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国葬は天皇陛下が自らの臣である政治家の功績をたたえることで国民を統合する目的でなされていました。その統合を政府と軍部が権力の集中に利用し、戦争に深入りしていったことは周知の通りです。今日あえてそれを行うその動機を、政治学者の片山杜秀氏は日本の歴史を踏まえた上で「将軍的欲望」と喝破しました。実に正確な表現です。なぜなら 国葬は、それを実施した主体が権力のみならず権威をその身にまとおうとする行動だ からです。その行為はまさに、あなたさまの生前の言動に直結しています。
ご自身の名前を冠する学校が建設されるのなら、国有地が安く売却されてもかまわなかったようです。
国民のものであるはずの公文書も、ご自身の権力と権威を傷つけるものであるなら、書き換えるのは当然だったのですね。
ご友人が望むなら国家戦略特区を都合する程度のことは当たり前で、
支援者を増やすためなら宴会に税金を使うのも自然だったのでしょう。
現行憲法を、天皇を元首にいただき軍隊を保有する戦前の憲法に逆戻りさせる改正草案は、将軍的欲望が日本の歴史上実施してきた制度設計そのものです。それさえやっておけば、権力も権威も軍事力の増強も思うがままなのです。
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ところで、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と、国民に向かって叫んだあなたの目に、彼らは何に見えていたのでしょうか? 勝共連合との強い絆が明らかになった今、「こんな人たち」が全員「共産主義者」に見えていたのかもしれないと推測できます。 終戦を知らずに森林で暮らした日本兵のように、冷戦の終結も共産主義国の経済政策の変化も「こんな人たち」が共産主義者などではなく、あなたの党の名称になっている「民主」主義を希求する「自由」主義者であることも、ご存じなかったのかもしれません。 民主主義の根本である国会での議論も軽視しましたね。仕方ありません。あなたは家業を全うするために政治家になり、その努力の目的は国民のためではなく、共産主義者と戦って御祖父に褒めてもらうことだったのですから。
あなたと強い絆で結ばれていた宗教団体と同じく、あなたにとってもっとも大事なのは「先祖」だったのでしょう。あなたの党の方々の多くが、この宗教団体の支援を受けていらしたようです。 もしかしたら古代日本の政治家がそうであったように、国葬という形であなたを称揚しなければ、党に不吉なことが起こるかもしれない、という恐怖感があったのかもしれません。
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国葬の意味を歴史的に捉えた片山杜秀氏は、今が、真のファシズムが誕生する可能性のある 「ファシズム前夜」 だと指摘なさいました。 日本の経済と地位が下がり続け、「強い将軍」を求める人々が出現する可能性がある からです。見せかけの強さは戦争への突入で演出することが可能です。
私は日本がその道に突進することに決して同調せず、考え続け言葉を発し続けます。二度と日本に将軍的欲望が横行することのないよう、憲法が求める「不断の努力」を続けようと思います。
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