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2024年12月15日
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テーマ: ニュース(96533)
カテゴリ: ニュース
今年のマグサイサイ賞を受賞した宮崎駿氏は、高齢のためマニラで行われた授賞式には代理のスタジオジブリ取締役・依田謙一氏が出席して、宮崎氏のメッセージを代読したのであったが、そのメッセージについて、11月29日の朝日新聞夕刊は、次のように報道している;





 マグサイサイ賞は1957年に創設され、毎年、アジア地域で平和や社会のために尽力した個人や団体に贈られている。

 今年は、宮崎さんをふくむ4人と1団体が対象となった。式では、宮崎さんが平和や環境保全など多くの社会課題を題材にしてきたと紹介した上で「社会課題への理解を助けた」と称賛した。

 その後、スタジオジブリ取締役の依田謙一さんが、宮崎さんのメッセージを代読した。

 《この受賞を機に、改めてフィリピンに思いをはせました。2016年、当時の天皇、皇后両陛下が、ここマニラを訪れ、マニラの市街戦に触れながら、命を失った多くの戦没者を慰霊しました。 日本人は戦時中、ひどいことを散々したんです。民間人をたくさん殺しました。日本人はこのことを忘れてはいけません。ずっと残っていることです。そういう歴史がある中で、フィリピンからマグサイサイ賞を贈られるということを、厳粛に受けとめています》

このメッセージが報道されると、SNSでは賛同の声が広がる一方で、「忘れるも何も知らなかった」との声もあった。 マグサイサイ賞を運営する財団に受け止めを聞くと、次のようなコメントが寄せられた。「より良い両国の未来のために、過去の歴史と向き合い、記憶する重要性を思い起こさせてくれました。私たちも相互理解を推進していきたいと思います」

 宮崎さんが「忘れてはいけない」と呼びかけた歴史とは、どんなものだったのか。そもそも、フィリピンは「親日国」のイメージが強調されがちだが、それとは別に戦時中の負の歴史を重く見ている国民は少なくない。

 フィリピンはもともとはアメリカの植民地だった。太平洋戦争を機に1942年から日本軍が占領した。太平洋戦争末期の45年2月、日米などがマニラで戦闘を繰り広げた。これが宮崎さんが言及した「市街戦」で、民間の犠牲者は約10万人にのぼり、最終的に、日米の戦闘や米軍の砲撃、日本軍による虐殺などで、約111万人が亡くなったとも言われている。

 そうした歴史の中で「英雄」とたたえられているのが、高額紙幣の1千ペソ札(2010~22年ごろ)に肖像がプリントされている3人だ。日本軍の侵攻後に大統領代理を任された最高裁判所長官のホセ・アバド・サントス氏と、命がけで捕虜たちに食料を届け続けたフィリピン・ガールスカウト創設者のホセファ・リャネス・エスコダ氏、抗日活動を続けた陸軍司令官のビセンテ・リム氏だ。

 戦後、日本との関係改善のきっかけとなったのは、エルピディオ・キリノ大統領(1890~1956年)が出した恩赦だった。 キリノ大統領は妻子が日本軍に殺された過去がありながら、1953年に「日本人への憎悪の念を残さないために」として、日本人のBC級戦犯105人を釈放・減刑した。 恩赦の3年後、日本との間で戦争賠償協定が結ばれ、国交が正常化した。

 国交正常化から60年後の2016年1月、当時の天皇、皇后両陛下がマニラを訪問。多くの市民の犠牲について「日本人が決して忘れてはならないこと」と話し、注目を集めた。同じ年の6月には、両国関係者が東京の日比谷公園にキリノ元大統領の功績をたたえる石碑を建てた。

 キリノ元大統領は、恩赦にあたって家族に「自分たちが先頭に立って過去を赦(ゆる)そう」と語っていたという。
(小川尭洋)


2024年11月29日 朝日新聞夕刊 4版 9ページ 「宮崎駿さん、マニラの授賞式へメッセージ」から引用

 この記事にもある通り、戦争中の日本軍は中国をはじめフィリピン、ベトナム、マレーシア、タイ、ビルマと侵攻をすすめ、行く先々の現地住民の抵抗に対して、容赦なく銃火を浴びせたのであったが、そのような歴史の「事実」を、我々は学校教育で学ぶ機会がなかったのは、これまた事実であり、宮崎駿氏のように高齢で一定レベルの学識のある人以外には、戦争中の日本軍の行動を知っている日本人は少ないというのは、問題だと思います。戦後の日本では、広島県や長崎県では原爆投下の日は夏休み中であるが特別に登校日とし、平和教育をしてきているらしいが、その他の都道府県ではそのような行事もないし、まして海外出兵した日本軍が行った先々でどのような軍事行動をして、どのくらいの現地住民が被害にあったのか、今では知る人も限られているの実際であるが、このような事態を放置しないで、将来は歴史の事実を謙虚に学ぶ時代が来ることを願います。





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最終更新日  2024年12月15日 01時00分09秒
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