備忘録

2024.11.11
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カテゴリ: 読書 小説




知らなかったが、「お探し物は図書室まで」と同じ作者だったようだ。
知ってから思い返してみると前作と同じような温かさを感じる作品だった。


●一章 金魚とカワセミ
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。しかしレイは、留学期間が過ぎれば帰国しなければならない。
帰国前にレイはブーから頼まれて、ブーの友人のジャック・ジャクソンの絵のモデルを頼まれ引き受ける。離れ離れになるレイとブーがモデル中に泣きながら見つめあう姿が印象的だった。
その絵はエスキュースと名付けられこの作品のタイトル通り未来につながっていく。

●二章 東京タワーとアーツ・センター
日本の額縁工房に努める30歳の額職人・空知は、既製品の制作を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、十数年前にメルボルンで出会った画家、ジャック・ジャクソンが描いた「エスキース」というタイトルの絵画に出会いこの作品の額を任せてほしいと師匠にお願いし、思い通りの額を制作することができ額職人として成長を確かなものにしていく。
そして、額制作を依頼した円城寺画廊が最後誰だったか明かされる。


●三章 トマトジュースとバタフライピー
中年の漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画の相手として、砂川がタカシマを指名したことにより、二人は久しぶりに顔を合わせる。
砂川は自分が生んだマンガのみが大事で自分がどう思われるかなどはあまり興味がない人物だった。そんな砂川がタカシマをマンガ家として尊敬していることを知ることができた。
この対談場所のカドルという画廊喫茶のマスターと奥さんが誰なのかも最後明らかになる。

●四章 赤鬼と青鬼
51歳の茜は都内の輸入雑貨店で勤務しており海外出張を提案されたが、 元恋人の蒼の アパートにパスポートを忘れてしまったことに気が付く。
しかし、
パニック障害が発症し休暇をとることになった。
そんなとき、蒼から自分の出張中の猫の世話をしてほしいと連絡がくる。
時間をおいて再び打ち解けあった茜と蒼の2人だったが、この章のラストで2人がレイとブーだったことがあきらかになり、えーーと思った。

●エピローグ
この章だけ、ジャックジャクソン目線で。
ここでいろいろとネタバレされる。
蒼はblueの意味でブーと聞こえるからブーとなったと。
茜はredでブーの発音だとレイになったと。
レイのことを思い出に残したかったブーがジャック・ジャクソンに絵を描く事を頼んだようだ。
その後レイは日本で就職ししばらくしてブーも竜宮城を飛び出し日本に移り住む。
静岡で円城寺蒼、立花茜は同棲し、円城寺画廊を構えることになる。
30代になりジャック・ジャクソンが来日した時に、エスキュースは空知の額縁に収められ完璧な結婚であった。
しかし、40代になりダークサイドに我慢ができなくなり円城寺画廊はたたむこととなり、その後のカフェ経営も競合がありたたむこととなった

ちなみにレイが働きだしたお店のオーナーはメルボルン留学中のバイトの先輩でバーベキューに誘ってくれたユリさんだった。

レイがいなくなりブーがやってきて、ジャック・ジャクソンにエスキュースを返しに来た。
その後、復縁し再度画廊をオープンすることに。
しかし、エスキュースはそのままジャック・ジャクソンに持っていてほしいと。
ブーとレイに下書きの意味のエスキュースもう不要でこれから自分たちの本番の絵を描くということであった。


最後に実は登場していた男女はずっとブーとレイだったとわかり読み返したくなった。


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最終更新日  2024.11.11 16:03:15
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