事件・匣の中にいる少女に魅かれてそれを求める男・謎の宗教団体・わずかの間に寝ていた手術台から消える少女



タイトルとカバーイラストから怪談モノかと思っていたが違う・・
妖怪はまったく登場しない、全て人間模様が織り交ぜるミステリーだった
それでありながら妖怪よりも恐ろしい人間の狂気を錯綜する視点交代と作中の作品によって幻のように映し出している。それでいながら人の狂気を読者から乖離させない・・・非常に身近に感じさせるような書き方をしている

これはミステリーなのか、それともミステリーの名を借りた幻想小説なのか判別がつき難い、それでありながら現実性を感じさせる怖さ、京極夏彦氏は妖怪を使わずにそれを超えるホラーを作り出すことに成功しているように思える

これに近い作品言われたら江戸川乱歩の少年探偵団が出ない作品のどれかとしか答えようがない(江戸川乱歩の作品を一部しか読んでないからというのもあるが)
それほどの狂気があり怖さがあり悲しさがあった

最後に一言、読後瞬間の感想を乗せる・・・・「人間を辞めた男は幸せになった、だけど私はこれを幸せと思いたくなかった」





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最終更新日  2009年04月03日 23時22分06秒
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