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2023年12月31日
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テーマ: ニュース(96858)
カテゴリ: ニュース
予定通りの開催が可能なのか危ぶまれる大阪万博について、大手全国紙が一斉にチケット販売の広告を掲載したことを、弁護士の白神優理子氏は10日の「しんぶん赤旗」で、次のように批判している;




 「朝日」は1面の記事で「万博は成功したら維新の手柄、失敗したら首相の責任」と指摘。2面でも費用増、建設遅れなどを報じています。しかし17面は万博の持ち上げの企画。その下には「万博開幕まで『500日』・・・高まる期待」と企業名などが並びます。18面はカラー1ページを使った「くるぞ、万博」「前売りか断然、お得。入場チケット販売開始」の広告です。

 「毎日」も記事では費用増加を問題視する一方、「『ミャクミャク列車』お目見えJR西、きょうから運行」(地方版)との記事や全面広告2づを掲載しています。

 「日経」は全面カラー広告2ページと見開きカラーの特集記事。「読売」も、万博推進記事と広告を載せています。「産経」は「会場完成ずれ込み不安視」と伝えますが、見開きで万博推進の特集と広告を掲載。12月2日付「主張」では、「日本の威信がかかっている。中止や延期はあり得ない」と。総じて全国紙は広告を載せる一方、批判は鈍い。

 一方地方・ブロック紙は・・・。「東京」(11月29日付)は、万博費用について、「3000億円あれば、保育の質向上、沖繩振興に・・・」と指摘。維新が万博をやめない理由は「万博の先にカジノがあるから。万博はその露払い」との在阪ジャーナリスト、吉富有治氏のコメントを掲載しています。

 北海道新開(11月27日付)も「万博が失敗に終われば投資額1兆円のIRにも影響が避けられない。維新の党勢を左右しかねないというわけ」と鋭く指摘します。

 巨額の広告費を出してもらいながら、万博批判が本当にできるのか。全国紙には権力監視の報道の原点に立ち戻ってほしい。
(しらが・ゆりこ=弁護士)


2023年12月10日 「しんぶん赤旗」 日曜版 31ページ 「メディアをよむ-全国紙一斉に万博広告」から引用

 白神弁護士が批判するように、記事では「経費が当初予算を大幅に上回る見通しだ」とか「参加国のパビリオン建設申請が、まだほとんど始まっていない」などと批判的な報道をしておきながら、広告では「いよいよ万博です」などと持ち上げて、いただける広告費はしっかりいただきます、という姿勢は、どこか読者を馬鹿にしているような気配が感じられて、そういう姿勢では国民もあまり真剣にものを考えてもしかたがないという気分になるのもうなずけます。しかし、19世紀や20世紀始めの頃のように、「外国」が物珍しかった時代と違って、現代は海外旅行は手軽に行けるし、わざわざ出かけて行かなくてもテレビやインターネットで異国の町の様子や有名な観光地の映像もふんだんに見られる時代に、わざわざチケットを購入してゴミを埋め立てた人口島に出かける「意味」がないし、予定どおり開催されるかどうかも分からない催事のチケットを、前もって購入するのが「お得」など、庶民をたぶらかすような広告は大手新聞の矜持として慎むべきだと思います。





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最終更新日  2023年12月31日 01時00分08秒


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